高校野球全国大会が終わり、リオオリンピックもほぼ同時に終了し、一度にテレビからスポーツイベントが消えたとともに日本列島は台風に見舞われているわけですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。わたしは台風が過ぎ去った後のフェーン現象を恐れています。もう暦の上ではすでに立秋を過ぎていますので、この時期の暑さはすでに「残暑」と言わなきゃいけないのですが、今や残暑の方が暑中より暑いと言わざるを得ません。いい加減残暑なんて死語扱いでいいと思うのですよ。もはやこの言葉はあの一言のためだけに存在するといっても過言ではありません。
ああ、残暑が厳しいざんしょ
と、いろいろ疲れて壊れかけているわたしです。どうにも先のことを考えても明るい兆しが見えないので、たまには昔を振り返ってみましょ。先週こんな記事が載ってました。
PC向け「TVキャプチャ」は何処へ行く? ピクセラに聞くPC録画の歴史と未来
アナログ時代からPC向けキャプチャーボードを作り続けているピクセラさんの話が載ってます・・・って17日の記事ですね。取り上げるの今更かよ、と怒られそうですが最近どうにも遅筆になっちゃいまして、悪い方向に枯れてます、トホホ。
いや載っているのは懐かしい話ばかり。話は当然ピクセラの製品が中心なんですが、当時キャプチャーボードとして人気があったのはカノープス(現グラスバレー)ということもしっかり書いてます。今のように放送波を完全な形で取り込むことができなかった時代でしたから、各社各製品ごとに特長があり、新製品が出るのが楽しみでした。あの頃は良かったとは言いませんが、華やかではありました。と、言ってもわたしはピクセラの製品を使ったことは実はないのです。実際当時の製品群を見てもカノープス・アイオーデータ・NECあたりがキャプチャーボードの人気に関しては上位でピクセラはメルコ(現バッファロー)あたりと並ぶ中堅どころの印象がありましたし。ただ、わたしはむしろ人気上位のメーカーより中堅以下のメーカー製を好んで使っていましたけどね。このブログを始めた時に取り上げたのもプレクスターのPX-TV432P(うわ、懐かしすぎ)なんてマイナーなボードでしたし。ピクセラの製品を使わなかったのは、人気上位でないにも関わらず製品の作りが固く、特徴が見えなかったことがまずあります。それとわたしは当時ファン付のグラボを買った際にそのファンのせいで画面にノイズが発生し、画質が低下するという苦い経験をしたためにチップにファンが付けられるとそれだけで敬遠する傾向にありました。ピクセラのキャプチャーボードは記事に載っているPIX-MPTV/P1W、後継のPIX-MPTV/P2Wとチップにファンが付いていたため、ノイズの発生を嫌って避けていたんです。その後出たPIX-MPTV/P4Wは国内メーカー製の部品を集めて作ったピクセラのキャプチャーボードの一つの到達点と言っていい良品でしたが、これも見た目がELSAのEX-VISION700TVというソフトタイプのキャプチャーボードにそっくりだったので、独立した製品としての魅力に欠ける寄せ集めに見えちゃったんですね。結局最後までピクセラのキャプチャーボードを使うことはありませんでしたが、果たした役割は決して小さくないと思っています。WindowsXPにテレビソフトが統合されたMCE版が出たときも、真っ先に対応したのはピクセラでしたし、MSなど外部との連携連絡を密に行っていた行動的なメーカーという印象は持っています。
ただ、悪い面でもそうだったみたいですね。先の記事を読むと、DpaやJEITAと言った、事実上録画規制の談合団体にすり寄り、PC向け録画を規制ありき、にしてしまった張本人はピクセラだったようです。わたしは最初の無反応型PC用録画機、Friioを"違法チューナー"と勝手に位置づけたかの日経の記事に反発して、規制チューナーを"所謂合法チューナー"と皮肉を込めて呼んでいますが、その所謂合法チューナーを当然の存在にしたキッカケはピクセラでした。ただ、それによってPCでのテレビコントロール機能や市場は目に見えて衰えていき、一時は多くのPCに標準搭載されていたテレビ機能が一部の製品にしか搭載されないものになっています。こうした市場を縮小させた一番の悪はテレビ業界の談合ですが、ピクセラはその片棒を担いだ、と言われても仕方ないようです。むしろ解放にむけて努力してくれれば(したのかも知れませんが、いまだに口にも出せないのならしてないも同然)、ひょっとしたら各社がアナログ時代と同様とまではいかずとも、鎬を削るキャプチャーボードの新製品を次々と出す市場が残っていたかも知れません。そうだったら、デスクトップPCの衰えも今よりは緩やかだったでしょう。わたし、先日従兄の息子にPC用キーボードを「壊れたパソコン」と評されたことに愕然としました。小学生の彼にとってパソコンと言えばノートパソコンのことであり、キーボードが独立しているデスクトップPCの存在など知らない世界の存在だったようです。もっとPC録画が当たり前だったら、ひょっとしたらそうはならなかったかも・・・。いろんな意味でピクセラのやったことは罪だなぁと思ってしまいますよ、わたしは。
ああ、残暑が厳しいざんしょ
と、いろいろ疲れて壊れかけているわたしです。どうにも先のことを考えても明るい兆しが見えないので、たまには昔を振り返ってみましょ。先週こんな記事が載ってました。
PC向け「TVキャプチャ」は何処へ行く? ピクセラに聞くPC録画の歴史と未来
アナログ時代からPC向けキャプチャーボードを作り続けているピクセラさんの話が載ってます・・・って17日の記事ですね。取り上げるの今更かよ、と怒られそうですが最近どうにも遅筆になっちゃいまして、悪い方向に枯れてます、トホホ。
いや載っているのは懐かしい話ばかり。話は当然ピクセラの製品が中心なんですが、当時キャプチャーボードとして人気があったのはカノープス(現グラスバレー)ということもしっかり書いてます。今のように放送波を完全な形で取り込むことができなかった時代でしたから、各社各製品ごとに特長があり、新製品が出るのが楽しみでした。あの頃は良かったとは言いませんが、華やかではありました。と、言ってもわたしはピクセラの製品を使ったことは実はないのです。実際当時の製品群を見てもカノープス・アイオーデータ・NECあたりがキャプチャーボードの人気に関しては上位でピクセラはメルコ(現バッファロー)あたりと並ぶ中堅どころの印象がありましたし。ただ、わたしはむしろ人気上位のメーカーより中堅以下のメーカー製を好んで使っていましたけどね。このブログを始めた時に取り上げたのもプレクスターのPX-TV432P(うわ、懐かしすぎ)なんてマイナーなボードでしたし。ピクセラの製品を使わなかったのは、人気上位でないにも関わらず製品の作りが固く、特徴が見えなかったことがまずあります。それとわたしは当時ファン付のグラボを買った際にそのファンのせいで画面にノイズが発生し、画質が低下するという苦い経験をしたためにチップにファンが付けられるとそれだけで敬遠する傾向にありました。ピクセラのキャプチャーボードは記事に載っているPIX-MPTV/P1W、後継のPIX-MPTV/P2Wとチップにファンが付いていたため、ノイズの発生を嫌って避けていたんです。その後出たPIX-MPTV/P4Wは国内メーカー製の部品を集めて作ったピクセラのキャプチャーボードの一つの到達点と言っていい良品でしたが、これも見た目がELSAのEX-VISION700TVというソフトタイプのキャプチャーボードにそっくりだったので、独立した製品としての魅力に欠ける寄せ集めに見えちゃったんですね。結局最後までピクセラのキャプチャーボードを使うことはありませんでしたが、果たした役割は決して小さくないと思っています。WindowsXPにテレビソフトが統合されたMCE版が出たときも、真っ先に対応したのはピクセラでしたし、MSなど外部との連携連絡を密に行っていた行動的なメーカーという印象は持っています。
ただ、悪い面でもそうだったみたいですね。先の記事を読むと、DpaやJEITAと言った、事実上録画規制の談合団体にすり寄り、PC向け録画を規制ありき、にしてしまった張本人はピクセラだったようです。わたしは最初の無反応型PC用録画機、Friioを"違法チューナー"と勝手に位置づけたかの日経の記事に反発して、規制チューナーを"所謂合法チューナー"と皮肉を込めて呼んでいますが、その所謂合法チューナーを当然の存在にしたキッカケはピクセラでした。ただ、それによってPCでのテレビコントロール機能や市場は目に見えて衰えていき、一時は多くのPCに標準搭載されていたテレビ機能が一部の製品にしか搭載されないものになっています。こうした市場を縮小させた一番の悪はテレビ業界の談合ですが、ピクセラはその片棒を担いだ、と言われても仕方ないようです。むしろ解放にむけて努力してくれれば(したのかも知れませんが、いまだに口にも出せないのならしてないも同然)、ひょっとしたら各社がアナログ時代と同様とまではいかずとも、鎬を削るキャプチャーボードの新製品を次々と出す市場が残っていたかも知れません。そうだったら、デスクトップPCの衰えも今よりは緩やかだったでしょう。わたし、先日従兄の息子にPC用キーボードを「壊れたパソコン」と評されたことに愕然としました。小学生の彼にとってパソコンと言えばノートパソコンのことであり、キーボードが独立しているデスクトップPCの存在など知らない世界の存在だったようです。もっとPC録画が当たり前だったら、ひょっとしたらそうはならなかったかも・・・。いろんな意味でピクセラのやったことは罪だなぁと思ってしまいますよ、わたしは。