当店にお客さんがモバイルのノートパソコンを持ってきました。HPのEliteBook Revolve 810~! Core i5のUタイプなのでパワーはそこそこですが、タブレット形状にするための変形ギミックが触っていてすごく気持ちがいい! 久々に機械を直接弄っていて「心がとろける」気分を味わいました。最近のモバイルPCはキーボードを外して軽量化した分離・合体タイプが主流ですが、変形タイプの方が圧倒的に使って楽しいです。意外と軽いし個人的に欲しい、とすら思ってしまいました。
「これはいいなぁ、タッチばかりのコンピュータ業界だけど、だからこそこういうどこかアナログ感のある機械じかけが楽しくて仕方ない。ちょっとだけ査定プラスしちゃおうかなぁ」
とニコニコだったんですが、起動テストで電源を入れると立ち上がったOSがWindows7 orz
せっかくの変形もタッチパネルもほとんど意味なし!! なんでこういうもったいないことするかなぁ。逆にちょっぴり査定マイナスにしてしまいました。一度ダウングレードすると初期化しても7のままなんですよねぇ。
上がったテンションがちょっと下がって乱高下する中、今週末になってようやく我が街の量販店にも有機ELテレビのサンプル展示が始まった、という噂を聞いたので見てきました。日曜日なので混んでいるかと思いきや店内の客は平日並の少なさ。まぁ今の景気と中途半端な時期ならこんなもんでしょうか。なのでテレビ売り場に至っては客はわたしひとりです。厳密に言えば冷やかしなので客ではないのですが(^^;)さて、LG電子のテレビがおかれているだろう場所を探してみると・・・ありましたありました。ちょっと湾曲した有機ELテレビです! た・だ・し、入荷していたのは55EC9310。つまり2Kパネル採用モデルです。どうせなら4K採用の65型も店頭に置いてほしかったものですが、まぁこれは大都市の店でも同じなようなので仕方ありません。
ボケーっと見ています。さすが有機ELテレビ。色の深さがと残像感のなさが隣の液晶と段違いです。というより有機ELテレビをしばらく眺めた後に液晶を見ると、その色がインチキ臭く見えてくるほどです。メリハリは非常にクッキリしていますが、液晶のようなちょっと嫌味に感じるシャープさはなく、よりナチュラルな印象を受けるものでした。前に某社のタブレットで気になった"色が遅れる"感はありません。
暗い部分のメリハリがいいだけに若干青の色がちょっと力がない印象も同時に受けました。これはサンプル動画のせいかも知れませんが、少し調整したいところです。また、サンプル動画だけでなく衛星放送もつながっていたので切り替えてみたところ、NHKプレミアムの画質をもってしても有機ELテレビの画質を支えるには物足りないとしか言いようがありません。MPEG2の圧縮の(今となっては)低さによるにじみが液晶並に分かりやすく、悪印象すら受けます。つまり、有機ELパネルの特性なのか、この55EG9600がそう調整してあるのかは分かりませんが、ブラウン管やプラズマのように「あまりよくない映像でも適度な光の調整でキレイに見える」たぐいの画質ではなく、液晶型の「キレイな映像ならキレイに見えるものの、映像の悪さまでよくわかる」画質になっている感じです。これは液晶がテレビの主流になって久しいため、いまさらブラウン管・プラズマ型画質では違和感を感じる人が出てしまうからなのでしょう。液晶の画質傾向しか触れていない人がブラウン管やプラズマの映像を見たら物足りなく感じるのでしょうか。
また、もっとも残念に感じたのはコーミングノイズのようなギザギザが映像の細部に見えたことです。なまじっか有機ELの再現度が高いだけにそういう弱点もクッキリ見えてしまっています。これは多分LGの画質傾向クセでしょう。LGはすでに失敗とみなされている3D表示機能に力を入れている唯一のメーカーであり、それは有機ELでも変わっていません。3D映像はメガネを通して左右の目に異なる映像を見せ、その差異を持って3Dと脳に認識させる映像ですが、それを一画面で行うために垂直解像度を1ラインおきに別映像にし、それを右目は奇数ライン・左目は偶数ラインだけ(逆かも)見せることによって実現しています。3Dをよく見せるにはラインごとの差がはっきりしている方が有利なので、そうでない映像に関してもその調整がなされたクセが出ているのではないか? と勝手に思っています(この仮説が正しいとすると、現在でもほとんどのテレビにオプションながら用意されている3D機能は、以前のものと比べるとかなり後退しているのではないか? と思われますが比較したことがないので不明)。そのため、2DのBD映画を高画質で見るためにLGの有機ELテレビを! と考えるとちょっと期待に添えないかも知れません。
先に書いたようにテレビ売り場でたむろしていた客はわたしひとりだけ。しかもまだ発売されていないバリバリの新製品を眺めているわたしに話しかけてくる店員がいました。ちょっと話してみたのですが、例の湾曲に関してちょっと面白いことを言っていたので紹介。わたしはIMAX方式の映画のように映像の迫力をだすための湾曲で、見る位置が固定される方式という印象を持っていました。が、少なくともLGとしてはこの湾曲は「むしろ液晶ではみにくい横から見たときでもちゃんと映像が見えるよう、画角をとるための湾曲という認識」だそうです。確かに横から見て遠い部分に関して言えば湾曲の方がみやすいのは間違いありません。が、当然ながら手前の映像は平面より見づらくなります。それでも一部分だけでもよく見える方が「ちゃんと見ている」という認識を視聴者が持ちやすいということなのでしょうか。今回はそこまでは感じませんでしたが。ただ、湾曲しているから映像も曲がって見えるということはなく、十分自然に見えるものでした。できれば平面も欲しいですが。
発売は6月5日。値段もそれなりですし買い! とは言い難いものです。傾向としては液晶からの分岐であってブラウン管に戻るたぐいではありませんでしたし。ただ、ブラウン管型にこだわるのはさすがにもう古いと言われても仕方ないものです。なにより液晶以外の選択肢が目の前に出たことを喜びましょう。
LG 55V型 地上・BS・110度CSチューナー内蔵 有機ELテレビ 55EC9310(USB HDD録画対応)LGLG
「これはいいなぁ、タッチばかりのコンピュータ業界だけど、だからこそこういうどこかアナログ感のある機械じかけが楽しくて仕方ない。ちょっとだけ査定プラスしちゃおうかなぁ」
とニコニコだったんですが、起動テストで電源を入れると立ち上がったOSがWindows7 orz
せっかくの変形もタッチパネルもほとんど意味なし!! なんでこういうもったいないことするかなぁ。逆にちょっぴり査定マイナスにしてしまいました。一度ダウングレードすると初期化しても7のままなんですよねぇ。
上がったテンションがちょっと下がって乱高下する中、今週末になってようやく我が街の量販店にも有機ELテレビのサンプル展示が始まった、という噂を聞いたので見てきました。日曜日なので混んでいるかと思いきや店内の客は平日並の少なさ。まぁ今の景気と中途半端な時期ならこんなもんでしょうか。なのでテレビ売り場に至っては客はわたしひとりです。厳密に言えば冷やかしなので客ではないのですが(^^;)さて、LG電子のテレビがおかれているだろう場所を探してみると・・・ありましたありました。ちょっと湾曲した有機ELテレビです! た・だ・し、入荷していたのは55EC9310。つまり2Kパネル採用モデルです。どうせなら4K採用の65型も店頭に置いてほしかったものですが、まぁこれは大都市の店でも同じなようなので仕方ありません。
ボケーっと見ています。さすが有機ELテレビ。色の深さがと残像感のなさが隣の液晶と段違いです。というより有機ELテレビをしばらく眺めた後に液晶を見ると、その色がインチキ臭く見えてくるほどです。メリハリは非常にクッキリしていますが、液晶のようなちょっと嫌味に感じるシャープさはなく、よりナチュラルな印象を受けるものでした。前に某社のタブレットで気になった"色が遅れる"感はありません。
暗い部分のメリハリがいいだけに若干青の色がちょっと力がない印象も同時に受けました。これはサンプル動画のせいかも知れませんが、少し調整したいところです。また、サンプル動画だけでなく衛星放送もつながっていたので切り替えてみたところ、NHKプレミアムの画質をもってしても有機ELテレビの画質を支えるには物足りないとしか言いようがありません。MPEG2の圧縮の(今となっては)低さによるにじみが液晶並に分かりやすく、悪印象すら受けます。つまり、有機ELパネルの特性なのか、この55EG9600がそう調整してあるのかは分かりませんが、ブラウン管やプラズマのように「あまりよくない映像でも適度な光の調整でキレイに見える」たぐいの画質ではなく、液晶型の「キレイな映像ならキレイに見えるものの、映像の悪さまでよくわかる」画質になっている感じです。これは液晶がテレビの主流になって久しいため、いまさらブラウン管・プラズマ型画質では違和感を感じる人が出てしまうからなのでしょう。液晶の画質傾向しか触れていない人がブラウン管やプラズマの映像を見たら物足りなく感じるのでしょうか。
また、もっとも残念に感じたのはコーミングノイズのようなギザギザが映像の細部に見えたことです。なまじっか有機ELの再現度が高いだけにそういう弱点もクッキリ見えてしまっています。これは多分LGの画質傾向クセでしょう。LGはすでに失敗とみなされている3D表示機能に力を入れている唯一のメーカーであり、それは有機ELでも変わっていません。3D映像はメガネを通して左右の目に異なる映像を見せ、その差異を持って3Dと脳に認識させる映像ですが、それを一画面で行うために垂直解像度を1ラインおきに別映像にし、それを右目は奇数ライン・左目は偶数ラインだけ(逆かも)見せることによって実現しています。3Dをよく見せるにはラインごとの差がはっきりしている方が有利なので、そうでない映像に関してもその調整がなされたクセが出ているのではないか? と勝手に思っています(この仮説が正しいとすると、現在でもほとんどのテレビにオプションながら用意されている3D機能は、以前のものと比べるとかなり後退しているのではないか? と思われますが比較したことがないので不明)。そのため、2DのBD映画を高画質で見るためにLGの有機ELテレビを! と考えるとちょっと期待に添えないかも知れません。
先に書いたようにテレビ売り場でたむろしていた客はわたしひとりだけ。しかもまだ発売されていないバリバリの新製品を眺めているわたしに話しかけてくる店員がいました。ちょっと話してみたのですが、例の湾曲に関してちょっと面白いことを言っていたので紹介。わたしはIMAX方式の映画のように映像の迫力をだすための湾曲で、見る位置が固定される方式という印象を持っていました。が、少なくともLGとしてはこの湾曲は「むしろ液晶ではみにくい横から見たときでもちゃんと映像が見えるよう、画角をとるための湾曲という認識」だそうです。確かに横から見て遠い部分に関して言えば湾曲の方がみやすいのは間違いありません。が、当然ながら手前の映像は平面より見づらくなります。それでも一部分だけでもよく見える方が「ちゃんと見ている」という認識を視聴者が持ちやすいということなのでしょうか。今回はそこまでは感じませんでしたが。ただ、湾曲しているから映像も曲がって見えるということはなく、十分自然に見えるものでした。できれば平面も欲しいですが。
発売は6月5日。値段もそれなりですし買い! とは言い難いものです。傾向としては液晶からの分岐であってブラウン管に戻るたぐいではありませんでしたし。ただ、ブラウン管型にこだわるのはさすがにもう古いと言われても仕方ないものです。なにより液晶以外の選択肢が目の前に出たことを喜びましょう。
