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AMDの新CPUコア、Zenの情報の一部が発表

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当ブログはAMDを応援しているのでその話はIntelより積極的に取り上げているのですが、このタイミングで発表というのがどうにも先日Xeonに関心を取られまいとするっぽくて実はやるべきじゃなかったんじゃない? と感じてしまう話でありますのでどうしようかと思ったんですが、やはり見ておきましょう。


IPCが40%向上したAMDの次世代CPU「Zen」と2017年までのロードマップ

AMD、次世代のハイエンドデスクトップCPU「FX」を2016年に投入
~新開発の“Zen”コアを採用、AM4プラットフォームへ


ここ最近のAMDには珍しく「APU」ではなく「CPU」の話です。もちろん将来的にはAPUのCPUコアとしても採用されるのでしょうが、現状では新アーキテクチャのzenはCPUを優先して採用されるとのこと。特徴は

・SMT採用
・IPCの向上
・AM4の採用

の3つであります。あまり具体性ないですね。前者2つは予想にありましたし、予想外であったAM4は、実質的予想されたFM3の名前変更~APUもAM4と写真にある~と言えなくもないですし。一方例のx86とARMを共通のsocとして使えるSkyBridgeがキャンセルになったことでARM路線が大きく後退しました。ARMに力を入れられてもPC使いには別に面白くもなんともないですしね。PC路線に全力を注いでいただきたいものです。

ただ、新CPUに若干の不安もあるのですよ。商業サイトではさんざん叩かれましたが、現行のBulldozer系CPUコアの性能は決して低いものではありませんでした。特に動画エンコードに関しては実はIntelを凌駕する性能を発揮していたのは当ブログで公開した通り。まぁIntel現行のHaswellには明らかに劣りますが、これはFXがいまだ第二世代のPiledriverコアしか採用していないためです。第三世代のSteamrollerコア採用のFXが出ていればHaswellすら超えていてもおかしくないんですが・・・。ただCarrizoがより省電力・低クロックに舵を切っているところからSteamrollerはPiledriverと比べるとクロックが上がらなくて性能はそれほど上がらない、という可能性もありますが。
新アーキテクチャの採用はいいです。クロックを上げるのも現アーキテクチャではいい加減限界が来ていましたからね。ですが、第一世代CPU採用&APU採用見送りというパターンはかつてBulldozer&Llanoで見られたパターンです。SMT採用はAMDとしては初めてですし、Pentium4からという長い歴史を持つIntelのHTにいきなり拮抗しうる存在が出てくるとは思えません。今回は第一世代ゆえのテストパターンで、本領は第二世代以降・・・となるような予感はあります。まぁそれでももう古くなっていた現行FXを交換する絶好の機会ではありますけどね。H.265に使えるエンコード能力に期待しましょう。

ひっそりですがCarrizoの型番とKaveriの値下げも発表になっています。

AMD、CarrizoのSKUを発表、4コアで最大2.5GHz駆動
~デスクトップ向けのA10-7850Kは127ドルに値下げ


TDPかなり低いですね。大丈夫なんだろうか。Kaveriのモバイル版もかなり発熱量は低いんですが。

さて、ボチボチGodaveriは来ないのかな~と。

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