Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1577

"テレビ局による電波支配"の象徴、東京スカイツリー完成

本日、新しい電波塔、「東京スカイツリー」が完成した、というニュースがテレビをにぎわせています。

高さ世界一 東京スカイツリー完成

高さ634mで、ほぼ東京タワーの2倍、Wikipediaによると

・自立式鉄塔として世界第1位
・人工の建造物としてはブルジュ・ハリファの828mに次ぐ世界第2位

とのことです。当初見込んでいた「世界一高い建造物」という目標は達成できなかったものの、とにかく非常識といっていいほど高い鉄塔になったのは間違いようです。

ただ、これ、なんのためにこれだけ高い電波塔が必要なんでしたっけ? 地上デジタル放送のため、ということだったはずです。現在東京スカイツリーから各家庭へ電波は送られていないわけですが、特に困っている家庭は少ないでしょう昨年7月までになんとかしなければならなかったため、すでに対策は済んでいるはず。なくたって受信状況においてはそれほど困らないはずなのです。それに、東京タワーの2倍の高さだからそれだけ遠くまで電波が飛ばせるか、今まで東京の放送が見られなかった場所でも見られるようになるのか、といえばさにあらず。従来と同じ範囲に電波を飛ばすことだけを目標としており、これほどの高さはもちろん建設自体も果たして必要だったのかどうか大いに疑問なところです。

少なくともわたしには、地上デジタル放送当初からあった「衛星放送やネット配信を使えば地上波より簡単で安くテレビ放送をデジタル化できるのではないか」という意見を「もう事業は始まっている。後戻りは出来ない」として封じ込めるため、「これからも地上波こそテレビ放送である」というテレビ側の電波支配の象徴のために建てられた建造物、それが東京スカイツリーなのだと思えてなりません。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1577

Trending Articles