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フリック入力でブログ書いてみた

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週刊誌の記事の引用だとかで若干信憑性に不安はあるが、最近の人の中には「PCのキーボードで入力するよりスマホやタブレットのフリック入力を駆使したほうが手早く入力できる」らしい。

若者のキーボード離れ加速 レポート・卒論でフリック入力も

正直信じられない話である。わたしは文章書きをPCでのキーボード入力一本にして久しい人間で、それゆえキーボードにもこだわりを持って選んでいる。デスクトップ用のお気に入りのキーボードは、とうとう生産が終了してしまったが、「もう他のキーボードは使えない」ほど手に馴染んでいるので予備の予備くらいまではキープしているし、ノートPCを選ぶの時もサイズ以上にキーボードをもっとも重要視した。量販店で実物を見てまわった時、奨められた機種を「キーボードの手触りが気に入らないから」の理由で却下した時は店員に「キーボードが一番大事なんですか~?」と呆れたように言われてしまったこともある。もちろん一番大事だと思う。なにせノートPCはキーボードの変更が利かないのだから。PCを使い慣れている人は大抵多少なりともキーボードにはこだわりをもっているんじゃないだろうか。
もちろん現状のPCキーボードが絶対ということはないだろう。又聞きの話なので事実かどうかは定かではないが、「qwerty配列のキーボードというのは入力が早過ぎてタイプライターが壊れるのを防ぐため、むしろ使いにくいことを考慮して採用された規格である」という節があるらしい。言われてみると、aやsのような頻繁に利用するキーが左端にあって使いにくいので、なんとなく納得できる気がする。じゃぁフリックはキーボードより使い安くても不思議じゃない?かもしれない。

そこで試してみることにした。スマホの代わりにfonpad note6を使ってブログ書き。その際フリック入力のみ使用でトグル入力も禁止。IMEは同機標準のFSKAREN。今回のエントリーのほとんどはこの条件、つまりフリック入力のみで書いている。リンク貼りはPCでやったけど

当然だが、最初のうちは始めたことを後悔するほど入力に時間がかかった。"い"という文字を入力したい時に"あ"をタッチするところまでは分かる。が、どの方向にタッチを動かせば"い"になるか、がある程度直感的になるにはそれなりに時間がかかった。"う"と"お"の上下の割り当ては覚え安いが、"い"と"え"はどうしても逆になってしまってかなり難儀した。フリックをしばらく使っているとわかってくるが、日本語は"い"段を入力する機会が"え"段を入力する機会より圧倒的に多い。ゆえに"い"段の方を自然に指を動かせやすいだろう方向に配置するのが当然だ。FSKARENではそれを左側に流すように配置している。ところが、わたしは右側に流す方を自然に感じてしまうらしく、どうしても逆になってしまう。もちろん結局は慣れの問題でしかない。多分アプリによってはそれくらいのカスタマイズは出来るんだろうけど、FSKARENはできなかった。それでもやっているうちに誤入力や文字を考えながら入力することも少なくなり、キーボード並とは程遠いもののなんとか入力を無難に出来るようにはなってきた。
体験してみると、フリック入力はある程度なら長文入力に耐えられなくもない。少なくとも6インチタブでqwertyのソフトキーボードを使うよりやりやすいと思う。Willcom03というPHSを使っていたときからおもっていたけど、手の平程度のサイズでqwertyというのは、保守的な人はこだわりたがるけど所詮無理のある使い方なのだ。また、当然だがトグル入力より早く入力できる。

ただ、予想はしていたけど、キーボードと比べると入力にもどかしさを感じてしまう。フリック入力もトグル入力同様、予測入力を使う方がやりやすい。が、そのために文章への取り組みが単語単位になってしまうのがさけられない。結果、なんか一本調子の文章しか書けなくなったような気がする。
パソコンのキーボード入力だと文章化したい文を考えるのと指を動かすのが同時・・・と言うよりキーボードを叩く動作自体が思考を助けてくれ、言いたいこと、表現したいことを口で話すよりもストレートにテキスト化してくれるのに。キーボードなら予測入力から選ぶ暇があったら全文字を入力してしまったほうが早いからだろうか。

もっとも、qwerty配列が覚えていない人に対してはこれ以上ないほど不親切なのは否定できない事実。多分トグルやフリックしか知らない人にはキーボードに慣れたわたしにはわからない文章に対する思考があるのだろう。彼らからすれば「キーボード離れ」なんて言葉も余計なお世話でしかないと思う。人によってはとても使いやすかった親指シフトや楽キーボードだって廃れたわけだし、使いやすいの基準は人によっては違うのも当然ではある。
まぁqwertyキーボード、できればPCに慣れた方がコピペもしやすいし絶対楽だとは思うけど、リンク先の記事のようなレポートや卒論なら一本調子の文章で十分なケースも多いだろうし、石に躓くまでやりやすいやり方をつらぬくのも一つの手だと思う。


この文章書くのに二日かかった。初日は「このペースだと一週間かかっても終わらないかも」と思っていたが、人間なんとかなるもんだ。でももう緊急時以外はやらない。やっぱりなんかもどかしいし、キーボードの方が間違いなく楽!

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