注意:録画をしそこねたため、本文の番組解説はあいまいな記憶を頼りにしています。ゆえに細部は事実と異なる場合がありますことをご了承ください。
倉庫にしまっておいたiPadの背面の冷たさが大変堪える今日この頃、今年の冬は厳しいですね。春が待ち遠しいものです。3月になればまたBSに移ってくる新しい局のチェックも必要ですし、これも楽しみではありますが、WOWOWの二の舞にならないかと恐ろしくもあります。特に3月1日の日本映画専門チャンネルは見逃せません。
さて、同じく春、それも4月2日からの開始を予定している、例の電通とキー局が組んだ"もっとTV"、いまだに公式サイトすらなく、正直半分忘れてました。まぁやらないのならそれはそれでいいんですけどね、たぶん録画も出来ないようなサービスを利用することはないでしょうし。
それを今回再び取り上げたのは、今日の夕方6時過ぎ、ニュース番組を見るために何気なくスイッチを入れたテレビでやってた地上波放送、テレ朝系列のチャンネルだったのはたまたまだったのですが、別に変える必要性も感じなかったのでそのまま見ていたのですが、全国ニュースから地方ニュースへと変わる直前、
「テレビが新しくなる」
などと唐突なナレーションが入り、いかにもやらせくさい「忙しくて、つい見逃しちゃうんですよ」などという街頭アンケートをとっているような場面、それに引き続いて「家ではチャンネル権のないお父さんにも」などのナレーションとともに家事やらされている男の場面にうつり、「4月2日から見逃した番組も見られるようになるサービス、"もっとTV"が始まります。」と、新サービスの宣伝が始まってしまいました。まもなく発売される"もっとTV"対応テレビを使い、「このリモコンの"もっとTV"呼び出しボタンを押して画面を切り替えます」と、リモコンの[地上波]や[BS」のとなりに[VOD」と書かれたボタンがある様子をみせています。もちろんVODとはビデオオンデマンドの略でしょう。そして、「後は見たい番組を選び、購入ボタンを押すだけ」・・・。
大変さりげなくレポーターによって読み飛ばされましたが、はっきりと「購入」と語りました。すばやく画面をチェックします。なんら解説はありませんでしたが、番組選択画面の隅に"¥300」とあったのは確認できました。やはり"もっとTV"はサービスというより事業、他社がコツコツやってきた番組配信ノウハウの後馬に乗って顧客をごっそりいただいてしまう有料配信に過ぎないようです。ちなみに、先の「購入ボタン」はテレビ画面に一切映りませんでしたし、有料とも一切語っていません。一緒に見ていたわが父などは「これで録画しそこねた番組や、何年も前の番組も見られるようになるのか?」と興味津々な態度を見せています。
しかし、これは非常にずるいやり方です。先も書きましたが、全国ニュースと地方ニュースの境というのは一見エアポケットのような時間帯に見えて、逆に地方では視聴者の多い時間帯です。全国ニュスなどはどうでもよくて、地方ニュースが目当てという人もいますし、そういう人があらかじめテレビをつけておく、ある意味報道番組中一番視聴率が高い時間帯なのですから。報道番組をただの新事業の宣伝に使うテレビ局。テレビが番組の大半を何かの宣伝(コマーシャルとは別です)にばかり使うようになっているのはわかっていましたが、とうとう報道まで宣伝に利用するようになりましたか。
それに、同じ事業でも他の配信業者がやるのとテレビ局はやるのではあまりに一般層に対する印象が違いすぎます。他がやると「面倒くさそう」という印象が先にたちますし、第一多くの人は知る機会がありません。その一方でテレビ局がやるのなら、対応の新しいテレビを買って今までと同じようにアンテナ線をつなぐだけで地上波と同じように見られるという錯覚を起こさせます。今回の宣伝でも、「ネットでの配信」という説明はなかったようでしたし。
放送の延長にありそうでまったくことなる配信事業、これをテレビ局がやるのは、独占禁止法か何かの侵害にならないでしょうか? 明らかに出発点からして違うのですが。これも公衆送信権の合法違法の判断はテレビ局の都合で行えるとした最高裁判断を踏まえてのものである、と考えるのは考えすぎでしょうか。
倉庫にしまっておいたiPadの背面の冷たさが大変堪える今日この頃、今年の冬は厳しいですね。春が待ち遠しいものです。3月になればまたBSに移ってくる新しい局のチェックも必要ですし、これも楽しみではありますが、WOWOWの二の舞にならないかと恐ろしくもあります。特に3月1日の日本映画専門チャンネルは見逃せません。
さて、同じく春、それも4月2日からの開始を予定している、例の電通とキー局が組んだ"もっとTV"、いまだに公式サイトすらなく、正直半分忘れてました。まぁやらないのならそれはそれでいいんですけどね、たぶん録画も出来ないようなサービスを利用することはないでしょうし。
それを今回再び取り上げたのは、今日の夕方6時過ぎ、ニュース番組を見るために何気なくスイッチを入れたテレビでやってた地上波放送、テレ朝系列のチャンネルだったのはたまたまだったのですが、別に変える必要性も感じなかったのでそのまま見ていたのですが、全国ニュースから地方ニュースへと変わる直前、
「テレビが新しくなる」
などと唐突なナレーションが入り、いかにもやらせくさい「忙しくて、つい見逃しちゃうんですよ」などという街頭アンケートをとっているような場面、それに引き続いて「家ではチャンネル権のないお父さんにも」などのナレーションとともに家事やらされている男の場面にうつり、「4月2日から見逃した番組も見られるようになるサービス、"もっとTV"が始まります。」と、新サービスの宣伝が始まってしまいました。まもなく発売される"もっとTV"対応テレビを使い、「このリモコンの"もっとTV"呼び出しボタンを押して画面を切り替えます」と、リモコンの[地上波]や[BS」のとなりに[VOD」と書かれたボタンがある様子をみせています。もちろんVODとはビデオオンデマンドの略でしょう。そして、「後は見たい番組を選び、購入ボタンを押すだけ」・・・。
大変さりげなくレポーターによって読み飛ばされましたが、はっきりと「購入」と語りました。すばやく画面をチェックします。なんら解説はありませんでしたが、番組選択画面の隅に"¥300」とあったのは確認できました。やはり"もっとTV"はサービスというより事業、他社がコツコツやってきた番組配信ノウハウの後馬に乗って顧客をごっそりいただいてしまう有料配信に過ぎないようです。ちなみに、先の「購入ボタン」はテレビ画面に一切映りませんでしたし、有料とも一切語っていません。一緒に見ていたわが父などは「これで録画しそこねた番組や、何年も前の番組も見られるようになるのか?」と興味津々な態度を見せています。
しかし、これは非常にずるいやり方です。先も書きましたが、全国ニュースと地方ニュースの境というのは一見エアポケットのような時間帯に見えて、逆に地方では視聴者の多い時間帯です。全国ニュスなどはどうでもよくて、地方ニュースが目当てという人もいますし、そういう人があらかじめテレビをつけておく、ある意味報道番組中一番視聴率が高い時間帯なのですから。報道番組をただの新事業の宣伝に使うテレビ局。テレビが番組の大半を何かの宣伝(コマーシャルとは別です)にばかり使うようになっているのはわかっていましたが、とうとう報道まで宣伝に利用するようになりましたか。
それに、同じ事業でも他の配信業者がやるのとテレビ局はやるのではあまりに一般層に対する印象が違いすぎます。他がやると「面倒くさそう」という印象が先にたちますし、第一多くの人は知る機会がありません。その一方でテレビ局がやるのなら、対応の新しいテレビを買って今までと同じようにアンテナ線をつなぐだけで地上波と同じように見られるという錯覚を起こさせます。今回の宣伝でも、「ネットでの配信」という説明はなかったようでしたし。
放送の延長にありそうでまったくことなる配信事業、これをテレビ局がやるのは、独占禁止法か何かの侵害にならないでしょうか? 明らかに出発点からして違うのですが。これも公衆送信権の合法違法の判断はテレビ局の都合で行えるとした最高裁判断を踏まえてのものである、と考えるのは考えすぎでしょうか。