先日東京用に購入しましたsempron3850を使ったPCの感触を書くと言ってすっかり忘れていましたので改めて書きましょう。今回の構成は
mini-ITXケース
Windows8.1Pro 32bit
sempron3850
DDR1333-4GBX1
AM1B-ITX
PLEXTOR SSD PX-128M5pro
LG製DVDドライブ
Western製2TB HDD
という、どうということもない組み合わせ・・・と書くと、なんでいまどき32bitOSなんだよ、という突っ込みが入りそうなので書いておきますが、これはWindows8登場以前にMSが激安でアップグレード版をばらまいたときに買っておいた最後の一つなんです。なんで32bitを買ったのかは全く忘れていたので、東京にisoを持ってきてインストールし、実行するまで32bitであることに気が付かなかったのです。なんでなんでしょうね。確か32bitOSでダウンロードしたら32bitに、64bitなら64bitになるはずだったのですが、Vista機ででも落としたかな?まぁ今更しょうがありません。なので本当はメモリは2枚持ってきたのですが挿したのは一枚だけです。RAMDISKソフトを入れてOS管理外メモリを活用しようかとも考えましたが、スタンバイや休止からの復帰に悪影響を及ぼすのでやめました。メモリが1333なのは余っていたのがそれだったからで、新規に買うのならDDR3-1600の方がいいと思います。
さて、このクラスはベンチなんかとってもしょうがありませんので、アナログ的使用感でレビューしましょう。
sempron3850はクアッドコアと言っても1.3GHzしかないので正直動きがかなり緩慢になるのではないかと予想していたのですが、一つのソフトに専念させて実行させる分には全くそれは感じません。ただ、やはり非力な面は否めず、デスクトップだからと調子に乗ってもっとハイクラスのPCと同じように複数のソフトを実行させると、さすがに動作の一部が緩慢になります。特にブラウザで画像データタップリのサイトの読み込みをやっている最中の他のソフトの実行はかなり遅く感じることもありました。ここら辺しょせんはモバイル、それも低消費電力向けのプロセッサですからしょうがありません。低消費電力向けPCで3つも4つもソフトを起動させて同時実行なんてことはあまりやりませんからね。ただし、ModernUIのInternetExplorerを使う分にはそれでも動作はやや軽く感じます。最近のWindows8.1はタブレットを考慮に入れた軽量化が図られていると聞き及んでいますが、デスクトップよりModernUIの方がその恩恵は大きい気がします。
とはいえブラウザを使うだけでは物足りません。それならIntel製でも構わないわけですしね、あちらの方が製品の種類も多いし。AMDを使うならテレビ番組の録画と再生もやるのが王道というものです。もちろん「AMDだとまともにできない」などと言われたスタンバイ・休止とも問題なくできています。
ちなみにKabiniのGPUはGCNアーキテクチャであり、Catalyst Control Centerのビデオ項目にはRichlandにはない"輪郭強制解除"(拡大表示の時の補正)、"高度なアーチファクト除去を有効にする"(マッハバンド除去)に加え、インターレース解除にベクター適応が選べるようになっており、搭載機能は最新のKaveriと全く同じです。ならば画質はKaveriと同等かというと、あくまでわたしが試した限りではありますが、Kaveriではインターレース解除は自動設定で全く問題なかったのに対し、Kabiniは自動設定だと映像によってはコーミングノイズが出てしまいます。これはKaveriというよりも先代省電力APU、Zacateと同じ手ごたえを感じます。Richlandはどうだったかなぁ、自動設定でコーミングノイズ出た覚えあまりないんですが。ひょっとしたらGPUクロックが450MHzと低いためにアルゴリズムの計算が間に合ってないためかもしれません。今度KaveriやRichlandのGPUクロック落として試してみよう。それゆえに映像ソースごとにインターレース解除の方法をベストになるように設定してやる必要はあります。とりあえず一番無難なのは自動設定のチェックを外して"適応"を選ぶことだと思います。それ以外はおおむね良好、RADEONらしい動画が楽しめます。一応エンコード機能のVCEは動きましたが、1920x1080の映像を秒間6〜7fpsしか出せません。メモリCPUGPUともがKaveriの半分程度の期待値なので、使えると思わないほうがよさそうですね。
動画は上々、普通に使う分には十分でミドルクラスの必要性を感じないほどですが、一歩高度な使い方をしようとすると、さすがに力不足を感じるという当たり前の結論に達してしまいました。ようするに良くも悪くも期待通りの性能を発揮したということです。高度な使い方は別PCで行い、代わりに録画再生にWEBブラウザを使うという実使用PC、あるいはテレビにつないでの録画再生専用PCという使い方がいいでしょう。昨今のもはや録画は規制されて当たり前、独自機能は許さないとばかりに便利な機能をつけようとするとおとりつぶしを食らうという、録画方針だけ21世紀じゃなくて17世紀の水準しかないんでない?という事情のためにへっぽこレコーダーしか出せなくなっている日本市場においてPCの録画機としての地位はますます強くなっているように思います。かつてビデオデッキを複数用意したようにPCを複数用意する、そんな追加機のニーズを満たすものとして、デスクトップKabiniは良い選択肢となるのではないでしょうか。ただ、わたしとしてはKaveri並の画質を実現していればいま使っているZacatePCと再生専用機を入れ替えようと思っていたのでその水準に達していないことに少しだけガッカリはしています。あとは。言うまでもないですがクーラーですね。小さいうえに3ピンで回転のコントロールが効かないみたいで、常時3000rpmくらいなのでそこそこ音がするんですよ、不快なほどではないにしても。近々サードパーティー製が登場するという噂もありますが、種類が早くそろってほしいものです。
mini-ITXケース
Windows8.1Pro 32bit
sempron3850
DDR1333-4GBX1
AM1B-ITX
PLEXTOR SSD PX-128M5pro
LG製DVDドライブ
Western製2TB HDD
という、どうということもない組み合わせ・・・と書くと、なんでいまどき32bitOSなんだよ、という突っ込みが入りそうなので書いておきますが、これはWindows8登場以前にMSが激安でアップグレード版をばらまいたときに買っておいた最後の一つなんです。なんで32bitを買ったのかは全く忘れていたので、東京にisoを持ってきてインストールし、実行するまで32bitであることに気が付かなかったのです。なんでなんでしょうね。確か32bitOSでダウンロードしたら32bitに、64bitなら64bitになるはずだったのですが、Vista機ででも落としたかな?まぁ今更しょうがありません。なので本当はメモリは2枚持ってきたのですが挿したのは一枚だけです。RAMDISKソフトを入れてOS管理外メモリを活用しようかとも考えましたが、スタンバイや休止からの復帰に悪影響を及ぼすのでやめました。メモリが1333なのは余っていたのがそれだったからで、新規に買うのならDDR3-1600の方がいいと思います。
さて、このクラスはベンチなんかとってもしょうがありませんので、アナログ的使用感でレビューしましょう。
sempron3850はクアッドコアと言っても1.3GHzしかないので正直動きがかなり緩慢になるのではないかと予想していたのですが、一つのソフトに専念させて実行させる分には全くそれは感じません。ただ、やはり非力な面は否めず、デスクトップだからと調子に乗ってもっとハイクラスのPCと同じように複数のソフトを実行させると、さすがに動作の一部が緩慢になります。特にブラウザで画像データタップリのサイトの読み込みをやっている最中の他のソフトの実行はかなり遅く感じることもありました。ここら辺しょせんはモバイル、それも低消費電力向けのプロセッサですからしょうがありません。低消費電力向けPCで3つも4つもソフトを起動させて同時実行なんてことはあまりやりませんからね。ただし、ModernUIのInternetExplorerを使う分にはそれでも動作はやや軽く感じます。最近のWindows8.1はタブレットを考慮に入れた軽量化が図られていると聞き及んでいますが、デスクトップよりModernUIの方がその恩恵は大きい気がします。
とはいえブラウザを使うだけでは物足りません。それならIntel製でも構わないわけですしね、あちらの方が製品の種類も多いし。AMDを使うならテレビ番組の録画と再生もやるのが王道というものです。もちろん「AMDだとまともにできない」などと言われたスタンバイ・休止とも問題なくできています。
ちなみにKabiniのGPUはGCNアーキテクチャであり、Catalyst Control Centerのビデオ項目にはRichlandにはない"輪郭強制解除"(拡大表示の時の補正)、"高度なアーチファクト除去を有効にする"(マッハバンド除去)に加え、インターレース解除にベクター適応が選べるようになっており、搭載機能は最新のKaveriと全く同じです。ならば画質はKaveriと同等かというと、あくまでわたしが試した限りではありますが、Kaveriではインターレース解除は自動設定で全く問題なかったのに対し、Kabiniは自動設定だと映像によってはコーミングノイズが出てしまいます。これはKaveriというよりも先代省電力APU、Zacateと同じ手ごたえを感じます。Richlandはどうだったかなぁ、自動設定でコーミングノイズ出た覚えあまりないんですが。ひょっとしたらGPUクロックが450MHzと低いためにアルゴリズムの計算が間に合ってないためかもしれません。今度KaveriやRichlandのGPUクロック落として試してみよう。それゆえに映像ソースごとにインターレース解除の方法をベストになるように設定してやる必要はあります。とりあえず一番無難なのは自動設定のチェックを外して"適応"を選ぶことだと思います。それ以外はおおむね良好、RADEONらしい動画が楽しめます。一応エンコード機能のVCEは動きましたが、1920x1080の映像を秒間6〜7fpsしか出せません。メモリCPUGPUともがKaveriの半分程度の期待値なので、使えると思わないほうがよさそうですね。
動画は上々、普通に使う分には十分でミドルクラスの必要性を感じないほどですが、一歩高度な使い方をしようとすると、さすがに力不足を感じるという当たり前の結論に達してしまいました。ようするに良くも悪くも期待通りの性能を発揮したということです。高度な使い方は別PCで行い、代わりに録画再生にWEBブラウザを使うという実使用PC、あるいはテレビにつないでの録画再生専用PCという使い方がいいでしょう。昨今のもはや録画は規制されて当たり前、独自機能は許さないとばかりに便利な機能をつけようとするとおとりつぶしを食らうという、録画方針だけ21世紀じゃなくて17世紀の水準しかないんでない?という事情のためにへっぽこレコーダーしか出せなくなっている日本市場においてPCの録画機としての地位はますます強くなっているように思います。かつてビデオデッキを複数用意したようにPCを複数用意する、そんな追加機のニーズを満たすものとして、デスクトップKabiniは良い選択肢となるのではないでしょうか。ただ、わたしとしてはKaveri並の画質を実現していればいま使っているZacatePCと再生専用機を入れ替えようと思っていたのでその水準に達していないことに少しだけガッカリはしています。あとは。言うまでもないですがクーラーですね。小さいうえに3ピンで回転のコントロールが効かないみたいで、常時3000rpmくらいなのでそこそこ音がするんですよ、不快なほどではないにしても。近々サードパーティー製が登場するという噂もありますが、種類が早くそろってほしいものです。