前回書いたKaveriの動画再生機能で「Kaveriの動画再生機能を引き出すドライバが出ていない」と書きましたが、すでに一部機能に関しては有効になっていました。具体的には「輪郭矯正解除」と「高度なアーチファクト除去を有効にする」の二つです。これは同じドライバを使ってもRichlandには出てこない項目でした。モーション補正に関してはソフトレベルでの対応が必要という話ですし、どうやらある程度Kaveri(と、言うかGCN)の動画エンジンであるUVD4の機能は出せるようになっていたようですね、失礼なことを書きました。
ただ、もう一つ両者の効果がピンと来ない・・・。後者に関しては解像度低めの動画の時に輪郭線に対して赤い線のようなものがエッジを強くする強調のような形で一部に出ているように見受けられますが、役割が良く分かりません、「除去する」なのにむしろ強調しているので。あまり使わなくていいような気がします。「輪郭〜」に関してはマッハバンド軽減機能ということですが、もともとRADEONはノイズリダクション機能が割と優秀なおかげで他のGPUと比べるとマッハバンドがにくいんですよ。例えば現在のWOWOWの冒頭の番組タイトル紹介部分は真っ黒な背景に上部から白い光のようなものが照らされる画面構成になっていてH.264にするとその白い部分がマッハバンドの元になりがちで、GeForceで再生するとマッハバンドとブロックノイズでかなりうざったい画になりますがRADEONだとRichland(VLIW4)でもそれと比べれば縞模様は感じられず、黒がぐっとしまった印象の良い映像になります。なので昨日からだいぶ効果のほどを確かめようとしているんですがもう一つ感じられず。なんとか手持ちの映像の中でもっとマッハバンドのきついものを引きずり出して効果を実感しようと思います。
AMDはしばらくドライバとソフトの対応待ちですからひとまず置いておくとしますが、一方のIntelも新製品ラッシュでデスクトップ市場にも猛攻を仕掛けてくるようです。
インテル、次世代CPU「Broadwell」や新省電力機能などを発表
今年はもうモバイルやノート向けに専念してデスクトップはHaswellーRefleshによるお茶を濁すような展開しかない、と言われていたのでこれは意外でした。アンロックされるPentiumやハイエンド向け8コアのHaswell-Eも気になりますが、ここでは突如姿を現したLGA版Broadwellに注目しましょう。
Broadwellは主に省電力やGPUが強化されるモデルでBGAパッケージのみ、デスクトップ用は従来のHaswellのRefresh版(と、言えば聞こえはいいがクロックが少し上がるのみ)とされてきました。Intelは内部を大幅に変更する刷新とそれに細かい改良を加えるマイナーチェンジによるモデルチェンジを交互に繰り返す戦略をとっており、Broadwellは後者に当たるうえ、デスクトップ利用者には関係の少ない部分が主な改良点ですからノート向けしか登場しないと言う話だっただけに、これは朗報でしょう。ただし、アンロック版のみということですからCore i7とi5が一機種ずつ登場するくらいがせいぜいでしょう。もっとも供給量さえ十分ならそれで十分と言えます。それに日本の事情からパソコン戦略を見ると、これくらいやらないとIntelにとってもまずいことになりかねませんしね。
Haswellの発売イベントでもIntelの人が発言していたので確かですが、日本、特に秋葉原という商店街は世界の中でも際だってCore i7が売れるという特殊性を持っています。i7で無ければならない用途、というのは個人レベルではあまりないはずなんですけどね。ゲームはマルチコア化がそれほど進んでいないと言われますからi5でもほぼ十分な性能(それでもキャッシュとクロックの差は少しありますが)を出せますし、それ以外の一般用途ならさらに下のCPUでも用は足りますしね。これは誰も言いたがりませんが、唯一i7で無ければ能力が十分とは言えない用途、すなわち動画のエンコード用途がかなり強い市場を形成しているためではと思われます。仮に"著作権の保護"を名目に法律の改悪が進めば、秋葉原の組み立てPC市場は壊滅的打撃を受けるでしょうね。速度だけなら下位モデルでもQSVで速度が出ますし実際ソフトの組み合わせと使い方次第で必要十分な画質にもなるんですが、そこはこだわりがありますしね。あとは一番上買っておけばとりあえず間違いないという安心感もありますが。
一方、現在PCのメインとされるノートを見ると、あまりメーカー品を見比べたことがない人も多いかも知れませんが、i7搭載モデルはあまり多くありません。主力はi5かi3で、i7はCeleronと同じくらいの種類しかないという印象です、Pentiumはもっと少ないですが。もちろん最近「縮小と言うより堅い市場と捕らえている」という認識が強くなってきて一部メーカーが力を入れているゲーミングノートはi7が普通でi5ですら下位扱い(ただ2コア4スレのi5が少なからずあるのですが)と話は別ですが、通常利用向けのi7はあっても半分名前だけの省電力強化版だったりして少なめです。GPUもやはりゲーミングノートを除いてほとんど搭載されておらず、CPU内蔵のGPUをそのまま使うケースがほとんど全てで、日本のPCユーザーは組み立てユーザーをのぞきIntelHDGraphic系以外の画を見る機会はない、と言ってもいいくらいです。そういう作りのため、商業サイトでこそベンチマークの数字を掲載して大きく取り上げることが多いIntelのハイエンド内蔵GPUであるIrisPROは、既に登場してから大分経つにも関わらずまるで使われていません。ハブられていると言っていいくらいです。わたしの知る限り唯一マウスコンピュータからゲーミング用としてノートが出ていますが、比較的軽量くらいしか特徴がない上に値段も並で、あの辺を買う人なら信頼度から言ってもIrisPROよりGeForceが搭載されている方を喜ぶでしょうし、それほど人気とは思えません。先日発売されたIrisRO搭載の小型PC、GigabyteのBRIXは売れているようですが、IrisPROを搭載しているから売れているのか小型モデルのハイエンドだから売れているのかどっちとも言えないようですからね。それに買っているのはノートユーザーより組み立てPCのユーザーよりの人たちのようですし。ノート用で高機能出しても、他国は知りませんが日本じゃ製品も出ませんし選んでもらえないんです。
Broadwellをノートのみで展開しても注目度はおそらく低く、せいぜい各メーカーから一斉に新製品が出たときに使っているCPU、くらいの認知度しか持てなかったでしょう。わたしもBroadwellに関しては組み立てPC市場に出てこない予定、くらいしか知識がなく機能的にどんな変更を加えているか全く知らないんですよ。自分が購入する予定のない製品なんてそんなものでしょう? ただこうして登場するとなると是非試してみたいという思いはあります。Haswellが事前の情報よりもはるかにCPU性能が強化されていたように、Broadwellもマイナーチェンジとは言っても実はかなりチューンがほどこされていた、なんて可能性もありますし。組み立て向けは儲けよりも看板、フラグシップ扱いでいいと思います。中下位はそれこそHaswellのRefreshで十分ですしそこには文句も出ないでしょう。
Android系の台頭に驚いてノートモバイルへの注力に走っているIntelですが、それらと重なるのはあくまで省電力モデルであってデスクトップはむしろ市場として堅い、だからそこを手抜きするのはもったいないという心変わりでしょう。デスクトップならスマートフォンと競合と言われることすらないのはむしろ大きいのかも。GPUもIrisPROになるという話ですし、内蔵GPU派としても期待が持てます。(ぼそっ)ハイエンドだけしか発売しないのなら高値付けても売れるでしょうしね。ただAMDのAPU路線が成功してHSA準拠のソフトが効果を発揮しだしたとしたらIntelも対応を迫られることになるでしょうし、その時はまたデスクトップ重視の路線が復活するかも知れません。とりあえずはLGAへの新CPU投入を祝いましょう。
ただ、もう一つ両者の効果がピンと来ない・・・。後者に関しては解像度低めの動画の時に輪郭線に対して赤い線のようなものがエッジを強くする強調のような形で一部に出ているように見受けられますが、役割が良く分かりません、「除去する」なのにむしろ強調しているので。あまり使わなくていいような気がします。「輪郭〜」に関してはマッハバンド軽減機能ということですが、もともとRADEONはノイズリダクション機能が割と優秀なおかげで他のGPUと比べるとマッハバンドがにくいんですよ。例えば現在のWOWOWの冒頭の番組タイトル紹介部分は真っ黒な背景に上部から白い光のようなものが照らされる画面構成になっていてH.264にするとその白い部分がマッハバンドの元になりがちで、GeForceで再生するとマッハバンドとブロックノイズでかなりうざったい画になりますがRADEONだとRichland(VLIW4)でもそれと比べれば縞模様は感じられず、黒がぐっとしまった印象の良い映像になります。なので昨日からだいぶ効果のほどを確かめようとしているんですがもう一つ感じられず。なんとか手持ちの映像の中でもっとマッハバンドのきついものを引きずり出して効果を実感しようと思います。
AMDはしばらくドライバとソフトの対応待ちですからひとまず置いておくとしますが、一方のIntelも新製品ラッシュでデスクトップ市場にも猛攻を仕掛けてくるようです。
インテル、次世代CPU「Broadwell」や新省電力機能などを発表
今年はもうモバイルやノート向けに専念してデスクトップはHaswellーRefleshによるお茶を濁すような展開しかない、と言われていたのでこれは意外でした。アンロックされるPentiumやハイエンド向け8コアのHaswell-Eも気になりますが、ここでは突如姿を現したLGA版Broadwellに注目しましょう。
Broadwellは主に省電力やGPUが強化されるモデルでBGAパッケージのみ、デスクトップ用は従来のHaswellのRefresh版(と、言えば聞こえはいいがクロックが少し上がるのみ)とされてきました。Intelは内部を大幅に変更する刷新とそれに細かい改良を加えるマイナーチェンジによるモデルチェンジを交互に繰り返す戦略をとっており、Broadwellは後者に当たるうえ、デスクトップ利用者には関係の少ない部分が主な改良点ですからノート向けしか登場しないと言う話だっただけに、これは朗報でしょう。ただし、アンロック版のみということですからCore i7とi5が一機種ずつ登場するくらいがせいぜいでしょう。もっとも供給量さえ十分ならそれで十分と言えます。それに日本の事情からパソコン戦略を見ると、これくらいやらないとIntelにとってもまずいことになりかねませんしね。
Haswellの発売イベントでもIntelの人が発言していたので確かですが、日本、特に秋葉原という商店街は世界の中でも際だってCore i7が売れるという特殊性を持っています。i7で無ければならない用途、というのは個人レベルではあまりないはずなんですけどね。ゲームはマルチコア化がそれほど進んでいないと言われますからi5でもほぼ十分な性能(それでもキャッシュとクロックの差は少しありますが)を出せますし、それ以外の一般用途ならさらに下のCPUでも用は足りますしね。これは誰も言いたがりませんが、唯一i7で無ければ能力が十分とは言えない用途、すなわち動画のエンコード用途がかなり強い市場を形成しているためではと思われます。仮に"著作権の保護"を名目に法律の改悪が進めば、秋葉原の組み立てPC市場は壊滅的打撃を受けるでしょうね。速度だけなら下位モデルでもQSVで速度が出ますし実際ソフトの組み合わせと使い方次第で必要十分な画質にもなるんですが、そこはこだわりがありますしね。あとは一番上買っておけばとりあえず間違いないという安心感もありますが。
一方、現在PCのメインとされるノートを見ると、あまりメーカー品を見比べたことがない人も多いかも知れませんが、i7搭載モデルはあまり多くありません。主力はi5かi3で、i7はCeleronと同じくらいの種類しかないという印象です、Pentiumはもっと少ないですが。もちろん最近「縮小と言うより堅い市場と捕らえている」という認識が強くなってきて一部メーカーが力を入れているゲーミングノートはi7が普通でi5ですら下位扱い(ただ2コア4スレのi5が少なからずあるのですが)と話は別ですが、通常利用向けのi7はあっても半分名前だけの省電力強化版だったりして少なめです。GPUもやはりゲーミングノートを除いてほとんど搭載されておらず、CPU内蔵のGPUをそのまま使うケースがほとんど全てで、日本のPCユーザーは組み立てユーザーをのぞきIntelHDGraphic系以外の画を見る機会はない、と言ってもいいくらいです。そういう作りのため、商業サイトでこそベンチマークの数字を掲載して大きく取り上げることが多いIntelのハイエンド内蔵GPUであるIrisPROは、既に登場してから大分経つにも関わらずまるで使われていません。ハブられていると言っていいくらいです。わたしの知る限り唯一マウスコンピュータからゲーミング用としてノートが出ていますが、比較的軽量くらいしか特徴がない上に値段も並で、あの辺を買う人なら信頼度から言ってもIrisPROよりGeForceが搭載されている方を喜ぶでしょうし、それほど人気とは思えません。先日発売されたIrisRO搭載の小型PC、GigabyteのBRIXは売れているようですが、IrisPROを搭載しているから売れているのか小型モデルのハイエンドだから売れているのかどっちとも言えないようですからね。それに買っているのはノートユーザーより組み立てPCのユーザーよりの人たちのようですし。ノート用で高機能出しても、他国は知りませんが日本じゃ製品も出ませんし選んでもらえないんです。
Broadwellをノートのみで展開しても注目度はおそらく低く、せいぜい各メーカーから一斉に新製品が出たときに使っているCPU、くらいの認知度しか持てなかったでしょう。わたしもBroadwellに関しては組み立てPC市場に出てこない予定、くらいしか知識がなく機能的にどんな変更を加えているか全く知らないんですよ。自分が購入する予定のない製品なんてそんなものでしょう? ただこうして登場するとなると是非試してみたいという思いはあります。Haswellが事前の情報よりもはるかにCPU性能が強化されていたように、Broadwellもマイナーチェンジとは言っても実はかなりチューンがほどこされていた、なんて可能性もありますし。組み立て向けは儲けよりも看板、フラグシップ扱いでいいと思います。中下位はそれこそHaswellのRefreshで十分ですしそこには文句も出ないでしょう。
Android系の台頭に驚いてノートモバイルへの注力に走っているIntelですが、それらと重なるのはあくまで省電力モデルであってデスクトップはむしろ市場として堅い、だからそこを手抜きするのはもったいないという心変わりでしょう。デスクトップならスマートフォンと競合と言われることすらないのはむしろ大きいのかも。GPUもIrisPROになるという話ですし、内蔵GPU派としても期待が持てます。(ぼそっ)ハイエンドだけしか発売しないのなら高値付けても売れるでしょうしね。ただAMDのAPU路線が成功してHSA準拠のソフトが効果を発揮しだしたとしたらIntelも対応を迫られることになるでしょうし、その時はまたデスクトップ重視の路線が復活するかも知れません。とりあえずはLGAへの新CPU投入を祝いましょう。