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Channel: 録画人間の末路 -
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典型的XPから買い替えする人の話

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友人Yの知人の元漫画家さんT氏(現在はほぼ引退状態だそうです)のパソコンはいまだOSがWindowsXP。もちろんサポート切れのことは知っており、「そろそろOSを更新したい」と友人Yを通じて相談してきました。なのでどんなPC環境なのか見せてもらおうと家を訪ねてみると、パソコンはショップブランドで、CPUはPentium4の2.8GHz、HDDは200GB、メモリは1GB、GPUはチップセット内蔵でしかもVIA(!)というまさにXP世代のPC。まだ普通に動きますが、電源を入れると大きな音がしますし以前と比べると明らかに遅いことを感じているとのこと。これはOSだけ交換などは検討せず、PCそのものを買い換えてしまった方がいいでしょう。ディスプレイやそれ以外の周辺機器は、まぁまだ使えそうなので本体のみ買い替えにします。ノートより大きなディスプレイが使えるデスクトップ機がよく、今回も大手メーカーでなくショップブランドのようなPCの方が余計なものがなく、安いからいいだろうととりあえず地元にある唯一ショップブランドPCを扱う専門店へ。
前がPentium4でしかなく、かつ今でも絵は描いているのですが処理はすべてアナログでデジタル加工をする予定はないためにそれほどハイパワーなPCは必要なし。ならデュアルコアであればCeleronで十分でしょう。OSはWindows8.1が優先、展示PCで7と8.1のメニュー画面を比較してもらっても「変更されていることに変わりはないから、それなら新しい方がいい」とのことでしたので。店内の貼り紙を見ると「即納」と「○日で納入」の両方が踊っています。残念ながらCeleronモデルの即納はなく、Core i3が一番性能の低いものになってしまいます(AMDは皆無でした、トホホ)。「速い方がいい」とのことでしたので、予算内でおさまるやつを選びます。それではさっそく店員を捕まえましょう

k「はーい、そこの店員のお兄さん、ここの即納モデル、一丁くれませんこと?」
店「すみません、即納どころか完成品の在庫は一台もないんです」

グハッ、まさかの在庫切れ。それも全モデル皆無。ダブル駆け込み需要で売れているのは知っていましたが、まさかこれほどどは。

k「じゃぁ、早く納入できるモデルはどれ?」
店「このゲーム用のハイエンドモデルなら明日にでも・・・」
k「却下じゃ! そんな高性能いらない。もっとシンプルで余計なもの積んでなくて安くて早いのはないの?」
店「次に早いのだと、このCore i5モデルになりますね、納期は一週間以内」

i5、それでもT氏の用途からすればオーバースペックもいいところです。ネット将棋の対戦やFacebook、自前サイトの更新、画像データやお仕事メールの管理などが主な目的なんですから。おまけにちょっと予算オーバー。

k「あれ? このi5なPC、特別モデルってなってるじゃん。Windowsが7でメモリが8GBに増量。こんなにメモリなくてもいいし4GBの通常モデルでいいよ。それなら予算もなんとかなるし」
店「それだと納品が来月頭になってしまいますが」
k「なんで特別モデルだとすぐ取り寄せができて通常モデルは半月もかかるのよ?」
店「そのモデルが今一番出るんで、本部工場でそればかり作ってるからですよ。いまや通常モデルはカスタマイズ扱いで納期が遅くなるんです」
k「うーん・・・Tさん、どうしましょ? 納期は来月でも、今契約してしまえば増税の影響もありませんし、少し待ちます?」
T「いえ、もう買い換えると決めたので早く欲しいです」

結局T氏はそのi5特別モデルを購入することにしました。それにしてもおそるべし駆け込み需要、まるでエコポイント駆け込みのテレビ並みです。ただPCのこの手の需要の面白いところはミドルハイくらいが一番出るところですね、テレビはバリューモデルばかりだったのですが。それにしても、Windows7でi5でメモリ8GB、ちなみにSSDではなくHDD。なんかわたしから見るとチグハグなモデルですが、それの注文が大量ってみなさんこのPCをどういう用途に使うのでしょうね?

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