コードネームKaveriのAPUの上位、A10-7850Kが好調でようやく衆目を集められるようになったAMD。そのいいタイミングで"AM1"というプラットフォームの名で新ソケットFS1bで使用するAPUが登場することになった模様です。
KabiniコアAPUでAthlonとSempronが電撃復活
〜ソケット式となり、対応マザーボードも各社から発売
Kabiniと言えばPS4でも採用されたJaguarコアをCPUとして搭載しているモバイル向けAPUです。もっともAMDのモバイル向けはRichlandがTemashばかりでkabiniは見たことないんですけど。これがなんと交換可能なソケット方式で登場するというではありませんか。
モバイル向けAPUならぬCPUが汎用ソケットで発売され、組み立てユーザーが自由に選べるという構図は以前にはたまに見かけました。AMDのSocket7向けCPUの末期に発売されたK6-2+やK6-III+は発熱量が抑えられ、モバイル向けという名目で登場しました、ただしこれらを採用したノートPCなど全くみた覚えはないのですが。また、初めてx86の延長上にある64ビットアーキテクチャ、AMD64を採用したCPUであるAthlon64のソケット、Socket754にもTurion64なんてのがありました。Intelに目を向けると、PentiumWithMMXのモバイル向けを変換モジュールなどを使って無理矢理Socket7に搭載させた通称「黄金戦士」(なんでこの名前で呼ばれたのかは知りませんが)のインパクトは強かったですが、実用まで考えるとなんと言ってもIntelの方向性を大きく変えたPentiumMの479PinSocketの存在が大きいです。1.5倍クロックのPentium4すら場合によっては凌駕する性能を発揮したPentiumMはこれがソケットで出たおかげでデスクトップ用としてもかなり使われ、ASUSの一部Pentium4マザーにはこのPentiumMを利用出来る専用モジュール(ゲタ)が登場したくらいです。
大体この手の製品が賑やかだったのはSocket7の一時期とpentium4やAthlon64がよく使われた時期だったでしょうか。必ずしも高性能CPUを必要としない層が省電力のため、と言うより面白そうな雰囲気に目を付けて組み立てデスクトップに利用するユーザーは少なくありませんでした。が、Intelがある程度の省電力製と高性能を両立させたCore2Duoを発表後は同時期のCoreDuoを最後にそういう製品は見られなくなり、モバイル向けは専らマザーごと買う組み込み用が使われるのみでした。それがここにきてまさかの復活です。あの時代を経験したユーザーに向けてのこともあるのでしょうが、名称はAthlonとSempronというかつてのCPU名称を使うことになりました。ただ、Athlonは日本でこそSocketFM1向けが最後でしたが他国ではFM2向けでも発売されるなど、APUの選別品のうちGPUコアを使えなくしたCPU専用APU(変な言い方)の名称として使われてきたのですから、こっちでは使わないで欲しかったかなぁと。ひょっとしたらFM2+ではCPU専用APUはPhenomの名が使われるのかも。
搭載APUはKabiniとなっていますが、モバイル向けでは下位とされるTemashも中身はKabiniと同じで、型番とTDPで分けられているだけです。ですからひょっとしたらFANレス運用も楽々可能なTemashが使えるようになるかも知れません。おそらく大きくてもMicroATX、たいていはMiniITXで使われることになるでしょう。このどさくさに紛れてMiniDTXの復活、なんてことになったらちょっと楽しいのですが、難しいかな? 最近はベアボーンで発売されるINTELのNucが話題で、セカンドPCとしてデスクトップでもより小型のPCの需要がかなり出てきています。SocketAM1はそれらと比べれば大きくならざるをえないでしょうが、APUだけ交換出来るという大きなメリットがありますし、結構市場を賑わせてくれるんじゃないでしょうか。GPU性能はそれなりに高いですから、通常利用には十分ですしね。
ちょっとだけ気になるのがAM1という名称。AMとFMを併用するのはAMDのパターンではありますが、その将来の発展系の名前となりそうなAM2/AM3はSocket名ですでにPhenomやFX用ソケットとして使われています。これは一つにはそっちのソケットを展開する気がもうないことを意味するでしょう。もう一つは将来ソケットを変更してでもこの路線を続ける可能性が低いことを意味するのかも知れません。Kabini/Temashの後継としてすでにBeema/Mullinsは発表されていますし、組み立てユーザーのためにも永く続けて欲しいのですが、果たしてどうなるのか。それもこれもまずはAM1が支持されるかどうかが全てでしょうね。
KabiniコアAPUでAthlonとSempronが電撃復活
〜ソケット式となり、対応マザーボードも各社から発売
Kabiniと言えばPS4でも採用されたJaguarコアをCPUとして搭載しているモバイル向けAPUです。もっともAMDのモバイル向けはRichlandがTemashばかりでkabiniは見たことないんですけど。これがなんと交換可能なソケット方式で登場するというではありませんか。
モバイル向けAPUならぬCPUが汎用ソケットで発売され、組み立てユーザーが自由に選べるという構図は以前にはたまに見かけました。AMDのSocket7向けCPUの末期に発売されたK6-2+やK6-III+は発熱量が抑えられ、モバイル向けという名目で登場しました、ただしこれらを採用したノートPCなど全くみた覚えはないのですが。また、初めてx86の延長上にある64ビットアーキテクチャ、AMD64を採用したCPUであるAthlon64のソケット、Socket754にもTurion64なんてのがありました。Intelに目を向けると、PentiumWithMMXのモバイル向けを変換モジュールなどを使って無理矢理Socket7に搭載させた通称「黄金戦士」(なんでこの名前で呼ばれたのかは知りませんが)のインパクトは強かったですが、実用まで考えるとなんと言ってもIntelの方向性を大きく変えたPentiumMの479PinSocketの存在が大きいです。1.5倍クロックのPentium4すら場合によっては凌駕する性能を発揮したPentiumMはこれがソケットで出たおかげでデスクトップ用としてもかなり使われ、ASUSの一部Pentium4マザーにはこのPentiumMを利用出来る専用モジュール(ゲタ)が登場したくらいです。
大体この手の製品が賑やかだったのはSocket7の一時期とpentium4やAthlon64がよく使われた時期だったでしょうか。必ずしも高性能CPUを必要としない層が省電力のため、と言うより面白そうな雰囲気に目を付けて組み立てデスクトップに利用するユーザーは少なくありませんでした。が、Intelがある程度の省電力製と高性能を両立させたCore2Duoを発表後は同時期のCoreDuoを最後にそういう製品は見られなくなり、モバイル向けは専らマザーごと買う組み込み用が使われるのみでした。それがここにきてまさかの復活です。あの時代を経験したユーザーに向けてのこともあるのでしょうが、名称はAthlonとSempronというかつてのCPU名称を使うことになりました。ただ、Athlonは日本でこそSocketFM1向けが最後でしたが他国ではFM2向けでも発売されるなど、APUの選別品のうちGPUコアを使えなくしたCPU専用APU(変な言い方)の名称として使われてきたのですから、こっちでは使わないで欲しかったかなぁと。ひょっとしたらFM2+ではCPU専用APUはPhenomの名が使われるのかも。
搭載APUはKabiniとなっていますが、モバイル向けでは下位とされるTemashも中身はKabiniと同じで、型番とTDPで分けられているだけです。ですからひょっとしたらFANレス運用も楽々可能なTemashが使えるようになるかも知れません。おそらく大きくてもMicroATX、たいていはMiniITXで使われることになるでしょう。このどさくさに紛れてMiniDTXの復活、なんてことになったらちょっと楽しいのですが、難しいかな? 最近はベアボーンで発売されるINTELのNucが話題で、セカンドPCとしてデスクトップでもより小型のPCの需要がかなり出てきています。SocketAM1はそれらと比べれば大きくならざるをえないでしょうが、APUだけ交換出来るという大きなメリットがありますし、結構市場を賑わせてくれるんじゃないでしょうか。GPU性能はそれなりに高いですから、通常利用には十分ですしね。
ちょっとだけ気になるのがAM1という名称。AMとFMを併用するのはAMDのパターンではありますが、その将来の発展系の名前となりそうなAM2/AM3はSocket名ですでにPhenomやFX用ソケットとして使われています。これは一つにはそっちのソケットを展開する気がもうないことを意味するでしょう。もう一つは将来ソケットを変更してでもこの路線を続ける可能性が低いことを意味するのかも知れません。Kabini/Temashの後継としてすでにBeema/Mullinsは発表されていますし、組み立てユーザーのためにも永く続けて欲しいのですが、果たしてどうなるのか。それもこれもまずはAM1が支持されるかどうかが全てでしょうね。