・当ブログでたびたびネタに使っておりますわが弟も、「ポケットに無理なく入るサイズのタブレットPC」を欲しがっておりまして、現在の製品群に不満を持っている一人でした。で、なんとなく「ソニーのアンドロイドウォークマンがいいよ〜。音楽以外の部分はほとんどミニタブレット」って話をしたら、早速買ってしまったのです。しまった、このままではお揃いになってしまう・・・。そうでなくても使っているPHSが同じHybrid W-ZERO3だというのに(パケットが無料なのはこの機種だけだから)。ただ、わたしがモバイルをWiMAXでやるのに対して弟Bは当分PHSの無線LANインターネット共用でやるらしいけど。それでも同じ機種ばかり使うのはひっかかるものがあるなぁ。ソニーはいずれ買うとしても、今回はLyumoAD501にしようかな?安いし。
放送波の話が一息ついたら、こんどはモバイルWiFi・・・。ひょっとしてわたしはそこらを飛び交う電波が好きな電波人間ではないかと思い始めています。
地上デジタル放送への移行がほぼ終了してから地上波というものにほとんど興味を感じなくなっていたわたしですが、デジタル化によってもたらされた恩恵である電波のスペース、いわゆる「ホワイトスペース」の活用を行うべく意見の募集などが行われてきましたが、その審議委員会の報告が総務省のサイトに上がっていましたので、紹介します。
情報通信審議会 情報通信技術分科会(第84回)配付資料・議事概要
放送システム委員会 報告(案)に対する意見の募集の結果
予想以上に、「テレビ放送」している案が検討されている、と言うのが正直な感想です。VHF波の活用がモバイル放送向け、と限定していたのに対し、この「ホワイトリスト」の活用には、従来の地上デジタル放送の技術を活用し、ワンセグだけでなくフルセグの利用に関しても具体的に触れるなど、あくまで「テレビ放送」として使うことを前提しているようです。H.264/AVCフォ−マットもフルセグに使える、とあるなど地上デジタル放送より優れている部分もあります。が、なぜか解像度はSD止まり。フルセグ時でもBaselineもしくはMainでLevel3、720x480の10Mbpsまでしか資料に書かれていないのです。スカパー!HDが示すようにH.264で10Mbpsなら1440x1080でも十分耐えられますから、HD解像度までサポートすることを考慮に入れて欲しいですね。1920x1080でも出来そうですが、これは地上デジタル放送の優位を保つために無理でしょう。ちなみに、録画規制も「必要ならば」と前置きした上で盛り込んでいるところなど、事実上の「全規制」がまたしても実施されることが確実視されます。
ホワイトリストの話だけが先行している段階では、「どうせ地上波の優位性を保護するためにぬるい活用の仕方限定だろうな」と考えていました。実際委員会の資料では施設内やイベント時の限定放送など、地域放送を前提とした活用を想定しているように見えますが、CATVやBS/CS放送と競合するような有料コンテンツ放送にも十分対応できそうなんですよねぇ。しかもホワイトリストはBSの参入申し込みのような委員会の会議で決まるのではなく、いわゆる電波オークションによって決まるものと予想されますので、資金の豊富な業界が圧倒的に有利になりそうですし。
地上波を守るためにSD解像度までに限定させる、オークション参加条件を厳しくしてソフトコンテンツの放送を前提とした企業を参加させない、利用方法を期間限定放送だけに定める・・・方法はいろいろ考えられますが、意外にももう一度地上波再編の最後の機会が訪れそうな気がします。もう地上波など台風の目とはならないでしょうが、どうなるかの先行きを見守る程度の価値はありそうですね。
放送波の話が一息ついたら、こんどはモバイルWiFi・・・。ひょっとしてわたしはそこらを飛び交う電波が好きな電波人間ではないかと思い始めています。
地上デジタル放送への移行がほぼ終了してから地上波というものにほとんど興味を感じなくなっていたわたしですが、デジタル化によってもたらされた恩恵である電波のスペース、いわゆる「ホワイトスペース」の活用を行うべく意見の募集などが行われてきましたが、その審議委員会の報告が総務省のサイトに上がっていましたので、紹介します。
情報通信審議会 情報通信技術分科会(第84回)配付資料・議事概要
放送システム委員会 報告(案)に対する意見の募集の結果
予想以上に、「テレビ放送」している案が検討されている、と言うのが正直な感想です。VHF波の活用がモバイル放送向け、と限定していたのに対し、この「ホワイトリスト」の活用には、従来の地上デジタル放送の技術を活用し、ワンセグだけでなくフルセグの利用に関しても具体的に触れるなど、あくまで「テレビ放送」として使うことを前提しているようです。H.264/AVCフォ−マットもフルセグに使える、とあるなど地上デジタル放送より優れている部分もあります。が、なぜか解像度はSD止まり。フルセグ時でもBaselineもしくはMainでLevel3、720x480の10Mbpsまでしか資料に書かれていないのです。スカパー!HDが示すようにH.264で10Mbpsなら1440x1080でも十分耐えられますから、HD解像度までサポートすることを考慮に入れて欲しいですね。1920x1080でも出来そうですが、これは地上デジタル放送の優位を保つために無理でしょう。ちなみに、録画規制も「必要ならば」と前置きした上で盛り込んでいるところなど、事実上の「全規制」がまたしても実施されることが確実視されます。
ホワイトリストの話だけが先行している段階では、「どうせ地上波の優位性を保護するためにぬるい活用の仕方限定だろうな」と考えていました。実際委員会の資料では施設内やイベント時の限定放送など、地域放送を前提とした活用を想定しているように見えますが、CATVやBS/CS放送と競合するような有料コンテンツ放送にも十分対応できそうなんですよねぇ。しかもホワイトリストはBSの参入申し込みのような委員会の会議で決まるのではなく、いわゆる電波オークションによって決まるものと予想されますので、資金の豊富な業界が圧倒的に有利になりそうですし。
地上波を守るためにSD解像度までに限定させる、オークション参加条件を厳しくしてソフトコンテンツの放送を前提とした企業を参加させない、利用方法を期間限定放送だけに定める・・・方法はいろいろ考えられますが、意外にももう一度地上波再編の最後の機会が訪れそうな気がします。もう地上波など台風の目とはならないでしょうが、どうなるかの先行きを見守る程度の価値はありそうですね。