Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1580

MSとSONYの新製品にグチを言う

$
0
0
ショーのラッシュが終わったのか、今度は正式発表の新製品が盛んです。その中でもMicrosoftとSONYの一部製品にスポットを当ててみましょう。

発表、と言っても日本での発売は未定で、例によって遅れるようですが、SurfacePRO/RTの後継となるSurfacePRO2とSurface2が発表されています。

Microsoft、Haswell搭載の「Surface Pro 2」とTegra 4搭載の「Surface 2」

以前、PRO2のCPUはAMDのTemashが使われるのでは? という噂もありましたが、ふたを開けてみれば順当にIntelのHaswellでした。まぁ製品のターゲットからしてGPU性能よえいConnected Standbyのような省電力機能の方が重要だと思いますので妥当でしょう。どうせならBayTrail版ATOMを使ってより省電力性を優先したものにしてほしかったですが、真っ先に新チップを採用して他メーカーとの競争姿勢を前面に押し出すようなまねはしたくなかったのでしょう。悪くはないですがまぁ普通の、最近はやりの2in1モバイルノートの一種という感じです。

その一方でSurface2は、CPUをバージョンアップしたWindowsRT系というだけで唯一無二の存在です。他メーカーがRTに力を入れる様子が見えない以上、MSのSurfaceの展開は重要でしょう。"RT"という文字をとっぱらってしまったあたりにMicrosoftの本気を感じます。できれば8インチアンダーのサイズにしてほしかったですが、前のSurfaceRTの金型を流用できるとかいろいろ理由もあるのでしょう。
WindowsRTは、アーキテクチャの垣根を越えてソフトの共通性を持たせようとしたOSという点で、Windowsの原点(3.0のころ)に回帰した製品でした。MSとしてはx86用と十分な互換性を持たせたうえで、将来的にはモバイル向けRTが基本・8系は過去との互換性も重視した据え置き向けとして展開するつもりだったと思います。ふたを開けてみれば誰もRTと8の互換性という先のことなど見向きもせず、8と7以前とのUIの主義の違いという過去を振り返る視点ばかりの騒ぎになってしまったわけですが。だからと言って簡単に撤退しないのがMSのしぶといところ。おそらく"RT"というすでにミソのついた感のある文字をまずは機種名から、やがてはOSからなくしてしまい、CEのような似て非なるOSではなく、普通のOSにしてしまう(もちろんModernUI向け"アプリ"でx86向け"ソフト"を一部マニア向けの過去の存在にするという意味です)つもりなんでしょう。実際時期RTからは"8.1"というバージョン名をつけるようですし。表示もWindowsRT8.1とかにしたいのかも。まぁマウスでテキストのコピー&ペーストが使えますしサブPCなんかRTで十分と思うこともしばしばありますが、Windows8ですらWindows7と比べて劣る動画再生能力なのにRTにいたっては有料アプリがちょっとあるだけで話にならないレベルです。その問題が解決されない間はRTでも十分な場合がある、とはとても言えない状況が続くでしょう。


SONYからはウォークマンの新型が出ました。F版の他、待望のNW-Z版も登場します。もちろんいずれもAndroidで動くもののようです。

ソニー、ハイレゾ追求した最上位ウォークマン「ZX1」

ソニー、24bit/192kHz対応ハイレゾ「ウォークマンF880」

ただし先代の、特にわたしも使っているNW-Z1000の時と比べると全くターゲットが異なる製品になっています。NW-Z1000が発売されたのはすでに2年近く前の話ですが、当時としては性能はスマートフォンに近く、普通に使う分には問題のないものでした。また、明言こそしていませんでしたがライバルとしてAPPLEのiPodTouchを想定していたでしょうことは疑いのしようがありません。 iPodTouchと同じく、WiFiを使って音楽を購入したり軽めのゲームを遊んだりと言った使い方を想定していたのでしょう。が、今回のNZ-ZX1もF880も同様にそういう使い方を考えているようには見えません。画面の解像度から判断しても852x480とNW-Z1000の800x480と比べてわずかなアップだけ。すでにHDどころかフルHDすら普通になっているスマートフォンと同じような使われ方は考えていないということです。あくまでAndroidは音楽アプリをコントロールしたり、あとで機能を追加するだけの裏方で、Androidを使うための機械では今回はないということなんですね。普通にスマートフォンかタブレットを使ってくれ、ってことなんでしょうが、モバイルルーター契約のほうがいいからスマートフォンはいらない+持ち歩きには7インチタブレットでも大きすぎるという需要には応えられないのです。そっちに使えるNWZ-1000の次を期待していたのですが、SONYにその気がないのでは仕方ありませんね。まぁAndroid端末としての使い勝手より音質を追及したほうが正しいウォークマンの進化ですから。幸いなぜか今月に入ってからAndroid4.0.4にアップデートしたNW-Z1000の調子が妙に良くなりまして、2.3.4の時ほどではないにしてもそこそこ快適に動くようになりました。当分これを使い続けることにしましょう。


あまり持ち歩かないことを前提にしたタブレットで、利用の仕方をある程度絞っていることで独自の存在感を醸し出しているAmazonから新型のKindle Fire HDXがいよいよ登場します。従来型のKindle Fire HDはベゼル部分が大きくて片手持ちすると指に負担がかかる、使い勝手がもう一つのものでした。今度は大丈夫でしょうか。NEXUS 7が円安のあおりを食って値段が高く、前作ほどの公表を得ていないだけに期待がかかります。最近ひそかに円高傾向ですし、値段の面は頑張ってくれるのだはないかと期待しているのですが。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1580

Trending Articles