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Channel: 録画人間の末路 -
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ブロガーサミット2013で考えたこと

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前から書いていた通り、ブロガーサミット2013に参加してきました。参加された方々、お疲れさまでした。
相変わらず道に迷うたちなので、会場開始30分前には渋谷駅に到着。会場まで徒歩8分ということなので少し遅すぎたかも、とあせったのですが、無事会場開始10分前には会場入り、理想的な時間です。
サミットの名の通り、会議の形態をとっていたため、会場内は席でギッシリです。



ちょっと事前のイメージと違った感もありましたが。


事前の申し込みで参加者は1012名と予定通りの1000人規模の会となりました。このうち、7名が寄付込みの参加申し込みをされた方だったそうです、もちろんわたしは無料参加です。もちろんドタキャンの人も少なくなかったので、実際には600〜700人前後くらいだと思われます。それでも、これだけ人がいれば、何人かはわたしのブログ、知っていてもおかしくないなぁなどと妄想していたら、まさか隣に座った人がそうだったとは・・・。なんたる偶然。名刺を頂きましたので、ご紹介します。

イジハピ!

貼ってある本はご本人の著書だそうです。



会議開始。今回は原則無料の参加とするためにスポンサーを募ったせいもあって、冒頭はそちらの紹介に徹したこともあってややだれた感じでの開催となりました。

・パネルディスカッション1 ブログ〜この10年
この10年間ブログに携わってきた方を中心に、したトークが行われました。「もっと変化するかと思っていた、メディアを脅かす存在になるかと思っていたがそうでもなかった」という意見もあれば「パーマネントリンクが自由に出来るという点において、ブログは画期的存在」という意見も出ました。が、途中からステマの話ばかりになってしまいました。

・パネルディスカッション2 個人ブログからブログメディアへ
「ブログメディア」とはなんのことか、と思っていたら、ブログを書くことを仕事にしているような人たちを集めたセッションでした。「メディア=仕事」と読めばいいのでしょうか? その定義には賛成しかねますが。中身は全セッション中最悪でした。前セッションが少し硬めなトークに終始したこともあり、もうちょっとくだけた、司会側がリードしなくてもいいトークを推奨したことや、参加者のうち2人が同じブログを運営する仲間ということもあってトークは脱線、ほぼ全部がステマの話ばかりで、完全な内輪ネタ。他の参加者を蚊帳の外に置いた中身になってしまいました。多くの参加者に「しょせん稼げるブロガーってのはこういう連中か」という壁の高さと距離を感じただけのセッションに終わってしまったように思います。わたしなどあまりのつまらなさに居眠りしてしまったくらいですから。会場の空気の悪さをツイッターなどで感じたのか、その後のセッションでは司会者が再三再四「ステマサミットにするつもりはないので」と釘を刺したくらいです。

・パネルディスカッション3 ブログサービスの近未来
YAHOO・goo・Zenback・JUGEMと言ったブログサービスを展開する各社からパネラーを募り、「ブログサービスは儲かるか」をひとつのテーマとしたセッションです。前セッションがああだっただけにお金つながりで空気が悪くなるかと思いきや、さすがに会社の看板を背負ったパネラーたち。「花形ではない」「儲かってますか? と聞かれたらボチボチでんなぁとこたえるしかない」など事業としては決して旨みのあるものでないのは各社共通のようですが、中身は自社のサービスや取り組みを前面に押し出す、なかなかのもの。わたしは以前から「最近はみんなモバイルでネットをする人が増えたため、パソコンでなければやりにくいブログの利用者は減っている」と考えていたのですが、案外そうでもないようで、少なくとも減っているわけではないようです。とはいえスマホの影響は無視できず、今のままスマホの利用者が増えれば広告は見てもらえず、収益につながらないし、今のブログではスマホでは更新しにくいので継続につながらないなど、すぐにでも取り組まなければならない問題と考えているようです。

・パネルディスカッション4 ビデオブロガーの今
活動拠点をYouTubeにおき、そこにブログ的な動画をアップし続けている方々をパネラーとしたセッションです。動画配信専門といえば、わたしのようなテキスト専門の人間からするとやや縁遠い存在と思っていたのですが、彼らから観れば「テキストを打つか、しゃべって動画にして配信するかの違いでしかない」とのこと。なるほど、目からうろこです。動画編集も一見手間のようですが、テキスト打たなくていいのでかかる時間はそれほど変わらないのでは、という見方もあるようです。ビデオブログが近くに感じ、興味を覚えましたが、わたしがやるとムダに編集に凝っちゃって、必要以上に時間をかけそうな気がします。

・パネルディスカッション5 ブログライフバランス
すでにほとんどブログをやっていない人もいるなどやや統一感の感じられないパネラーによるセッションでしたが、唯一「ブログ(あるいはネット)のメインテーマが割と流動的」な点が比較的共通点でしょうか。いずれもブログをきっかけにテレビに取り上げられたり書籍執筆の以来が舞い込んだりしておきながら、現在はそれとは別にマイペース、好きなことを書いているという感じの方々です。ただ、そういう形で成功するブロガーなんてそれこそ少数だわな、という感想に至ってしまいましたが。

・パネルディスカッション6 ブログを書くということ
ブログ初期から活動している大物ばかりです。裏テーマとして「冷蔵庫炎上などをキッカケにブログなどをやりにくい世の中になりつつあるのではないか」というものがあったような印象です。先駆者である彼らは後に続くものが無い現状に、やや危機感を抱いていたのかも知れません。「いいだしっぺとリーダシップは似ている」「ブログは演歌歌手、ファンと一緒に年をとる」などちょっと考えさせられる話がチラホラ出てきました。実はわたしも、もちろんわたしの影響力など比べ物になりませんが、8年もやっているとこれに近い危機感を少しばかり抱いています。が、「ブログはもう古い。今はこれだ」というようなサービスはいずれも特定の会社だけが行っている固有のサービスで、一度衰退したらなかなか利用者が戻ってこないものばかりです。ネットの利用者が全員モバイルに移行し、誰も文章などネットに上げようという気が起こらなくなるその暇で、ブログが個人メディアの一番いいものであり続けると信じています。


今回考えたこと。やはりスマホの存在です。わたしなんぞモバイルに半分飽きているのでパソコンが使えない環境での補助以上の期待はしていないのですが、世間はそうでもないのでしょう。スマホでブログを見てもらってももちろんいいのですが、多分スマホで最初に来てくれた人って、継続の読者になってくれませんよね。スマホだと画面内情報が限られてしまうため、検索してたどり着いたその記事以外ってまず読んでもらえてないと思うのです。「最近の記事」とか「コメントのあがっている記事」の一覧とか見てもらえませんからね。そういう人たちにも継続して来てもらうのって、書き手としてどうしたらいいのでしょうかと。スマホで見てもらうことを前提にして、文章は長くともデータ項目は短い行だけでまとめる、画像化するなども手かもしれません。まぁボチボチと。


最後は懇親会。と言ってもコミュニケーション能力が低く、名刺も持っていない(携帯している人、思ったより多いのね)わたしにすることはありません。用意された食事も協賛がケンタッキーだけに揚げ物ばかりでたくさん食べると少し胃がもたれてきますし。と、いうわけで、適当に会場を汚した後、早めに出てきてしまいました。最後の懇親会なしでオフ会もないだろうという気はしたのですが、次参加するときは名刺のひとつも作っておいたほうがいいのかなぁとは思いました。もっとも、誰も受け取ってくれなかったら悲しいし、そもそもあまり顔出ししたくないんですけどね。

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