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Channel: 録画人間の末路 -
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古い規格に困った困った

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お客さんの話し相手も仕事の一つ。ってなわけでいろいろ話しているうちに、話題がデジタル関係に飛ぶと大抵答えてしまうため、「パソコンとかデジタルには詳しい」と一部のお客さんから評判をとっています。もちろん実際は大したことを話しているわけではないんですけどね。


そんなお客さんの一人に相談を受けまして

客「・・・ってことがパソコンで出来るようにしたいんだけど」
k「それなら○○ってソフトを使えば大丈夫ですよ。インターネットから無料で落とせますし、ソフト名で検索すれば一番上に出てきますよ」

と答えてしまったわけです。これが間違いの始まり。後日この人から電話がありまして、「どこから落として良いか分からない、見つからない」と言うのです。この人、パソコン歴はそこそこ長いのですが基本的にメーカー製使いであり、標準搭載の機能の範囲から逸脱したことはあまりやらない人なので、インターネットから手に入るファイルを探すなどは苦手だったようです。それにわたしがつい答えてしまったソフトは海外サイトにアップされているもの。ファイルのアップされている海外サイトって大抵不親切ですよね。
以前も別の件で別の人に「お前の教えてくれたサイトからファイルをダウンロードしたんだけど、うまくインストール出来ない」って言われたので見せてもらったんですが、トップページにこれ見よがしに"DOWNLOAD"って書いてあるアイコンをクリックして落としたファイルが該当のものだと思い込んでいたのが原因だったんです。海外のサイトは目的のファイル自体は無料で自由に落とせても、そのダウンロードURLには何重ものリンクをクリックし続けなければたどり着かないような構成になっているものが珍しくないのですが、その人物はその構造になれていないので目的のファイルを見つける前に引っかかってしまったのです。その途中にデカデカと置いてある"DOWNLOAD"の文字が書いてあるアイコンはみんなスポンサーリンクで、そこから落とせるファイルは要登録要支払いの有料ソフトですから。もちろんそうやって間違ってクリックしてもらう効果を期待してわざと不親切な設計にしているんでしょうが。

今回のお客さんはそういう海外サイトをどうにかしてファイルを入手しようという気概は持たない人でした。で、最終的に話は「書き込めるものを持って行くから、そっちでソフトを落として書き込んでくれ」とこういうわけです。ここまで来ると業務とは全然関係ないのですが、まぁいいでしょと気軽に答えてしまいました。

後日、特に店には用事がないのに、そのファイルが目的でお客さんはやってきました。「これに」と言われて渡されたのは・・・なんとCD-RWです。

うわー、懐かしい。もう10年は使ってません。もっとも、当時わたしも友人知人も書き換えの出来ないCD-Rばかり使っていてCD-RWはあまり使いませんでしたが。安かったしねぇ、CD-R。もうDVDメディアですら使い道がなくなって久しいこのご時世にCD-RW。懐かしさでホロリと来るより、このデカさでたった650MBしか入らないことにサギくささすら感じてしまいます。仮にもまだショップで売っているメディアなんでしょうに。
まぁいいでしょう。本来は仕事用ですが結構好きに使っているノーパソで、あらかじめファイルは落としてあります。当然650MBもありませんから容量は楽勝。CD-RWを入れると、Windowsの(このPCのOSはVista)エクスプローラで書き込める形式にするかどうか聞いてきています。何も考えずに「はい」のままOKにしてしまいました。

・・・お、遅い・・・いったいいつまで待てばフォーマットが終わるのでしょうか。「残り20秒」とかなってますが、その表示から10分以上はたっているのに、メーターはまだ半分程度。ジリジリと進んでいるのかいないのか分からない驚異的なのろさです。もしメーターが最後まで到達しても「フォーマットに失敗しました」などのメッセージが出てこの数十分が無駄になったらどうしよう・・・などと恐ろしい想像が頭をよぎります。もし一からフォーマットしなおしになったら・・・。
そんなのイヤじゃぁぁぁぁぁぁぁ。と頭の中で絶叫して、Windowsを再起動させることで強制的にフォーマットを中断。これ以上イライラしつつお客さんから浴びせられる無言のプレッシャーに耐えるよりはマシと、小容量なので最近使ってなかったUSBメモリ(それでも4GB)に書き込んで、それごとあげてしまいました。CD-RWと比べれば一瞬と言ってもいいほど高速なフォーマット。全部エクスプローラで出来る簡単書き込み。ああ、技術の進歩って素晴らしい。

この失敗の理由の一つは、まずわたし。専用の書き込みソフト・ライティングソフトを使わずにWindowsの標準フォーマットを使ったことです。このノーパソにもライティングソフトがプリインストールされてはいたのですが、このパソコン購入いらいライテングソフトを使うことなど一度もなかったので存在を忘れていたのです。第二の理由として、持ち込まれたCD-RWメディアがおそらく4x以下の遅いものだったことがあります。CD-RWは4xオーバーの書き込み速度に対応したものになると、途端に値段が跳ね上がりますしね。第三にはCD-RWというフォーマットが古すぎて処理が遅いのがあるでしょう。実際DVD+RWならWindows標準フォーマットでもはるかに速い時間でフォーマットが終了するんです。

古い規格・古い技術を今使おうとすると、如何に不便に感じるか、今回それがつくづく身にしみました。ある程度デジタルを使う人間なら、やはり何事も最新技術について行こうとする情報網だけは張っておかないといけないんですね。デジタルにおいて無知は罪、です。ライティングソフトの存在を忘れていたことも含めて。

ちなみにそのお客さん、ファイルを探すのは苦手でもソフトを使うのは問題がないらしく、入手したソフトは独力でちゃんと使えている、とのことです。

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