ITmediaのねとらぼで見たのですが、映画(というよりアニメの方が知名度高い)監督の庵野秀明氏らによる「日本特撮に関する調査報告書」というのが公開されているそうなので、少しだけ読んでみました。
庵野監督「どうか、助けて下さい」 特撮の歴史と現状をまとめた「日本特撮に関する調査報告書」
日本特撮に関する調査報告書
全文が誰でも読めるよう公開されていますが、その量は極めて膨大であり、一気に読んでしまうのは無理と断言できる量と中身の濃さがあります。ただ、中身は淡々と事実を書いているわけではなく、筆者による独自の研究レポートとなっていますので、わたしが読んでも「あ、ここは違うんじゃないかな?」という箇所がチラホラ。わたしが現在の特撮において重要な位置づけの作品と考えている「小さき勇者たち〜GAMERA〜」がほとんど触れられていない〜まだ半分も読んでないので後半は文字検索しかしてませんが〜など、古き良き時代を書くことに夢中になりすぎて、肝心の近代特撮周辺に関する考証があまりされていないものもあります。ざっと読んだ限りですが、少なくとも「小さき勇者たち〜GAMERA〜」より「マジンガーZ」周辺の方がはるかに詳しく書かれていますし。
ちょっと嫌な見方をしますが、やるべきはこういう「特撮を保存文化化しよう」みたいな動きではなく、この間の短編「巨神兵東京に現わる」のような特撮映画、出来ればもっと長編の特撮映画をきっちり造ることだと思っています。ところが、訴えているのは製作発表の場の懇願ではなく、ミニチュアの保存などのお願いだったりする辺り、特撮を前時代的なもの扱いにしようと提案し、その動きを加速させようとしているようにも見えてしまうんです。製作側の流れが間違った方向に行かなければいいと心から思います。
庵野監督「どうか、助けて下さい」 特撮の歴史と現状をまとめた「日本特撮に関する調査報告書」
日本特撮に関する調査報告書
全文が誰でも読めるよう公開されていますが、その量は極めて膨大であり、一気に読んでしまうのは無理と断言できる量と中身の濃さがあります。ただ、中身は淡々と事実を書いているわけではなく、筆者による独自の研究レポートとなっていますので、わたしが読んでも「あ、ここは違うんじゃないかな?」という箇所がチラホラ。わたしが現在の特撮において重要な位置づけの作品と考えている「小さき勇者たち〜GAMERA〜」がほとんど触れられていない〜まだ半分も読んでないので後半は文字検索しかしてませんが〜など、古き良き時代を書くことに夢中になりすぎて、肝心の近代特撮周辺に関する考証があまりされていないものもあります。ざっと読んだ限りですが、少なくとも「小さき勇者たち〜GAMERA〜」より「マジンガーZ」周辺の方がはるかに詳しく書かれていますし。
ちょっと嫌な見方をしますが、やるべきはこういう「特撮を保存文化化しよう」みたいな動きではなく、この間の短編「巨神兵東京に現わる」のような特撮映画、出来ればもっと長編の特撮映画をきっちり造ることだと思っています。ところが、訴えているのは製作発表の場の懇願ではなく、ミニチュアの保存などのお願いだったりする辺り、特撮を前時代的なもの扱いにしようと提案し、その動きを加速させようとしているようにも見えてしまうんです。製作側の流れが間違った方向に行かなければいいと心から思います。