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Channel: 録画人間の末路 -
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プラズマテレビはまだ続けるべき

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この話、一定期間を経過するたびに飛び出してくるので、「またかよ」と少々ウンザリさせられているので、反論会見の方で紹介します。

パナソニック、プラズマテレビ撤退報道に「決定した事実はない」

言いだしっぺは日本経済新聞でしたが、その後を追うように、どの新聞(夕刊とかWEBとか)もテレビのニュースも、パナソニックのプラズマテレビを決定事項のごとく取り上げているようです。わたしの父親なども「聞いたか? パナソニックのプラズマテレビ撤退が決まったってよ」と言いだす始末。てっきり正式な発表でもあったのかと思いましたら、単にニュースが勝手に半ば断言していただけでした。マスコミはよほどプラズマテレビをつぶしたいようです。
もちろん火のないところに煙は立ちませんから、パナソニックにとってプラズマがお荷物になっていることは確かなんでしょう。プラズマの不利な点は小型化が難しく大型テレビ以外に使えないこと、明るすぎる量販店の店頭では液晶より暗く、画質で劣って見えること、静止画の解像感が劣ること、4Kなどの高解像度パネルの開発が行われていないこと、液晶より省電力で不利な点が挙げられます。一方、利点としては、視野角の広さ、残像が少なく動画が自然に見えることがあります。少なくともブラウン管を見慣れた目には液晶よりプラズマの方が自然に見えるはずです。プラズマが「競争力がなくなった」と言われる理由の一つに、もうブラウン管テレビの画質を忘れた人が多いことも挙げられるでしょう。

一部報道では、「プラズマから撤退するだけでなく液晶も今以上に縮小させる」などとも書かれています。ここまでやったらパナソニッククラスの企業のやり方としてはあまりに極端でしょう。日本はB-CASによって大半の海外企業をテレビ市場から追い出してしまいました。その責任を日本メーカーは果たす必要があるのです。仮にプラズマ撤退・液晶縮小をやるとしたら、それはプラズマや液晶に代わる手段が登場した場合のみ許されることです。つまり、有機ELの量産に目途がたった場合のみプラズマ撤退が可能になるのです。そういう前提なら、わたしは歓迎しますが、それまではプラズマテレビは絶対必要です。

そもそも、どうせ液晶だろうがプラズマだろうが、テレビはもうあまり売れないんです。だから「どうせ売れないんだから少しでも一台ごとに高く売りたい。同じ値段で売るなら液晶の方が利益を出しやすい」って発想で、日経あたりはパナソニックにプラズマをやめさせたいんでしょうが、わたしに言わせれば「どうせ一般には売れず、ターゲットはマニアになるんだから、"プラズマ"であることは他の液晶テレビに対する差別化になる。ターゲットを絞るからこそプラズマテレビは作るべき。少なくとも液晶しかなくなったらテレビマニアはパナソニックには見向きもしない」です。だって他のメーカーの液晶にはなんとなく"顔"が感じられますけど、パナソニックだけは液晶に顔、持ってないですから。有機ELテレビをパナソニックが作るかどうかはわかりません(開発はしてるようです)が、それまではプラズマをなくすのは、地上デジタル放送移行の恩恵を受けたメーカーとして、やるべきではない行為です。

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