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Channel: 録画人間の末路 -
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販売開始したSurfaceRTの状況

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地元も東京並みにスギ花粉がひどくなってきました。外をうろついているといつの間にか携帯電話に黄色い粉がついていて、恐ろしくなります。朝からくしゃみが止まらず、耳がボロボロ・・・。そんな状況ですが、貴重なお休みです、出かけましょう。

やはり今日の目的は販売されたばかりのMicrosoft純正のタブレットノートPC、SurfaceRTです。Windows8を搭載し、性能も解像度もみるものがあるSurfaceProが海外では販売されていますし、もうしばらくすると現行機より小型化されたRT2が発売されるという噂もあるためにネット上では圧倒的に「待ち」という意見になっているSurfaceRTですが、これが成功しないと先はない気がします。発売前の反応はイマイチでも、いざ販売が開始されたとなると違うものがあるのかも知れません。発売店舗は限られていますが、様子を見に行ってみましょう。

さて、お店に入ってみますと・・・意外や意外、と書くと失礼かもしれませんが、お試し待ちの列ができています。地方店ということもあって展示機が2機しか置かれていないというのもあるでしょうが、普段ならそれなりの人がいじっているiPadminiやNexus7の前に人はなく、みなSurfaceRTを見に来ていて常に数人待ちの状態です。係の店員さんも嬉々として触っている人に説明しています。先行展示機を触りに来たような「説明不要、つーかじゃま」な空気を醸し出している人はあまりおらず、素直に説明に耳を傾ける人ばかり。その中でも熱心に店員さんとやり取りしている人の話に耳を傾けてみました。
その人いわく、「従来のWindowsとRTの違いは承知している。それでもMicrosoft純正のOFFICEが最初から入っているから問題ないし、そのうえでタッチ操作もできるノートパソコンと考えれば安いし、欲しい」と、Microsoftの人が聞いたら涙を流しそうなほどターゲットど真ん中な方でした。ただ、「IMEはMSのものでなく使い慣れたATOKがいいから、それが使えるようになるまでは様子見」だそうです。RT向けのATOK、出るんですかねぇ。

さて、他の人もSurfaceRTを一度は触りたいと思っているようで、わたしが触れるには少し時間がかかりそうですが・・・。
うぉーーーーー、これはすごい! 画期的な操作性です! わたしはノート・デスクトップともプライベート用にはLenovoのトラックポイント付キーボードを愛用しています。アームレス部分より低いキートップ目当てに買ったのですが、その次くらいに気に入っているのがトラックポイントというポインティングデバイス。あくまで右手用トラックボールと併用ですが、右手を休めたいときに左手一本でも気軽にWindowsを操作できるのが、中途半端とはいえ左右両利きのわたしには最高です。ただ、操作に少々力がいるのと少々でっぱっているのが難点で、特に後者は長文を打つ際にたびたびHキーを打ち損ねる難点がありました。ソニーも一時似たようなデバイスをノートPCに採用しており、実際仕事で使っているノーパソVAIOに搭載されているのですが、引っ込んでいてタッチの邪魔にならないのはいいのですがそれだけに使いにくく、力もLenovo以上に必要でまったく使うことはありませんでした。
しかし、このVAIO Duo 11は違います! おそらくスライドパッドを搭載するスペースがなくてしょうがなくポインティングデバイス復活となったのでしょうが、今度のはスライドパッドと同じ光学方式を採用しており、指を上で滑らすだけでいいので余計な力を入れる必要はありません。キーボードとの配置も工夫されているのかキータッチの間ほとんどひっかかることはありませんでした。稀に触ってマウスカーソルが"ぶれる"ことはありましたが、問題はないでしょう。キーボードの真ん中にあるおかげでキーボードから手を離さずにマウスカーソルを使うこともできます。言わばトラックポイントとスライドパッドのいいとこどりです。タブレット形態になるスライド変形や、専用ペンで画面に書き込む機能ばかりソニーはアピールしていますが、このトラックポイント型デバイスだけでも十分魅力的なPCになっています。むしろタブレット形態に変形させてデバイスを隠してしまうなんてもったいない!とすら思います。残念ながら現状のVAIOでこのデバイスが使われているのはVAIO Duo 11だけ。あとのノーパソは全部変わり映えしないスライドパッドです。ソニーさん、このデバイス全機種標準装備にしましょうよ〜!
ソニー(VAIO) VAIO Duo 11 (W8 64/Ci5/11.6FHD/タッチ/4G/SSD128/WLAN/BT/WiMAX/Office) ブラック SVD11219CJBソニーソニー

いやー、これに出会えただけで満足満足・・・いやいや目的を忘れてます、VAIO Duo 11を見に来たのではありません、SurfaceRTを見に来たんでしたっけ。すいてきたので使いましょう。

特徴の一つであるタッチカバー、さすがに機械式のキーボードほど使いやすくはありません。が、スマホやタブレットのような画面をタッチする入力方式と比べると安心して力を入れながら叩けますし、そこそこはいけます。長文は難しいですが、短いブログ程度の文章なら十分書けるでしょう。わたしは日ごろから「これからのネット接続はスマホやタブレット」という風潮にしたがっている空気に反対でした。これらは気軽に見たり調べたりするだけなら便利ですが、自分で情報を発信するには向いていません、しょせんタッチパネルのキー入力は手ごたえがなくて力を入れるのが怖く、Twitterのようなごく短い文がせいぜいです。これらが当たり前でPCを使う人が少なくなり、能力はあるのに自分で情報を発信しようと考える人が減ってしまったらどうなるでしょう。今ブログを書いている人がなんらかの事情で継続できなくなったりして引退し、それに代わる人が出てこなくなったらいつの間にかネットは"もともと有名人"と"プロ"の、なにより"マスコミ"のものになってしまうのではないかと考えているからです。自分が本当に欲しい情報をかけるのは、その本人しかいないんですから。
SurfaceRTがその点、最低限をクリアしていたのは歓迎すべきことです。さすがにWindowsの販売元だけあってWindowsRTでタブレットと言ってもパソコンの基準を崩す気はなかったのでしょう。機械式の専用キーボードも用意され、これを使えばもうワンランク快適な入力も行えます・・・が、専用コネクタのライセンス供与はしないとのことで、サードパーティーから別のキーボードが出てくることが期待できないのは残念でなりません。ひょっとしたらUSBを使えばWindowsPC向けキーボードが使えるかも知れませんが、収まりは悪くなっちゃいますしね。

Surface日本版の特徴である搭載してあるWordやExcel、てっきりModernUIで動くのかと思っていたら、デスクトップモードで動くんですね、これ。従来のOFFICEユーザーに違和感なく使ってもらえるよう、マウスとキーボードを主体にしたのでしょうか。これもちょっとガッカリ。進まないModernUIのアプリを進めるには、Microsoft自ら重量級アプリを用意してその使い方を示すべきかと思ったのですが。
ネット上では「iOSのOFFICEを出さないのはiPadをこれ以上売れさせないようにしたいと考えるMSの陰謀だ」みたいなことを言っている人もいますが、単にタッチ操作だけで使えるExcelなどMSには思いつかないだけかも。

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