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Channel: 録画人間の末路 -
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4Kテレビの世界出荷数、年内に50万台出荷・・・の予想

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4Kテレビ自体には賛否両論あるようですが、それはあくまで国内のこと。DisplaySearchによると、2016年度には700万台、今年度中でも50万台が出荷される予想、とのことです。

4Kテレビ出荷は'16年に700万台へ。DisplaySearch予測
'13年は50万台以上。需要は中国と北米が牽引

あくまで世界レベルで、の話ですから、一国あたりの割り当てはもっと少ないわけです。特に年内の日本での出荷数など、2〜3万台もいけば上等じゃないでしょうか、数千台程度に留まる可能性の方が高いと思いますが。日本は「高画質放送」じゃテレビは売れませんから、買うのは一部のマニアだけでしょう。それも「自分は画質に拘る」を公言していても視聴している映像はアニメだけ、なんて人が結構な割合でいますからますます4Kはお呼びじゃない。日本でテレビの買い換え需要を促したいのなら、3Dや4Kのような画質面を変えるよりもテレビの見た目や形を大幅にを変えた方が手っ取り早いわけで。全メーカーがそれに右へならえ、すればおそらく「高画質放送用」を謳うより買い換え需要は進みます。日本における地上デジタル放送への移行での経済上の最大の失敗は、「テレビを買い換えなきゃ放送が見られない」買い換え需要と「新世代の薄型テレビという大幅な見た目の変更」の買い換え需要を同時に起こしたことだとわたしは最近思うようになりましたし。消費者にとっては買い換え回数が減ったのは良かったことですけどね。
ただ、B-CASで守られている国内メーカーももう日本で売ることを前提として商品開発などしないでしょう。守られているのだからこれ以上競争してテレビの価格を下げるより、競争相手のいる海外向けのテレビを開発して、日本にはそれを若干カスタマイズ(B-CASカードスロットの追加とか)したものをついでにちょっと高値で売るだけ、になるでしょうね。すでにそうなりつつありますし、今後はその傾向が加速すると思います。4Kテレビが普及するかどうかは、日本では分かりません。大型テレビの需要がある北米などの富裕層に売れるか否か、がこの予想通りに4Kテレビが普及するかどうかの鍵を握っていることでしょう。その売れ行き次第で、日本でも値段が下がった4Kテレビが発売されたり、もう少し小型化したりするかも知れません。逆に、日本で仮にマニアを中心に4Kテレビがそれなりの売れ行きを見せたとしても、北米や中国で売れなければ生産も縮小して値段も下がらないのは間違い有りません。どう転ぶかは海外での需要を感じていないわたしには分かりません。

ただ、来年にも予定されている4K放送自体は歓迎します。仮に2K程度のテレビで見たとしても元が4Kデータなら通常放送との違いもハッキリと分かるはずです。売れる売れないと、見たい見たくないはまた別の話ですからね。

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