先ほどテレビのニュースでもやっていましたが、昨年度のテレビの売り上げの落ち込みが過去最高だそうです。
テレビ国内出荷 落ち込み最大
67%下回った、ってことはようするに1/3になった、ってことです。ちなみにあくまで「出荷台数」ですから実際の売り上げの方は分かりません。ただ、売れなければ注文もなく、注文がなければ出荷しませんから、売り上げ台数もほぼ同様に落ち込んだと見ていいでしょう。ウチの親父など、今までわたしがいくら「今テレビの新品は本当に売れてないんだって」と主張しても、「お前の言うほどじゃないだろう」と信じてくれなかったのですが、このニュースをみて「テレビって冗談じゃなくて本当に売れてないんだな」とため息をついたほどでした。
エコポイントによる需要の先食いは当然ありますが、もはやそれだけで語ることが出来る落ち込みではありません。以前から何度も書いているように日本国内におけるテレビの一番の売れ筋サイズは32型。地上デジタル放送が始まった比較的初期のころは選考導入者層ばかり買っていたこともあって37型が売れ筋だったようですが、一般の人が買うようになってからはの標準サイズは32型、これは今でも変わっていないはずです。当然メーカーがこのことを知らないわけはありませんから、本来テレビを売りたいと思うのなら32型の性能を高めるためにフルHDパネルをこのサイズに導入するなどするべきなのです。が、メーカーはそれどころかちょっと前までは大型サイズだった42型すら小型のように扱い、標準は50ないし55型、大型は65型以上といわんばかりの商品展開で、32型などほったらかしです。これでは売れるわけがありません。ようするに、もはや国内メーカーですら日本市場での販売を見据えたテレビ商品を作ってないってことです。海外に売りたいテレビのサイズに注力し、日本市場はそのついで、ってことでしょう。
ですけど、買いませんよねぇ、こんなデカイテレビ、置けませんし、ヘタすりゃ廊下や階段の曲がり角を曲がりきれなくて部屋まで運べなかった、なんて悲劇もありそうですし。そろそろテレビも本棚やベッドみたいに買ってから自分で組み立てる工程が必要になってくるかも知れません。
他にも売れない理由。販売店の元気の無さってのもあるでしょう。ネットで他の人のブログとか見てますと、「もう電気製品を買うときでも量販店は商品のサンプルを見るだけ。買い物はAmazonとかの通販でするのがわたしらの常識」と言う意見をチラホラみかけるわけです。店舗で店員に話しかけるのって小心者には勇気がいりますし、まるで契約を結ぶみたいに手続きがあったりフレッツ光に入らなければ買い物してはいけないみたいな空気を漂わせたりと言う店舗購入と比べると、ネット通販は住所の書き込みはキーボード入力購入の決意はクリックするだけ、テレビみたいなそれなりの値段がするものはまず送料無料ですし、バッタ屋みたいなところでも良ければ他の店と値段を比べるのも楽。買い物としては完全に別次元の楽さですから分からんでもないわけですが、個人的にもそういうのは困ってしまうわけです。それはさておき
そういう風潮は無視できないほどあるわけで、一部量販店ではあからさまなネット通販への対抗意識を出しています。ただ、それでも商売上の問題で最近推す商品は通販では買いづらい要契約のスマホばかり。まぁこれではテレビは売れません。
ネット通販最大の弱点、それは数千円とかの安いものなら勢いだけで買わせる力がある反面高いものに関しては無理をさせる後押しができないことです。37型テレビを買おうと思ってネットで探していたらつい47型テレビを買ってしまった・・・。これ、絶対にありえない話と思います。が、量販店ではありえる話です。量販店で見るテレビはその店舗の造りや照明、周囲との比較もあって
・液晶テレビの画質が特に高画質に見える
・家で見るよりテレビが一回りないし二回り小さく見える
効果があります。37型を見に来た人が、歴然とした画質の差と予定サイズの物足りなさを感じて42型をさらにすっ飛ばして47型を買いたくなる、というのは普通にあり得る話です。だから、テレビが売れている時はわたしは常に「量販店でテレビを買うなら欲しくなったサイズの一つ下を買うのがお勧め」といってきていました。一方、ネット通販ならその逆。原則値段しか見ませんから37型どころか32型でいいかと思ったり、「まぁやっぱりいいか」と買うことそのものをやめてしまったりするでしょう。「買うぞ」と言う決意を持って見に行くわけではないからです。
ある程度の必需品でありながら部屋での存在感が大きく、買うのに覚悟と決意が必要な家電、それがテレビです。多分これほどネット通販と相性の悪い製品もないでしょう。テレビが日本で再び売れる時があるとしたら、量販店など店舗買いが再び当たり前になった時です。以前はテレビ売り場でもよく見かけたメーカーからのヘルプさん、最近はあまり見かけなくなりましたし、居てもNTTからの「光契約込み購入」を勧める人ばかり。消費者の一人として言わせてもらえば、あの光契約込みじゃなきゃ買い物できないな空気は店舗買いの意欲を失わせる効果を感じます。通信の普及がテレビの必要性を落としている、といわれていますが、実は逆で通信が一通り普及するまでテレビはこのまま売れないのかも知れません。
テレビ国内出荷 落ち込み最大
67%下回った、ってことはようするに1/3になった、ってことです。ちなみにあくまで「出荷台数」ですから実際の売り上げの方は分かりません。ただ、売れなければ注文もなく、注文がなければ出荷しませんから、売り上げ台数もほぼ同様に落ち込んだと見ていいでしょう。ウチの親父など、今までわたしがいくら「今テレビの新品は本当に売れてないんだって」と主張しても、「お前の言うほどじゃないだろう」と信じてくれなかったのですが、このニュースをみて「テレビって冗談じゃなくて本当に売れてないんだな」とため息をついたほどでした。
エコポイントによる需要の先食いは当然ありますが、もはやそれだけで語ることが出来る落ち込みではありません。以前から何度も書いているように日本国内におけるテレビの一番の売れ筋サイズは32型。地上デジタル放送が始まった比較的初期のころは選考導入者層ばかり買っていたこともあって37型が売れ筋だったようですが、一般の人が買うようになってからはの標準サイズは32型、これは今でも変わっていないはずです。当然メーカーがこのことを知らないわけはありませんから、本来テレビを売りたいと思うのなら32型の性能を高めるためにフルHDパネルをこのサイズに導入するなどするべきなのです。が、メーカーはそれどころかちょっと前までは大型サイズだった42型すら小型のように扱い、標準は50ないし55型、大型は65型以上といわんばかりの商品展開で、32型などほったらかしです。これでは売れるわけがありません。ようするに、もはや国内メーカーですら日本市場での販売を見据えたテレビ商品を作ってないってことです。海外に売りたいテレビのサイズに注力し、日本市場はそのついで、ってことでしょう。
ですけど、買いませんよねぇ、こんなデカイテレビ、置けませんし、ヘタすりゃ廊下や階段の曲がり角を曲がりきれなくて部屋まで運べなかった、なんて悲劇もありそうですし。そろそろテレビも本棚やベッドみたいに買ってから自分で組み立てる工程が必要になってくるかも知れません。
他にも売れない理由。販売店の元気の無さってのもあるでしょう。ネットで他の人のブログとか見てますと、「もう電気製品を買うときでも量販店は商品のサンプルを見るだけ。買い物はAmazonとかの通販でするのがわたしらの常識」と言う意見をチラホラみかけるわけです。店舗で店員に話しかけるのって小心者には勇気がいりますし、まるで契約を結ぶみたいに手続きがあったりフレッツ光に入らなければ買い物してはいけないみたいな空気を漂わせたりと言う店舗購入と比べると、ネット通販は住所の書き込みはキーボード入力購入の決意はクリックするだけ、テレビみたいなそれなりの値段がするものはまず送料無料ですし、バッタ屋みたいなところでも良ければ他の店と値段を比べるのも楽。買い物としては完全に別次元の楽さですから分からんでもないわけですが、個人的にもそういうのは困ってしまうわけです。それはさておき
そういう風潮は無視できないほどあるわけで、一部量販店ではあからさまなネット通販への対抗意識を出しています。ただ、それでも商売上の問題で最近推す商品は通販では買いづらい要契約のスマホばかり。まぁこれではテレビは売れません。
ネット通販最大の弱点、それは数千円とかの安いものなら勢いだけで買わせる力がある反面高いものに関しては無理をさせる後押しができないことです。37型テレビを買おうと思ってネットで探していたらつい47型テレビを買ってしまった・・・。これ、絶対にありえない話と思います。が、量販店ではありえる話です。量販店で見るテレビはその店舗の造りや照明、周囲との比較もあって
・液晶テレビの画質が特に高画質に見える
・家で見るよりテレビが一回りないし二回り小さく見える
効果があります。37型を見に来た人が、歴然とした画質の差と予定サイズの物足りなさを感じて42型をさらにすっ飛ばして47型を買いたくなる、というのは普通にあり得る話です。だから、テレビが売れている時はわたしは常に「量販店でテレビを買うなら欲しくなったサイズの一つ下を買うのがお勧め」といってきていました。一方、ネット通販ならその逆。原則値段しか見ませんから37型どころか32型でいいかと思ったり、「まぁやっぱりいいか」と買うことそのものをやめてしまったりするでしょう。「買うぞ」と言う決意を持って見に行くわけではないからです。
ある程度の必需品でありながら部屋での存在感が大きく、買うのに覚悟と決意が必要な家電、それがテレビです。多分これほどネット通販と相性の悪い製品もないでしょう。テレビが日本で再び売れる時があるとしたら、量販店など店舗買いが再び当たり前になった時です。以前はテレビ売り場でもよく見かけたメーカーからのヘルプさん、最近はあまり見かけなくなりましたし、居てもNTTからの「光契約込み購入」を勧める人ばかり。消費者の一人として言わせてもらえば、あの光契約込みじゃなきゃ買い物できないな空気は店舗買いの意欲を失わせる効果を感じます。通信の普及がテレビの必要性を落としている、といわれていますが、実は逆で通信が一通り普及するまでテレビはこのまま売れないのかも知れません。