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嵐の中のタブレットと静かさのテレビ

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一昨日はイベントのための秋葉原入りでしたのでほとんど街を回ることなく終わってしまったのですが、今日は一日かけて普通に回ります。

パーツ系はひとまずおいておいてタブレット売り場のあるお店へ。ダントツでお客さんたちの目を引いているのは、当然といえば当然ですがiPad miniでした。一方、同時に出たはずの第4世代iPadはminiに群がる人たちの眼中にすらまったくないらしく、無視に近い扱いです。でかいiPadの立場がかなり不憫ですが、これでようやく日本のタブレット市場も動き出すかな? という雰囲気が漂っています。
マスコミの「スマートフォンやタブレットがパソコンに取って代わろうと」などというお約束の発言とは裏腹に、少なくとも日本においてタブレット市場などまったく成立していなかったというのがわたしの見方です。ただiPadのみがAPPLE製品の熱心なユーザーがiOSの扱える大型機として購入されているだけで、そこにあるのは「タブレットの市場」ではなく「APPLEユーザー向けのiPadという特殊市場」でした。ですから、他のタブレットがAPPLE製品以外は見向きもしないユーザーが買っている製品を基準に作られたところで、売れるわけがないんです。特にサイズにおいて日本人が好むようなものではないのですから。それは、"サイズ"という選択肢が登場した瞬間、事前に言われた劣る機能もディスプレイの問題も全て気にされることなくiPad miniが注目を集め、第4世代iPadの存在感がないことが証明しているように思います。
他国ではMicrosoftが自ら販売しているWindowsRT用のタブレット兼ノーパソのSurfaceを日本向けに販売する予定がないのは、まさにそのためでしょう。始まってもいない日本でのタブレット市場に、Windowsでは仕方のない10インチ以上のスレートPCを導入したところで高い評価を得ることは難しい、場合によっては「いまどき大きすぎる」と叩かれてWindowsスレートPCの失敗の可能性すらあるわけですから。Microsoftのユーザーは必ずしもMicrosoftに好意的ではないことをMicrosoft自身が一番知っているのでしょう。
iPadがmini化して10インチ前後という呪縛から解き放たれたため、他社のAndroidのタブレットも一気に小型化への道を進み、10インチクラスの大型はWindows8/RT系が代わりに収まるのではないでしょうか。解像度の問題やOSの値段ゆえに小型・低価格化が難しいWindowsは当分上級機種として存在するしかないでしょう。

個人的には7インチ強クラスでもまだ少し大きいと考えています。それはわたしが手で持ったときの持ちやすさがギリギリなため、というのは前にも書きましたか。iPadは、うーん、事前のシミュレーション通り、少し指が突っ張ります。わたしのサイズではありません。とはいえ、7.7インチの東芝タブ(有機EL)は幅と重さのために片持ちすると指が震えてきますので、それと比べれば同じ7インチオーバーでもかなりマシ、と言えますが。
今回の伏兵、というほどマイナーでもありませんが、それはdocomoのMEDIAS TAB ULことN-08Dでした。114mmに抑えられた横幅に8mmを切る厚さ、そして約250gという軽さが、見事わたしの手にフィットします。「あなたが片手持ちするために作りました」といわれても違和感なく受け入れられるほどです。多分手の小さな人でも持ちやすくすることを最優先にして決まったデザインなんでしょう、「小は大を兼ねる」で手の小さな人が持てるのなら大きな人でも持てますから。久々に「手持ち惚れ」しました。こ、これはいい! ・・・でも、これ、docomoと契約して初めて入手できるタブレットなんですよね。毎月の使用料もかかりますし、本体料金だって最初に一括で払うと8万円を超えるという・・・まぁ後でいろいろ引かれるんでしょうけど、お値段や条件面では購入の対象外といわざるを得ません。かと言って、N-08Dを触った後ではどんなモデルも見劣りならぬ触劣りします。やはりもう少し様子見するしかありませんね。

MEDIAS TAB UL N-08DNECNEC
一応こういう出物もありますが、リンク先で42500円。やはり高いですね。


今度はテレビ売り場へ。さすが東京、地方の量販店とは比較にならないほど大量のテレビが展示されています。と、言っても特に目新しいものもなく。コンピュータ関係がなぜか10月末あたりに新しいものが集中する(多分海の向こうの習慣と関係しているんでしょうが)のに対し、日本で売ることを前提としたテレビは年末年始の世間のボーナスシーズン(わたしはもらえませんから無関係ですけど(涙))に新製品をあわせてくるのが普通ですから、コンピュータが嵐の中なのに対しテレビはそのまえの静けさと言ったところでしょうか。それだけに、「新製品予約受付中」の張り紙が店内のあちらこちらに見受けられます。実際にはこの手の製品を予約して買う人は少なそうですから、実質上新製品予告張り紙と言うところでしょうね。
中でも期待なのは、シャープが導入する「モスアイ」を使った新製品でしょうか。この技術は(リンク先を参照してもらうほうが早いですが)パネル表面に微細な凹凸をつけることによって光沢面特有の映りこみを抑えつつ出力側の光の拡乱を低減させることもできるので色が混じってみえにくくなり、より正確な色の再現につながるという一石二鳥の新技術です。もちろんまだわたしは見たことないので評価は出来ませんが、もしうわさどおりのものならば「液晶のシャープ」が復権しかねないほど強力な技術といえます。「液晶パネル使ってればみんな同じ」という諸外国の液晶テレビの常識が覆されますから。ただ、今のところ46型以上の大型サイズしかモスアイテレビの予定がないのが残念。高価な大型を売れ筋にしたいとか、まだ安く作ることが出来ないので低価格が主流の中小型には採用しづらいとかもあるのでしょうが、大型でなければ威力を発揮しないという性質のものでもないので、早く32型前後の中小型にも採用してほしいものです。日本の場合、値段以上に設置面積を気にする人が大型テレビの導入を見送るケースが多いのですから。

あとはまぁブラブラとしつついろいろ欲しいもの、LGA1155のMicroATXマザーとか。オーバークロックとかあまりする気がないので高価なZ77はパス。H77とB75どちらにするか迷いましたが、B75はいろいろ出来ないことが多そうなのでH77マザーにしました。まぁそんなところですか。

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