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Channel: 録画人間の末路 -
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総務省もスマートテレビはいい加減やめたらどうでしょうか

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総務省、4K/8K放送実現やスマートテレビ推進に向けた検討会開催

上記の記事を読んだあと、大急ぎで調べてはいるのですが、ひょっとして放送に「4K」が加わったのって今回が初めてではないでしょうか。ご存知の通り日本放送協会が進めている8Kことスーパーハイビジョンはすでに国際規格化されていて、日本は世界の動きや景気の回復と関係なく、8Kを目指してひたすら突っ走るものだと思っていたのですが、ここにきて総務省もワンステップ踏む考えを持ってきたのでしょうか。スーパーハイビジョンのデータ量では、衛星放送は出来ても地上波放送は無理と考え、地上波は4Kを採用する腹なのかも知れません。いずれもどうなるかは分かりませんが、4Kのほうが8Kよりも手の届きやすい未来なのは確か。どういう方向を示すか見守りたいところですね。

一方、相変わらずどこか抜けているというか・・・。そろそろ口に出すのが恥ずかしい気がしてくる「スマートテレビ」に口を挟むこと、まだやってるんですね。少なくとも今までの会議資料に出てきたスマートテレビの概念といえば、アプリがインストールできるテレビ、という箸にも棒にもかからないもの。だからテレビパソコンと何が違うというのでしょうか、と。最近は中国製ですが、HDMI端子付Andoroid端末なるものがマニア向け店舗でチラホラ売られており、アプリをインストールしてテレビで実行するだけなら、あれでも十分出来ます。「いや、テレビなんだからテレビ番組に使うアプリじゃないと意味がないのだ」という反論もあるでしょうが、これもテレビにパソコンをつなげれば本来十分なんです。それがさせてもらえない国は世界広しと言えども日本だけ。「テレビ番組と連動するアプリがインストールできるテレビ」なんて、放送にわけの分からない規制がかかっている日本以外では誰も必要と思っていないものですよ。そんなもの国を挙げて定義を固め、国際規格にしようったって結局国内限定のガラパゴス規格になるのがオチです。東芝の木村氏が「タイムシフトマシンは日本流のスマートテレビである」と言っているように、一枚岩というわけでもない。唯一市場がありそうな録画規制大国日本にしたところで別にテレビそのものでアプリを使うことなんて別に渇望しているわけでもない。そんなものより規制を二つほど撤廃してくれたほうが市場に与える効力は1000倍くらい違うんですけどねぇ、今まで虐げられてきた分反動もきっと大きいでしょうに。一部を除いてみんな喜ぶ規制撤廃より一部だけが喜ぶ法律強化ですか。


小寺信良氏が日本では規制のためにWindows8のMediaCenterが市場として成り立たず、そのためにWindows8では対応しないことになったことを書いています

AV Watch読者に贈る、“Windows 8ってどうなの?”

ようするに、MediaCenterが8から削られたりするなど、Windows8のAV機能が7より後退しているうえ、新機能も持っていないのは、日本の規制のせい、って言うことですよね? これはうらみます、わたしに実害があるという点で。

同じく小寺氏が、この総務省主催の検討会において「消費者系団体は蚊帳の外ですか…」とつぶやかれています。消費者の意見は聞かないってことは、やっぱり規制はまた強化されるか、よくて現状維持ってことなんでしょうね。消費者の動向を見ないでどうやって利益を回復させるというのでしょうか。10年後をめどに放送形態変更で、買い替え需要リターンズを夢見るとかくらいしか思いつきませんが。

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