やっぱりわたしにとって「もっとも神に近い人」ですから取り上げざるを得ません。数々の映画で特撮を「特技監督」の名義で担当し続けた中野昭慶氏が先月亡くなられていたことが分かりました。86才だったそうです。
特技監督の中野昭慶さんが死去 「日本沈没」「ゴジラ」の特撮
1970年、円谷英二特技監督の死後、バラバラになりかけていた東宝特撮を再び立て直し、パニックものや戦争ものをヒットさせて命をつなぎ、怪獣をよみがえらせた功績はあまりに大きい人でした。東宝だけでなく東映の映画でも特撮監督として(おそらく「特技監督」と「特撮監督」の両方の肩書を使った人はこの人だけ)いくつもの映画を撮っています。個人的に中野監督の中でも取り上げたい作品としては、特撮映画最高傑作の一本と思っている「日本沈没」、本編も相成って魂が泣く映画「連合艦隊」、好きになったのは最近ですが挑戦的な内容である「東京湾炎上」の三本です。いずれも一度は見てほしい映画です。怪獣映画は・・・となりますと、「ゴジラ対メカゴジラ」にしても「プルガサリ」にしても、他のスタッフさんとの相乗効果でうまく行ったケースが多くて中野監督のこれ一本!を選ぶとなるとやや難しいところがあります。あえて言うならそうした相乗効果が感じられず、かつ超低予算を一点豪華主義で突破しようとした「ゴジラ対メガロ」は上げても良さそうです、代表作とは言い難いですが。84年度版「ゴジラ」はその性質上爆発や大暴れが少な目で同監督としてもちょっと不満の残る展開だったでしょう。特撮の命をつないだだけでなく、多くの記憶に残る、何度でも見たい作品を残してくださり、いくら感謝してもしたらない人です。どうか安らかに・・・いや、生前おっしゃっていたように、あちらの世界で昔の仲間たちと温めていた新作映画を存分に撮り続けるべくまた大暴れしていただきたいと、心より思います。
特技監督の中野昭慶さんが死去 「日本沈没」「ゴジラ」の特撮
1970年、円谷英二特技監督の死後、バラバラになりかけていた東宝特撮を再び立て直し、パニックものや戦争ものをヒットさせて命をつなぎ、怪獣をよみがえらせた功績はあまりに大きい人でした。東宝だけでなく東映の映画でも特撮監督として(おそらく「特技監督」と「特撮監督」の両方の肩書を使った人はこの人だけ)いくつもの映画を撮っています。個人的に中野監督の中でも取り上げたい作品としては、特撮映画最高傑作の一本と思っている「日本沈没」、本編も相成って魂が泣く映画「連合艦隊」、好きになったのは最近ですが挑戦的な内容である「東京湾炎上」の三本です。いずれも一度は見てほしい映画です。怪獣映画は・・・となりますと、「ゴジラ対メカゴジラ」にしても「プルガサリ」にしても、他のスタッフさんとの相乗効果でうまく行ったケースが多くて中野監督のこれ一本!を選ぶとなるとやや難しいところがあります。あえて言うならそうした相乗効果が感じられず、かつ超低予算を一点豪華主義で突破しようとした「ゴジラ対メガロ」は上げても良さそうです、代表作とは言い難いですが。84年度版「ゴジラ」はその性質上爆発や大暴れが少な目で同監督としてもちょっと不満の残る展開だったでしょう。特撮の命をつないだだけでなく、多くの記憶に残る、何度でも見たい作品を残してくださり、いくら感謝してもしたらない人です。どうか安らかに・・・いや、生前おっしゃっていたように、あちらの世界で昔の仲間たちと温めていた新作映画を存分に撮り続けるべくまた大暴れしていただきたいと、心より思います。