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APUは来年 モバイル向けは後半かな?

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Asciiに久々にAMD系CPUのロードマップに関する解説が載ってました。

7nmベースのRyzen APU「Renoir」を2020年に発表 AMD CPUロードマップ

まぁ原則Intel贔屓のAsciiですからAMDは一年以上もロードマップを取り上げてなかったんで、本当に久々です。ここ最近Intelが新製造プロセスの開発にもたついていて、モバイル向けはともかくデスクトップ向けはやや力技でコア数を増やしたりクロックを上げるなどして性能を上げる方向で当面しのぐ感じなので、個人的にあまり買う気がしない状況がしばらく続くイメージなのに対し、AMDは少し先まで道筋ができていて、あと3~4年くらいはよほどのことがない限り順調にCPU系は伸びそうで、楽しみです。ただ、リンク先の記事によるとTSMCの7nmの製造が混んでいて、なかなか増産できない模様。16コアRyzenが遅れたのもそうした理由があるのでしょうし、APUがいまだGFの12nmで作られるZen+とGCNの組み合わせにとどまっているのも、供給を安定させるためなんでしょう。ただ、一世代前のアーキテクチャにとどまり続けるAPUというのも寂しい限りでたびたびそれに対する不満をわたしも書いてきたわけなんですが、ようやく7nmによるZen2コア採用のAPUの話が出てきました。コードネームはRenoir(ルノワール)。Bridgeシリーズはやめたんでしょうか。TSMCの7nmの製造ラインに余裕ができたら、ということなので一応来年の第二四半期ころ、となってはいますが、他の顧客の注文状態で場合によってはもっと遅れることも考えられます。個人的には残念ですが今のAMDはAPUはより低価格向けの、必要十分なCPU+GPUというポジションとして展開し、単体CPUを優先させる腹のようです。

となると気になるのがモバイル向け。おそらくですが、もうモバイル、つまりノーパソ向けに単体CPUは作らないでしょう。ノーパソ向けはAPUになると思われます。先のリンクにモバイル向けAPUの話は出てきていませんが、AMDはTrinityの時を除いてAPUにおいてはデスクトップをやや優先させる戦略をとっています。ということはモバイル向けも早くて第二四半期、もう少し遅くなって第三四半期となってもおかしくありません。ほぼ一年近く遅れる計算になってしまいます。Intelはモバイル向けを優先させてこちらは新世代コア採用のCPUを投入しているため、ちょっと構想に置いて行かれるんじゃないか・・・という気がしてしまいます。
ただ、AMDがモバイル向けをそれほど重視せず、デスクトップやサーバー・ワークステーションでのシェアさえ取れればいい、と考えているのかも知れません。次のAPUの採用されるだろうGPUのNAVIや電力効率を優先させるためにゲーム向け以外の汎用的なアーキテクチャを抑えた仕様になっていると思われ、APUとしてはそれほど大きな成果は望めません。ゲームにはIntelのモデルより強い、とは言ってもノートパソコンでの内蔵GPUでのゲームはやはり中途半端にならざるを得ませんし、なによりオフィスに置かれるノーパソには不要な能力です。最近のパソコンはかつてのような万能性は求められておらず、特定の用途で十分な威力を発揮する、汎用性の高い部品を使った特化性が重視される傾向にある、と思います。優位性の見出せないオフィス向けは半分捨て、ハイクラスの能力が求められる利用に注力するのは決して悪いやり方ではないですね。
ただ、そうなると個人的に買うノーパソがない、という問題はあるのですが(^^;)CPUはAMD系、と決めているのは選択肢を狭めて買いやすくするためなんですが、上記の推測通りだとあと一年はZen2搭載のノーパソが出ない、ということになってしまいます。Zen+は乗り遅れたので、次はZen2にしたいんですよねぇ。予想が外れてノーパソはAPUより早くZen2採用のAPUが出る、とかならいいのですが。

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