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Channel: 録画人間の末路 -
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今年の買いは動画PC! これであと3年は戦える?

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メリークリスマス!!! クリスマスは今日、12月25日です!!!! なんか25日がクリスマスなのは昼間だけで夜はもう終わりなんて話もありますし、毎年影が薄くなるクリスマスに今更こだわる必要があるのかとかいろいろ疑問もありますが、毎年やっているのでそれはさておき!!!!!

で、毎年この後はアレなDVDやBDのことをずらずら書くのが良かったのですが、今年はソレように注文しておいたDVD、「妖怪巨大女」の到着が間に合わず、書けなかったのでクリスマスプレゼント、というわけではないですが先日買ったばかりの新動画用PCのことでも書きましょう。

わたくし、家の広さがそれなりにあるのをいいことに離れ部屋ではDVD・BD用にRyzenAPU、自室では以前東京から引き上げてきたSenmpron3850搭載のPCを録画番組動画再生用として使うという贅沢な生活を送っています。RyzenAPU機の方は今年中身を変えたばかりで当分これで十分なのですが、自室用のSempronは以前から交換の必要を感じていました。Fluid Motionを使うにはCPUの能力が不足というのが一つ、もう一つはメインの再生ソフトとしてリモコンが使えるMediaCenterのためにWindows7を使っていたからなんです。ご存じの通りWindows7はボチボチサポートが終了します。このPCでWEBに直接アクセスすることはまずないのですが、それでも他のPCとファイルをやり取りするためにLANでつながっており、結果インターネットへの接続はされているので、最低限のセキュリティは必要なんですが、面倒なのでWindows標準のものだけで賄っていました。サポートが終了となるとさすがにちょっと不安になりまして、Windows10を使った新PCへの移行の必要性を感じていました。Windows10なら当分更新が行われますし、標準セキュリティもWindows7より強化されていますから情報を入力したりすることがまずない動画用PCなら十分安心して使えます。CPUは当然AMDのAPUがいいので、それでいいのがないかとブログでつぶやいたところ、勧められたのがLenovoの小型デスクトップPC、ThinkCentre M715q Tiny。小型ですしAPUを採用してますしM715という型番もいい(笑)ので、最有力候補に挙げていました。ちょうどそのころ、Lenovoからメールで年末セール、とか言ってM715qをその対象にしていたりしましたけどね。まぁ送られてきたセールのクーポンを使うより価格.com経由でそのクーポンを使ったほうが安い、なんて罠もありましたが、えーい、買っちゃえ!と一大決心して注文することにしました。最近金使い荒いなぁ、多分ストレスのせいだ。自粛しよう、少しは。まぁそれなりに稼いでいますから問題はないのですけど。

さて、注文するのはいいのですが、APUだけとっても結構種類があります。一番安いのはエントリーモデルに標準搭載されているA6-9500E。現行のZenコアではなく先代のアーキテクチャの最終形、BristolRidgeになります。うーん、以前動画再生だけなら安いBristolRidgeでも必要十分、なんて書いたこともありますけど、今となっては旧世代を頼むのは少しつまらないですよねぇ。逆にパフォーマンスモデルのRyzen5 PRO 2400GEは必要ないですし、スタンダードのやつかなぁ・・・。とここで一考。M715qではスタンダードとパフォーマンスのAPUは固定ですが、エントリーだけ選択できるんです。BristolRidgeのA6-9500EとA10-9700GEの他、Zenを採用したAthlon 200GEも選べるのです。いいですよねぇ、Athlon。AM1プラットフォームの後継にして、現在のAM4のエントリーを締めるモデル。CPUは2コア4スレッド、GPUも3コアしか使ってないのでパフォーマンスはそれほど期待できませんが、それでもFluid Motionは使えるようですし、動画再生なら十分。なにより消費電力が少な目です。TDPは35Wとなっていますが、もう少し下げて表記してもいいんじゃないかと思うAPUです。これにしようかなぁと思ったのですが、なんとM715qでこれを選択すると"+16200円"になってしまうのです! た、高い・・・。Athlon200GEって7000円くらいでしょ? そりゃ購入者はそのあとクーポンを充てるので16200円ってことはなくなりますが、それでも+8000円は下回りません。パーツ用として市販されるものよりメーカー品の方に良い品質のパーツを回す、というのは聞いたことがあるので単純に単品市販価格と比べてはいけないのでしょうが、それでもA6-9500Eをキャンセルするのになんでこんなに高くなるの? ひょっとして、A6-9500Eの評価値段マイナスですか? これ引き取ってくれたら値引きするとかそういうレベル? だからそのマイナス分増えてAthlon200GEが高いとか・・・。と、考えたときに一気にBristolもAthlonも買う気がしなくなりました。結局スタンダード決定です。
選択は、その場の勢いもありましたが"メモリ4GBx2""M.2.SSDで2.5インチ空き""無線LAN・キーボード・マウスなし""HDMI追加"としました。標準だとディスプレイポートしかないので、HDMIはやはりほしかったからです。あえて一番安いHDDとメモリとし、後で自分で追加するという人もいるようですが、先にも書きました通り市販品よりメーカー向けの出荷の方が品質の良いパーツが回される、これは又聞きではありますが、あっても不思議ではない話です。なので、メモリの品質は重要と考えているわたしは、メーカー製PCなら必要十分な程度のメモリは最初に買っておく方が良いと思うわけです。SSDをM.2.にしたのは当然2.5インチの大容量HDDを追加して使いたかったし、OSの移行などの手間やトラブルはなるべく避けたかったから、あとは万が一蓋を開けるのがわたしの手に負えるものではなく、交換ができなかったら悲しいから。

注文してしばらく。届いたM715qを同じRyzen搭載の組み立て動画再生PC、RBⅣ世号と比べてみますと




いやー、小さいわ。もちろん比較用はわたしがスリムタイプでない5インチのBDドライブが入ることにこだわったケースですし、中身を交換することもできる上、素人でもそうした作業がしやすいように大き目に造られていますから、大きいから劣っているということはないです。ちなみに同じLenovoのThinkCentre・APU採用PCで725s Smallというものもあります。これも小さいですが結局コンパクトケースを使ったMicroATXなPCでしかなく、組み立てPCでもある程度近づけるもの。やはりせっかくメーかー製を買うのならこうした組み立てPCではたどり着けない領域のものを選びたいですね。
内部作業を行うにはケースの蓋を外す必要がありますが、これはわたしの先の心配が取り越し苦労に終わった、と言えるほど簡単です。各種コネクタが配置されたリア部にある目立つネジ一つを外せばOK。ただし、組み立てPCの経験のある人間ではついそのままリア側にひっぱって開けたくなりますが、本機は逆にパネルごとフロントに引っ張ります。動かなくなったら上にペロリと剥くように持ち上げれば蓋が空きます。2.5インチのドライブベイはそっくり空いていますから2.5インチのHDDやSSDを差し込むだけ、メモリやM.2.にアクセスしたい場合は手でも外せそうなネジを一本外して2.5インチベイをずらして3つのコネクタから外すだけ。やろうと思えばCPUクーラーも外してAPUを見ることもできそうにも見えますが、わたしは基本不器用なのでやめておきます。残念ながらCPUクーラーは起動時にはそれなり煩い音が出ます。ある程度起動するとファンの回転数が制御されるのか静かになりますが、静音PCにはなりづらい可能性はあると言えるでしょう。
電源ですが、Lenovoのノートパソコンと同じ65Wのアダプタタイプの電源が付属しています。さすがに65Wで大丈夫でしょうか? Athlon200GEならともかく今回選んだのはRyzen3Pro2200GE、いくら低消費電力の選別品とは言ってもデスクトップ用で、中の下から下の上くらいに位置する性能はあるCPUのAPUです。まだHDDを追加しておらず、外付けのUSBのHDDで増設しているので、一応いまのところ動いていますが、内部にHDDを増設するとそれが原因で電力が足りなくなる可能性はゼロではありません。

当然Windows10はプリインストール済のため、手持ちのトラックポイント付きキーボードとディスプレイをつなげ、電源を入れれば起動してOSが立ち上がります。うーん、M.2.SSDということで期待した割には起動は速くないかな? と思いましたが、まぁ小型ですし仕方ないです。初期設定を済ませ、PCとして起動しました。ちなみに接続はHDMIを使って最近テレビ代わりにしている4Kのディスプレイにつないだのですが、残念なことに3840x2160の30Hzになってしまいました。Lenovoのサイトにも特に表記はなかったのでHDMIは1.4止まりの可能性が高いです。もちろんわたしが用意したHDMIケーブルが4K対応は謳っていても実際は転送速度が足りなかったというパターンも考えられます。が、しょせんオプションですから期待しすぎない方がいいでしょう。
ここで一つ注意。M715qのオプションHDMIで4Kディスプレイにつないで30Hzになってしまった場合、普通にフルHDでいいやとそのままデスクトップ画面の右クリックからディスプレイ設定を選んで選択できる解像度を選んで1920x1080にしただけだと、単に3840x2160の画面に1920x1080分拡大して表示するだけなので表示速度が30Hzになってしまいます。当然インターレース保持の動画などはカクカクです。これを改善するために必ず
"デスクトップ画面で右クリック→ディスプレイ設定→ディスプレイの詳細設定→ディスプレイのアダプターのプロパティを表示します→モードの一覧→1920x1080,True Color(32ビット),60ヘルツ"
と選んでください。同じケースに陥る人は少ないと思いますが、念のため。


さてさて、PCの準備はバッチリですが次の問題は動画再生環境。DVDやBDなら基本的に再生が始まったら没頭するのでそれほど快適な操作環境など不要(あくまでわたしの場合)ですが、放送の録画ものをどんどん再生していくのなら、選択も含めてリモコンが使えた方がはるかに便利。一時停止や巻き戻し早送りもDVD・BD環境の比べれば使用する機会はずっと多いですしね。Windows7を使い続けていたのはそれを満たすリモコンが存在するMediaCenterが使えた(もっともMediaCenterの早送り巻き戻しはそれほど快適ではありませんでしたが)からです。せっかくVistaで標準になったMediaCenterが8でオプションになり、10で消えたのはMSがアメリカのケーブルテレビのSTBにPCを使わせようという目論見で搭載したのがMediaCenterであり、その野望がかなわなかったから、と言われています。10で代用すらなくなったのはもう配信で十分代用が効くと考えているからでしょうか。しかしMSがどう考えようと必要な人にとっては必要な環境がPCでリモコンによる動画再生。それを代わりに満たすので一番手っ取り早そうだったのがKodiでした。


Kodiのいいところその1.Media Center用リモコンが使える
Kodiはアキバコでも使われていますが、PCと同じくMSが展開しているX BOX用のMediaCenterが発端となってオープンソース化したソフトで、一時はXBMCと言う名だったようです。実はこれがPCでのリモコン操作に対応しており、手持ちのアイオーデータのMediaCenter用リモコンの場合、何もしなくてもいきなり操作できました。

I-O DATA Windows Media Center専用リモコン GV-MC7/RCKITアイ・オー・データアイ・オー・データ

受光ユニットをWindows10のPC、この場合はM715qですが、に挿すだけで標準ドライバで認識され、特に設定の必要なくKodiの操作をリモコンで行えるようになり、早送り巻き戻し一時停止が快適にできます。あくまで動画再生とそのボタンしか試していませんが、わたしには十分です。Kodiをスタートアップに入れ、Netplwizで起動の際のパスワード入力を不要にし(念のためアカウントは新規に作成して既存のPCと共用しないようにしています)てしまえば、キーボードやマウスを触らない動画再生PCとして使うことができます。電源オフはKodiから行えますし。ただ、電源のせいかソフトがまだ未完成なのか、若干不安定なところがあり、よくいきなり終了してエラーメッセージも出ずに即デスクトップ画面に放り出されることがあるので、最低マウスはつけて併用しないと困ることになります。
一つ注意、Kodiは標準状態では日本語のファイルを正しく表示できません。最初に設定を変更しましょう。

"設定アイコン→Interfae setting→Skin→Fonts→Arial based→一度戻る→Regional→Languages→Japanese"

以上で完成です。KodiはすっぴんのWindows10に入れてもいきなりMPEG2の再生ができる(忘れている人も多いでしょうが、Windows10は標準でMPEG2のデコーダーを持っていない)し、今時当たり前でしょうがマウントさせなくてもISOの直接再生もできます。さすがにFluid Motionは使えませんが、その場合はKodiを終了させてMPC-BEでも起動させ、マウスで操作すればいいのです。Fluid Motionを使いたい作品はエンコードを済ませたDVD・BD並みにじっくり見たい映像作品なので、マウスでも我慢できます。

Kodiのいいところその2.ストアから落とせる
Kodiは当然公式サイトが存在し、そこから落とせますが、MSの経営するWindowsストアからもアプリとして落とせます。MS公認なのです。Windowsストアの審査はかなり厳しく、iOS以上と聞いたことがありますので、安心して使えます。もちろんタッチ最適化とかに改変されていませんし、無料です。振り返ってみるとWindowsストアからアプリを落としたことは全然ない、そんな人も多いのではないでしょうか。最近は8.1のころは公開されていたアプリが公開終了になった~その一方でAndroidやiOSでは公開と更新が続いている~なんてのも出てきてますし、需要が伸びている様子はあまりありません。存在すら忘れられていても・・・は言い過ぎか。
MSのサーバーと聞くとWindowsのアップデートを連想してなかなか重い・・・という印象ですが、Kodiをストアから落とすと容量の割にあっという間にダウンロードが終了してしまうのです。ひょっとしたらWindowsのアップデートとは別の、それでいてパワーは同等のサーバーをストアアプリ専用に運営しているのかも知れません。インストール先を自由に選べない欠点はありますが、無料アプリの中では容量はそこそこある方と思われるKodi、ぜひ一度ストア経由で落としてみてください。


と、このような環境で使う新しいPC、今のところはたまにKodiが落ちることを除いてまずまず快適です。HDMIで4Kの60Hzが出ないのは若干予想外でしたが、まぁ仕方ないでしょう。AMD製GPUでの4K出力はディスプレイメーカーから好まれていないようですしね。それでも、性能で言えばあと3年は十分使える動画再生能力は持っているPCで、満足度は十分です。その間に4Kがあらゆる意味でどうにかなることを、強く願うことにしましょう。

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