モバイル通信の黎明期に絶対的存在感を築いた初代WiMAXが、2020年3月を持ってサービス終了することとなりました。
【速報】初代「WiMAX」2020年3月にサービス終了へ、WiMAX 2+移行で特別料金や端末代金・LTEオプション無料も
すでに初代WiMAXは新規契約することができなくなり、またWiMAX2+の初期のころは普通だったWiMAXへの切り替えも現行ではできない機種ばかりになっています。それ以前にWiMAXが単独契約できたころと比べると帯域が大幅に削られて往年の速度は全く出なくなっていたWiMAXでしたから、まだ使えていたことの方が驚き、という印象です。なにせ2+への移行の促しのためあk、WiMAXの帯域削除は当初の予定よりかなり前倒しで行われていましたからね。
わたしも以前はずっとWiMAXを愛用していました。2+で3日制限を行うことを発表してから急速に嫌気が増してきて、帯域を削られて速度が落ちたこともあって更新月に(当然2+への移行メールを大量にもらいましたが)やめてしまって3日制限のないMVNOに移って現在に至っています。最近はあまり出かけることがなくなり、モバイルへの依存度は落ちてはいますが、それでも家のWiFiの届かない部屋においてあるPCを使うには欠かせないこともあってまだまだ無しではいられません。ただ、基本的にこういう技術の進歩の激しい業界において「昔はよかった」は通用しない言葉であるにも関わらず、WiMAXだけは例外で「昔のWiMAXはよかった。同じものを用意してくれるなら今からでも戻りたい」と言える、月/3日ともに一切の制限なし、それでいて速度も十分でした。最大40Mbpsという速度は今の4Gの水準からみれば遅いもいいところ、ですが、4Gが数百メガという名目上の速度・ベストエフォートとは程遠い実効速度しか出ないことが大半なのに対し、WiMAXは実効速度がベストエフォートとかなり近く、帯域を削られるまでは遅くても4Mbpsは出ていて現在のMVNOと互角かそれ以上、絶好調の時は30Mbpsも出ていたので、モバイル用途なら現代パソコンを使う場合でもほとんど文句のない速度だったと思います。しかも制限なしでしたからね。個人的にはこの時のWiMAXに近い条件、最大速度を40Mbpsに絞って制限一切なしコースの「仮想WiMAXコース」があれば喜んで乗り換えますが、現状の2+はほとんど有線回線の無線版みたいな売り方をしておきながらかたくなに3日制限を全コースに導入しており、昔に戻す気配はありません。単なるモバイル用途なら現在の3日/10GB制限はほとんど引っかかることのない制限ですが、有線の代用となるといつ超えてもおかしくありません。現在のPC用OSであるWindows10は、アップデートファイルの容量が膨大になる傾向にあり、2+回線を複数台のPCで使っていた場合、大型アップデートがあると割と簡単に超えます。わたしのモバイル回線を使う目的の一つが先にも書きました通りWiFiの届かない離れ部屋でのPC利用なのですが、先日CPU(APU)を最新のものに交換した際に旧OSは使えなくなったので10にアップグレードして使っていたら、大型アップデートがやってきて容量をガンガン食いまくり、あっという間に使い切ってしまって困ったことがあります。ノートなら家まで持っていってアップデートだけ行うこともできますが、デスクトップですからねぇ。8.1の時はこんな大容量アップデートはなかったので半泣きでした。複数のPCで同様の大型アップデートが一度に行われたらあっという間に10GB使い切ってしまうでしょう。やはり旧WiMAXコース欲しいなぁ、接続台数同時2台まで、とかの制限ならあってもいいから。
現在は名目上はそのWiMAXの後継・実質的には如何にもキャリア傘下らしい別物の2+とauのサブブランドの二刀流を展開するUQですが、また総務省からチャチャを入れられているようです。
「格安スマホの速度差別禁止」、MVNOの過当競争を引き起こした総務省がサブブランドを規制へ
先日は政府に「料金を4割は下げられる」と言われたばかりのMNOですが、今度は総務省から「過当競争だ、サブブランドを規制する」といわれる始末。なんか踏んだり蹴ったりという印象です。リンク先の記事によると今回の総務省の方針は省単独の意見というより他MVNOからの意見を反映してのようです。確かにauのサブブランドであるUQモバイルの速度は、特に他MVNOが速度を大きく落とす昼12時からのお昼休みの時間帯においてケタ違いで、多くのSIM別速度比較サイトでは「速度で選ぶならUQモバイル」が一押しになっています。以前UQでも一時お昼が他MVNOに近い速度まで落ちたこともあったようですが、あっという間に元に戻ったようですね。記事中に"大手携帯電話会社が回線を提供する格安スマホの通信速度を遅くするなどの「差別」を禁止する"とありますが、これはMVNOがMNOのサブブランドの速度を超えないように速度を絞っている疑いがあるということなのでしょうか。以前からMVNOの昼休みにおける極端な速度低下は「混む昼休みにはキャリアの顧客の快適さを優先するためにMVNOへの提供を意図的に絞っているのではないか」などと勝手に邪推していたのですが、はてさて。
もちろんUQモバイルも反論していますが、個人的には現状を見る限りUQの言い分の方が正しい気がします。UQはauなので適当に買ったSIMフリーのスマートフォンやモバイルルーター(まぁルーターならSIMフリー向けより2+を使うべきでしょうが)が使えるとは限らず、事前に詳しく調べることが必要になってしまいますので手軽とは言えない不利がありますし、速度も確かに速いのですが、mineoでも同じauのSIMを使うコースならそこそこ速い速度(昼休み除く)が出ていますので、サブブランド云々よりほとんどのMVNOが借りているドコモ回線の問題でしょう。少なくともUQモバイルが他を差別して有利に普及率を稼いでいるようには見えません。大手MVNOが文句をつけたのは、速度よりもUQとその料金プランの存在が邪魔で、値上げや高価格プランの用意がしづらいから、ではないでしょうか。UQより遅いのに高い、では客が付きませんからね。MVNOの経営は楽でないどころか赤字も多いと聞いています。なんとか値段競争を下ばかりでなく、上にも向けたいのはどこも同じでしょうから、その値段の上限を事実上作っているUQの存在は煩わしいでしょうね。MVNOの普及は総務省や政府の狙いでもありますから、ひょっとしたら近い将来サブブランド禁止になるかもしれません。
【速報】初代「WiMAX」2020年3月にサービス終了へ、WiMAX 2+移行で特別料金や端末代金・LTEオプション無料も
すでに初代WiMAXは新規契約することができなくなり、またWiMAX2+の初期のころは普通だったWiMAXへの切り替えも現行ではできない機種ばかりになっています。それ以前にWiMAXが単独契約できたころと比べると帯域が大幅に削られて往年の速度は全く出なくなっていたWiMAXでしたから、まだ使えていたことの方が驚き、という印象です。なにせ2+への移行の促しのためあk、WiMAXの帯域削除は当初の予定よりかなり前倒しで行われていましたからね。
わたしも以前はずっとWiMAXを愛用していました。2+で3日制限を行うことを発表してから急速に嫌気が増してきて、帯域を削られて速度が落ちたこともあって更新月に(当然2+への移行メールを大量にもらいましたが)やめてしまって3日制限のないMVNOに移って現在に至っています。最近はあまり出かけることがなくなり、モバイルへの依存度は落ちてはいますが、それでも家のWiFiの届かない部屋においてあるPCを使うには欠かせないこともあってまだまだ無しではいられません。ただ、基本的にこういう技術の進歩の激しい業界において「昔はよかった」は通用しない言葉であるにも関わらず、WiMAXだけは例外で「昔のWiMAXはよかった。同じものを用意してくれるなら今からでも戻りたい」と言える、月/3日ともに一切の制限なし、それでいて速度も十分でした。最大40Mbpsという速度は今の4Gの水準からみれば遅いもいいところ、ですが、4Gが数百メガという名目上の速度・ベストエフォートとは程遠い実効速度しか出ないことが大半なのに対し、WiMAXは実効速度がベストエフォートとかなり近く、帯域を削られるまでは遅くても4Mbpsは出ていて現在のMVNOと互角かそれ以上、絶好調の時は30Mbpsも出ていたので、モバイル用途なら現代パソコンを使う場合でもほとんど文句のない速度だったと思います。しかも制限なしでしたからね。個人的にはこの時のWiMAXに近い条件、最大速度を40Mbpsに絞って制限一切なしコースの「仮想WiMAXコース」があれば喜んで乗り換えますが、現状の2+はほとんど有線回線の無線版みたいな売り方をしておきながらかたくなに3日制限を全コースに導入しており、昔に戻す気配はありません。単なるモバイル用途なら現在の3日/10GB制限はほとんど引っかかることのない制限ですが、有線の代用となるといつ超えてもおかしくありません。現在のPC用OSであるWindows10は、アップデートファイルの容量が膨大になる傾向にあり、2+回線を複数台のPCで使っていた場合、大型アップデートがあると割と簡単に超えます。わたしのモバイル回線を使う目的の一つが先にも書きました通りWiFiの届かない離れ部屋でのPC利用なのですが、先日CPU(APU)を最新のものに交換した際に旧OSは使えなくなったので10にアップグレードして使っていたら、大型アップデートがやってきて容量をガンガン食いまくり、あっという間に使い切ってしまって困ったことがあります。ノートなら家まで持っていってアップデートだけ行うこともできますが、デスクトップですからねぇ。8.1の時はこんな大容量アップデートはなかったので半泣きでした。複数のPCで同様の大型アップデートが一度に行われたらあっという間に10GB使い切ってしまうでしょう。やはり旧WiMAXコース欲しいなぁ、接続台数同時2台まで、とかの制限ならあってもいいから。
現在は名目上はそのWiMAXの後継・実質的には如何にもキャリア傘下らしい別物の2+とauのサブブランドの二刀流を展開するUQですが、また総務省からチャチャを入れられているようです。
「格安スマホの速度差別禁止」、MVNOの過当競争を引き起こした総務省がサブブランドを規制へ
先日は政府に「料金を4割は下げられる」と言われたばかりのMNOですが、今度は総務省から「過当競争だ、サブブランドを規制する」といわれる始末。なんか踏んだり蹴ったりという印象です。リンク先の記事によると今回の総務省の方針は省単独の意見というより他MVNOからの意見を反映してのようです。確かにauのサブブランドであるUQモバイルの速度は、特に他MVNOが速度を大きく落とす昼12時からのお昼休みの時間帯においてケタ違いで、多くのSIM別速度比較サイトでは「速度で選ぶならUQモバイル」が一押しになっています。以前UQでも一時お昼が他MVNOに近い速度まで落ちたこともあったようですが、あっという間に元に戻ったようですね。記事中に"大手携帯電話会社が回線を提供する格安スマホの通信速度を遅くするなどの「差別」を禁止する"とありますが、これはMVNOがMNOのサブブランドの速度を超えないように速度を絞っている疑いがあるということなのでしょうか。以前からMVNOの昼休みにおける極端な速度低下は「混む昼休みにはキャリアの顧客の快適さを優先するためにMVNOへの提供を意図的に絞っているのではないか」などと勝手に邪推していたのですが、はてさて。
もちろんUQモバイルも反論していますが、個人的には現状を見る限りUQの言い分の方が正しい気がします。UQはauなので適当に買ったSIMフリーのスマートフォンやモバイルルーター(まぁルーターならSIMフリー向けより2+を使うべきでしょうが)が使えるとは限らず、事前に詳しく調べることが必要になってしまいますので手軽とは言えない不利がありますし、速度も確かに速いのですが、mineoでも同じauのSIMを使うコースならそこそこ速い速度(昼休み除く)が出ていますので、サブブランド云々よりほとんどのMVNOが借りているドコモ回線の問題でしょう。少なくともUQモバイルが他を差別して有利に普及率を稼いでいるようには見えません。大手MVNOが文句をつけたのは、速度よりもUQとその料金プランの存在が邪魔で、値上げや高価格プランの用意がしづらいから、ではないでしょうか。UQより遅いのに高い、では客が付きませんからね。MVNOの経営は楽でないどころか赤字も多いと聞いています。なんとか値段競争を下ばかりでなく、上にも向けたいのはどこも同じでしょうから、その値段の上限を事実上作っているUQの存在は煩わしいでしょうね。MVNOの普及は総務省や政府の狙いでもありますから、ひょっとしたら近い将来サブブランド禁止になるかもしれません。