Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all 1579 articles
Browse latest View live

真のテレビ離れの兆し

$
0
0
台風の影響もあって風雨にさらされる日もあれば暑い日もあるという、風邪をひきやすい時期となっております。昨年なんか9月に入ったらだいぶ涼しくなっていったんですけど、今年はまだ秋は遠い感じです。注意注意。

さて、以前からたまに書いていますようにわたしは自営業で古物を取り扱う仕事をしているのですが、ここ最近テレビを断るケースが増えています。持ち込みが増えるのは悪いことではありませんが、もう換金対象にならないものばかり来るというのはあまりいいことではありません。多分よそで断られて持ってきた、というケースが多いのでしょう。一番多いパターンが「32型で2010年前後製造の液晶テレビ」という組み合わせです。如何にもアナログ放送からデジタル放送へとの入れ替わりの時期にバラマキエコポイントに乗って買い換えた、という流れですね。それに加えて先月比較的目立ったのが、「リモコンを持ってこない」というパターンなのです。
ちなみにリモコンを持ってこないテレビは全面的に断っています。「じゃあリモコンがあったらいくらになるんだ」と仮定を聞かれるケースもありますが、それには回答しないことにしています。リモコンがない時点でそのテレビは非完動品であり、仮定がなりたたないためです。それに答えた場合、100%間違いなく「じゃぁあとで必ずリモコンを持ってくるから先にお金をくれ」と言われるのが目に見えているからです。ちなみに経験上、万が一先にお金を渡した場合、たとえ一部であったとしてもあとでリモコンを持ってくる可能性はゼロです。ゼロに近いのではなく、ゼロです。絶対持ってきません。また、粘る人の中には以前から「お前ねぇ、リモコンなんて大きな電気屋いけばいくらでも売ってるだろう、もっと勉強しろよ」などと見下してくる方もいますが、マルチリモコンなんて付属品の代用としては論外ですし、金額もその分上がりますから話になりません。
ここ最近で一番ひどかったケースが先日発生しました。それはウチの休日、台風の影響であいにくの雨でした。ただ、わたしにとって休日は雨であっても貴重、外出します。数時間して戻ってくると、なんと店の玄関前に32型の液晶テレビがデンと置いてありました。もろもろいろんなものが一緒においてありましたが、リモコンはありません。おまけに雨を浴びているので高確率で壊れています。誰がどうみても不法投棄です。わたしはカンカンに怒り、「ウチをゴミ捨て場扱いにしやがって、一緒においてあったもろもろに個人特定可能な証拠もありそうだし、警察に被害届だしてやる」と家を飛び出そうとしたのですが、なぜかそれに待ったをかけるのが我が父。「あとで取りに来るかもしれないから保管しておいたほうがいい」などと言いだすのです。あり得ません。結果わたしと父で大喧嘩になり、最後には父が「頼むからそういう面倒ごとはやめてくれ」と泣き出してしまいました。わたしは親を泣かせたのは初めてですし、何よりわたしも父も悪いことなどしてないのに喧嘩する意味はありません。泣かせてしまった以上、わたしが引くしかありません。幸いにそのテレビを置いていった人から電話がありました。ですがその中身は「テレビを持ってきたが休みだったし、持って帰るのは面倒だったので置いてきた。金になるなら取りに行くが、ならないならそちらで処分してくれ」という図々しいもの。ご存知の通り、今テレビを捨てるのはお金がかかりますから、それをこっちに負担しろと言っているのです。先の喧嘩の余韻もあって電話応答した父もさすがに怒り、「冗談じゃない、取りに来なかったら警察に訴えるぞ」とどなったところ、翌日になったらその人物引き取りに来ました。すっとぼけられなくてほっとしてます。

まぁそれはさておいて、ここ最近テレビ本体だけでリモコンを持ってこない人が増えているのは確かです。リモコンなしでテレビはまともに使えません。テレビを使う人ならリモコンを切って離して扱うというのは考えられません。ようするに、テレビはろくに使っていなかったということ、そして最近になってそれに一斉に気が付いた、ということではないでしょうか。
先日までオリンピックがありました。オリンピックと言えばサッカーワールドカップと並ぶ「新型テレビ普及の起爆剤」として総務省もメーカーも位置付けている国際スポーツイベント。これらがやってくるたびに「あの感動を高画質大画面で」などのキャッチで新型テレビや放送のキャンペーンが大々的に行われるのが常でしたが、今年に限ってはそれが行われなかったか、ほとんど目立たない程度にしか行われなかった気がします。わたしが気が付かなかっただけかも知れませんが、例年より小規模だったのは間違いないでしょう。それは"オールジャパン体制"で普及を目指さなければならない4K8Kテレビがあり、現状家庭で買える4Kテレビではオリンピックを4K以上の解像度では受信できなかったからです。オリンピック中継は地上波がほとんどでしたから、4Kテレビを売り込む理由にはなりません。それでいて、今回は日本選手が例年よりも多くのメダルを獲得したことが新聞やニュースで報道されました。報道で触れる程度はしても、肝心の競技は全然見ていない・・・。報道と自分の興味のズレに気が付かされるには、オリンピックというイベントと今回の日本人選手の活躍は十分なものがあったでしょう。
現在の量販店などのテレビ売り場においては「50型以下はテレビに非ず」と言わんばかりの展示がだいぶ前から行われていますが、大画面を作る技術が上がり、価格が下がっても家が大きくなるわけではありません。多くの集合住宅の部屋において、テレビが部屋を占領せずにおくことができる大きさは、32型がギリギリです。それ以上は画面サイズが部屋を圧迫し、テレビのための部屋になりかねません。くつろぐリビングじゃなくなってしまいます。ですが、その32型が置けるのもくつろぐ際にテレビを点けるからです。それさえあまりしないことに気が付いたら、32型の大きさに無駄を感じて処分を検討する、あまり使ってないからリモコンなど気が回らない・・・。こういうパターンが、多数ではないにしろ少しずつ増えている気配が感じられます。ニュースくらいしか見ないのなら32型なんて不用、邪魔にならない24型程度もあれば十分、あるいはそれすら要らない・・・。そう考えてもおかしくないですからね。

今までテレビ離れ、と言われていたのはテレビを見る暇があったらネットを見る、という若年層が中心でした。ですが、今回気配を感じたのははエコポイントの音頭にのって32型を買ってしまう人です。つまり中年以上の、本来テレビ、特に地上波のターゲットとなる人たちなんです。わずかな兆しではありますが、ついにテレビ離れが広がりだした、と言ってもいいかも知れません。

スターチャンネル、二度目の改造CAS対策か

$
0
0
数日前から"スターチャンネル"絡みで検索されることが増え(と、言っても総計で数十アクセス程度ですが)、なにかあったのかと調べてみたら、どうやらスターチャンネルで9月6日以降、一部のユーザーがレコーダーで予約録画を入れることができなくなっているとのことです。その一部のユーザーとは数年前に話題となった"改造B-CASカード"を使用している人たちのこと。つまり、以前行われた改造対策が再び実行されたようなのです。
B-CASカードは契約情報を書き込むため、一部が放送波から書き換え可能になっていますが、それを利用して登録ユーザーにのみ一部分を新しいデータに書き換え、古いデータのままの視聴者は視聴ができないようにする、という対策は以前も行われました。最初に実施したWOWOWは2015年の2月10日、スターチャンネルは同じ年の6月15日、それ以外のスカパー系は翌日の16日に行われています。大手掲示板をよく利用する熱心なユーザーは数日ともたずあっさりと新しい書き換え方法を実行して書き換えてしまったようですが、そうでない改造カード利用者の大半はここで篩にかけられ、改造カードの利用が事実上できなくなりました。また、B-CASカードを書き換えたものを高値で販売するサイトも多くが継続不可能となり、大多数は閉鎖しているようです(一部残っていますが、近寄らないように)。それで目的の大半は達せられたわけですから、これ以上はないんじゃないかと言う気がしていたのですが、ここにきて再び行われたようです。

「データの更新は簡単だしその都度どんどん不正な利用者は篩にかけられる。ならたびたびやればいいじゃないか」と思う人もいるでしょう。ただ、それがむやみにできないのは正規の無料視聴可能期間までつぶしてしまうからです。B-CASカードは有料チャンネルに初めてチャンネルを合わせたときから一週間はWOWOW系・スターチャンネル系・スカパー系の三系統の放送を自由に視聴することができるようになっています。有料チャンネルに加入するかどうか検討するお試し期間というわけです。改造カードはこの期間を期限最大まで伸ばしているもので、放送波から見れば無料期間利用者と変わりません。改造カードを利用不可にするということは、まだ一度もその有料チャンネルを見たことがなく、これから加入者となってくれるかも知れない人が無料期間を利用できなくなることを意味します。ゆえに無暗に行えないのです。特にスターチャンネルは最近流行り(と思う)のネット配信系有料チャンネルと競合しやすく、お試し期間が自らなくしてしまうのは不利ではないかと思われるのですが・・・。
と、考えたところで思い出したのが、ちょっと前に「B-CASカードなしで有料放送が視聴できるプログラムを配布した罪で逮捕された17歳の少年」の話。わたしは、このプログラムをただのファイル、それも以前騒ぎになった時に公開されたファイルを新情報に合わせるように改造しただけ、と推論したわけですが、マスコミ系サイト上では「少年が自分で解析して作成した」と報道されていました。それが今年の6月のことです。これがキッカケかなぁと思わずにいられません。前回と違って今回はWOWOWはまだ動いていませんし、他のスカパー系の動きもみられていないようで、スターチャンネルの単独行動のようですし、過敏に反応した結果かなぁと。

まぁすでに書き換え情報は大手掲示板に上がっているとかいないとか。以前にも増してその真偽がはっきり書かれていないのでどっちか分かりませんが、基本的に前回と方法が変わっていないようなのでなんとなく今回も書き換え方法は出てしまう感はあります。新しいやり方でない限りこれ以上の効果は期待できず、今回ばかりはスターチャンネルの勇み足だったように思います。だからと言って改造カードの利用を推奨するわけではありませんよ、念のため。

スカパー!もB-CASカードの情報を一部更新

$
0
0
ある程度は予想していましたが、それを上回る規模でした。

昨日の当ブログのアクセス数が通常のほぼ10倍でした(笑)。ここ最近こういうことはなかったんですけどね。BLOGOSに転載許可を出して以来、アクセス数はほぼ半減しております。それはそうです、検索エンジンでキーワード検索すると、大手であるあちらの方が先に出て、ヘタすりゃオリジナルであるわたしのブログは転載先扱いで検索一覧に出てこないことすらありますから。まぁそれでいいと思ってます。アクセス数が減った代わりに悪意を持った晒しや中身を読まずにタイトルやキーワードだけで批判する脊髄反射的コメントはみんなあちらに行きましたからね。こっちは好きにのーんびりやってりゃいいや、とやってましたから。でも昨日の件はそっちでなく、全部こっちに直接来たみたいです。リンク先を見ても特に晒しという感じはなく、増えた分の8割がgoogleで、残りがYahooとbingです。つまりキーワード検索でかたっぱしから叩いているうちに、そのかなりがウチをとりあえず開いてしまった、という感じですね。
で、機能の検索ワードをざっと見てみると、上位にあるワード群で目立つのは

B-CAS 9月6日 改造 対策 スカパー 毒電波

云々です。先日取り上げたスターチャンネルはあまり上位に来てないんですね。どうやらスターチャンネルだけでなく、それ以外の110度CS系スカパー!も一斉にB-CASの情報を一部更新し、旧データだと視聴できないようにしたようです。スターチャンネルだけなら別にほっといてもいいや、と高を括っていた改造カード使用者が、あせって情報探しに一斉に検索しまくった、という印象を受けますね。前回のような情報公開している人間をさらし者にしてやろう、という意図はあまり見えません。切羽詰まっている感じです。もちろん残念ながらわたしも自分が可愛いので、その手の情報を捜してきてわざわざ公開することはしませんし、仮にできたとしても書き換えには数年前の一時期だけ流通したツールが必要になりますから、それをどこからか見つけてきて配布する気などもっとありませんからね。
まぁ大手掲示板にはスターチャンネルだけでなくスカパーに関しても書き換え情報が掲載されていたようなので、それが間違っていなければ両方とも書き換え更新は可能なんでしょう。少なくとも先行して噂が出ていたスターチャンネルのみ情報流通ということはないようなので、分かる人ならどちらも分かると思います。ヘタな書き換えして全部パーになっても責任取りませんけどね。

前回も書いたように、今回の更新がどれだけ効果があったかわかりません。少なくないデメリットの割にメリットは小さいことが予想されますし。ただ、それでも何かやらなきゃいけなかった、のは確かでしょう。いろいろ後ろから突っつかれてやった、な気がします。ひょっとしたら4K放送への切り替えを望んでいるのは、新CASへの切り替えメリットが大きいスカパー!なのかも知れません。ただ、録画できなければ誰も見てくれないのを有料衛星放送局ほど知っている人たちはいないと思いますので、録画禁止放送になることに歯止めをかけてくれることを期待しましょう。審議が進んでいないということは悪い方向に転がらない可能性を残しているということでもありますし。

久々に物欲発動、必要なので新パソ購入を考える あとBungbungameの日本語サイトがなくなってます

$
0
0
アクセスもすっかり元に戻りました。WOWOWの動きも予想されましたが、もともとあそこは他と同調する気はないチャンネルなので今回は何もしなかった様ですね。そのうち不意をついてやるかも知れませんが、あまり頻繁にやられると正規契約カードでも受信できなくなることが多々ある(特にPCで使ってると)ので、勘弁願いたいです。


さて、特に書くこともないので近況報告的な書き込みなんぞを。

先月、仕事用で使っていたノーパソがいい加減限界が近くなってきていました。もはや忘れられかけられていると同時に古い存在であるWindowsVistaであるということもあるのですが、Updateがうまくいかなくなったり、それが原因で異常に遅くなり、何より本体が熱くてしょうがなく、8月の熱さにはとても耐えられないということもあって、主に出先や離れで利用しているノートパソコン、ThinkPadE455をスライドさせて使用しております。OSもWindows10に更新していることもあってUpdateは問題なく、使われているAPUはTDP19Wの低発熱版、FXー7500搭載とあって、よほど負担をかけなければほとんどボディーは熱くならず、快適に作業ができます。すっかりその体制に馴染んでしまい、おかげで個人で使う持ち出し用ノーパソがなくなってしまいましたが・・・。で、欲しくなってしまったわけです、そろそろ次が。本来なら経費か何か使ってビジネス用の安いノーパソでも買って、仕事用にはややオーバースペックのE455は自分用に戻すべきなんでしょうが、それじゃあつまらないわけです。もしかしたら買わないかも知れませんが、せっかくなので次に買うノーパソを物色するとしましょう、もちろん経費ではなくわたし個人でお金を出す前提ですので、予算は10万円ほどで。最近パソコンの組み立てもやらなくなり、部品の交換も容量に不足したHDDくらい、と言う日が続いていて、これではいかんと思っております。ちょっと物欲を解放しましょう。

基本わたしはデスクトップの組み立てPCを愛用しており、ノーパソには多くを求めないタイプです。ノーパソに求めるものは
・持ち運びしやすい
・インターネット・動画再生に支障がない
・一台で自己完結している
・熱くならない
であります。エンコードやゲームのような負担の大きい作業をさせる気はないのですが、これだけで数日過ごすこと前提なのである程度の基本性能は欲しい、のでCPUはタブレット向けより通常ノート向けの低発熱版がいいですね。

タブレットといえばわたしの所有しているPhoton2.もちろん使ってますが、やはりこれはタッチ操作前提のタブレットで、ノーパソの完全な代用品になるかと言うと、ちょっとパワーもないですしUSB機器なども使いにくいですから、やはりこれはこれ、としてノーパソは別に使います。Photon2はほかのPCを使いながら同時に利用すると便利なんですよ。
そうそう、そのPhoton2の販売元であるBungbungame。ちょっと前に社長さんが亡くなられたとかで事業の見直し、特に日本からの事実上の撤退という話が出ていましたが、とうとう日本語サイトなくなっていました。つまりPhoton2の入手はもう無理・・・。たまに秋葉原の一部の店舗で入荷するようですが、すぐに売り切れちゃうみたいですね、残念。ああ、電源アダプタの追加購入くらいしとけばよかった、今更ですが。

さてわたしの買うノーパソに話を戻して。現在使っているThinkPadE455は基本性能面では特に文句ありません。先に書いたように発熱は低め、APUは性能は必要十分、1920x1080動画をFluidMotionVideo機能で再生させても、カクカクすることはありません。ほぼフル装備の動画再生機能を持っています。標準装備のHDDは非常に遅く、通常の作業どころか操作にも支障が出るほどでしたが、SSDに交換すれば快適そのものです。ThinkPadのキーボードと特徴的なトラックポイントは使い慣れていることもあって手に馴染み、キーボード打ちはサクサクできます。普通の人なら通常利用のメインPCとして利用してもなんら問題ないでしょう。ですが、不満点もそれなりに出てきています。

・やはり14インチは持ち運ぶには大きい
・内蔵ディスプレイの画質は残念ながら期待外れ
・スライドパッドと一体化したペコペコボタンは少し使いにくい(これは、わたしが買ったときのみ生産された仕様のようで、現在は独立したボタンに戻っているようですが)

15.6インチモデルに比べればちいさくて軽いとはいえ、14インチのサイズはやはり大きく、長距離持っていくには便利とはいいがたいものです。やはりこのサイズはデスクトップを使わない人向けのものでした。内蔵ディスプレイは標準の1366x768から1920x1080に変更して注文したものですが、発色などあまりいいものではなく、かなり弄ったのですがそれでもこのディスプレイで動画視聴するとちょっとガッカリする色にしかなりませんでした。Photon2と比べると格段に画質は低く感じます。これ以前に買ったz121eがもっとマシなものだったので、個体差もあるかも知れませんが、ホビー用としてみると外れに近い性能でした。ここら辺も買い換えたい、と思う理由の一つでありまして。

CPUは、次もAMDにしようかと(笑)。発熱の少なさや基本性能を考えればIntelで悪いってことはないんですが、一時わたしが問題視した、商業サイトのIntel贔屓による恣意的な比較記事がIntelの印象を悪くしているのですよ。動画再生も考えるとIntelよりRADEON、ってのもありますけど個人的にはそっちの方が大きかったりします。AMDと決めておくと選択に困らないですしね。

現状、これらの条件をすべて見たすものというと、ヒューレットパッカードのEliteBook 725 G3一択です。AMD採用メーカー自体がBungbungameなきあとLenovoとHPしか日本市場向けにはないのですが、Lenovoは現状わたしが買ったE455と同じボディにAPUの世代をCarizzoに改めたE465やさらに大きいE565くらいしかありません。EliteBook 725 G3のほうは12.5インチと小さく、サイズは文句なし。キーボードにはLenovoのトラックポイントに似たポインティングデバイスもついています。使い慣れたThinkPadほどの操作性は望めないかも知れませんが、ないよりは断然良いです。値段は送料まで入れると約9万円で、少し高い気もしますがまぁ予算内。基本法人向けということですが、個人でも買えそうですし、一番希望に合う選択肢なのは間違いないモデルです。ただ、年末とはいえ去年のモデル。かなり時間がたっているので今買うには面白くないですねぇ、できれば新しいモデルが欲しいし。ただ、次の世代は事前の情報公開こそされたものの、未だ製品は姿を見せていません。Zenコアを搭載したSummit Ridgeモデルが欲しい、と言いたいところですが、これはさらに遅れそうだし。せめて現行CPUコアの最終形態を採用したBristol Ridge搭載モデルくらいは選択肢に入れたいものです。

となると、やはり最低年末まで待つべきか・・・。ただ、AMD採用ノーパソは発売前やその直後に商業サイトが登場を教えてくれることがまずなく、発売してそれなりに時間が経って(ある意味面白味がなくなって)から、やっと「発売中だ」という情報が出てくるのが通例。それまで毎日自分でメーカーサイトをチェックし続ける行為に物欲が耐えてくれるかどうかが心配であります。なんとかPhoton2で持たせるしかないでしょうか。

超高精細度テレビジョン放送は2020年までに半数の家庭で実視聴されるんだそうですよ

$
0
0
この一週間ほどメインで使っている録画PCの動作がおかしくなっていました。データ用のHDDを読み込むとPCそのものは動いているのにマウスカーソルを含む画面が全く動かなくなる時間が数秒間、長いと1分も続いたりとか、いろいろあって心配になっておりましたが、先日再起動させたらOSが起動画面から先へいかなくなり、大焦り。ドタバタやったあげく、マザーボードからCMOSをクリアし、BIOS設定画面を一からやり直したところ、OSも立ち上がるようになり、画面だけのフリーズもなくなって以前よりサクサク動くようになりました。なんでなんでしょうね? BIOSの設定画面で見えない部分がデータ的におかしくなっていたけど、クリアされてデフォルトに戻されたことで全部正常に戻ったとか? まぁ動けばいいんです、PCなんて。

なにせわたしは録画環境をPCに完全に移行して数年たっています。こういう時あせるので万が一に備え、録画PCを複数用意して同時に録画するようにしているので無料で放送されている番組に関しては少しくらい大丈夫なのですが、ボチボチそれ以外の備えも欲しいなぁ、でも現状の規制下におかれたレコーダーは全く使いものにならないので選択肢のせの字にもならないんですが。

そういう悩みをある意味で解消に導くのが、超高精細度テレビジョン放送、いわゆる4K8K放送。ご存知の通り地上波キー局はこの放送の足を引っ張るべく無料放送でも録画禁止を可能にさせ、実質録画禁止放送へと導こうとしているわけです。まぁおそらくは「HDDに一時保存して早送り一切禁止で一回のみ視聴可」とかそういう方向に持っていくことになるでしょうが、そうなったらさすがに放送の録画も視聴もやめているでしょうね。どちらにしても、マニアの怒りを一度は買った4K8K放送の普及は難しいと思います。

そういうマニア思考は一切無視したうえで、総務省は平成32年、すなわち2020年までに4K8K放送の普及50%を目標として掲げている、と以前何度か書いたことがありますが、現在はそれ以上を目標としているようです。

有線テレビジョン放送業に係る経営力向上に関する指針案及び電気通信分野に係る経営力向上に関する指針案に対する意見募集

つい先日である平成28年9月9日に掲載されたこのリンク先ですが、"・電気通信分野に係る経営力向上に関する指針案・・・・・・・・・・・・・・(別添2)"から見られるPDFファイルの中に、「「日本再興戦略2016」(平成28年6月閣議決定)においては、4K・8Kは、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催される「平成32年に全国の世帯の約50%で実視聴される」との数値目標を掲げて短期・集中的に取り組むべき政策に位置付けられている"とはっきり書かれています。実視聴ですから、実際に視聴されている、すなわち単なる普及ではなく、4K8K放送を実際にみている世帯が50%に達するのが目標としているのです。しかも特に最近はテレビのない世帯もそれなりにある印象ですから、現在4K8K放送受信可能テレビを持っていない世帯は大半が買い換えなければ実現不可能なのが"世帯50%"という目標です。しかもタイムリミットはたった4年。あのエコポイントバラマキ並みの買い替えラッシュが発生しなければとても達成できないでしょう。あのバラマキ政策は確かに無理やり地上デジタル放送を普及させ、一時的にメーカーや量販店を潤わせるることはできたでしょうが、そのあとの反動が一気に重くメーカーにのしかかり、そこからいまだに脱出できていないどころか悪循環に陥っているようにしか見えません。あの再現を狙っているのでしょうか。
放送そのものは平成30年、すなわち2018年に衛星放送で始まります。このための予備免許はすでに放送衛星システムおよびスカパーJSAT両社に付与されたようです。もっとも、両社以外に条件を満たせる会社は存在しませんので、事実上の自動発行でしたが。また、放送の普及に関してはかつての衛星放送の普及同様、ケーブルテレビにかかる期待が大きいようですが、ケーブルテレビの配線は引かれていてもSTBの契約はしていない、という家庭も多いうえ、最近はSTBの普及も伸び悩みから衰退の時期に達している感もあり、これまたどこまで効果があるか怪しいところ。どうしても数字だけでも普及させたいのならネット受信可能にして、それなりの回線でネット受信可能な世帯を全部「4K8K放送受信世帯」と定義してしまうのが一番早いですが、おそらくやらないでしょう。

かつての地上デジタル放送の普及よりもさらに難題なこの4K8K放送の世帯普及50%という目標。なにせデジタル放送のときと違い、導入しなくても困ることは全くない、という大きな壁が存在するのですから。最後はどうするのでしょう? 衛星やケーブルのある家全部に簡易チューナー購入を義務化してとりあえず普及させた、という道でも選ぶのかな? まぁお手並み拝見しながら、わたしは遠目にみつつPCの調整でもやるとしましょう。かなり手段を問わない方法をとってきそうで、傍から眺める分には大変楽しいことになりそうですから。

ある観光地の雰囲気を変えたもの

$
0
0
遠出は無理なので、ちょっとした小旅行に行ってきました。近場でのんびり温泉です。と、言うより、わたしの住んでいるのは都心から見れば田舎なので近くて遊びに行けるところと言えば温泉くらいしかないからなんですけどね。

その途中にある、ちょっとした観光スポットによったときのことです。この観光スポットはそこそこ有名で、それがある町はその観光資源があるから町の体裁を保っていられるといっても過言ではない場所です。わたしもその観光物をみようと思わなければ寄らない町ですし、行くのも数年ぶりです。その観光地は公園になっていて見物するだけなら特にお金も必要ないのも魅力です。シルバーウィークが終わり、ピークの一つは過ぎたばかりですから人は少なく、ゆっくりできると思いました、この時は。
ついたところ、過去に数回来た時と何か醸し出す雰囲気が違います。入口の石垣やガードレールにそれなりに大勢の人たちが寄りかかったり座ったりしていて、そのうちの何人かは足を投げ出していて道を占拠し、車道と隣接する道の一角がふさがれてしまっています。まぁ無理すれば足の間をくぐって通れなくもないのですが、正直通りたくありません。パッ見たところ、そこにたむろしている人物は男性ばかり。それも中高年以上の比較的年齢層の高い人ばかりで、一人二人は若い人もいましたが、それでもせいぜい30手前、くらいに見えました。全員一律に下を向いてスマートフォンを見つめている姿が何やら異様さを感じさせます。その道は避けて遠回りして公園に入ると、その空気は中にも続いていました。やはり園内は中高年以上の男性が過半数どころか大多数を占めています。彼らも手にスマートフォン、もしくはタブレットを持っています。観光地ですから、撮影目的にスマートフォンやタブレットを使う人もいるでしょう。以前来た時はカメラを持っている人も多かったのですが、今はそれをスマートフォンで代用する人も多いですから多くの人が観光地でスマートフォンを持っているのは不思議でも異様でもありません。異様なのはスマートフォン持ちの、目に入った中では全員が、観光物には目もくれず、ベンチや石垣に座り込んで下を向いているか、覗き込みながらうろうろしているか、時々指で画面をピンと少々大げさ気味にはじくかしているだけです。また、園内の売店には"歩きタバコはご遠慮ください"と同じくらい目立つ"店の前に立ち止まってのゲームはご遠慮ください"の貼り紙が。

その様、悪いとは思いつつチラリと除いた画面の様子から、わたしはようやく彼らの目的を察しました。彼らは観光客ではなく、"Pokémon GO"(以下ポケモンGOと表記)をやっていた地元の人間だったようです。全員を確認したわけではないですが、おそらく間違いないでしょう。

ポケモンGOは別の、街のちょっとしたスポットや有名な建築物なんかを各自登録させて隠れ名所を楽しむゲームがベースになったと聞いています。わたしが来たこの町は正直他に何もなく、主要産業は農業と観光ではないかと思われる地域です。三歩歩けばポイントに当たる都会と違い、この町にはこの観光地とその周りくらいしか登録されているポイントはないんでしょう。わたしはポケモンGOには全く詳しくないのでよく知らないのですが、そのポイント周辺でなければモンスターはあまり出てくれないのでしょうか。なら、ポケモンGOをやるにはみんな同じ場所に寄ってきても不思議ではありません。が、傍から見れば異様にしか見えません。特に中高年の男性の一団が道の一角をふさいでしまうたむろっぷりは、園内に入りたい観光客を遠ざけてしまいかねません。
もちろん観光地と言っても公園ですから、地元の人たちにとっても身近な憩いの場でもあります。来るな、とは誰も言えませんし、まして外で遊ぶことを前提としたゲームを遊ぶな、とも誰にも言えないでしょう。ですが、一人一人に対してはそうでも数十人と集まると嫌でも目立ちますし、それによってその場所の雰囲気は変わってしまいます。まして中高年以上の男性ばかり、となると・・・。若い人がいないのはそもそも過疎地で若い人や子供が少ないせいでしょうが、それにしてもあれでは町の重要資源であろう観光に支障が出かねません。都会では「○○公園にレアポケモンが出る!」とネットにのるとワーッと人々が群がってスマホ片手に下を向いて歩く集団が出るのがニュースになりますが、いくらでもスポットがある都会なら、それは一時的な現象にしかなりません。この町のような田舎では他にポケモンの出る場所がろくにないのですから、この様子は当分続くでしょう。もちろん絶対数は少なくせいぜい30人程度でしたが、入り口前の空気を近寄りがたいものにするには十分な数です。

ポケモンGOが流行りだした時に「観光地にレアポケモンが出るよう誘致したらどうか」とか、「これからはARを活用した探索ゲームが流行る。ポケモンGOは先兵にすぎない」みたいな話が出てましたが、これはポケモンGOは都会人しかプレイしない、という大前提があります。そういうものが出たら真っ先にやってくるのは地元のプレイヤーです。観光地の多くは過疎地であり、必然的に中高年以上の男性が多くやってます。一度男性集団ができてしまったら女性は入っていきたくないでしょうし、その作りだす空気は、こう言っちゃ悪いですが、観光地にふさわしいものになりません。誰も観光物見ないで下や明後日の方向をスマホを通して眺めるばかりですからね。

観光は予定より手身近に、さっさと離れてしまいました。ポケモンGOに興味のないわたしから見れば、他の手軽な観光地がどんどんああなっていっているかも知れないと思うと勘弁願いたい、できることならポケモンGOのブームも早く終わってほしいと思う次第です。

AM4登場か? AMDの第7世代APU搭載デスクトップPC発表

$
0
0
もう10月になってしまいましたが、AMDの第7世代APUを採用したPCがHPとLenovoから発売される、という発表がありました。

第7世代「AMD PRO」APUを初めて搭載したデスクトップPC発表

この記事に限らないのですが各商業サイトに書かれた同情報はすべてこのようにそっけなく、如何にも配布された資料をほぼそのまま書いた、と言う大同小異の内容となっています。まぁ登場と言っても国内販売がされるかどうか分からないものですし、それほど大きく取り上げる素材と思わなかったのでしょうが、商業サイトのAMDに対する扱いもよく分かるというものになっています。が、この話、それほど軽くスルーしていいものでもありません。AMD言うところの第7世代APUとはBristol Ridgeのこと。これ自体ははデスクトップ用は存在しませんでしたが先代のCarrizoの改良型にすぎず、内容はそれほど新鮮ではありません。が、AMDはBristol Ridgeを以前から「AM4プラットフォームで出す」と公言していました。つまり、このデスクトップPCはまだ見ぬソケット形状をした新プラットフォーム、AM4採用の可能性が高いということです。

Asciiのリンク先に"製品ページ(英文)"があり、その先にはAMDの英語サイト。一番下にこたび発売されるPCの一覧表が掲載されています。HPとLenovoと言うことですが、Lenovoは1機種だけで残りはすべてHPです。今回出るPCはすべてAMD PROシリーズのAPUを搭載したビジネス向け、ということでかなり小型の形状をしたPCであるため、Bristol Ridgeと言ってもモバイル向けをデスクトップPCの流用しただけじゃ・・・という疑いもありました。そこでPCの一覧表のうち、一番小型っぽいHP EliteDesk 705 G3 Miniと書かれたテキストをクリック、詳細のページへ飛んだところ、採用APUはA6ー9500とA10-9700とあります。A6-9500は2コアCPUを3.5~3.8GHzで動作させるAPUでTDPは65W(cTDPで45W動作も可)、A10-9700はCPUコアが4コアなこと以外は同条件で動作するAPUで、いずれもデスクトップ向けとして設計されたものです。以前はAM4向けといいながら実はFM2+向け、などという可能性もゼロではありませんが、わざわざ作るとも思えません。多分AM4のスタートとみていいと思います。

Bristol RidgeはあくまでBulldozerから始まる現AMDアーキテクチャの改良型にすぎない、いわば旧型のモデルで、これから予定されているZenコアを使っていません。ゆえにAPU自体の魅力は薄く、わたしら利用者にとっての本命はZenを使ったAPUないしCPU、それにノートPCであることは間違いないのですが、それを動かすベースが登場した可能性が高い、ということだけでも喜ぶべきです。少なくとも新たな一歩なのですから。早く組み立てPC向けにもAM4でないかな?

地方ポケモン事情

$
0
0
先日はPokémon GO(以下ポケモンGO)プレイヤー30人ほどが観光地の公園を占拠してちょっと異様な空気に満ちていたことを書きました。その話をポケモンGOプレイヤーである弟のBに話したところ

B「それは平日だからそれしか人がいなくて、その程度で済んだんだ。その公園はその地区どころか県内五本の指に入るポケモンスポットとして県内プレイヤーの間では有名な場所。土日となればその何倍もの人間がポケモンのために県内のあちこちから自動車で集まってきてもっとすごい光景になる。それでもそこは観光地だからまだ良い方で、別のスポットは郊外で近くにショッピングセンターがあるものだから、全く買い物をする気のないポケモン客で駐車場が占領されてしまう異常事態がずっと続いている」

都心ではあり得ない話ですが、地方の郊外でのショッピングセンターの駐車場は出入りに全く制限がないことがしばしばあります。どうせやってきてもそのセンターか近郊で買い物するか食事するかくらいしかやることがないので、その方が気軽な来店者を増やすことができることと、近所の個人経営の店との間に波風立てずに立地するにはそれがベストだからです。ところが、ポケモンGOのような変則的な客が増えるとその方針はこのように裏目に出てしまいます。少しくらいならまだしも何十台何百台と買い物しないのに駐車場だけ使う客が次々とやってきてしまっては普通の買い物客に支障が出るばかりか経営そのものを揺るがしかねません。最悪周囲と揉めるのを覚悟のうえで駐車券システムを導入するしかないでしょうが、ポケモンGOの異常事態はいつまで続くか分かりません。金をかけ、気が向けば買い物してくれるかも知れない客を追い出して遠ざけてでも本来の買い物客を重視した戦略に切り替えたところでブームが去り、跡は荒地が残るだけ・・・なんて展開もあり得ます。経営者にとって右を向いても左を向いても暗い道しか見えない、頭の痛い状況でしょうね。

都心ではポケモンGOは散歩ゲームでしょうが、地方では自動車がないとまともに遊べないゲームとなっているようです。おそらく思っている以上にプレイヤーの平均年齢は高いでしょう。先日中高年の姿しか見えなかったのも当然と言えます。都会では、立ち入ってはいけない場所にズケズケ入っていく人たちばかりが報道されますが、地方のこうした状況の方が深刻であるとわたしは思います。インターネットの登場いらい、なまじっか情報だけ地域差がなくなったことによって、行動や物資入手の地域差はもうどうしようもないところまで拡大してしまっていますが、ポケモンGOはこれからはネットサービスの上でも地域差が物を言う、そういう時代になっていくことの象徴となるのでしょうか。ただ、駐車場問題に関しては、あくまで弟の印象と面白半分で盛って話している可能性もありますので、絶対の真実ではないかも知れませんが、そういう側面はあるでしょうね。

ある時代のあだ花

$
0
0
気にしている人も少ないと思いますが、数年前には街のあちこちに立っていた「金・プラチナ買い取ります」の幟が少なくなっていると思いませんか? ウチの近所ではしぶとく経営しているチェーン店が一店残るのみとなり、特に他業種が「ついで」のようにやっていた金買い取りはほぼ全滅しました。理由はもちろん金の枯渇です。バブル時代を最後の頂点に反映し続けた日本経済の遺産とも言うべき貴金属の宝飾品は目を付けられ、わたしのような昔から取り扱ってきた職種以外の業種が多数「買い取り」に参入、大激戦となりました。その中には「押し買い」のようなかなり非合法に近い方法を取っていた業者もあったようですが。景気の悪さによる現金を求めた人が多かった、金・白金が高騰した、という二重の事情がその流れに拍車をかけたのは言うまでもありません。
あれから数年、もはや日本の個人の手に残る貴金属のたぐいはその多くが業者によって海外へ流出しました。かつてはマルボな方々を中心に100g200gと言った、首が痛みそうな重量の金・白金のネックレスやブレスレットがガンガン入ってきたものですが、今や30gでもトップクラスの重量です。ウチも良かったころは6件もの買い取り業者が金・白金を買いに来ていましたが、今や2件しか来ていません。そのうちの1件は、務めていた会社が貴金属の扱いから撤退するというのでウチに来ていた人が独立して起こした貴金属業者です。金額は頑張ってくれるものの、弱小であるという不安はこちらとしては残っております。そのくらい貴金属系は良くありません。

ただ、実はまだ日本の家庭には、最後の金が残っています。それを掘り起こせれば再び日本の金市場も活性化するかも知れません、なにせこれ以上ない高品質の金であることが保証されているものですから。
その名は十万円金貨。かつて昭和天皇在位六十年・現天皇陛下ご即位の時の二回にわたって発行された、バブルの影響が残る時代の産物です。これ、なぜかウチみたいな店に持ってきて現金化する人、多いんです。法律上銀行持っていけば間違いなく十万円分の紙幣と交換できなければならない代物なのですが、そっちにはいかずにウチに持ってくるんですね。銀行でなんだかんだ言われたりして交換してもらえなかったり、いろいろと面倒さを感じさせられたり・・・そうするくらいならお店で現金化しようって人もいるみたいなのです。ただ、最近はいわゆる「プレミアがついた」ことを期待して額面の十万円を超える金額を要求して持ってくる人が大半だったりします。プレミアがつくどころか多くの人が持て余していて、逆に目減りするんですが、そういう額を提示すると、わざとらしい「ワッハッハッハ」という大笑いとともに怒鳴りつけられたり、過剰気味の動きであきれられたりするばかり。正直わたしらとしてもすでに十万円金貨の印象は良くないです。だいたい十万円金貨が十万円以上の値になるとしたら、それはその値段でも欲しがる人がいるからです。日本は某テレビ番組の影響で、モノは時間が経つほど値段が上がるもの、と信じている人が大勢いるのですが、誰でも手に入るようなものが高価格になったりするわけないんですね。
ただし、やろうと思えば十万円金貨に十万円を超える価格を付けることは不可能ではないんです。十万円金貨は純金であることが保証されているうえ、重さが30gもあるのです。そのため、ただのGOLDとして計算すれば市場価格は十万円を超えちゃうのですよ。これは当時より金の価格がずっと上がっているから起きた逆転現象です。なら金貨を貴金属として売れるか、と言うと、売れないわけです。お金、MONEYですから、それを加工するのは法律で禁止されてるんですね。そのため、先にあげた貴金属業者なんかでも十万円金貨は嫌がるわけです。「どこかで誰かが潰してくれてスクラップになれば買えなくもないんですけどねぇ」とは言われましたが、もちろん誰もババ引きたくないですから、結局売り買いされないわけです。違法行為をしているところもある、という噂もありますが・・・。間違いなく貨幣でも、これで支払いのできる店はおそらくないでしょうから。法律上は支払いに使えても、実際は持っていってもなんだかんだ言われて拒否されるだけだと思います。なお、その逆転現象を起こしているのは30gのものだけで、一部の金貨は20gしかないので逆転現象は起こっていません。

品質のよい金、まだまだ意外とある市場在庫、価値はあるけど誰も売れない買わない。そんな扱いの面倒な品になってしまった十万円金貨。最近のああした高額硬貨は発行されてもせいぜい5万円くらいのうえ、全く話題にもならないというくらい存在感の薄いものになってしまったのは、十万円金貨でいろいろ懲りたからでしょう。ただ、そうしたものが平気で発行できるのが好景気の証だ、とも言えますので、後年困る代物が出てくるくらいでないと景気回復、という実感は誰も持てないでしょうね。

量販店で感じるデスクトップPCの衰退

$
0
0
なんかデスクトップPCが一斉に調子悪くなってます。症状はだいたいHDDへのアクセス。PCが一時フリーズするくらいならまだいいのですが、ちょっとアクセスしただけでPCから認識されなくなって表示から消えるケースが出ています。使いすぎで限界が近いのかと思ったのですが、新しいHDDでもなることもあり、もうどうしたらいいのか・・・。わたしは複数PCを利用しているので一台くらいなら調子悪くなることがあっても不思議ではないのですが、手元4台のうち3台(ちなみにIntel機も含まれています)に似た症状がほぼ同時に出始めたので、何か別に原因があるのかも知れませんが、とにかく安定させるのが大事。とりあえず頻繁に起こるものは・・・と試しにHDDをPCI-Exに挿した別インターフェース経由にしたところ、なぜか安定してアクセスすることができています。なんなんでしょ。

と言っても一時的なものの可能性もありますし、新HDDを買って移行するにしてもある程度安定してアクセスできる必要はあります。それには別インターフェースボードが必要・・・となれば足りない機種の分は買ってくるしかありません。休日を利用してHDDと一緒に買いに行くことにしましょう。と、言っても地元にはショップ系PCの販売店はありますがあまりパーツは扱っておらず、まだ量販店のほうがマシなレベルです。HDDくらいは扱ってますが、面倒なので量販店でまとめて買います。さて久々に街へ。一見似たような牛丼チェーンなのに、裏の少々さびれた飲み屋街に面した店はギッシリ混んでいて順番待ちが出ているほどなのに表通りのシャレた一角にある店は誰もいなくてガラガラ、という風景に違和感を感じつつ量販店を目指します。そういやこの店でPCパーツ買うのいつ以来だろ、最近PCの新規組み立てもやってないし、いろいろ久々だわ。
と、哀愁を感じつつ眺めます。なんか久々の割にメーカーやパッケージなどあまり構わない印象、まぁ欲しいのはSATAのインターフェースボードだからあまり変わらなくて当然か・・・。と思ったら、どのパッケージみても対応OSにWindows10が入ってない! よくてパッケージに”Windows10動作確認済"のステッカーが貼ってあるのが少しあるだけで、大半はWindows8か8.1止まりばかりです。Windows10って確か出てからもう一年以上たっている、PC系の主力OSですよね。なのにまだこんな扱いですか・・・。とはいえPT系のような特殊なケースでなければ旧機種のドライバを標準で大量で持っているWindows10ですから、なんとかなるでしょう・・・と購入。ちなみにPCI-Ex対応では珍しいSATAを4つ持っている玄人志向のSATA3RI4-PCIEにしました。RAID対応なので少々割高ですが、他は2つばかりだったので対応しきれないかと。HDDの容量に"大容量3TB"とあるところが4TB普通に使っているわたしとしては少し不安でしたが。なお、HDDも購入したのですが、店員はそこを聞いてくる(HDDの4TBは動作しない可能性もありますがよろしいですか?くらいは聞いてもいいかと)こともなく、代わりに「接続インターフェースはSATAで大丈夫ですか?」と聞いてきたのでした。何を聞きたかったのか分からず反応が遅れましたが、数秒後HDD接続にはパラレルIDEが存在したことを思いだし、「いや、いまどきパラレルIDEはないでしょ、大体こんな大容量のパラレルIDE対応HDDはないでしょうし」と苦笑。まぁ店員も念のためとのことでしたが。ちなみに購入したボードは無事Windows10で動き、4TBのHDDを認識できました。現在のところチップセット内蔵のSATAを使うより安定していますので、少々遅くなりますが念のため新HDDの接続もこちらを使うことにしましょう。安定して認識され、録画できるHDDを使えるのが一番大事ですから。

まぁそういうわたしの事情はおいておくとしまして。いくら進歩がなくてもさほど影響がないシリアルATAボードとはいえ、まさかWindows10対応の確認すらメーカーが正式に謡っていないものばかり店頭にならんでいるとは思いませんでした。それだけPC、特に拡張ボードを増設できるデスクトップPCって影が薄くなってるんですね。いくらCPUの速度がこれだけ上がった、GPUの3Dのベンチマークがどうだ、とメーカーが大きく声を上げても、実際そんな性能使わない人が大半で、そこそこ熱心なデスクトップユーザーでも一昔前ので十分と感じている人も多いかと思います。わたしも間違いなくその一人です。ちょっと前なら一年以上PCを新潮しないなんて考えもしなかったわけですから。PCの性能が一部の人を除いて必要十分な域に達してしまい、刺激的な変化を求めなくなった証でしょうか。メーカーはもちろん刺激的で買い換えたくなることを願う新アーキテクチャの開発に熱心ではあるのですが、傍から見ると小幅な変化にとどまるんだよなぁ。どうも小出しにして半歩ずつしか前進してないというかなんとなくもどかしく感じるもので。
デスクトップPCはやはり便利です。ノートPCも同時に使っている人も多いと思いますが、HDDがたくさん積める、キーボードやディスプレイが自由に買い換えられる、機能の拡張ができると言ったデスクトップの利点の代用は務まりません。ノートPCを買うにしても、別OSのスマートフォンやタブレットを使うにしても、デスクトップPCを使っていればそれほどの機能を必要と感じなくなりますから、高価なハイエンドクラスを買わなくていいですし・・・。

あ、だからデスクトップPCってショップでお味噌扱いなのかなぁ、高価なノートPCやスマートフォンを売りたいから。

地上波放送のネット配信開始か、総務省方針固める

$
0
0
テレビ界の動きが激しくなってます。まずは何よりもこの話。

テレビ、ネット同時配信へ 法改正で19年にも全面解禁

表題および記事内は常時「テレビ」とのみ記載されていますが、おそらくは地上波放送のことでしょう。さすが地上波放送局をグループに持つ新聞の記事だけあってテレビ=地上波、という放送局の譲れない概念の維持に対する細かい気配りが感じられます。
それはさておき、リンク先には"スマートフォンなどで場所を選ばずテレビを見られるようにする"とあります。スマートフォンみたいな移動機器で視聴、それも地上波ならワンセグでいいじゃん、据え置きで使えるPCで使用できれば電源の心配もないし便利になる。それはどうなのよ、と問いたいところですが、おそらくPCは省かれるでしょう、便利ですから。今回も真っ先に持ちあがっているのは"在京キー局の番組がそのままネットで流れれば、地方局は視聴者を失い、経営が立ちゆかなく恐れがある"(原文ママ)、"地域ごとに見られる放送局を限定する"という、かつてどこかで見た「またか」の話。これは地上デジタル放送の普及が間に合わない恐れが出た際に、ネット配信でフォローしたらどうか、という話が出たときに最初に噴出した議論そのままですね。結局足を引っ張り合ったあげくネット配信によるフォローは立ち消えとなったわけですが、あれからかなりの年月が経っているにも関わらず、地上波業界全く進歩してません。もっとも進歩しないことに全力を傾け、総力を挙げたのが地上デジタル放送なんですから当然ですが。今回も、結局は利用者の期待に応えない、可能な限り不便で使い勝手のよくないサービスにし、視聴率に反映する直接受信や有料配信サービスへの促しといういつも通りの展開になるのは目に見えてますね。バッテリーの持たないスマートフォンだけに視聴環境を絞れば当然不便となり、自然とテレビ購入設置が進む・・・そんな目論見もあるでしょうからPCはサービスの対象外になってもおかしくありません、実際そういう動画配信サービスも存在しますし。まぁAndroidで配信環境のみで視聴できるのなら手はいくらでもあるんですけどね。

視聴者のことを考慮に入れない、テレビ局主導の配信サービスはいくつもあります。なんといっても全く普及せずに終わった"もっとTV"が記憶に残りますが、TVerなんてのもどの程度使われているんでしょうか。結局みたい番組ほど配信の対象にならないのでわたしは使わなくなっちゃったんですが、どんなもんでしょう。
一方、割と鳴り物入りで始まりった配信放送、AbemaTVはほどほど定着している感があります。ただ、当初の目的であった「若い人をはじめとするテレビ視聴習慣を持たない人をターゲット」という方針はどこへやら、そこそこ使われているのはアニメとゲームの実況配信が主、という感じがするのですが。わたしもゲーム実況配信はたまに見るので結果AbemaTVを利用しているのですが、AbemaTVを利用しようとして利用するのではなく、配信がたまたまAbemaTVを使っているからそれ経由で視聴している、にすぎません。あくまで個人の主観ですが、結局はほぼリアルタイム専門であるにせよ、普通の動画配信サービスになっているから、それなりに定着している、という感が強いです。おそらく地上波配信はこうした形には絶対ならないでしょうし、また鳴り物入りにも関わらず大して使われずに終わる、という気がしてなりません。予想がいい意味で外れてくれるのを祈るばかりですが。なお、この件はあくまで総務省が方針を固めただけでまだ実施が決まったわけではありません。新しい法律を作るのはもちろん他の法律の改定も必要ですので、明日にも動く、というものではないようです。ただ、急がせるでしょうから気が付いたら行われていた、になるかも知れないですね。


さて、総務省が本当に普及させたいのは4K8Kを使ったSHVテレビ、というのはご存知の通り。こちらも動きがありました。

'18年開始予定のBS/CS 4K実用放送に10社が認定申請

申請があったことはすでに書きましたが、予想通りそのまま申請がおりました。どう見ても条件が一部の既存放送局に限られ、そこがそのまま申請してきたのですから当然ですね。まぁ相変わらずショップチャンネルがあっさり認定されたのは気になりますが。衛星放送の通販番組は控えろ、という通達がだいぶ前に総務省から出たこともあるのですが、まぁ専門チャンネルは別、ということですか。ショップチャンネルが一番高画質というのはCSの伝統みたいなものですし、しょうがないか。

AM4採用! Bristol Ridge搭載のPCが各店より

$
0
0
昨日からちょっと腰に疲れがたまり過ぎて腰痛とともに右足がつりまくって痙攣しています。ひょっとしたらPCにSATA追加&HDD交換の際、作業部屋にPCを移動させずに自室に設置したまま作業を行ったので中腰姿勢を長く取り過ぎたのが原因かも知れません。まぁこまめにこむら返りを調整して疲れを移動させれば解消するでしょうが、まだ取り切れません。最近腰痛と縁が遠かったのは、PCの内部を弄る作業をあまりやらなかったのが原因だったのかも知れません。まぁPCの組み立ては楽しいけど面倒ですからねぇ。

と、面倒でもPCは欲しいし部品交換のしやすい機種がいい、そういう理由から大手メーカーよりショップブランドを好んで購入する人は少なくないと思います。そのショップブランドに、一斉にAMDの新APU、Bristol Ridgeを採用した製品が発表されました。

TSUKUMO、AMD A12-9800搭載のデスクトップPC


他にユニットコムとドスパラからも製品が出ていますが、価格性能はだいたい似たり寄ったり。選ぶ場合は見た目やショップの印象で選択すればいいでしょう。ツクモをリンクの代表にしたのは、ツクモが三店舗の中で一番AMD関連製品の取り扱いがいいからです。
先日AMDがBristol RidgeのPCを発表したときは、LenovoとHPという大手メーカーの製品であり、日本での登場は危ぶまれていたのですが、こうしてショップからあっさりと登場することになりました。組み立て用としての流通はまだのようですが、AMDとしてはBristol Ridge世代のAPUはOEM用が主な供給となるようなので、パッケージ品が後回しなのは仕方ないかと。なにせ次の世代が控えていますから。
ただし、Bristol Ridgeは従来のFM2+ではなく、AM4がソケットの形状として採用されたAPUです。ZENコアを採用したCPU、Summit Ridgeでも同じAM4が使われるとのことで、今回発売されたPCでもAPUから交換すれば動作する可能性が高いため、それに備えて購入を検討したい人もいるかも知れません。ですが、使われているマザーの型番はASUSのA320M-C。チップセットのA320はAM4と言ってもエントリー向けのもので、CPUですとグラボが必要となり、それにミドルハイ以上のものを搭載したいとなるとPCI-Expressのレーンの数が足りず、性能が十分に引き出せない可能性がありますのであまりお勧めできません。備えるなら次世代のAPU、Raven Ridgeにしましょう。こちらもBIOSのアップデートで利用できる可能性は高いですし。
もちろんBristol Ridgeでも魅力は十分です。CPUコアはKaveri/GodavariのSteamrollerより一世代進化したExcavator。しかもモバイル用しか登場しなかったCarrizoを踏まえたうえで改良されています。当初は低いクロックのものしか登場しないのではないか、という見方もあったBristol Ridgeですが、ふたを開けてみればA12-9800のクロックはベースで3.8GHzと、KaveriとGodavariの中間程度のクロックで、大差ありません。比べれば単純にCPUコアの改良分だけ性能は上がるでしょう。しかも、それでいてTDPは65Wと、発熱は少々控えめ。もし95WにしていればGodavari並のクロックも実現できたかも知れません。
わたしとしてはKaveriでもCPU性能は普段使いにはそれほど不満を感じていないのでBristol Ridgeと言ってもそこまで注目する気はないのですが、もう一方の機能であるGPUにはさらなる進歩が見られます。それは従来ではできなかった4KのH.264およびH.265のデコードに対応したこと。KaveriでもH.264自体のGPUデコードは可能でしたが4K解像度には対応しておらず、CPUではカクカク、OpenCLを使ったソフトデコードでなんとか再生可能という感じでしたが、今度はGPUがハードレベルで正式対応です。しかもH.265も可能なので、一部で所有している人がいると思われる4KのH.265動画もかなり軽く再生できることでしょう。

ここ最近デスクトップPC環境が寂しいと書いたばかりですが、それでも新製品が出るのは嬉しいところ。どこも購入時のBTOは可能なので、標準のDVDではなくBDドライブに交換して動画再生能力を高めるのがいいと思います。低価格で一通りのことができるPCという需要には一番こたえられる選択肢となってくれるでしょう。

ご報告

$
0
0
このサブタイトルで記事を書くときは父のことなんで、あらかじめご了承ください。また、わたしを個人的に知っている方は、本記事を読むことは避けてください。わたしの心からのお願いです。




数か月前、父は最悪余命数か月のガンという告知を受けました。医者からは外科手術は難しいので手段は放射線治療と抗がん剤のみ、それも副作用が酷いようならすぐやめる、と半ば治療をあきらめろ、と言われた感はありました。が、現在、父は生きています。それも、普通に日常生活を送れるレベルで、です。検査の際に腫瘍から悪性のがん細胞は発見されず、放射線治療の作用によって白血球は減少しましたがある程度は回復し、心配された抗がん剤の副作用も傍目には見られません。また、腫瘍マーカーというがん治療の目安となる血液内物質も減少していると聞きました。半年前から最大7キロ減った体重も3キロまでは戻しており、どれをとっても父の状態の良好を示すものばかり。「少なくとも余命数か月なんてことはない、治療は順調、父はまだまだ生きられる」と家族としては喜ぶ話ですが、担当の先生はなぜか首をかしげ、「驚異的な体力の持ち主です」「不思議な体をお持ちですね」などとどこか冷めた発言を繰り返している模様。わたしどもとしては治療がうまく行っているのだから喜んでくれてもいいと思うのですが、先生の常識からは外れた状況なのでしょうが、そういう人がいたっていいでしょうに。

その父が、この1日からまたしても入院することになりました。ガンによって他の部位にも悪影響を及ぼす可能性はあるため、他にもいくつかの科で診察を受けているのですが、そのうちの消化器系内科の先生から、「胃に動脈硬化が見られるので、手術で取る」と言われたのです。これが2か月以上前の話。当初はそれとなく「5日から一週間ほど」と言われていたのですが、今月に入って病院から渡された入院手続きに関する書類に示された期間は3週間でした。当初予定の三倍も長いのです。これはちょっと変です。
なので当初は動脈硬化ではなく危険のある動脈瘤の手術になるのではないか、と疑ったのですが、先生から言われている手術内容は「内視鏡を使った比較的簡単な手術。開腹はしないので負担は少ない」と言う話でした。動脈瘤なら開腹手術もあり得るわけで矛盾します。もちろんあとになって事情が変わったが告げない、ということはあり得るでしょうが。それでも2か月も間を空けないでしょう。動脈瘤ならそこまで緊急性が低いとは思えないのです。
一番ありそうなのは別件で入院ということにして拘束しておき、俎板の上の鯉にしておいてから「実は・・・」と言いだして、以前は難しいと言っていたガンの外科手術をしたいと言い出すパターンです。実際前回は「検査入院」と言って入院した直後に手術を言いだしましたから。ただ、この時点では父に対してのみ検査入院と告げており、わたしや母には手術があることは伝えられていました。今回はそれがありませんので疑問に思います。
もっとも、どちらにしてもそれが父の治療に役に立つのならまだ納得できます。一番困るのは単に父を一時的に手元に置いてデータを取るために入院期間を長めにとっている、というパターン。実際父は過去に同病院で初めてとなる治療をいくつか受けたことがあり、そのデータ取りに協力させられています。「学会で発表する」と言われたこともあるくらいです。実際に発表に使われたかどうかは分からないのですが。まして今回の治療でも従来の常識からは少し外れた経過を見せる父ですから、悪く言えばモルモットとして格好の素材なのです。そのための入院期間の延長だとすると、父に良いことはありません。確かに医学的にみて父は順調に回復しているようですが、日常生活を送る能力という点では以前より少なからず弱っているのです。最近は一日の半分は居眠りしていますし、それでいて夜は誰よりも早く寝、朝は誰よりも遅く起きてきます。おそらく浅い眠りしかできていないのでしょう。二言目には「疲れた」といい、家から一歩も出ない日も珍しくありません。ただ、「どうしてもやらなければならない仕事」が目の前に現れると途端に張り切りだし、精力的に物事をこなしだすのですが。入院はどうしても安静にする時間が長く、体力の衰えを避けることはできません。体力を取り戻す体力も残らなかった場合、最悪生活に支障を及ぼす可能性もあります。体力負担の大きい外科手術はもちろんですが、入院期間もできる限り短くして、日常生活レベルをこれ以上上げてほしくないと強く思います。病院側は余計なことは考えておらず、ただ念のため期間を長めにしているだけで、経過次第では早めの退院もありうる、だといいのですが。

と、言うわけで三週間はわたしもほとんど家から出ることもできず、一人で商売することになります。それなりに大変ですが、残念なことにして幸い最近暇ですし、面倒なことになりそうな件は父が準備しておいた(逆を言えばわたしには相変わらず触らせてくれない聖域を残し、そこのやり方を教えてくれなかった)ので、なんとかなるでしょうが。「ガン以外の件で手術をするということは、そう簡単に死にそうにないから他の治療もするということ。商売のことだけ気にしてオレのことは心配するな」と父は言っていますが、やはり両方心配しないわけにはいきません。でも、今は早く父が帰ってきてもとに戻り、少しは楽になる日を目標にするのみです。

追記:動脈硬化、という病名は父の勘違いでした。ただしくは静脈瘤です。なお、三週間というのは再手術の必要があった場合の最長期間で、その必要がなければもっと早い場合もあるとか。ただ、期間の説明は入院するまでしてもらえませんでした。

都市伝説レベル!のアレが来た

$
0
0
父が入院中で現在一人で店をやっていますが、暇と忙しさが交互にやってきて意外とせわしないです。ただ、お客さんが来て忙しいのならいいのですが、「おたくでお持ちの土地の活用に関して提案が云々」とか「お使いのお電話が間もなく利用できなくなるので工事が必要あーだこーだ」とかろくなのが来ません。まぁこの人も最初はそのたぐいだと思ったわけですよ、間違っていなかったけど。

来店者「お忙しい中申し訳ありません(地図を見ながら)。わたくし、このたびこちらの地区の担当になりまして」

k「はぁ(また何かの営業か・・・)。それで、なんの御用でしょうか」

来「申し遅れました。わたくし、ビデオリサーチ社の○○と申します(首に下げたカードをみせる) この地区のテレビの視聴率やラジオの聴取率の超さを行っています」

k「!」

ビデオリサーチ社の視聴率調査! ある意味こんな面白そうな話もありません。わたしが前のめりになったのも無理はありません。

来「それでですね、まずお宅でご利用になっているテレビと録画機の台数を教えてほしいのですが」

k「えー、テレビだけだと○台かな。録画機は・・・」

来「(また地図を見て)あれ? こちら、✖屋さんですよね、東町の」

k「違うよ。ここは西町。東町の✖屋なら、こっちの通りを三本ほど向こうだわ」

来「・・・・・・・・ああ、すみません、わたし、間違えたみたいです、失礼します」


と、いうわけで何もなく去っていってしまいました。残念。ビデオリサーチと言えばわたしが前世紀の遺物と評している視聴率を公開する権利を一手に握り、ある意味テレビの動向を左右する力を今なお持っている会社。最近は録画視聴率調査も始めた、と聞きますが、具体的な話はほとんど出てこず、その調査方法も噂話の都市伝説レベル。そこらへん実際に知るチャンスだったんですけどね。まぁ仮に間違いじゃなくて本気でウチに来たんだとしても、契約時には守秘義務などもあるでしょうし、書くことはできなかった可能性は高いんですが。何もなかったからこうして書けるんですけどね。そうでなかったら腹にいろいろ抱えてモヤモヤしていたかも。

一つだけ分かったことは、調査ないし設置する家はあらかじめ決めておいて、いまどき紙の地図を見ながら来るということ。さすが二十世紀の遺物をつかさどる企業だけのことはあったということです。

追記:"データリサーチ"などと書いておりましたが、正しくはもちろん"ビデオリサーチ"。会社名ですから間違えちゃいけませんね。なおしておきました。すみません。

新ゲーム機、各社より一斉に

$
0
0
なぜか集中的にゲーム機器のメーカーよりゲーム機の新機種が発売・発表になっています。ゲームショーなどの絡み、年末商戦に十分な量と知名度を確保するためのスケジュールの都合などもあるのでしょうが、任天堂とSIEが同時と言うあたり、どこか意図的なものを感じます。

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が本日発売。手のひらサイズになった本体を分解しつつ撮影してみた

4K対応のハイエンドPS4「PlayStation 4 Pro」が本日発売。チュートリアルビデオ,そして“映像表現が強化されるタイトル”のリストが公開に


と、言っても片やクラシックなゲーム環境を、片や最新のゲーム環境を提供するというもので、両者の方向性は全く異なるのですが。
注目されているのはニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ。価格も5980円と安いことや、外見が懐かしのファミリーコンピュータにそっくりなこと、任天堂が直接販売したこともあって、すでに入手困難、またしても転売屋の餌食となってネットオークションで割高で出品されているとのことですが・・・。これ、そこまでのものですか? 外見は小さくなっただけでファミリーコンピュータそのものですが、別にかつて多くの人が買い求めた旧ファミコンのロムカセットが使えるわけでもなし。できるのはあらかじめ内蔵された30種類のゲームだけ。その大半は任天堂の自社ゲーム向けサービスであるバーチャルコンソールでも遊ぶことが可能なものです。また、ネットに接続できるわけでもなく、同様のバーチャルコンソールで他のゲームをダウンロード購入するような展開もできそうにないです。ダウンロード購入で30本ゲームを買うよりは割安でしょうが、30本全てをガシガシ遊ぶ、という人は少ないでしょう。確かにラインナップは選りすぐりの有名どころがそろっていますが、それでも古いゲームですし多くの人はよく遊ぶタイトルは半分程度にとどまるんじゃないでしょうか。もちろんなつかしさ、古さに感じる新しさに魅力を覚え、欲しがる人が相当数いることは否定しませんが、万民向けともゲーマー向けとも思えません。売り切れがニュースになったりするほどのものじゃないでしょう。どうしても早く欲しいのは、スピード命のYouTube配信者くらいじゃないでしょうか。そうでないけどゲーム目的でほしいと言う人も慌てる必要はないでしょう。すぐに騒ぎは沈静化する類の商品だと思います。

一方、SIEのPlayStation 4 Pro(PS4Pro)は現行機であるPlayStation 4(Ps4)を4K対応にしたもの。CPUとGPUを兼ねるAPUもそれに合わせて強化され、主にヘビーゲーマー向けとなったようです。先だって発売されたPlayStation VRのグラフィック機能も強化されるとあって新しいことがしたい人はこちらが選択肢となりそうです。ですが、kものPs4Pro、4K対応やHDRと言った機能を持ちながら、残念なことにBDが従来のまま、つまりUltra HD Blu-rayに対応していないのです。せっかく4K・HDR対応となりながら当面はゲームのみ。もちろん動画配信が4K・HDR対応になれば即対応となるのでしょうが、4K素材のフル活用となると全部を賄うことはできないようです。もともとSIEはPS4登場時からAV機能に関してはPS3時と比べて一歩も二歩も引いていた感がありましたし、そういう流れがそのまま出たようです。

ゆえにはたしが注目しているのはもう一つのゲームハード、MicrosoftXbox One Sの方です。

「Xbox One S」の国内発売は2016年11月24日。価格は3万4980円(税別)。「FFXV」のHDR映像対応も明らかに

こちらは同じ同日でも発売ではなく発表、明らかにぶつけてきています。ただ、日本ではXbox Oneがもう一つ売れていないようなので注目度は低いようですが。ただ、こちらはPs4Proと異なり、同じ4K・HDR対応ながらUltra HD Blu-Rayの再生も可能になっている点が注目です。MSはSIEとは逆にXbox OneではAV機能を押し出す傾向にありましたし、こうあるのも自然でしょう。また、4K映像はBDなど映像再生が主であり、ゲームはHDR優先で4K対応は特にうたっていません。Ps4Pro同様、ゲームの4K化はやろうと思えばできる性能を持っていると思いますが、時期尚早と考えているのでしょうか。Ps4とXbox OneはどちらもAMD製のAPU、それもモバイル向けアーキテクチャを改良強化して使っているという点ではそっくりのハード。発売時期もマイナーチャンジ登場もほぼ同じ、機能面でも似ているのに、メーカーの取り組み方が微妙に違うのが面白いですね。

退院してきました

$
0
0
全くの私的な報告(ブログだから当たり前)ですが、父が退院してきました。最大二回行う予定もあった手術は結局一回だけ。当初の予定ではその場合最大三週間の入院期間が二週間に縮むという話だったのですが、結局3日間留められて17日間、という両者の中間の期間となったのはいかにも妥協の産物と言う印象ですが、少しでも早くなったのは良かったのは間違いなし。前回と違い、父は思ったほど弱っておらず、せっかく増えた体重こそ戻ってしまったものの、手術後で点滴でしか栄養を取らせてもらえない日が数日間あったので仕方ないところ。また、前回と違って今回はちゃんと病院の提供する食事を摂ってくれたようです。前は父なりに命の危険を感じて不安があったためにろくに食べてくれなかったのかも知れませんが、今回はそうではなかったので気が楽だったことと、食事のとり方残し方も随時担当医に報告してデータとすると宣言されていたので、食べられるものは食べようと言う意識が働いたようです。今のところ普通に歩けますし、刺激物や重いものでなければ普通に食べられる印象ですし、心配していた体力の低下はそれほどではなかったようです。なによりなにより。

父の退院を手伝ったあと、ついでとばかりにちょっと足を延ばして電気店へ(またかよ)。そろそろASUSの新型SIMフリースマートフォン、ZenFone3が出てるはずなんですよねぇ、地元でも入荷してるかな? と思いまして。
売ってます売ってます。ノーマルなZenFone3も悪くないですが、高級機のZenFone3 Deluxeは持った感触も優れています。上位機種のZS570KLは値段も高いにも関わらず、注文に生産が追い付かないとのことなので下位のZS550KLしか置いてなかったのですが、これでも十分高級感に満ちています。ただ、5.5インチしかないのはわたしにとってやはり購入対象としては踏み込めません。ASUSさーん、6インチモデル出してくださ~い。6.8インチのZenFone 3 Ultraが海外では出てるらしいですけど、背面がフラットな板仕様は手に馴染みにくいんですよ。それに日本で出るかどうか怪しいのもマイナスだし。上級のZS570KLは5.7インチありますが、ここまでの性能は要らないので550並に抑えてサイズだけ一回り大きいZenFoneの登場を心から願って待ってます。

と、お気楽なことが書けるくらいにはわたしも落ち着いてきています。まぁ暗いことはなるべく考えず、前向きにボチボチやっていこうと思ってます。

配信が機種切りってあり?

$
0
0
東京でを中心とした関東近辺で何十年かぶりに11月に積雪したそうですね。まぁそれは珍しい現象だと思います。が、わたしの見た限り全部のニュースがそれをトップ扱い、それも長時間にわたっての総力特集で、全国ニュース時間すべてを東京近郊の積雪話に振り分けた番組すらありました。そこまでするほどの話ですかねぇ、珍しい、ダイヤの乱れがありました、と数十秒触れるだけで十分だと思うのですが。よほどニュースがないのか、放送局はたいてい関東にありますから、関東の珍現象は全国の一大事、・地方の一大事は東京に直結する話でもない限り耳に入れるまでもない小事って概念でやってるんでしょうが、それ以上に手近で済ませたいという予算削減の臭いを感じさせました。ああこりゃこりゃ。


さて話は全く変わりまして。

ネット配信による有料動画視聴サービスは、少なくともすでに多くの人に知られる存在になったでしょう。その中で比較的知名度が高いと思われるのがHuluとNetflixですが、そのうちのHuluにこんな話が。

Hulu、'17年2月リニューアル。スマホでFOXリアルタイム視聴、Wii/3DS対応終了

スマートフォンやタブレットでもリアルタイム配信を受けられるようになるのが最大のリニューアル項目のようです。バッテリーを喰い、それでいて外部電源をつなぎながらの利用は推奨されないスマートフォンやタブレットで長時間受信を前提とするリアルタイム配信を対応させたところで、どれだけの人が利用するのかという疑問は大いにあります。まぁ使う使わないは利用者の自由ですからそれはいいとしまして、それより注目されるのは"Wii/3DS対応終了"の部分です。公式サイトによると単に視聴ソフトがバージョンアップされなくなるだけではなく、全く映らなくなるとのことです。予告されているとはいえ、対応している機種がサービスの途中で容赦なく切られるというのはかなり珍しい強引なやり方です。Wiiはともかく3DSは現役ですし、他にはかなり最近のテレビでも一部の機種が切られます。こういうやり方はHulu側にとってプラスになるとは思えず、むしろ配信に対するマイナスイメージを植え付けかねないと思うのですが・・・。しかもその理由が「コンテンツの保護」。またコピーが~とか著作権が~とうるさい連中が声を張り上げ始めたか、と見たいところですが、そういう観点とは無用のテレビまで切られるところを見ると、おそらく新サービスに機能的についていけない、ソフトをバージョンアップしても対応しきれない機種ではないかと思います。なら新サービスだけ使えなくして従来通りの配信だけ利用できるようにすればいいとも思うのですが、Huluは全機種同一内容主義なんでしょうか。今までさんざん使われてきた「著作権の保護」でも「コンテンツ権利の保護」でもなく、「コンテンツの保護」という、ちょっと曖昧でピンと来ない表現を使ってきたことに、あまり正確な理由を言いたくない裏があるけど全面的に嘘は言いたくないという葛藤を感じます。

それにしても、Huluなどの有料動画配信サービスはいったいどれくらい使われているのでしょうか? いや、それ以上に自宅で映画などを見る、という習慣はまだ残っているのでしょうか? 過去には引っ越しの際にアパートなどを借りる立地条件の一つに「レンタルビデオ(DVD/CD)店が近い」というがありましたが、もはやそれは死に絶えた条件ではないかと思います。もしいまだに有効ならある程度人の住んでいる地域には今でもレンタルビデオ店があったり、撤退しても新しいところがやってきたり・・・という現象が続いているはずですが、少なくともわが地元ではすでに半径数キロ以内にレンタルビデオ店が一切なくなってから早数年、いまだ新規店は姿かたちも見えません。どうしても利用したければ自動車で郊外まで行き、大型チェーン店で借りるしかない状況なため、もうレンタルビデオ自体が忘れられています。ならばスカパーのような衛星放送からて映画を録画して視聴しているかと言えばこれも少数派のようです。わたしが直接見聞きした範囲の人たちはようするにテレビで映画などを見たりすることがなくなり、せいぜいダラダラ地上波をつけっぱなしにしておいてゴロゴロしているだけ、たまーに見に行った映画をどうしてもまた見たいとなったときは円盤を買うくらい、となっているのですが、全国的にはどうなんでしょ。
映画館はさまざまな付加価値を付けることで客を呼び戻しましたが、逆に自宅でそういったコンテンツを見る、という習慣を後退させた感があります。それは仕方ない話ではありますが、日本の消費者の習慣は地上デジタル放送の時の「高画質で高音質で良質の映像が簡単に録画ダビングできるようになればそっちでライブラリを作ってしまい、コンテツが売れなくなってしまうので著作権の保護の名のもとに規制をかけることが大前提だ!!!!!」とは全く違う方向に行ってしまった気がしてなりません。動画配信サービスからは会員数何十万人突破とか景気のいい話ばかり聞こえてくるんですが、あの手の会員数って何か買う時に無理やりオプション契約結ばせられて結局全然使ってない、水増し会員の数が相当数いるように思えてならないんですよねぇ、まぁ運営側としては金さえ払えば全然利用しないほうがいい客なんでしょうけど。

BDレコーダー売上横ばいは大健闘

$
0
0
今年もあと一か月ですねぇ。それはただの経過した日数と日付の話なので大したことはないんですが、年末には一年のまとめを書きたいと考えるといよいよ来たか、となって切羽詰まった気になってしまいます。特に今年はブログもさぼりまくりましたから何書いていいか全くわからん。まぁそれどころじゃなかった、ってのがあるんですが。


またimpressの記事からネタをいただきます。

1TB以上でダブルチューナ以上が主流に。縮小傾向のBDレコーダ市場

記事内では「縮小傾向」とありますが、いまだ200万台を超す台数が販売され、2011年度のほぼ1/3に達している"多さ"のほうが驚きです。テレビは相変わらず32型を中心にそこそこ当店への持ち込みもあるのですが、レコーダーは今年一年数台しか見かけないほど少なくなりました。不景気という問題を考慮に入れても印象では2011年度より前の1/5がいいところだと思っていたのです。これは買い替え需要がまだ起こっていないが故の緩やかな現象、実質横ばいと見ていいかと思います。録画規制による録画趣味の人間が離れていったこと、お手軽タイムシフト視聴用をテレビ+HDDや見逃し配信に奪われていると思われるこの状況では大健闘でしょう。DVD時代から日本では市販ソフト視聴用として再生専用機のプレイヤーよりレコーダーを好む傾向があるため、そっち用途で一定の需要はあるものと思われます。

ただ、まぁわたしの周りでは買った人はほとんどいません。わたし同様録画趣味を捨てられない知人もいますが、同じく録画環境をPCに移しており、録画に使用したHDDをタワーのごとく山積みにしています。あまりエンコードして容量を縮めるのは好みでないようなのでHDDの消費量が膨大になってしまっているためです。そこはわたしと意見の分かれるところですが、まぁあちらの主義にも一理ありますし、そこはお互い追及していません。別の人間は、アナログ放送用としてDVD+HDDレコーダーが登場してしばらく「世の中にこんな面白い機械があったなんて!」と夢中になり、レコーダーを複数使いまわし、作ったディスクをコピーして自分の好きな話だけ一本につなげたり、ドラマの主題歌集を作って音声を取り出してCD-Rに焼いたりとバリバリ使っていたのですが、デジタル放送によって録画が規制され、書き戻しもできなくなり、カット編集するたびにカウントが減っていく”ダビ10”にも嫌気がさし、「どんどん数字が減っていく作業は恐怖を感じて楽しくない」とレコーダーを全く使わなくなりました。PC録画を進めてみましたが環境構築が面倒なせいかやる気は全く起こってくれず、現在はテレビ+HDDに、ゲーム機を再生機代わりに使うのみです。
そしてまた別の友人。これは今年の話です。ライトなヲタであるその友人はゲーム機のPS3を再生機として使用するのみで、テレビ放送には興味ないので録画は全くしないという生活でした。ところがPS3が突然壊れたので代用をと考えたところ、なぜかBDレコーダーの購入に至ったのです。「せっかくだから録画もできるのにしてみたい」からとのことですが。そしてしばらくしてわたしに連絡が。

「手持ちのBDソフトの一枚がレコーダーで再生できない。そっちで再生できるかどうか調べてくれ」

とのこと。2時間ものの映画も市販BDで、作品のだいたい真ん中くらいで一度止まり、数分飛んでから再生が始まるという怪現象が起こったとか。当然まず汚れを疑って裏面をクリーニングしてみたのですが変わらず。なお、再生できないのはその一枚だけで、他のBDやDVDは再生できる、市販だけでなくBD-REに保存した動画も問題ないとのことでした。一番考えられるのはその市販BDが何らかの理由で劣化して一部読めなくなったのでは・・・と疑いを持ってそのBDを借りて手持ちのPC環境で再生してみたところ、所有BDドライブ8台のうち5台では全く問題ありませんでした。逆を言えば、3台で所有者の友人と全く同じ、ほぼ中央あたりで再生が止まってしまう現象がおきたのです。止まってしまうだけならいいほうで、OSが落ちたこともあれば、一番悪い例では該当箇所を再生させたとたん画面が真っ黒になり、なんとPOのマザーボードのBIOSの復旧作業が始まってしまった、というのもありました。最近のPC用マザーボードは当然のようにBIOSのバックアップを保存し、万が一のときは自動で修復してくれる機能がついているので助かりましたが、そうでなければ友人とは言っても他人のBDを調べるためにパソコン一台ダメにするところでした。ちなみにその3台のドライブのメーカーは製造年には数年の開きがありますが全て同じメーカーであり、残りの5台は全部それとは別の複数のメーカー製のものです。わたしはこういう事態を想定して光学ドライブはなるべくメーカーをばらして買うようにしているのですが、ここまで大当たりは初めてです。もちろん特定のメーカー製だけ読めない、がたまたまである可能性もゼロではないのでどのメーカーのものかは書きませんが、その特定のメーカー製でなければUSB給電で動作するモバイル用でも再生できましたので、所謂"相性問題"の可能性は高く、おそらく友人のレコーダーに使用されているドライブもそのメーカー製を使用しているのではないかと。ちなみにそのBDソフトのメーカーサイトを見ても、ネット上の書き込みを見ても同様のケースは全く見つけられませんでした。友人は本当に運悪く、ものすごく低い確率で相性の悪いドライブが存在するプレスに当たってしまったようです。しかも購入してからそれなりの月日がたっており、それまでさんざん再生しておいていまさら交換してもらえる可能性は低そう。そうでなくても最近のBD/DVDメーカーはそうした再生不良に関する交換には冷たい印象がありますし。そう報告してBDを返却したところ、結局友人はレコーダーを処分して再生機としてPS4を購入したようです。今回の事件は別にレコーダーのせいではありませんが、信用が地に落ちたのは事実。もうやつがレコーダーを買うことはないでしょうね。

てな感じでわたしもBDレコはいまや業界の圧力で廃止になってしまったCMカット機能付きのものを一台使用しているだけで今後も買う予定はなく、もはや終わった、衰えるだけの家電と考えていたのでまだ年間200万台も売れているのは意外でした。今年業界最大の話題として4K8K放送は録画禁止になることが盛り込まれている、というものもありますし、いずれ強制的に終わらせられる分野ではあるのでしょうが、PCに逃げてこられない人のためにまだまだ頑張ってほしいものです、陰ながら応援してます。陰ながらの応援しかしませんけど。

モバイルあれこれ

$
0
0
最近休日街ブラではとりあえずモバイル機器コーナーをうろついてます。販売員はうざったいしこれと言って新機種もないのは分かってますが、いま「とりあえずうろついていればなにかあるかも」と思わせる機器はモバイル系しかないんですよ。かつてはAV機器やPCにもソレはあったんですが、AV機器はもはやどうしようもないほど魅力がなくなり、PCはただいま停滞中・・・。となって真っ先に足を運ぶのはモバイル系になってしまっています。と、言っても、今日はちゃんと目的があるのですがね。この12月、一部で待望の6インチ系のSIMフリースマートフォンがいよいよ出るのですよ。現在の利用機種のうちFonePadNote6は2台目で中古品の上、さすがに能力がが最近のソフトについていけなくなっていますので、いい加減新しくしたいのでして。それはおいといて、最近世間でモバイル系でちょっと動きがありましたので、まとめて書いておきましょう。


・Windowsモバイルの場合
世界的に見ればモバイルのシェアはAndroidが大半、iOSが少々で、他はほとんどあってなきがごとき、だそうです。そういえばFireFoxのOS搭載スマホなんてのもありましたが一瞬で消えましたね。そんな世界の流れとは全く違う動きを見せているのが我が国日本。MVNOに限った話ですがWindowsも意外と健闘している印象です。WordとExcelが使えるからですかね? なぜか日本人は「ワープロと表計算」じゃダメで「WordとExcel」でないと納得しない人が多いみたいで、それでWindowsスマホの引き合いもあるとか。
Windowsと言ってもスマートフォンに使われているのはARM系CPUでIntel・AMDのCPUを使うデスクトップWindowsとは互換性が一部に限られているのですが、そのARM系Windowsでx86(つまりIntel系)ソフトがエミュレートで動作する可能性があるのでは?と思われているとか。ただ。これは実現してもわたしらにはあまり関係のないものになる気がします。なにせ我々がイメージするWindowsソフトはCPUパワーが要るものばかりですし、何よりネットに蔓延しているウィルス・マルウェアの多くはWindowsデスクトップモードで動作してしまうものであり、対策としてセキュリティソフトが必須となります。しかもこれが結構重く、軽めのCPUでは動作が重くなる元。そういう危険やパフォーマンスの低下、バッテリーの余計な消費につながる能力を持たせるとは思えません。よってx86エミュレートと言っても結局はWindowsストアで配信されているユニバーサルアプリのうちx86でなければ動作しないものに限られるかと。間違ってもスマートフォンでWindows用エロゲーが動作するとは期待しないほうがいいでしょう(いるとも思えませんが、念のため)。
追記:なんかARM向けWindows10のデモが行われているらしく、その中でQualcommのCPUでPhotoShopが動くデモが発表されたとか。条件次第ではデスクトップのソフトを動かすことも可能なのか? それよりスマホ用とは別にARMベースPC向けが用意されるのかも。


・iOSの場合
世界的に見ればそこそこのシェアでしかないiOSがiPhone単体で非常に高いという特殊市場であるのが日本という国の特異性を示していますが、これもキャリアが売り場面積の半分ほどをiPhone専用に割いたり、他の機種を検討している人からその機種を取り上げてiPhoneを持たせてその説明ばかりしてiPhoneを買わせようとしたりする販売員を何人も置いたりと言った努力のたまものでしょう。そのiOS用ソフトを購入するAppStoreですが、「当サイトを経由すると購入金額からポイント還元」をうたうサイトがいくつか存在します。これはApple.incが取り扱うiTunesアフィリエイトプログラム(PHG)に基づいてIT系企業が事業の一環として行っているものです。アフィリエイトとして導入者に支払われるのは購入金額の7%。このうち5%を利用者に還元し、ある程度たまったらiTunesやAmazon、あるいはGoogleのポイントと交換できるようにし、企業は2%を収入として受け取るという形式が一般的でした。ポイント還元を受ける際に訪れるサイトにはiOS向けゲームの広告も貼られており、その広告収入も企業の収益に欠かせないものだったでしょう。その広告経由でゲームをダウンロードしただけでもポイントが入るものもありました。おそらく広告収入の一部を利用者還元、という形だったのでしょう。企業・利用者とも得をする、悪くない形だったと思います。
ところが、今月に入って特になんの告知もなく、還元ポイントが1~2%に削減されました。一部のサイトだけではなく、一斉に、です。なんで?と調べてみたら

Apple、日本のみApp Storeのアフィリエイトコミッション料率を、11月21日より2.5%に引き下げ

こういうことのようです。今までは7%でしたから5%還元もできましたが、2.5%では1~2%もやむなしでしょう。なお、リンク先にもある通り2.5%への値下げは日本だけ、それもアプリとアプリ内課金に限られた措置で、他国は7%に据え置き、日本も音楽などは7%のままです。ちなみに日本ではSNSゲームの「ガチャ」のための課金が非常に多く、高いシェアも手伝って、AppStoreの国別収入は世界一と言われています。儲かる地域分野だからこそ還元の必要なし、とパーセンテージを一気に下げてきたのでしょうか。競合であるGoogleのPlayストアは同様の制度を用意していないため、パーセンテージを下げてもApple.incに依存するしかないことを知ってますからね。ですが問題は利用者。5%ならバカにならないと考えて少々の課金者でも利用していたでしょうが、1%という微々たる数字になるとサイト経由の面倒さの方が勝ってしまい、ヘビー課金者以外の利用が減ってしまう危険があります。利用者が減れば広告が減ることも予想されます。来年あたり体力の少ないサイトはPHG事業から撤退するかもしれません。
不思議なのは、普段Apple.incのことなら一挙手一投足逃さず書こうとするIT系メディアが、この件に関して報道したあとが見られないこと。取り上げているのは非常に扱いの軽いリンク先を除けば個人のものばかりです。「言うな」とでも言われてるんでしょうか。何か気持ち悪いものを感じます。なお、わたしはこれらポイントサイトを利用しての課金をしているわけではありません。


さて、それら他OSの事情はさておき、わたしが今回注目しているのが最初に書きましたAndroid端末の6インチ系モデル。今まではディスプレイサイズ6インチを名乗る機種しか使いませんでしたが、昨今の機種のベゼルの狭さを考えるにもう一回り大きくても良さそうな気がしています。ただ、それでも7インチはダメです。どんなにベゼルの狭いモデルだったとしてもわたしの手の小ささと指の短さではちょっぴりですが支える指の力が外側に向かってしまい、ストレスを感じます。むしろ関節一つ分多くに使う8インチの方が持っていて疲れにくそうに感じるくらいです。こちらはこちらで今度は手首が少し疲れますが。そういうわけで理想は6.xインチくらいです。ですが昨今は大型化してるとはいえ、5~5.5インチばかり。もちろんこれらでもストレスない手持ちはできますが、サイズ小さくしたくないんですよねぇ。
そういうわがままに答えてくれそうなのがASUSのZenFone3Ultraと、LenovoのPHAB2 Proです。特にZenFone3Ultraは6.8インチ! 同じASUSのZenPad7が7インチでわずかに大きく感じるだけに、0.2インチの違いがどれだけ手になじみを持たせてくれるかが注目です。一方PHAB2 Proは6.4インチですし、写真から見る背面の処理から見て板状を嫌うわたしの手が合格点を出すことは間違いなさそう。性能はどうせどちらもわたしが使うには十分ですし、SIMがnanoしか使えないのも同じ。同じくらい手に馴染むのなら大きなZenFone3Ultraにしたいだけに、持ってみるのが楽しみ。まぁ発売は9日なのでまだ売ってはくれないでしょうが、次の休日は先ですしうまくいけばサンプルが見られるかも、と期待。PHAB2 Proは3日からの発売ですからこちらは入荷してれば触れます。FonePadNote6並の好感触ならZenFone3Ultraを待たずに買ってしまうかも知れない・・・。と思って行って見たのですが、ZenFone3Ultraは当然としてもPHAB2 Proもサンプルすら置いてませんでした。Lenovoはスマホメーカーとしてはその店での販売実績がないだけに入荷してくれなかったのかも知れません。うーん、残念。まぁ楽しみはあとにとっておいて、来年を託せる機種を待つとしましょう。

今年の漢字は、話がない時のアレ

$
0
0
12月と言えば一年の振り返り。先日も毎年恒例の流行語大賞が報道されましたが、「知らない」とか「そんなに流行ってない」とかいろいろ言われておりました。むしろ大賞に選ばれなかったがノミネートされていた別の言葉にいろいろ言われておりましたが、まぁそれはさておき。あれは名前だけが独り歩きして一般が選ぶ公的なもののように見えますが、実際には一企業が宣伝のためにやってるものですから、その中身も本当の流行語というより思惑ありき、でしかないです。明らかに思想的に持っていきたいものや、流行という印象を結び付けてこれからの商売につなげたいもの、などが選ばれたこともありますし、本来みんなが騒ぐほどのものではないですね。まぁ裏テーマでもないと一時期のように毎年芸人の一発芸の一言ばかりになってしまいますので、それよりはマシかと思ってます。

それと比べると、ちゃんと一般公募から選ばれて一企業の商売の思惑とは一線を画しているのが"今年の漢字"。それでなんとなくわたしも便乗してこのネタを取り上げているんですが、

2016年「今年の漢字」 | 公益財団法人 日本漢字能力検定

今年は"金"だそうです。ちなみにこの"金"の文字、過去にも2回選ばれているものです。リンク先に「過去の「今年の漢字」一覧を見る」というリンクがありますのでそれを見ますと、前回は2012年、その前は2000年でした。どちらも夏季オリンピックの年なんですね。オリンピックのメダルに結び付けて「キン」と読むか、政治家などの金銭問題に絡めて「カネ」と読むの二通りがあるみたいですけど、夏季オリンピックはそこそこ金メダルは出ますし、政治とカネの話は毎年必ずなにかしら出てきます。ようするに「今年は何もなかったから恒例の"金"がなんとなく選ばれた」と見ていいんじゃないかと思います。ちなみに冬季オリンピックの時は一度も"金"が選ばれていないところから、冬季の日本勢が近年振るわないことがうかがえます。

で、わたしも自分の周囲や興味ある業界から考えてみたのですが・・・うーん、"停"と迷ったのですが、"戻"にしておきましょう。今年は組み立てPCユーザー必携アイテムであるPT3が販売を終了し、それ以外の選択肢であるPLEXのPXシリーズも次々と生産販売終了し、入手が難しくなっています。いずれまたまともに放送番組を録画できない暗黒時代へ逆戻りしていってしまう怖さを感じた年でした。また、オールジャパン体制で2020年までに普及率50%をもくろんでいる4K8K放送はB-CAS批判を反省するどころかよりパワーアップして規制やプロテクトを強化し、それどころか規制録画すら不可となることが検討されています。このままではビデオ登場以前の、時間通りにテレビの前にいないと番組の視聴ができない大昔へ戻されてしまうかも知れません。もっとも、その場合は4K8K放送が50%どころか全く普及せずに誰も近寄らなくなることを意味するのですが。そのテレビも一般利用者では録画がレコーダーの代わりに外付けHDDを利用するのが普通になりました。外付けHDDはなんのためにあるかわからない紐づけ規制のために多くの環境で他のテレビに付け替えて視聴することができないため、結果テレビの買い替え需要を大きく減らす効果を生んでいます。わることなすこと悪いことばかりなので、やればやるほど「買わない、買い換えない」の方向に進んでいるテレビ。かつて誰もがテレビを欲しがり、押すな押すなという言葉がピッタリなほど人がテレビの購入に押し寄せた時代がもはや夢のようです。きっと規制はこの路線のまま、需要と影響力と視聴率だけが往年に戻ってくれることをテレビ業界は願っているんでしょうね。そんな路線がこの宇宙に存在すれば、ですが。
Viewing all 1579 articles
Browse latest View live