台風の影響もあって風雨にさらされる日もあれば暑い日もあるという、風邪をひきやすい時期となっております。昨年なんか9月に入ったらだいぶ涼しくなっていったんですけど、今年はまだ秋は遠い感じです。注意注意。
さて、以前からたまに書いていますようにわたしは自営業で古物を取り扱う仕事をしているのですが、ここ最近テレビを断るケースが増えています。持ち込みが増えるのは悪いことではありませんが、もう換金対象にならないものばかり来るというのはあまりいいことではありません。多分よそで断られて持ってきた、というケースが多いのでしょう。一番多いパターンが「32型で2010年前後製造の液晶テレビ」という組み合わせです。如何にもアナログ放送からデジタル放送へとの入れ替わりの時期にバラマキエコポイントに乗って買い換えた、という流れですね。それに加えて先月比較的目立ったのが、「リモコンを持ってこない」というパターンなのです。
ちなみにリモコンを持ってこないテレビは全面的に断っています。「じゃあリモコンがあったらいくらになるんだ」と仮定を聞かれるケースもありますが、それには回答しないことにしています。リモコンがない時点でそのテレビは非完動品であり、仮定がなりたたないためです。それに答えた場合、100%間違いなく「じゃぁあとで必ずリモコンを持ってくるから先にお金をくれ」と言われるのが目に見えているからです。ちなみに経験上、万が一先にお金を渡した場合、たとえ一部であったとしてもあとでリモコンを持ってくる可能性はゼロです。ゼロに近いのではなく、ゼロです。絶対持ってきません。また、粘る人の中には以前から「お前ねぇ、リモコンなんて大きな電気屋いけばいくらでも売ってるだろう、もっと勉強しろよ」などと見下してくる方もいますが、マルチリモコンなんて付属品の代用としては論外ですし、金額もその分上がりますから話になりません。
ここ最近で一番ひどかったケースが先日発生しました。それはウチの休日、台風の影響であいにくの雨でした。ただ、わたしにとって休日は雨であっても貴重、外出します。数時間して戻ってくると、なんと店の玄関前に32型の液晶テレビがデンと置いてありました。もろもろいろんなものが一緒においてありましたが、リモコンはありません。おまけに雨を浴びているので高確率で壊れています。誰がどうみても不法投棄です。わたしはカンカンに怒り、「ウチをゴミ捨て場扱いにしやがって、一緒においてあったもろもろに個人特定可能な証拠もありそうだし、警察に被害届だしてやる」と家を飛び出そうとしたのですが、なぜかそれに待ったをかけるのが我が父。「あとで取りに来るかもしれないから保管しておいたほうがいい」などと言いだすのです。あり得ません。結果わたしと父で大喧嘩になり、最後には父が「頼むからそういう面倒ごとはやめてくれ」と泣き出してしまいました。わたしは親を泣かせたのは初めてですし、何よりわたしも父も悪いことなどしてないのに喧嘩する意味はありません。泣かせてしまった以上、わたしが引くしかありません。幸いにそのテレビを置いていった人から電話がありました。ですがその中身は「テレビを持ってきたが休みだったし、持って帰るのは面倒だったので置いてきた。金になるなら取りに行くが、ならないならそちらで処分してくれ」という図々しいもの。ご存知の通り、今テレビを捨てるのはお金がかかりますから、それをこっちに負担しろと言っているのです。先の喧嘩の余韻もあって電話応答した父もさすがに怒り、「冗談じゃない、取りに来なかったら警察に訴えるぞ」とどなったところ、翌日になったらその人物引き取りに来ました。すっとぼけられなくてほっとしてます。
まぁそれはさておいて、ここ最近テレビ本体だけでリモコンを持ってこない人が増えているのは確かです。リモコンなしでテレビはまともに使えません。テレビを使う人ならリモコンを切って離して扱うというのは考えられません。ようするに、テレビはろくに使っていなかったということ、そして最近になってそれに一斉に気が付いた、ということではないでしょうか。
先日までオリンピックがありました。オリンピックと言えばサッカーワールドカップと並ぶ「新型テレビ普及の起爆剤」として総務省もメーカーも位置付けている国際スポーツイベント。これらがやってくるたびに「あの感動を高画質大画面で」などのキャッチで新型テレビや放送のキャンペーンが大々的に行われるのが常でしたが、今年に限ってはそれが行われなかったか、ほとんど目立たない程度にしか行われなかった気がします。わたしが気が付かなかっただけかも知れませんが、例年より小規模だったのは間違いないでしょう。それは"オールジャパン体制"で普及を目指さなければならない4K8Kテレビがあり、現状家庭で買える4Kテレビではオリンピックを4K以上の解像度では受信できなかったからです。オリンピック中継は地上波がほとんどでしたから、4Kテレビを売り込む理由にはなりません。それでいて、今回は日本選手が例年よりも多くのメダルを獲得したことが新聞やニュースで報道されました。報道で触れる程度はしても、肝心の競技は全然見ていない・・・。報道と自分の興味のズレに気が付かされるには、オリンピックというイベントと今回の日本人選手の活躍は十分なものがあったでしょう。
現在の量販店などのテレビ売り場においては「50型以下はテレビに非ず」と言わんばかりの展示がだいぶ前から行われていますが、大画面を作る技術が上がり、価格が下がっても家が大きくなるわけではありません。多くの集合住宅の部屋において、テレビが部屋を占領せずにおくことができる大きさは、32型がギリギリです。それ以上は画面サイズが部屋を圧迫し、テレビのための部屋になりかねません。くつろぐリビングじゃなくなってしまいます。ですが、その32型が置けるのもくつろぐ際にテレビを点けるからです。それさえあまりしないことに気が付いたら、32型の大きさに無駄を感じて処分を検討する、あまり使ってないからリモコンなど気が回らない・・・。こういうパターンが、多数ではないにしろ少しずつ増えている気配が感じられます。ニュースくらいしか見ないのなら32型なんて不用、邪魔にならない24型程度もあれば十分、あるいはそれすら要らない・・・。そう考えてもおかしくないですからね。
今までテレビ離れ、と言われていたのはテレビを見る暇があったらネットを見る、という若年層が中心でした。ですが、今回気配を感じたのははエコポイントの音頭にのって32型を買ってしまう人です。つまり中年以上の、本来テレビ、特に地上波のターゲットとなる人たちなんです。わずかな兆しではありますが、ついにテレビ離れが広がりだした、と言ってもいいかも知れません。
さて、以前からたまに書いていますようにわたしは自営業で古物を取り扱う仕事をしているのですが、ここ最近テレビを断るケースが増えています。持ち込みが増えるのは悪いことではありませんが、もう換金対象にならないものばかり来るというのはあまりいいことではありません。多分よそで断られて持ってきた、というケースが多いのでしょう。一番多いパターンが「32型で2010年前後製造の液晶テレビ」という組み合わせです。如何にもアナログ放送からデジタル放送へとの入れ替わりの時期にバラマキエコポイントに乗って買い換えた、という流れですね。それに加えて先月比較的目立ったのが、「リモコンを持ってこない」というパターンなのです。
ちなみにリモコンを持ってこないテレビは全面的に断っています。「じゃあリモコンがあったらいくらになるんだ」と仮定を聞かれるケースもありますが、それには回答しないことにしています。リモコンがない時点でそのテレビは非完動品であり、仮定がなりたたないためです。それに答えた場合、100%間違いなく「じゃぁあとで必ずリモコンを持ってくるから先にお金をくれ」と言われるのが目に見えているからです。ちなみに経験上、万が一先にお金を渡した場合、たとえ一部であったとしてもあとでリモコンを持ってくる可能性はゼロです。ゼロに近いのではなく、ゼロです。絶対持ってきません。また、粘る人の中には以前から「お前ねぇ、リモコンなんて大きな電気屋いけばいくらでも売ってるだろう、もっと勉強しろよ」などと見下してくる方もいますが、マルチリモコンなんて付属品の代用としては論外ですし、金額もその分上がりますから話になりません。
ここ最近で一番ひどかったケースが先日発生しました。それはウチの休日、台風の影響であいにくの雨でした。ただ、わたしにとって休日は雨であっても貴重、外出します。数時間して戻ってくると、なんと店の玄関前に32型の液晶テレビがデンと置いてありました。もろもろいろんなものが一緒においてありましたが、リモコンはありません。おまけに雨を浴びているので高確率で壊れています。誰がどうみても不法投棄です。わたしはカンカンに怒り、「ウチをゴミ捨て場扱いにしやがって、一緒においてあったもろもろに個人特定可能な証拠もありそうだし、警察に被害届だしてやる」と家を飛び出そうとしたのですが、なぜかそれに待ったをかけるのが我が父。「あとで取りに来るかもしれないから保管しておいたほうがいい」などと言いだすのです。あり得ません。結果わたしと父で大喧嘩になり、最後には父が「頼むからそういう面倒ごとはやめてくれ」と泣き出してしまいました。わたしは親を泣かせたのは初めてですし、何よりわたしも父も悪いことなどしてないのに喧嘩する意味はありません。泣かせてしまった以上、わたしが引くしかありません。幸いにそのテレビを置いていった人から電話がありました。ですがその中身は「テレビを持ってきたが休みだったし、持って帰るのは面倒だったので置いてきた。金になるなら取りに行くが、ならないならそちらで処分してくれ」という図々しいもの。ご存知の通り、今テレビを捨てるのはお金がかかりますから、それをこっちに負担しろと言っているのです。先の喧嘩の余韻もあって電話応答した父もさすがに怒り、「冗談じゃない、取りに来なかったら警察に訴えるぞ」とどなったところ、翌日になったらその人物引き取りに来ました。すっとぼけられなくてほっとしてます。
まぁそれはさておいて、ここ最近テレビ本体だけでリモコンを持ってこない人が増えているのは確かです。リモコンなしでテレビはまともに使えません。テレビを使う人ならリモコンを切って離して扱うというのは考えられません。ようするに、テレビはろくに使っていなかったということ、そして最近になってそれに一斉に気が付いた、ということではないでしょうか。
先日までオリンピックがありました。オリンピックと言えばサッカーワールドカップと並ぶ「新型テレビ普及の起爆剤」として総務省もメーカーも位置付けている国際スポーツイベント。これらがやってくるたびに「あの感動を高画質大画面で」などのキャッチで新型テレビや放送のキャンペーンが大々的に行われるのが常でしたが、今年に限ってはそれが行われなかったか、ほとんど目立たない程度にしか行われなかった気がします。わたしが気が付かなかっただけかも知れませんが、例年より小規模だったのは間違いないでしょう。それは"オールジャパン体制"で普及を目指さなければならない4K8Kテレビがあり、現状家庭で買える4Kテレビではオリンピックを4K以上の解像度では受信できなかったからです。オリンピック中継は地上波がほとんどでしたから、4Kテレビを売り込む理由にはなりません。それでいて、今回は日本選手が例年よりも多くのメダルを獲得したことが新聞やニュースで報道されました。報道で触れる程度はしても、肝心の競技は全然見ていない・・・。報道と自分の興味のズレに気が付かされるには、オリンピックというイベントと今回の日本人選手の活躍は十分なものがあったでしょう。
現在の量販店などのテレビ売り場においては「50型以下はテレビに非ず」と言わんばかりの展示がだいぶ前から行われていますが、大画面を作る技術が上がり、価格が下がっても家が大きくなるわけではありません。多くの集合住宅の部屋において、テレビが部屋を占領せずにおくことができる大きさは、32型がギリギリです。それ以上は画面サイズが部屋を圧迫し、テレビのための部屋になりかねません。くつろぐリビングじゃなくなってしまいます。ですが、その32型が置けるのもくつろぐ際にテレビを点けるからです。それさえあまりしないことに気が付いたら、32型の大きさに無駄を感じて処分を検討する、あまり使ってないからリモコンなど気が回らない・・・。こういうパターンが、多数ではないにしろ少しずつ増えている気配が感じられます。ニュースくらいしか見ないのなら32型なんて不用、邪魔にならない24型程度もあれば十分、あるいはそれすら要らない・・・。そう考えてもおかしくないですからね。
今までテレビ離れ、と言われていたのはテレビを見る暇があったらネットを見る、という若年層が中心でした。ですが、今回気配を感じたのははエコポイントの音頭にのって32型を買ってしまう人です。つまり中年以上の、本来テレビ、特に地上波のターゲットとなる人たちなんです。わずかな兆しではありますが、ついにテレビ離れが広がりだした、と言ってもいいかも知れません。