持病の耳鳴りがちょっとひどくてこの2~3日あまり寝られてません。体内のバランスが崩れているのか眠いほど鳴り方も酷くなるのでどうしようもないです。音の出所を指で押さえれば大分収まるんですが離すとすぐ元に戻りますし・・・。なのでもう一つ集中力に欠ける状態なのですがいい加減更新を通常運転に戻さないと。
AMDがKaveriの後継としているAPU、Carrizoの設計に関する詳細を公開しました。
米AMD、次世代SoC「Carrizo」の詳細を明らかに - 省電力化に向けた技術を解説
今回は会の関係上設計や省電力の機能の公開がメインで実際の能力に関しては少ないのですが、それでも見るべき物はあったようです。能力面の向上大雑把に注目点を抜き出しますと
・CPU・GPUともKaveriより一世代進んだアーキテクチャを採用、電力比のパフォーマンスが向上
・HSA対応も進み、HSA1.0完全準拠になる
・H.265のデコードにハードウェアで対応、トランスコードは3.5倍に
記事内に「Kaveriが6つのCU(Compute Unit)で構成されたのに対し、Carrizoでは8つになる」とあります。これは他の紹介サイトでも同様の記述がありましたのでAMD側の発表によるものと思われます。KaveriのGPUは基本8CUなんじゃ・・・と言いたいところですがこれはデスクトップの話。Carrizoは現状モバイル向けのみが提供されるとされており、比較対象はモバイル版Kaveriなのです。で、そのモバイル版Kaveriはというとほとんどが確かに6CU。最高性能であるFX-7600P(日本未登場)のみ8CUが搭載されています。これは最上位だからこその特別設計であり、通常のモバイルKaveriは6CUで設計されていると思った方が良さそうです。それに対してCarrizoはGPUは8CUを基本として設計されるのでしょう。少なくともGPUのパフォーマンスにおいては、あくまでモバイル版Kaveri比ではありますが、大幅なアップは確実と思われます。個人的にはそれよりFluid Motion VideL
もっとも注目すべきはH.265/HEVCへの対応強化でしょう。Kaveriはもちろん今までのRADEONではOPEN CLベースのデコーダーがこっそり用意されたに留まりましたが、Carrizoはようやくハードウェアベースでのデコードが可能となります。4Kも大丈夫なのかまでは不明ですが、最近はH.265をエンコード先のフォーマットにする人もチラホラ出てきただけに「搭載しておいて損はない」ことは間違いないです。もっと気になるのはもちろんエンコードの方。リンク先では"Decoderはハードウェア、EncodeはGPU"のように書かれており、H.264の時のVCEのような専用回路が用意されるのではなくGPUを利用したソフトウェアエンコーダーが用意されるのでは? と思われるのです。ですが、"Kaveri比3.5倍の速度"がよく分かりません。Kaveriはエンコーダーが搭載されていないのでH.265/HEVCはCPU部分のみを使ったソフトウェア処理しか出来なかったわけですが、H.265のような重いフォーマットが3.5倍速くなっても配信に使えるほど高速とは思えません。それにGPUを使ったソフトウェア処理(おそらくOPEN CL)ベースならCarrizoだけ動いてKaveriが動かないというのはちょっと考えづらいわけで。同じエンコーダーが動いた上でCarrizoがKeveriの3.5倍の速度なら驚異ではありますが・・・。注目ではありますがそれほど期待しないほうがいいでしょう。何よりAMDのエンコーダーは各ソフトウェアに全然サポートされない傾向にありますからね。なんかもったいないのでなんとかして欲しいものです。
そしてこのCarrizo、残念ながらモバイル向けのみでデスクトップ用には提供されないと言われています。デスクトップ向けはKaveriのマイナーチェンジ版が用意されるという話ですが、根本的なところは変わらないでしょう。ただ、7800以降で改良の後が見られる発熱量調整機能が上位機に対応される可能性はあり、若干使いやすくなるとは思われます。モバイル版しか出ないとなるとCarrizoを利用するにはノートパソコンを丸ごと買うしかないので、AMD採用PCが極端に少ない日本では利用者は少数に留まると推測されます。わたしもKaveriノートPC買って間もないですし、買い換えてまで使う気はないなぁ。せっかくの新製品なのに日の目を見ないことほど悲しいことはありません。せめてベアボーンキットを積極的に出すメーカーでも出てくれることを強く望みます。
別件ですが、秋葉原のPCパーツショップ、ZOAが店舗をたたむとのこと。通販ショップとして継続とのことですが、残念です。KaveriではAPUで初めてデスクトップ版および日本での販売を優先する戦略をとったAMDですが、その日本市場がすっかり冷めてしまっていますから、またモバイル重視に戻るのも仕方ないかも知れませんね。
AMDがKaveriの後継としているAPU、Carrizoの設計に関する詳細を公開しました。
米AMD、次世代SoC「Carrizo」の詳細を明らかに - 省電力化に向けた技術を解説
今回は会の関係上設計や省電力の機能の公開がメインで実際の能力に関しては少ないのですが、それでも見るべき物はあったようです。能力面の向上大雑把に注目点を抜き出しますと
・CPU・GPUともKaveriより一世代進んだアーキテクチャを採用、電力比のパフォーマンスが向上
・HSA対応も進み、HSA1.0完全準拠になる
・H.265のデコードにハードウェアで対応、トランスコードは3.5倍に
記事内に「Kaveriが6つのCU(Compute Unit)で構成されたのに対し、Carrizoでは8つになる」とあります。これは他の紹介サイトでも同様の記述がありましたのでAMD側の発表によるものと思われます。KaveriのGPUは基本8CUなんじゃ・・・と言いたいところですがこれはデスクトップの話。Carrizoは現状モバイル向けのみが提供されるとされており、比較対象はモバイル版Kaveriなのです。で、そのモバイル版Kaveriはというとほとんどが確かに6CU。最高性能であるFX-7600P(日本未登場)のみ8CUが搭載されています。これは最上位だからこその特別設計であり、通常のモバイルKaveriは6CUで設計されていると思った方が良さそうです。それに対してCarrizoはGPUは8CUを基本として設計されるのでしょう。少なくともGPUのパフォーマンスにおいては、あくまでモバイル版Kaveri比ではありますが、大幅なアップは確実と思われます。個人的にはそれよりFluid Motion VideL
もっとも注目すべきはH.265/HEVCへの対応強化でしょう。Kaveriはもちろん今までのRADEONではOPEN CLベースのデコーダーがこっそり用意されたに留まりましたが、Carrizoはようやくハードウェアベースでのデコードが可能となります。4Kも大丈夫なのかまでは不明ですが、最近はH.265をエンコード先のフォーマットにする人もチラホラ出てきただけに「搭載しておいて損はない」ことは間違いないです。もっと気になるのはもちろんエンコードの方。リンク先では"Decoderはハードウェア、EncodeはGPU"のように書かれており、H.264の時のVCEのような専用回路が用意されるのではなくGPUを利用したソフトウェアエンコーダーが用意されるのでは? と思われるのです。ですが、"Kaveri比3.5倍の速度"がよく分かりません。Kaveriはエンコーダーが搭載されていないのでH.265/HEVCはCPU部分のみを使ったソフトウェア処理しか出来なかったわけですが、H.265のような重いフォーマットが3.5倍速くなっても配信に使えるほど高速とは思えません。それにGPUを使ったソフトウェア処理(おそらくOPEN CL)ベースならCarrizoだけ動いてKaveriが動かないというのはちょっと考えづらいわけで。同じエンコーダーが動いた上でCarrizoがKeveriの3.5倍の速度なら驚異ではありますが・・・。注目ではありますがそれほど期待しないほうがいいでしょう。何よりAMDのエンコーダーは各ソフトウェアに全然サポートされない傾向にありますからね。なんかもったいないのでなんとかして欲しいものです。
そしてこのCarrizo、残念ながらモバイル向けのみでデスクトップ用には提供されないと言われています。デスクトップ向けはKaveriのマイナーチェンジ版が用意されるという話ですが、根本的なところは変わらないでしょう。ただ、7800以降で改良の後が見られる発熱量調整機能が上位機に対応される可能性はあり、若干使いやすくなるとは思われます。モバイル版しか出ないとなるとCarrizoを利用するにはノートパソコンを丸ごと買うしかないので、AMD採用PCが極端に少ない日本では利用者は少数に留まると推測されます。わたしもKaveriノートPC買って間もないですし、買い換えてまで使う気はないなぁ。せっかくの新製品なのに日の目を見ないことほど悲しいことはありません。せめてベアボーンキットを積極的に出すメーカーでも出てくれることを強く望みます。
別件ですが、秋葉原のPCパーツショップ、ZOAが店舗をたたむとのこと。通販ショップとして継続とのことですが、残念です。KaveriではAPUで初めてデスクトップ版および日本での販売を優先する戦略をとったAMDですが、その日本市場がすっかり冷めてしまっていますから、またモバイル重視に戻るのも仕方ないかも知れませんね。