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AMD、Carrizoの詳細を公開

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持病の耳鳴りがちょっとひどくてこの2~3日あまり寝られてません。体内のバランスが崩れているのか眠いほど鳴り方も酷くなるのでどうしようもないです。音の出所を指で押さえれば大分収まるんですが離すとすぐ元に戻りますし・・・。なのでもう一つ集中力に欠ける状態なのですがいい加減更新を通常運転に戻さないと。


AMDがKaveriの後継としているAPU、Carrizoの設計に関する詳細を公開しました。

米AMD、次世代SoC「Carrizo」の詳細を明らかに - 省電力化に向けた技術を解説

今回は会の関係上設計や省電力の機能の公開がメインで実際の能力に関しては少ないのですが、それでも見るべき物はあったようです。能力面の向上大雑把に注目点を抜き出しますと

・CPU・GPUともKaveriより一世代進んだアーキテクチャを採用、電力比のパフォーマンスが向上
・HSA対応も進み、HSA1.0完全準拠になる
・H.265のデコードにハードウェアで対応、トランスコードは3.5倍に

記事内に「Kaveriが6つのCU(Compute Unit)で構成されたのに対し、Carrizoでは8つになる」とあります。これは他の紹介サイトでも同様の記述がありましたのでAMD側の発表によるものと思われます。KaveriのGPUは基本8CUなんじゃ・・・と言いたいところですがこれはデスクトップの話。Carrizoは現状モバイル向けのみが提供されるとされており、比較対象はモバイル版Kaveriなのです。で、そのモバイル版Kaveriはというとほとんどが確かに6CU。最高性能であるFX-7600P(日本未登場)のみ8CUが搭載されています。これは最上位だからこその特別設計であり、通常のモバイルKaveriは6CUで設計されていると思った方が良さそうです。それに対してCarrizoはGPUは8CUを基本として設計されるのでしょう。少なくともGPUのパフォーマンスにおいては、あくまでモバイル版Kaveri比ではありますが、大幅なアップは確実と思われます。個人的にはそれよりFluid Motion VideL

もっとも注目すべきはH.265/HEVCへの対応強化でしょう。Kaveriはもちろん今までのRADEONではOPEN CLベースのデコーダーがこっそり用意されたに留まりましたが、Carrizoはようやくハードウェアベースでのデコードが可能となります。4Kも大丈夫なのかまでは不明ですが、最近はH.265をエンコード先のフォーマットにする人もチラホラ出てきただけに「搭載しておいて損はない」ことは間違いないです。もっと気になるのはもちろんエンコードの方。リンク先では"Decoderはハードウェア、EncodeはGPU"のように書かれており、H.264の時のVCEのような専用回路が用意されるのではなくGPUを利用したソフトウェアエンコーダーが用意されるのでは? と思われるのです。ですが、"Kaveri比3.5倍の速度"がよく分かりません。Kaveriはエンコーダーが搭載されていないのでH.265/HEVCはCPU部分のみを使ったソフトウェア処理しか出来なかったわけですが、H.265のような重いフォーマットが3.5倍速くなっても配信に使えるほど高速とは思えません。それにGPUを使ったソフトウェア処理(おそらくOPEN CL)ベースならCarrizoだけ動いてKaveriが動かないというのはちょっと考えづらいわけで。同じエンコーダーが動いた上でCarrizoがKeveriの3.5倍の速度なら驚異ではありますが・・・。注目ではありますがそれほど期待しないほうがいいでしょう。何よりAMDのエンコーダーは各ソフトウェアに全然サポートされない傾向にありますからね。なんかもったいないのでなんとかして欲しいものです。

そしてこのCarrizo、残念ながらモバイル向けのみでデスクトップ用には提供されないと言われています。デスクトップ向けはKaveriのマイナーチェンジ版が用意されるという話ですが、根本的なところは変わらないでしょう。ただ、7800以降で改良の後が見られる発熱量調整機能が上位機に対応される可能性はあり、若干使いやすくなるとは思われます。モバイル版しか出ないとなるとCarrizoを利用するにはノートパソコンを丸ごと買うしかないので、AMD採用PCが極端に少ない日本では利用者は少数に留まると推測されます。わたしもKaveriノートPC買って間もないですし、買い換えてまで使う気はないなぁ。せっかくの新製品なのに日の目を見ないことほど悲しいことはありません。せめてベアボーンキットを積極的に出すメーカーでも出てくれることを強く望みます。


別件ですが、秋葉原のPCパーツショップ、ZOAが店舗をたたむとのこと。通販ショップとして継続とのことですが、残念です。KaveriではAPUで初めてデスクトップ版および日本での販売を優先する戦略をとったAMDですが、その日本市場がすっかり冷めてしまっていますから、またモバイル重視に戻るのも仕方ないかも知れませんね。

文化庁主催、著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会実施中

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タレコミで情報を頂きましたので資料を読んでみました。

著作権分科会 著作物等の適切な保護と利用・流通に関する小委員会


なぜか第一回の資料に関してだけわたしのPCからはうまくアクセスが出来ないので第二回以降しか読んでいませんが、クラウド型サービスはクリエーターに対する対価の対象となるか否か、ということを検討する委員会のようです。主催は本来舵を取るべき総務省ではなく著作者の団体さんベッタリでおなじみ文化庁ですから中身は当然結果ありき。「クラウドサービスは当然対価の代償となるべきだからその足場固め」を前提とした会議となっている模様です。資料ではサラリとしか触れられていませんが、必ず触れている点からもその対価の理由を「私的録音録画補償金」の範囲に入れてしまうことでなしとげようとしているのは明白です。あらたなルールや法律を作るのではなく、すでに存在する権利を実行者側だけの解釈で金銭収集の対象としようという委員会なわけです。

私的録音録画補償金の行方が面白いことになっているようです

特に発展的な意見が出るわけでもなく、議論は進んでいない様子です。ようするに「ちゃんと議論して結果を出しましたよ」という形作りに過ぎないものでしょう。例によって「録画補償金の収入がゼロになった」という嘘っぱちな資料(DVD・BDといった録画用として販売されているメディアに補償金はちゃんと含まれているため)を掲載し、参考としている点からも、この委員会を文化庁はまともな議論の場とする気がないことは明らかで、著作権会の大御所への収入確保のための理由作りに邁進しているだけなのです。連中からしてみれば、たしかに最大年間40億円!と言ったあぶく銭を失ったのは痛手であり、「夢よもう一度」と思うのも当然でしょう。ですが録画に規制をかけさせられ、不便なものしか用意できないメーカー・購入者から見ればそこに「金を補償しろ」という要求に応えたくないのは当然です。ましてこの話が出るたびに「我々は録画規制には直接関わっていない」「メーカーが補償金を払わないのならユーザーが個々人ごとに補償金を納めに来る必要がある」といいわけを必ず加えていいとこ取りばかりしたがるのですから支持を失うのは当然です。直接関わってはいない、補償金はあってしかるべきと言うのなら、録画規制の撤廃を同時にメーカーに要求すればいいのです。それなら一定の支持は間違いなく得られますから。それをやらないところがインチキだと言うのです。
また、我々利用者からすればクラウド型サービスのどこが「私的録音録画補償金」の対象内に当たるというのでしょうか。クラウド型はいくら利用者が権利を買ったとしてもサービス提供側がその気になればいつでも返金なしでコンテンツそのものを消滅させることが出来るものであり、ユーザーから見れば自分で保存する場合と比べてはるかに不安定なものであり、補償金の面で同列に語れるものではありません。また、そうした有料サービスは権利者・クリエーターの側と当然契約してから行うものであり、対価の支払いはその両者の側で行われるはずです。と、いうことはここに補償金を要求するということは実際の制作者ではなく、中間団体もおこぼれに預かる権利をくれということです。動画配信サイトなどに無断で載っている動画に関しての対価という話もあるようですが、それなら著作権法違反を理由に削除する体制を強化することを強く求めるべきであり、お金という話が出てくるほうがおかしい。なんなら最近「非申告制同意で決まり」とされているTPPによる著作権法改定を強く支持すればいいわけです。個人的にはなんでTPPに著作権が絡むのかよく分からないのですが、話があるのなら乗るのが楽なわけでしょう。それもやらずに補償金の話ばかりなのは従来の「実態型補償金」から「名目型補償金」へと体制を変え、利用状況と関係なくお金を得られる権利を寄越せと言っているだけの話にしか見えません。その先頭にたって旗を振っているのが文化庁というわけです。
この手の話は「範囲をひろげれば収入が増える」という希望的観測のもとで団体は導入を歓迎しますが、いざ実行してみるとまず利用者がサービスを利用しなくなり、やがてサービス側が提供しなくなり、有名無実の砂漠と化すのが流れの定番です。だからこそ利用状況と関係のない補償金を導入し、永久的に無関係な場所からも中間窃取を目論んでいるのでしょうが、結局SARVHなども主張している"文化"は消滅してしまいます。「まず文化ありき」は誰の言葉だったか、そこから考え直す必要があるでしょう。


別件ですが、総務省にこういう記事が載っていました。

徳島
県の有線テレビジョン放送事業者の提起による総務大臣裁定に対する異議申立てに関する決定


徳島のケーブルテレビが行った異議申し立てを却下した、というものですが、その異議申し立てというのが

区域外再放送裁定で徳島県ケーブル会社の異議申し立てを受け総務省が電監審に付議

この件のようです。つまり、徳島県内「ひのき」が経営するケーブルテレビサービスを受けている地域のうち上板町だけがよみうり放送の再送信が出来ないとする総務大臣裁定に対する異議を審議会が却下した、ということなのでしょう。ここら辺同じ県という区域内では同一の放送が受信出来るという権利を阻害しているようにも見えますが、その一方でしょせん県外の放送の再送信でしかないため放送法における権利侵害には当たらないという気もします。しかし、こうして再送信が一部でも却下される前例が出来たとなるともともと県外放送受信を"遺憾"とする民放連が勢いづくのは必至です。ケーブルテレビ県外放送の廃止が今後各地一斉に始まるかも知れません。覚悟しておいた方が良さそうです。

今月はデジアナ最後の月間です

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エコポイントの後押しとアナログ波終了のため、電気店がテレビを求める客で異様な空気に包まれたあの時。実際当日を迎えてみるとデジタルテレビを買えなかった家庭の多くが、実はCATVによる共同アンテナ配信を受けていてデジアナ変換で引き続いて見られる、という事実に気が付いて騒然となりましたが、大物タレントが番組で勝手にしゃべってしまう場合を除けばマスコミはこの話を取り上げることはなく、結局問題になることはありませんでした。あれから三年半とちょっと。そのケーブルテレビによるデジアナ変換配信は、今月いっぱいをもって終了します。「また大丈夫だろ」と甘く見ている人も近所にいますが、デジアナ変換終了は法律で決まっているので絶対に延長はありません(ただし、一部地域では延長の時期が少し先になるそうです)。
ちなみにこの半年、わたしの地元のケーブルテレビではアナログテレビの上下の黒い空欄が、"デジアナ変換"と表示されるだけから、「平成24年3月31日終了」とか「弊社にご相談ください」などの文字が躍るようになっていましたが、文字の色も毎月少しずつ変わっていっていました。当初は薄いグレー、第二段階は黄色、第三段階は水色。そして今日、第四段階として~まぁ予想はしていましたが~真っ赤な文字になっています。もっとも、ケーブルテレビ側としては工夫しているつもりの文字色なんでしょうが父親など「言われるまで気が付かなかった」そうで、上下の空欄など気にしない人は全く気にしないようです。そして、気にしない人がいまだにアナログテレビを使っている人たちなんですが。

それにしてもこの切り替えは以前と比べるとはるかに静かです。わたしなら少しはあるだろう買い替え需要向けに24型程度の普通中型テレビを売り場で目立たせたいところですが、わたしの見る限り、大型電気店のテレビ売り場はまだ4K押し一色です。まぁいろいろあるんでしょうけど。
終了時刻は31日の正午。地上波のアナログ放送終了以上に何もないでしょうが、せっかくなので気を付けて見ることにしましょう。

ゴジラ来襲

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わたしにはこれが精一杯・・・。


新宿にゴジラ来たらしいですね。例の歌舞伎町に設置されるゴジラヘッドのことなんですが工事が始まったらしく、早くもtwitterなどで写真がいくつも上がっています。

いいなぁぁぁぁぁぁ、わたしも写真撮りにいきてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

物理的に無理ですけど。しょうがないのでGODZILLAのBDボックスに付属してきたゴジラフィギュアを使ってポスター風写真をとってました。ピンボケなのはしょうがないとしても、どうしても首を上向かせるには限界があるので再現しきれないなぁ。



どっちかと言うと後姿の方が決まるんですよねぇ。こっちの背景用衝立欲しかった。

で、すでに届いていていまさらですがようやく昨年公開されたレジェンダリー版GODZILLAのBDを開けました。元々の配送用ケースがダンボール箱二重構造になっているのに配送のAmazonがさらにダンボール箱二重構造で送ってくるものだから計4つのダンボール箱を開けないと写真のゴジラフィギュア入りケースに辿り着かないのですよ。おかげで傷もなく品物を入手できたのは嬉しいのですが、明らかに過剰包装だよなぁと。もちろんAmazonのダンボールはリサイクルに出しますけど。このゴジラフィギュア、「ゴジラvsデストロイア」や「ゴジラ2000ミレニアム」では映画製作にも参加された酒井ゆうじ氏の造形だけあってよくできています。縞模様になっちゃいますがかなり動きますしね。日本のぬいぐるみ方式の怪獣だとここまで動くようにする必要はないんで、ある意味CG化の恩恵と言うべきでしょうか。

しかし、いくらよくできていてもフィギュアはおまけ。本命はBDです。ですが本編の前に特典映像入りのBDの方をみたいと思い、こっちを見たのですが、こっちだけで予定の視聴時間を全部つぶしてしまうほど長かった・・・。特に日本版ゴジラのスタッフの各作品におけるインタビュー収録。まさかそれだけで2時間半もあるとは思わなかったのです。それだけに中身は濃いもので大満足ですけどね。特に軽く扱われるチャンピオンまつり世代の作品は、ほかと違って資料が少ないだけにスタッフの話は貴重です。このBDにもなかなか興味深い話が収録されていました

・「地球攻撃命令ゴジラ対ガイガン」 ガイガンの腕は当初木を削った無垢で作られたため、薩摩(中山)でも重すぎて手が上がらなかった

・「ゴジラ対メガロ」 登場するロボット、ジェットジャガーは現場では"レッドアロー"(当初の名前はレッドアローン、これの間違いの可能性も)と呼ばれており、映画もその名前で撮られていた。が、「同じ名前の列車が存在する」として急遽その名前は変更。かといって撮り直しも厳しいのでアフレコで口パクが合う名前として「ジェットジャガー」に差し替えになった

などは関連書籍でもお目にかかれない話。楽しいです。

もう一つの特典映像の目玉は、20年ほど前にサンリオピューロランドで使われた「怪獣プラネットゴジラ」のアトラクション映像。これ一度見たかったんですよ~。アトラクションが行われていたころはとてもサンリオなんていけなかったわたし、映像だけでもと思っていたのですがDVDなどでごく一部分が収録されただけで再録の機会はなく、今回が初の映像ソフト化となったのです。このために高い特典だらけのBDボックスを選んだと言っても過言ではありません。時間つぶし用のクイズは事前の説明映像(三枝未希登場!)は低画質なのですがアトラクション本編の映像はBDにふさわしい高画質収録。3Dテレビと組み合わせるのなら3Dで楽しむこともできます。映像作品はゴジラvsシリーズのスタッフが直接手掛けており、登場怪獣も映画で使用されたものが再び使われたものです。あくまで遊園地用だけに少々迫力不足ではありますが、今もって映画では「ゴジラ FINAL WARS」を除いて実現していない成虫モスラとラドンの競演があっただけでも涙もの。残念ながら両怪獣が同時に画面に登場しているシーンはありませんでしたけどね。


と、大満足だった特典映像と比べると本編BDは・・・。まぁ映画館で何回もみたのと比べれば迫力不足は否めないのは仕方ないのですが、画面が暗すぎてテレビならともかくPCの画面じゃ全然見えないんです。特にクライマックスはVFX表現の怪獣が何やっているのか全くわかりません。PCで見るために作った映画じゃないってことなんでしょうけど、少なくとも日本製特撮映画でPC画面で見るのに支障があるほど暗かった映画は一本もありませんでしたからいろいろと不満。雨中バトルの代わりにCG臭さを消す策の一つなんでしょうけど、こういうところ見るとCG技術はまだ怪獣表現としてはぬいぐるみとミニチュアには総合力で全然及んでないと感じてしまいます。
また、改めて見直してみてバトルが盛り上がりに欠けた理由の一つが浮かんできました。ゴジラとムートー両怪獣が対峙するシーン、ゴジラが視聴者から見て左手にいるんですよ。前にも書きましたが、日本での怪獣シーンは視聴者右手に主役側がいるのが伝統的表現方法です。左手に主役側を配置したのは多分格闘ゲーム表現の影響を受けたものだと思うのですが、ゲームは自キャラより敵キャラの方を見ながらプレイするものですから配置が逆なんですよ。ですから今回の怪獣配置はよく言えば現代的配置ではあるのですが、バトルの主役はムートーではなくゴジラであると考える作品である以上、どうしても違和感を感じてしまいます。ここら辺の伝統的手法を受け継いでいない細かい点の積み重ねが、周囲の人間への影響という点ではリアルでもどこか乗り切れなかった理由なんでしょう。

それでも今度の休みにでも改めてもう一度見直してみたいですね。ムートーのバトル振りとオルガやメガギラスに感じる同一感もじっくり確かめてみたいです。



自己満足度120%のツーショット

本当に速い?AMD Quick Stream

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先日、関西で店舗を展開しているPCパーツショップ、ワンズで動画配信、ワンズちゃんねる!をやっていることは前にも書きました。あれ以来リアルタイム配信までは見ていませんが、終了後の放送はぼちぼち覗いているんです。その一番最近行われたのが「来たぞ!AMD 見せます底力」という配信。ようするにAPUの宣伝をAMDの広報の人がやりに来た、というものなんですが、ほとんどの話は聞いたことのあるものばかりだろうな、と思いながら見ていたら一つだけ新鮮なものがありまして。それがAMD Quick Streamという機能。大体16分あたりから説明が始まっているんですが、「AMDはネットが速い!」と題しましての説明で、まず最初に語っているのがブラウザのコンテンツがRADEONの機能で速いというもの。まぁこれは分かりますが、それに続く説明がQuick Streamのもので「ネットからダウンロードしたデーターをグラフィックスのパワーを使って最適化する」ものだそうです。まぁそこまでは過去のブロガー勉強会で聞いたことはあったのですが、実は昨年のアップデート、Catalyst OMEGAからこの機能の「オンオフができるようになった」のだそうです。これは聞いてない! Catalyst OMEGAの説明の時も聞いてません。少なくとも当日記録したわたしのメモには書いてません。ただオンオフだけでなくサイトごとに有効無効を切り替えるように設定できるなど、以前聞いた時の「要らないという人はいないでしょうから切れないようになってます」とはずいぶん違うものになっていたようです。
とそこまではいいのですが、実際の効果を見てもらうものとして、モバイルルーターを用いた速度テストの数値を公開しているではないですか。ええ、Quick Streamって動画配信をスムーズに受け取るための機能じゃなかったの~!? 速度テストでも効果でるの? 疑問が出たら確かめずにはいられません。さっそくやってみましょう。

AMD Quick StreamはOMEGA利用時には普通にプログラムとして登録されており、スタートメニューなどから呼び出して利用します。環境は、こういう機能はデスクトップよりモバイルの方がふさわしいかと思ったので、普段ノーパソを使っている離れ部屋でKaveri・FX-7500搭載のThinkPad E455を使用、モバイルルーターは愛用の305ZTを使います。なお、回線はLTEになったらつなぎ直しにして4Gで統一しました。Quick Streamでは"アプリケーション優先運行している"と"Quick Stream Boost 運行している"をそれぞれオン・オフにできますので全部のパターンを試します。"アプリケーション~"の方はデフォルトのまま、"Quick~"は一番早そうな"品質優先インタフェース"を使用します。速度は一回や二回の測定では誤差もあるかと思いましたので全部十回ずつ測定しました。測定サイトは先の配信でも利用していたBNRスピードテスト。同じ環境でテストを十回やって切り替え・・・ではなく、オールオフ→アプリケーションのみオン→Boostのみオン→全部オン→のローテーションで行っています。なお、途中で「AMDじゃないPCでの比較があったほうがいいかも」と思いついたため、5回目のテストからSandyBridgeの低TDP版Core i3採用のThinkPadx121eを引っ張り出してつなげています。接続はどちらも無線LAN。なお、BNRテストは二回テストをやって速い方だけを結果とする方式ですが、ここでは両方とも記載することにしました。

(単位はMbps)
オールオフ
8.80/9.65
10.23/6.42
10.78/9.60
6.81/9.27
9.38/8.71
9.21/9.38
8.68/9.92
9.35/9.94
8.34/8.52
7.43/11.10

アプリケーション優先のみ(デフォルト設定)
19.07/19.80
18.21/21.23
20.28/21.71
19.76/16.01
15.64/15.55
13.67/15.28
16.73/13.85
15.97/13.97
12.55/12.21
7.52/13.07

BOOSTのみ
20.57/18.28
20.30/19.96
15.59/15.78
16.91/16.03
14.51/15.72
14.69/16.03
13.96/14.94
15.47/16.53
17.64/17.68
14.39/14.09

オールオン
17.89/14.36
16.21/16.60
19.43/21.62
14.73/15.89
15.31/14.48
15.13/14.85
15.25/16.94
18.57/15.51
18.01/17.44
11.23/12.39

Core i3
13.11/13.66
10.22/12.23
13.00/11.91
14.08/14.35
12.82/12.98
8.96/12.2

見てお分かりいただける通り、両方の機能をオフにするとかなり遅くなってしまいますが、どれか一つでも有効にすると速度が二倍近くまで上がります。と言っても二倍になった、というより回線から取り入れたデータの処理が速くなった、と考えるべきでしょう。Core i3はちょっと旧式ということもあってあまり速くないですが、それでもQuick Streamを切ったKaveriよりも平均が速くなっています。「AMDはネットが速い」とうたってはいますが、むしろQuick Streamを入れないと遅い、というべきではないでしょうか。Windows標準のネット処理がAMDには最適化されているとは言えず遅いので、APUに最適化した独自の方式を別途プログラムで用意して割り込ませた、という感じがします。となると、CPUの性能の差を考えればQuick Streamを使ってやっとIntelと同等?なのかも知れません。

宣伝に使っていたのはモバイル用ではなくあくまで組み立て用途に使うKaveri。今度は自室にあるデスクトップ版Kaveri、A10-7850Kを利用して測ってみましょう。同じく305ZTを、USBを使って有線接続してあります。先の実験とは場所が違いますのでご了承ください。

A10-7850K(Windows8.1)
オールオフ
42.00/31.51
38.53/44.25
42.39/46.36
41.92/38.93
53.60/54.21
45.06/43.56
41.85/58.27
53.57/58.46
43.71/49.77
49.78/42.71

アプリケーション優先のみ(デフォルト設定)
47.53/47.53
46.88/46.39
41.93/46.21
39.47/42.40
51.32/43.52
54.64/46.71
45.43/49.46
43.07/42.02
47.11/55.64
51.28/45.72

BOOSTのみ
48.29/31.21
43.28/41.50
50.53/57.32
45.67/44.64
48.02/46.57
47.77/45.14
45.35/45.60
41.79/47.89
46.54/47.27
54.07/42.00


オールオン
60.90/58.06
41.57/61.25
46.33/57.67
56.10/45.75
47.81/48.14
45.90/48.89
60.32/61.28
44.61/32.18
55.40/41.99
46.07/43.75

どれも十分速いです。しいて言うならオールオフが少し遅く、オールオンが平均で言えば上にはなっていますが、体感的に差はないでしょう。ここで比較用としてCPU能力では各上のCore i7 4770とFX8370採用PCにおいても測ってみます。もちろん両機種ともUSBで305ZTにつなげる方式を用いました。

i7 4770(Windows7)
43.89/41.18
45.74/43.57
48.07.43.93
44.90/41.21
54.61/35.90
45.28/45.14
46.21/44.10
41.71/34.74
34.78/34.47
48.46/49.52

FX8370(Windows8.1)
10.94/23.19
12.13/23.23
11.48/24.01
11.60/14.32
25.48/24.64
12.10/14.08
26.14/14.39
15.22/13.51
51.14/22.94
12.52/27.01

i7がほぼKaveriのオールオフくらいの速度になっています。つまり体感的な差はないものの、若干A10-7850KにQuick Boostを咬ました方が速くなっています。ベンチにすぎないとはいえ、A10がi7と同等以上の成績というのは珍しく、これは「AMDはネットが速い!」の言葉を証明するものではないでしょうか!

・・・と目をそらしたくて別のことを語りたくなるほどFX8370が衝撃的に遅いです!!! たった一回ブースト的に速かった以外は同じデスクトップと比べても1/2~1/4しか出ていません。ちなみに8370機にはグラボとして250XEを使っており、ちゃんとOMEGAを入れているんですがQuick Streamはインストールされていないんです。やっぱりAPUじゃないと使えないんでしょうか・・・。「現行AMDアーキテクチャではWindows標準の機能ではネット回線速度が遅い」という仮説は本当のかもしれません。ただ、A10-7850KはQuick Streamを切っても速いのでSteamrollertとPiledriverの差なのかも知れませんが。

参考、同じ部屋で計測、FX-7500ノートE455機+USB接続での「オールオン」と「オールオフ」の結果

FX-7500(両方)
28.03/26.62
26.78/24.03
29.30/30.12
42.00/29.42
24.50/16.39
23.46/26.08
36.67/29.37
18.34/25.96
14.66/20.73
29.28/27.89

FX-7500(なし)
9.48/8.27
9.44/8.69
9.60/10.88
9.94/8.59
9.49/10.00
10.57/10.03
10.01/9.56
11.52/9.35
9.93/9.86
10.18/12.18

やっぱり差がついてます。モバイル版KaveriはQuick Streamの力なしではネット回線のデータを処理しきれないのかも知れません。まぁそれでも「Keveriはネットが速い」「AMD Quick Streamは通常回線においても効果が高い」は真としておきましょう。

このテストのために2日でアクセス容量4GB使った。あと数日で7GB制限来るのは確実。305ZT初の規制解除体験だ~。

待望のHDMI2.0対応ディスプレイ、acerから

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インターネットで情報に触れているともうテレビもPCも4K対応で当たり前、の感はありますが、実際に持っている人はまだまだ数えるほどではないかと思われます。4Kテレビは高額であること以上にほとんどが巨大サイズで部屋も家も選ぶ物であり、40型クラスの大型サイズなら個室でも入りますが、それでも大きすぎる。PCモニターの4K版はHDMIが1.4止まりで外部の4K対応映像機器がつなげない。そういう矛盾が多くて普及の"ふ"の字もどうか、というのが実態でありましょう。

そういう状況を打開してくれる存在としてPC用ディスプレイのHDMI2.0対応製品が望まれていたわけですが、ようやくacerから発売されることになりました。

エイサー、世界初のHDMI 2.0対応4K液晶を明日より発売

9万円前後の予想価格(実際には9万円半ばくらいでしょうか)ということでなんとか手の届く値段に加え、IPSパネルということで画質面は水準をクリアしていることが期待出来ます。4Kディスプレイを活かすべく超解像技術が使われているところがとてもいいです。従来映像もPCの再生補助と組み合わせて悪くない画質を実現してくれるのではないでしょうか。

た・だ・し・、です。問題はその目玉機能であるHDMI2.0。このHDMI2.0に繋ぐべき多くの映像出力機器は、一種のDRM規格であるHDCP2.2に対応していないとつなげても映らないのです。ただの規制ではありますがそういう規格がある以上、対応していなければ使えません。使えなければやくにたたないのです。が、少なくとも製品情報やプレスリリースには"HDCP"の四文字は見当たりません。初期の4Kテレビの一部にはHDMI2.0は使えてもHDCP2.2には対応していないものがあり、後日基盤交換による対処を行ったことを覚えている人もいるでしょう。HDMI2.0規格においてHDCP2.2は必須条件ではないため、このディスプレイのHDMI2.0に4Kチューナーやアップコンバート機能つきBDプレイヤーを繋いでも再生できるかどうか現時点では不明なのです。もしHDCP2.2がついていないのなら、つなげるのはGeForceの上位などPCグラボの一部くらいしかありません。そういう接続が目的ならHDMIではなくDisplayPortでも問題無いのです。パネルが非光沢で映像向きに作っていなさそうなのも少し気になりますしね。

明日から発売ということですから、そこら辺は気をつけて情報が入ってから買うかどうか見極める必要があるでしょう。とはいえ、最悪HDMI1.4の映像を出すことはもちろん出来るでしょうし、デュアルリンクDVI-Dも対応しています。4Kディスプレイが欲しいのなら最有力候補になるのは間違いないでしょう。そろそろ中型の2.5Kディスプレイの登場(望んでいる人は少なくないはず)は諦めて少し大きめの4Kディスプレイを現状の2Kディスプレイに置き換える選択肢にすべき時なのかも知れません。

Apple Watchは腕時計業界にとって危険な存在

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スマートフォンが成功を収めていらい、製品の完成や市場の展望を二の次にして"スマートなんちゃら"という言葉だけが先行して、それで何をするかは後回し、という分野がいくつかありますが、代表格が「スマートテレビ」と「スマートウォッチ」でしょう。前者は政経一体となってオールジャパン体制で取り組むそうですからそのうちイヤでも日本ではこれしかテレビを買えなくなるので放っておくとして、後者の方はとりあえずあちこちで出してはいましたが存在感は全くないものでしかありません。

まぁでも作りたいのは分かります、メーカーとしてより技術者として。だってコンピュータ内蔵通信機能付き腕時計、こんな男のロマンにあふれた電子機器はほかにないじゃないですか。子供のころ誰しも一度はテレビかマンガで目に焼き付けた主人公が腕にはめた機械を操るさまにカッコよさを感じたはず。技術的にはあれと似たものを作ることは可能なわけですから、やりたがるのは当然です、ただそれを使って消費者は何ができるかがパッとしないのでモノを目の前にしてもどう対処していいのか分からないのでしょう。もっとも、あのApple.incが「Apple Watch」の名でその路線の機器を販売する計画があった以上、他社のスマートウォッチを積極的に取り上げる情報サイトなどあり得ないのも大きな原因なんでしょうが。

Apple Watch、日本や米国で4月24日発売 100万円超える超高級モデルも

珍しく日米同時発売だそうです。新聞も多くが取り上げていますが最高200万円超え!というとんでもない価格からわたしは従来のスマートフォンなどとは異なる、デジタルではあるものの"腕時計"として売り出すものと思ってしまいました。わたしは商売柄、新品の市場販売価格200万円以上という腕時計を扱うことはそれほど珍しいことではありません。それらは多機能なものもありますが、例外なくあくまで腕時計としての基本を決して崩さないものばかりでした。そのデザインも使い勝手も完成され、10年たとうが20年たとうが決して古ぼけないものです。むしろこれを崩そうとするとかえって安っぽさを感じてしまってメーカーとしても動きようがないという欠点さえ与えてしまうほど高級腕時計の完成度というものはすごいものなのです。てっきりApple.incもそういう路線をデジタルで歩むものだと、多機能ではあってもあくまで腕時計であり、10年でも20年でも使える持ち続ける喜びを保持できるものであると。ところが

「Apple Watch」であなたの生活はこう変わる

少なくともこうしたデジタル機器の専門家による情報サイトの記事を読む限り、結局Apple.incのApple Watchもデジタルガジェットの塊であるスマートウォッチの路線でしかないものでした。デジタルガジェットなどは数年もたたずに古ぼけて見えてしまうものです。まぁソフトウェアのバージョンアップなどである程度対応できるでしょうが、そういう路線を貫く限り、Apple Watchを持つ喜びを保ち続けられるのはせいぜい数年・・・。そのあとは結局Socなどを強化した新バージョンに次々と買い替え続ける必要があるでしょう。Apple Watchも結局はiPhoneなどと同じく使い捨てに近い従来型デジタル製品の域を出ないものにしか見えないのです。そんなものに200万円?

「金のりんごが欲しい? あなた正気?」 ASUS公式アカウントがApple Watchをあてこする

ASUSの製品の方をいいという気はありませんが、気分だけはここと同じです。

それ以上に正気の沙汰と思えないのが、Apple.incがApple Watchのために大量のサファイヤをガラスのために購入していること。

Apple Watchが使うサファイヤの量は世界生産量の約2割に

利用している方もいるかと思いますが、所謂ブランドもの腕時計の一部にはサファイヤガラスが使われています。単なる宝飾品としてだけのためにサファイヤを使っているわけではありません。このガラスはおそろしく頑丈なのです。少々乱暴に扱い、時計を腕にはめたまま腕を振り回してどこかにぶつけたとしても、金属製の本体に少々傷がついてもガラスは傷一つつかない、なんてこともしばしばあるくらいです。
なんで知っているかと言うと、使ったことがあるからです。わたしは自戒を込めて普段使う腕時計などはハメられた偽物、それも特にできのいいものを使うことにしているのですが、ある時とある業者に「これ偽物だよ」と断言された腕時計にたまたま本物があったのです。わたしは自信を持って買ったので死ぬほどガッカリし、サンプル兼臥薪嘗胆のために使っていたのですが、「どうせ偽物だ」と乱暴に二年間も扱っていました。ところが、いくらぶつけてもガラスは傷一つつかないし時刻も非常に正確、2~3か月に一度カレンダーと一緒に微調整をすれば時刻は常時正確と言ってもいいほど精巧なつくりでした。あまりの出来の良さにある日「あの業者が間違っていただけで本物じゃね?」と思い直し、他の業者に見せたところ「どこが偽物だっていうのさ、いい品物だよ」と喜んで買ってくれたという。しまった、乱暴に二年間も扱ったりしなきゃもっと高くなったのに損したと・・・。ちなみに今は別の偽物腕時計を使っていますが、すでにパッ見には分からないもののガラスにわずかな傷がついていますし、時刻は2~3か月どころか一週間に一度は合わせなおさないと気持ち悪くなるほどズレが生じるもので、その精巧さは本物と比べればまさにゴミ、というレベルです。それでも偽物の中ではマシな方ですけどね。

話はそれましたが、サファイアガラスは格好つけのためではなく、何十年でも愛用できる腕時計を作るために使うもの、というのがわたしらの考えです。それを数年単位で買い替えになるスマートウォッチにために世界生産量の二割も買い占める? 正気の行動とはとても思えません。まぁさすがに回収してリサイクルなどするんでしょうけど、これによって他の良い腕時計の生産に支障が出ることも考えられます。

これらを考えるとどうしてもわたしはApple Watchには失敗してほしいとしか言いようがありません。これらが「買ったときは200万円だった!」を錦の御旗に3年後くらいに中古屋に持ち込まれたりするのかなぁと思うと、少々怖いです。わたしならちょっと取れないですね。

2ちゃんねるついに仕様変更、従来型専ブラ使用不可に

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ちょっと前から「今日からやる」「明日からやる」という話が出てはなかなか実行されずにいた、巨大掲示板サイト"2ちゃんねる"の仕様変更問題。それがついに本日実行されました。現在普段遣っている2ちゃんねる専用ブラウザでアクセスすると

"3月13日より2ちゃんねるの配信仕様が変更されました。
現在、お客様がご利用されている専用ブラウザは新仕様に対応しておりません。

最新バージョンをご利用でない場合は、専用ブラウザのアップデートをお願いいたします。"

から始まるメッセージが出てアクセスできなくなっています。あくまで又聞きなので詳しいことは分かりませんが、従来ほとんどの専用ブラウザソフトが使っていた参照用ファイルdatを廃止してしまったことが原因らしいです。なんでそういう仕様変更を行ったのかは分かりません。もちろんこれが今後2ちゃんねるにアクセスできなくなることを意味するわけではありませんが、現状新方式に対応しているのはごく一部だけ、大半の専用ブラウザソフトは新方式への対応を行わず、改良を諦めてしまったようなので今後2ちゃんねるを利用するには汎用ブラウザか新方式対応ブラウザに乗り換えるしかありません。しかし汎用ブラウザでアクセスするのは今まででも出来たわけですがそれでは効率が悪くて使いにくいから専用ブラウザを使っていたわけで、そういう人が今更汎用ブラウザで従来並みに2ちゃんねるを使えるとは思えません。また、新方式対応ブラウザは常時広告を表示する機能が搭載されていて従来から評判がイマイチなもののようです。どうやらそうした広告表示が必須機能とされ、2ちゃんねる側へ広告収入をもたらすものとなっているようですね。まぁ運営側としては大変多くの利用者がいるわけですから広告収入くらい欲しい、そうでもしないとサーバーの維持が出来ないという考えになるのも分からない話ではないですけどね。

どっちにしても多くの人はもう使い慣れた専用ブラウザを使うことは出来なくなったわけですから、これからは広告を我慢して新方式対応ソフトや汎用ブラウザ(こっちでも広告付きますが)に切り替えるか、従来2ちゃんねる型の他掲示板サイトに移動するか、こうした大型掲示板サイトの利用をあきらめるかの選択しかないわけです。少なくとも2ちゃんねる利用者の減少、情報密度の分散は避けられないでしょう。わたしらの視点ですと2ちゃんねるは先の騒ぎのような話題の書き込み場所、収集場所としての大きな役割を果たしていましたが、今後はそうした書き込みが集中することはなくなるでしょう。今後はSNSが同様の役割を・・・と書くのは簡単ですがSNSがやるのは拡散が主で情報発信の場にはほとんどなり得ません。かと言って情報発信したくてもSNSによる拡散被害の過去例からそれと同様になることをを恐れて少々危険な情報を発信する個人は少なくなっています。2ちゃんねるの仕様変更今後「以前」「以後」と呼ばれるほどネット界を変えるかも知れません。今後はネットはより他者に読まれることを想定しない私的な書き込み(もちろんこのエントリーもそうなのですが)の場として使われるだけとなり、情報発信は結局マスコミという最近の流れは、この2ちゃんねる仕様変更が最後の決定打となるような気がしてなりません。

低速通信対決! 規制速度対PHS

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以前AMD Quick Streamを試したときに、通信速度ベンチマークで出る数値というのはサーバーから自分のPCやタブレットまでの転送速度だけで決まるものではなく、受信したPCの処理能力が大きな影響を与えるという結論が出ました。これ自体は大きな収穫でありましたがそれによる損害が一つ。速度の誤差も生じることを考えて各状態最低10回ずつ速度測定ベンチに掛けて計測したため、1日~2日で4GBものアクセス容量を使ってしまったのです。ウチのY!Mobileもそうですが現在ほぼすべての日本におけるモバイルーターの容量上限はみんな手をつないで横並びの7GB。残るアクセス量は3GBしかありません。しかもわたしは特に何も考えずに使うモバイルルーターのアクセス量は1か月7GB弱。そこから計算すると半月もあれば残りの3GBは使いきってしまうことになります。追いつめられてから少し節約気味に使っていたのですが、しょせん誤差の範囲。案の定半月ピッタリの15日で7GBにほぼ達しました。この時点でルーターの容量表示は6.97GB。まぁ305ZTは契約から2年間、速度規制解除の料金を無料にするというキャンペーンを行っているので申し込めば500MB単位で速度規制解除を追加料金なしで行うことができます。では、さっそく・・・と思い立ったのですが、ここまで来たのですから規制のかかった速度を体験してみたいと思ったのです。このくらいのサイズならちょうど何かアクセスしている途中で7GBに達し、目に見えてブレーキがかかるはず。やってみましょう。普段から愛用している6インチタブで速度測定アプリを立ち上げ、これで容量をチェックしつつ速度の低下を確認しましょう。

まずはアクセス。速度はPING65,
ダウンロード27.96Mbpsとタブにしてはなかなかの速度。もちろんデスクトップPCならもっと速度が出るのでしょう。この時点で7GBをわずかに上回りました。さて、次アクセスすれば今度は低速となるはず。とやってみます、アクセス先は4G。・・・あれ・ いくらやっても20Mbpsオーバーから速度が落ちません。誤差の範囲で容量がまだ達していなかったのかと何度もやりなおしますが速いまま。容量はどんどん増大し、7.5GBを超えてしまいます。それでも落ちません。しょうがなく、一度測定アプリを終了させました。そのあとTwitterを起動させると・・・、でました!遅いです、記事も画も出るのがものすごく遅いのが体感的にわかります。どうやら7GB上限に達したとしても、そのアプリを終了させずにでアクセスしている間は速度制限の影響は適用されないみたいですね。この時点で速度を測ります。

PING124 0.11Mbps

PINGは半分になり、アクセス速度は典型的な制限中速度。どうやら言われる128Kbpsそのままという感じですね。

さて、ウチにはこういう時に備えてもう一つモバイル通信環境を持っています。言わずと知れたPHS回線です。PHSも当初は普通にモバイル通信用として実用的な速度を持っていると言われていたんですけど、もはや大昔の話になってしまいましたね。さて、現在PHSの最高速度は400Kbpsとされており、理論値で言えば速度制限中の速度を上回るはずです。わたしの使っている402KCはその400Kbpsに対応している数少ない現行機種。WiFiは持っていないためBlueTooth接続しかできませんが、外部のAndroidタブレットなどと接続してインターネットへのアクセスを可能にできることは確認済です。さっそくこっちでも速度を測ってみましょう。

PING1188 0.14Mbps

なんすかPING4ケタって。こっちからのアクセスに対する反応の速さの基準とされているPING値が悪く、速度も思ったほど出ません。当たり前ですが体感的には速度制限中と差は全くありません。速度制限の128Kbpsが、どうせもっと出るものを無理やり押さえつけて128Kbpsまでしか出ないようにしているので限界速度が出るのに対し、PHSは理論値最高400Kbpsなので実測値では似たような数値になった、ということなんでしょう。せめて0.2Mbpsくらいは出てほしかったものです。BlueTooth接続やしょせんガラケーの402KCによるアクセスであることが足を引っ張ったのかも知れませんが、PHS現行機種に外部モデムとして使えて402KCより性能のいいものはありません。

今回のテストで一つ言えるのは現行PHSのアクセスエリアよりソフトバンクの方が広いため、速度制限にひっかかったから一時的にPHSで代用・・・はほとんど意味のない行為であるという結論に達してしまいました。ルーターとPHSの併用は料金面で有利ですので進めていますが、PHSによるアクセスはそれこそ携帯電話の接続そのものに制限を受ける災害時くらいしか使い道はないようですね。長年のPHS愛好家としては残念です。

HDCP2.2モデルに2.5K24型も! 魅力いっぱいのASUSの新ディスプレイ

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どうも、昨日から目覚ましは目のかゆみ、krmmk3です。

今年は花粉がつらい・・・。ここ数年全然大したことなかったのでほとんど回復したと勘違いするほどだったのですが、この3日ほどボロボロです。目がかゆいだけでなくくしゃみもひどいものです。強いくしゃみは耳がツーンとしていろんな意味でよくないのですがマスクしながら寝るわけにもいかず、ほとほと参っております。


目と耳はつらいことに使わず、楽しいことに使いたいもの。そんな目の楽しみの一つ、PC用ディスプレイの新型をマザーボード等でおなじみASUSが発表しました。

ASUS、HDMI 2.0対応の32型4K液晶ディスプレイなど

なんと言っても表題にもなっているHDMI2.0対応32型4Kディスプレイが目を引きます。HDMI2.0対応は先日のacerに続いてPC用としては2機種目でありますが、特にリンク先記事には書いていないもののacerモデルと違い、わたしが重要項目としているHDCP2.2にちゃんと対応しているのです! つまり3Kチューナーやアップコンバート機能付きBDを接続して表示させ、60Hz出力することができるということです。こんなのを待っていた!ただ、3つあるHDMIのうち2.0対応は一つだけ、残りは1.4にとどまってしまうのが残念です。が、PC接続用としてはそれ以外にDisplayPortとminiDisplayPortの2つにもそれぞれ対応しているので、そちらを使って出力させればHDMI2.0はAV機器に充てられます。音声出力は期待できませんが、PC用ディスプレイに音質を期待する人はいないでしょう。別途お好みのスピーカーを用意すればいいのです。こうした豊富な機能を持つPA328Qは待望の4Kテレビの代用品としても使えるディスプレイ第一号となりました。ただし、予想価格は17万円強とされており、これは40型クラスの4K対応テレビが買えてしまう値段であり、コストパフォーマンスという点では決して良くないでしょう。が、40型でも部屋に置くには大きいと思う人には格好です。欲しい人は何をおいても欲しいでしょう。


個人的にはももう一つ注目したい製品があります。23.8型のVX24AHです。このサイズで対応解像度が2560x1440!わたしが前から「欲しい欲しい」と言っていた24型2.5K解像度についに対応した商品なんです。入力はHDMI1.4が二つとミニD-SUBだけでDisplayPortに対応していないのが残念ですが、このサイズで2.5Kは嬉しい。扱う動画がフルHD当たり前になってしまうと1920x1080や1920x1200のディスプレイでは狭すぎます。じゃぁもう一回り解像度の高いのを・・・と思っても27型と一回り大きなものか4Kになってしまって今度は細かすぎるものしか選択肢がなく、どのメーカーも「4Kの24型はあっても2.5Kは27型以上」と決めつけた製品ばかり出してきていたのですが、ようやく選択肢が誕生しました。さすがかゆいところに手が届くメーカー、ASUSです。これで端子にDisplayPortがあってFreeSyncに対応していたら即買い! だったのですが残念ながらそこまでの機能は持っていない模様。LGからFreeSync対応ディスプレイが登場するという発表がありましたが、ゲーム用特化のうえやたら横に広い21:9の変則解像度を採用しているのでわたしの欲しいのとは違うのですよ。

もちろん24型2.5Kは小さい、やはり27型は欲しいという人にはそういうサイズもしっかり出ますし、なかなか隙のないラインナップです。PCはノートが当たり前になりすぎてデスクトップの影が薄くなり、デスクトップ用ディスプレイを日本で売るメーカーは少なくなりましたがまだまだASUSは元気なようで安心します。TNパネルの安くて性能そこそこのディスプレイを使っている人なんかにはそろそろ買い替えを検討する時期にきた、と言っていいみたいですね。

最近の動向いろいろ

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親戚でゴタゴタがあったりして間が空いてしまっています。その間にいろいろあったようなのでちょっとたどってみましょう。

BD/DVDの「アンチリッピングキャンペーン」をJVAが開始

念願かなって著作権業界の大好きな著作権保護法によって違法行為扱いとなった市販のBDやDVDソフトのリッピング。ダウンロード違法化と抱き合わせにした強引な手続きには批判が集まりましたが、そろそろそのほとぼりも冷めてきたと判断しのか、こういうキャンペーンを始めたり市販DVDソフト向けリッピングソフトのオークション販売を摘発したりといろいろ動いてきています。しかし、大本のリンク先にあるTwitterでの意見を見るとJVAの活動に対する好意的な意見が一件もありません。不便で楽しみを奪うことにばかり熱心な業界のやり方に対する不満ばかり。違法化行動のほとぼりは冷めても不便に対する不満が消えることは決してないわけです。当たり前ですね。
ちなみに違法化が決まった時はそういう不満をかわそうとしてか、

「DVDリッピング違法化」にまつわる誤解を読み解く

"今後、「リッピングしてスマートフォンなどにダビングできる」ことを謳い文句にして、CSS技術を使用していないDVDが販売される可能性も存在する"
わたしの知る限りそんなDVD一本も存在してないですね。パッケージでは「技術保護が使用されています」と書きながら全く使ってないソフトならありますけど。
ちなみにこういう違法化の後押し(?)があり、かつ特大のヒット作があってなお、パッケージソフト全体の売り上げは大きく落ちている模様です。

'14年のBD/DVD売上は前年比91.3%。「アナ雪」ヒットも全体の押し上げには至らず



民放5社共同の番組ネット配信は10月スタート。CM付き無料で見逃し配信

ちょっと前に書いた民放による公式配信が10月からだそうです。いつもの「地域限定」はどうなるんでしょうね? radikoみたいに区域をIPから読み取って放送している番組しか見られないようにするとか? 配信の中身よりもそういう利用者からすればやらなくてもいいところに総力を挙げるのが放送業界ですから、何もしない、というのは少し考えづらいのですが。
しかし、実際に利用者はそれほど伸びないと思います。動画サイトへの投稿を防ぐための公式配信、とはいいますけど狙いは結局次週の放送を見てもらおうという視聴率アップのための戦略のための一環でしょうから、視聴率を上げたい番組だけが配信され、動画サイトで見て違法ダウンロード扱いにならないのか?と危険を感じてでも見たいような番組は決して配信されないでしょうからです。


V-Low放送のCATV再配信を目指す「CATV連携WG」設立
デジアナ変換終了後の周波数活用。MVNOサービス連携も


一時は大変注目していましたが、中身が出るたびにガッカリして「もうどうでもいいよ」なシロモノとなってスタートすることが決定したV-Low放送。なぜかデジアナ変換終了(一部をのぞき3月いっぱい)後にCATVで放送することを考え出したそうです。確かV-Low放送って結局カーナビもどきみたいな中身ばかりでわざわざ据え置きのテレビにつないでみようと思うような中身じゃなかったはずなんですが、なんで据え置きテレビ前提のケーブルテレビで? なんでやるのかさっぱり分からないです。NOTTV(結局モバキャスは全部”NOTTV"で行くことになったようですが)も4月1日からチャンネルを増やして有料放送を始めるようですが、せっかくのVHF波なんだから4Kなり8KなりさっさとSHVに回してしまえばいいのに。2020年までに半分の家庭にSHVを、なんて総務省は言ってますけど衛星放送だけじゃ10年たってもせいぜい10%、なのはBS放送が証明しています。テレビ=地上波の概念を守ることを貫き続ける日本のテレビ業界だからこそ、VHF波はSHVに活用するべきだと(映っても1chくらいでしょうが)思うのですよ。そういう話も無きにしも非ず、な感じなんですが有料放送が始まった以上、少なくとも2020年までに地上波でSHVやる可能性はほぼなくなったと言っていいでしょうね。つまりどうオールジャパン体制で煽っても普及は頭打ちすると思うのです、ウルトラCでもない限り。

来た! 日本市場向け有機ELテレビ、LGから。

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前置きなしで取り上げましょう。

日本市場で画質勝負! LGが55V型の4K有機ELテレビを5月発売


ちょっと前に日本のパナソニックとソニーが共同開発、という話が大きく取り上げられましたが大した発展もなく解消し、事実上国内メーカーからの登場の道は絶たれた有機ELテレビ。B-CAS関税で国内メーカー以外のほとんどのテレビメーカーが追い出されてしまった日本市場では受け入れられない人には絶対に受け入れられない液晶以外の選択肢の道は失われたかに見えた有機ELテレビですが、ほとんど唯一の海外メーカーと言っていいLGからついに登場です。まぁ海外メーカーでも有機ELテレビを展開しているのはLG電子くらいなんですが、その唯一のメーカーが日本に残っていてよかったと心から思います。そのLGも有機ELに関しては湾曲などやや変則的な展開が主なのでは、と考えていましたが普通のテレビとして登場となりました。(やはり湾曲型ということです、少し残念)

と、言ってもサイズは最低55型からと非常に大きく、部屋にはとてもおけませんが、日本の液晶テレビのように4Kに必要以上にこだわるつもりさえなければ42型などの普通大型サイズへの展開も十分考えられます。実際に55型ではありますが2Kのテレビも用意されており、将来に期待は持てます。日本のメーカーじゃないということは総務省主導によるオールジャパン体制と無関係に動けるということですから、そっちが主力になってもおかしくないですね。個人的に2KのBD映像を4Kに無理やりアップコンバートした画面って好きじゃないんですよ。

実物を見てみないと本当に非液晶派の期待に応えられるものになっているかどうか分かりませんが、少なくとも液晶を受け入れられない人々の逃げ場が用意される可能性は出てきました。おそらく値段は相当に高くなるため、液晶の市場が有機ELに食われてしまうといった事態にっはならないとは思います。が、こだわる人にはプラズマの後継となる、「これしかあり得ない」製品群になることは間違いないでしょうね。わたしもデモ画面を見るのをとても楽しみにしています。

ケーブルのデジアナ終了

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予定通り、三月三十一日正午を持ってケーブルテレビによるデジアナ変換の配信が終了しました。
ちなみに現在は青い画面で「デジアナ変換サービスは終了しました。今後はデジタル放送をご覧ください」などのメッセージとともにケーブルテレビ局や総務省地デジコールセンターの電話番号が記載されているのみです。

ちなみに終了の瞬間のタイミング、家がバタバタしていて切り替えを見逃した。一生の不覚 orz


そう言えば難視聴むけ衛星放送のキー局再送信も今日で終わりですね。例のカードはこのために導入した、という人も多かったようですが、結局解放されませんでした。

発表と実態

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やっと三月も終わりです。今月はネット速度の計測テストをやったために月半ばにして現在利用中のモバイルルーター、305ZTの速度制限の対象である7GBを超えてしまったため、速度制限に引っかかってしまいました。もちろん解除料金二年間無料キャンペーン(ショップではキャンペーン対象加入申し込みは今日3/31まで、なんて貼り紙がありましたが本当でしょうか)の対象内なため、解除は何回行っても追加料金は発生しません。ですが追加料金なしと速度制限の不便さを味わうのは別の話。むしろちょっと使う事に「容量オーバーで速度制限に引っかからないだろうか」ってルーターを手元に置いて絶えずチェックしながらのネット利用になるしかなかったため、利用に集中しきれなかったために快適とはほど遠く、インターネット自体から少し遠ざかってしまったように感じています。事前に解除予約は入れられるのですが一回分500MBしか入れられないため、ノートPCをモバイルルーターしか使えない環境で使うとあっさり上限に達するので気が気でないです。最近のサイトはPCでアクセスするとこっちが望んでもいないのに勝手に動画が動き出して容量をガンガン食う広告が罠のように貼られているケースが多いですからね。これを考えると名目上の速度は劣っていても制限のない旧WiMAXがどれだけ快適だったかがよく分かります。今の2+は他と横一線で話になりませんけどね。

四月、引っ越しして一人暮らしを始める人も少なくないと思います。いまや携帯電話持ちが当たり前になったので部屋に固定電話を引く人がいなくなったようにネットもモバイル回線で外でも家でもこれ一本、と考えている人もいるかと思いますが、PCを併用するならモバイルルーターは305ZTを含めて全部使い物になりません。家用固定回線を引くことを強くおすすめします。外ではMVNOで最低限のアクセスだけ行うのが一番だと思います。昨今は「PC離れ」だの「受け身で消費するだけのスマホしか使わないからネットを活用することが出来ていない」などと若者を批判する声がありますが、モバイルルーターがPC用として使い物にならないのが当たり前になってしまっている現状ではPC離れは当然のことだと思います。

外で使えない→外で使わない→家でも使わない

こういうごく当たり前の悪循環ですよ。小型端末の発展で良い意味でも悪い意味でも外と家の区別を付けない人が多い中、外で使えなければ家で使わない、当然の流れだと思います。
まぁそれでも「一部の人が有限の電波資源を独り占めする可能性がある」という錦の御旗がありますから各社横一線の速度制限はやめないでしょうね。それが正しいとしたら、リセットされる月初めとヘビーユーザーが軒並み制限を喰らっている月の終わりでは快適さに差が出るはずですが、そういう話は利きません。もっとも、数字で出そうにも計測はやろうったってなかなか出来ません。速度制限をやめなければ速度検証が非常にしにくくなるのです。やってみると分かりますが速度測定アプリは大変容量を食うので、調子に乗っていろんな測定を行うと簡単に速度制限の量に達してしまいます。そうなれば305ZT以外はお金を払って制限解除を繰り返すしかなくなりますから、わざわざお金を払ってテストを行うような人は当然ごく少数に留まりますから、個人の測定データはネットに余り出回らなくなります。特に月末の速度データを出すのはほとんど無理でしょう。それをかいくぐって出回った小数データが例え遅くても「あくまでベストエフォートでうから条件によって速度は異なります」という言い訳が可能となり、"名目上の速度"が実態を全く反映しないものでも構わないというのが宣伝の上では大きな利点ですから。


ついでにいくつか。

三菱「REAL」に再起動繰り返す不具合 最大162万台に影響


三菱のテレビと言えば製品数は少ないものの、赤の発色や内蔵スピーカーと言った他が軽視しがちではあっても実際使うには重要な機能に力を入れた製品が一部で高い評価を受けている尖った製品という印象がありますが、当然それらは今回の対象に含まれてしまっています。非常に残念ではありますが、発表の「他社が配信したデータによって不具合が起きた」が気になります。日本のデジタル放送対応機器は地上波から送られる電波でプログラムのアップデートが行われることが稀にあります。ダビ10の時は自然に手持ちのレコーダーがダビ10対応になったことを覚えている人もいるでしょうが、ああいった特殊ケース以外にも送られることがあることを今回の件は教えてくれました。そして、他社の製品に対して不具合を起こすプログラムを仕込むことが出来ることも。これはやろうと思えば、一部のメーカーの製品だけに不具合を起こしたり気に入らない部分を書き換えたりするプログラムをメーカーや放送局の思惑で配信することが可能と言うことでもあります。普通に考えれば不正競争防止法に引っかかる行為であありますが、不正競争防止法は大企業の談合の保護の面もあるため、違反を行ったのが大企業だと違法に問うことが難しくなります。今回の件が「他社」とあるだけで具体的な発表が全くないところから考えてもそうした行為を隠して行うという可能性が決して皆無ではないことが分かります。そうした力尽くでも一度不具合が起これば「○○の製品はくそ」という拡散がネットであっという間に行われますし、一度ついた悪評は好評でかき消されることはありませんから、簡単に特定のメーカーを潰すことが出来ます。なるほど、テレビやレコーダーで裏切り者が出ないわけです。テレビやレコーダーに不具合が出た場合、そのメーカーを疑うのと同じくらい"粛正"を疑うべきでしょうね。


「週刊アスキー」5月末で印刷版は休刊へ 以降はネット/デジタルに完全移行

また印刷物のPC系雑誌が休刊~実質的廃刊~になりました。速報性ではネット配信に叶わない以上、雑誌ならではのまとまった詳しいデータが載っているのならまだ良かったのですが、明らかに特定のメーカーを贔屓する、実体を伴わないデータばかりで読んでいてウンザリ、ましてアスキーはWEBでもやり方が同じですから、あれでは信用を失って買わなくなるのも当然です。時代の流れ、と片付けるのは簡単ですが、マスコミの根深い問題もあるような気がします。

ゴジラ新作、監督決まる

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4月1日に発表という非常に無粋なことをしてくれたので即日書けなかった(まぁプライベートでもそれどころではなくて、やっと余裕ができたということもありますが)この件、やはり取り上げておきましょう。

日本版『ゴジラ』総監督に庵野秀明!『進撃の巨人』樋口真嗣とタッグ!

庵野秀明氏と言えば、ここ最近特撮博物館の規格や"日本特撮に関する調査報告書"の件で特撮の保護を訴えていた人物です。ただ、そのやり方はどことなく特撮を「過去のもの」「古き良き時代の象徴」と言わんばかりのもので、わたしは以前そういう動きを批判したこともありました。その言動の責任・・・というわけでもないでしょうが今回「ゴジラ」というこれ以上はない特撮分野で製作に直接かかわることで特撮を"旧"から"新"時代のものとする立場にたったわけです。鬱だとか言ってないで躍進を期待したいものです。

実際に映画を撮るのは樋口真嗣監督。正直言ってあまりのサプライズのなさに逆に驚いています。樋口真嗣監督と言えば「日本沈没」を数年前に取りましたよね。これはリメイクでオリジナルの「日本沈没」はありましたよね。この監督が森谷司郎氏。黒澤明監督の弟子らしく、空を見て「太陽がじゃまだからなんとかしろ」とスタッフに無茶をいい、古タイヤを大量に燃やして黒煙を発生させて太陽を遮らせた(今なら確実に怒られます)という逸話の持ち主ですが、その後手腕を買われて「さよならジュピター」の監督も依頼されたらしいのですが急逝されたため、日本沈没の助監督橋本幸治氏が代わりに監督、そのままスライドのように84年度版「ゴジラ」に・・・という流れがかつてありました。つまり「日本沈没」→「ゴジラ」というのは東宝特撮の王道の流れなのです。そういう意味でも無難な人選ではありますが、なんか特技監督も兼任という話が出ています。ずいぶん本編監督ばかりやってきていたので大丈夫かいな?という気もしますが、少なくとも安易にCGに頼ったVFXという作りはしないでしょう。公開当日はなんとなく気分が盛り上がりませんでしたが、こうして書いているとちょっと期待感が増してくる気がします。

まぁ映画の公開はもうしばらく先ですから、期待を上げていくのはこれから少しずつで十分です。今度こそ映画のクライマックスにわたしのテンションがピークに来る、そんなゴジラが見たいです。

奇妙なお客

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中古品取扱い業を営むわたしですが、最近時々来る変わったお客さんがいます。毎回違う品物を持ってきて値段を聞くのですが、ただの一度もおいていったことがないのです。
こちらとしては毎回可能な限り良い値段をつけているつもりではありますが、値段に満足してもらえずに断られてしまうこともあります。それはわたしたちにとっては仕方のない話。ですが、そのお客さんは値段を聞いただけで、「ああ、そうですか、ありがとうございました」と特に何も言わずに持って帰ってしまうのです。普通は気に入らなければ「もっと価格を上げられませんか」とか交渉を要求してくるものだし、その余地もない店だと思うのなら二度と来ないはずなのですが、一週間に一回程度の割合で訪ねてくるんです。
最初は金のネックレスとか比較的簡単に値段が出るものでした。すっかり一般から重量のある金のネックレスが姿を消してしまった昨今では珍しいほど大きなもので、どうしても欲しかったので限界を半歩超えた値段を付けたのですが、あっさりと持ち帰られてしまいました。それ以降は高級品ではあるのですが値付けに感性が必要なものを持ってくるようになりました。先日など、ものは確かですが錆びついてしまって動作しなくなった某有名ブランド腕時計というメンテナンス代を考慮に入れたら値段を付けていいものかどうか、というレベルのものをいくつも(複数、かつ全部そういうものばかり!)持ってきたのです。

普通に考えたらその人は同業者、ウチの値段の調査とか自分らの知識に自信がないから難しいものに関してはこっちに値段だけつけさせてそれをベースに商売するためとかそういうものでしょう。ですが、そういう人は後ろめたさを引きずるわけですから同じ人が何回も来たりするとは考えづらいんですよね。2回ごとに他の店員を派遣するとかそういう手を取るでしょう。でも同じ人が何回も来ているんです。遺品の整理? 人には言いづらい関係に手を染めている人? 実態は謎です。


この話、現在進行中なのでオチはないです。果たして真相が聞けるかどうかも謎。こっちから聞いて怪しまれていることを察せさせるわけにもいきませんからね。雑談でポロッとこぼすのを待つしかないです。

三品目の珍品、今度は本物!

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何年かに一回、気が向いたように我が家に眠る謎のお宝?を公開しています。過去の公開はこちら

発見? 狩野永徳の絵?

一つ目を書いたとき、「これに匹敵する珍品があと2点ある」と書きました。その二品目が下です。

特別公開

そして、だれも待ってないけどお待たせしました。ついに許可が降りましたので三品目、最後の大物を公開します! 今度のは過去の二作と比べると推定年代は新しく、かつどう転んでも美術的価値は皆無ですがその代わりに高確率で本物という逸品です。こういうものの偽物を作ってもしょうがないですからね。



(クリックでもう少し拡大して読めます)

達筆すぎてほとんど読めませんが、書かれている日付は天保八年。西暦でいうところの1837年ごろ。誰でも知っている日本史では大塩平八郎の乱があった年のもののようです。多分街中におかれたお触書か何かの立て看板を何かの拍子に手に入れてもったいながって保存しておいたものでしょう。虫食いらしき穴が多く、下部の一部は破損しているものの、ほとんどの文字は識別できるレベルです。ただし、字が達筆すぎてほとんど読めませんが・・・。かろうじて拾えるのは地名。一行目に周防之元領分石州濱田松原・・・とありますから現在の島根県浜田市松原町のことだと思います。ただ、周防の国ではないので何が元領分なのか分かりませんが、これは"周防藩"、俗にいう長州藩、毛利氏の元領土だと考えれば納得のいく一文です。そこらへんがどう絡むかは分かりませんが、「海を渡る」「朝鮮国」「異国の都」などもかろうじて読めますのでそこらへんに住んでいた人が朝鮮に行ったか、あるいはその逆で朝鮮から誰かが来たか・・・ということを伝えたものなのでしょうか。一応古い文字を読める、という人に読んでもらった紙が添えてありますが、その人もはっきりしないのか、自信のあるところ以外は崩し字で書いてきたのでこれまた読めない(^^;)自信のある方は解読してみてください。なんか深いことが書いてあるのかも知れません。

毎度おなじみPowerDVDが15に

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有料の動画&ビデオソフト再生ソフトの定番、PowerDVDがバージョン15になって発売されるそうです。

HEVCハードウェア支援や4K再生強化した「PowerDVD 15」

昨年は急遽AMD Fluid Motion Videoに対応したPowerDVD14が話題を集めました。当然わたしも14を購入済みなのでこの15は興味はあるものの買うにはどうかなぁと思っています。それなりに高額な有料ソフト、出来れば買って数年は使い倒したいですからね。よほど大幅な新機能がない限り、この手の割と有料バージョンアップが頻繁なソフトは 二世代に一回程度の買い換えで十分というのがわたしの認識です。そのパターンから言うと14は本来パスするつもりだったくらいなんですから。

さて、15になって何が変わったのか、を見ると

・H.265/HEVCのハードウェアデコード対応
・ISO形式のDVD/BDファイルの再生が可能
・クラウド上に保存した動画のストリーミング再生が可能
・4K動画や120/240fpsを再生環境に合わせてレンダリング
・TrueTheaterモードの強化、色や音声にも対応

と言った点があるようです。とはいえ、我々が使う動画と有料ソフトに求める機能という点でクラウドや4K動画関連の重要性は高くないでしょう。他の強化機能や従来の機能の継承の方を見るために、早速体験版を手元の全デスクトップ機に入れてみました。

・H.265.HEVC再生
14でも当初の目玉とされていましたが、15ではハードウェアデコードに対応しました。対応するGPUはIntelのHaswellReflesh以降とGeForceのKepler以降とされています。AMDがないのは単純にH.265/HEVCのハードデコードが出来ないからでしょう。手元のIntel機はRefleshでないHaswellなので動くかどうか楽しみだったのですが、なんと体験版ではH.265/HEVCの再生機能がカットされています。14の時もそうでしたがH.265/HEVCには何か制限があるのでしょうか? 試せないものは仕方ないので評価出来ません

・ISO形式の再生機能
以前は出来なかったこの機能、若干今更感はあります。なにせWindows8.1ではOSの標準機能としてISOの仮想ドライブ化が行えるため、ISO直接再生は出来ても出来なくても使用感は大して変わらないからです。古いWindowsVistaやWindows7を使わなければならない場合にはそれなりに役に立つのでしょうが。ただ、利用しようとすると専用のドライバのインストールを求められ、Windowsのシステムに組み込まれてしまうので少し抵抗を感じてしまいます。また、ISOを動画ファイルの一種と見なすために同ファイルを含むフォルダを全部参照して動画リスト一覧表を作り始めてしまうため、再生の開始に時間がかかります。一度再生が始まってしまえばどちらでも同様に使えるため、仮想ドライブを使った方が良さそうです。

・TrueTheaterモードの強化とFluid Motion
最後は従来の機能の強化と継承です。特にFluid Motionが使えなければ話になりませんが、もちろん機能は削除されておらず15でもFluid Motionは使えます。ただ、設定画面で「BDのみ」の但し書きが存在し、今回もBDの再生でしかFluid Motionは有効になりません。が、もちろんISO化したBD形式ファイルでのFluid Motionは可能です。以前テスト用に1280x720サイズで作ったBD/ISOを再生してみたところ、ちゃんとFluid Motion化されたうえ、Cyber Link独自の機能であるTrueTheaterモードの補正を加えることが出来るようになりました。解像度低めの映像だとRADEON側の補正は画の雰囲気を可能な限り残したままの補正となるので少し細い印象の画になりますが、TrueTheatorではこれをはっきりとした太い線のものに変えてくれます。その割に色の崩れなどは新機能のせいか押さえられ、強い印象のままの画を楽しむことが出来るようになりました。14まではFLUID MotionのようなGPUに依存した機能を使う場合はTrueTheaterモードを併用することは出来なかったのですが15でこれが可能になったのは好印象です。もちろん画によってはクドい作りになる印象を受けますので補正を切ることも可能です。
ただし、愛用のA10-7850K搭載機ではISOのFluid Motionは使えたものの、USB接続による外付けBDドライブからBDソフトを読み込んだ場合のFluid Motionはなぜか全く有効になりませんでした。チェックを入れることは出来るのですが、どんなBDソフトを入れても「有効になりませんでした」状態から動くことはなかったのです。CPUの負荷が大きすぎるのかと思いTrueTheaterモードを無効にしてもダメでした。ですが、A10-7800を使ったPCの方ではISOファイルはもちろん内蔵BDドライブ、それにA10-7850Kで使っている外付けBDドライブをつなぎ替えてBDソフトを再生した場合でもFluid Motionを使うことが出来ました。効果も画面にはっきり現れています。CPU面の性能で言えばA10-7800よりA10-7850Kの方が上、そのうえわたしはA10-7800をcTDP45Wで使っているので少なくともCPU面での問題とは思えません。ドライバも同じOMEGAですし。7850KのチップセットはAPU用としてはハイクラスでも少し古いA88X、7800は廉価版でも新しいA68Hという違いはありますのでそっちが影響したのかも知れませんが・・・。ちなみにBDドライブの差し込みをUSB2.0ではなく3.0にしても変わりませんでした。ケースの関係上7850KではBDドライブを内蔵させていないため、そっちの方は試すことが出来ません。ただ、試しにPowerDVD14を使ってみたところ、同じAPUのA10-7850K機で同じ外付けBDドライブ同じBDソフトでもFluid Motionはちゃんと使えたため、バグの可能性が高いです。


たった一日の使用で何が分かる? と言う気もしますがPowerDVDに慣れている身として駆け足で体感してみました。と、言っても効果が分かったのはTrueTheaterモードくらいですが・・・。これ、エンコード素材に対しては非常に効果が高いのですが、ISO化しないとFluid Motionが使えないので、どんな24fpsファイルでもFluid Motion化させてしまう環境をすでに持っている場合、PowerDVDで再生するためにISO化するのも面倒と感じるだけでしょう。初期のFluid Motionと時と違ってそこまでする機能かな? とも思いますし。それに市販BDソフトの再生の場合はあそこまで強い補正は掛けなくてもいい気がしますしねぇ。何よりA10-7850K機でFluid Motionが市販BDに対して使えなかったのがマイナスの印象になったため、少なくとも14を持っている人が15に買い換える意義は薄いと思います。

絶賛続行中、305ZTの新速度制限

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ご存知の方も多いと思いますが、今月四月に入ってからY-mobileは単独の会社ではなく、ソフトバンクに正式に吸収合併され、携帯電話事業の別ブランドという形になりました。なんでもグループではあっても別会社という形では複数の電波帯域にまたがって名目上モバイルネットの速度を上げるキャリアアグリゲーションが許可されないからとか。イーモバイルとウィルコムが合併して一年とたたないうちにワイモバイルはまたしても合併して名だけを残す形となってしまいました。が、ユーザーから見れば今までと同じサービスがそのまま継続されれば会社の仕組みがどう変わろうと気にならないところです。ですが、ソフトバンクと言えば通信業界でもっとも速度制限に対して厳しく、かつ厳密にやってくるキャリアとして知られています。ワイモバイルはその点同じグループとは思えないほどの立ち回りで、最新型の305ZTに対してはこっそりと近接三日間の容量による速度制限を事実上撤廃、7GB/一月制限の解除料金二年間無料キャンペーン(なぜか継続中)と合わせれば、500MBごとの解除の手間さえ我慢すれば制限に悩まされることのないモバイル通信が可能だったため、度重なるWiMAXの速度低下や速度制限、あるいは他のキャリアや今までのサービスの速度制限に辟易していたユーザーの格好の受け皿となってくれたわけです。かく言うわたしもその恩恵にあずかろうと長年使い続けてきたWiMAXを捨て、ワイモバイルの305ZTを使用するようになりました。

ところが、この四月になって会社が「ソフトバンク」となって以来、この速度制限撤廃が撤廃され、ソフトバンク準拠の速度制限が305ZTに対しても行われるようになったという噂がネット上と飛び交い出しました。そのせいか、以前の「語ってはいるものの実質三日/1GB速度制限なし」と評価したわたしのブログ記事にすらそこそこアクセスが来ているくらいです。すぐにでも試したかったのですが、月に数日どうしてもモバイルのみでノートPCを使いたい日があるので、その日だけは速度制限を間違っても起こさせるわけにはおかないので調整のためにテストはのびのびになっていました。
そしてその「半日モバイルルーターだけでPCを使いたい」日である先の16日にテストは決行。と、言っても特別なことをしたわけではありません。普通に数時間ノートPCを305ZTでインターネットにつなげ、普段とほぼ同じ利用をしただけです。このノートPCを起動するのはだいたい10日ぶりと言うこともあってOSやセキュリティソフトのアップデートもあり、普通に使っているだけで簡単に1GBに到達してしまいました。むしろ1GBに到達したのでそこで停止したくらいです。ちなみに前日前々日はほとんど305ZTを使っていません。アクセス量も2日で100MBは超えていないでしょう。これで三日/1GBの条件はギリギリ達成しました。
翌日午前中、速度テストをしてみましたが15Mbpsは楽に出ています。ネットの情報では速度制限は午後のみ、という話でしたからまだ速度制限が実施されていなくても不思議ではありません。そして午後0時にさしかかった時点でネットにアクセスしてみると・・・

噂通り!! 目に見えてネットアクセス速度が遅くなっています! PCではとても使ってられません。我慢して速度テストを行うとなんとダウンロードが0.95Mbps! メーターが意地でも1Mbpsに到達しないというストッパーに阻まれているかのようです。ちなみにアップロードは嫌味にも普段より早い10Mbpsオーバーに達しているところから、電波状況ではなく意図的にダウンだけ遅くさせられているのは明白です。

やはりワイモバイルはソフトバンク、三日/1GBの速度制限撤廃の話はあっさり反故にされ、業界一と言われる速度制限が実施されていました。どうせ向こうは「MVNOなども特定の時間以外ではこのくらいの速度しか出ていないことも多く、それほどきつい速度制限とも思えない。アップロードには制限をかけていないので主な利用法であるLINEやTwitterに投稿する分には全く問題なく、利用者には制限を感じさせない最低限の速度制限」とでも言わせたいのでしょう。しかし、わたしに言えるのは「128Kbpsにされるよりはマシでしかない、こっちの期待を裏切った最低の不意打ち規制導入」と言う恨みの言葉だけです。わたしはスマホの代わりにモバイルが使いたかったのではなく、宿泊先など有線ネット環境のない環境でPCを使いたくてモバイルを使い続けていたのです。だから三日/1GBの制限だけは絶対受けたくなくてそれを忌み嫌っていたのですが・・・そのわたしが使っているモバイルがよりにもよって三日/1GB制限が厳密に実施されるものになるとは・・・。なんの因果応報? わたし、何かバチがあたるような悪いことしました?まだ一年と八ヶ月も契約残ってるのに詐欺だ・・・。

しかし、これは少なくともPCでは全く使い物になりません。出先でPCを使うには極めて不都合で、頑張って前日の利用を控えても一泊二日の短期出張くらいしか使えません。わたしはプライベートの利用なのでまだ我慢出来ますが、ビジネスのために契約している人の中には支障をきたし、失敗する人も出てくることでしょう。だからと言ってauやuqにしたところで慎重に使えば三泊四日もつかも知れない、がせいぜい(現状uqの2+はまだ近接三日制限を実行していないという話ですが、「必ずやる」と名言しているので乗り換えれば二度馬鹿を見るだけなのは明白)。唯一ドコモが3日制限撤廃を宣言していますが、追加料金なしで一月/7GBから逃れるコースがないと来ています。それでもわたしの使い方では一月/7GB制限と三日/○GB制限どちらかを必ず選べ!と言われたら前者の方がまだ少しマシな場合が多いのでこっちを選ぶでしょうが、それでも使い勝手はPCで快適とはほど遠くまさに八方ふさがり。ようするに、キャリアは「PC使うな!PC離れ大歓迎!受け身で簡単な調べ物やSNSしか出来ないモバイルだけ使ってろ!」とこういうことが言いたいわけなんですね。そう言えばPCユーザーは全員犯罪者かその予備軍と見なしている勢力もありましたっけ。


この速度制限、翌日の午前一時まで続き、制限が撤廃されたところでさっそく2GBのファイルをダウンロードしてみました。これはわざとです。そして午後、前日と同じダウン1Mbps制限が始まっています。あえて残りの日数はなるべくモバイルを使わないようにして、この状態が何日続くか試してみたいと思います。

あ、もちろんこの新速度制限が実施されていても特殊速度制限であるYouTube制限も引き続き行われていますよ。ちなみに某ブラウザゲームを入力待ち状態にしたままYouTube制限タイムにYouTubeにアクセスしたところ、問答無用でブラウザゲームがエラーを起こして落ちました。タイム中はYouTubeにアクセスした途端、一度回線を完全に切って速度低下させてつなぎなおしているみたいですね。そこまでやるか!? です。すごい。

追記:二日目。前日数十MB程度しか使ってないが、本日も速度制限適応中。「近接三日間1GB」が速度制限の上限らしい。つまり一日で1GBアクセス(PCなら普通)したら三日間速度制限になるものと思われます。ひどい。

震撼せよ!! 有機ELテレビ先行展示興奮レポ

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長らく液晶以外の選択肢が奪われ、国内メーカー寡占によるぬるま湯市場に陥っていた日本テレビ市場において、黒船襲来と言っても過言ではないLG電子による有機ELテレビ投入のニュースは一部のテレビオタを久々にテレビに関して「数字」ではなく「質」において語るものとしてくれる衝撃を与えてくれましたが、その有機ELテレビの先行展示が量販店の店頭で開始されました。残念ながら大都市圏の一部だけとなっているためわたしのような中途半端な地方都市に住んでいる人間にはまだ見ることができませんが、よくコメントをくださる帰ってきた"なんだかなぁ"さんから実際に現物を見た興奮直後のコメントをいただきましたので、こちらに転載させていただきます。

(ここから)
・LGの55型曲面4K有機ELテレビは5月8日発売。一部店舗で先行展示も
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150424_699435.html

本日よりLG OLED TV 55EG9600の一部店舗での先行展示が開始されました。

対象店舗
エディオン→豊田本店・広島本店
ノジマ→イオンモール幕張新都心店
ビックカメラ→池袋本店・有楽町店
ヤマダ電機→LABI1 なんば店・LABI1 日本総本店池袋
ヨドバシカメラ→マルチメディア Akiba店・マルチメディア梅田店

さっそくヨドバシカメラ梅田店にて視聴してまいりました。
「圧倒的ではないか、有機ELは!!」
こう叫びたくなるくらいの圧倒的なまでの画力。("どこが"ではなく"すべてが"である。)
これを見た後で液晶テレビを見ると、もはや液晶に金など払うべきではないと本能が訴えかけてきます。

ブラウン管時代に普通に表現できていたのに液晶に変えることによって失った多くの感動要素が戻ってきた、そんな感じさえします。
経済の世界では失われた20年などと言いますが、テレビの世界も液晶に変わったことによって失われた10年の損失を改めて大きく感じます。
5月8日の発売日以降、画質を論じるもしくは画質にかかわる仕事をしている人間は、嫁を質に入れてでも導入すべきであると確信します。

正確にはPSVitaなどを含む有機ELパネルにありがちな、シアンからライトグリーン、レモンイエローにかけて見受けられる違和感は本機でも若干ありますが、
従来のものに比べればその違和感は大きく減少しているため、常用したとしてもほとんど問題にはならないかと思う。
他社によくある6軸補正などが可能であれば後でユーザー自身にて補正することは可能な範囲かと思われるが、6軸補正が可能かどうかは不明。

カーブドスクリーンについては、デモ素材だけを見る限りにおいてはしばらく見ていると違和感はほぼなくなる。
これはIMAXシアターなどと同じような感じで慣れ次第だと思いました。
パネル表面は光沢パネル+低反射コートのため、細部までしっかり見通せました。

ヨドバシ価格で679,100(税込)、ポイント67,910ポイント(10%還元)と、かなり高額ですし、55インチをどうやって導入するかという問題も考えないといけないわけですが、
導入に向けて真剣に検討してみたいと思います。
※今月のHiViによると、秋に発売予定の65インチモデルは発売当初よりHDRに対応させるべく検討している模様。
55EG9600をのちほどHDRに対応させるアップグレードサービスはしないのか気になるところ。

(ここまで)

ありがとうございました。「液晶によって失われた10年」の損失を埋められるほどの画質、いや画力は、動く平面でしかない液晶とは別次元の動画を我々に提供する底力をもっているようですね。もちろん4Kということもあるのでしょうが、だからこそ液晶との違いがはっきりと分かるというものなのでしょう。国内メーカーにやる気がないのが残念ですが、わたしも自分の眼で早く実物を見てみたいものです。有機ELと言っても全く弱点がないわけではないですが、だからこそパネルだけに頼らない画つくり、テレビとしての完成度が注目です。
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