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Channel: 録画人間の末路 -
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FRCの"Blueskyのホームページ"が一時閉鎖

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数少ないVCEやHSAに対応したエンコードソフトであるA's Video Converterを始め、最近ではなんと言ってもFluid Motion Videoに対応したフィルタ、Bluesky Frame Rate Converterを公開されたことで知られるBlueskyのホームページさんが凍結され、アクセスが出来なくなってしまいました。
ブログによるとサイト運営元が"ウィルス・マルウェアの感染によりサイトを凍結した"とのことです。

bluesky23.yu-nagi.comへのアクセス不可について

最近のBFRCはモード切替がワンタッチで出来る実行ファイルが付属していましたが、あれがまずかったようです。実際、ウチでもGDATA Internet SecurityがインストールしてあるPCではダウンロードしようとする段階でブロックされてしまう現象が見られました。他のセキュリティソフトが入っているPCでは問題なかったため、それらのPCでダウンロードしていました。ただ、念のため実行ファイルを利用せず、おなじく公開されていたDXVA Checkerを使って該当項目を書き換える方式で利用しています。DXVA Checkerに関してはセキュリティソフトも何の反応もありません。
まぁああした実行するだけでレジストリを書き換えてしまう、タイプのファイルは実際の中身に関係なくそれだけでマルウェア扱いにしてしまうセキュリティソフトもあるんだろうな、程度に思っていて大して気にも留めていなかったのですが、サイトの運営元とすれば仮にもセキュリティソフトが反応するファイルを公開しているサイトを放っては置けない、と思うのも当然のことでしょう。ましてここ最近はアクセス・ダウンロード量とも急速に増えていたことは想像に難くありませんからね。

どうやら以前のサイトはそのまま閉鎖され、新しいサイトを立ち上げる意向のようです。あそこからしか入手出来ない貴重なソフト・ファイルを多数公開されていたサイトですから、1日も早い再開を願いたいですね。

CES、オールジャパンでスマテ化推進

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1月6日と言えばCESです。去年も書いてるし。

CESでは多くの企業から近い将来展開する製品群の試作品や公での新製品の発表の場として使われているわけですが、今回新製品群の代表格と言っていいのがIntelのBroadwellでしょう。

Intel,「Broadwell-U」ことノートPC向け第5世代Coreプロセッサ14製品を発表


4gamer向きのプロセッサなのかなぁと心配になるほど大きく取り上げられていますね。確かにIntelCPUならPCゲーム用として注目せずにもいられないのでしょうが、今回のBroadwellはすべてUモデル、低消費電力を重視したモデルでしかないのです。そのため、下のCeleronから上のi7まで全部2コアモデルです。もちろんHyperThreadやGPUコア、クロックのターボで差別化はされているんですが。同じコアを選別して分けているのかも知れません。その代わりにクロックがUモデルとは思えないほど高く、マルチスレッド化がそれほどでないソフトなら現行の大型ノート向けCPUに負けない性能を発揮しそうです。そういう意味ではゲーム向けと言えなくもないですが、ゲームでもi5よりi7を選ぶ傾向にある日本のゲーマーはこのCPU搭載PCをゲーム用としては歓迎しないような気がします。
個人的な注目は内蔵GPU。従来のHD Graphicに加え、Irisブランドが使用されることになりました。ただし、Haswellの時のように大容量キャッシュはなく、そのせいか"pro"の字もついていません。前評判の割に日本では製品がIntel系としては珍しいほど登場せず、わずかなノートPCと小型PCに搭載されるのみだったIris。正直それほど浸透度は高いとは思えませんが、Intelはこのまま"内蔵高機能GPU"の代名詞としてIrisブランドを育てるつもりなのでしょうか。ただ、IrisブランドのGPU搭載CPUはU型番とは思えないほどTDPが跳ね上がっている(ほかが7.5~10Wなのに対し23W)のが気になります。いくら高機能とは言っても、Intel製ですからベンチのスコアはともかく表現力などに期待する人は少ないはず。これだけTDPが上昇するのならコアを増やした方がいいと思うのですがそれでもIrisを搭載したIntelの思惑は如何に。HD Graphicとは異なる高機能を秘めているのでしょうか。個人的に「高性能GPU」に期待するのはゲームのベンチでスコア云々ではなくてFluidMotionのような動画再生支援とかHDMI2.0対応とかそっちなので、そういう方面での進化を望んでいるんですけどねぇ。
Uシリーズということは、PCは"Ultrabook"を想定しているのでしょうか。一時は終了してしまうのではないかという噂さえあったUltrabookですが、事実上2in1と統合して生き残る空気を見せ始めています。BroadwellをUモデルから始めた
ということはIntelは今後Ultrabookや2in1に力を入れるという意思表示なのかも知れませんが、日本の市場を見る限りもっと上かもっと下が望まれ、Uモデルの市場は中途半端な印象も受けます。ひょっとしたら大本命はMacBookに採用されることなのかも知れませんね。


ソニー、Android TV/4KプロセッサX1搭載テレビを発表

パナソニック、Firefox OS搭載4Kテレビ発表。55型8Kや4K/HDR BDも披露

シャープ、4K Android TVや“8K相当”AQUOS、薄さ0.5インチの4K Super Slimなど

2020年までに目途をつけなければならない8K早くも登場・・・が一見目を引きますが、もっと注目すべきはどこも首をそろえてOS搭載のテレビにしていることです。言うまでもなく総務省の指導である「UHDTVはスマートテレビであることが望ましい」に従ったものです。お役所の「望ましい」="遵守"ですからこうなるのは当然ですね。もっとスマートテレビの概念など誰も知らないので、とりあえずアプリが追加できるようにしておけばスマテだろうということなんでしょう。提案の段階ですら先は遠そうです。

一方いよいよ姿を見せ始めたのがUHD-BD。まだ正式規格にもなっていないのでこれが本当に発売されるのかどうか怪しいものではありますが、少なくとも4K8K世代に新メディアを使う気はなく、そしてこれからも映像ソフトのメディア提供は続くという意思表示でもあります。個人的にはストリーミング配信受信権なんていう向こうの思惑でいつでも価値ゼロにできる方式に一本化されるより歓迎。どうせほかの規格は出ないでしょうから(マクセルのiVDRはありますが)早く正式規格にしてほしいものです。実際買うのがいつになるかはわかりませんが、ある、ということが重要なのです。
一方、ついにSAMSUNGのブースからも有機ELが消えました。

Samsungの4K TVは液晶に一本化。量子ドット/Tizen OSでプレステも遊べる


日本のメーカー6が投げ出した以上、もう液晶だけで十分と判断したのでしょう。一応LGはまだ残っているようですが撤退は時間の問題・・・。ガッカリです。


[CES 2015]「FreeSync」対応ディスプレイがCES 2015で一斉公開。BenQやLGなど計5社から計10製品が登場


ゲーム用規格のようにとりあつかわれていますが、わたしは動画向けの24Hzにも自動対応してくれるという点で大変注目しているFreeSync。昨年の時点で対応を表明していたのは日本ではディスプレイを売っていないSAMSUNGだけ、という寂しい状況でした。ただ、ブロガー勉強会のおりに「まだ公表できないが発売を予定しているベンダーはいくつかある」と言う話だけは聞いていて、そこに期待していました。今回のリストにLGとBenQの名があったことで日本でもFreeSync搭載ディスプレイは発売される可能性はグンと高くなりました。わたしは次のディスプレイはFreeSync対応から選ぶつもりだったので一安心。ただ、LGのものはやや変則なので今のところはBenQが最有力候補です。これにHDMI2.0があればさらに良いのですが・・・。実際に市場の登場する時を待ちましょう

米国でUHD Alliance設立 UHDTVの普及は本気で進むか

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アメリカで、ついに4Kに本腰を入れるか、の足固めがはじまったようで、ハリウッドや機器メーカーが協力してUHD Allianceなる組織が立ち上がるとのことです。

「UHD Alliance」設立。4K超映像推進でハリウッド大手やメーカーが連携

"なんちゃらアライアンス"みたいな名前の組織ができると本気を感じるのはわたしだけでしょうか。参加企業の中では日本ではとっくに撤退したDirecTVの名がつい目を引きますが、それ以外も映像産業の主要企業の多くが参加を表明しており、とにかく4Kは普及させる、という意気込みは伝わってきます。こういうのはとりあえず名前だけ貸しておく、の企業も多いのかも知れませんが、4Kが次の家庭向け映像の一つの基準となることは間違いなさそうですね。

また、企業名だとは思ってなくても規格名だけなら誰でも一度は聞いたことがあるDolbyがワーナーと組んで今年中に配信サービスを行うという話も出てきています。とりあえずであっても映像配信は映画から、というのがちょっとうらやましいですね。


一方日本ではひかりTVによる4K番組の配信が昨年10月に始まっており、4Kの普及を推進させるのに全力を傾けるかと思いきやCESでは「もう4Kは当たり前、次は8K」と言わんばかりの展示が行われている感があります。それが総務省と日本放送協会の方針だからしょうがないですが、大丈夫なのかと言う気がしてしかたありません。まだ4Kにしたところで名前以外が一般的とは思えないのですが。

どうせ日本の映像は地上波放送キー局が絶対王者。この体制を維持するためなら手段を択ばないのがこの国ですから、それなら使い道がなくて普及の見込みのないV-Lowだ、モバキャスだをやってないのでそのVHF波を4K放送用にでも回せばいいのに・・・と思っていたらそういう話が浮上してきたようで。4K8Kどっちが使うことになるのかわかりませんがちょっと面白いことになるかも。

Photon2の発売日が2月に延期、下位モデル追加

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AMDのAPUを採用した珍しさと欲しい機能を一通り備えた充実さ、「何かの間違い」との噂も根強い軽量さなどがあってAMD愛好家のみならず注目を集めていたBungBungame社のWinタブレット、photon2。発表当初は旧年中にも、という話でしたが音沙汰なく、ひょっとしたらこのまま登場しないかも・・・という懸念すら出てきていましたがどうやら2月に延期されただけのようです。

BungBungameのAMD APU搭載タブレットが2月発売へ


今回の発表で注目なのはA6 Micro-6400Tを採用した下位機種が加わったこと・・・とあるんですが、A6 Micro-6400Tなんて過去のAMDのMullinsの発表にもなく、聞いたことのないAPUなんですよね。検索してもないし。ひょっとしたらA4 Micro-6400Tの間違いかも知れません。これを採用しているのだとすると、A10 Micro-6700Tと比べてもあまり劣らないので、with Bingが採用できたことも考慮に入れると1~2万円ほど安くなる可能性があり、かなり魅力的になるかも知れません。

A10 Micro-6700T 4コア 2.2GHz(最大) TDP4.5 SDP2.8
A4 Micro-6400T  4コア 1.6GHz(最大) TDP4.5 SDP2.8

劣るのは最大クロックくらいですから。しかしリンク先のimpressの記事はなんか不正確ですね。A10 Micro-6700Tのクロックを1GHzと書いてますが、そんな情報どこにもないんですよ。ただ、2.2GHzというのもあくまで"最大"なので、多くのケースでは1GHzで動くのはあり得る話ですが、基本的にSocのクロックは最大表記ですから。ひょっとしたらBungBungameの渡した資料がそうなっていたのかも知れませんが、あえて低い表記優先にしたというのも考えられます。記事が公開されたのが9日の0時ピタリである点、製品情報のリンク先にはまだ何も掲載されていない点、他サイトでは情報がない点からBungBungameはphoton2の情報公開をimpressを優先して渡していると考えられます。それだけに記事や情報は正確に書いて欲しいし、注目を集めているのだからそれだけの責任を追って欲しいものです。

最近は8タブの値段が非常に下がり、ビックカメラのタブは20000円前後の価格ながらメモリとeMMCの容量が上位機種なみということで注目を集めていますが、やはりWindowsなら持って使うのと同じくらい置いて使いたいですから、10インチクラスでスタンドのついた本機はわたしにとって「こいつを見てからWindowsタブレットを選ばないと後悔する」機種となると思います。実機を触れる日が待ち遠しいです。


追記:Itmediaでも記事が貼られました。

BungBungame、4コアAPU採用のWindowsタブレット「Photon 2」日本投入を発表

なのでimpressに"絞って"を"優先"に改めました。やっぱりA6-6400T表記。「メーカー発表の型番」となっているのでBungBungameがそういう資料を渡したようです。その割にMicroが外れてるんですが。

8Kの映像向けsuperMHL採用でまたテレビが買えない

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今回のCESは4K以上のULTRA HD向け規格や製品が主に出ている印象がありますが、その中でも重要なのがここに書かれていたsuperMHLでしょう。

superMHLが8K時代の標準映像インターフェイスに?
なぜHDMIではなくsuperMHLなのか


HDMIの2.0やHDCP2.2のおかげで初期4K対応テレビがあたふたさせられた舌の根の乾かぬ内に、早くも次の規格である8K向けケーブル転送規格、superMHLの登場です。突っ込みどころはたいてい先のリンク先に書いてありますのであまりいうことはないです。とにかく少しでも早く8Kを立ち上げ、2020年までに4K/8Kテレビを日本の隅々にまで普及させるのが官僚を含むテレビ業界の大きな目標~最大の目的は言うまでもなく日本式UHDを世界の標準にすること~である以上、汎用性が高くても遅れるHDMI規格よりすぐに飛びつけるMHLの方を優先したということです。一方そのHDMIの新規格はダイナミックレンジやオーデイオの強化にとどまっており、8Kはまだしばらく先となる模様。年内にでも8Kテレビが登場させなければ間に合わない(まぁそれでも目標普及率には届かないと思いますが)以上、これを使うしかないと言うことでしょう。

リンク先ではsuperMHLの採用によって今までの投資が無駄になる心配はない、などと如何にもな言い回しで書いていますが、購入者の心配は「今までの機器が使えるか」ではなく「じゃぁsuperMHLが出るまでハイクラスなテレビを買うのは損ではないか」あるいは「従来の標準とは異なる新規格に飛びついて後で後悔しないか」という懸念の方でしょう。その心配はおそらくイエス、困ったことになると思われます。なぜなら、日本の主要メーカーで唯一superMHLに参加していないパナソニックだけがULTRA HD BLU-RAYを参考ではありますが展示しているからです。
4KのBDではなくULTRA HDを名乗るBD規格にしたところからもパナソニックは8Kを想定して規格を進めていることは明白です。そしてそのパナソニックが中心となって進められるのだとしたら、当然superMHLではなく、それ以外(おそらくHDMIの3などの上位規格)を想定して規格を進めるでしょう。つまり、superMHLしか8K入力端子がないテレビを買ってしまうと、8KのBDプレイヤーが使えなくなってしまう可能性が出てくるのです。MHLをHDMIに変換するとか両対応にするとかも考えられるでしょうが、最近のこの手の規格は似たような方式の併用を極端に嫌う傾向があります。それがはっきりするまで高額で巨大で買ったはいいが後で処分に困るようなハイクラスのテレビには手を出さない方がよさそうです。

とはいえ、テレビ界の思惑とは裏腹に8Kに手を出す人は少ないでしょう。解像度のためにテレビは買う人は少ないですしまして超々巨大化が必須の8Kテレビが入る家は限られますからね。ただ、先日からVHF波を利用してUHD放送をやるなどという考えが出てきているらしいのですよ。4KはBS/CSでの放送スケジュールが大体できているようですから、VHF波を8Kに回すという(1chくらいしか映らないかも知れませんが)ことも可能性としては低いですが考えられなくもないです。そうなると8Kを4Kや2Kにダウンコンバートしてみたい、という需要が出てくるのは当然です。そこに対応するに現行のHDMI2.0やHDCP2.2でできるようしてもらえるかどうか・・・。この業界はちょっと古い規格だと容赦なく切り捨てる傾向がありますからね。あんなに便利だったS端子やD端子が切り捨てられた不条理をわたしは忘れていませんよ。HDMI2.0やHDCP2.2だって8Kのためなら切り捨てられるのかも知れません。
全部「かも知れない」「可能性はある」の話で仮定を連続すれば、の話ですからそうならない方が普通です。でも、ゼロじゃないんですよ。ならむやみやたらに飛びつかず、ギリギリまで待って「これ以上の新規格は当分出ない」段階になってから買い替えを検討しても遅くないでしょう。なにせその起源である2020年まであとたった5年しかないんですから。

ゴジラ音楽祭のために東京行きます

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ほんのちょっと前に行ったばかりという気もしますが、また東京行きます。今回の目的は、タイトル通り「生誕60周年記念 ゴジラ音楽祭」を見に行くため。
昨年伊福部昭百年紀Vol.1に行って以来生演奏の味が忘れられず、Vol.2に行けなかったことをたいへん後悔していたわたし。そんな中、伊福部昭百年紀のCDがVol.2の方でも発売されるというではないですか。
音楽CD、もう十年以上買ってません。というのも、あの売れなくなった責任を購入者に押し付ける忌まわしきCCCDに怒りを覚え、「だったらもう二度とCDなんて買わない!」という決意をしてしまったからなんです。それまでポツポツではありましたが買っていたCDの購入をピタリとやめてしまいました。わたしが映像分野にこだわるようになったのはこのCCCD事件が大きな比重を占めます。それまでも好きではありましたが音楽を切った分集中が大きくなりましたね。時間がたっても怒りは消えず、DVDとCDのカップリングで売られる商品の場合"CD付DVD"の形態ならDVD扱いなので買うけど"DVD付CD"だったらCDとしてカウントされるから買わない、という判断をするほどでしたが、あの百年紀のCDはそれらなんとなく買う類とは全く別格。ファンの魂と怒りが何度もぶつかり合った末、もうあれからずいぶん経つし解禁してもいいよね・・・。特撮ファンの物欲が勝ちました。ただ、買うCDはこういうオーケストラ演奏の特別なものに限って、ということにしましょう。もう歌手の新曲とか全く興味なくなりましたから戻らなくてもいいですし。
買う、と言ってももちろん地元のショップでの入荷の可能性は低く、Amazonに注文ってことになりそうです。Amazonか・・・。ま、しょうがないか、と思っていた時に思い出したのが先のゴジラ音楽祭。当日、物品販売で百年紀CDをはじめとする貴重なCDやDVDを多数発売するっていうじゃありませんか。買い物は勢い、と思っているわたしとしては絶好の場所です。

ちなみに今回音楽祭は百年紀のような楽曲を演奏するだけではありません。第一部はオーケストラ演奏のために編曲された「SF交響ファンタジー」を演奏するもので、これはある意味普通ですが、第二部はあの映画「ゴジラ」を上映しつつそのBGMを東京フィルハーモニー交響楽団による生演奏で楽しむという企画なのです。まるで伊福部昭氏が最後までこだわり続けた、映画用音楽を録音するときは必ずオーケストラを組んで、バックにその音楽が使われるシーンを上映しながら演奏するという方式そのものが展開するというのは、いわば本来一般人立ち入り禁止の映画音楽録音室に入れてもらえる興奮といいましょうか、一回こっきりその場でしか味わえない「ゴジラ」の体感への期待といいましょうか、非常にひきつけられるものはありました。
ただ、映像の中のゴジラの動きと音楽のフレーズが完璧にシンクロした状態で頭の中で再生できるほど覚えているのがわたしらマニアですから、そういうイメージが多少崩れる懸念はなくもなかったわけで、話を聞いて即行こう!という気にもならなかったのです。チケットもちょっと高いですしね、どうせならいい席がいいですがS席だと8500円、手数料その他で8824円もするのです。しかし、ここでちょっとした奇跡が起きました。昨年の年末宝くじ、わたしの当選金額が8800円だったのです!! これは「行け」という何かのお告げに違いない!!! と勝手に思い込んだわたしは物販コーナーで買い物ができる期待も合わさって東京行き&音楽祭行きを決意したのでした。まぁ宝くじったってあくまで「当選金額」であって「勝った金額」じゃないんですけどね。

そういうことで、また少しの間東京でウダウダします。秋葉原は土曜日かなぁ。AM3+のマザーの調子が悪いので新しいのが欲しいんですよ。あと新しいメモリと、Fluid MotionのためにRADEON搭載のグラボも欲しいので今回はちょっといろいろ買いたいですね。

UQ、矛盾した"速度制限"とギガヤバ革命"の両立

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3日/1GBの速度制限の導入をこっそり公式サイトで語り、それと同時に予定を前倒ししてWiMAXの帯域を削って最大13.3MB/sに落とすことを公表したUQ。いままでのWiMAXとは全くやり方の違う方向転換についていけず、先日とうとうY!Mobileに全面的に入れ替えてしまったわたしですが、腹の中では「あんな一時の混乱でWiMAXを切ってしまってよかったのだろうか」という思いが渦巻いていました。ちょうどそんな時にドコモがXiにおいて3日/1GB速度制限の撤廃を発表。ひょっとしたらこれをキッカケに「3日速度制限はやめてもいいだろう」という空気が裏で当たり前になり、2+もWiMAXの名を付けて呼んでもいい、本当に制限のない状態に戻ってくれるのではないか・・・という淡い期待を抱いていました。そして今日、UQより2+の新体制が発表されたのです。

UQがWiMAX 2+で無制限プラン復活、“解放”を謳う新施策

表題では「無制限プラン復活」と鼻息が荒い発表だった様子が伺えますが、実際は全く逆。従来「登録から二年間は1月/7GBの速度制限を受けない」としていた約束を一方的に破棄し、強制的に1月/7GBの速度制限を導入し、それを受けない料金の高いコースを別にした、というものです。つまり2+ユーザーが従来と同じ感覚で使い続けたければ値上げを受け入れろ、ということなのです。その代わり最大速度をどんどん上昇させ、1Gb/sも視野に入れた開発を継続とのことですが、インターネットを快適に利用するのは瞬間最大速度より平均速度ですよねぇ。そういうわけで1月/7GBの制限を受ける通常プランは実質選んでいいコースではなく、実質高額な「ギガ放題」が2+の通常コスとなります。コースは特に解約する必要が無く1月単位で変更が可能だそうですのでそこはいいんですが。

今回の発表最大の関心はその1月/7GBの扱い方ではなく、4月より導入されるといわれていた3日/1GBの制限を、3日/3GBとして正式に導入を発表したことにあります。
3日/1GBというのはようするに「パソコンに使うな」ということです。3日/3GBはそれよりはマシで数日に一度休むペースならパソコンで使う回線にすることもできますが、常用の回線としては無理でしょう。パソコン一台でWEBを見るだけならまだしもテレビで視聴することを前提とした動画配信サービスを一日利用したりゲームをダウンロード購入しようものなら一発で速度規制の対象となってしまう量です。まして複数のPCでの利用などまず無理でしょう。てっきりUQは3日/3GBによって常用回線として今後UQの回線を使うな、という意思表示なのかと思っていたら、同日家に設置して有線回線の代用として利用することを前提とした据え置きルーターの発表しており

WiMAX 2+対応の家庭用Wi-Fiルーター「URoad-Home2+」

あきらかに3日/3GB制限を導入したことと矛盾します。しかも、3日/3GB制限は「するかも知れない」ではなく「ほぼ一律的に適用される方針」としており、確実に実行されると思ったほうがいいでしょう。速度は700Kb/sがなんとかキープできる程度とされており、PHSに毛が生えた程度の速度しか出なくなるようです。どう考えてもPC回線として利用するとストレスの溜まる速度です。しかもこの速度はあくまで3日/3GB制限を越えた場合だけの話で、1月/7GB制限のあるコースやauを併用した場合などは128Kbpsまで落とされる模様。ただ、一部機種では従来WiMAXに切り替えることができ、これだと最大13.3Mbpsまで出るので3Gに毛が生えた程度の速度まで出るのでまぁWEBくらいなら見られるようになりますが、出来ない機種はどうしようもなくなりまし、これもいつまで使えるか・・・。そろそろUQの発言は信じられないものにしか聞こえなくなってきていますので「ある日から使えなくなります」になっても全然不思議ではないのですが。
UQとしては高速化の実現や接続状況の改善、新機器の導入が中心の発表会と考えていたようですが、発表会においての各社の記者の質問はほぼ速度制限の件に集中していたようです。UQがかかげる「ネットのストレスからの解放」のテーマも「ギガヤバ革命」のキャッチも、速度制限正式導入、しかも「ほぼ適用」という話の前には誰の耳にも入らず、記憶に残らないそよ風に等しい話だったようです。リンク先の質問に答える様子は、そっちの話ばかりになることに苛立っていた様子もありありと感じ取れます。
3日/3GBもあればまず充分だろうという意見ももちろんあるでしょう。あくまでモバイルルーターとしてだけ考えればそれも頷けますが、割高になる代わりに速度制限なしを謳うコースで使うには厳しいものですし、なにより割引を利かせても月4380円という金額はMVNOが台頭し、Y!Mobileがそれに対抗するためにルーターの使い勝手を上げて料金を下げる現状それらと対等に戦うには高すぎます。少なくともわたしが心の底で復活を願っていたWiMAXには程遠いもので、乗り換えを後悔するようなものではありませんでした。ある意味スッキリしたので、そろそろモバイル通信を追うのもやめましょか。あとは今の環境を使い続けるだけです。

Blueskyのホームページ復活を祝してSempronを試す

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先日一度アクセスができなくなり、その後改めて再開されましたBlueskyのホームページさん。ただ、公開されていたプログラムのリンクがまだ出来ておらず、その完全復帰が待ちわびられていました。先ほど同サイトにアクセスしたところ、Bluesky Frame Rate Converterをはじめとするソフトが無事ダウンロードできるようになっていました~。これでいつでもFluidMotionを使えますね。
そこで、せっかくですので東京においてあるSempron3850でもFluidMotionが出来るかどうか試してみましょう。未確認ですが、おなじAM1プラットフォームであるAthlon5350でできた、という噂もありますのでこっちも興味をそそられるところです。
環境は

Windows8.1Pro 32bit
sempron3850
DDR1333-4GBX1
AM1B-ITX
PLEXTOR SSD PX-128M5pro
LG製DVDドライブ
Western製2TB HDD

なお、FRCは最新の1.0.0を使いました。

が、・・・残念ながらSempron3850ではFluidMotionは有効になりませんでした。DXVACheckerも使っていろいろいじってみたのですが、ダメでした。AM1におけるSempronとAthlonの違いは原則CPU。GPUのクロックだけ、という認識だったのですが、それ以外にも違いがあるのでしょうか? 実は有効GPUSPが違うとか・・・。32bitだからダメ、ってことはないと思うんですが。

まぁ残念ながらSempron3850ではFluid Motionは利かないと思ったほうがよさそうです。

新たなゴジラの魅力に触れる「ゴジラ音楽祭」

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今回の東京行き最大の目標であった「ゴジラ音楽祭」を見に東京のNHKホールまで行ってきました。購入できたキップはS席ではあるものの、残念ながら2階席の隅、という場所で、いいA席に劣るんじゃないかと思うような限りなくA席に近いS席でした。同じ値段ではるか前の、オーケストラが奏でる音を体で直接感じ取れる場所に座っている人たちが羨ましいです。2階席ではしょせんスピーカーで増幅された音しか届きませんから。まぁこればっかりは運もありますから仕方ありません。利点だってあります。少なくとも座席から立つとき人にどいてもらう必要だけはありませんでしたから、足もそっち側なら投げ出せますし気楽なもんです。

まずは物販。なんと言っても解禁を決意したCDです。上映時間中の休憩時間などでは混むことが予想されたため、入場開始前に先行販売される特別物販目当てに2時間も前に付きました。ただ、この物販で売られていたのは一部のCDとDVDだけ、これ以外にも欲しいものはあったので結局あとで買い足す必要はありました。先に全部買えなかったのは残念です。
そのあとは少し時間をつぶして開場を待ち、いよいよ入場です。どうせ席は決まっているのでやはり物販コーナーへ。CDもいいですがここで今回のゲスト、宝田明氏のサイン本を購入すると、あとで自分の名前を書き足してもらえるうえ、握手か記念写真の撮影が出来るとか。こっちも迷わず購入します。最後まで楽しみ。

いよいよ演奏開始です! 最初はおなじみ組曲「SF交響ファンタジー」の第一番です。DVDで過去何回も聞いた曲なのでもう完璧に覚えているのですが、やはり生の演奏は臨場感が違います。第一番だけなのが残念なほどですが、この後の演奏を考えると演者方にとっては一番だけで精一杯というところでしょう。なにせ失敗が許されない一発勝負な上、演奏開始のタイミングは映像に合わせて、という特殊な条件ではじめなければならないので通常の演奏よりはるかに神経を使うのですから。
ゲストの宝田明氏、佐野史郎両氏による軽快なトークショー・・・と言ってもほとんど宝田明氏の独壇場でしたが。「160億もかけてCGで作ることもできますが、わたしたちのゴジラにはおよばない」のセリフ(うろおぼえ)には会場盛り上がりましたね~。
ここで休憩。案の定、この時間が物販は一番混んでいましたのでパス。会場内に飾られていた先日鬼籍に入られた川北特技監督関連の写真などを見学。奇しくも1月18日は四十九日法要の日だそうで、ご遺族にはおこしいただけなかったとのことでした。



遺影はもちろん同氏監修によるゴジラも飾られ、時々雄たけびを上げつつ目と口と背びれを光らせていました。また、会場の噂ではありますが「ゴジラVSキングギドラ」でアンドロイドM11を演じられた方がいらっしゃっていたようです。チラリと顔を拝見できましたが、髭を蓄え、ちょっと恰幅のよくなった陽気なおじさんとなっていましたよ。

いよいよ本日のメインプログラム、映画「ゴジラ」を上映しながらBGMを東京フィルハーモニー楽団による生演奏に差し替えての上映会です。指揮者である和田薫氏は今回の為にスコアを耳コピで起こし、演奏のタイミングはすべてご自身がモニターで見ながら行うとか。おそるべき集中力とスタミナが要求される、超人でしか出来ない業です。しかも、通常のBGMだけでなく冒頭の船員が奏でるハーモニカやギターの演奏、途中の神楽もちゃんと生演奏によるものになっているのです!さすがに船上ダンスホールの演奏は効果音扱いのようで無理でしたが・・・。圧巻は「やすらぎよ、ひかりよ」の合唱。タイミングも含めて完璧に画面と一致しています。もちろんこのシーンのためだけに最初からコーラスの方々数十人は壇上に待機していました。なんて贅沢な時間をわたしたちはすごしているのでしょう。
ただ、さすがにBGMの完全再現は無理だったようです。所謂「ゴジラのテーマ」にしてもやや演奏形状はVSシリーズに近いもので、あの弦楽器が切れるんじゃないかと思うほど高い引き裂くような音の再現にはなりませんでした。また、映画最大の見せ場であるゴジラによる東京破壊シーンはかなり意図的に構成を変えていました。例えば、ゴジラに電流作戦が行われる直前、一瞬全ての音がなくなるのですが、今回の演奏会ではそのタイミングでも演奏が続けられています。あえて別物とすることで「知っている話」のゴジラの魅力を引き立てる構成にしたのでしょう。確かにただ同じにしようとすればタイミングを覚えているわたしらからすれば違和感を感じるのみです。実際そこまでは少し感じていましたから。クライマックスくらい思い切って変えることで、ゴジラそのものの魅力を重視したのは正解だったと思います。その後はただ演奏と映像の迫力に圧倒され続けていましたから。最後は例の山根博士のシーンをちょっと気にして見ましたが、ちょっと会場の大きさからすると小さすぎるので初見だと絶対わからないなぁ、あれは。

終わった後はお約束のアンコール。和田薫が編曲した「SF怪獣ファンタジー」と題した組曲。キングギドラ・ゴジラ・モスラの「聖なる泉」とおなじみのフレーズが続いた最後はわたしも大好きな「怪獣大戦争マーチ」です。あえて和田氏は会場全体の拍手を誘ってくれました。観客も一体となって奏でられるマーチ曲は2階席の隅でなお耳ではなく体が感じる音楽となっており、わたしは自然と涙があふれてきてしまいました。そうでなくてもあのマーチを聴くと自然と涙が出てくるのに、それに加えて一体感が全身を覆っていましたから。

最後の最後は買った本に名前を書いてもらう、宝田明氏との撮影会です。本も買ってないのに握手と撮影だけ求める不届き者がそこそこ並んでいたおかげで列が必要以上に長くなったり、予想以上に時間がかかったので撮影は途中から無しになるなどややもたつきはありましたがわたしは駆け込みで撮影に成功。もちろんバッチリ写っていますが、肖像権の問題と、なにより見苦しい余計な人間も一緒に写っていますのでブログに掲載などはやめておきます。わたしの宝物としてとっておくことにしましょう。

今回の戦利品。



DVDは映画「ゴジラ」と、先行して今回と同じ形態で上映と演奏が同時に行われた昨年7月13日の「第4回伊福部昭音楽祭」の映像のカップリングです。つまり一枚のDVDに二種類の「ゴジラ」の映像が映っているものです。ちなみに映画の方の「ゴジラ」はどうもリマスターっぽくて手持ちのDVDよりノイズが少なっています。容量を多く取れないのでビットレートは低めですが、その割りに画質は良好。ひょっとしたら近々昨年劇場公開された4Kリマスターを使用した「ゴジラ」のBD・DVDの発売が予定されているのかも知れません。楽しみにまちましょう。ちなみにこのDVDは一般販売されないそうですが、今回の特別販売以外んも通販による直販のみが予定されているそうですので、来場できなかった人も入手は可能です。、

CDはわたしも参加した百年紀のVol.1と2に加えて2008年の第2回伊福部昭音楽祭のもの、それとこういうついでがないと買いそうに無いゴジラソング集(2001年製(笑))。まぁこのソング集は別として他のCDは生半可なオーディオシステムでは音質を発揮できそうにないですね。仕方ない、実家にもどったら封印を解くか・・・。それまで開けないでおきましょう。


ついでに映画「ゴジラ」で気になったこと。今回は演奏の音が大きいため、セリフが字幕で同時に貼られていたのです。もちろん「ゴジラ」を字幕入りで見るなんてのは初めての経験で、おかげで今まで気がつかなかったことに気がつきました。序盤、栄光丸と備後丸(AとBだよなぁ)に続いて大戸島の漁船がやられたとき、全編を通じて登場する萩原記者は報道部に連絡をとっているんですが、その相手が「山根さん」なんです。一つの作品で全くの他人が同じ苗字、というのは不条理ですよね。ひょっとしてこの報道部の山根というのは山根博士の親類か何かではないでしょうか。そこから他には流れない特別な情報が萩原記者の手元にはあったとか・・・。そう考えてみると彼の行動は何か裏がありそうですね。おそらく最初の会議に山根博士を呼んだの萩原でしょうし、何よりオキシジェン・デストロイヤーの情報をどこよりも早く仕入れていた。あの時恵美子を連れて行ったのも動かない芹沢博士を動かすための策略だったとしたら・・・。萩原もまた「情報」を武器に裏でゴジラ打倒のために動き回った、もう一人の立役者だったのかも知れません。その手腕に敬礼!

AmazonのKindle電子書籍リーダーソフト、Kindle for PCがやっと登場

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KindleといえばAmazonが行っている電子書籍サービスで、AmazonのIDを持っていれば買える、ということもあってもっとも手軽な電子書籍サービスと言っていい地位を持っていると思います。が、その読書手段はAmazonタブレット「Fire」シリーズをのぞけばAndroidやiOSと言ったスマホ・タブレットに限られ、PCは蚊帳の外、という状態が長く続いていました。世界中で同じ条件ならAmazonの方針だから仕方ない、とあきらめも付くとことですが少なくとも米国ではちゃんとWindows用リーダーソフトが出ているのに日本ではなし、という差別のために苛立ちを覚えていた人も少なくないでしょう。その後、Kindle Cloud Readerが開始され、マンガと雑誌に限ってブラウザで読めるようになったため、不満の半分は解消されたと言える状況にはなりましたが、電子書籍のメインが小説などほぼ文字の本である人には相変わらずWindowsでは使えませんでした。どうしても、という場合はわたしも以前紹介したAndroidアプリをWindowsで実行するエミュレーターを使って読むことは出来ました。が、指でなぞる操作をマウスに置き換えたものはやはり快適に使えるとは言いがたく、また画面も固定であったために実用性は薄いものでした。他に手段がなかったので仕方ありませんでしたが・・・。

しかし、そんな苦労の日々も終わりを迎えました。ようやく日本でもKindle for PCがリリースされたのです。

ようやくリリースの「Kindle for PC」 各電子書店のWindows向けアプリ提供状況は?

さっそく試してみたところ、Windowsだけあって画面の大きさはある程度自由自在。一度F11かフルスクリーンアイコンなどを推す必要がありますが、全画面表示にすることも出来ますし文字の大きさも調整できます。ただ、上のリンク先のようにページの幅を目いっぱいにして文字を画面いっぱいにすると確かに読む安くなりますが、マウスでページをめくるには左右の空白部分をクリックする必要があるため、しょちゅうページをいったりきたりするには少々不便になります。マウスの上下スクロールボタンで送ることも出来ますが、どうも微調整という点ではやや難を感じますし・・・。まぁ読むときはカーソルキーでページを送り戻しするのが一番快適な感じです。
なお、予想はしていましたが文字のコピーは出来ません。マウスで範囲指定をすると勝手に辞書が立ち上がってしまいます。多分この文字の取り扱いがなかなか日本語版のPCリーダーが出なかった原因でしょう。それゆえに「この一文に関して辞書ソフトでなくネット検索で調べたい」など
の場合は非常に不便な思いをすることになってしまいます。研究書や参考書をPCで読むのは出来ても不便、という日々は続きそうです。

マンガ用としても拡大が出来るようになったため、解像度の低いノートPCでは重宝します。もちろんKindle Cloud Readerも健在でそちらを使うことも出来ますが、むやみに登録されたリーダーを増やしたくないという理由でもない限り、マンガしか読まなくてもKindle for PCを使った方が操作面などで快適でしょう。

難点を言えばもうちょっと日本ではそれなりの地位を築きつつあるWindowsタブレットを考慮したソフトにして欲しかったというところはあります。フルスクリーンアイコンが指でタチするには少し小さい印象なんですよね。ソフトキーを呼び出すのも面倒ですしそこの操作性をちょっと改良する余地はあるかと思います。せっかくマンガでは見開きだけでなく、1ページモードも用意するといったタブレット向きの画面を用意してあるのに少しもったいないです。まぁこれからに期待でしょう。

MS、Windows10へのアップグレードを一年間無料に

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東京駅であわてて

「東京まで!」

と言って切符を買おうとして変な顔をされてしまったkrmmk3です。ええ、おかしいことにやっと気が付いてちゃんと買えましたけどね。そういうわけでやっと実家へ帰ってきましたので少し書くのが遅れましたが、すでに最大の話題として君臨しているこの話、やはり書いておきましょう。

「Windows 10」はWindows 7/8.1から無償アップデート可能――発売後1年間

Windows8の時は一定期間格安でダウンロード購入できた、というキャンペーンはやった実績のあるマイクロソフトですが、今度は無償です。ただし、「一年間無償でアップデート」であり、Windows10が無料になるというわけではないと思われます。一年間という限定期間をどのように扱うのかわかりませんが、ダウンロード購入のようにISOを作成して後で自由にアップグレードできる、とかはあまり期待しないほうがいいと思います。そうでないと先に大量ダウンロードしておき、後で無料アップグレードできなくなった後にネットオークションで転売、などの行為が大量発生する危険性がありますから。

一定期間とは言え、無料でアップグレードできるということはやはりWindows10はそれほどWindows8.1から変化はない、オプションの追加とUIの変更などがメインのOSと思われます。7をアップグレード対象としたのは、そうでもしないとXPの二の舞になる危険性があるからでしょう。なにせ一部の人は「まだWindows7は出たばかり」と思っているのかも知れませんが、すでにメインストリームのサポートは終了しており、最低限のセキュリティなどが穴埋めされるだけの古いOSなのですから。MicrosoftはWindowsPhoneのOSも「Windows10」とすることで"One Windows"というキャッチを使っていますが、その中にはWindows7など古いOSをいつまでも使わず、最新のWindowsをみんなが使っている世界、という意味も含まれているように見えてなりません。

まぁ実は東京行っている間にFluid MotionのためにWindows8.1をもう一つ買っちゃいまして、そのあとでこの発表を聞いたので正直失敗したと思っているのですが、そういう方針なら仕方ありません。まぁ慣れてしまった身では7より8.1の方がずっと快適に使えますし、10までのつなぎでもまぁいいかと思ってます。ただ、どんな新しいOSだといわれてもWindowsに望むのは過去のソフトが問題なく動く互換性が第一であってあとは二の次なんですが。

先祖の残したオーディオで伊福部サウンドを感じる

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昨年から二回にわたって東京で堪能した生演奏の伊福部昭映画音楽。行けた会場、行けなかった会場で流された音楽を自分のものとしたくて、ついにCCCD事件以来長年にわたって嫌ってきたCD購入に踏み切ってしまいました。決意を曲げてまで買ったものならば可能な限り良い環境で聞きたいもの。わたしのPCじゃもちろん頼りないし、普段テレビ用に使っているオーディオシステムもちょっと色気がありません。こうなったら仕方ありません。「開かずの間」の扉を開き、わたしの先祖が「こんなこともあろうかと思って」残しておいてくれた最強兵器を稼働させます。



これぞ我が家に伝わるオーディオシステムです。これを購入したご先祖は非常に多趣味な人で、なかでも音楽収集と鑑賞をもっとも愛していました(周囲にある壺・像・絵画もそのコレクションの一部です)。戦中には「敵製音楽を処分もせずに隠し持っている」として官憲に通報され、たびたび危険な目にあったそうですが、結局レコードのコレクションを戦後まで守り抜きました(一部は今でも聞くことは可能です)。その後ひと財産築き、その金を持って田舎暮らしの身てありながら海外の最新音楽機器の情報をあらゆる手段を持って吸収し、その知識をもとに特注でこしらえさせた4チャンネルです。わたしはこのご先祖を真の豪傑として尊敬しています。
さすがに古いためにアナログ音声はともかく現代のデジタル音声を再生する分の相性は決していいとは言えず、低音と高音がはっきりと同居するような箇所では音が濁って聞こえることもあります。正直スピーカーくらいは変えた方がいいのかも知れません。が、ちょっと分かり悪い写真になっちゃってますが真ん中全体を占める巨大ウーファーの持つパワーは当時としては桁外れで現代でも十分通用するとんでもないものです。おまけにこの部屋は昔の倉を改造したもので、石造りの壁は戸を閉めてしまえばほとんど音が外に漏れることがなく、普通なら近所迷惑としてとても出せない大音量でも平気で堪能することができます。ちなみにテレビなど映像関係は置けません。ウーファーが大きすぎて壁を占拠してしまっているからです。これだけのものがありながらわたしはCDのような音楽ソフトを「二度と買うものか」と意図的に避けていたのですから、あのCCCDというものをわたしがどれだけ悍ましい存在と考えたかを察してください。ちなみにもったいながって叔父が年に数回利用していましたので故障ということはないです。

その封印を解くに「伊福部昭音楽祭」で購入したCDよりわたしにとってふさわしい存在はないでしょう。もちろんCDだけでなくレコードも使えるようにしてありますので、本当は同じく会場で売られていた「CDのようにサプリング周波数などの理由で完全再現ができないメディアと違い、可能な限りマスターテープの状態に近い音を再生できるLPレコード」の方がこのオーディオで再生するにはふさわしいのかも知れませんが、LPレコードを無事に家まで運ぶ自信がなかったのです。
さっそくCDを入れて、割れない程度に可能な限り大きな音量で再生しましょう。やはり音の透明感という点ではテレビにつなげているオーディオにも及びません。しかし、それは「耳で聞く」音楽として限定された条件の話。特別な思いで作られたこのオーディオは、伊福部サウンドを3つの音として出力します。「耳で聞く音」、「腹に響く音」、そして「足裏から伝わる音」の3つです。驚くことにただ聞くだけでは同じような重低音としか感じられない伊福部調が、このシステムでは「腹」と「足」のどちらに重心が置かれて演奏されているのか、はっきり体で理解できるのです。感じているうちにその意図するものがだんだんわかってきました。足裏から体を震わせ脳天から雷が落ちるような衝撃を受ける縦の音は原始的な本能を呼び起こす怪獣の音。腹を直撃し、真横に抜けていく音は後天的な人間の魂を震わす文明の音。それがまるで誰かの解説を聞くように理解できてしまうのです。「空の大怪獣ラドン」のような作品に作られた曲では一小節ごとに人間と怪獣どちらを意識して作られたかの違いまで分かるようでした。なるほど、伊福部昭氏は映画の音楽を演奏する際、演奏家たちに「これから演奏するのは音楽ではありません」と語っていたそうですが、確かに純粋な音楽ではありません。あくまで画面場面ありきの曲であり、そのために作曲された曲なのです。たとえCDから出る音であってもその音から画面を頭の中で再生できる程度に繰り返し見ていなければ真価はを読み取ることはできなかったでしょう。この音を感じ取るため、わたしは薄着に素足の状態で鑑賞しました。もちろん暖房などは雑音の元ですから使用しません
。生演奏とも映画を見ながらとも違う、家での利用だからこそできる音楽鑑賞の醍醐味を感じました。まぁ理想を言えば全裸鑑賞がベストなんでしょうが(笑)それはさすがにやりません。

途中で友人からの電話など(PHSもネットの電波も壁に遮断されて届かないのですが家電にかけて寄越しまして)若干妨害もありましたが過去にないほど音楽だけに没頭した濃厚な数時間を過ごすことができました。まさかわたしが家で聞く映像のない音だけにここまで没頭できるとは思ってませんでしたが、わたしも先祖の血を引く人間だったってことでしょう。だからと言ってわたしはやっぱり録画人間、クラシック音楽に傾倒することになることはないでしょうが。今はテレビのオーディオの方でもっと透明感のある音で聞いて違いを楽しみながらエントリーを書いてます。さて、この後は一緒に買ってきた「ゴジラソングブック」かな。石川進に子門真人にベルベラ・リーン~♪

トカゲ特撮の世界

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古い洋画の特撮もので、実在の生物を合成したりミニチュアの中を歩かせたりして巨大生物として表現する手段が存在することはわたしもたびたび書いていますが、それら実在の生物同士が戦うシーンがある映画はその生物に爬虫類か両生類を使っていることが多く、「映画の中に出てくる(悪い意味での)本物の巨大生物と言えばトカゲ!」と言う印象が強くなっています。これを"トカゲ特撮"と読んだのは眠田直氏のコラム上のことではありますが、あくまで笑いを取りに行くための表現でありました。が、どこの誰が書いたのか、いつの間にかWikipediaにも"トカゲ特撮"の項目が出来てしまっているのであります。ただ、明らかに上記のコラムだけをネタ元として採用しているので、いまやDVD化されたタイトル「ジュラシック・アイランド」と呼ぶべき原題「UNNOWN ISLAND」を日本語版が出る以前の「知られざる土地」としているなど情報が古いところもあります。正直あの言葉を一般用語のごとく扱うのは個人的に抵抗がありますが、本エントリーのような個人的趣味で書く分にはやはり便利なので使わせて頂きましょう。

そのトカゲ特撮作品の中でももっとも大作として作られている作品、「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」が先日ついに日本語字幕付きDVDとして発売されました。残念ながら予告編は収録されませんでした(現存しています)が、これでトカゲ特撮映画の大半を見ることが出来るようになりました。今回はいつものことながらマニアックにこの作品を含むトカゲ特撮の世界を堪能していこうと思います。

・紀元前百万年
紀元前百万年 ONE MILLION B.C. [DVD]オルスタックピクチャーズオルスタックピクチャーズ

1940年のモノクロ映画。何度も取り上げてますけどやはり基本中の基本ですから外せません。本作は原人映画であるため、登場するトカゲはあくまで巨大トカゲの扱いであって恐竜ではありません。恐竜映画と思われるのはリメイクである「恐竜100万年」(原題はどちらも"One Million Years B.C.")では登場モンスターが全て恐竜に変更されたためイメージがこっちにフィードバックしたためです。登場トカゲは背中に帆を付けたワニ、トカゲ、イグアナの三種類。そもそも生物としての戦闘力に差があるうえにサイズも小型で勝ち目のないトカゲが帆ワニにギタギタにやられる戦闘シーンが有名ですが、それ以外もトカゲシーンは目を引くシーンばかり。なかでも突如発生した火山によって天変地異が襲ってくるシーンは圧巻。周りを火で囲まれ、逃げ場を失ったトカゲたちが地割れに自ら飛び込んでいくシーンは間違いなく本気で火を怖がってのマジ逃げ。それだけに大迫力でここに関しては名作の名高いリメイク版もかなわない出来ではありますが、やっちゃだめでしょ、こういうシーンは。また、クライマックスに主人公たち原人が新たな生活の場をもとめてその地のボスたるイグアナとの戦いではそのイグアナが崩された土砂によって生き埋めにされますが、その直前まで動いていたしっぽが埋められてからは動かなくなるので多分即死してると思います。古い時代だからこその作り方とは言え、あな恐ろしい作りとなっております。リメイク版もオマージュが本物イグアナが一匹だけ序盤・クライマックスの二箇所登場。やっぱり地割れに落とされてます。

・大蜥蜴の怪
大蜥蜴の怪(おおとかげのかい) [DVD]ドン・サリヴァン,リザ・シモーヌ,シャグ・フィッシャー,ジェリー・コートライト,ビヴァリー・サーマン有限会社フォワード

「人喰いネズミの島」のレイ・ケロッグ監督作品。残念ながら登場トカゲはGILA MONSTER(アメリカドクトカゲ)一匹だけでバトルもありません。おまけに撮影のしやすさを優先したのか、動きのにぶいトカゲを使っているので映像に迫力がなく、本編は頑張っている物の特撮としてはあまり見るところのない映画であります。やっぱりトライスターのGODZILLAはイグアナじゃなくてこのアメリカドクトカゲをベースにすべきだったと思う。

・地底探検
【お得な2作品パック】「地球の危機」+「地底探険」(初回生産限定) [DVD]ウォルター・ピジョン,ジョーン・フォンテン,バーバラ・イーデン,ピーター・ローレ,パット・ブーン20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

SFの始祖の一人、ジュール・ヴェルヌ原作の有名作だけにリメイクもされてますが、トカゲが出てくるのは1959年度作品版。なお、「大蜥蜴の怪」も同じ年の作品なんですが、さすがにお金かかっているだけあってトカゲシーン一つとっても迫力が違います。クライマックスに真っ赤に塗られたやつも出てきますが、最大の見所は中盤の背中に帆を付けた同じデザイン同じ種類の大トカゲがたくさん登場するシーン。主人公一行の攻撃によって一匹が倒されますが、劇中のストーリーだけでなくトカゲ自身も(おそらくスタッフの手によって)血まみれになり、瀕死の状態においこまれます。すると同型のトカゲたちが一斉に駆け寄ってきて、瀕死の仲間をバクッ・・・なんと映画の中で共食いを始めるのです。さすがに食いちぎる様ははっきり画面には映りませんが、口を真っ赤な血に染めているやつもいるあたり、爬虫類の苦手な人なら気持ち悪がって逃げ出しかねないおぞましいシーンとなっております。
ちなみに帆のついた大型トカゲと言えばディメトロドンという古生代に生きていた生物が有名です。昔の恐竜本では一緒に紹介されることが多かったために恐竜の一種もしくは祖先くらいに考えている人も多そうですが恐竜とは関係なく、むしろほ乳類の祖となったのではないかと考えられています。ひょっとしたらあなたもわたしもディメトロドンの子孫なのかも知れません。

・ザ・ロスト・ワールド/失われた世界
ザ・ロスト・ワールド/失われた世界 [DVD]クロード・レインズ,マイケル・レニー,ジル・セント・ジョン,デヴィッド・ヘディソン20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

今回ついに発売になった映画で、1960年の作品です。監督は後に「パニック映画の巨匠」と呼ばれるアーウィン・アレン。ただ、個人的な評価ではプロデューサーとしては掛け値なしの一流(主な製作作品:ポセイドン・アドベンチャー)ですが、自らメガホンをとって監督を兼用した作品は一段落ちる(主な監督作品:ポセイドン・アドベンチャー2)と思ってます。
本作は一般に1925年度作品「ロストワールド」のリメイクとされています。1925年度版はウィリス・オブライエンの人形アニメによって非常に多数の恐竜が登場する映画となっていましたが、今回の1960年度版の恐竜はもちろんトカゲ方式で撮影されていますが、数はたったの四匹。上記のパッケージには四匹書かれているので他と混合しているのかも知れませんが、数は決して多くありませんが、すべてのトカゲになんらかの装飾がなされており、なんとかトカゲっぽさを消そうとする努力は見られます。ちなみに書かれた絵のうち一番小さく書かれているのがティラノサウルス・レックスで、大きいのがアパトサウルスだそうです、似ても似つきませんけど。ただ、特撮の演出は意外と丁寧で、夜に森の中チラチラと姿を見せるシーンなどかなり雰囲気が出ていて悪くありません。バトルはカラーということもあってかなり壮絶、意図的にワニにトカゲを咬ませているのでトカゲ君かなり苦しそうです。両者の決着はつかず、もろともに穴に落ちていくのですが・・・落ちていっているのもあきらかに本物です、ちなみに。
実はこの1960年度版、1925年度版とストーリーはあまり似ていません。同じなのは序盤の恐竜生存を主張してバカにされ、探検隊を結成してアマゾンへ出かけていくところまで。25年度版はワラワラ出てくる恐竜の世界の表現がメインでそのあとロンドンへ連れていったアパトサウルスが逃げ出して大暴れすると恐竜映画になっているのに対し、60年度版は恐竜シーンは少なく、ストーリーは原住民とのトラブルがメインとなっており、最後も手に入れた卵から孵ったティラノサウルス(これだけ造形物)に喜ぶシーンで終わっています。もともと原作ではロンドンに持ち帰るのはプテラノドンで、逃げ出すと同時に飛び去ってしまう終わり方なので、どちらでも原作と異なることに変わりはないのですが・・・。これは25年度版ロストワールドのストーリーがのちにあまりに有名な作品に構成をほとんどそのまま使われてしまったからでしょう。その作品は言わずと知れた「キング・コング」です。キング・コングはそのあともリバイバル上映され、ストーリーは知られていましたから25年度版のストーリーをなぞると「キング・コングのパクリ」とみなされる恐れがありました。いくら本当の元祖はロストワールドであっても、有名すぎるオマージュは知られないオリジナルよりもオリジナル扱いされることはよくありますから、使うわけにはいかなかったのでしょう。ですから60年度版は25年度版のリメイクというより、コナン・ドイル原作「失われた世界」の二度目の映画化と言うべきです。
本作の特撮はスタッフ・ロールでは25年度版やキング・コングのウィリス・オブライエンとなっていますが、実際には何もしていないようです。これは1956年にやはりアーウィン・アレンが作った映画、「動物の世界」の恐竜部門の特撮をオブラエンとレイ・ハリーハウゼンの豪華師弟コンビにまかせたところ、アレンの視点からすれば撮影に時間をかけすぎた~もちろんオブライエン/ハリーハウゼンからすれば時間が足りなすぎだったようですが~ために人形アニメ方式を使わなかったからと思われます。事実上特撮を担当したのがL・B・アボット。先に書いた「地底探検」でも特撮を行った人です。つまり、アーウィン・アレンはあの共食いトカゲを気に入って本作のためにアボットを引っ張ってきたと推測できるのです。これをキッカケにアボットはアレンの作品の常連となり、あの「ポセイドン・アドベンチャー」の特撮を手掛けることになるのですから世の中何が起こるかわからないというものです。

・恐竜王
トカゲ特撮最後の大物です(笑)が、残念ながら日本語DVD化されていません。本作のトカゲは言われる「紀元前百万年」の流用ではなく、オリジナルのものです。しかもシーンが非常に多く、バトルもイグアナ対ワニ、イグアナ対トカゲの二ラウンド製で血まみれ凄絶ぶりは他作以上。予算がないので爬虫類への装飾は全くやっていませんが、不自然さがなくてかえっていいかも。監督は「戦慄!プルトニウム人間」のバート・I・ゴードンで、これがデビュー作。ただ、のちの作品と違って本作に限り、自分で特撮を行っていません。これ以降は本作と同じ実物を合成する方式で巨大生物映画を連発するようになるので多分裏でやり方を学んだのでしょう。あまりいい見本とは言えなかったようですが。


長いけど中身のないエントリーを書いてしまいました。洋画の特撮ものは邦画ほど一作一作が深くないんですが、全体として把握しようとすると違った楽しみがあるのですよ。

久々にRADEON搭載グラボを買ってみた

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PCは新しいパーツを買うのもそれを使うのも楽しいんですが、それを組み込むのに最近面倒を感じてしまっております。何が面倒かってケースぎりぎりのサイズのマザーの出し入れですよ。あれってなんであんなに難しいんでしょ。PC組み立てで最難関はちゃんと指定の場所に全部組み込んだはずなのに電源を入れてもディスプレイに画面が出てこない条件を特定することですが、その次くらいに難易度が高いのがマザーをケースに収めることだと思ってます。以前はそれに匹敵するくらいフロントUSBコネクタとか電源ランプコネクタを差し込むのも難しかったんですが、電源ユニット装着場所がケース下部が当たり前になったおかげでだいぶ楽になりました。電源ユニットを外しておけばコネクタ装着の周りの空間を広く取れて手が入りやすいですから。まぁ追及すればわたしが不器用なせいなんですが。そのせいで最近はATXケース+M-ATXマザーの組み合わせばかり使ってきたので久々にATXマザーの出し入れ、大変でした。
愛用のFX8350システムのメモリ回りがおかしくなっちゃったんですよ。しょうがないのでCPUを8370に買いなおし、メモリを1866から1600のものと交換してなんとか安定起動させることに成功しました。CPUのクロックは上がりましたがメモリがちょっと遅くなったので総パフォーマンス相殺? くらいかも。さらにOSをWindows8.1にしたんですがこれまた一苦労。まさか引き続き利用のマザー、ASROCKの990FX EXTREME4のBIOSを最新の2.70にするとWindows8.1が起動しなくなるとはさすがに思わず、何度頭をかかえたことか・・・。新しいCPUだから新しいBIOSじゃないとCPU情報を理解できないだろ、と考えたのが間違いだったんです。8370登場以前の2.50に戻してことなきを得たのですが・・・。このマザー、FX8120の時から使ってますので細かいところが古いんですよね。そろそろ買い換えようかと思いつつもまぁ今回も動いたからいいかと。

で、そこまでしてWindows8.1にした理由が、なんと言ってもFluid MotionをこのPCにも入れたかったからです。最近はRADEONはAPUがあるので単体グラボが必要なFXではバランスをとってGeForceを使っていたのですが、Fluid Motionくらいの動画再生支援機能があるのなら話は別、こっちもRADEONに買い換えてしまいましょうと思い立ったのが割と最近。なにせちょっと前まではFluid Motionが使える単体RADEONは比較的高性能なモデルに限られていましたから手を出す気がなかったんですよ。わたしみたいに不器用でマザーの出し入れに四苦八苦するような人間は、高性能で大型なグラボだと必然的に大きいし、ケーブル回しも大変だし、なによりケース内がせまくなって結果HDDがたくさん積めなくなってしまいます。だからこそAPUのようなCPU内蔵GPUはわたしにとって便利なわけですよ。グラボを挿す場合と比べるとケーブルの取り扱いが楽になってこんないいものはないです。バリバリ3Dゲームをやる趣味はないですから高性能は必要ないですしね。だからここ最近Intel機ももちろんグラボは一切使わず、内蔵GPUのみで利用しています。本音ではもうちょっと動画再生支援機能欲しいな、と思いますけど、それでもグラボは追加しません。一方、AMDのFXだと一応GPU内蔵マザーは存在しますがあまりに機能が古く、さすがに買う気が起こりません。CPUにはGPUが搭載されていないため、グラボを挿すしか利用する方法がないわけです。正直そろそろFXもやめようかとさえ思っているのですが、テスト環境としてまだまだ必要ですし・・・。せめてグラボは電源ケーブル不要の小さいのがいい、そのためなら性能も少しは妥協しようと思ってきたのですが・・・。ご存じの通りDxvaCheckerを使えば公式には非対応のGPUを搭載したグラボでも多くの機種でFluid Motionが使えるようになったおかげで矛盾がある程度解決されるようになりました。比較的小さくて取扱い安く、かつFluid Motionが多分使える、としてわたしがターゲットとしたのが、RD-R7 250XEです! と、ビックリマークを付けるほどのものでもないんですが・・・。「日本限定」のうえ、1スロで小さいのが魅力です。

さて、装着してドライバはCatalyst OMEGAにし、PowerDVD14の体験版を入れています・・・。案の定Fluid Motionの項目は出ますがチェックを入れることはできません。Kaveriノートと一緒です。この辺は正規対応でない限界でしょう。今度はいつも通りDXVA Checkerで"CmMode_FrameRateConv"にチェックを入れ、値を"1"にすると・・・。ほら、予想通り、PowerDVD14でチェックが入れられるようになりました。もちろん動作も有効です。
ここまでは予想通りでつまらないのでBluesky Frame Rate ConverterでMPC-HC上でFluid Motionを試します。どこまで有効になるか・・・。
いろいろいじってみたところ、なんとモード2を使うことに成功しました。ただ、一度DXVA CheckerかBlueskyFRCUtilでモード1にして最小限度のFluid Motionを有効にしたあと、CCCを呼び出して「流体モーション」をHighにあげ、あらためてBlueskyFRCUtilでモード2に設定しなおす必要があります。少し面倒ですがFM2+のKaveriではどうやってもできなかったモード2が安いグラボで使えるようになったのは大変うれしいです。動画再生機能を最優先であとは不要なグラボが欲しいという場合は250XE搭載ボードはお勧めです。

玄人志向 ビデオカード Radeon R7 250X搭載 RD-R7-250XE-LE1GB/D5/1ST玄人志向玄人志向


別の話。先月モバイルルーターをY!MOBILEに変えて初めてまる一か月を過ごしました。ルーター305ZTには1日~31日の間のデータ量を表示する機能があるのですが、最終的に表示されたデータ容量は6.46GB。キッチリ一か月の制限である7GBに収まりました。ただ、これをもって「多くの人は一か月7GBもあれば十分」などという気はありません。ちなみにスマホの代わりに使っている6インチタブのデータ使用量は直近約一か月で3GB弱。ただし最低1GBは有線回線のWiFiから受信しているので多めにみて利用は2GB。残り約4.5GBは家のWiFi回線が使えない場所で利用したノートPCでの利用でした。実質的利用日数は10日足らず。それも普通にブラウザ利用とOSやセキュリティソフトのアップデートくらいしかしないでこの容量なんです。動画の配信を受けたりゲームのような大き目ソフトをダウンロード購入するなど普段の使い方を一か月間まるまるしていたら、この数倍には軽くなったでしょう。PCを使わないのならルーターではなくスマホで十分ですし・・・。やはり一か月7GB制限はルーターやPCを役立たずにしてしまう制限としか思えないです。こう書くとすぐ「P2Pで使われて云々」言われるんですが、いまどきP2Pを面の割れやすいモバイルルーターでやる人もいないですし、スマホ兼用でない回線なら容量を圧迫することもないはずなんですが。


また別の話

横行するテレビ番組の違法動画 無料の正規配信を拡大…いたちごっこ打破へ
テレビ番組を動画配信サイトにアップするのが絶えないのは需要があるから。だからキー局が管理できる正規配信を行って海賊版を減らす・・・って意気込みは分かるんですが、需要の高い分野に関していえば二つの意味で無駄な行為です。

テレビ番組配信需要その一、トラブル動画
問題になるほど悪質な放送事故、あるいは明らかなヤラセの検証・・・。そういったものが話題になれば当然見たくなる、みたくなるから誰かがアップする。こういうものを見た経験はPCで動画を見る人ならだれでもあるでしょう。当然キー局の正規動画はこういう動画は絶対にアップしません。上がるのは局が厳選した清く正しい番組の一部だけです。こういう需要には答えられません。

需要その二、委員会方式の番組
特定はしませんが、放送局が出資して作った番組ではなく、製作会社がいくつか合同で作って放送している番組。一部分ではなく番組全体を見たいという需要の多くはこの方式で作られた番組ではないでしょうか。これらにとってキー局など放送枠を買って利用しているだけの電波でしかないため、キー局だからと言って配信できません。上記のリンクのツイートに「大都市圏ばかり放送されて地方で放送されないから配信サイトでみたがる」という苦情がいくつも書かれていますが、委員会方式番組の場合大都市圏でしか放送せず、地方の人間には金を払わないと見せないと決めたのは放送局ではなく製作委員会の方ですから、文句を言う先が違うんですよ。もっともだからこそキー局の都合を無視してBSの枠を買ってそこで放送することもできるわけですが。

おそらくキー局の人は「海賊版が横行するほど自分らの番組は需要がある」ことを前提にして話を進めているのだと思うのですが、上記の二つの需要にこたえられないとなると果たして利用者がいるかどうか・・・。「もっとTV」が全く客を集められずに終了した件も考慮にいれ、もう一度テレビの需要というものを考え直すべきかと思うのです。

Photon2情報公開、APUはA6 Micro-6500Tに

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昨年中に、という話が残念ながら2月半ばに発売予定日が伸びてしまったBungBungameのWinタブレットPhoton2。それがようやく公式サイトで情報公開されました。

当初予定されていたA10Microー6700Tの文字はなく、A6 Micro-6500Tのみ。2月に伸びたという情報が最初に出たときは"A6-6400T"となっていまして、HPのノートPCの採用されているA4 Micro-6400Tの間違いではないか、とされていたのですがどっちとも違っています。仕様を見るとCPUのMaxクロックは1.8GでA4と同じなんですが、内蔵GPUのRADEONがA4のR3ではなくR4となっており、こっちが強化された分型番が大きくなったものと思われます。未発表の新APUということなのかも知れません。

A10モデルが掲載されていない点から、With Bing認定を受けられた下位機種だけにする可能性が出てきたPhoton2。当初の発表より多少性能が落ちてしまうとしたら残念ですが、会社の規模などを考えたらあまりラインナップを増やせないでしょうから仕方ないところです。A10の性能を見るためにもできれば上位機種も出してほしいですが、それより一歩進んだことを喜び、市場に導入される日が一日も早くなることを期待しましょう。

改造B-CASカード、WOWOWの録画予約を入れられなくなる

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今日に入って話が出てはいたのですが、コメントで情報をいただきましたのでここでも報告します。

改造カードか販売されたBLACKCASカードかは分かりませんが、「2015年2月10日午前4:00以降の番組をレコーダーを使って番組表から録画予約すると"契約されていない"旨のメッセージが出て予約が入らなくなるそうです。

現状ではWOWOWの番組表録画のみで時間指定方式でははじかれることはなく、また他のチャンネルに関しては同様の現象は起こっていないようです。予約できなくなるだけではなく、視聴もできなくなるかどうかは実際に2月10日なってみないとわかりませんし、手元で同じ条件を用意できないので誰かが書き込むのを待つしかないところですが、いったいどうなるかは興味を惹かれますね。

WOWOWはB-CASカードを利用する有料放送の中で唯一スカパー!を経由しない局であるだけにある程度自由に動くことが可能だったのでしょう。ただ、それが本当に正規ユーザーを含め問題なく動くのかどうかまでは分かりません。うまく行くようならスカパー!も似た方法を採用してくる可能性はあります。一時は大騒ぎになった改造B-CASカード。どうにかするにはB-CAS社が自腹を切って新しいB-CASカードに総取り替えするしかないのでは、と言われてきましたが、結局B-CAS社は何もすることなく有料放送側が苦労をして対策をとるという方式に転ぶのでしょうか。もちろんまだこれからどうなるかは分かりませんが。

WOWOW改造対策、どうやら成功らしい

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この間ちょっと触れただけのWOWOWの改造B-CAS対策話、なぜかよその情報のソース扱いになったらしくアクセスが増えてます。ただ、アクセスの半分以上が該当記事のみでこの5日ほどの検索ワードもほとんどその系列ばかり。おかげでもう一つ更新する気が起きません。何書いても回れ右されるような気がして。

と、ふさぎ込んでいても仕方ありません。その切り替え日と言われた今日10日。情報が錯乱していてもう一つはっきりしないのですが、どうやら予約録画ができなかった通り、改造カードでのWOWOW視聴や録画が不可能(もちろん無料放送を除く)となっているようです。WOWOWの対策は一定の効果は出ているようですね。ただ、2ちゃんねるの一部スレッドではすでに対策対策が始まっているらしく、ある程度の技術と初期のソースを持っている人の中にはやや制限はあるもののすり抜けに成功したような書き込みも上がっています。事実かどうかまでは分かりませんが、一からデータを作るよりすでに存在するデータを改造する方が簡単ですから、B-CASカードという仕組みが変わらない限り、完全対策は不可能なんでしょう。

以前通称「毒電波」と呼ばれた対策の時は改造カードの第一人者、BLACKCASが翌日に改造パッチをアップロードして元に戻してしまったことはありました。今回は・・・と一応覗いてみましたがまだ何の対応もなされていません。もっともこちらは台湾警察に経営者が逮捕されたという話が出ていましたし、その際に一度サイトはアクセスできない状態となっていましたので、今現在アクセスできるだけでも変なのですが。まだ即日ですのでこの先は分かりませんが、動く可能性は低いでしょう。もしこの逮捕がなければ今回の新対策もすぐ対応できるパッチが出ていたかも知れません。
このWOWOWの新方式が十分な効果を出したとなると、当然それ以外のスカパー!系チャンネルも同様の方式を採用することは考えられます。少なくとも契約しているチャンネルはスカパー!側に採用を求めるよう要望は行うでしょうし、完全に入れ替わるXデーは近いと思います。個人的にはB-CASが全く動かなかったことには憤りを感じますが、いつまでもあんなカードがのさばっているのも面白くないですし、こういう終わり方をするのも仕方ないと思います。まぁ買ってしまった人もひと時の夢だった、と思えばいいと思います。

305ZT、やっぱり速度制限あったか!?

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最近「7GB/1月制限解除料2年間無料、3日/1GB制限事実上なし」として人気を博していたY!MOBILEのルーター、305ZTに新たなルールで速度制限が導入された、という情報がインターネットにひそかに出回っています。本当かどうかやってみましょう。その情報によると

・夜9時、21時以降25時まで時間制限で発生する
・制限が入るのはYouTubeで動画を見るときのみ
・IPごとにグループ分けされ、途中一時間だけあるいは一時間置きに発生する
・この条件に近接数日のアクセス量は関係ない

という条件だそうです。ウチでも試してみましょう。
まずは21時。YouTubeを見ます。ふつうに見られます。すくなくともウチは21時からの制限には入っていませんでした。
続いて22時。経過したので早速再びYouTubeにアクセス。適当な動画を開くと・・・全くつながりません。数分待ってやっとつながったと思ったら、6秒動画が進むごとに20秒くらい待たされるの繰り返しです! 噂通りの読み込み速度の遅さが出ているではありませんか。
このYouTube動画が再生に使ったタブレットには重すぎる、ということはありません。動画のサイズは360pで普通ですし、試しに305ZTから家の有線回線をWiFiで飛ばしたもの~普段はなるべくこっちを使ってます~に変更したところ、十分スムーズに同じ動画再生ができます。そして23時になるのを待ち、もう一度同じ動画に再アクセスしたところ・・・。ああ、今度は普通につながります。

これだけで間違いなく同現象が起こる、と断言することはできませんが、どうやら噂が本当という可能性は非常に高くなりました。なお、遅くなるのは本当にYouTubeだけ。少なくともニコニコ動画は同じ時間帯でも普通に再生できることが確認できています。また、今回の回線は4G回線で、当然ソフトバンクのものですからそっちが影響したのかも知れません。今度はもっとデータ量を使った日にLTE回線になっているときに試したいと思います。

しかし、あれだけ「速度制限なし」で喜ばせておいてやっぱり少しはあるのか。いくらY!MOBILEと言っても結局はソフトバンクに吸収されちゃった企業のサービスなんだなぁとちょっとガッカリです。YouTubeはモバイルじゃなくて有線で見ろ、って言われればそれまでですけど、面白くはないですよね。

別の話
最近データ保存用に回したHDDの突然死が二回続きました。飛んだのは二回とも1TBオーバーのウェスタンデジタルです。動画を保存し、二か月ほど利用せずに放っておき、この間接続したら変な音がしてHDDにアクセスできなくなっていました。ちなみに初期化すらできないほど容赦なくダメになってます。
両方ウェスタンだったのはこの1TB~2TBの時代にはわたしがウェスタンばかり買っていたせいもあるでしょう。わたしは大容量のHDDが安くなるたびに買い、今までついていた容量の小さなHDDをデータ保存用に回す、という生活を送ってきたのですが、それが限界に来たのでしょうか。ただ、250~750GB程度の容量の小さなHDDは二か月どころか半年一年アクセスしなくてもビクともしないんですけどね。1TB超えたあたりからHDDの耐久性が弱くなってきているのでしょうか。たまに電通しないと機械は壊れる、という話は当然ありますが、まさか二か月程度で壊れてしまうとなると、もうデータ保存ドライブとしての用はなしません。かと言っていまさら光学メディアでは容量が小さすぎて使い物になりませんし。やはり消したくないデータはなるべくPCにつなぎっぱなし、外付けHDDへはあくまでバックアップのみ、という使い方の方がいいんでしょうか。

DVD壊された

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ただの愚痴。

二年前に我が家の暖房を容赦なく全開にしてブレーカーを落とし、わたしのパソコンの録画をふっとばしてくれた叔父。どうやらそのことを完全に忘れていたらしく、今日もまた全く同じことをしてくれてまたしてもブレーカーを落とし、作業途中のマイPCに強制中断と過負荷をくれてくれました。作業中のエンコードくらいならやり直せばいいだけですが、今回も録画の途中中断がありました。不幸中の幸いHDDのデータはいまのところ全部無事なようですが、大事に使っていたリーフリのDVDドライブが破壊されていました。電源つなぎなおしてもうんともすんとも言いません。さすがに咎めると「この家の電気のアンペアが低いのが悪い。もっと高い設定にしてもらえ」と逆に怒ってくる始末。ちなみにウチの電気のアンペアは相当高く、通常の高負荷ではビクともしないようにすでに設定されています。それを二回も落としてくれたのですからどれだけ容赦なく暖房を凶悪設定にしたかがわかります。「元々自分の家だから遠慮の必要はない、今は他人の家だから自分が電気代を負担する必要はない」のいいとこどり思考でこういうことするんだろうけど。「絶対に真似はしない」と心に誓いはしましたが、DVDドライブどうしよ。まぁ今更リーフリでも・・・って気はしますが、輸入DVD観賞用にそれなりに重宝していたのに。

今回の騒ぎで思うこと

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先日から言ってますが相変わらず当ブログへのアクセスがゴチャついてます。こういう状況だとなぜか更新する気がなくなりますので滞りがちになりますが、このままだとブログの更新という習慣がなくなってしまいそうなので、何か書きましょう。

現在のアクセスの半分以上が先日のB-CAS関係の記事で、残りの半分のうちの半分が以前書いたB-CAS関係の記事、という状況です。結果アクセス量3倍、検索ワード上位のほとんどが「WOWOW」「B-CAS」「対策」「2月10日」「見れない」「改造」の組み合わせばかりであまり喜べません。これらのキーワードを入力する人の中で一番多いのは物見遊山の情報集めの人でしょうけど、まぁそれならいいんです、わたしとしても。手持ちのカードの改造・対策回避の情報を求める人も少なくないようですが、目的はともかく手段としてはこれもまだいいでしょう。問題はそうでない目的をこの無数の検索ワードの組み合わせの中に感じることなんです。それは以前のように改造情報を公開しているブログなどを見つけ、さらし者にしてやろうという意図なんです。上記の文字を少しだけ変えたり、ひらがなやカタカナにしたり。そういう隠語のような検索ワード(それでもついちゃうんですね)がかたっぱしから検索された結果、アクセスが増えているという気がしてなりません。

前回のカード改造騒ぎの時はその情報がいくつものブログで公開されました。そのうちの一部は2ちゃんねるなどで晒され、結果逮捕者まで出す事態にまで発展しました。同様の情報を公開していたり拡大解釈で言えば近い内容であるブログのいくつかが騒ぎに巻き込まれることを恐れ、同時期に閉鎖あるいは記事を削除したうえで更新を停止したりしています。そのいくつかはわたしの巡回ブログでもあったため、非常に残念に思ったものです。
そして今回。検索などしてみればわかると思いますが、改造の情報どころかこの事件そのものを取り上げている個人ブログはいくつもありません。当時から相変わらず残っているのはウチくらいなものではないかとすら思うほどです。もう一歩も二歩もしりぞいた位置にいるつもりだったのですが、ブログという個人情報発信手段そのものが衰退の一途をたどっている現在を強く感じます。
現在それと代わって個人がネットに書き込む手段とされているのがSNSですが、SNSは新たな情報を発信する手段とはなっておらず、大手サイトや有名人などが書いた情報を拡散するだけのものにとどまっています。その分拡散能力だけは異常に高く、もしちょっと反則気味な情報を公開するブログなどあろうものならさらし者にすべくあっという間に恣意的に拡散され、ブログの書き手はつぶされてしまうでしょう。その勢いは以前の騒ぎの時などくらべものになりません。SNSをやるのでブログを始める人が少なくなった、は別に問題ないのですが、SNSを恐れてブログを継続する人が減ってしまった、だとなるとあまりに悲しい現実です。コメント以外で反応を返したくてSNSに書いていただく分にはありがたいくらいなのですが。
SNSで広がる情報の多くは商業サイトで掲載された情報にすぎません。商業サイトでは掲載されない、掲載しにくい情報も公開して初めて個人による情報発信に意味があるとわたしは思うんですが、おそらくその能力があったとしてもブログという選択肢を選ぶ人は少ないでしょうね。何か個人がテキストを公開するという手段がどんどん古臭いものと感じられるようになった昨今。おそらく近々個人ブログはSNSに滅ぼされるでしょうが、それに代わる情報発信手段は我々個人に残されるのでしょうか。結局商業サイトがネット上の情報も支配する、というのがみなが選んだ道なのですからそれが正しいのかも知れませんが。
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