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A68Hチップセット搭載、A68HM-P33で快適環境を構築すると、もう元には戻れない体になる・・・

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先日行われましたAMDのブロガー勉強会。この会では得た情報のテストを対象ブロガーが行える環境を提供することと新製品のレビューを目的として、我々ブロガーは組み立て用PCのパーツをおみやげとしていただけることになっています。今回いただいたのは先日も書きました通りAPUとしてKeveriとしては上から二番目となるA10-7800、それを装着するマザーボードとしてMSI社製のA68HM-P33です。



後日秋葉原のショップを巡って同マザーを見つけましたが、税抜きで5500円ほどで売っている店がありました。発売開始がこの11月15日ですから、最初から非常に安い値段で売られている商品となります。すでにAPUのブロガー勉強会は三回目ですが、以前の二回はいずれも発売開始時期としては高機能なマザーボードを提供いただいた(感謝しています)ことを考えると少々意外な提供です。これは採用されたチップセット、A68HがAMD社製としては最新のものであり、まだ世間的評価を受けていないものであるということが挙げられます。また、ここでバラしますが実は最初に今回の勉強会の話をいただいたとき、提供いただけるAPUは最廉価のA6-7400Kという話でした。別に書きました通りA6-7400Kは値下げが行われたばかり。テーマの一つとして安くなったAPUと低価格向け新チップセット搭載マザーの組み合わせで十分使える低価格PCを試してほしいという狙いがAMDにはあったのでしょう。安いA68HM-P33とA6-7400Kの組み合わせならバランスは取れています。ところが二度目のメールで「よりハイエンドのKaveriAPU」に変更になったと連絡があり、実際にA10-7800になりました。これはA6-7400Kは勉強会のテーマの一つであるFluid Motion Videoを試すことができないこと、ほかのテストを行うにも少々力不足である点が問題としてあるため、変更になったと思われます。ちなみに希望者にはPowerDVD14Ultraの提供も行われましたが、ソフトのレビューが条件だったので、わたしには今更であるため辞退しています。

さてこのマザーに使われるA68H(ちなみにHの付かないA68というチップセットがモバイル向けにありましたので要区別)チップセット。A68HM-P33の価格からしてこれまでの低価格向けチップセットA58を置き換える存在と見て良いでしょう。違いは上級のA88Xと同じくUSB3.0とSATA3.0(6Gb)をサポートした点にあります。MSIの資料によりますと、特にUSB3.0において外付けのチップで対応した場合と比べ、27%以上の高速化を実現しているとのことです。ただし差別化のためもあってサポート数はUSB3.0が2つ、SATA3.0が4つまで。A68HM-P33もそれにあわせてUSB3.0が2つ、SATAは4つ搭載されています。USB2.0はもちろん別にバックで4つ、フロント向けに4つが搭載されていますので、機器に応じて使い分ければ数が不足することはそうそうないでしょう。SATAは少々不足するかも知れません。マザーにはSATA5/6搭載用コネクタのパターンが残っていますが、別チップで増設すればそれだけ価格がアップするため、見送られたのでしょう。幸い同マザーはPCI-Express3.0x16x1、PCI-Express2.0x1x3とMicroATXの拡張スロット数の上限である4つを搭載していますので、増設ボードを積むには困りません。APUですからPCI-Expressx16にグラボを挿さなくても十分なシステムが組めますので一つくらいPCIの方が良かったようにも思いますが、これから組むのなら全部PCI-Expressでも問題ないでしょう。
一方低価格向けらしくメモリスロットは2つしかなく、対応はDDR3-2133まで、しかもOCでの対応となっています。ただ、少なくともBIOSをアップデートしたあとならXMPを読み込ませればそのまま2133で動作してくれるうえ、今のところそれが原因と思われる不安定さは経験していないため、OC対応を気にする必要はありません。メモリもなんだかんだ言って4つ使うと不安定要素に繋がりかねませんから2しか使わないケースは多いですしね。むしろ少なくした分小型化して組み立てがしやすくなった良さもあります。問題はメモリとの相性でデュアルチャンネルがうまくいかず、シングルになってしまった場合、他のスロットが活用できない点ですが、これは運に頼るしかないです。ちなみにわたしはAMDメモリのDDR3-2133で無事デュアルになってくれました。



左は今回の新システムの代わりにに外すことになった、以前の勉強会でいただいたA10-6800k+F2A85-M PROです。AMD向けMicroATXとしては豪華高機能なマザーでしたがFM2までしか対応できないため、Richlandとともに外すことになりました。良いマザーなだけに比較的大きく、小型のケースに入れると水平接続のSATAが使えなくなる欠点がありましたが、A68HM-P33は見て分かる通り幅が非常に短いため、MicroATXの装着できるケースならどんなものでも楽々と収まります。大変組み立てやすいマザーでした。

ただし、低価格ゆえに搭載機能とは別に割り切ったものも多くあります。なにより本機にはマニュアルが付いていません。他マザー兼用のペーパー説明しか付いていないので、電源やリセットコネクタの差し込みなどはマザーボードに印刷されたパターンを読みながら組む必要があります。また、CMOSをクリアするジャンパピンに至っては何の説明もないため、見ただけで「あ、これか」と分かる程度の知識が必要になります(ちなみにボタン電池のすぐ近くのジャンパピンです)。つまり安いと言っても初心者向けとかではなく(つーかわたしは初心者はなるべく高価格高機能なものを使うべきだと思ってますが、どうしても「低価格小型が初心者向け」とこっちに言わせたがる人もいますので)、何台も組み立てを経験してマニュアルを見ずに組み立てに取りかかる人向けなのです。また、残念ながらディスプレイの出力はDIV-DとD-SUBだけ。価格と考えれば仕方ないのですがボード上にパターンが残るDisplayPortもありません。そっちはまだしもHDMIは欲しかった。ちなみに相性もあるかも知れませんが内蔵DVI-DにHDMI変換コネクタを通してディスプレイのHDMI端子に繋いでみたら映りませんでした。
そういった省略はありますが耐久性といった基本性能を重視した作りに妥協はなく、MSIによると

・温度・ESD・放電・EMI・高温への耐性向上「ミリタリークラス・エッセンシャルズ」
・信頼性と耐久性の証「ミリタリークラス4」

という同社の掲げる二つのミリタリークラス水準を満たしており、静電気を抑え、高温環境でも安定性を落とさず、極端な条件下でも安定動作するそうです。もちろんだからと言ってそういう環境を用意して実験することはしませんが。


その代わりに別の"ウリ"を試しましょう。MSI提供による本マザーのウリは高速起動とそのサポートにあるようです。もちろんWindows8によるUEFI環境は必須。ところがわたし、今回使うシステムはTrinityから使い続けている(つまり勉強会でいただいたセットのリプレースを繰り返している)もので元はWindows7だったのを8.1にアップデートして使っていたため、起動にUEFIを使ってないんです。ちなみにUEFI起動をサポートしていない状態でこのマザーの機能である"FAST BOOT"を使うとキーボード入力も受け付けず、起動もしないというニッチもサッチもいかないブルドッグ状態になってしまうのでCMOSをクリアするしかなくなってしまいます(なので必ずCMOSのジャンパピンの位置は確認してください)。しょうがありません。今までの環境に別れを告げ、UEFIで全部入れ直しましょう。ちなみにこれを決断する前に一度マザー交換で認証しなおし、OSのクリーンアップでまた再認証と短期間に二度の認証し直しをしたため、マイクロソフトの電話サポートに怪しまれました(笑)。しょうがないじゃないかよ~。好きで何度もサポートに電話してるわけじゃないし。そうそう、今ならセキュリティもあるので8から8.1にバージョンアップするのは必須ですが、Windows8のインストール用起動ディスクでWindows8.1を修復しようとしたりリフレッシュしようとしたりしても「ロックが掛かっています」のメッセージが返ってくるだけで出来ませんので、なるべくすっぴんに近い8.1での回復用メディアをUSBメモリで作っておくのを忘れないように。

2日掛かりましたが一から入れたWindows8.1に各種ソフトも再インストールした新環境への移行は無事成功しました。このマザーのウリは先に書いたとおり独自の"FAST BOOT"による高速起動。Windows8/8.1のUEFI起動は利用するハードの一部をBIOS起動時に無効化し、有効化を後回しにすることで起動を高速にするものですが、FAST BOOTは「一部」の例外となっている機能まで無効化してしまうモードです。その際電源ON時に画面右下に表示される数字・英文字による状態を示すカウンター(A2などと表示され、最終的に99になる)がいきなり99の状態で起動します。省略されるのはこの「フルスクリーンロゴ」などが起動する合間のため、電源ON時は起動の速さを体感にしくいものとなっています。その代わり我々がよく使う休止状態からの復帰では何かタガが外れたかのように驚異的なスピードで復帰を果たします。わたしはこのPCにHDDをたくさん繋いでいたので以前はレガシー環境であることも含めて休止状態からの復帰が遅かったのですが、ソレと比べるとバカみたいに速いので間違えてスタンバイにしたのではないかと疑ったくらいです。逆にスタンバイにはうまくならず、失敗したのですが・・・。これだけ休止からの復帰が速いともうスタンバイなど不要でしょう。ちなみにわたしはPT3+MarvelチップのSATAボード+SiliconチップのSATAボードと三枚挿していますが休止への移行も復帰も問題なく利用できます。
ただし、FAST BOOTはより多くの機能を起動時に停止させるため、UEFIメニューを起動時にキーボードのDELキーで起動させることが不可能になります。そのため、MSIではFAST BOOTをWindows上で有効無効に出来る機能と、一時的にFAST BOOTどころかUEFI起動も無効にして自動的にUEFIメニューを立ち上げてくれる再起動を行ってくれる機能を持った専用ツールが付いてきます。一度同マザーでWindows8.1で環境を作ってしまえば、もうメニューのためにDELキーを連打する必要はありません。

ただ、BIOSには若干クセがあります。HDDなどがちゃんと全部接続されているかどうかが起動HDDの選択部分からしか確認出来ませんし、振られるSATAの番号が一番若いものが他のマザーの"0"ではなく"1"になっているのです。どうして0にならないのかと何度も接続しなおしてしまいました。ただ、UEFIのBOOTManagerの扱いではちゃんと0になります。ここら辺他社のマザーになれていると混乱するので注意。

また、最近では珍しく省電力化ツールなどもなかったようですが、A10-7800は標準の省電力機能でもまずまず優秀なのであえてツールに頼る必要もないかと思います。それゆえ、DDR3が2133までであることと合わせ、最高性能のKaveriであるA10-7850Kと合わせるにはA68HM-P33は必要十分とは言えません。が、A10-7800はもちろんA8-7600、それに本来の組み合わせであったA6-7400Kと言ったデフォルトTDP65Wモデルならこれで十分、もちろんcTDPも使えます。テレビと繋いで動画出力やマルチディスプレイ化と言った表示機能を重視したPCには向きませんが、それでもDVI-Dで2560x1600・D-SUBでも2048x1280まで60Hzまで出せますのでシングルディスプレイで普通に遣うには十分。足りないところは手持ちの機材と自分の知識で補えるから安くKaveriで普段使い用PCを組みたいという人にはうってつけでしょう。正直この爆速復帰になれると、もっと高機能なCPUを使っていてもOSがWindows7なPCは使いたくなくなってきます、起動も復帰も遅くて。

Nexus6触りつつ乗り換えPHSを考える

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来年4月になればWiMAXは帯域の2/3を2+に明け渡して速度が1/3になり、同時に2+は三日/1Gを超えたユーザーに制裁を加えるための速度制限を導入する。名目上は「することもあります」なだけに「しないかも知れない」と売り場の説明員は口をそろえて言うが、導入というだけでWiMAXユーザーには腹立たしい話なのだ。正直速度制限付きになる2+にWiMAXの文字を使ってほしくないと最近では思う(なので今後なるべく「2+」もしくは「UQの2+」などの表現を使うことにする)。

そういう状況を察知してか、キャンペーンに力を入れているのがUQもライバル視してことあるごとに比較対象としてきたイーモバイルの血を引くワイモバイルだ。「最新機種305ZTに限る」「キャンペーンの期間中なら」「手続きは必要」「アクセスはワイモバの回線の場合」などの条件付とはいえ
・一月7GBオーバーの速度制限の無料回避方法の提示
・三日/1GBの制限の撤廃
を行っているのはありがたい。一月7GB上限はひょっとしたらいかないかもしれない(わたしのモバイルの使用量は最近増えてきたがそれでも家のWiFi利用こみで一月3GBくらい)が、PCを使う時もあるので三日/1GBは月に二・三回、確実に超える。これは絶対受け入れたくないのでUQが制限を入れるというのならワイモバイルの方が用途に合う。仮に後になって「やっぱり三日/1GB入れます」と言い出したとしても、同じ条件ならPHSとの併用で割引が効きそうなワイモバイルの方がいいだろう。そこで本気の乗り換えを検討するため地元量販店へ。ワイモバイルコーナーを覗くと、さっそく説明員が「ワイモバイルのスマホ、如何でしょうか」と声をかけてくる。ちょっとお金がないのでこの場で買うつもりではないものの、本気の相談をするつもりだったので声をかけてくるのはいいが、PHSの使えるスマホはあまりいいものではないし。それにもうじきNexus6が出るし。

k「だったもうすぐ6出るし、それまでワイモバイルのスマホは見送りでしょう」
店「その言葉を待っていました。本日一台だけ実機を試用用に入荷できていますので、さっそく体験してみてください」

おお、買えるのは11日でも触れるのは今日からか。ということで案内に従ってNexus6を触らせてもらう。

・・・うーん、何か思ったより小さい。思わず自分のポケットに手を伸ばし、FonePadNote6と手触りを比べてしまった。ということは、Nexus6は当初の予想とは違い、わたしの理想の端末ではなかった、ということになる。
本当にいいものに触れている時に他の同系統のものを思い出すことは決してない。買う前はその良さを感じて「欲しい」と思うのみ。そして買ってからは逆に良さを感じることは全くなくなる。自分の手の延長・体の一部のようになり、ただそれを持つことが自然で空気のような存在になるだけだ。利用しているものを褒める時に「使うたびに良さを感じる」と言う表現を使う人がたまにいるが、良さを感じるということは不満点も同時に存在しているということを認めているということだ。それが比較対象になっているから良い部分が引き立つのである。少なくともわたしは、ほかの機種を触ったとき以外にFonePadNote6のを良さを実感することはない。たとえばもっと大きなサイズのタブレット。手にもって人に見せるように持てば、手の小さなわたしだって片手で持てる。だが自分に画面が見えるように持つと、どうしても手首が不自然になってわずかだが負担を感じ、それがストレスになる。結局長時間使う気にならない。FonePadNote6はわたしにとってその負担を感じないギリギリのサイズ。それゆえに手に馴染み、それが当たり前になっていてもう好い悪いを感じることすらないのだ。
Nexus6の画質などは確かに良くてFonePadNote6も比べれば見劣りするかも知れないが、動画の再生をしない限り落胆する差はないように思う。サイズは5.95インチ。6インチのベストサイズとほぼ同じだが、ベゼルが狭いために手にすっぽり入り、握りしめるように持てる。まだサイズに余裕がある印象だ。これなら6.2インチくらいないと逆に物足りない。また、予想とは違い裏はツルツルしていて薄い、デザイン優先の作りになっていた。薄くて軽いはキャッチになりやすいし見た目もいいが、持ちやすい使いやすい端末になるには、少々厚みがあって角をもった時の負担が分散した方がいいし、ある程度の重みがあった方がむしろ安定する場合だってある。見た目なんか美しくたって三日で慣れる。少々不格好でも持ちやすい方がわたしは好きだ。残念ながら「物足りない」端末であった。

ついでなので「PHSからの乗り換えの場合、電話番号やメールアドレスは維持できるか」と聞いたところ、「電話番号は可能だがメアドは無理」だそうだ。やはりPHSをキープした方がよさそう。ただ、ワイモバイルは最近カタログや公式サイトでPHSの文字を使いたがらない傾向にある。かなり小さい文字以外では"ケータイ"ばかり。ひょっとして近々PHSを切りたがっているのでは・・・。まぁさすがにそれは言わないことにして、モバイルに関してもあれこれ言っていると

店「お客様の用途でしたら、ルーター305ZTとPHSの最新機種CRESTIA 402KCの組み合わせはいかがでしょう。家族割扱いにすればPHSの基本料金は無料です」

と勧めてきた。わたしはPHSを機種変する場合、本命をWX12Kと考えていた。WX12Kはちょっと前調べた時点での現行PHS機種で黒耳並の下り400KbpsがPHS回線で出せる機種で、かつBlueTooth利用により外部のAndroid機種などのモデムとして利用が可能。他にもBlueToothが使えるPHSはあるが、Androidスマホで受信した電話を受けるための利用が主で、モデムルーターの代用品として活用できるかどうかは不明。これに"スーパーだれとでも定額"のオプションをつけると+1500円で電話とPHSのパケットが使い放題になる。このままでは少々高いがルーターとセットなら基本料金は無料になるのでHybrid W-ZERO3の新定額プラスGSに近い運用ができる。まぁ新定額プラスGSを割引の対象にしてもらえるならそれがベストだが、ワイモバイルにとって盲腸にも等しい旧ウィルコムのプランをそのまま割り引くなどということはしないだろう。そういうわけでWX12Kは料金も含めてガラケーではあるもののHWZ3の後継としてもっともふさわしい機種でもある。だが、これはすでに在庫のみの旧式で402KCが後継だというのだが、パッと見には両機種の見分けがつかない・・・。なんのことはない、402KCのハードはWX12Kそのまま。"WILLCOM"のロゴが"Y!mobile"に張り替えられ、ソフトがバージョンアップしてショートメールに対応しただけの機種であった。実はPHSはライトメールというPHSだけで通用する似たようなサービスがあったためにショートメールにはほとんどの機種が対応していない。最近はショートメールで送られてきた認証番号を打ち込まないと入会できない、なんてサービスが増えてきて、実際つい先日それでちょっと困ったこともあったので対応はありがたい。ショートメールも受信だけなら無料だし、これでPHSから移行したほうがいい用件が一つなくなった。もっともWX12Kも手動でソフトをバージョンアップすることでショートメール対応にすることは可能だが、どうせ値段変わらないしそれなら新しい方がいい。新契約するとしたら機種は402KCできまり。
ただし、一つ懸念がある。ルーターは二年縛りだが、PHSのケータイプランは三年縛りなことだ。正直三年は長い。縛りと割引を保ったまま一年に一回新機種に交換できるオプションもあるが、実質本体料金がかからない代わりに保険こみで毎月500円の他、機種のみ変更手数料5000円かかる。たぶん毎年一回もPHSで高機能型の新機種が出ることはないので、このオプションも保険以外の価値は薄い(もっとも毎年新しい402KCに交換することは可能、5000円払う価値があるかどうかは別にして)。ルーターとPHSの縛り期間の差がどうもあとで乗り換えをややこしくする気がする。

今回はこれだけ確認とったところで帰ることにした。まぁほとんど両乗り換えで心は決まっているが、PHSの契約更新月は9月だしルーターは6月。どうやっても解約料が発生してしまうのでまだ踏ん切りがつかずにいる。さすがにダブル解約料は痛いが6月まで一月/7GB制限のキャンペーンが続いている見込みも薄い。やはりさっさとやってしまって、なんとかPHS解約料は勉強してもらえないだろうか? くらいの交渉をするのが一番いい気がする。

国産ゴジラ復活! 新作は2016年に

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今朝になって飛び込んできたニュース。今年最後にして最大の衝撃でした。


元祖「ゴジラ」完全新作として製作決定!2016年に12年ぶり復活


夏に公開されたアメリカのGODZILLAの続編の方ではありません。日本の東宝が製作する国産のゴジラ映画です!以前のトライスター版ゴジラがゴジラミレニアムシリーズの呼び水になったように、こたびのレジェンダリー版もやはり「日本のゴジラ」復活の呼び水となってくれたようです。
ハリウッド版GODZILLAに関する評価は、専門誌など専門家のものはほぼ賞賛一色。ただし、多くの寄稿文がどこか「奥歯に物が挟まった」かのような、実はもっと言いたいことがあるんだよ、という裏を読んでもらうことを意識して書かれていた印象も強いものでした。実際、わたしが見た限り、見たい物を見せない、怪獣映画の醍醐味を外し続ける映像演出には映画の冒頭部分でこれ以上ないほど高まった期待を鬱憤に換えるには十分なものでした。そういった期待感を感じなくて良かった二回目こそ「ああ、こういうのもアリか」と冷静な評価を下せるようになりましたが。
ただ、VFX主体の演出になることを臭わせる会見になったのが少々不安。CGの多様はあらゆる表現を可能にする代わりに奥行きを感じないペラペラ感を生み出す危険性も含まれています。実際レジェンダリーGODZILLAもそこから逃れられなず、迫力を半減させるカットも多く見られましたし。あくまでミニチュアを用いた、計算で出せない存在感を残してこそ日本の怪獣映画は何十年たっても見応えのある作品になり続けているものだと思うのですが。いずれにしても、日本で作られる怪獣ものは円谷プロのウルトラシリーズだけになって久しい日本映画界。ゴジラ2000ミレニアムではたった三年間ミニチュアを多様する特撮映画を撮らなかっただけでミニチュアの多くが処分されてしまって足りなくなり、VFXによる実景合成を多様するしかなかったのですから12年もやっていない以上、とても東宝社内だけで特撮が出来るとは思えません。多分特撮部分の多くは外注を使う、従来とは違う作り方をすることになるでしょう。むしろハリウッドで作られるより従来とは大きく異なったゴジラになるかも知れません。
もちろんレジェンダリー版ゴジラの新作も予定されており、日米制作のゴジラが併存することになるわけです。かつてハリウッド版ゴジラが作られると最初に決まった時、当時のファンが期待したのがその様だったんですよ。それこそ一~二年おきくらいにアメリカゴジラと日本ゴジラが交互に公開される世界。そんなかつての夢がついに実現することになりました。今度こそ期待を裏切らない、見たい物が存分に見られるゴジラになることを首を長くして待ってます。

記事の最後にのってる来年4月に作られる実物大ゴジラヘッドも楽しみ。写真撮りに行こう(^^)

政党別映像コンテンツ・放送系総選挙公約

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もはややる意味はあるのか? という気もしていますが、毎回のことなどでやっている国政選挙の各政党公約のうち映像やコンテンツ、放送・通信と言った分野の抜粋です。かつてのデジタル放送移行時と違い、この分野を重視する人などほとんどいないと思いますが、逆にこれらを読むことで立法レベルで進められようとしている、世間から忘れられている法案を思い出してもらうのは、それはそれで一興かと思います。なお、このエントリーでは政党を可能な限り公平に扱い、特に特定思想による政党批判などは一切取り扱いません。あくまで映像コンテンツ・電波・通信関係の公約のみを取り扱います。扱う政党は国会においてそれなりの勢力を維持している政党のみとし、"諸派"扱いの政党等に関してはふくまないことにします。

自由民主党
「衣」「食」「住」やコンテンツ(アニメ、ドラマ、音楽等)をはじめ「日本の魅力」の海外発信を進めるとともに、世界の頂点へ挑戦するコンテンツ人材の育成等、クールジャパン戦略を推進します。
戦略的な文化・スポーツ交流でASEAN諸国との協力基盤を強化するため、部活動や運動会等日本の体育システムを輸出し、青少年に影響力の強いアニメ等とあわせて若い世代への日本の存在感を高めます。
基本的に前回と言っていることは同じで、コンテンツを輸出産業として活用しようとする反面、電波などへの取り組みは語られませんでした。


民主党
●文化庁の体制拡充、機能強化を進めるとともに、日本の伝統的な文化芸術を継承し、発展させ、独創性ある新たな文化芸術の創造を振興します。
あまりそれっぽくないですが、著作権が絡むと大暴れする文化庁の強化を図っているという点で取り上げておきました。同党が政権を持っていた時代は日本で唯一周波数オークション導入に向けた話があがった時期でもありましたが、何も触れられていませんでした。



維新の党
①NTTの完全民営化を実現し、インフラとサービスの資本文理を実行する。
②周波数オークション導入のため電波法を改正する。
③電波利用料の引き下げで、電力のスマートメーター、遠隔医療はじめ多様な通信サービスの開花を促す。
一方こちらはその周波数オークションの導入がはっきりと公約に謳われています。ただ、どちらかというと放送用周波数には触らず通信用の周波数をオークション制にしたいのではないか? という印象を受けます。


日本共産党
引き続きデジタル放送移行での政府と放送事業者の役割・責任について検証していくとともに、国民の受信状況を改善していくために、これを機にテレビの視聴をあきらめた層をふくめた実態把握、きめ細やかな対策・支援をもとめていきます。

放送番組を編集・作成する事業者の認定制度などを導入した放送法等の改悪に、政府の権限が強くなる、放送内容への介入の懸念があるなどの理由から反対しました。言論・表現の自由にかかわる放送行政の規制は、政府から独立した規制機関が行うのが世界の常識です。総務大臣の監督ではなく、新たに「放送委員会」(独立行政委員会)を設置し、放送行政を規律するように制度改正をもとめます。

文化に親しめるよう国民のふところを温めるとともに、文化予算を抜本的に増やし、芸術・文化活動を支えます。文化を担当する国の専門機関の位置づけをヨーロッパ並みに高めます。

日本映画やアニメなどの製作システムをささえる財政支援の充実をはかります。文化庁の「映画振興に関する懇談会」の提言「これからの日本映画の振興について」(2003年)が提起した製作支援、専門家育成など日本映画再生のための支援策を、その後の映画をめぐる状況の変化を踏まえて抜本的に強化します。

著作権は、表現の自由を守りながら権利者を守る制度として文化の発展に役立ってきました。ところが、映画の著作物はすべて製作会社に権利が移転され、映画監督やスタッフに権利がありません。実演家もいったん固定された映像作品への権利がありません。国際的には視聴覚実演に関する条約が作成されるなど、実演家の権利を認める流れや、映画監督の権利充実をはかろうという流れが強まっています。著作権法を改正し、映画監督やスタッフ、実演家の権利を確立します。

私的録音録画補償金制度は、デジタル録音録画の普及にともない、一部の大企業が協力義務を放棄したことによって、事実上機能停止してしまいました。作家・実演家の利益をまもるために、私的複製に供される複製機能を提供することによって利益を得ている事業者に応分の負担をもとめる、新たな補償制度の導入をめざします。

「児童ポルノ規制」を名目にしたマンガ・アニメなどへの法的規制の動きに反対します。「風営法」の規制対象からダンスを削除し、「ダンス規制」をやめさせます。
相変わらずこの分野においてダントツの公約充実ぶりを誇るのが日本共産党。ただ、多いだけに賛同したい項目とそうでない項目がどうしても並んでしまうのは避けられません。


公明党
社会民主党
生活の党
次世代の党

これら四党の公約からは映像や放送にかんする公約を見つける事は出来ませんでした。特に現与党である公明党が全くの無関心というのは大いに問題在りと考えます。
2020年の東京オリンピックに向け、放送業界や総務省はスマートテレビ化したUHDTVを世帯の半分にまで普及させる計画を立てていますが、それに関する公約などはどの政党にもありません。政治レベルで反対の声を挟む余地さえないほどのオールジャパン体制はすでに確立されているということなのでしょう。

AMD新ドライバ Catalyst OmegaとFresSync

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情報解禁となりましたのでいよいよ書くことが出来ます。

先日のAMD勉強会最大のテーマであったのがこのドライバを含むスイートソフト、Catalystの新バージョンでした。その名はOmega。なにかATI時代に非純正ドライバであったオメガドライバを思い出させる名前ですが、実は勉強会当日までこの名は秘密であり、届いたメールでは"Catalyst X"という名でした。今までの数字のバージョン以外に名がついているところからもわかる通り、従来以上の大型バージョンアップとなっています。また今回このドライバに関して説明していただいた方はAMD本社の方々です。



勉強会が緊急の開催となったのは彼らの来日に合わせたから、と見て間違いないでしょう。それほどの重要なバージョンアップなのです。とはいえ、その多くはゲームを想定したものです。APUが高機能化し、IntelCPUを使った場合でも内蔵GPUで一般的な用途では支障のない現在、あえていまやPCパーツの中でもっとも高価であるグラフィックボードを追加購入する目的の多くはゲームを快適に遊ぶためであると考えられるからです。当初予定されていた解禁日であった5日に海外で誤って先走り情報を公開したサイトのデータが流通しているだけにもう新鮮さはないかも知れませんが、動画派であるわれわれも注目に値すべき項目もいくつか含まれていますので、知っておいて損はありません。2002年のATI時代以来、すでに8000万もダウンロードされているCatalystの機能とは?


現在AMDのゲーム用途の文字通りの中核はMantleです。DirectX以上にGPUの性能を直接引き出すこのAPIは、たとえばThiefというタイトルではDirectX比で最大66%の速度アップを実現できますが、実はまだ完成ではなく、ある意味ゲームと二人三脚で進化し続けるAPIであるのです。そのため、EARTH BEYONDのようにベータ版を使って初めてMantleが有効になるゲームも存在します。それを含めて登録してあるゲームメーカーは10社、タイトルは20ほどではありますが、利用を想定して登録してあるゲームメーカーは100社に至っており、少なくともDirectXが12になるまでMantleは多くのタイトルに使われ続けるでしょう。その多くは海外のメーカーですが、国内メーカーでもPC向け3Dゲームタイトルに力を入れているカプコンは現在Mantleを中核としたゲームエンジンをテスト中で、これは同じくAMD製APUを搭載したPS4やX BOX oneと同じエンジンになるとのことです。つまり近い将来カプコンのWindowsPC向けゲームはRADEONに最適化されます。また、Matle活用タイトルではないようですがスクエア・エニックスのドラゴンクエストXはAMDとのタイアップでバンドルされたPCが発売されており、AMDのPCゲーム戦略の一端を担っています。海外製ゲームはちょっと・・・という人もこれらのソフトメーカーならおなじみでしょうから抵抗なくプレイできるかもしれません。

そして新バージョンのOMEGAです。これは主に3つの項目からなりたっています。

1.パフォーマンス改善
2.新機能
3.バグフィックス

です。パフォーマンス改善はドライバの大きな目的の一つですから当然でしょう。新機能としては
・ディティールエンハンスメント
 SDの静止画・映像をディスプレイに拡大表示を行う場合、デティールアップをしながらノイズ除去を行い、単純なアップスケールでない拡大を行う機能です。また、1080Pを4Kに拡大する場合は「アダプティブアップスケーリング」と呼んで区別しており、AMDいわく「4Kネイティブ映像に匹敵する」映像にできるとのことです。ただし、4K対応は285・290型番のRADEONのみとなっており、APUではできない模様です。よく言えば単純な拡大表示ではないと言うことです。
・FruidMotionVideo
 まぁこれはすでに実現していますが、これもCatalyst OMEGAの機能として説明を受けました。ということは、今までよりも高機能化しているのかも知れません。また、RADEON得意の画質改善も改良が見られるようです。
・フレームレイシング
 クロスファイヤー・デュアルグラフィックと言った複数GPUを同時に利用することでゲームのパフォーマンスをアップさせる機能がRADEONにはありますが、従来はこの複数GPUの機能が異なると性能の高い方がムダになりました。これを調整し、両者の連携をスムーズに行えるというものです。
・バーチャルスーパーレゾリューション
さっきのアップスケーリングの逆で、4K表示モードのゲームを2Kディスプレイに表示させる機能です。アクションゲームはともかくストラテジーやシミュレーションゲームは大きさ解像度のディスプレイを利用するときその分表示される情報を増やし、マップを大きくするために使われます。その4K分の情報を2Kディスプレイで表示するというものです。当然細部がつぶれますが、そこをGPUで調整して元の情報を再現するようです。ただし、4Kビデオ出力を想定した機能のため、やはり285X・290なRADEONがターゲットとなります。
・5Kディスプレイ・24ディスプレイ対応
表示だけなら4Kにはすでに対応していますが、OMEGAで5Kでも表示出来るようになるとのことです。また、マルチディスプレイも最大24台まで使えるとのことですが、これはまぁ我々個人ユーザーには関係のない話でしょう。一度ニューヨークのタイムズ・スクエアで実際に24台のマルチディスプレイを使ったデモが行われたことがあるそうです。

バグフィックスとは、品質主義の基づく動作の安定性を示すものです。アメリカの話のようですが、多くのRADEONを利用している人々に対して非常にシンプルな質問を投げかけることがありました。その中身は
「Catalystの問題はなんですか?」
それであがった問題点のうち、少なくともトップ10に入る項目に関しては修正済みですべて対処できた、ということです。具体的に何が上がったかまでは教えてもらえませんでしたが、後日英語のサイトで公開されるということです。


最後に、会でももっとも注目を浴びた機能を紹介しましょう。と、言ってもその多くはすでに知られているのですが、それがFreeSyncです。先行するNvidiaのG-Syncと似た機能ですが、G-Syncがディスプレイに専用チップを搭載する必要があるのに対し、FreeSyncはソフトウェアさえ対応させればチップは必要ないところが大きな差です。なおFreeSyncはAMDの使う呼び名ですが、ディスプレイ標準規格団体であるVESAによって「Adaptive-Sync」の名で定義されることも決まっています。
機能的な優劣に関しては、まだ製品が存在しませんので知ることはできません。さすがに専用チップをわざわざ必要とするG-Syncの方が速度面で若干有利ではないか? という気もしますがライセンス料も不要なため、断然安く済ませられるのはFreeSyncでしょう。
ここで重要な話を聞いてきました。他にFreeSyncのG-Syncに対する優位点として「G-Syncはゲーム用であるため30~144Hzまでしか対応していないが、FreeSyncはもっと広い幅にも対応している。たとえばBDに最適な24Hzにもだ」の一言(を、英語で語ったのを翻訳したもの)をはっきりと聞いてきました。現状のディスプレイは基本60Hz固定ですから24p映像を再生する場合、同期しない水増しフレームをはさむ必要があるため、動きがカクカクすることがあります。その動きの悪さを解消する解答の一つがFluidMotionVideo機能であることはすでに書きましたが、FreeSyncは動的にディスプレイのリフレッシュレートを変更することでコマごとの表示時間を同一にすることで対応する、もう一つの答えです。ある意味出たばかりのFluidMotionVideo機能の否定にもつながりかねませんが、それをAMDが出したというのが面白いです。FluidMotionVideoの効果は楽しいですが、映像の質感が変わってしまうことに違和感を覚える人もいるでしょう。FreeSyncならそんなことはありません。ユーザーはソフトや好みに応じて好きな方を選べるのです。また、ディスプレイの動作状態によってCPUのようにリフレッシュレートを低くを抑える時間をとることでディスプレイの消費電力を抑える効果もあるそうです。G-Sync対応は例外なくゲーム向けディスプレイですが、FreeSyncはそうでないビジネス向けや動画向けディスプレイが採用してもおかしくないのです。また、こっそりノート向けの技術としても期待されます(一部はすでに取り入れられているとのことです)。

このようなFreeSyncはOmega以降で可能になります。もちろんRADEONのハイクラスだけでなく、APUでも(おそらくKaveriなら)対応できます。接続は現状ではDisplayPort1.2が対象ですが、HDMI接続でも技術的には可能とのこと。
肝心の対応ディスプレイなんですが、現状で公表できるディスプレイメーカーはサムソンだけ。ですがご存知の通りサムソンは日本ではディスプレイ事業を行っていないため、日本だけFreeSyncをつかるようになる日が遅れることになります。他にも対応を検討しているディスプレイメーカーはあるようですが、これは公表してもらえませんでした。なるべく少ないタイムラグで日本でも利用できるようになるよう、祈るしかないですね。


どちらかと言うと単体RADEON向けの機能アップが多いという印象のCatalystOmegaではありますが、APUユーザーこそ積極的に入れるべきです。CatalystはAMDシステム全体に関わるスイートであるため、APUの場合GPU部分だけでなくCPU部分まで含む全体のパフォーマンスアップが期待出来るからです。とはいえ、この肝心のCatalystOmegaは9日14時現在、まだAMDサイトにはアップされていないようです(※15時に確認したら、Omegaの名ではありませんが14.12がアップされていました!)。ベンチマークで単純に計るだけでない機能アップが多く盛り込まれたOmegaは、ちょっと先の未来を期待させるものになっていると思います。

FluidMotionVideoで手持ちのビデオを再生しよう

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わたしもすでに書きましたAMDの新Catalyst、Omega。商業サイトでも多く触れられていますが、どうもサイトによって聞いている話の細部が異なるような。気になる点はいくつかありますが、目下最大の関心どころであるでしょうFluidMotionVideoに関して、なぜかゲーム情報サイトの4Gamerで他にはない情報が掲載されているのです。

"また,従来は利用にあたってAMDのAPIを使う必要があり,それが「対応アプリケーションは『PowerDVD』のみ」という状況を生んでいたハードウェア支援型ビデオ再生機能が,Catalyst OmegaではWindows標準APIであるDXVA(DirectX Video Acceleration)から利用できるようになるとも,Kozak氏は話している。つまり,アプリケーション対応の幅が大きく広がることを期待できるようになるわけだ。"

聞いてないぞ~!!!!!

少なくともブロガー勉強会当日にはなかった話です。当日のノートにも、いくら世界中でわたししか読めない字で書いてあろうともその件について書いてないのは確かです。何よりいくら耳が良くないからってわたしがこの手の話を聞き逃すわけがないです。と、いうことは4gamerが独自に聞き出した話なんでしょう。

しかし、この話が真実で将来的にBD以外でも手軽にFluidMotionが利用できる環境が入手できる(無料ソフトで対応できる、とは一言も書いてないですが)可能性があるとなると、今回のネタもあまり意味ないなぁ。せっかくOmega以降の話として手持ちの動画にFluidMotionを利かせられるようファイルを変換する方法を暖めていたのに。もちろん前にも一度やってるんですけど、あれはやっつけ仕事なので条件は満たしているのに対応ファイルになってくれない例が続出したので、もう少し確実性の高い方法を模索していたのですよ。それを書こうと思っていたのに。でもまぁ仮にDXVAが使えたとしても先の話。当面はPowerDVD14Ultra/PRO/Live以外に対応ソフトは存在しないわけですし、CatalystControllCenterでもFluidMotionVideoを有効にする項目など出てきていません(A10-7800利用動画用PCで確認)。いまはまだこうした形でBDでないファイル再生を楽しむ道を用意しておくことに意味はあるでしょう。本当はもう少し後で書く予定だったのですが、さっさと公開してしまうことにします。


PowerDVD14でFluidMotionVideo機能を有効にするには、まずハードが対応していること。当然ソフトがインストールしてあって、対応バージョンになっていること、動画がそしてBDMVとして認識されること、24fps化されていること。以上です。基本的には市販のBDソフトを再生するためのものですが、それだけでは面白みに欠けますので、手持ちの動画や録画した動画をこの機能を使って再生できるフォーマットに変換してしまおうというのがわたしのたくらみです。
まずは再生させるための動画を用意しなくてはなりません。BDMVとして使える動画なので、フォーマットと解像度はある程度限定されます。確認が取れているのは

・映像フォーマットはH.264/AVCかMPEG2
・音声フォーマットはDolbyDigital(AC3)
・解像度は1920x1080/1440x1080/1280x720

です。ひょっとしたらVC-1(WMV)でも可能かも知れませんが、最近全く使ってないので未確認です。ここではMPEG2-TSを元動画としたものをH.264/AVCに変換したものを使うことを想定して記事を書きます。なお、BDMVには他に720x480の解像度も対応していますが24fpsはダメなので利用できません。ちなみに解像度は厳密ですがアスペクト比はそれほどでもありません。わたしが試した中では1440x1080の4:3映像でもBDMVにすることが出来ました。


ステップ1.動画のエンコード
一番確実にこれらの条件を満たすには、TMPGEnc Video Mastering Works 5で24fps化しつつBDMVフォーマット準拠にすることです。でも、それだと身も蓋ももありませんし、手馴れたソフト、Aviutl+plug-inなりHandbrakeなりが別にあるのならそれを使いたいですよね。なのでまずはそれを使ってまずはH.264/AVCの24fps動画を作りましょう。別にビットレートをフォーマットに忠実にする必要はありません。極端に高いビットレートを使わなければ、こだわる人がいる固定品質方式でもいいです。問題は音声で、指定どおりAC3で出力できるソフトならいいのですが、一部のソフトではAC3音声を出力することが出来ないものがあります(ちなみにTMPGEnc Video Mastering Works 5で固定品質を使いつつBDMV条件を満たすには"MP4(AVC)ファイル出力"ではなく"MPEGファイル出力"を選んで"ストリーム形式"をMPEG-4に、"音声設定"をDolby Digitalにする必要があります)。その場合、可能なら音声は別に切り離しておいて動画だけを変換し、あとでYambを使って動画と再圧縮していな元音声を結合しておきましょう。それも難しければLinearPCMを利用してください。

ステップ2.音声変換とコンテナ
さて、もし音声がAC3に変換できているMP4ファイルを作成できているのなら、ここは飛ばしてもいいです。ただ、条件は満たしているにもかかわらずうまくいかないケースわたしは多々見かけているのでその場合はここで紹介する方法を試してください。
AC3以外の音声とH.264/AVCが結合(多重化)出来ている動画ファイルが出来たのなら、Xmedia Recodeを立ち上げます。Portable版でもいいです。ソフトが起動したら表の部分に動画ファイルをドラッグしてもって行き、話したあと表に追加されたファイル部分をクリックし、
・"形式"→プロファイルをカスタムに、MPEG TS(DVB TS)に、ファイル拡張子をtsにする
・"ビデオ"→モードを"コピー"にする
・"音声トラック1"→モードを変換に、コーデックをAC3に、サンプルレートを48000にする。チャンネルは元データにあわせて5.1なら5.1、ステレオならstereoに。ビットレートはお好みで。stereoなら144、5.1なら320くらいが下限の基準でしょうか。
とします。これで音声のみをAC3に変換しつつ映像は全く触らない動画が作成されます。ポイントは形式、つまりファイルのコンテナはtsにすること。普通mp4でも問題はないはずなんですが、なぜかmp4で出力するとダメなのに、同じ映像・同じ音声でコンテナをtsにすればBDMV化できたケースがあるので、こちらを推奨しています。したがってステップ1から直接ステップ3に行ってもダメな場合、ここに戻ってXmedia Recodeでts化して試してみてください。その場合、"音声トラック1"のモードも"コピー"にすることをお勧めします。動画・音声とも再エンコードしなくてもかまいません。
ちなみにXmediaRecodeはエンコードソフトでありますのでこれで直接H.264/AVCのファイルを作ることができますが、このソフトで24fps化するのはあまり進められません。その場合はAvisynthで24fps化したほうが良いと思います。

ステップ3.BDMVにする
BDMVにする、と言ってもいちいちBDに焼くのは面倒ですので、ここではBDMVのISO形式にして、仮想ドライブソフトでBDMVに見せかけることにします。PowerDVDがBDだ、と認識するばそれでいいんですよ。以前は複数のソフトを使いましたが、もっと簡単なのはtsMuxeRを使うことです。Windows版の最新版をダウンロードして今まで作成した動画をドラッグし、エラーが出ずに認識されたらもうできた同じ。あとは画面真ん中やや下の部分にある"Blu-ray ISO"の左側のラジオボタンをクリックし、適当な出力フォルダを指定してから最下部の"Start muxing"をクリックするだけ。ファイル名もそのままのBDMVISOファイルが完成します。ISOを仮想化するソフトは好きなのを使えばいいですが、ウチではDaemonToolsLIGHT(無料)を使っています。Windows8.1+PowerDVD14ULTRAならこれで大丈夫だと思いますよ。

あとはPowerDVD14Ultra/PROで再生中に、設定からFluidMotionを有効にするべくチェックを入れるだけ。今のところ失敗はありません。BDを買わずともFluidMotionVideo対応ファイルをいくらでも用意できるので、エンコードが楽しくて仕方なくなりますよ。ちょっとくらい手間がかかるほうがやっていて楽しいんですよね~♪
こうした一手間もソフトの対応次第では必要なくなるわけですが・・・。まぁ実現するとしても先ですから、それまではこうした方法もありだと思います。


ちなみにhttp://news.mynavi.jp/articles/2014/12/09/omega/?rt=topではやはりFluidMotionVideoとCatalystOmegaの関係で
"今回は35W以上のAPUも対応となり、ノートPC向けAPUのA10 PRO/A8 PROなどでも利用可能になったのが相違点である"
という記載があります。モバイル、35W以上かよ~。そんなの日本では流通してないよ~。やや絶望感を感じつつうちのTDP19WのFX-7500をCatalystOMEGAにしてみましたが

Catalyst Control Centerのビデオ品質設定にチェック項目、出現しませんでした orz

PowerDVD14でも、前と同じでFluidMotionVideoの設定画面はグレーのまま、チェックできませんでした orz

というわけで現在日本で売られているKaveriノートではFluidMotionVideoを使うのはOmegaをもってしても無理、と分かりました。期待してたのになぁ。Kaveriノートの購入を検討している方は、35Wにハイパフォーマンスモデルが登場してから買うことを強くお勧めいたします。えーん。

AMDブロガー勉強会の映像

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わたしも参加したAMDブロガー勉強会の映像がアップされてました~。

AMDブロガーイベントCCCアップデート


まばらな拍手の一部がわたし(^^) 見てね。

大空のサムライ、川北紘一特技監督、逝く

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日本版ゴジラ復活に浮かれていて情報を仕入れず、昨日発表になったことなのに今日まで全く知らなかったこの話。それだけにショックです。

平成ゴジラ特技監督、川北紘一さん死去


まだ72歳ですよ。発売になったばかりの「特撮映画読本」でも、いつもと変わらぬ口調で今年のGODZILLAを語っておられたのに・・・。無くなられたのは12月5日だったそうですが、日本ゴジラ復活の話は聞くことが出来たのでしょうか。それを胸に、安心してこの世を去ったのだと信じたい気持ちでいっぱいです。

ここ最近はさすがに特撮の最前線からは退いてはいましたが、主に大学などで特別講師として教壇に立ったりするなど指導の面ではまだまだ熱心で、つい最近も大阪芸術大学で「装甲巨人ガンボッド」を撮ったばかり。実質的にガンボッドが遺作となってしまいました。

日本で一番多くの有名建造物を破壊した(もちろん映画の中の話ですよ)人物と言われる川北監督のことですから、きっとまだまだ暴れたり無かったことでしょう。でも、日本の特撮の火が消えていないことは確かです。もうすぐ再び爆発する日が来るでしょう、川北監督の後を引き継いで。

今日は弔いの心を持ちつつ「さよならジュピター」でも見ることにしましょう。ご冥福をお祈りいたします。

PEGASYSの新ソフトと、Fluid MotionがDXVAで使えるかもしれない?フィルタ

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A's Video Converterでおなじみ「Blueskyのホームページ」において、Fluid Motion VideoのDXVA動作が可能になるかも知れないフィルタが公開されました。

Bluesky Frame Rate Converter


Blueskyの開発日記 AMD Fluid Motion(流体モーション)対応DirectShowフィルタ

ただし、現状ではまだうまく行っていないようで、A10-7800およびA10-7850Kで試した限り、手持ちのISO化したときはFluid Motion Videoが効いた実績のあるファイルを再生した場合でも、動きは普通に再生するよりむしろカクカクしていてFluid Motionにはなっていません。CCCから「流体モーション」のチェックを入れることができる単体RADEON環境ならひょっとしたら少しは違うのかも知れませんが。先を期待できるかも知れないフィルタの開発が始まったことは非常にうれしいことなので、ぜひ使ってみてください。


それともう一つ。突如あのPEGASYSから新ソフト、TMPGEnc Video Mastering Works 6が発表になりました。

新製品「TMPGEnc Video Mastering Works 6 (ティーエムペグエンク ビデオマスタリングワークス 6)」の発売のお知らせ

前回4→5のときは名前が大幅に変更になったのと比べるとただ番号が変わっただけの印象です。体験版を試した限り、変化も少ないようでGUIなどはやたら黒くなったものの、5とほぼ一緒です。5を使っている人なら全く違和感なく使えると思います。では何が違うかと言うと。

・CUDAがフィルタのみになり、CUDAエンコは廃止に
・Nvencができるようになった
・H.265/HEVCのエンコードがx265エンジンでできるようになった
・H.264出力にソニーのXAVC S MP4が選べるようになった(エンジンはx264)
・Windows7/8/8.1の64ビットのみで動作するソフトになった

と言った点が主な違いです。体験版にはCM検出機能が付属していたため、てっきり標準装備になったのかと思ったのですが、それも含めての体験版でやはり別売りのようです。ほかの強化はもっぱらタイムライン時に効果を発揮したりするものや我々はあまり使わないフィルタが多く、実質64ビット最適化とH.265/HEVCが使えるようになったの二点のみと言ってもいいでしょう。PEGASYSはH.265/HEVCに関してはDivX方式を採用と聞いていたのでx265の採用は正直以外でした。ちなみに出力にDivXを選ぶこともできますが、従来方式のavi出力を基本としたDivXであってH.265/HEVCではありませんでした。
x265を利用したエンコードも初期のころに比べるとだいぶ使いやすくなってきていますので、体験版を利用していつもの

MPEG2-TS 1440x1080 48分

動画をCore i7 4770機とFX8350機でx265のデフォルト設定で1passエンコードしてみました。かかった時間は

4770 2時間5分21秒
8350 2時間30分48秒

どちらにしても標準設定で2~3倍くらいの時間はたっぷりこれを持って実用範囲とみなすか、まだ遅いと見なすかはそれぞれでしょう。64ビット最適化で速度が速くなることも期待はできますが、価格がダウンロード版で12,200円とかなり高いこともあって、H.265/HEVCを必要としていない人なら5から買い換える意味は薄いと言ってもよさそうです。


ちなみに今回もAMDの機能には対応していません。OPEN CL対応のあともなければVCEのエンコードもできません。もともとPEGASYSはIntel・Nvidiaよりだからなぁ。x264採用の初期がむしろおかしかったということなんでしょうか。なお、無理やりVCEエンコードが使いたければこんな手もあります。

A VFW (video for windows) frontend for AMD VCE H264 encoder

右側にある"Download ZIP"からまとめてファイルを落とし、Install.batを右クリック→管理者権限で実行でインストールできる、Video For Windoiws形式でVCEエンコードができるエンコーダーです。コンテナはAVI、音声はmp3に頼る必要があると10年くらい前を思い出させる仕様ですが、A's Video Converterと並んで数少ない貴重な開発中のVCE対応ソフトでもあります。H.264が再生できる環境ならほとんど再生は可能(少なくとも同ソフトを入れていないWindows機でもWMPで再生できました)ですので、意外と重宝します。お試しあれ。

A68HM-P33の不思議なゲーム最適化能力

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今回もAMDブロガー勉強会関係の記事となります。

過去の会になくて今回にあったものの一つ。それがゲームソフトの提供でした。いただいたソフトはSID MEIER'S CIVILIZATION BEYOND EARTH。AMDがMatleの採用の「成功例の一つ」として挙げることが多いタイトルです。AMDはグラフィックボードはもちろんAPUにおいてもしばしばゲームをバンドルするキャンペーンを行っていますが、勉強会の提供品にはそういうバンドルがなかったため、ベンチマークをとるかゲーム関係を無視してほかの性能を見るかのレビューになるのが普通でした。もちろん発売前もしくは発売したばかりの製品を提供していただけるのは本当にありがたい話ですが、だからと言ってAMDが試してほしい機能を使える有料ソフトを買う必要性を感じなければ買わないのが個人ユーザーってものですからねぇ。そういう意図を組んだのか、すでに発売して時間のたった製品だからなのかはわかりませんが、BEYOND EARTHをはじめ、希望者にはドラゴンクエストXやPowerDVD14と言ったソフトが提供していただけることになりました。逆を言えば、「試してブログに書いてね」ということです。せっかくなので書きましょう、ネタになります。前回は機能だけをもっぱら取り上げたA68HM-P33のゲームその他におけるパフォーマンスも計測してみましょう。

なお、BEYOND EARTHは高額メディアなどをもらったわけではなく、おそらくグラボに付属しているものと同じだろうクーポンの記載されたカードを入れていただいたのみ。なのでダウンロードをしなければなりません。実はこれでひと手間かかってしまいました。まずはAMDのサイトにアクセスしてユーザー登録しなければなりません。が、ここでは携帯電話の番号がないとダメとのこと。ゲームのクーポンになんで携帯電話の番号が要るんだ? と疑問に思いつつPHSの番号を入力すると、なんと「ショートメールでパスワードを送信する」というではありませんか。PHSは基本ショートメールに対応していないので番号あてにショートメールを送られても受信することができません(これが機種変を決意させた大きな理由となりました)。しかし、その場合向こうから自動応答で電話がかかってきて読み上げられるパスワードを入力する方式も選べます、でしたのでこちらで対応することにしました。しかし、そこまでやっても得られるのはまたまたクーポン。これを今度はゲーム販売プラットフォームとしてゲーマーにはおなじみでしょうsteamにまたまたユーザー登録してダウンロードしなければなりません。これで起動用のsteamとそこで起動するバージョンのBEYOND EARTHをダウンロードしてやっと遊べるようになりました。

・・・ここで気が付きます。このBEYOND EARTH、4gamerのようなゲーム専用サイトではレビューにRADEON R9 295 X2まで出してくるほどのゲーム。「試してね」環境であるウチのAPU・A10-7800とマザーのA68HM-P33でまともに動くのか? せめてA10-7850K環境にすべきじゃないか(あんまり変わらない気もしますが)とちょっと不安になってきます。なにせマザーボードはマニア向けでも採用されたチップセット、A68Hは低価格のエントリー向けですからね。パフォーマンスに少々不安を感じてしまっても仕方ありません。そこでゲームを始める前にパフォーマンスを試してみましょう。

環境その1
・A10-7800
・A68HM-P33
・DDR3-2133 4GBx2
・Windows8.1 pro 64

環境その2
・A10-7850K
・GA-F2A88XM-HD3
・DDR3-2400 4GBx2(ただし、2400で動作させると不安定なので2133で動かしてます)
・Windows8.1 pro 64

Kaveriであることに変わりはありませんので、異なるのはAPUのCPU部分のクロックとマザーということになります。同じアーキテクチャの比較なのでベンチマークソフトの実行で十分でしょう。ここではゲーム系ベンチとしてまたまたドラゴンクエストXベンチを引っ張ってきて使うことにしましょう。なお、cTDPは7850Kは"無効"、7800は"AUTO"を選びます。最低2回計測して高い方をデータとして採用すると

7800(AUTO)
1280x720 標準 9734
1280   最高 8530
1920x1080 標準 7211
1920 最高 5379

7850K(無効)
1280x720 標準 8900
1280 最高 7985
1920x1080 標準 7204
1920 最高 5714

うそだろ・・・? と驚愕せずにはいられません。最高負荷の条件以外では7800の方が7850Kより速いんです。7800はクロックが少し低いうえ、TDPが65Wに抑えられている分7850Kよりパフォーマンスで劣るのが当たり前、その割に検討しているというのがA10-7800の評価でした。が、低負荷条件では圧倒的に7800が上になりました。あまりに7800が速いのでここでTDPを変更してやってみましょう。

7800(65W)
1280 標準 9867
1280 最高 8524
1920 標準 7186
1920 最高 5392

7800(45W)
1280 標準 9741
1280 最高 8473
1920 標準 7215
1920 最高 5380

7850K(65W)
1280 標準 8693
1280 最高 7610
1920 標準 6416
1920 最高 5245

7850K(45W)
1280 標準 5696
1280 最高 5150
1920 標準 4829
1920 最高 4226

標準TDPが65Wの7800の65Wモードを別に調べたのは、GA-F2A88XM-HD3のcTDPが"無効""65W"45W"の選択だったので標準の95Wにするには無効を選ぶのに対し、A68HM-P33のcTDP設定はAUTOと別に65Wが存在するからです。それどころかA68HM-P33で7800を使った場合、cTDPをAUTO以外に65W~45Wの間で1W単位で自由に設定できるのです。ただ、今回は規定値である65Wと45Wだけにしておきました。比べればわかりますが、7850KがTDPに応じて順当に速度が落ちているのにたいし、7800はほとんど低下していません、不自然と思うほどに。これがA10-7800の実力なのか? と驚きを隠せぬままウチにあるもう一台のA10-7800搭載PCでも調べてみました。マザーは GA-F2A88XN-WIFI。チップセットはハイクラスのA88Xです。ただし、ケースが小型であることと薄いCPUクーラーを使っているため、cTDPは45W固定です。

7800(A88X 45W)
1280 標準 8658
1280 最高 7622
1920 標準 6266
1920 最高 4788

45Wという条件を考えるとやはり7850Kより速いですが、A68HM-P33の環境より遅くなっています。ここでちょっと趣旨を変え、純粋にCPUの能力を測るため、エンコードソフトとしてHandbrake64bit版を使い、

1920x1080 13:30のMPEG2-TS
Filtters のDelecineをDefault DeinterlaceをFastに、残りはすべてデフォルト
出力はx264エンジンを使ったH.264/AVC

という条件でエンコード速度のみを計測してみました。いつものより時間の短い動画を使ったのは単なる手抜きです。すると

7800(AUTO)
10:50

7800(65W)
11:09

7800(45W)
16:24

7800(A88X 45W)
11:00

7850K(95W)
08:05

7850K(65W)
09:42

7850K(45W)
10:50

となります。A68HM-P33の調整が明らかに特徴的なのがわかると思います。どうやらGPUのクロックを固定化してTDPを落としてもゲームの3D性能が目いっぱい出るように調整していると思われます。その分のしわ寄せはCPUに行くため、A88X利用時と比べると同じCPU同じTDPとは思えないほど数値が異なるものとなってしまいました。このCPU性能の落としぶりはちょっと見過ごせないレベルになってしまっていますので、CPU性能を重視する用途向けとしてはこのマザーは向かないということになります。ただ、その特性がマザー特有なのか、チップセットA68Hの特性なのかまでは分からないですけどね。CPUを7850Kと変えてみるのも面白そうですが面倒なのでパス。APU選択の用途の一つである軽いゲーム向け、という条件に限って言えばかなり強力な性能を発揮する特異なマザーであることは言えると思います。ドラクエベンチだけで結論をつけるのは問題があるかも知れませんが、同じアーキテクチャの中での比較ですからね。


さて、ゲーム向け3D表示に限れば7850K以上であることが分かったところでBEYOND EARTHに戻りましょう。と、言ってもこのゲームはストラテジーゲームなんですよね。未開の惑星におりたって現地のエイリアンと闘ったり手なずけたり、ほかにも同様に降りてきたコロニーと外交を行ったりして都市を発展させていくゲームなんです。ちなみにこの手のゲームになれていない人にはちょっとハードルが高い感じで始めのうちなど自分が何をやっているか理解することすら困難ですが、ちょっと調子が出てくると「はっ」と気が付くと3~4時間くらい平気で消化している時間泥棒ゲームでもあります。経営・とか取引とかそういう概念のゲームが好きな人なら夢中になれると思いますよ。
まぁ内容はさておき、この手のゲームはグラフィックはもちろんキレイなことに越したことはありませんが、それより入力の反応がダイレクトだとかこっちのターンが終わったあと敵の行動が早く終わるとかそっちの方が重要な気がするんですよねぇ。となるとA68HM-P33はちょっと不向き? それでもせっかくですので実行してみましょう。ただ、このゲームは前述したとおりMantleに対応していますので、ぜひ比べてみたいですよね。4Gamerの紹介によるとベンチマーク実行ができるらしいんですね。やってみましょう。なお、cTDPはAUTOを使います。
通常のDirectXとMantleの切り替えは、ゲームアイコンを直接クリックしてゲームを立ち上げるのではなく、ゲームをsteamのライブラリから起動させることで切り替えます。一覧をそのままダブルクリックもしくは右クリック→ゲームをプレイでDirectX、右クリック→Sid Meier's Civilization Beyond Earth(AMD Mantle)でMantleモードです。その前にベンチマークですから右クリック→プロパティ→一般→起動設定→-benchmark lategameview と書き込みでベンチマークモードです。起動設定を消してしまえばゲームが立ち上がります。モードが終了するとlategameviewというファイルがゲームのフォルダの中に作成される・・・んですが、数字が並ぶばかりでどう判断すればいいか全くわかりません。どうやら表計算ソフトにぶち込んで計算させなければいけないようです。うわ~面倒くさい。せっかくなのでAPUに特化しているLibreOfficeを使ってみますか。これで全部の数字を放り込んだ(txtファイル化してD&Dするだけ)うえでAVARAGEを取ってみましょう。

DirectX 64.6263724186
Mantle  80.2820812199

おお、Mantleが数値が高い。ということは速いということなんでしょう。でもベンチはしょせんベンチ、今度は実際にゲームをやってみましょう。まずはDirectXで調整。グラフィックモードはうちのディスプレイの最大解像度である1920x1200のフルスクリーンを基準に、
・グラフィックプロフィールを"高"
・アンチエイリアシングを"EQAA 2倍/4倍"
ここまでなら割と動作はサクサク、入力がダイレクトに伝わる感触でゲームが快適です。A10-7800でもこのくらいの解像度ならなんとかなるものなんですね。
次はMantleで。当然こっちの方が速いのですか少し設定が重くてもいいでしょう。

・・・アレ? 重い設定どころか同じ設定でもMantleだとずいぶん重くなってしまいます。あきらかにDirectXの方が快適。なんでやねん? と疑問が出ましたがそれは先の4GamerのMantleレビュー記事の中にあったこの文がすべてを物語っていました。
「Mantleモードで実行した場合,MSAAを有効化すると,自動的にEQAA(Enhanced Quality Anti-Aliasing)が適用される」「Mantleモードのアンチエイリアシングは,DirectX 11モードよりも負荷が若干高くなり,しかもそれは変更できない」

なんと、Mantleではアンチエイリアシングが高い負荷でかかってしまうというではないですか。つまり、Mantleの速さだけを活用して軽めのゲームモードを遊ぶということはできないのです。どうやらMantleはAPUの内蔵を想定したものではなく、単体グラフィックボードを投入して初めて快適に遊べるものだったようですね。

Mantelの効果を確かめられなかったのは残念ですが、A68HM-P33のゲームを想定した特性を浮き彫りにすることはできました。ただ、手が足りない時に動画のエンコードも任せたいわたしとしてはちょっと想定外の性能となってしまったのは少々残念でした。

MPC-HCでもFluid Motion Video

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先日書きましたBlueSkyのホームページさんで作られているFluidMotionVideoフィルタ、当方の環境ではなかなか有効にならなかったのですが、同じくBlueSkyのホームページさんのところにあるDXVA Checkerとの合わせ技で有効になることが2ちゃんねるに書かれていましたので、報告します。

環境は
A10-7800
A68HM-P33
DDR3-2133 4GBx2
Windows 8.1 pro 64
Catalyst Omega 14.12
MPC-HC(32bit)
Bluesky Frame Rate Converter
DXVA Checker

最後の二つはいずれもBlueSkyのホームページさんにありますので落としてください。Frame Rate Converterは0.0.3を利用しています。FRCの32bit版と64bit版は登録できるほうを選びましょう。MPC-HCにおけるConverterの有効の仕方あちらのreadmeを読んでいただくとして、DXVA Checkerの設定の仕方を説明します。

・一番右下、"終了"の隣にある▲をクリックしてメニューを呼び出し、"ビデオアクセラレーション設定"を選択
・"全ての設定"にチェック
・"CmMode_FrameRateConv"と"CmSupp_FrameRateConv"の二項目にチェックを入れる
・適用して終了

実際PowerDVD14 UltraとISOでFluid Motion Videoが有効になった実績のある動画を再生してみたところ、見事全く同じFluid Motionの効いた動画再生が行われました。ちなみにFluid Motionを有効にすると破たんする動画(単純に縦スクロールする細かい横縞模様の映像は破たんしやすい)を試したら、それも再現されました。つまり、全く同じ動き方をしています。

前に書いた記事がムダになったのはくやしいですが、これでよりたくさんの人にFluid Motion Videoを楽しんでもらえるようになったのは嬉しいことです。製作者・発見者に感謝して活用しましょう。

Fluid Motion検証続報、意味なし編

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Blueskyの開発日記さんでAMD Fluid Motionの挙動およびその報告のお願いという記事がありましたのでその報告書を作っていたところ、妙な現象に遭遇しましたのでここでもついでに報告します。

【レビュー】AMDの最新Driver Suite「Catalyst Omega」を試す - 大幅アップデートでの変更点を検証する


この記事の下の方のCCCの写真に"流体モーション"のチェックを入れる欄がありますが、これは基本的に単体RADEONで出現するものでAPU・Kaveriでは出現しません。出し方はBlueSkyさんの記事の先にある設定の仕方を見れば書いてありますが、それに従ってCmMode_FrameRateConvの値を2にするとチェックに関係なく24pの動画が、チェックを入れた場合30pの動画までも再生ができなくなってしまいます。
ところが、実は普通にFluid Motion Videoを有効にする1の値を入力した場合でも、インターレース解除の自動を外し、バーを適当に動かしても同様に"流体モーション"のチェックが出ることがわかりました。ただし、チェックを切ってもFluid Motionが無効になるということはありませんでした。Kaveriでは無効になっているみたいです。
報告書に書き忘れたのでこっちで書いておきました、もったいないので。意味はないので持っている人は「あ、出た」と遊ぶのもいいでしょう。

いろいろ試したんだけどKaveriだと30pの補間はダメで、素材は24pに限られる印象。このためだけにFX8350機のグラボをGeForceからRADEONに入れ替えたくなってきたけど、Fluid Motion対応はミドル以上のみのうえ、OSも8.1を買い足さなきゃならず、それだけのために買うにはちょっとお金が掛かる。ああ、TMPGの6がRADEONでもフィルタや内蔵エンコーダーが使えるようになっていたらためらわず全部買い換えだったのに!

もっとTVサービス終了、配信サービス一本化へ

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キー局によるVODサービス、「もっとTV」が来年三月までに終了することになりました。

「もっとTV」のサービス終了について

個人的にも存在をほとんど忘れていたこのサービス。多くの人はぜいぜいV-High帯域を使うために開始されたモバキャスのチャンネル「NOTTV」とほぼ同時に開始された、程度の記憶しかないと思います。主な配信を見逃し番組に絞って開始された、あくまで地上波番組の補助としてのVODだったせいもあって開始当時はわざわざニュース番組を使って宣伝したにも関わらず知名度はあがらなかったようで、こうしてサービス終了となりました。

ただ、キー局が見逃し番組配信サービスをあきらめた、というわけではないでしょう。

民放キー局が共同で「ネットで見逃し番組配信」実現へ
在京5局が検討を開始。「15年度には実験を」

ちょっと前ですがこんなニュースもありました。こちらへ一本化するため、テレビ以外の機器には事実上対応させなかった「もっとTV」を整理することにした、と考えられます。
こちらはCM付きで無料が基本。こっちの方が歓迎されるのは当然ですね。CMは地域別に判断しながら配信すればいいだけですから、地方では局の都合で放送されない番組(えてして面白そうに見える)を視聴できる可能性も出てくるわけです。そうした流れを考えた以上、有料で一部のドラマが中心というもっとTVに居場所がなくなるのは当然でしょう。

4K番組を考えると配信放送は今後大きな存在となりえます。が、現状は受信の機器ややり方がバラバラで気をつけないと混乱してしまうわかりにくいものです。特にテレビで放送を視聴しようと考える人は面倒を好みませんからね。いい加減衛星放送のスカパーのように窓口を一本化して欲しいものです。もっともネットの線をつなぐだけ、と便利になると地上波放送の立場が弱くなるため、わざとわかりにくくしているのかも知れませんが。

FX-7500でもFluid Motion

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メリークリスマス! 12月25日はクリスマスです! クリスマス気分、味わってますか? 

と、もはやいい加減にしようと思いながらもこれを書くために記事を書いてますが、今日は珍しくクリスマスプレゼント~みたいなもの~をもらいました



THE NEXT GENERATION パトレイバー仕様98式AV! TNGパトレイバー放送開始時に申し込んでおき、それからスターチャンネルを継続して契約し続けた人だけがもらえる特典です。クリスマスに送ってくるとはなかなか気が利いています。



これ、このように見えないところも手を抜いていません。それどころか虫眼鏡で見なければ見えないような「高圧電流注意」をはじめとする整備班向け注意警告まで書いてあって、恐ろしくきめ細かく作ってあります。



ケースもこんな感じ。モノクロのうえ煽り文句のような購買欲をそそる文章の一つすらなく、まさに非売品ならではの作りと言った印象です。スターチャンネルは洋画系有料放送ですが中身はWOWOWとダブるものが多く、リピート放送が多い以外で両方に加盟する意味はほぼないチャンネルなんで、パトレイバー目当てに契約し続けたわたしみたいな人間にはこれでようやく元が取れた気がします。TNGパトレイバーはお金かけて作った連続ドラマみたいな作りになっていて話一つ一つのスケールは小さいんですが、最近初期エピソードを比べると明らかにVFXのレベルがあがってきていて、継続によるノウハウを着実に蓄えているのがわかります。長編映画の前の下準備は着々と進行しているのが短編を追いかけるとともに肌で感じられる、半ば視聴者参加的な映画になっていますね。短編もう一本挟んで来年はいよいよ長編が全国公開。スターチャンネルに入っていなければ視聴できなかった地方でも劇場で見られるようになるわけで、楽しみにしています。


さて話変わって。
先日BlueSkyさんのところでRADEON向けFluid Motion Videoフィルターが公開され、そのノウハウの蓄積のおかげで多くのAFMV対応GPUどころかそれ以外でもかなりのRADEONでFlui Motionが付けることがわかってきています。あちらでは旧式のHD7750が実は使えることが書かれていますね。それにはわたしの使っているノートPCのAPU、FX-7500も含まれているわけですが、これはMPC-HCにとどまりません。
フィルターとは直接関係ないのですが、それを有効にするためにDXVA Checkerを使ってCmMode_FrameRateConvの値を1にする必要があるのですが、これを行うことによってFX-7500もMPC-HC用フィルタだけでなく、PowerDVD14UltraでもFluid Motionが有効になることを確認しました。今までどうやってもできなかっただけに、MPC-HC対応に匹敵する嬉しさです。
こうなるとFX8350に使っているグラボも、今までバランスや画質チェックにために使ってきたGeForceEじゃなくてこっちもRADEONにしたくなってきてしまいます。もはやわたしにとってGPUの最初の区分は"Fluid Motionが使えるか"、"使えないか"です。後者だと、CPUに内蔵しているとか使わないとその値段分損しそうなやつはともかく単体GPUではもう買う気しないなぁ。ロークラスでもなんとか行けそうだし、来年早々には挑戦してみよう。

CSでの4K放送データ報告

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現在スカパー!プレミアムの衛星で行われている4K試験放送。来年には有料の本放送も予定されていますが、試験放送に関するデータをコメントでいただきましたのでここに転載させていただきます。
(引用ここから)
■5月26日録画/4K試験放送のMediaInfo抜粋(Bitrate Viewerは動作せず)
General
Format : MPEG-TS
Overall bit rate mode: Variable
Overall bit rate: 36.6 Mbps     ⇒ 映像ビットレートは、PowerDVD14の表示では、28~36Mbps(平均33Mbps程度)だった。
Original network name Astra 8
Frequency : 12268000000
OrbitalPosition : 128.0E       ⇒ JCSAT3A

Video
Format: HEVC
Format/Info High Efficiency Video Coding
Format profile : Main 10@L5.1
Width 3840 pixels
Height 2160 pixels
Display aspect ratio 16:9
Frame rate : 59.940 fps
Color space YUV
Chroma subsampling 4:2:0
Bit depth : 10 bits           ⇒ 現在のVGAカードで、10bit出力はほとんどない。PC視聴では、色を再現できていない。
(ここまで)
どうもありがとうございます。
HEVCとはいえ59.94(≒60)fpsで10bitデータ扱い。さすがに平均30Mbps強でも荷が重い感はありますね。本放送ではどうなるのでしょうか。
そういえば一般向けPCにおける10bit化、全然進んでませんね。テレビのパネルの10bit化がかなり進んでいることに比べると少々見劣りします。確かに多くの放送番組や映像ソフトは8bit収録ではありますが、MGVC収録されたBDでは対象レコーダーとテレビを組み合わせることによって10bitオーバーの12bitを実現しています。まだHDMI2.0搭載のグラボがGeForceGTX980/970搭載機くらいしか登場していないことを考えると仕方ない話かも知れませんが。
と、いうより4K放送が、よく言えば最先端を突っ走っている、悪く言えばあまりにもほかの環境整備を無視して勝手やっているかということです。多くの家庭がフルHDすら搭載していないテレビを普通に使っていることを考えると、なんか一般国民ほったらかしという気分になっているんですよね、最近。

Kaveri向けFluid Motion設定まとめ

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まだまだ検証が十分でないせいか、やるたびに新しい発見のあるFluid Motion。Bluesky Frame Rate Converterの開発者であれうBlueSkyのホームページさんでは24fpsだけでなく、30fpsにおいても中間フレームが作成できることが掲載されていますが、現状の報告ではもっぱら単体RADEONのみでKaveriでの報告はありませんでした。が、こちらでいろいろ調べてみたところ、Kaveriでも30pで中間フレームを生成しての60p化に成功しました。そのやり方を踏まえ、もう一度DxVA Checkerを利用してのフィルタ有効方法についてまとめてみたいと思います。

・一番右下、"終了"の隣にある▲をクリックしてメニューを呼び出し、"ビデオアクセラレーション設定"を選択
・"全ての設定"にチェック
・"CmMode_FrameRateConv"にチェックを入れ、値を"1"にする
・"CmSupp_FrameRateConv"にもチェックを入れ、値を"2"にする。これは選択できないのでキーボードから直接入力する
・適用して終了

前回はやらなくても構わない、と書いたCmSupp_FrameRateConvにも重要な意味があったのです。正直30p→60pのFluid Motionにどれだけ需要があるかは疑問ですが、もちろんこの状態でも24p→60pは可能ですのでせっかくですからやっておいた方がいいでしょう。

今年は何もしませんでした

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いよいよ2014年もあと1日と少しとなりました。今回が今年最後のエントリーとなります。
例年ですと、ここで今年おこった件をウチのブログの記事とともに振り返る企画をやるんですが、今年はそもそもそういう事件大事関係を全く追わずに展開してきましたので、ちょっとできません。まぁ以前書いた分でひと悶着あったこともありますし、何よりそういう情報や意見関係ではもう一線を退いたつもりですので(それ以前が一線にいたか?という疑問はもっともですが、あくまでわたしの気分で)もうよかろうと思ってました。実際あまり面白い出来事はなかったように思います。

AV界は「オールジャパン体制」の号令のもと、完全に4K一色の一年でした。その中でも4K放送の開始は本来今年のベスト事件として取り上げるべき大事なんですが、デジタル放送開始以来、視聴と録画が技術的に同列であることを知っている我々から見れば、視聴はできても録画はできない(タイムシフト目的の一時キャッシュをわたしは録画とみなしていません)というスタートはとうてい歓迎できるものではなく、そして我々の希望に歩み寄る気は決してない、もはや録画制限は日本において定着した常識であるという解釈を業界は信じて疑っていないことを物語っていました。ちなみに某量販店でも4K放送の録画に関して店員さんに聞いている人がいたのを見たことがありますが、「ダビングや外に逃げないようにしている一時保存しかできない」「コピーガードなしで録画できるようになるとは考えられない」という説明を聞いて非常にガッカリしていたのが印象的です。4Kになればいまのデジタル放送の制限はなくなるかもしれない、という期待があったのでしょうね。もちろん録画は不可能ではないようですが、それに関して書くのはやめたほうがいいでしょうね。

裏テレビ活用テクニック10 (三才ムックvol.759)ラジオライフ編集部三才ブックス

それに何度もしつこく書きましたが巨大化する一方のテレビ。部屋を完全に支配するのは当たり前、そろそろテレビを置くために家の構造すら考慮する必要が出てくるでしょう。いまや軽快で手軽な視聴があらゆる映像において常識となりつつあるこの時代の流れに逆らって大型化するさまはどこの大艦巨砲主義でしょうか? と問い詰めたくなります。プレミアム放送として存在する分には否定しませんが、確か2020年までに半数の家庭に4K8Kテレビが設置されるのが目的でしたから、そういう道を歩む気がないのは確かです。いったいどういう手段で4K8Kテレビを普及させようというのでしょうか。それが4K8Kにおける最大の見どころなのかも知れません。その一環としてただでさえ液晶しか選択肢がないのに2Kの比較的良いテレビが姿を消しつつあるのが挙げられるでしょうね。そんなななか、PIONEERの単体BDプレイヤーの高級機の再登場は異彩を放つ一つの輝きとして印象の深いものでした。


個人的な今年の買い物などに関して言えば、AV機器関係こそ結局欲しいものが全くでず、何も買わなかったものの、デジタル関係で言えば"当たり"の年でした。年の初めに買った今でいうところのSIMフリースマホ、FonePadNote6は今年のベスト買であったのはもちろんモバイルに興味を持ち出して以来最上の品でした。ただ、これはわたしの手に合わせて作ったかのように馴染んだから、という身体的理由が大きかったのでモバイルに関しては人それぞれでしょう。それを含む6インチ前後のサイズのスマートフォンやタブレットがようやく出てきた、というのは今年の特徴と言っていいでしょう。もう一つのトッピクスとしてWindows8.1の8インチタブレットが8.1 with bingの登場によって格段に値段が下がり、気に入らなければすぐ処分しても惜しくないレベルまで降りてきたことがあげられます。その一方でAtomの性能がグンとあがったことによってPCとしても十分普通に使えるというのは今年一番の進歩と言っていいものでした。個人的には6インチになれ過ぎて特にほしいとは思いませんでしたが、Windowsタブが変則的な利用法ではなく通常の持ち歩き用としての選択肢に入るようになってきたのは記しておくべきでしょうね。その一方で、アクセス容量無制限最後の希望であったWiMAXに帯域再削減・2+に速度制限導入が予定よりはるかに前倒しの強制導入という事実上の死が突き付けられたのは今年最悪の発表でありました。


PC系ではハイクラスのCPU系はIntelの8コアもの以外に進歩がなく、寂しいものであった反面ミドルクラスではAMDのKaveriが素晴らしいものでありました。これは単にAMDとの関係があるから持ち上げているというだけではなく、本当に良かったから取り上げているのです。純粋に、特に旧式の評価を行うベンチマークにおいて決して振うAPUではありませんでしたが、ドライバやソフトの熟成によって従来のPC環境では味わうことのできなかった新しい機能を次々と導入できるという進化のさまは、まるで昔の未熟だったPC環境の歩みを改めて再現してみせるかのようで、原始的魅力にあふれています。一年使って買った時より魅力が増えたPCパーツなんて最近の常識じゃ考えられないでしょう。なかでもFluid Motionが小型低価格で十分引き出せたのはPCをAV機器の一つとして見る限り、5年に一度の快挙くらいの大事でした。しかもまだ能力の全貌を見せていないというのは驚愕でしかありません。結果ウチで稼働しているkaveriは計四台という状況になってしまいましたが、いろいろ試すことができるという点もいれて満足感は高いです。贅沢を言えば一台ローエンドにした方が良かったかな?という・・・情報でなけりゃ買おうかとまで考えていたり。


映画は、脅威のヒットをなしとげた「アナと雪の女王」が最大の話題だったでしょうが、わたしとしてはなんと言っても「GODZILLA」でした。決して満足のいく出来とは言えませんでしたが、見る前と冒頭部分までの興奮はまるで子供のころに見るのを楽しみにしていた映画を見に行く前日を思い出させるほどのもので、映画に行くという祭りに参加すること自体がとても楽しいものでした。それもGODZILLAの続編と、日本版ゴジラの復活の両方が発表されるという、まるでVSシリーズを毎年楽しみにしていたころに戻ったかのような楽しみの継続を約束するオマケまでついて。そのVSシリーズの特技監督であった川北紘一氏の死去は寂しくはありますが、後ろを振り返るばかりでなく、未来を期待してもいいという希望をおみやげとして残していってくれたのです。


さて、来年はどんな年になりますか。今度こそ物欲を刺激してやまないAV機器が出ることを期待して、一休みすることにしましょう。そういえば来年でこのブログ、丸10年に達するんだよなぁ。もう大々的にやめることは考えていませんが、なんかやりたいなぁ、思いつかないけど。

あけましておめでとうございます

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旧年中はお世話になりました。今年もどうかよろしくお願いいたします。今まで以上にダラダラと、行き当たりばったりでやっていく所存であります。
一月一日と言えば福袋、が例年の話なのですが、昨年はものを買いすぎたためにほぼ一通りのものを買い替えてしまったため、今年は全く興味が持てなかったので量販店に出かけることすらしませんでした。しいて言うならWindowsタブを何か手を出したいところですが、結局昨年中には出なかったPhoton2が控えていることを考えると、アレを見てからでないと何を買っても損するのは目に見えていますのでやはり食指が伸びず。


話変わって。
昨年のWindows7における不具合付アップデートのラッシュのおかげでウチのCore i7 4770+Windows7のエンコードPCがどうしようもない状態に追い込まれてしまい、仕方なく覚悟を決めてWindows7を一から入れなおすことに。どうせなら手慣れて動作も機敏なWindows8.1にしてしまおうかとも考えたのですがどうせ録画とエンコード以外にはほとんど使いませんから7で十分でしょう。しかし、Windows7登場直後に買ったディスクからのインストールなのでアップグレード項目が異常に多く、2日たっても終わりません。それどころかSP1のインストールに失敗してばかり。いつになったら構築が終わるやら。

今年はいよいよケーブルテレビのデジアナ変換の終了が待ち受けています。しかし、テレビメーカーはその買い替え需要を狙わず、超大型の4Kテレビを売ろうとしています。そのギャップがどう市場に混乱を招くかが見どころとなるでしょうね。

Y!MOBILEで揃えてみると 前編ルーター編

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昨年12月の前半ころ、またしてもWiMAXの接続が悪くなり、もはや繋がる方が珍しいという有様になってしまいました。ここまで来ると、電波送信元の問題というよりいい加減ルーターが壊れた(実は3年近く同じルーターを使っていたのです)のではないかと思われます。ただ、修理に出したところでWiMAXの寿命は事実上残り四ヶ月足らず。プロバイダに問い合わせても「修理してもしょうがないので2+に換えた方がいいですよ。今なら2+交換時に限り、前契約の解約料と交換用ルーターの代金が無料です」と勧められるのが目に見えています。ですが、2+はWiMAXの帯域を1/3に減らすと同時に3日/1GBの速度制限を課すのがサイト上に非常に小さな字で発表されていますので、結果他サービスと同等になってしまいます。同じ条件に墜ちた2+に魅力は何もありませんし、無料のルーターというのは旧式の余り物ですしね。それならいっそ見切りを付けて解約し、別のサービスを利用することにしましょう。

最近の通信の花形と言えばMVNO。主にドコモの回線にレンタル料を払った業者が大手キャリアより速度や容量制限を絞った分値段を下げて提供するサービスが大きな話題を集め、それに利用するSIMフリーのスマホも入手しやすくなってきました。通信キャリアが容量による速度制限を施したのは、タテマエとしては一部のユーザーが帯域を占領するのを阻止するため、となっていますが実際にはこうした新参入業者に回線を貸すビジネスのためのものだったんでしょうね。MVNOに目を付けるのは当然マニアですが、仮に大手の容量が無制限だったとしたらMVNOに差別化の手はなく、それを使おうとするヘビーユーザーは少ないだろうし、結果ビジネスにならなかったでしょうから。UQもWiMAXもそうした圧力に逆らいきれなかったのでしょう。

ですがその大手とMVNOの中間的存在であるY!MOBILEはその流れに抵抗を見せています。何度も取り上げて今更言うまでもない305ZTで契約した場合のみ現在1月/7GBオーバーの速度制限の解除料を2年間無料にするキャンペーンを行っており、容量制限は残さざるを得なかったものの速度制限からは逃れられるという業界とユーザーの両方にいい顔が出来る状況になっています。また、やはり305ZTに限るようですが3日/1GBの制限も現状はない、あるいは大幅緩和という発言を販売店の人間は口にしていますし、これも期待出来ます。これに加えてわたしは以前から現在このY!MOBILEに吸収されたウィルコムのPHSを愛用しており、同じキャリアという扱いになりましたのでY!MOBILEで統一すれば使用料金の割引も期待出来ます。WiMAXに代わる次の相棒はY!MOBILEを指名します。


・一括値引き購入・非プロバイダの代理店を狙え

ただし困った問題が一つ。305ZTは4万円以上もするので結構高いのです。地元だと専門店でも量販店でも全く値引きは期待できません。たまに値引き・キャッシュバックの文字が躍ると大抵旧型のルーターだったり、PCとセットで毎月の使用料金が高かったり・・・とわたしの需要に合いません。しょうがないのでネットで安いところを探しましょう。東京など巨大都市なら稀に「一括0円」な店もあるようですから、ああ、この間東京言ったときに探して買っちゃえばよかった、とちょっと後悔しましたが欲しい時と買える時のタイミングはかならずしも一致しませんしねぇ。しょうがないのでネットで探します。
ここで注意点が一つ。同じY!MOBILE用305ZTを扱っていて、料金も安いように見えてもそこには二種類の業者が存在します。一つはMVNO型の、プロバイダ業者。この場合本体は大抵無料なのはいいんですが、契約がそのプロバイダ経由となるため、PHSとセットの割引契約が期待できないのです。また、例の容量制限解除手続きがそのプロバイダのサイトから行う必要があるケースが多く、いざ「うわー、速度制限が入った!」の時に繋がらない危険性があります。通常の接続状況などは変わらないので人によっては有利なんですけどね。
狙いはそれよりあくまでY!MOBILEと直接契約となる代理店での購入でしょう。速度制限解除手続きもルーター本体から行えますからラク。これも0円販売実は分割払い、というケースもありますので注意。"一括"の文字が入り、本体料金を全部支払った扱いになってかつ安いところが最善です。さすがに一括0円というのはちょうどキャンペーンにでもぶつからない限りなかなか見当たりません。多分そういう場合でもキャリアからのキャッシュバックなどで利益は得られるんでしょうが薄利にはなりますからね。とりあえずどこから買った、は言わないでおきますがそこそこ安く一括購入出来るところを見つけたのでそこから買います。ただ、そうしたショップも契約を行う代理店ではありますのでネットからの氏名や住所の入力だけでなく、身分証明書のコピーをFAXで送る必要がありますので、一手間は掛かります。身分証明書はいろいろありますが、顔写真が貼られているうえ、住所と氏名・個別の番号がハッキリと記載されている運転免許証が一番確実で、これが通用しないところはありません。それさえあれば、あとはネットで記載したデータを向こうで必要書類に代筆してくれて手続きしてくれます。今回のケースでは年末なので少し時間が掛かるかと思いきや、たった二日でルーターが送られてきました。あとは充電して電源を入れ、WiFi付きPCやタブレットとつなげ、余計で不要で申し込み時に外せないオプションを解約するだけ。あっという間にY!MOBILEのネットが使えるようになりました。


・噂の3日/1GB制限はあります!? 実際の使用感

実際利用してみて、速度は速いことは速いのですがWiMAXと比べて格段に速い、というほどでもありません。計ってみたところ、先日WiMAXが20Mbps出した地点で26Mbps、同じく24Mbps地点で31Mbpsでした。上回ってはいますがベストで四倍の速度を謳うほどではありません。まぁわたしの地元のような地方都市ではMAX165Mbpsの速度に必須なキャリアアグリゲーションなどは開通していないでしょうしこれだけ出れば上等でしょう。ただ、わたしの家は電波の地域としては外れの方になるらしく、4G接続時で5Mbps、LTEだと3Mbps前後くらいしか出ません。特に新しいサイトへの接続の最初が遅く、なかなか表示が行われない、かなり詰まっているようなWiMAXの時にはなかった感触があります。ただ、一瞬LTEでも17Mbpsくらいまで跳ね上がる時がありますので、一度接続がうまくいって下りの連続が始まるとWiMAXより体感的にも速くなります。
と、速度面ではまずまず良いのですが、接続先が4GではなくLTEになったとき、割と頻繁に「つながってはいるけどネットからの下りが一切来ない」状況になることがありました。4Gはもちろん3G接続になったときもこうした現象になったことはないのですが。どうやらLTEのみ室内をやや苦手にしている感じです。こうした場合、一端端末の電源を切ってあらためてつなぎ直せばLTEでもちゃんと繋がるのですが、しばらく立つとまた下りが来なくなります。ルーターの置き場によってはこれが頻発しますので不便に感じることはありました。しかも、ある程度長時間利用していると接続はLTEになることが圧倒的に多いのです。4Gは連続接続が2時間とか、アクセス容量が100MBくらいに達すると一度LTEに切り替えてしまうようです。ダウンロードの真っ最中に問答無用で4GからLTEに切り替わったために途中で切られてしまうこともありました。
今回は開始一週間で2GBほどのデータをダウンロードしました。途中で丸一日自宅から離れた場所でノートPCをつかったため、その時のデータがほぼ半分を占めます。その日の容量を合わせれば間違いなく3日/1GBを超えているので「速度制限はどうなるか」と慎重に観察。まず翌日の昼間は問題なし。ビジネスに支障が出るので3日/1GB速度制限の場合昼間は制限しない接続サービスもあるため、これは制限撤廃・緩和とは関係ないでしょう。問題は個人利用が大半を占める夜間使用ですが、事前の情報通り速度が低下した様子は見られず、普通に速度的不満のないインターネット接続を行う事が出来ました。ただ、気のせいか偶然かも知れませんが4Gには繋がらず、電源を入れて最初からLTEのままの状態が最後まで続いていたように思います。わたしは「制限が出るまではソフトバンク回線を優先し、制限が出た後はY!MOBILE回線のLTE回線を優先して繋ぐようにする・Y!側のみ速度制限は実施しないという流れになっている」と事前に予想していましたが、それが当たっているのかも知れません。最速の4Gに繋がらないという点で言えば速度制限はあるし、Y!のLTEでは制限は行っていないしLTEの速度が出れば十分、という考えに従えば制限はないことになります。ただ、Y!のLTEの整備が不十分な地域ではこうはならないでしょう。ソフトバンクのみしか繋がらない地域に行って1GB以上のダウンロードを行い、翌日の夜結果を見ることが出来ればもっと詳しいことが分かるのかも知れませんが、わたしがそんな地域に行くときはのんびり旅を楽しむときくらいなもので、1GBもダウンロードすることはないんですよねぇ。この状態が続く限り、そこそこの規模の都市では3日/1GBは気にしなくてもよさそうです。


長くなりましたのでルーター編で一度切ります。PHSの併用による割引などは後編にして後でで書きます。

Y!MOBILEで揃えてみると 後編PHS・料金編

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前回の続き。ルーターを揃えた後はそれを対になって使うPHSの方です。
これは少し迷いました。現在利用しているHybrid W-ZERO3のままプランだけ変更してもらうか(できるかどうか聞いてませんが、まぁできるでしょう)、機種変もしてしまうか、です。ただ、Hybrid W-ZERO3も、使っているのは2台目ですが、5年も使っていますので少々飽きました。何より前回壊したとき、「次は防水、最低でも防滴の基準に対応しているやつにしよう」と堅く誓っています。何より最新機種であるCRESTIA 402KCは防水・防塵・耐衝撃の堅固な作りながら機能面でもHybrid W-ZERO3で出来ることは重要なものは大抵出来ます。劣っているところとしてはWiFi非対応・通信用SIMカードが使えない・本体内ディスプレイでのWEBサイト表示が如何にもガラケーと言う点ですが、あくまでサブとして持つPHSなら不要な機能ばかりです。それよりBlueToothやUSBで外部のAndroid端末やPCがWEBにアクセスするルーターとして利用可能なことの方が大きいと思います。もちろんPHS回線になりますのでその中では最速規格に対応した402KCと言えども遅いのですが、それでも速度制限を受けている回線よりは速いですし、何より万が一の災害時にも個人回線を止められることがない(今のところ、の話ですが)PHSを通話・通信両方の手段として持てることは非常に心強いのです。わたしの知る限り、不要な3G契約なしでこれが出来るのは402KCと前機種のWX12Kくらいなものです。せっかくの通信プラン再出発ですし、機種変にしましょう。


・PHS機種変で店員さん大混乱

PHSもどこかで「一括0円」とか出来れば言うことないのですが、402KCでこれが出来るという話は聞いたことありません。少なくとも近所に出来るショップは存在しないし、ネット通販でも見つけることが出来ませんでした。まぁあったとしてもネット通販では現在の電話番号とメアドを引き継ぐ機種変は出来ないでしょうし、おとなしく量販店で買いましょう。
大型量販店だとうまく店員が捕まらないので買い物が苦手なわたしですが、携帯電話だけは例外。どうせちょっと弄っているだけで向こうから話しかけてきます。とりあえず402KCもモックを弄っていると案の定近寄ってきます。とりあえずモックではなく実機が触ってみたいと要望を出し、最低限のお試しをさせてもらいましょう。一通り触ってみても感触は良好。純粋なガラケーは実は初めて使うのですが、Hybridも形状はガラケーみたいなものですし違和感はありません。これにしましょう。現行のPHSから機種変で使いたい、ルーターと家族割りにしたい旨を告げると

店「機種変はできますが、家族割りは翌月ここのような代理店ではなくY!MOBILE直営店に行って契約変更し直さないと出来ません」

と言われてしまいました。原則契約即月では出来ないようです。面倒ですが家族割(一人で使っても)は今回のキモ、仕方ないでしょう。とりあえず402KCの購入と機種変契約だけしておきましょう。ちなみに近年のPHSの縛りは3年。ということは当然今は更新月ではないので前契約の解約料の要求は覚悟していましたが、3年を大きく経過して契約を続けたため、解約料は発生しないとのこと。

店「PHSは長いのですでにおわかり頂いていると思いますが、一応各項目の説明とそれに同意した書類を記載してください。住所と氏名、それに各文章を読んでそれごとに四角内にチェックをお願いします」

はいはい、携帯電話契約のお約束ですね。さっさと書いてさっさと手渡し。しばらくすると、なぜか目の前にすっとほとんど同じ文面のまっさらな書類が

店「申し訳ありません。先ほどの書類は新規のお客様のもので、機種変のお客様は別の書類でした。ほとんど同じですから、軽く目を通していただいて、どんどんチェックしていただければ結構ですから」

"ほとんど"という一言が妙にひっかかりますので、むしろよく読んでチェックを入れることにします。うん、あやしい項目はないのでチェックを入れて住所と氏名を記入。
今度こそいいか、と新しい携帯電話の感触を確かめていると、"二度あることは三度ある"のことわざ通りまたしてもほとんど同じ書類が・・・。

店「申し訳ありません、お客様の場合は"プラン変更"なので書類が別でした」
k「ちょっと、さすがにあやしいよ。いい加減にしようよ」
店「本当に申し訳ありません。PHSの機種変やプラン変更って、やる人ほとんどいないんですよ。あっても新規契約ばかりなので不慣れなんです」

うわー、そんななのか。でも、いくら不慣れだからってこちらとしては怪しむのも当然。間違えた書類を何度も書かせて、最後のやつだけ不利な契約内容がこっそり追加されていた・・・なんて如何にも詐欺がやりそうな行為ですしね。もちろんそんなことはないのでしょうが、今まで以上に時間をかけてほとんど変わらない書類を読ませて頂きましょう。ちなみに間違えた二枚の書類はわたしの目の前でシュレッダーに掛けてもらいました。
度重なるミスにこの店員さん、かなりテンパっていたらしく、沈黙が怖かったのか「ご質問はありませんか」などとやたら声を掛けてくるので、こちらとしても念のための確認をしようといろいろ聞いてみますが返答はしどろもどろ、何を聞いてもいちいち電話で本部に問い合わせて確認をとってます。まぁY!MOBILEとしては売りたいのはルーターやスマートフォンの方でしょうから、この店員さんもそれらの商品説明が十分できるようなレクチャーは受けているんでしょうけど、PHSに関しては基本的な契約内容くらいしか知らないんでしょうね。それすら自信をなくしているんでしょうし。
ますますあせる店員さん。あげくの果てには本人確認のために預けたわたしの運転免許証の氏名欄に書かれている、わたしの名前に使われている文字である"幸"を指さし、

店「これ、"辛"い(つらい)でよろしいんでしょうか」

ときやがりました。わたしは三国志の登場人物か!? 仮にも現代日本人に名前に"辛"なんて字を使っている人がいるわけないでしょうが。まさか「"幸"という字は"辛"という字に似ている」なんてマンガで昔読んだネタを目の当たりにする日が来ようとは orz


・1GBスマホプランよりも安く、7GBスマホプランよりも大容量
最後は異常なほど腰の低い態度で見送られてきました。まぁわたしはこうしてブログのネタにして元とりましたからもう気にしてませんけどね。
さて、1月に入ったら早速ショップへ行き、一人で使っても家族割の契約変更をしてきました。このときルーターのU-SIMの台紙を一緒に持って行くと話が早く済みます。こっちは珍しくも何一つトラブルなく数分で済みましたし、手数料なども発生しませんでした。
ちなみに今回は以前と同じく電話機の関しては最初に全額払いとし、W-Valueによる月払いは通話料およびパケット料が固定料金になる「スーパー誰とでも定額」から引いてもらう形式を取りました。これでHybridの時の新定額プランGSと同等の気分で使うことが出来ます。引かれた料金は1008円で、残った金額にユニバーサル料を足して、基本料金は無料ですからPHSの金額は615円。主契約であるルーターは一括購入扱いなので料金に月割が適応され、使用料は2241円。余計なオプションを全部外してしまえば両方合わせても毎月の利用料金は2856円にしかなりません。しかもルーターの7GBオーバーの解除料およびPHSの通話料・パケット料は掛かりませんから、丸二年間はどれだけ使ってもこれ以上増えることはほぼない状態がつづくことになります。ちなみに今まではPHS+WiMAXでなんだかんだで6000円近く使ってましたから、3000円も利用料金が安くなってしまいました。ただ、PHSの本体の料金その他で60000円ほど使いましたので二年間かけないと総合でお得にならないのですが、新しい機種にしたので仕方ないですね。
もっとも、PHSは受け専門、パケットもほとんど使わない(使うと月最大で2916円かかります)というのなら、本体料金は払わずに分割にしてしまえば毎月の固定料金は確か312円。PHSの使用にかかる料金は気をつけなければ行けませんが、使わなければ2553円/月で済んでしまいます。さらに緊急時でもPHSの通信でネットにつなげる必要はないと考えるのならW-Valueでほぼプラマイゼロになる安い機種選べばルーター料金+ユニバーサル料だけすることも可能です。どれを選んでも月の支払いはY!MOBILEスマホ契約最安値の1GB/月の割引適用済みの金額、3218(ないし9)円より安くなってしまうのです。それでいて、速度制限解除料が今のところ無料なので高額な7GBコースより実質的に大容量のアクセスが出来るのです。スマホが割り引きの対象にならない契約ならさらに価格差は広がります。もちろんスマホでも月割は利きますからただセットのほうが安いというのはホラでしかないですが、ルーターほど自由にきくわけではありませんし一括安売りは旧型でしか期待できませんから同列にはあつかえないでしょう。少なくともPHSから機種変できるのは一部の低機能なものだけのようでです。
もちろん欠点もあります。
・複数持ちが必要
・家族割を受けるには後で申し込みが必要
・ルーターは二年・PHSは三年縛りでズレがある
・ルーターを受ける端末を別途用意する必要がある
・ルーターを安く入手しないとお得感がない
・ネット用端末で直接ショートメールが受けられない
などがありますが、電話する分にはサイズの中途半端なスマホより持ちやすいですし、別途端末が必要というのはU-SIMのみの契約や他のMVNOでも同じですしね。むしろ契約に縛られずに好きな端末を何台でも追加交換でも出来る、容量や電池の持ちでPCとの接続はスマホのテザリングよりはるかに使いやすいなどの長所は、十分欠点を帳消しに出来るプラスでしょう。"スマートフォン"という一台に全部詰め込む形式と契約にこだわらなければこういう安い環境も可能なのです。

こんな現象が起こるのもY!MOBULEがMVNOや他キャリアに対抗して料金プランを大幅に見直したせいでしょうね。ちょっと前まではルーター・スマホに対する月割の廃止、ルーターでも業界最大クラスの厳しい速度制限、PHSはWillcom時代の新定額プランSと変わらない、複数持ち割引なしとせっかくの吸収合併をまったく活かさない利用状況の悪化を伝える話ばかりのY!MOBULEでした。が、急にやり方を変えて矢継ぎ早に月割復活、速度制限対抗キャンペーン、PHS向け新プラン、家族割を導入した結果、ルーター+PHSがメチャクチャな価格になってしまったようです。速度も3日/1GB制限の影響はあまりなく十分出ますので、絶対金額を安く済ませること最優先だとか、地域の関係でどうしてもドコモ回線で無いと困る事情でも無い限り、MVNOよりこっちを選んだ方が良いケースも多いかと思うくらいです。あとはソフトバンク系だと画像・動画ファイルが再圧縮を掛けられて転送される場合がある、ということですがモバイルで見る分にはあまり気にしなくていいかと。動画・画像集めは家の有線回線でPCを使う方が効率が良いでしょうし。

この状態がいつまで続くか分かりませんが、一度契約した以上、この条件で2年間は使える権利がわたしにはあります。せいぜい活用させていただきましょう。唯一怖いのはY!MOBULEが急に「もうPHSはやめる」と言い出すことですが。
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