Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all 1582 articles
Browse latest View live

Trinityとblog.goo.ne.jpの相性の悪さは存在する?

$
0
0
昨日のエントリーの中でスレート向けAPUを期待するものを書きましたが、それっぽいものが早くも登場です。

AMD、TDP 4.5Wのタブレット向けAPU「AMD Z-60」

この中に「TDPは9Wから4.5Wに半減された」とあるんですが、調べたところ、昨年Z-01というFUSION APUが発表されています。ほぼ同じスペックですが、TDP9Wではなく5.9Wとあるんですが。たとえばこれ。

ドスパラ「Prime Erdes Pad NT1」
〜TDP 5.9WのAMD Z-01を搭載したタブレットPC


発表時だけ5.9で実際は9だった、と言うことも考えましたが、商品として発売されていてなお5.9Wなんだから5.9Wが正しいのではないかと思います。だとすると、それほど大きくTDP違うわけではなさそうですね、もちろんスペックを保ちながら1.4W下げただけでも大きな進歩ですが、インパクトは少し薄いなぁと。


ですが、今日の一番はそれではありません。やはり昨日何気なく書いた「Trinityで組んだPCでgooブログ系へアクセスすると遅くなる」という一言。実際には遅いだけでなく開けないこともしばしば、そればかりか編集画面にもなかなか行けず、エントリーのアップの途中でつながらなくなって失敗したこともあるんです。そして、わたしら組み立て派より前にHP製のPCでTrinityを導入されているねずさんが、そのPCではやはり同様にgooブログへのアクセスしても開けなくなることがある、という報告をしてくださいました。一例ならともかく二例となると、Trinityとgooブログ、あるいはURLのblog.goo.ne.jpへのアクセスの相性が疑われます。ただ、APUのハードのせいでに特定のURLへのアクセスが失敗しやすくなることなどちょっと考えられません。
となると、ソフト的相性・・・ブラウザを使ってもセキュリティソフトを切った状態ですら同じことがおきますので、かなり根本的部分でのインターネットアクセスに関わるところでバグが存在するのでしょうか。ちなみにLlano機では同じCatalyst12.8を使っても同じ現象は起こりません。LlanoになくてTrinityにある機能、一番疑わしいのはストリーミングビデオをさくさく再生できるというAMD Quick Streamですが。これ、切れませんからね。

もちろん二例でも偶然という可能性はまだ否定できません。なので、同様の現象が起こる方の情報、本気で募集。

・Trinityと内蔵GPUを使ってインターネットにアクセスすると、毎回ではないにしろblog.goo.ne.jpやその先のURLにアクセスしたときにサーバーへの接続がリセットされたり、妙に重かったりする。

という条件が出た、と言う方、ぜひ報告をお願いします。他にもあるようだったら、AMDに問い合わせてドライバ面から直してもらわなくてはいけませんから。
むろん、「いくらやっても問題なし、どのgooブログへもアクセスできる」情報も歓迎。

追記:ねずさんのところは起動ディスクを変えたらアクセスできるようになったとか。やはりたまたまの不具合?

TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4バージョンアップ、ヘッド情報以外からビットレートを読み込みに

$
0
0
「エンコードせずに保存」のためのカット編集ソフトの定番となりつつあるPEGASYSのMPEG Smart Renderer 4。AVC系のtsファイルをスマートレンダリングできる貴重なソフトとしてウチでは重宝しています。が、SDのMPEG2-TSソフトに特にありがちなのですが、ファイルのヘッダー情報のビットレートが2000Kbps固定になっているため、それを基準にスマートレンダリング時の再エンコード部分のビットレートを決めるこのソフトの仕様だと、低くなりすぎてブロックノイズの塊になってしまうという不具合がありました。

これは、自由な形式の録画だけでなく、iVDRへの録画データでも発生するという報告があります。自由形式の録画の場合、他のソフトで情報を書き換えたファイルを出力ことで解決する方法がありましたが、iVDRファイルではコピーを作ることが出来ないにも関わらずこの問題に手も足も出ませんでした。ですが、今回のTMPG MPEG Smart Renderer 4のバージョンアップでようやくこの問題に対応、独自解析によってスマートレンダリングのビットレートを決めるようになっています。「クリップ情報」を見れば明らかです。ただ、わたしの環境(Trinity)では「クリップ情報」を開くとソフトがフリーズしやすくなってしまいました。昨日前バージョンをアレのためにガンガン使っていたときはなんともなかったんですが。一応「クリップ情報」をむやみに開くのはやめておいたほうがいいでしょう。

ざっと使ってみましたが、少なくとも余分なブロックノイズは出にくくなっているようです。これでまたひとつPC動画の使い道が広がり、楽しみが増えました。権力者がどうあろうと、庶民は別の道を行くのみです。

Windows8の動画処理高速化の可能性

$
0
0
一年に一回しかもらえない、知り合いの農家が自分の家で食べるために選ったコシヒカリの新米をいただいた。「これは美味しいよ」と自信満々。炊いて食べる。確かにうまい、みずみずしさが昨日までの去年米と段違いである。ただ、これだけの米を電気釜で炊くのはもったいなくないだろうか・・・とも思ってみたりする。新米だからうまいのか特選米だからうまいのかも分からないし。ああ、なんでも美味しく食べる、並の舌しかもたない自分が恨めしい。
ちなみにウチの親父と弟は微妙な違いを感じ取れる"グルメな舌"の持ち主である。某店がブランド牛と間違えて普通の黒毛和牛を出してきたのを味だけで見抜いてしまったことがある。もっとも、そんなことが出来るとそれはそれで面倒くさそうだ。好き嫌いも出るし。


さて、新しいといえば、今月末にも登場するWindows8(強引)。パッケージの新規インストール用が廃止、DSP版が単独で買える、安いスタンダード版を買っても後でProへのアップフレードパックだけ購入できるなど、7までの代より買いやすくなりそうです。もう少し安くなるともっと良かったんですが。
UIが大きく変更になったことだけでまだ発売もされていないのに酷評を受けている8ですが、利点だって決して無いわけではないのです。

アプリに合わせてサウンド再生を細かく制御するWindows 8


サウンド関係の記事ですがその部分は読み飛ばし、後半見出しの真ん中あたりをみてみましょう。動画のことについて少し触れられています。

" ビデオキャプチャーに関しては、Windows 8ではプログラムが大きく変更されている。従来の「DirectShow Capture API」ではなく、新たに作られた「Windows 8 Media Foundation Capture API」を使うようになった。これによりエンコード性能があがり、CPU使用率を下げることが可能になったという。WMVファイルのデコードでは、Windows 7ではCPU負荷が32%だったのに対して、Windows 8では14%に下がった。またキャプチャー画像のプレビューでは、同じく27%が8%に下がっている。"

キャプチャーの方式が変更されることにより、動画取り込みや再生時にCPUの負担が7以上に減ることが記されています。デコード処理が軽くなったということは、一度動画ファイルをデコードするエンコード処理も軽くなり、結果エンコード速度が速くなる可能性があるということではないでしょうか、ちょっと強引な読み方ですが。
一応Windows8でのムービーメーカーでのエンコード処理が高速化されている、という報告もあるんですよ。

APU を実際に使ってみた [応用編]


記事内ではGPGPUのアクセラレーションの可能性を指摘していますが、わたしはこのような8でのデコード処理が軽くなった点がエンコードが高速になった一因ではないかと思っています。
もちろん全部のエンコードソフトが高速になるわけではないでしょう。その中でWindowsムービーメーカーは当然OSに最適化されているでしょうから、もっとも恩恵を受けられるソフトの一本と考えられます。ちなみにWindows7のムービーメーカーは現在H.264/AVCへのエンコードが可能になっており、アスペクト比1:1(1920x1080とか1280x720とか)ならまぁまぁ作ることが出来ます。画質はいまひとつですが、MPEG2-TSも読み込ませることが出来ますし。
実際使えるかどうかは別として、Windows8が出る前にWindows7でムービーメーカーを使い、データをとっておきましょうか。ちなみにあとでWindows8にするつもりのFX8120+GeForceGT640な環境で、前に使った48分のMPEG2-TSファイルの動画を1280x720のH.264に変換したところ、CPU稼働率70〜80%で37分25秒とTMVW5の半分以下で終わらせることが出来ました。画質もそれなりですが。Windows8アップグレード権はもう一つあるので、念のためTrinityも計測しておいて一時的にでもWindows8をインストールして、比べてみることにしましょうか。

A's Video ConverterでVideo Codec Engineの片鱗を探る

$
0
0
リクエストをいただきましたので、この半日このソフトを弄ってました。

A's Video Converter
。さまざまなトランスコードのエンジンに対応したこのソフトは、かつてはAti AVIVO Converterの実質的フォロントエンドとして活用されてきました。それが、この10月14日に、はやくもAMD Video Codec Engine(VCE)に対応したというではありませんか。搭載はされていますが、まだ活用のしようがないAPU内蔵のVCEを計測するチャンスです。早速試してみましょう。なお、サイトでは32bitと64bitの2種類が交換されていますが、32bitは時々設定ファイルを手動で消してやらないととまってしまうことがあるなどしたため、OSも64bit版Windows7なので64bit版を使って実験しています。入れたランタイムはMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 だけ。あと、動画+音声読み込み用に、ReadMe.txtの指示に従ってffdshowの64bit版(一応音声のみ)とHaali Media Splitterをインストールしてあります。

A's Video Converterは比較的簡易なトランスコーダーのため、アスペクト比などを指定できないようです。なので1440x1080の動画ではなく、1920x1080のMPEG2-TS、30分のものを用意しました。ただ、TSのままだと音のズレが少し発生したため、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4でMPEG2-PSに変更してあります。手っ取り早かったためにこれを使いましたが、他のツールでもかまわないと思います。
放り込んでトランスコードのエンコーダにAMD VCE Encoderを選びます。これを選ぶとフォーマットはH.264固定になります。品質VBRも選べますが、デフォルトのままだと容量が大きく、少しでも弄ると極端にファイルサイズが少なくなりすぎて画質が悪くなるため、ピークVBRを使うことにします。ProfleはBaselineかMain、ビットレートは4000平均の8000ピーク、音声は128Kbps、それとDXVAを有効にしてディインターレース処理などを有効にしました。デコードもGPUを有効にします。これでやってみましょう。

29分10秒

ほぼ実時間くらいです。1920x1080のH.264/AVCと考えれば十分速いと言えるでしょう。続いて、GPUデコードをはずしてDXVAによるディインターレースなどのみ有効にして計測しましょう。

22分34秒

なんかGPUデコードはずした方が速くなるんですが。じゃぁDXVAを外してGPUデコードのみ有効にしましょう。ディインターレースが無効になりますが、その分速度が上がるかも知れません。ちなみに、AMD System Monitorで確認すると、GPUの利用率が下がり、CPU利用率が上がります。本当にGPGPU使ってるのかと思うくらい。

12分01秒

速い! むちゃくちゃ速いです。ひょっとしたらと思い、GPUデコードも全部外してみると

8分27秒

・・・これやってるパソコン、A10-5800Kですよ? Core i7の6コア12スレッドモデルとかじゃないんですよ? 1920x1080で30分の映像をH.264に変換するのにかかる時間がたったの8分27秒。普通にソフトエンコードとかでやれば1時間を切ることはよほど画質を犠牲にしないかぎり絶対にないでしょうから、脅威としか言い様が無いです。ちなみにSpursEngineやIntelQVCにはリサイズを行うとエンコードが遅くなります。ならば、VCEはどうなるのかと最速のGPUデコード&DXVA無効の状態で、ソフト処理で1280x720へのリサイズを行います。

4分25秒

もはや時が止まっている間にこっそりエンコードしたとしか思えない速度(笑) よくあるポルナレフのAAが思い出されます。

そして、問題の画質ですが・・・。従来の常識はすべて捨ててください。以前のATI Stream、nVIDIAのCUDA、QSVに、今まで脱CPUエンコードでは最高画質だったSpursEngine。そのすべてをVCEは確実に上回っています。言わなきゃ数倍の時間がかかるソフトエンコードだといわれても、おそらく信じてしまうでしょう。よく見ると細部が多少チリチリするところが見えなくもないですし、やや立体感に欠ける部分も見受けられます。が、少なくとも今回の動画では一所懸命粗探しをしてなんとか見つかる、というレベルでした。多くの人にとって普通に使える画質だと断言できます、この速度で!
ただし、すべてがいいわけではありません。インターレース保持の映像にすると、再生の時にうまく解除してくれないんです。GPU任せではダメで、VLC MEDIA PLAYERなどを使って映像ファイルごとに多少調整する必要があるでしょう。また、トランスコードゆえにシークバーで動画の好きなところを探すことが出来ない動画になってしまっています。ある意味仕方のない話と言えますが。

ですが、本気で驚かされました。少し興奮気味で今回のエントリーを、夜の夜中なのに書いてます。Trinityをお持ちの方、一度試して見てみてください、VCEの実力は相当なものです。ここまで持ち上げちゃってるのでその想像は超えないかも知れませんが、十分実感できると思います。後は優秀なソフトにそのエンコード環境をつけてもらうだけ。AMDさん、本気で営業がんばってください(涙)。

前回のエントリーが過大評価だったことにつきまして。

$
0
0
本文に追記はしておいたのですが、前回書いたレビューが過大評価であったことが判明いたしました。速度面は全く偽りはないのですが、動画の設定で「目標4000、最大8000」としたにも関わらず、平均8000前後のビットレートになっていたことが、後で分かりました。よって、画質が良いのも当たり前と言えば当たり前です。ただし、非常にエンコードの難しい動画を利用したので同じ動画をTMPGEncVideoMasteringWorks5のVBR(固定品質)でエンコードしたところ、速度"標準"の60でかなり近い容量になるものです。「ピークVBR」をやめ、単なる「VBR」にして平均4000を忠実に守らせたところ、やはり破綻が目立つものになりました。前回エントリーによって必要以上に期待させてしまった方々には申し訳ないことになってしまいました。後日落ち着いたところで、あらためで動画を見たいと思います。前回エントリーは、必ずしも真実を書いたものではありません。

このたびは申し訳ありませんでした。

VCEの画質再チェック TrinityはエンコードPCになれるか

$
0
0
前々回のミスに気づいてからはもう情けないやらなにやら、コメント返しにも書きましたが、穴があったら入りたい気分でありました。ほんのちょっとだけブログ閉鎖して逃げようという考えが頭をよぎったくらい。久々に鬱に追い込まれました。
まぁもう落ち着いたので、汚名返上のためにも再度VCEの画質のチェックを行いましょう。本当は今日は書くべきこと・やるべきことがたくさんあるのですが、全部キャンセルしてこっちに全力を注ぎます。
なお、前々回のエントリーは間違えた、と言っても画質の評価のみで速度の計測は別に間違っていません。ただし、この速度はA'sVideoConverter5.0.0だからこそ出せた速さで、他のソフトでは出せないだろうと思います。

利用するパソコンはいつもの
・A10-5800K
・GA-F2A85X-UP4
・DDR3-1600 12GB
・Windows7 Pro SP1 64bit
なものを使います。なお、本日A'sVideoConverterに5.0.1と5.0.2が立て続けにリリースされていますが、VCEには関係なさそうなことと、上記環境ではGPUデコードを切るとトランスコードに失敗してしまうようになってしまいましたので、引き続き5.0.0を使います。もっとも速度は対象にしませんが。

比較対象としては当然IntelQSVを・・・と言いたいところですが、まだCore i7 2600Kを利用できる環境にしていません。こっちじゃLGA1155のいいMicroATXマザーは売ってないし、通販はもう一つ味気ないし、来月早々にまたまたまた東京行きますので、せっかくならそのとき買おうかと考えましたので後回しになってます。なので、QSVで作ったサンプルおよび元データが試験用に残してある動画をVCEでトランスコードして、それと比較することにしました。以前からウチを見て下さっている方から「またアレかよ」と言われそうな画像になってますが、そこら辺ご勘弁を。ついでですのでSpursEngineと、今回作り直したx264のサンプルも掲載します。なお、VCEのエンジンはメインコンセプト社製と聞いていたので、古いものですが同じくメインコンセプト社製AVCエンジンを搭載しているTMPGEnc XPRESS 4.0でエンコードした動画から切り出した画像も貼ります。ただし、このエンジンはインターレース保持状態だとあまりにひどい画になってしまうため、解除を有効にしています。

・1920x1080リサイズ無し ・インターレース保持 ・SpursはGOPを240に ・4MbpsVBR 1Pass ・基本速度はデフォルト ・ProfileはVCEのみMainで他はHigh(選べないので)

さて、待望の画像比較です。静止画の一部しか掲載できませんが。

元データ

リクエストがありましたので。これが元です。
x264

多少の乱れはありますが、さすがの画質です。

SpursEngine

x264と甲乙つけがたい画質を実現しています。いまさら褒めてもしょうがないですが。

XPRESS H.264

ここだけ見ると結構画質が良かったりしますが、条件が違うので。
全体的にはもう少しベタついてます。

IntelQSV(HD3000)

最新のものではないですが、今もそれほど大きく変わっているとは思えません。
かなりつぶれているのが分かります。ちょっと実用的とは言いがたいものです。

VCE(A10-5800K)



一見したところVCEの再現率は高めに見えますが、それは典型的なブロックノイズで画が形成されているためです。全体的にちょっと荒っぽい画になっているのが分かるはず。ビットレートを低く抑えた場合、だいたいこんな感じでして、高速で動く画面などは細部が確認しにくいため、結構良く出来ている印象を受けますが、ゆっくり大きく動く映像では乱れが少々目立つものになっています。また、今回aviファイルを元データとしてのですが、なぜか再生時のインターレースが目立ちすぎる上に再生ソフトをどう設定しても消すことが出来ず、かなり印象の悪い動画となってしまったことも付け加えておきます。MPEG2からのトランスコードならどうにかなるんですが。

MPEG2からの変換と考えた場合、経験上QSVやCUDAよりはおそらく上ですがSpursEngineには及ばずということになるでしょう。少々残念な結果になってしまいました。もちろん速度と画質の両方を考慮に入れるのなら素晴らしいエンジンであることになんら変わりは無いのですし、他にエンコードソフトが出るまで結論を出すのは速い気もします。が、何はともあれまずは画質と考える場合に最初に選ばれるものではないかも。もう少し改良の必要がありそうですね。


あとほとんど関係ない話。
今回保存しておいたaviを使うためにGrass Valley(旧カノープス)サイトに行ったところ、いつの間にかGrass Valley HQ CODEC(旧Canopus HQ CODEC)が完全無償化してました。今までは旧カノープス製品からしかHQ CODECへのエンコードが行えなかったんですが、今は汎用のソフトで行えるようになってます。まぁ必要な人はほとんどいないでしょうが、キャプチャー用などに試してはいかがでしょうか。

2012年10月番版BS放送解像度・ビットレート調査表

$
0
0
・すべて個人の趣味による調査です。誤差等はあります。完全なデータである保証はできません
・チャンネル番号 解像度(アスペクト比) 計測ビットレート 音声チャンネルとビットレートの順で書き込んであります
・掲載されたビットレートはBitrateViewerで計測した際の表記をそのまま写したものです
・難視聴向け放送の収録は行いませんでした


101 NHK BS1
   1920x1080(16:9) 18237Kbps 256Kbps(2ch) 192+192(副音声) 

101 NHK BS1※102との同時放送
   1920x1080(16:9) 11515Kbps 192+192Kbps(2ch副音声) 96Kbps(1ch)
102 NHK BS1※101とのマルチ放送のみ
   720x480(16:9) 6347Kbps 192+192(副音声) 144Kbps(BBCニュースのみ? デュアル2ch)

103 NHKプレミアム
   1920x1080(16:9) 18768Kbps 256Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)
  ※104との同時放送も存在しますが、今回放送されませんでしたので未収録です

141 BS日テレ
   1920x1080(16:9) 20444Kbps 256Kbps(2ch)

151 BS朝日
   1920x1080(16:9) 19383Kbps 192Kbps(2ch) 320Kbps(5.1)

161 BS-TBS
   1920x1080(16:9) 20639Kbps 144Kbps(2ch) 320Kbps(5.1)

171 BSジャパン
   1920x1080(16:9) 19274Kbps 192Kbps(2ch)

181 BSフジ
   1920x1080(16:9) 18698Kbps 256Kbps(2ch)

191 WOWOWプライム
   1920x1080(16:9) 18094Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

192 WOWOWライブ
   1920x1080(16:9) 19712Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

193 WOWOWシネマ
   1920x1080(16:9) 19647Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

200 スター・チャンネル1
   1440x1080(16:9) 13785Kbps 256Kbps(2ch) 320Kbps(5.1)

201 スター・チャンネル2
   1440x1080(16:9) 13004Kbps(3-22Mbps) 256Kbps(2ch) 320Kbps(5.1) 

202 スター・チャンネル3
   1440x1080(16:9) 11129Kbps(9-22Mbps) 256Kbps(2ch) 320Kbps(5.1) 

211 BS11
   1920x1080(16:9) 17982Kbps 256Kbps(2ch)

222 BS12 TwellV
   1440x1080(16:9) 13870Kbps 192Kbps(2ch)

231 放送大学BS1
   1440x1080(16:9) 13557Kbps 192Kbps(2ch)
231 放送大学BS1※232・233との同時放送時
   720x480(16:9) 4433Kbps 128Kbps(1ch) 192Kbps(2ch) 128+128(1ch デュアル)

232 放送大学BS2※231とのマルチ放送のみ
   720x480(16:9) 4269Kbps 128Kbps(1ch) 192Kbps(2ch副音声利用時のみ?)

233 放送大学BS3※231とのマルチ放送のみ
   720x480(16:9) 4453Kbps 128Kbps(1ch)

234 グリーンチャンネル
   1440x1080(16:9) 14868Kbps 192Kbps(2ch)

236 BSアニマックス
   1440x1080(16:9) 14900Kbps 192Kbps(2ch)

238 FOX bs238
   1440x1080(16:9) 14671Kbps 192Kbps(2ch) 192+192(2ch 副音声)

241 BSスカパー!
   1440x1080(16:9) 14236Kbps 192Kbps(2ch)

242 J SPORTS 1
   1440x1080(16:9) 14786Kbps 256Kbps(2ch)

243 J SPORTS 2
   1440x1080(16:9) 14841Kbps 256Kbps(2ch)

244 J SPORTS 3
   1440x1080(16:9) 14805Kbps 256Kbps(2ch)

245 J SPORTS 4
   1440x1080(16:9) 14812Kbps 256Kbps(2ch)

251 BS釣りビジョン
   1440x1080(16:9) 14211Kbps 144Kbps(2ch)

252 イマジカBS
   1440x1080(16:9) 14218Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

255 BS日本映画専門チャンネル
   1440x1080(16:9) 13831Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

256 ディズニー・チャンネル
   720x480(16:9) 4367Kbps 144+144(2ch 副音声)

258 Dlife
   1440x1080(16:9) 14852Kbps 192+192(2ch 副音声)

791 (WOWOW)navi
   480x480(16:9) 1047Kbps 64Kbps(2ch)

792 (WOWOW)navi
   480x480(16:9) 1047Kbps 64Kbps(2ch)

910 WNI910
   352x240(16:9) 880Kbps 48Kbps(1ch)

2012年10月番版スカパー!(旧e2)CS放送解像度・ビットレート調査表

$
0
0
・すべて個人の趣味による調査です。誤差等はあります。完全なデータである保証はできません
・チャンネル番号 解像度(アスペクト比) 計測ビットレート 音声チャンネルとビットレートの順で書き込んであります
・掲載されたビットレートはBitrateViewerで計測した際の表記をそのまま写したものです


055 ショップチャンネル
   1920x1080 16613Kbps 128Kbps(2ch)

100 スカパー!プロモ100
   720x480(16:9) 5976Kbps(1.5-9Mbps) 144+144(2ch 副音声)

161 QVC(キュー・ヴィー・シー)
   720x480(16:9) 10151Kbps 144Kbps(2ch)

218 東映チャンネル
   720x480(16:9) 4181Kbps 144Kbps(2ch)

219 衛星劇場
   720x480(16:9) 3791Kbps 144Kbps(2ch)

223 チャンネルNECO
   720x480(16:9) 4413Kbps(2.5-8.6Mbps) 144Kbps(2ch)

227 ザ・シネマ
   720x480(16:9) 7438Kbps(5-12Mbps) 192Kbps(2ch)

229 FOXムービー プレミアム
   720x480(4:3) 3084Kbps(2-10Mbps) 144kKbps(2ch)

240 ムービープラスHD
   1440x1080(16:9) 10917Kbps 192Kbps(2ch) 384Kbps(5.1)

250 スカイ・A sports+
   720x480(4:3) 5356Kbps 192Kbps(2ch)

254 GAORA
   720x480(4:3) 5356Kbps 192Kbps(2ch)

257 日テレG+HD
   1440x1080(16:9) 11839Kbps 144Kbps(2ch)

262 ゴルフネットワークHD
   1440x1080(16:9) 11105Kbps 192Kbps(2ch)

290 TAKARAZUKA SKY STAGE
   720x480(16:9) 8586Kbps 192Kbps(2ch)

292 時代劇専門チャンネルHD
   1440x1080(16:9) 10045Kbps 192Lbps(2ch)

293 ファミリー劇場HD
   1440x1080(16:9) 11044Kbps(6-18Mbps) 128Kbps(2ch)

294 ホームドラマチャンネル
   720x480(16:9) 4181Kbps 144Kbps(2ch)

296 TBSチャンネル1
   1440x1080(16:9) 10963Kbps 144Kbps(2ch)

297 TBSチャンネル2
   720x480(16:9) 4184Kbps 144Kbps(2ch)

298 テレ朝チャンネルHD
   1440x1080(16:9) 10921Kbps 192Kbps(2ch)

299 朝日ニュースター HD
   1440x1080 10442Kbps(8-16.5Mbps) 192Kbps(2ch)

300 日テレプラス
   720x480(16:9) 5162Kbps(2-10Mbps) 144Kbps(2ch)

305 チャンネル銀河
   720x480(16:9) 5653Kbps 144Kbps(2ch 1ch)

307 フジテレビONE スポーツ・バラエティ
   1440x1080(16:9) 9424Kbps(7.5ー16Mbps) 256Kbps(2ch)

308 フジテレビTWO ドラマ・アニメ
   1440x1080(16:9) 9654Kbps(4-18Mbps) 256Kbps(2ch)

309 フジテレビNEXT ライブ・プレミアム
   1440x1080(16:9) 10660Kbps(7.5-17Mbps) 256Kbps(2ch) 384(5.1ch)

310 スーパー!ドラマTV HD
   1440x1080(16:9) 10633Kbps(3-17Mbps) 128Kbps(2ch)

311 AXN
   720x480(16:9) 4084Kbps 144Kbps(2ch)

312 FOX
   480x480(4:3) 2931Kbps(VBR 1.5-7Mbps) 144Kbps(2ch) 144+144(2ch 副音声)

314 女性チャンネル♪LaLa TV(HD)
   1440x1080(16:9) 11107Kbps 192Kbps(2ch)

321 100%ヒッツ!スペースシャワーTV プラス
   720x480(16:9) 4029Kbps(1.5-10.5Mbps) 144Kbps(2ch)

322 スペースシャワーTV
   720x480(16:9) 4357Kbps(3-9.5Mbps) 256Kbps(2ch)

323 MTV
   720x480(16:9) 4182Kbps 144Kbps(2ch)

325 MUSIC ON! TV(エムオン!)HD
   1440x1080(16:9) 10146Kbps 192Kbps(2ch)

326 ミュージック・エア
   720x480(16:9) 8362Kbps 144Kbps(2ch)

329 歌謡ポップスチャンネル
   720x480(16:9) 4181Kbps 144Kbps(2ch)

330 キッズステーションHD
   1440x1080(16:9) 11010Kbps 256Kbps(2ch)

331 カートゥーンネットワーク
   720x480(16:9) 3890Kbps(1-8.5Mbps) 144Kbps(2ch)

333 アニメシアターX(AT−X)
   720x480(16:9) 7118Kbps 256Kbps(2ch)

339 ディズニージュニア
   720x480(16:9) 3791Kbps 144Kbps(2ch)

340 ディスカバリーチャンネル
   720x480(16:9) 5376Kbps(3-10Mbps) 144kbps(2ch)

341 アニマルプラネット
   720x480(16:9) 5097Kbps(1-8.5Mbps) 144Kbps(2ch)

342 ヒストリーチャンネル™
   720x480(16:9) 3839Kbps(VBR 3-7Mbps) 144Kbps(2ch)

343 ナショナル ジオグラフィック チャンネル
   720x480(4:3) 4083Kbps 144Kbps(2ch)

350 日テレNEWS24
   720x480(4:3) 4125Kbps(3-10Mbps) 144Kbps(2ch)

351 TBSニュースバード
   720x480(16:9) 7117Kbps 144Kbps(2ch)

353 BBCワールドニュース
   720x480(16:9) 4181Kbps 144Kbps(2ch)

354 CNNj
   720x480(16:9) 4181Kbps 144Kbps(2ch)

362 旅チャンネル
   720x480(16:9) 5488Kbps(2.6-10Mbps) 144Kbps(2ch)

363 囲碁・将棋チャンネル
   720x480(16:9) 2274Kbps(1-4Mbps) 144Kbps(2ch)

800 スカチャン0
   1440x1080(16:9) 12479Kbps(7-18.5Mbps) 192Kbps(2ch) 192+192(2ch 副音声)

801 スカチャン1
   1440x1080(16:9) 11882Kbps(10-19Mbps) 192Kbps(2ch)

802 スカチャン2
   720x480(4:3) 4670Kbps 144Kbps(2ch)

805 スカチャン3
   720x480(4:3) 4768Kbps 144Kbps(2ch)


BS/CSビットレート調査総括

$
0
0
まいどおなじみ全くアテにならないBS/CS放送のビットレートと解像度の調査が一応終わりましたので報告します。今回は音声に拘ったために大変時間がかかりました。それでもちゃんと調べられているかどうか自信はないのですが。

多分今回が最後になるだろうと思ってやりました。その理由としては、もちろん著作権法の改悪があります。あれを拡大解釈することによって、こう言った行為やそれに付随する行為を違法扱いしようという勢力が、文化庁を筆頭に存在するため、いずれ現行法のまま違法と定義されるでしょう。自由にやる録画はやっぱり最高ですし、こういう調査をして情報欄を埋めていく行為は何より楽しいです。毎回「こんなに全部調べたって、どうせ見てもらえるのは人気の一部チャンネルだけだよ〜。あっし以外のどこの誰がWNI910とかWOWOWのnaviチャンネルの解像度なんて気にしてるって言うのさ〜?」と自問自答してますが、それでもやっちゃうのは全部やり尽くすという、他者から見れば無駄な努力と思えるようなことが楽しいからやってるんです。楽しいこと、面白いこと。そういうものを見つけるたびに違法化してつぶしにかかる我が国日本。そのうち著作権法を実質「娯楽規制法」にして、法律で定義された娯楽のみ許されてあとは全部違法行為になるんじゃないか、なんて想像もしてます。「音楽鑑賞とは著作権者に料金を支払って音声を収録された円盤状の記録媒体を購入しそれを直接再生する又は有料の音楽演奏会に参加することを言う。著作権者の許可を得ぬそれ以外の音楽鑑賞を行ったものは二十年以下の懲役および一億円以下の罰金に処す」とか。
そこを除いても、この調査もほぼ歴史的役割を終えたように思うんです。一覧表を見てわかるように、1920x1080・1440x1080・720x480の3つ以外の解像度はほとんど無くなってしまいました。アスペクト比も4:3なチャンネルはもういくつも残っていませんしね。この調査を始めたころはチャンネルごとに解像度もまちまちでHDチャンネルも一部に限られていたために、やる価値があったんですけどね。当時は544x480なんて解像度も存在してたんですけど、信じられます? もはや記憶どころか歴史の彼方の存在でしょう。最近はこういう調査ではなく、総務省の公開しているスロット一覧表のみを持って画質を語る人も多くなりましたし、わざわざ一つ一つ調べる意味合いは薄れました。

何かしら圧力掛けられたらどうあっても二度とやりませんけど、それがなくて衛星放送界にものすごーく大きな動きがあって、かつB-CASを著作権法保護対象にしようという動きが却下されたら、ひょっとしたらまたやるかも知れませんが、とりあえず調査は今回で終了にします。長年おつきあいいただき、どうもありがとうございました。

あ、ブログそのものの方はまだまだ続きますんで、そっちは見ていただけたら幸いです。

Windows8タブレットは成功して欲しいけど

$
0
0
関係のない話から。

今日、スカパーから「アニバーサリーサービス」と書いてある青い紙が送られてきたんです。なんでもあたくしがスカパー!に加入して12周年だとか。12年か・・・。さらに言うとあちきはその前3年ほどディレクTVに入ってましたから、ざっと15年も有料衛星放送と契約しているってことになります。長いなぁ。ちなみにディレクTVに加入していたのはAT-XとSFチャンネルがディレクでしか放送してなかったからです。名目上のチャンネル数はスカパーの方が多かったんですが、大半のチャンネルはディレク・スカパー両方で放送していたうえにスカパー専用チャンネルに両チャンネルの比較になるような魅力のあるチャンネルは無かったんで。

で、アニバーサリーサービスって何かと見てみますと、
「27日までに申し込むと最大3チャンネル、上限4200円まで1ヶ月間見放題!」
ただのお試しキャンペーンじゃん。もちろんほうっておくとそのまま有料契約扱いになっちゃうんでしょう。1ヶ月限定ならもっとたくさんのチャンネルが見られるようにしてくれればいいのに。ちなみにあくまでスカパー!に入ってから12年ということなので対象はスカパー!プレミアムサービス(旧スカパー!HD)のみ。用紙にはスカパー!と書いてありますが、現状のスカパー!(旧スカパー!e2)は対象外です。ややこしい。
うーん、最近のHD化の流れのせいで視聴録画のメインは扱いやすいスカパー!のほうになってまして、スカパー!プレミアムサービスは契約チャンネル数を整理して減らしたんですよ。いまさらプレミアムで契約しようと言われてもなぁ。送られてきた用紙はペラではんくちょっと厚い紙で印刷風なのに、中の文章にはわたしの苗字や番号がしっかり記載されている丁寧な仕事。これを見るとつい・・・なんて思ってしまいますが、まぁやらなくてもたいした損にはならないでしょう。


さて、テレビでもネットでも、MicrosoftやIntel、ついでにAMDやHPも含めてパソコン業界が減収減益だ、ってなニュースが嫌でも飛び込んできます。その中でお約束のように語られる一言が

「パソコンからスマホやタブレットに移行する流れが止まらず」

本当かよ? と思います。本当にパソコンの利用をやめてスマホやタブレットに切り替えた人がそんなにいるんですか? わたしには考えられません。まぁわたしは所謂スマホは使ってないわけですが、代わりにスマホと形状や性能の近いメディアプレイヤーを使ってます。起動が早いので手軽にひょいっとネットを確認する程度なら確かに便利でついつい使ってしまいますが、これをパソコンを差し置いて本格的に利用しようなんて気は全く起こりません。ネット利用だけでも本気で情報を調べたり自分で書いたりするのにパソコンの大きな画面とキーボードは必要です。
タブレットに至っては、そこまで売れているとはあまり思えません。先日発売されたNexus7は通販を中心に売れているという話も聞いていますが、まだ出たばかりでパソコンの売れ行きを左右するほどではないでしょう。それ以外のタブレット、それも店頭でiPad以外が売れているのを地元じゃ見たことありませんし、そのiPadにしたところで発売日から数日の間だけです。大型の電気屋はたいていパソコンコーナーのそばにタブレットコーナーがありますが、弄っている人はよくいますけど、まともに店員の説明受けている人は皆無です。まだパソコンの方が買う気を持って店員に接しているお客さんの数は圧倒的に多いように見えます。
まぁそれはわたしが鈍いだけなのかも知れませんが、使い勝手も現在の機種がノーパソより良いとはちょっと思えません。量販店に並んでいる主力は10インチクラスですが、軽くても大きいので長時間持っていると肘の裏とかそれなりに疲るでしょうから、結局持ち歩くわけでもなく家に置き、机において使いたくなるでしょう。家で使うのなら持たなくてもいいノートパソコンとかの方がずっと具合がいいですし、使いやすい。文字入力にしたところでタブレットはスマホよりは使いやすい程度でしょう。タブレットにキーボードをつけたら、画面までに距離が出来てしまい、タッチ操作がやりにくくなるだけです。

どう考えても、わたしには「移行している」のではなく「前のパソコンをそのまま使っていて、それと同時にスマホやタブレットも使っている」人が増えただけとしか思えないのです。あくまで買い替え需要が低下しただけ。うがった見方をすると、マスコミが「パソコンは時代遅れでスマホやタブレットを使うほうがかっこいい」とPCを見下したいだけにも感じられます。
ただ、パソコンもやや進むべき方向を見失っているようにも見えます。最新のCPUはたいていの人にはオーバースペック、さらに法律の改悪により最新CPUの性能が必要な分野がひとつつぶされようとしてますから、ますます買い替えの必要は薄くなってきています。Windows8発売を控えての買い控えも少々あるでしょうが、買い替えの必要性を感じなくなっていることの影響も決して小さくないと思ってます。インターネットの利用においてはスマホの利用が多くなったためにこれ以上CPU性能を必要とするデザインにすることも出来ないでしょうから。

買い替え需要を起こすには、それなりの理由がすでに必要になっています。CPUの強化とかそういうものではなく、見た目に分かりやすいものが。Ultrabookはそういう目的もあってIntelが推しているのでしょうが、もうひとつ乗り切らないのは時期が悪かったせいや、国内PCメーカーより一般になじみの薄い台湾メーカーが中心である点が量販店にPCを見に来る普通の人にはハードルが高く感じられるからでしょうか。そこでWindows8+タブレットです。Windows8がタブレットで使うことを考えて作られたOSなのは間違いない話ですし、見た目も大きく変わっています。それこそ以前からの熱心なPCユーザーから嫌われるのは覚悟の上でやっているんでしょう。タブレットと言っても多くのWindowsタブレットは専用キーボードと取り外しが可能です。タッチ操作だけで使うことを前提にしたAndroidと違ってマウスとタッチ操作を併用すれば、画面までの距離があってもさほど問題にならないでしょう。

世間的はともかく個人的にWindowsタブレットには大変期待しています。ただ、現在のところ各メーカーから発売予定のWindowsタブレットはみ10型以上のサイズであり、持ち歩くには大きすぎるように思います。家で使うのなら、画面を指タッチ操作できるようになっただけのただのノートパソコンですから、あまり意味はありません。
一方Androidタブレットは、少しずつ「脱10インチ」が始まっているように見えます。Nexus7が売れているのは低価格高性能に加え、7インチであることもはずせない要素のように見えます。個人的にはまだ大きく感じる7インチですが、大きなスマホくらいの感覚で使うにはちょうどいい大きさなのかも知れません。iPadも7インチとまでは行かずとも8インチ前後まで小型化したモデルが出るらしいですし、タブレットは小型モデルがもっと普通になっていくでしょう。もっと認知度も上がるかも知れません。
それと比べると、10インチ以上ばかりのWindowsタブはだいぶ野暮ったく見えてしまうでしょう。Windows8を使う最低限度の解像度の条件が1024x768以上、今となっては7〜8インチの実現が不可能なほど厳しい条件とは思えません。キーボードの着脱ではなく、ワイヤレスキーボードを使うなどでより小型化を実現しないと、パソコンの再浮上させるほど見た目の新しさを出せないように思うのです。普段は持ち歩いて使い、机において使うときは背後にスタンド・下に滑り止めでもつけて簡単に斜め設置できるようにしておけば置き方としては十分、そんなWindowsタブレットが、わたしは欲しいです。

OPEN CL対応?のx264を使ってみた

$
0
0
腹の立つ記事の紹介から

週刊アスキープラス 
始まる違法ダウンロード刑罰化とDRM回避規制 (第3回)
DRM回避規制で録画したテレビ番組の利用に制限は出るのか?


この連載、前から意図的に普通の録画(自由な録画)を違法扱いにしよう、違法だという解釈をさせようという明確な意図が感じられ、腹立たしいものでしたが、今回はさらにひどい。
途中から"DRM"という言葉が頻繁に出てきますが、最初に登場するのが改造B-CASカードのQ&Aの欄に"DRM(アクセスガード)"と書かれたもの。それ以降の質問欄すべてに"DRM"は入っています。改造カードの問題と著作権法改定は特に関係のない話です。ところが、なんとなく"DRM"という言葉は使われ続け、いつのまにか自由な録画機や、規制録画機を自由な録画機とした場合の"DRM"、著作権法改定のときの案作りでは問題なしとされたはずの"無視機"の解釈の話に映っているのです。つまり、改造カードの"DRM"破りと無視機の"DRM"無視を読み手が無意識のうちに同一視してしまう構成を行うことで、"無視機"を違法品と思うようになってしまう記事になっているのです。当然恣意的に行ったものでしょう。IT系の老舗アスキーもしょせんマスコミか、ああ気持ち悪い。


そんなムカムカする話は書き流しておいて。
オープンな形で使えるようになっているH.264エンコーダ、x264にはOPEN CLにある程度対応させようというプロジェクトが存在します。まだ極一部がOPEN CL化しているのみでエンコードそのものはCPUで行っているようですが、せっかくなので使ってみましょう、もちろんパソコンはAMD APU Trinity A10-5800Kです。Catarystは、15.8ではなくなんとなく15.9ベータを入れてます。

絶妙すぎてもう一つなiPad mini

$
0
0
噂には上がっていたiPad miniが発表になりました。熱心なユーザーを除けば「ガッカリ」という感想をお持ちの方が多いようですが、それでも注目が高いことの裏返し。少なくとも同時に発表された第4世代iPadより取り上げている人は多いですし。まだ第3世代iPadが出てから一年経ってないんですけど、もう発売されていいんでしょうか。

解像度の面で、Retinaディスプレイでないことに批判が集まっているようなiPad miniですが、わたしはそこら辺は二の次で、大きさを重視しました。特に厚さと幅に注目していたのですが、ギリギリ合格圏と言える大きさを実現しています。
公称によるとiPad miniの幅134.7mmで厚さ7.2mm。これは手持ちのAndroidウォークマンNW-Z1000を横持ちしたときに近い(134.4x11mm)に近いサイズです、当然重量は半分くらいになりますが。このNW-Z1000を仮想iPad miniとして持ってみると、特別手の小さいわたしでもギリギリ片手で持ったときに親指と薬指だけでなく、中指も添えて挟んで持つことが出来ます。ただし、ちょっとギリギリすぎて指の腹で持つしか無く、挟んだときの指の力が気持ち外側にむいてしまい、長時間持っていると指が突っ張って疲れます。iPad miniはNW-Z1000よりかなり薄いようですが、重さも考慮に入れるとわたしが片手で長時間持ちながら使うにはほんの少し大きいことに変わらないと思います。わたしの友人C(指一間節分もわたしより手が大きい!)のようにに手がもっと大きい人なら余裕をもって持てるかも知れませんけどね。ちなみに話題のNEXUSはの幅は120mm。このサイズだとただ指で挟むだけでなく、わたしでも第一関節の部分で挟めるので手を握るように内側に力を入れられるため、疲れません。120mmクラスがわたしにはちょうどいい幅なんです(Cowon Z2 plenueにカバーを付けるとほぼ120mmになるのでそれで仮想Nexus扱い)。
iPad miniのサイズは絶妙ではありますが、絶妙すぎて余裕がなく、欲しかったサイズではありません。7.9インチという大きさを残念に思ってしまいます。本当の7インチだったらなぁ・・・。多分手の小さな人間でも片手で持てるギリギリの大きさを狙ったんでしょうが、APPLEはなぜ7インチというサイズがAndroidタブレットにおいて受け入れられているか、よく分かってないのではないでしょうか。iOS用として、iPodTouchとこれとどっちにするか、実物を見るまで待とうと思っていたのですが、どうもiPodTouchの方が良さそうですね。

これに直接対決を挑むかのごとく、AmazonがKindleを国内向けについにリリースするという情報も出ていますね。

Kindleついに上陸 AmazonがKindle Fire HDを発表【速報版】

7インチなのはいいんですが、HDの方はタテ持ちしたときの幅が137mmとiPad miniよりも長くて残念、HDじゃないKindle Fireは解像度が落ちますが120mmとちょうどいい大きさ。これらと比較すると、やっぱりHD相当の解像度で幅120mmのNexus7は良く出来ている気がします。

Windows8、発売直前

$
0
0
Windows8の発売解禁は26日の午前0時だそうで、つまりもうまもなくです。
おそらく今回のWindows8は試練の連続となるでしょう。かつてのXPのごとく便乗発売の感のあるAMDのFX-8350はともかく(WindowsXPと関係ないとはしてましたがAthlonXPという名に関係を感じない人はいなかったでしょう)、あきらかにWindows8の影を薄くするためにその直前に発表された新iPad+iPad mini(+Macいろいろ)のおかげで、IT系ニュースサイトの中身はWindows8一色とはなりそうになく、最初から波乱を予感させます。

なにより、今回のWindowsほど評価が真っ二つに分かれているバージョンもなかったでしょう。保守的な傾向のある従来からのWindowsユーザーからは大幅なUIの変更を嫌われてボロクソ扱い。一方、メーカーからは「Windows95以来の大変革」として上げられて気体の星。今日はいくつかのテレビニュースでも取り上げられています。これもWindows95以来と言ってもいいかも知れません。
Microsoftからしてみれば、従来のWindowsユーザーの反感を買ってでもWindows8のUIは変更する必要があったのは言うまでもないでしょう。ただ、多くの人にとってOSはおそらく「変更したばかり」の感があるため、Windows8への移行にためらいがある、というところではないでしょうか。実際にはWindows7の登場からすでに3年がたち、新しいOSが出てきても別に不思議ではないほどの時間がたっているのです。問題は、そのさらに前のWindowsXPの時代が長すぎたこと。さらに言えば間のWindowsVistaがあまりに酷評されたために多くのユーザーや企業がXPからVistaに変更せず(実際のパフォーマンスはそこまで言われるほど悪いものではなかったのですが)、事実上Vistaの期間もXPの時代とみなされたため、きわめて長期間に及ぶものとなってしまいました。多分MicrosoftとしてはVistaと7で一時代、と計算したのでしょうが。

・XP〜2001年10月25日  ・Vista〜2007年1月30日  ・7〜2009年10月22日

このようにVistaの二の舞にならないためか、7も8も成功例のXPの発売日に準じた発売日を設定されています。意気込みは感じるのですが、組み立てPC向けとしては、やはり様子見という人が多いのではないでしょうか。場合によってはディスプレイの買い替えの必要もあるわけですから。
メーカー製として発売予定なのは、タブレットとノーパソの兼用中型の機種が多く、みんな右へ倣えで際立ったものがないような気がします。こんな時代だからこそ、新しいUIやタッチパネルが採用されたから出来る、というWindowsならではのパソコンを期待したいところです。他に選択肢が出来ても、Windowsこそもっとも動画の再生が快適であり、多くのWEBサイトが最適化されてみやすいOSであるという事実に変わりはないのですから。

Windows8はいわば背水の陣

$
0
0
他人の評判より自分の体験、それを言ってしまうとそもそもブログ記事を書く意味がないのですが、実際の使い勝手は自分で試すのが一番でしょう。

と、いうわけでWindows8です。1200円購入権でWindows8proのアップグレード版を手に入れたは良かったのですが、なぜかインストール出来ず・・・。Windows7が動いているFX-8120のPCでインストール済みのソフトや環境(そういえば、いつの間にかMicrosoftも"ソフト"ではなく"アプリ"と呼んでいる・・・)そのままでWindows8へ移行させたかったのですが、成功しないのでは仕方有りません。かと言って、この環境も崩したくない・・・。
しょうがないので、Trinity、A10-5800KのPCに入れることにしましょう。これはほんの1ヶ月前にOSを入れたばかり、アップグレードインストールを失敗させる要因はないはず・・・。こっちもほとんど同じように失敗。なぜだ、AMDじゃダメなのか? ひょっとしたら、アップグレードインストールなのがダメなのかも知れません。仕方ないので個人設定やファイルなど、ようするにVistaからのアップグレードに本来使うモードでインストールしますと、これはうまく行きます。何が悪いというのでしょうか? いろいろ謎ですが・・・。
インストールがうまくいった、と書きましたが、実際には何か挙動がヘン。たとえば、Windows8のインストールの際、ほぼ真っ黒な画面に青いウィンドゥズをしめすマーク、下にカーソルの待機を示すクルクル。これがかなり長く続きますが、このPCだとウィンドゥマークの代わりにBIOS起動のフルスクリーンロゴがずっと表示されているんです。これはなにゆえ? なんとなくマヌケです。ちなみに現在、普通にWindowsを電源オンから起動させるときも同じ現象が起こってます。なんか相性が悪いかも。ただ、マザーに使っているGA-F2A85X-UP4固有の問題という気もします。

こうしてインストールされたWindows8ですが、やはりこれまでのWindowsになれた身にはすぐに慣れろ、と言っても難しいです。デスクトップ画面に切り替えても、どうしても無意識に左下のスタートメニューを探してしまいます。これが第一の慣れるのに時間がかかりそうな点。

2つめは、Windows起動と同時に起動させておきたいスタートアップに登録しておくソフトの問題。スタートメニューが廃止されたWindows8では、スタートアップがユーザーフォルダの奥深くにある隠しフォルダになっています。ここにショートカットを登録すれば、ちゃんと起動と同時に動くソフトになってくれる・・・のですが、これはデスクトップに切り替えた時に初めて有効となり、起動してくれるのです。つまり、最初に表示されるModern UI画面では全く動いていないので・・・って、おい、大丈夫かよ。セキュリティソフトなんかもデスクトップにならないと動いていない感があるんですが。
そして、今回最大のトラブル。なんと、普通に使っていただけなのにいきなり画面が真っ暗になり、その後PCが起動しなくなってしまったのです。CMOSをクリアしてもダメで、一時パニックを起こしそうになったのですが、その後メモリの片方を抜き、デュアルチャンネルを一時崩すことで起動するようになりました。どうやらウチではWindows8はメモリの速度を落とさないと安定しないようなのです。ああ、A10-5800Kはメモリの速度が速ければ速いほど性能が伸びる設計なのに、1333でないと安定しないとは。ここら辺はBIOSのアップデートに期待しておきましょう。

と、いうわけで、世間で言われている操作性云々より、インストールと起動の方に手間取ってしまいました。ただ、半日使っていたらだいぶ慣れてきまして、ほどほど動かせるようになってきました。まだWindows7やVistaほど直感的に動かせませんが。従来OSでは別に使わなくてもそれほど困らなかったWindowsキーを使うクセを付けるといいかも知れません。多機能マウスを利用している人なら、一つ割り当てておくのがいいかも。なお、日曜日に量販店にWindows8PCを見に行ってきましたが、なぜか大半のパソコンでタッチパネルが効かず。ひょっとしたらあまり触れるので切ってしまったのかも知れませんが、逆効果な気がしました。

ここからWindows8の感触。
書きましたように従来とほぼ近いデスクトップは存在しますが、それは「デスクトップモード」と呼ぶべきもので、Win7におけるXPモードや、それこそ17年遡ってWindows95でのMS-DOSモードに近いような、従来OS用ソフトを動かすための特別モードという感触を得ています。Windows95以来の変革とMicrosoftが豪語するのはそのためで、かつてMS-DOSソフトからWindowsソフトへ移行する目的を3.1と95が果たしたように、従来Windowsソフトから新Windowsアプリ環境への移行の役目を果たす、過渡期としての利用を前提としているのがWindows8という存在と考えるべきでしょう。そうでなければRTの意味がありません。旧Windows用ソフトの併用を前提とした8と、新Windows用アプリの利用だけで十分な人向けのRTを併存させることで、少し時間をかけて新体制への移行を目論んでいるのです。
Win8をほとんど使わないうちから「失敗OS」と声高らかに叫んでいるのは、そういう変革を拒み、Windowsは進歩のない存在で在り続けることを願う人たち、と言ってしまえば暴言かも知れませんが、無意識のうちにでもそういう考えを持っていることに違いはないと思います。今Windowsが向かおうとしている体制が良いか悪いかは別にして、どっちにしても、ここで失敗すればWindowsは終わりの始まりになります。せっかく久々に見せるMicrosoftの背水の陣ですから、食わず嫌いをせずに一つくらい手元に置いてみませんか?

Windows8の動画能力に愕然

$
0
0
単品販売は比較的好調な売れ行きをみせるWindows8ですが、インストールされているパソコンの販売はもう一つだとか。なんか予想と逆ですが、組み立て市場向けの8単品はWindows7と比べて安くて買いやすいことと、完成品販売向けは逆に在庫処分のWindows7なパソコンが安くてそっちに目がいったとか、いろいろ理由はあるのでしょう。パソコン完成品はWindows7発売当初の3分の1くらいの売り上げのようですが、パソコン買い換え需要が弱ってる中でこの成績はまぁまぁかな? とも判断出来ます。世間様でボーナスが出るのはもう少し先ですし、3日目くらいで判断するのは速すぎるでしょう。

と、言うより、世間での売り上げとかは極論すればどうでもいい話。ユーザーにとって使い勝手が良ければそれでいいのです。そもそもウチがパソコンを取り上げるのも、「今、動画を扱うのに最高の機械はWindowsパソコン」だからに過ぎないわけで、今後も法律の改悪が続いて動画機能が切り離されたらもう取り扱いません。そうなったらネタ切れで当ブログ存続の危機ですが。


まずは動画再生。Windows7時代の適当なMPEG2-TSファイルをダブルクリックしてWindowsMediaPlayerで再生してみますが、案の定音しか再生されず。MPEG2デコーダーが入っていないのは本当でした。この時点ではMediaCenterのプロダクトIDが来ていなかった(今朝届きました)ので、他の手段でMPEG2デコーダーを入れるしかありません。ならば適当なDVD再生ソフトでコーデックのインストールを・・・と思いきや、手持ちのダウンロード版PowerDVD11をインストールしようとしたところ「CDの回数の制限を超えました」とかのメッセージが出てインストール出来ず。このところ、頻繁にOSの入れ替えをしていましたし、その都度このPowerDVD11を入れ直していたので、そのせいでしょう。メッセージには「買い直せ」みたいなことが書いてあります。まぁいい加減にバージョンアップしろ、ってことなんでしょう、Windows8への対応も表明してますし。でも、対応ったってデスクトップモードだしなぁ。今回はMPEG2の再生さえ出来ればそれでいいので、さらに遡って手持ちのパッケージ版PowerDVD9を入れてみます。これでバッチリコーデックもインストールされ、WindowsMediaPlayerでMPEG2-TSの再生も出来るようになりました。もちろんPowerDVD9もWindows8で動作し、動画の再生が行えます。

次はDivX。最近このエンコーダーを使うことはなくなりましたが、過去に作ったデータが膨大なので無いと困ります。再生だけなら他にも手段はあるのですが、ここは一応本家のコーデックパックを入れておきましょう。WindowsMediaPlayerで再生すると・・・なんか動きがカクカクします。使っているパソコンのCPUはA10-5800K、データファイルはDivXの640x480でしかありませんからCPUパワーだけでも十分サクサク再生出来るはずです。試しにDivX純正プレイヤーや、Vlc Media Playerと言ったソフトで再生するとスムーズな動画が楽しめます。なので問題はないのですが・・・なんかWindows8と比べるとWindowsMediaPlayerの使い勝手が悪くなっている気がします。


パソコンでの動画の取り扱いは再生だけではなく、録画とそのファイルを圧縮するエンコード作業も重要となります。エンコードが出来るから高性能なパソコンを使っているんだ、という人は少なくないはず。録画もエンコードも出来なくなったら組み立てPCの市場は半分以下にまで落ち込むことでしょう。複数のPCなんて必要なくなりますし、CPUもハイクラスどころか一番安いので十分ですから。単品HDDなんて1/10くらいの売り上げになるかも知れませんね。
さて、エンコード作業ですが、定番のTMPGEncVideoMasteringWorks5はデスクトップ上で無事動きました。後はエンコードが終わるまでの時間がどれだけかかるか、です。そう言えば最近商業サイトや雑誌の「CPUベンチマーク」でエンコードチェックでTVMW5が使われることが多くなりましたけど、なぜか動画が1分のものばかりなんですよね。短時間でデータだけ得るために短い動画を使ってるんでしょうけど、たかが1分で何が分かるか、ってなもんです。実際の利用状況に近いテストでなければ意味がないでしょう。と、いうわけでわたしはMPEG2-TSのもっと時間の長い、と言ってもわたしとしては短い動画をテスト用として使っているのです。
今回使ったのは、以前のTrinityテストの時に使った48分のMPEG2-TS 1440x1080の動画です。これはA10-5800K+Windows7のデータが残っているので、これと比べましょう。もちろん条件は可能な限りそろえてあります。ちなみにAMD統合ドライバのCatalystは12.10。さて結果は!?


2時間00分23秒(Windows7) → 2時間20分23秒(Windows8)


・・・・ひぇ〜〜〜〜〜、遅くなってるぅ。

しかも、実はこの計測結果、何度もやり直した上での一番速いやつなんです。遅いときはもう2〜3分かかったこともありましたから。しかし、16〜7%も時間がかかるなんて相当遅いです、まるでCPUを2ランク落としたみたいに。
気を取り直して次行きます。今度はAviutlの0.99m。OPENCL対応版x264テストの時に使った1920x1080で30分のMPEG2-TSを、やはり同じx264とOPENCL対応版の2種類時間をはかってみます。TVMWと別の動画なのは単に当時の気分で決めた動画が先のものとは別だったというだけの話です。

まずは通常のx264エンコーダーから


52分14.1秒 17.61fps(Windows7) → 57分31.6秒 16.07fps(Windows8)


ああ、さっきのと比べれば10%強程度に収まっているとはいえ、やっぱり遅くなってる。
続いてOPENCLを使った場合


51分24.3秒 17.93fps(Windows7) → 58分20.4秒 15.86fps(Windows8)


13%以上も遅い〜!しかもソフトオンリー版に逆転されてる(涙) これはいったいどうしたことなのでしょうか。やはりWindows8にとってデスクトップというのは互換モードに過ぎないのでしょうか。あくまでModernUIのアプリとして動いているだけだとか。それなら余分な処理が入ってしまうので遅くなるのも当然ですが、真相は分からないです。

もう一つテストしてみましょう。今度はA'sVideoConverter5.0.2。APU自慢のエンコーダーVCEへの対応を謳う、数少ないソフトの一つです。これに1920x1080かつ30分のMPEG2-TSを以前最速だったモードでトランスコードしてみましょう。もちろんffdshowとHaaliMedaiSplitterは必須です。


8分27秒(Windows7) → 8分26秒(Windows8)


おお、やっとほとんど変わらない結果になりました。もちろんCPUの利用が最小限度でしかないVCEだからの話でしょうが。ちなみに画質も変わってません。


あくまでこの結果はウチの環境です。たまたまこうなっただけかも知れませんし、Trinityのせいかも知れません。こういうサンプルも存在する、程度に思ってください。それでも、究極の動画OSと呼んでも良かったWindows7と比べると、Windows8のデスクトップモードでの動作はその面影を残していない、と言っても言い過ぎとは思いません。初めてVistaの64bitOSを使った時も遅さに愕然としましたが、なんかそれとは違う感触を感じます。なんでこうなっている・・・。

それと、肝心の互換性もかなりあやしいものがあります。わたし、SSDの保護をかねてアイオーデータのマッハドライブを使っているんですが、Windows8のデスクトップでの挙動は明らかにヘンです、全然カウンターが回りませんし。と、いうよりまともに動いていないようにすら見えます。こういうユーティリティー系はWindows8で使おうと思わない方がいいでしょう。

現状では、Windows8はメイン機ではなく、サブ機で半分実験用として使うことをおすすめします。特にエンコード機は従来のOSを使うべきでしょう。EDCBもPT3も動いてますので録画用としてなら使えるんですが。多分ModernUI上で動くアプリでないと本領は発揮できないんでしょうが、Windowsストア経由で検閲を受けたものしか使えないからなぁ。それでこっち向けの面白いもの、使いたくなるものが出るとは思えないんですよね。

Windows8+Media Centerで栄光を取り戻す

$
0
0
前回、あまりのエンコードの遅さに愕然としてしまったわけですが、追記に書いた通り、その原因はWindows8の省電力管理がWindows7に比べて強く、電源管理が"バランス"だとクロックを下げてしまうことが頻繁に起こるためでした。Trinityの場合、デスクトップ版より先に発売されたモバイル版のレビューで「電源管理は"バランス"にしておいたほうがターボが効きやすく、むしろパフォーマンスは上がる」という話があったので、電源管理をいじることなど考えてもみなかったのですが。そうでなくてもわたしはVistaの時から"バランス"固定利用だったので。で、"高パフォーマンス"にすれば確かにWindows7の"バランス"以上にはなるんですが、負荷がかかってなくても常時最高クロックに固定、というのも気分のいい話ではありません。どちらを我慢するか、悩むところです。Windows7でのTrinityの"高パフォーマンス"の結果も知りたいところですが、いまさら元に戻すのもなんですしねぇ。ちなみにTrinityに近いアーキテクチャと思われるBulldozerのFX-8120をWindows7+"高パフォーマンス"にすると、設定とまったく関係なくクロックの動きは"バランス"とほとんど同じ、エンコードの速度も変わりはありませんでした。


さて、エンコードはこのくらいにして、今日のお題。
現在Windows8ユーザーに対し、別売りになってしまったWindows Media Centerの無料配布が行われています。と、言ってもプロダクトIDが送信されてくるだけですが。ほしい人は早めにもらっておきましょう。わたしはとりあえず2個IDをもらっておきました(Windows8を2個買ってますので問題なし)。
これをインストールしてみましょう。もちろんWindowsMediaCenterが立ち上がるようになります。初期設定を済ませてしまう前の立ち上げ以外では、Windows7用のMediaCenter用リモコンがそのまま使えました。ちなみにModern UIから起動ボタンを押しても、直接MediaCenterを立ち上げることができます。ただ、デスクトップで動いているので終了するとデスクトップ画面になりますが。

さて、Windows8でMediacenterが動くことは半分どうでもよくて、実はしょぼいWindows8のMediaPlayerをパワーアップできないか、と思っているほうがメインなのです。昨日も書いた通りPowerDVD9のコーデックでもMediaPlayerををMPEG2対応にできますが、Windows画面のアイコンに動画の一部が表示されることはありません、H.264の動画とかならアイコン表示されるんですが。ところが、MediaCenterをインストールするとMPEG2-TSでもアイコンが動画の中身の一部にちゃんとなってくれるんです。ちなみにPowerDVDをアンインストールしてもMPEG2ファイルを再生できます。
ただ、予想はしていたのですが、ああ、やっぱり一部のMPEG2-TSファイルの音声が再生できない・・・。これはWindows7sp1と同じ現象です。とうとうWindows8が出ても治りませんでしたが、その8でも欠点がそのまま受け継がれています。

これを解決するには、"mfds.dll"というファイルをsp1から無印付属のものに交換してやるのが、唯一の方法とされています。もちろんわたしはWindows7発売直後に買ったので無印をインストールできる環境を持っていますので、そこから抜き出したmfds.dllと差し替えることでsp1でも音声の再生できるMediaPlayerを使っています。同じ手が使えないか、試してみましょう。
試すのは、エクスプローラーを"管理者として実行"する必要があります。スタートメニューに戻り、収録ソフトの中から"エクスプローラー"を選んで右クリック・・・。

大ピンチ! "管理者として実行"な項目がありません!

Windows8は何かとWindows7よりできることを少なくしようとしているのが感じられるOSですが、ここでもその方針がさく裂したようです。困りました。管理者として実行できないと、mfds.dllを交換できません。ならば、別の方法で入れ替えましょう。
こちらを参考にしました。

TrustedInstallerのアクセス許可、windows7のファイル所有権・アクセス権を変更する方法

書かれているのはWindows7の方法ですが、Windows8に流用します。つまり、コマンドプロンプトを使ったCUIで行うわけです。コマンドプロンプトなら"管理者として実行"を選ぶことも出来ますし。

※危険な行為です。試す場合は自己責任でお願いします。失敗しても当方責任を負えません。また、他の環境で成功するとも限りません。

・ユーザーアカウント制御を一番下か下から2番目に選択。そのままはお勧めしないので、作業が終わったら元に戻そう。
・スタートから右クリックで"すべてのアプリ"を呼び出す。
・右側の方から"コマンドプロンプト"を探す、右クリックして下のバーから"管理者として実行"を選択
・コマンドプロンプト画面に

takeown /f C:\Windows\SysWOW64\mfds.dll

と入力
・コンピューターかエクスプローラーからこのファイルを探し、どこかにコピーしておく。念のためのバックアップ。
・Windows7の無印版mfds.dllを用意。ここでは"D:\hozonjo"フォルダ内にあるものとする。
・コマンドプロンプトで

copy D:\hokanjo\mfds.dll C:\Windows\SysWOW64\mfds.dll

と入力。確認画面が出たらy。
・コマンドプロンプトなどを終了、ユーザーアカウント制御を元に戻し、今までは音が再生できなかったファイルを試す。

まぁtakeownさえ実行してしまえば、あとは普通にコンピューター上でGUIコピーでかまわないんですけどね、書いた後で気がついた(笑) ウチではこれで無事成功しました。Windows8のMediaPlayerはどうやらWindows7のものと同じもののようです。

なお、先に書きました通り、危険な行為です。また、今となっては入手困難な無印版Windows7も必要になります。「ファイルをコピーしてほしい」などの要望には応えませんので、入手できない人、危険行為は嫌な人は、おとなしくほかのソフトでMPEG2-TSファイルを利用することをおすすめします。VLCとかMPC-HEとか無料で高性能なのはたくさんありますから。MediaCenterやA'sVideoConverterを利用したい場合にチャレンジしてみましょう。

これでまずまずWindows7に匹敵する再生環境になりました。まだ始まったばかりのWindows8、カスタマイズやアップデートなどでもっと良いOSになっていくところを期待したいところですが、デスクトップモードの改良は期待薄ですので、ユーザー開発のカスタマイズツールが充実していくことになるでしょうね。

AMDのイベント「Vishera”と未来(Trinity)」を見る

$
0
0
そういうわけかどうか知りませんが、東京にいます。もちろんこのイベントのためだけに来たわけではありません。あくまでついでですが、このイベントを見るためにスケジュールを調整したのは確かです。

まぁTrinityにしてもFXにしてもすでにイベントをやっているので、若干いまさら感はあるんですけどね。手ごたえがいいのでAMDとしては何かにかこつけてやりたいところなんでしょう。そうそう、FX-8350のフラグシップに掲げる新FX、わたしらはつい「パイルドライバー」と呼びたくなりますが、あれはあくまでコアのアーキテクチャのコードネームで、タイトルにあるような"Vishera"が正しいようです。まぁパイルドライバーのFXで十分通用しますが。

さて、今回のイベント会場、UDX Galleryというのは行くのは初めてだったのでちょっと手間取りましたが、場所はヨドバシのすぐ近く、中に入るまではどうということはありません。
長いエスカレーターをのぼり、会場に到着した、と感じたのはイベント開場10分前。ちょっと早く着きすぎたかなぁと思いきや、すでに行列ができてます。あれ〜、AMD好きってこんなにいたの? AMDは揶揄の対象にするのが"クール"だと思われていると思っていました。イベントそのものは、前に参加した勉強会の多人数版みたいなもので、全体を通してみるとさほど目新しい話はなし。ただ、途中のブルースタック社によるWindows上でAndroidソフトを動作させる「AMD APP ZONE PLAYER」に関してはいろいろ面白い話が聞けました。紹介してくれたスタッフは、ちょっと英語もたどたどしい外人の方で、その名もAPU氏(本名&偶然だそうです)。
AMD APP ZONE PLAYERを使うことで、WindowsPC上でAndroidの50万にも及ぶアプリを使うことができ、PCとスマホをシームレスにつなぐようになるのが狙い、とのこと。このPCとスマホをシームレスにつなぐというのはここ最近のAMDの方針でして、ブルースタックに先立つneroのプレゼンテーション(PC暦の長い人には「neroといえばほにゃらららなことをほにゃららするためのソフトという認識もされているかも知れません、最近は難しくなりましたが」とかあやしい発言がちらほら)でも、最新のneroソフトを使うことでスマホのためにファイルまで全部管理できることを強調していました、あまりAMD関係なかったですが。ここら辺真っ向勝負を考えているIntelとは異なる点です。話をAMD APP ZONE PLAYERに戻します。対象はXP以降、8も対応しているようですが、必ずしも最適化はされていないとのこと。7以前もマウス操作ではAndroidのアプリのうち、指二本を同時に利用しなければならないようなものは対応のしようがありませんから、8最適化バージョンとかもほしかったものです、そうなるとWindowsストアからしか落とせなくなりますけど。ちなみにレースゲームなどで使われる傾きセンサーによる操作はカーソルキーで対応だそうです。

なお、AMD APP ZONE PLAYERという名前ですが、あくまでWindows向けソフトですから別にAMDでないと動かない、なんてことはなさそうです。ただ、多分OPEN CLで動いてますので、AMDのAPUが一番簡単に最適化できる、ということなんでしょう。勉強会でこの話を聞いたときは「オフレコ」みたいなことをいわれていたので書かなかったのですが、今回イベントで言っていたので書きますが、このAMD APP ZONE PLAYERはAMDから相当の技術協力、具体的に言えば開発費の協力がなされているということです。協力者の環境に最適化をほどこすのは当然のことでしょう。Androidが動くからといってGOOGLE PLAYが使えるかとか、別の問題もありますのですぐAndroidのアプリが使える、というわけではないでしょうが、ソフトは無料で使えますので試してみてはいかがでしょうか。ちなみに今のわたしは大変しょぼい環境しか使えない(AthlonIIx4にGeForce8200だ(笑))ので、家に帰ってからAPU環境で行ってみたいと思います。そうそう、ほかのセッションの話ですが、今まで新APU用ソケットFM2は「少なくとも次世代のAPUはFM2で使える」という話でしたが、「3年は使う」と、もっと具体的な年数が明かされました。もちろん新チップセットが出てFM2+などの上位互換ソケットが登場する可能性はありますが、FM2で3年間は新APUが使えるというのは朗報です。

さて、説明が全部終わったらお楽しみの大抽選会、並んだ人の多くはこれ目当てでしょう。協賛各社からいろいろプレミアをもらってきたようです。なお、いくつかのメーカーがブースを用意してAMD関連の商品をデモってましたが、主題がAPUと新FXだといくのに展示物はRADEONが多かったようです。注目はAMD向け製品よりディスプレイのデモでして、A10-5800Kでらくらく動く2560x1440のディスプレイとか、RADEON1 HD7870?を使った6画面同時表示などは特に目を引くものでしたね。
抽選会ですが、事前に抽選会参加券が配られて、番号が振られています。当然くじを引いて同じ番号の人にプレゼントが当たる・・・と思いきや、4桁分の箱を用紙してそれぞれの箱からケタごとの数字を引き、組み合わせるなんて面倒なことをやるものだから効率が悪い・・・だいたい400枚くらいしか抽選券が配られていないので、そんなやり方じゃいくらやっても当選者が出てこないんです。結局よくあるジャンケン大会に・・・。商品はドライバセットやTシャツだったりRADEONだったり。そしていよいよ本命、AMD自らの提供によるAPU、A10-5900Kが出てきて・・・。この辺で会場から「最後くらい抽選券でやって!」とヤジが飛んだので、4桁目廃止&3桁目を300まで区切った(多分)改良型抽選箱で抽選を行い(最初からそれでやれよ)、無事当選者が出ました。A10-5800Kは3個も用意されていましたが「当たってももっているし、しょうがないなぁ」などとのんきに構えていたわたしも、本当の最後、FX-8350が1個だけ姿を現したときには会場内のテンションもあって欲しくてしょうがなくなりました!うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ! まぁ当たりませんでしたが。

イベントは17時すぎまで続き、約4時間。まぁまぁ充実していたものでした。しかし、もう単体CPUはいいと思っていたわたしが、妙にVisheraを試したい衝動に駆られています。今回はIntel用のマザーボードを買い、もし気が向いたらIvyBridgeに買い換えようか、などと思っていたのですが、その前にVisheraとSandyBridgeを比較(もちろんエンコード速度で)してから考える方がいいかなぁなどという考えにただいま支配されています。多分このままやっちゃいそう。

嵐の中のタブレットと静かさのテレビ

$
0
0
一昨日はイベントのための秋葉原入りでしたのでほとんど街を回ることなく終わってしまったのですが、今日は一日かけて普通に回ります。

パーツ系はひとまずおいておいてタブレット売り場のあるお店へ。ダントツでお客さんたちの目を引いているのは、当然といえば当然ですがiPad miniでした。一方、同時に出たはずの第4世代iPadはminiに群がる人たちの眼中にすらまったくないらしく、無視に近い扱いです。でかいiPadの立場がかなり不憫ですが、これでようやく日本のタブレット市場も動き出すかな? という雰囲気が漂っています。
マスコミの「スマートフォンやタブレットがパソコンに取って代わろうと」などというお約束の発言とは裏腹に、少なくとも日本においてタブレット市場などまったく成立していなかったというのがわたしの見方です。ただiPadのみがAPPLE製品の熱心なユーザーがiOSの扱える大型機として購入されているだけで、そこにあるのは「タブレットの市場」ではなく「APPLEユーザー向けのiPadという特殊市場」でした。ですから、他のタブレットがAPPLE製品以外は見向きもしないユーザーが買っている製品を基準に作られたところで、売れるわけがないんです。特にサイズにおいて日本人が好むようなものではないのですから。それは、"サイズ"という選択肢が登場した瞬間、事前に言われた劣る機能もディスプレイの問題も全て気にされることなくiPad miniが注目を集め、第4世代iPadの存在感がないことが証明しているように思います。
他国ではMicrosoftが自ら販売しているWindowsRT用のタブレット兼ノーパソのSurfaceを日本向けに販売する予定がないのは、まさにそのためでしょう。始まってもいない日本でのタブレット市場に、Windowsでは仕方のない10インチ以上のスレートPCを導入したところで高い評価を得ることは難しい、場合によっては「いまどき大きすぎる」と叩かれてWindowsスレートPCの失敗の可能性すらあるわけですから。Microsoftのユーザーは必ずしもMicrosoftに好意的ではないことをMicrosoft自身が一番知っているのでしょう。
iPadがmini化して10インチ前後という呪縛から解き放たれたため、他社のAndroidのタブレットも一気に小型化への道を進み、10インチクラスの大型はWindows8/RT系が代わりに収まるのではないでしょうか。解像度の問題やOSの値段ゆえに小型・低価格化が難しいWindowsは当分上級機種として存在するしかないでしょう。

個人的には7インチ強クラスでもまだ少し大きいと考えています。それはわたしが手で持ったときの持ちやすさがギリギリなため、というのは前にも書きましたか。iPadは、うーん、事前のシミュレーション通り、少し指が突っ張ります。わたしのサイズではありません。とはいえ、7.7インチの東芝タブ(有機EL)は幅と重さのために片持ちすると指が震えてきますので、それと比べれば同じ7インチオーバーでもかなりマシ、と言えますが。
今回の伏兵、というほどマイナーでもありませんが、それはdocomoのMEDIAS TAB ULことN-08Dでした。114mmに抑えられた横幅に8mmを切る厚さ、そして約250gという軽さが、見事わたしの手にフィットします。「あなたが片手持ちするために作りました」といわれても違和感なく受け入れられるほどです。多分手の小さな人でも持ちやすくすることを最優先にして決まったデザインなんでしょう、「小は大を兼ねる」で手の小さな人が持てるのなら大きな人でも持てますから。久々に「手持ち惚れ」しました。こ、これはいい! ・・・でも、これ、docomoと契約して初めて入手できるタブレットなんですよね。毎月の使用料もかかりますし、本体料金だって最初に一括で払うと8万円を超えるという・・・まぁ後でいろいろ引かれるんでしょうけど、お値段や条件面では購入の対象外といわざるを得ません。かと言って、N-08Dを触った後ではどんなモデルも見劣りならぬ触劣りします。やはりもう少し様子見するしかありませんね。

MEDIAS TAB UL N-08DNECNEC
一応こういう出物もありますが、リンク先で42500円。やはり高いですね。


今度はテレビ売り場へ。さすが東京、地方の量販店とは比較にならないほど大量のテレビが展示されています。と、言っても特に目新しいものもなく。コンピュータ関係がなぜか10月末あたりに新しいものが集中する(多分海の向こうの習慣と関係しているんでしょうが)のに対し、日本で売ることを前提としたテレビは年末年始の世間のボーナスシーズン(わたしはもらえませんから無関係ですけど(涙))に新製品をあわせてくるのが普通ですから、コンピュータが嵐の中なのに対しテレビはそのまえの静けさと言ったところでしょうか。それだけに、「新製品予約受付中」の張り紙が店内のあちらこちらに見受けられます。実際にはこの手の製品を予約して買う人は少なそうですから、実質上新製品予告張り紙と言うところでしょうね。
中でも期待なのは、シャープが導入する「モスアイ」を使った新製品でしょうか。この技術は(リンク先を参照してもらうほうが早いですが)パネル表面に微細な凹凸をつけることによって光沢面特有の映りこみを抑えつつ出力側の光の拡乱を低減させることもできるので色が混じってみえにくくなり、より正確な色の再現につながるという一石二鳥の新技術です。もちろんまだわたしは見たことないので評価は出来ませんが、もしうわさどおりのものならば「液晶のシャープ」が復権しかねないほど強力な技術といえます。「液晶パネル使ってればみんな同じ」という諸外国の液晶テレビの常識が覆されますから。ただ、今のところ46型以上の大型サイズしかモスアイテレビの予定がないのが残念。高価な大型を売れ筋にしたいとか、まだ安く作ることが出来ないので低価格が主流の中小型には採用しづらいとかもあるのでしょうが、大型でなければ威力を発揮しないという性質のものでもないので、早く32型前後の中小型にも採用してほしいものです。日本の場合、値段以上に設置面積を気にする人が大型テレビの導入を見送るケースが多いのですから。

あとはまぁブラブラとしつついろいろ欲しいもの、LGA1155のMicroATXマザーとか。オーバークロックとかあまりする気がないので高価なZ77はパス。H77とB75どちらにするか迷いましたが、B75はいろいろ出来ないことが多そうなのでH77マザーにしました。まぁそんなところですか。

総務省もスマートテレビはいい加減やめたらどうでしょうか

$
0
0
総務省、4K/8K放送実現やスマートテレビ推進に向けた検討会開催

上記の記事を読んだあと、大急ぎで調べてはいるのですが、ひょっとして放送に「4K」が加わったのって今回が初めてではないでしょうか。ご存知の通り日本放送協会が進めている8Kことスーパーハイビジョンはすでに国際規格化されていて、日本は世界の動きや景気の回復と関係なく、8Kを目指してひたすら突っ走るものだと思っていたのですが、ここにきて総務省もワンステップ踏む考えを持ってきたのでしょうか。スーパーハイビジョンのデータ量では、衛星放送は出来ても地上波放送は無理と考え、地上波は4Kを採用する腹なのかも知れません。いずれもどうなるかは分かりませんが、4Kのほうが8Kよりも手の届きやすい未来なのは確か。どういう方向を示すか見守りたいところですね。

一方、相変わらずどこか抜けているというか・・・。そろそろ口に出すのが恥ずかしい気がしてくる「スマートテレビ」に口を挟むこと、まだやってるんですね。少なくとも今までの会議資料に出てきたスマートテレビの概念といえば、アプリがインストールできるテレビ、という箸にも棒にもかからないもの。だからテレビパソコンと何が違うというのでしょうか、と。最近は中国製ですが、HDMI端子付Andoroid端末なるものがマニア向け店舗でチラホラ売られており、アプリをインストールしてテレビで実行するだけなら、あれでも十分出来ます。「いや、テレビなんだからテレビ番組に使うアプリじゃないと意味がないのだ」という反論もあるでしょうが、これもテレビにパソコンをつなげれば本来十分なんです。それがさせてもらえない国は世界広しと言えども日本だけ。「テレビ番組と連動するアプリがインストールできるテレビ」なんて、放送にわけの分からない規制がかかっている日本以外では誰も必要と思っていないものですよ。そんなもの国を挙げて定義を固め、国際規格にしようったって結局国内限定のガラパゴス規格になるのがオチです。東芝の木村氏が「タイムシフトマシンは日本流のスマートテレビである」と言っているように、一枚岩というわけでもない。唯一市場がありそうな録画規制大国日本にしたところで別にテレビそのものでアプリを使うことなんて別に渇望しているわけでもない。そんなものより規制を二つほど撤廃してくれたほうが市場に与える効力は1000倍くらい違うんですけどねぇ、今まで虐げられてきた分反動もきっと大きいでしょうに。一部を除いてみんな喜ぶ規制撤廃より一部だけが喜ぶ法律強化ですか。


小寺信良氏が日本では規制のためにWindows8のMediaCenterが市場として成り立たず、そのためにWindows8では対応しないことになったことを書いています

AV Watch読者に贈る、“Windows 8ってどうなの?”

ようするに、MediaCenterが8から削られたりするなど、Windows8のAV機能が7より後退しているうえ、新機能も持っていないのは、日本の規制のせい、って言うことですよね? これはうらみます、わたしに実害があるという点で。

同じく小寺氏が、この総務省主催の検討会において「消費者系団体は蚊帳の外ですか…」とつぶやかれています。消費者の意見は聞かないってことは、やっぱり規制はまた強化されるか、よくて現状維持ってことなんでしょうね。消費者の動向を見ないでどうやって利益を回復させるというのでしょうか。10年後をめどに放送形態変更で、買い替え需要リターンズを夢見るとかくらいしか思いつきませんが。

AMD、第4回ブロガー向け勉強会を、11月21日に実施。次のテーマはFX

$
0
0
表題がすべてを語っていますが、AMDが第4回目のブロガー向け勉強会を11月21日に行うとのことです。

AMD、「FX」シリーズのブロガー勉強会を11月21日開催
〜体験ブログ記事の執筆でマザー+CPUを提供

基本的に過去の勉強会と募集要項は同じで、参加できるのは事前に申し込みをしておいて当選した20名だけ。条件は自分のブログを持っていて、後日PCを組み立ててそれを使った体験記のブログ記事を一回以上書くということ(勉強会の記事は条件に無い?)。そして参加者は、組み立てPCに利用するパーツとして、今回のテーマであるAMD製CPU・FXシリーズの新製品とAM3+対応マザー〜募集ページによるとASUS製ということですが〜がもらえるとのことです。

何度も書いたとおり、わたしは第2回の、テーマをAPU(実質的にTrinity)とした勉強会に参加し、後日配送ではありましたがA10-5800KとGIGABYTE製マザーボードをいただきました。現在もこのパーツはWindows8の入った実験兼メイン機として普段の利用にもブログの新しい記事を書くにも大いに活用させていただいています。
もちろん勉強会や使用状況を書いたブログ記事もいくつもあげましたし、質はともかく量においては他のブロガーさんに負けていない自負はあります。ただ、果たしてあれで良かったのか?という思いはありますし、いまだに不安があるのですよ。AMDさんがわざわざ発売前の製品をプレゼントまでしてくれて望んだ記事を、わたしは本当に書けたのかと。なにせTrinityの目玉である内蔵GPUの性能において触れた部分はほぼ皆無、動画再生機能も先代Llanoと代わらない、変更点はディスプレイへの出力機能のみ、なんて書いてますからね、平たく書き直すと。もっと3Dゲームとかネットゲームとかに手を出して、使用感の方を書いた方が良かったんじゃないか、という反省もあるわけです。もちろんウチのブログのテーマとしては変なのですが、何せ小心者なので常に不安と反省を抱えながらブログを書いていますので。「AMD学園のブログ AMD学園ニュース!」のブロガーさん紹介記事でも結局一度も紹介されませんでしたし(笑)。あくまで非公式ですけどね、あそこは。
幸いTrinityはここ最近のAMD製CPU系のなかでは売れているようで、先日のAMDイベントでもそこらへんは言っていましたし、間違いのないところなのでしょう。あまり間を空けずに第4回の実施が発表されただけでも、AMD側としては手ごたえが良かったと考えていると判断しても、いいのかなぁとは思うのですが・・・ああまどろっこしい。こっちも少し手ごたえが欲しいところです。

さて、11月21日というのはようするに2週間後です。わたしも明後日には地元へ帰りますし、そうそう間を空けずに東京にばかり来るわけにも行かない。そういうわけで、今回の申し込みはパスします。たぶんもらえるFX新製品は、高確率でFX-8350か8320。このクラスじゃないとブログのネタになりづらいですから。興味のある人、報告レポートをブログで書くことが嫌いでない人は、ぜひ申し込んで参加権を得てください。

AMDのデスクトップ向けCPU「FXシリーズ」に関するブロガー勉強会
Viewing all 1582 articles
Browse latest View live