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Channel: 録画人間の末路 -
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録画補償金問題、最高裁で棄却、東芝側全面勝訴確定

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コメントで情報をいただきましたので早速アップ。

東芝の勝訴確定=録画補償金訴訟−最高裁



以前、私的録画補償金管理協会が東芝(パナソニックも)に対し、デジタル放送専用レコーダーからの売り上げから録画保証金を協会に支払うよう要求していましたが、東芝は「レコーダーへの録画補償金はダビングの自由なアナログ放送を前提としたものである」と要求を突っぱねてきました。それで裁判となり、一審二審ともに東芝の勝訴、協会は上告して最高裁での逆転判決を狙いましたが棄却され、一審二審の判決が確定しました。
これは当たり前の話です。録画補償金はDVDやBDといったメディアからは支払われており、そのうえでそういうメディアに記録するレコーダーにも保証金を要求するのは、明らかな二重取りなのですから。録画に関しては以前からも「録画はそれ自体コピー」という解釈で移動一回だけ録画を"こぴぃわんす"などと発音させてレコーダーをメディアの一種とさせて来ましたが、ここに来てその前提がようやく覆ったといえます。これだけでも日本を録画規制大国にした責任者がどこにいるか分かりそうなものですけどね、それでも出てこないんでしょう。

多分手段を変えての事実上の再審要求などはないと思います。ボロボロになったテレビ市場、そのあおりを受けてさらにひどいレコーダー市場にそこまで無理をして補償金を要求する価値はありませんから。また、今回の敗訴は東芝に対しての訴訟の結果に過ぎず、私的録画補償金そのものが否定されたわけではないことは注意する必要があります。
次のターゲットは、すっかり当たり前になったテレビそのものの録画機能への補償金要求、すなわちハードディスクやフラッシュメモリへの補償金要求あたりじゃないでしょうか。これなら、録画という用途が滅んでも補償金だけは取れますからね。iPod課金が検討された過去を忘れてはいけません。

結局規制が撤廃されたわけでもなく、レコーダーもマニアのわたしですらあまり買い換える気の起こらない分野であることに変わりは無く、われわれの生活にはほとんど影響はありません。著作権業界はあれだけ国民一人ひとりの私生活に影響を与える規制や法律の施行をしておいて、争いとなると個人とは関係のないところでの金の無心と勢力争いばかりというその姿はあまりに滑稽です。こんな日本はいつまで続くのでしょうか。

追記:保証金じゃなくて補償金でした、全部直しておきました。むしろ保証金だったらまだマシなのかも知れません。

AMD APP ZONE PLAYERで遊んでみよう

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誰も待ってないお仕事の話。
今回東京行きまして、某業界限定の高級宝石腕時計オークションに参加してきました。今年に入ってからその傾向はあったのですが、此度の主役は完全に色石でした。日本人好みのルビーの出展こそ少なかったものの、サファイヤ(ルビーもサファイヤですが)やエメラルドの大型のものの値段が大幅に上昇しておりました。わたしらもそれを見越してとっときのサファイヤなどを中心に出品したため、この一日で半年は給料の心配しなくていいほどの利益が出ました。もちろん宝石の王者、ダイヤモンドの値段が落ちたわけではないです。あおりを食らったのは真珠と腕時計。安物のネックレスが通販で大量に出回ったせいもあってただでさえ崩れ気味だった真珠市場はもはや値段がろくにつかないまでに落ち込みましたし、腕時計もいいのはガチガチの定番ロレックスにカルティエ、ショパールくらい。クロノメーターのゴツ目のやつは相場が全体的に落ちてます。実用性もあるものよりファッション系の時計の方がこの業界では強いです、ただブルガリはファッション系でも伸び代がありそうにないですが。


さて、あまりAV系とは関係ないですが、前のAMDブロガー勉強会で触れた話と関係があるのでちょっと触れて見ましょう。

AMD,Windows上で動作するAndroid向けアプリを紹介するサイト「AMD AppZone」の日本語版を公開


と、言ってももう2日も前の話ですけどね。旬を過ぎたので書くのやめようかと思ったんですが、いくら検索かけても他のブログで触れている様子が見つからないので書いておきます。一昔前ならこの手の話は一日以内にあちこちのブログで「試しました」な記事が踊ったものですが。わたしの発想が古いのかも知れませんが、今の人はTwitterとかでRTするだけで満足してしまうのでしょうか?

今回は、あくまで「AMD APP ZONEの日本語版が公開」と言うものであり、AMD APP ZONEもPLAYERも少し前から公開されていました(ちなみにAPPは"アップ"と読むそうです)。また、このソフト、"AMD"の名が冠されているのでAMD環境でなければ動かない、と考えている人もいるようなのですが、別にそんなことはありません。もともと開発元であるブルータックスのサイトには、Windows向けAndroidアプリ動作ソフト、「BlueStacks App Player」が公開されています。AMD APP ZONE PLAYERとは、おそらくこのソフトの最新版程度の意味合いしかないでしょう。AMDからの出資はされていたようなのでRADEONやAPU向きのカスタマイズ程度はされたかも知れませんが、少なくともGeForceを使っているからと言って動作しないということはありません。そのせいか、弱点まで一緒で、Android機器を扱うには是非対応して欲しいGoogle Playも使えません。対応しているのはAmazonのような独自のストアのみです。また、Android機と同期させるにはAndroid機に電話番号が割りふれられている必要があるようです。よって、デジタルプレイヤーしかAndroid機を持たないわたしではそこまで試すことは出来ません。

まぁいいです。APP ZONEで公開されている適当なゲームでも遊んで見ましょう。起動させると、画面は思ったよりもキレイです。Android端末に合わせて作った画を拡大しただけの、ちょっとガタガタしたものを連想していたのですが、いい意味で予想を裏切られました。ただ、このAPP PLAYERでゲームを遊ぶのはちょっと厳しいかなぁ、と。Androidのゲームは、ゲーム向けの物理スイッチが基本ないためにタッチスクリーンを仮想スイッチにしたり、キャラクターを直接なぞってコントロールしたり、かたむきセンサーを駆使したりするなどいろいろ工夫してコントロールを実現していますが、それだけに多くのゲームには複数の同時タッチが不可欠です。そうでないと、移動しながらのジャンプアクションなどが出来ません。一方、Windowsは基本的にマウスカーソルは一つしか持つことが出来ず、複数の箇所を同時にタッチすることが出来ません。APP PLAYERではマウスによるクリックをタッチの代用品とみなしますから・・・つまり、アクションゲームのちょっと複雑な操作は事実上不可能ということになってしまうのです。かたむきセンサーを駆使するゲームなら、その代わりをカーソルキーが果たしますので遊ぶことは出来ます。ただ、Androidでの操作とはだいぶ感触の違うものになります。

これらがWindows8のタッチを使うことで回避されるかどうかは不明です。最近のPC売り場はあまりスクリーンを触りまくるのがはばかれる雰囲気がありますし、まして勝手なソフトのインストールというのもどうか、ですし。そういえば、Windows8はかたむけセンサーって対応していたでしょうか? ASUSから発売されるWindowsRT機はかたむきセンサーを持っているようですが。もちろんスマートフォンとの同期が使えればもっと話は別でしょうが、スタンドアロンで使う限りおもちゃの域を出ていないような気がします。APP ZONE PLAYERのような技術はむしろx86向けAndroidの完成度を高める礎となっていくもののような気がします。

インテル、シャープへ出資、か?

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テレビから波及してデジタル関係総不況(一部スマートフォンのみ除く)、というよりデジタル恐慌の感すらある昨今。その中でシャープは海外メーカーからの出資によって立て直しを図ろうとしていますが、その出資先が半導体大手の、というよりCPUメーカーのインテルになりそうだ、という話が出回っています。

インテル、シャープに最大400億円出資へ 米通信技術大手も交渉

まだ交渉段階、それも公式に発表出来る段階ですらないようなので破談は当然有り得ますが、「IGZO液晶の技術提供の話し合いに応じない」などの問題もあって台湾・鴻海精密工業グループからの出資交渉が難航しているシャープですが、インテルの話が進めば一息つけるというところでしょうか。
サムソンの有機ELパネルの開発がうまくいかず、予定していた55型テレビの発売も遅れると言われる中、再びシャープの液晶、それもIGZOに注目が集まりつつあるという追い風が吹き始めています。ただ、IGZOはシャープしか作ることが出来ないうえにライセンス供与によって他社生産を認めるなどの気もないため、安定した部品供給に不確かな面があり、PCなどの販売メーカーはIGZO液晶の採用に二の足を踏んでいます。が、インテルが出資する、という話だけでその流れが変わる可能性も出てくるわけです。金額以上にシャープにとってはいい話といえるのではないでしょうが。

問題はインテルがその期待に応えるか、です。IGZO液晶のCPUにインテルの専用開発のものを採用するため、という話ですが、この先どうなるかわからない、それこそ有機ELパネルの今後(そういえばソニーとパナソニックの共同開発って話はどうなっているんでしょうか)次第ではさしものIGZO液晶も吹っ飛ぶ可能性だって小さくないわけですから、少し弱い気がします。
何の根拠もない話ですが、インテルが自社ブランドのスマートフォンやタブレットを共同開発させるための出資ではないか、という気がします。インテルがそっちの分野に力を注ごうとしているのは周知の事実ですが、ARM系の壁に阻まれて思うようにいかないのが現状。あのMicrosoftですら自社ブランドのノートパソコンを発売していますし、しかもCPUはARM系でnVIDIAのものを採用しました。なら、インテルだって自社ブランドのスマホを投入することを考えたっておかしくはないはずです。日本では富士通からデュアルOSというイロモノっぽい、それもWindows7モード専用としてしかスマホで採用されたことのないインテル製CPU・ATOMですが、海外ではOSにAndroidを採用したスマホも登場しています。ARM用Androidに比べるとバージョンが遅れているなど少々問題もあるようですが、アプリも動かそうと思えば動かせるわけですから。シャープならスマホの開発能力もあるわけですし、ひょっとしたら、と思ったわけで。

あくまで個人の妄想ですが、こういう新たな選択肢が登場して欲しいと思っているのです。先に書いたMicrosoftのノーパソ・Surfaceにしても、Windows Phone 8にしても、情報は飛び交っているのに日本では登場予定がないデバイスが増えつつあります。これは、右へ倣え、流行っているからこれにするという日本の消費者心理が、海外とは向きが違うと判断されているためと思われます。「日本ではこれは売れない」と思われているのです。せっかくガラケーからスマホに携帯電話の売れ筋が移っても、買い方がガラパゴス的では元の木阿弥というやつです。ガラパゴス化は必ずしも全て悪いことではありませんが、得てしてつまらなくなる傾向にあります。仮にインテルとシャープの提携がそれを打破してくれる可能性を持つとしたら、わたしとしてはこれほど嬉しいこともありません。

AviutlからのVCEエンコードで本領発揮?

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X264gui出力を提供してくださっている、「rigayaの日記兼メモ帳」さんのところで、AMDのVCEに対応したaviutl用出力プラグインがアップされていました。こちらの方は、使ってみたくなると自分でさっと作れてしまうのですね、うらやましいです。プログラム能力はなくても使うことはできるので、試してみましょう。ただ、ウチでも言われていたことですが、現在公開されているSDKがサポートする機能が少なく、エンコードはできますが、利用者が設定する項目は少なめです。ビットレートを指定するCBR/VBR以外に固定量子化を選ぶことができますが、SDKがBフレームノンサポートのためにIとPしか指定できません。それでも、aviutlによってインターレース解除フィルタが使えるだけでも大変ありがたいです。

aviutlのバージョンは0.99m、PCは

A10-5800K
DDR3-1600 8GB
Windows8pro

といういつものもの。30分の1920x1080iのMPEG2-TS動画をインターレース解除のみ行ってVCEエンコードし、fpsと時間を測ってみました。

64.68fps 15分13.5秒(音声込み)

A'sの最速モードと比べると遅いですが、十分速いと思います。rigayaさんの環境で試したデータも公開されていますが、

Intel Xeon W3680
Radeon HD 7770

と、ウチより圧倒的に高い環境ですが、fpsは66.82fps。あまり差がありません。「いまいち速くない」とも書かれていますが、これはCore i7のQSVと比べられての話です。VCEはQSVのような専用回路ではなさそうなのでそこら辺負けるのは仕方のない話で、代わりにリサイズや24fps化が画質や速度に悪影響を与えにくいという利点もありますし、APUのエンコード速度としてみれば十分かと思います。

画質面、これは今までのものよりかなり良好になりました。同じ4Mbpsでもインターレースを解除できないエンコード環境と比べるとブロックノイズやモスキートノイズも格段に減っています。今までインターレースのためにどれだけ余計なビットレートが使われていたのか、と驚くほどに。ただ、VBRを選んでもあまり上下幅は大きくはならないようです。
わたしの画質に求めるハードルが低いのかも知れませんが、Bフレなしでこれなら十分な高画質のように感じました。固定量子化を使えば、映像によってはかなり出来上がりのファイルサイズを小さくすることもできます。
相変わらず出来上がった動画のサーチに非常に時間がかかる難点はありますが、aviutlのフィルターを使えるエンコードができるようになった、という事実が素晴らしいです。ただ、開発用のライブラリがバージョンアップしない限り、これ以上の進歩は無理かもしれません。サポートされている機能が少ないのはライブラリが即席に作ったものであり、実際には他のH.264エンジン並みの機能を持っていると信じたいところですね。あと一歩、なのですから。

二度と見られなくなる貴重な録画ディスクたち

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時々コメントを頂いています、あらざねさんから、運営されているブログで公開されていたHDRecを自由化するスクリプトの公開を停止した、という報告をいただきました。HDRecはHD DVD規格が存続していたときから、DVDにMPEG2やAVCのHD録画番組をCPRM対応DVDに移動させるための規格で、事実上東芝だけが採用していたものでした。東芝のHD DVD撤退後もRD-X8/X9や同世代の機DVDレコーダーには採用され続け、スカパー!HDの初期には唯一ディスクに録画番組を移動できる規格とあって、一部の貴重な番組はHD Recにしか記録がないものもあります。
現在、その東芝ですらHDRecを切り捨てようとしています。2012年11月現在の最新機であるDBR-T360/T350Z320/Z310という"NEW"のマークがついている機種はいずれも情報サイトで"※HDRec(HDVRフォーマット)のディスクは再生できません"という表記が小さく書かれています。NEWではない旧機種ではまだ再生が可能ですが、完全切り捨ては時間の問題でしょう。このままでは、HDRecで記録したDVDが全て再生出来なくなります。HDRec自由化は、そういう危機を救う貴重な存在でした。厳密に言えばあらざねさんの公開されていたスクリプトのみでは何も出来ず、別途コピー用のプログラムファイルが必要になります。それはすでに入手困難になっているために、影響はそれほどありませんが、さらに道を閉ざされることになったのは確かです。

今までの常識で言えば、再生出来なくなる古い規格のもので、かつ保存しておきたいものはダビングなどで新しい規格に移して視聴出来るようにするものでした。が、HD DVDと日本のデジタル放送はその常識を無視し、一切の救済措置が存在しないものになってしまいました。アナログ時代には出来たアナログダビングすら、記録したディスクからの再生は"CGMS-A"という腐れ規格のせいで行えません。CGMS-Aを認識出来ないためにダビングを行える機器は、これまたすでに入手困難です。ユーザーの手で行えないのならメーカーがサービスで救済すべきなのですが、東芝はもちろん著作権業界にもその気は全く無いようです。一般市民など、不便であればあるほどいいとでも思っているのでしょうか。

著作権業界は「自分たちは被害を被っている被害者だ、保護されるべきだ」と訴え続け、とうとう意向に逆らう者を罰則付き犯罪者に仕立て上げる法律まで、一般市民の反対を徹底的に無視し意見を言う場所を奪うことで作り上げました。被害者が保護されるべきならば、再生がサポートされなくなったディスクを持つ者も被害者で、最低限の保護は受けられるべきです。ところが、「表面上は被害者、実質的には最強の権力者」である著作権業界は、そのダブルスタンダード体質を発揮して個人の被害を知らんぷりするばかりか余計悪い立場に追いやってしまいました。

最近、またコピー関係での逮捕者が増えつつあります。例えば

地デジのコピーガード、解除ソフト配信で逮捕


" 10月施行の改正著作権法で、地デジ放送のコピー防止機能を解除するプログラムの提供が違法となった。県警によると、この規定の適用は全国で初めてという。"

などとありますが、"コピー防止機能を解除するプログラム"という具体性に欠ける言い回しのソフトを売ったことで逮捕された例なら、過去に、ちょうど3年前に存在します。
手前味噌ながら、当時わたしがまとめた記事がありますのでを貼っておきます。

「ダビング10解除摘発」事件とその周辺についてまとめ


今回の件とほとんど変わりはありません。前例がある以上、改定前でも関係なく逮捕は可能だったのです。にも関わらず、「改正(悪)著作権法で(中略)違法となった。この規定の適用は全国で初めてという。」と書いています。
これは、例の「遠隔操作ウィルス事件」の影響かと思います。著作権業界の思惑では、いまごろは何人か目を付けていた人間が「違法ダウンロード」で逮捕されて実名をさらされ、その後で高額な損害賠償金を要求される訴訟を起こされる「見せしめ」を作り出すことで、権力とダウンロード違法罰則化の脅威をまざまざと見せつけているはずでした。ところが、あの事件のおかげで逮捕の決め手をIPアドレスとするお手軽捜査ができなくなり、警察も著作権業界への協力が出来なくなってしまいました。仕方なく、改定と特に関係のない事件を「規定の適用」と発表することで形だけでも著作権業界への義理(あればですが)をたて、新聞報道もそれを手助けするために「初めて」扱いにしたものと思われます。売ったのは言語道断(おそらく自分で開発したプログラムではないでしょうから)としても、ソフトの存在を違法とするのなら、代わりの合法手段を用意すべきでしょう。HDRecのような例もあるのですから。でも、そんな気配は全く見えてきません。


なにかあるごとに規制強化と違法扱い、そればかりとなった著作権業界ですが、権力者となった以上立場の弱い人間への配慮や歩み寄りの責任が生じるはずです。もらうけど施さない、そういう態度でいる限り、いずれ足下が崩れていくことでしょう。そしてそれはもう始まっているはずです、誰の目にも見える形で。

ちなみに下のリンクは前の事件のころのSARVHと東芝の対立が始まった頃の記事ですが、今の視点で見て、彼らの主張を我々に置き換えると面白く読めます。

「メーカーの主張は子どものわがまま」 SARVHの東芝提訴受け権利者団体が会見

録画派も注目!HD PVR2!

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そんな大きな話ではないので近況報告。

実は、愛用のAndroidウォークマンを落として壊しちゃったんです。壊れたといっても液晶パネル表面のガラスが割れただけで、保護シートを貼ったままなら使えなくもないんですけどね。ただ、なんとなく気持ち悪いので買った店に持っていって、修理に出してもらいました。まだ買ってから一年以内なので、念のため保証書も持っていったのですが、当然のごとく保証の対象外。表面ガラスの交換さえすればいいので、案外安く済むかも・・・などと甘い予想もむなしく裏側の枠まで全とっかえで12600円。痛い・・・。それがやっと今日戻ってきました。ここしばらくZ2 Plenueだけ使っていたのですが、久々に味わうウォークマンの手触りは快適です。外側全部とっかえなので見た目新品ですし。
にしても、今回初めて知ったのですが、取り替えた部品をいちいち返してくることってあるんですね。ガラス表面に保護シートが貼ってあったからかも知れませんが、表面と裏側の外枠、全部一緒に渡されました。ひょっとしたら返してよこさない部品があるのかも知れませんが、見た目上は全部です。でも、こんなもの返されてもゴミになるしかないんですけど・・・ちょっとだけ任天堂の有名な逸話、「DSを修理に出したら本体交換なのに貼ってあったシールがそのままだった」を思い出しました。sのころからなのかも。


さて本編、ちょっと気になったのがこの記事この新製品。

ゲーマー注目! 遅延を気にせずゲームプレイを録画できる機器

マスタードシード、Hauppauge製USB 2.0キャプチャーユニット「HD PVR 2」を発売

いやー、あのHDーPVRに2が出るなんて。覚えてますよ、HD-PVRを当ブログで取り上げた際に、どこの誰かもわからぬ人(名前の記載もなかった)から、CGMS-Aを無視する大技の投稿があったのを。コンポーネント入力専用だったのでわたし自身は買いませんでしたが、印象は強く残っています。なお、前回は代理店のマスターシードが"HD-PVR"とハイフンを入れていましたのでそれに従っていましたが、今回は入っていないので"HD PVR 2"とハイフンを入れず、間を空けて表記します。

最近キャプチャー最大の用途となっているゲームのプレイ画面のキャプチャー用として売られているので、わたしら向きではないかなぁと言う気が一見します。昨今の事情からしてHD-PVRのような大技の登場も少し着たいしづらいし、まぁほかにも手段はありますが。
ただ、この「遅延なしのパススルー」はやはり注目。MonsterHD264のような既存のHDMIのH264キャプチャーだと遅延が大きく、再生側の設定を行うときにイライラさせられることがあるのですが、パススルーができるということは、それを別のモニターで行えば快適に頭だしなどを行うこともできるということです。これはPC取り込みにダビングを使う派には好材料といえるのではないでしょうか。

「TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4」のおかげでだいぶH.264も扱いやすくなってきました(MonsterHD264のファイルもCustom録画ならカット対象になりますぜ)。いざというときのために、こういう製品を手元におくのもいいんじゃないでしょうか。

最新モデル HAUPPAUGE TV CAPTURE HD-PVR 2HAUPPAUGEHAUPPAUGE

Anazonだとハイフン入ってる(^^;)

侵略すること火の如く FX-8350の真の実力を探る

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そういえば、AMDの新FX勉強会って明日(21日)なんですね。ただ、参加できる当選者に合否のメールが届いたのは昨日(19日)のことだとか。なんかギリギリ過ぎて、スケジュール合わない人も出てきそうです。少なくとも上京しないと参加できない地方の人への配慮は今回なかったようですね。

なわけで、今回は参加表明から見合わせて応募すらしなかったわたしですが、ちょっとくやしいので、プレゼントされる可能性が高いFX-8350を買ってきてしまいました・・・。バカです、バカと罵っていただいて結構です。「速い」とも「遅い」とも言われているその性能、試してみたかったんですよ〜。少なくとも今使っているFX-8120に負けているところは無いようですし、取り替えてもいいかも、と。
調査する項目はもちろん動画のエンコード機能のみ。あとは個人的にどうでもいいので。比較対象としては、ようやく復活させたCore i7 2600Kを使用します。人気のCPUですがしょせん一世代前、せめてこれくらいには対抗できる性能を示してくれなければ困ります。ただ、

FX-8350
990FX Extreme4
DDR3-1866メモリ(1600動作、1866だと安定しないので) 4GBx2
GeForceGT640
Windows7pro64 SP1

Core i7 2600K
GA-H77M-D3H
DDR3-1333メモリ 4GBx2
内蔵GPU HD3000
Windows7pro64 SP1

と、若干2600Kの足回りが不利という気はします。が、ここら辺は世間評判のハンデということで。CPUのオーバークロックは今回はどちらもやりません。
なお、今回もメインのエンコードソフトにTMPGEnc Video Mastering Works 5(TVMW5)をインストール・アンインストールを繰り返して使っていますが、ここらで落着けたいので、勝った方をTVMW5利用PCとしましょう。

エンコード元ファイルとしては、いつもの1440x1080で48分のMPEG2-TSファイルを使います。エンジンはx264を使い、設定はほぼデフォルトでビットレートのみVBR1passにしてます。ちなみに過去のデータでは

FX-8120
1時間19分25秒

A10-5800K
2時間00分23秒

でした。ちなみにFX-8350機はFX-8120の環境とはCPU以外のパーツはすべて同じです。

さて、FX-8350と2600Kはいかな速度をたたき出しますか。ついでにインタレ保持の速度も出してみます。

FX-8350
56分45秒(インタレ解除)
56分47秒(インタレ保持)

2600K
1時間10分33秒(解除)
1時間10分32秒(保持)

・・・あれ? FX-8350の方が圧倒的に速い? でも、どちらも3回もやり直したんですが、ほとんどこの通りの速度になってしまったんです。ちょっと信じられません。だって、ここに書いてあることとまるっきり違うじゃないですか。

VisheraことAMD「FX-8350」は低予算自作に革命を起こすか?


TVMW5でのエンコードの処理時間を「Core i5というよりはCore i3に近い馬力になる」と酷評しています。この結果が両方とも正しいとすると、Core i7 2600KはCore i5 3570Kにエンコード速度で段違いに劣り、Core i3 3225並の性能しか持たないってことになってしまいます。そんな話、聞いたこともありません。ひょっとしたら1280x720にリサイズしたのが性能に響いたのかもしれませんので、やってみました。

FX-8350
50分44秒

2600K
55分57秒

リサイズなしの時より差は縮みましたが、やっぱりFX-8350の方が速いです。となると、リンク先の記事が何かの間違いか、しょせん1分の動画程度で性能を図るという手抜きをしたのが間違いだった、ってことになります。まぁわたしみたいなやり方でエンコード性能を調べると1週間くらいかかりますけどね。しかし、この予想以上のFX-8350の速さは・・・? ただ、2600Kは先に書いた通り足回りが不利なのでそれが足を引っ張った、とも考えられますが、その程度で割り切れるほどの差とも思えません。もちろんそれでもFX-8120よりはずっと速いですし、エンコード中は大体3.5GHz、最大3.6GHz出してますし、ちゃんと性能は出ているかと。ちなみにFX-8350はほぼ4.0GHzの、最大4.1GHzでした。やはりFX-8350のTVMW5での性能が高いと判断するしかありません。どうやらこちらの"【グラフ7】x264 FHD Benchmark 1.01"の結果の方が真実に近いようです。



これでは2600Kの立つ瀬がありませんので、次は同じTVMW5でのDivXでエンコードしましょう。アドバンスモードの1080pを使います。

FX-8350
1時間27分41秒

2600K
55分03秒

おお、今度は2600Kの圧勝・・・というより、FX-8350がトロ過ぎます。なんでこんなことになったのか、といいますと、DivXのせいなんですが。DivXのエンコード中、FX-8350の8スレッドのうち、4スレッドしか使われなかったんです。残り4スレッドの使用率はほぼ0%に固定されてしまっていました。つまり、DivXは4スレッドまでしか対応してないようなのです。Core i7は物理コアは4つで、8スレッドはソフト的処理のハイパースレッドで対応してますから4スレでも十分性能を発揮できますが、FXは各CU内のコアを2分割したような形で物理8スレッド処理をしてますから、4スレしか使わないというのは性能の半分を使っていないに等しいため、このような結果になってしまったものと思われます。ちなみにx264は8スレ全部がほぼ100%近い使用率になっていました。

せっかくなので、次はWindowsMediaVideo9(WMV9)もこのTVMW5でやってみましょう。Microsoftももうこのフォーマットを進化させる気はないんでしょうかね、画質だけならまだまだ通用すると思うんですが。

FX-8350
1時間31分53秒

2600K
1時間35分18秒

うわ、重い・・・。僅差ではありますが、誤差の範囲以上の差をつけてやはりFX-8350が高速でした。もちろん8スレ全部使われての結果です。


どうやらTVMW5では2600Kに対しFX-8350が優位に立つとみて間違いないようです。が、これだけではつまらないので、Aviutlでもやってみましょう。バージョンは0.99m、x264guiEXで出力します。TVMW5と同じくインタレ解除と保持、1280x720化も行います。フィルタはAviutl標準のもののみ、x264の設定はデフォのままで。

FX-8350
インタレ解除 25.11fps 59分49.3秒
インタレ保持 24.38fps 1時間01分30.8秒
1280化    25.39fps 57分25.1秒

2600K
インタレ解除 25.96fps 57分23.9秒
インタレ保持 27.71fps 53分59.3秒
1280化    28.58fps 53分25.0秒

今度は一転して2600Kが全面的に優位にたちます。FX-8350はインタレ解除エンコードが保持より速いとかよくわからない結果が出てますが、これも8スレがフル活用されていないためのようです。Aviutl+x264で使った場合、結構頻繁に2スレほど0%まで使用率が落ち込むことがあるのです、まるで一休みするように。DivXほどではありませんが、Aviutlは8スレ同時利用が苦手なようです。結果、2600Kの方が速度を維持できた、ということなのでしょう。

最後に無料のエンコードソフト、MediaCoderを使ってみましょう。FX-8350が速いのがTVMW5特有の現象なのかどうか、これでハッキリするはずです。MediaCoderは0.8.16.5296のx64版、ファイルは先のTSをPSに変えたものを使いました。

FX-8350
2066秒(34分26秒) 1.43X

2600K
2424秒(40分24秒) 1.22X

もちろん8スレすべて使われていました。どうやらFX-8350はマルチスレッドすべて使った場合、2600Kを凌駕する性能を発揮できるようです。仮に新しい世代のCore i7と比較しても、おそらくCore i7 3970xにはかなわないでしょうが、Core i7 3770Kなら相手にしても十分通用するでしょう。どんな場面でも高性能なCore i7に対し、マルチスレッドへの対応状況で得手不得手がはっきりする新AMD-FXは、かなり尖った魅力を持っているといえます。もちろんCore i7にはQSVという切り札がありますので単純速度という点では2600Kの方が上と言うこともできます(ちなみにTVMW5で同じ条件でQSVだと19分1秒)。が、エンコード目的にAMD-FXを選ぶのも、決して間違っていないのも確かなようです、少なくともウチの環境では。かくしてTVMW5はFX-8350で使うことにしました。2600Kは得意のAviutl環境でエンコードさせることにしましょう。


ちなみに、Windows8での反省から電源を「バランス」だけでなく「高パフォーマンス」でも調査してみようと思ったのです。ここまで上げた速度は全部「バランス」ですが、「高パフォーマンス」だと

FX-8350+TVMW5+インタレ保持 56分50秒 

2600K+TVMW5+インタレ保持 1時間10分34秒

と、ほとんど変わらないどころか負けることもありましたので、途中で計測をやめました。Windows7ではバランスと高パフォーマンスの差がまったくないというより、Wondows8ほど正確に電源管理がなされていない、と考える方が正しいような気がします。

うーん、2600K負けてしまったか。と、なると今度はIntelほしいなぁ。早くHaswell出ないかな?

前回分補足 条件そろえてFX-8350 vsCore i7 2600K

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今回は諸々形式。impressのAVWATCHからばかりネタをいただいてます。

NHKと民放5社が'13年5月から東京スカイツリーで地デジ放送 在京6社が送信所移転。12月22日から試験放送

わたしみたいな地方人からすると、「ああ、まだやってなかったの」ってな感想しか持てないのですが、ようやく東京スカイツリーが本来の建設目的である電波塔としての役目をはじめたのですね。と、言っても関東在住の人で現在の電波状況で不自由している人は少数でしょうし、関東ならケーブルテレビ網も情実してますから本当の意味で恩恵を受けられる人はあまりいないと思うのですが・・・っていまさら言うことじゃないですけどね。それとも、実は東京タワーは老朽化が始まっていて、今後数年くらいで電波を送信する力が弱まり始めるので新電波塔が必要だったとか。そこらへんはわたし全く知らないのですが、何度見ても東京スカイツリーは「これからも永遠に首都圏と地方のテレビ差別は続きます」という王様気取りのキー局のバベルの塔に見えるんですよね〜。


アスク、1080対応/PCレスのビデオキャプチャユニット 別売HDD/SSDを収納。AverMedia製/実売14,000円
先日HD PVR 2のことを書きましたが、今度はPC不要のキャプチャーユニットですか。もっともこっちはコンポーネント入出力までしかありませんが。本当にゲームのキャプチャー用途っていつの間にか需要の大きな市場になっているんですね。一部の人がやっているだけだと思ってました。でも、よく見ると「外部入力専用レコーダー」なんですよね、これ。レコーダーから外部入力端子がなくなりつつある今、今後はこういうユニット型レコーダーがその代わりを果たしていくのかも知れません。意外と未来を感じる製品です。


SCE、PCと無線連携などPS Vita新ファーム「2.00」 1080動画再生/Eメール対応。PlayStation Plusも
ユーザーの利便性よりもゲームメーカーの方を向きすぎて盛り上がりに欠ける感のあるPS VITA。なにせいまだにPSPの方に新作ソフトが出てる状況ですからね。機能は高いんですが、ソフトがあおれを生かしてないから・・・。とわたしも買ったはいいけど半分方ってあったんですが、大型のバージョンアップを果たして1080動画にも対応したとありますので、試してみました。
もちろん1080の動画に対応したからといって、解像度が上がるわけではありませんから、PS3などで再生するためにエンコードした動画をそのままこちらでも使えるというだけの話なんですけどね。それでも以前は1280x720まででしたから、どうなるか・・・。おお、1440x1080で、しかも59.97fpsでエンコードしてあったH.264/AVCの動画が再生できます、それも全く引っかかることなくヌルヌルと。NW-Z1000では引っかかってまともに再生できないレベルなんですが、さすがはPS VITA。画質も動きも比べ物になりません。
この一年で結構PS VITAも進化したように思います。ちょっとタップして画面をスクロールしてもまったく何も書かれておらず、描画に数秒も待たされる最低のブラウザも、その欠点を見事克服。いまや普通にインターネットが楽しめるサクサクのブラウザを実現しています。最初からやってくれ、と言いたいところですが、このスムーズな動きは本当に快適ですよ。twitterも読み込みが速くて書き込みを読むのに集中できるレベルですし、画面が大きいのでソフトキーの入力も正確にできます。ブラウザで直接ではありませんが、YouTUBEやニコニコ動画にも対応しました。もちろん回線環境に左右されますが、WEBの閲覧や動画が目的ならPS VITAは十分小型タブレットの代わりになる、というより、ヘタなものよりずっと快適です。そっち目的で買うのはアリと考えます。
ただ、ちょっと重いのでソフトキーを入力している間片手持ちになると少し疲れを感じます。飛び出している3Dスティックもケーブルなどに引っかかることがありますし、外に持ち出すにはもう一つ感はありますけどね。部屋の中でゴロゴロしながら使う分には快適に使えます。


・前回、FX-8350のエンコード速度はCore i7 2600Kより速いことを書きましたが、某所で「2600Kに遅いDDR3-1333メモリを使って内蔵GPUを使うから、その分遅くなって差がついたんじゃないの?」などと書かれていましたので、再度条件を変え、もう一度比較を行うことにしました。ただ、FX-8350はGPUを内蔵していませんので2600Kの方にグラボを取り付けます。ただ、わたしとしては2600Kにグラボを積むのは非常に不本意な使い方です。外部GPUの3D機能を必要としていないわたしとしては、そこそこ使えるGPUをハイクラスのCPUでも内蔵しているのはIntelCPUの大きなメリットと感じていますし、逆にハイクラスだとGPUを持たないAMDCPUはそこが大きなデメリットと考えています。GPU内蔵チップセットの880Gは性能が古すぎますしね。でも、条件をそろえるには仕方ありません、グラボを差します。ただ、使ったのは以前FX-8120システムで使っていたGeForce9800GT。GT640より古くて劣りますが、CUDAを使わなければヘンデになることはないでしょう。
メモリも1333のものをはずし、1600のものと差し替えましたが、マザーボードGA-H77M-D3Hでは1600で動作させることができませんでした。SandyBridgeのメモリコントローラーが1333までしか対応していないためと思われます。仕方ないので、FX-8230のメモリを1333まで落として使います。これも2600Kは1600メモリは1333動作、FX-8250は1866メモリを1333動作と多少違いますが差が生じるものではないでしょう。

なんとか可能な限り条件をそろえました。ただし、TMPGEnc Video Mastering Works5は使いません、入れ替えが面倒なので。もう一つFX-8350の方がはっきり速かったMediaCoderで比較します。なお、本日MediaCoderは最新版がリリースされましたが、条件をそろえるためにアップデートせずに使いました。

以上の条件で再度測った結果

FX-8350
2098秒(34分58秒) 1.42X

2600K
2456秒(40分56秒) 1.21X

FX-8350が速度が落ちるのはわかりますが、なぜか2600Kまで落ちてます。まぁFXの落ち方と比べると誤差の範囲という気もします。それでも、条件を近づけてもなおFX-8350が速いことに変わりはないことはわかりました。

さて、9800GT外すか・・・。

総務省、「放送法施行規則等の一部を改正する省令案等に係る意見募集」を公開

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衆議院が解散され、選挙が間近となってテレビを賑わせています。前回までの衆議院・参議院選挙では、当ブログでは各政党の放送に関わるマニュフェストを取り上げ、やる気や内容を検証することで一票を入れる参考にしてもらおうという企画を実施していたのですが、今回はなぁ。すでに問題ありありの地上デジタル放送は一本化され、再編成の千載一遇の機会は失われてしまったんですから、おそらく各政党ともこっち方面はやる気ないでしょうし、調べてもしょうがない気がします。一通り出たら目は通しますけどね。
あ、そうそう。今回は衆議院選挙ですから、「最高裁判所裁判官国民審査」が同時に行われるはずです。名目上は投票の過半数が"×"を突きつければその裁判官は罷免されることになっていますが、報道で取り上げられることがゼロなため実際に罷免要求が出ることはまずありえず、有名無実なものとなっています。が、納得のいかない裁判に対しわれわれが意志を表明出来る場所はここだけです。具体的にここ最近でどのような裁判が、どの裁判官によって裁かれたのかまとめてあるサイトでもあればいいのですが、それっぽいところは見当たらず、判断材料はありません。本来はマスコミが率先して判断材料となる情報を提供すべきなのでしょうが、全くその気はないようです。裁判官の心証を悪くしたくないからなのかも。一応裁判所のサイトには判例検索システムがありますので、こちらなどで一度最近の最高裁の裁判の判決の様子などを見てください。他に方法もありませんし。

もっとも、納得のいかない裁判を見つけたところで、それを裁いた裁判官の名が投票一覧表に記載されているとは限りませんけどね。さらに"×"印以外の印を始め、少しでも余計なことを書いたら即無効票扱いされるというかなり理不尽なものになってるそうですし、唯一の意思表明の場としては弱すぎるので、日本人の法律への意識を低いものにしている一つの原因となっているように思います。


ただ、現代に生きる我々にはインターネットがありますので、それ以前よりははるかにマシになっているのは確かです。放送関連と言えば、また総務省が「放送政策に関する調査研究会」というものを実施しています。まだ議事録はアップされていませんが、チェックする必要はあるかも知れません。と同時に、まもなく改定が行われる放送法に関する意見募集が開始されました。いわゆるパブリック・コメントの募集です。こういう事柄に簡単に参加できるのがインターネットのいいところの一つです。

放送法施行規則等の一部を改正する省令案等に係る意見募集

書いたところで、本当に重要な改定は国民の目に触れさせず、政党間の裏取引で予め成立が決定し、他の法律の審議が終わった採決ギリギリのところで修正案として潜り込ませるというやり方が通ってしまう現代の立法に対し、こんなあらかじめ公開されている情報に何か言ったところで全くの無力ではあるのですが、一般の国民が法律に対する意識を持たないのは(第五までを含む)権力者の望むところになってしまうので、せめて自分の興味有る分野だけでもチェックを怠らないようにしましょう。
なお、あくまで「今回の放送法の改定」に対する意見募集ですので、それ以外の余計なことを熱心に語ると取り合ってもらえなくなるかも知れませんので注意しましょう。
改定項目は多岐にわたりますが、多くは地上波のアナログ放送が終わったゆえにアナログとデジタルを併用する必要がなくなった部分の法律改定に留まるようです。ただ、"地上基幹放送局の免許及び再免許等方針"には注意しておく必要があるかと。
と、言うのも、ここ何回かの免許更新の折、アナログからデジタルへの移行を促進するために総務省のチェックがかなり甘くなった疑いがあるからです。例えば、編成のうち「教育番組10%以上、教養番組20%以上」の番組を編成する必要があるとされていますが、実際には報道やワイドショーを教養番組扱いにしたり、クイズ番組ならぬ「クイズ型バラエティ」番組、はたまた通販番組まで教養番組扱いで通ったらしいと言われており、このままでいいのか、という思いはあります。こういう定義をもっと具体的にすべきなどの指摘はあってもいいかも知れません。

そこまではやりたくない、という人が大半だとは思いますが、権力者に対して一言二言文句を言いたいという思いがあるのなら、こういう機会を活かすしかありません。くだを巻くだけよりはよほど良いと思うのです。

フィンランドであった違法ダウンロード事件

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予想が外れて全く逮捕者が出せなくなった著作権法改悪による違法ダウンロード罰則化と、予想通りに全く伸びない音楽等の販売。このまま有名無実化すればそれはそれでいいかと思っていますが、先行して違法ダウンロードに罰則がつけられているフィンランドで起こった事件がITmediaに掲載されていましたので取り上げてみましょう。

違法ダウンロードの示談金拒否で9歳女児のPC押収──フィンランドで

フィンランドで違法ダウンロードに対する監視などを一手に引き受けている管理団体、CIAPC(PCのCIAという意味でしょうか)が男性に「違法ダウンロードをした」として示談金を要求したところその男性は身に覚えがなかったので拒否したところ、押しかけた警察にPCを押収されてしまう。実は男性の9歳になる娘が自分のPCで楽曲を落としていたことがあった、というオチでした。

問題はこの一文、
"フィンランドの法律では、著作権を侵害していると知りながら違法なコンテンツをダウンロードすることは違法であり"
日本の著作権法と同じく"知りながら"ダウンロード"しなければ違法とはならないということなのです。男性は少なくともダウンロードされた事実自体知りませんでしたし、9歳の子供にそこまでの判断能力を求めるのは難しいでしょう。つまり、"知りながら"の部分がこの事件に関しては全く考慮に入っていなかったということになります。おそらくフィンランドでも、警察や検察が「見逃し」判断をができるようにするための"知りながら"の一文なんでしょう。
見れば見るほどこのCIAPCという組織は怖いところです。法律の定義を無視するばかりか、示談金を要求したときに秘密保持誓約書への署名まで求めています。特定に会社ではなく、共同で製作した団体だからこそこのような暴力にも等しい行為が平気で行えるのでしょう。これが未来の日本の姿にならなければよいと、強く願います。

もう一度Windows8の電源プランとパフォーマンスを調査しなおしてみた

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最近更新のペースが落ちてますが、いろいろ悩むところがありまして、こっちに集中する心の余裕がないためです。ちなみにその一つがわたしの健康面でして、昨日も医者に「一番いいのはしばらく入院すること」と脅かされてきました。しょーじきネットにつなげられない生活や、自由に番組の録画や視聴のできない生活には3日と耐えられない自信があります。医者の言うしばらくなんて最低二週間でしょうから、録画がボロボロになること必至であります。なわけで遠慮させてもらいました。当分スローペースが続くと思いますが、それでもおつきあいいただければ幸いです。

前にAMDのA10-5800KでWindowsにおけるエンコード速度をWindows7と比べる記事を書き、そのうえで「Windows8は「バランス」のときのクロック落としをWindows7より大きめにやっているみたい」と結論づけました。ただ、ネット上では同じ結果にならず、Windows8でもあまり落ちないという結果が大半を占めます。これは多くの人が検証に使うPCのCPUがIntelのものなので、AMDとは異なる動作をするからではないかと予想されます。なので、本当はする気はなかったのですが、手持ち唯一のIntelCPU搭載PC(Core i7 2600K)にWindows8を入れてみることにしました。マザーボードはGIGABYTEのGA-H77M-D3H、メモリはDDR3-1600(1333動作)4GBx2、内蔵GPUHD3000をそのまま使います。
テストはもちろん、いつもの48分1440x1080iのTSファイルをTMPGEnc. Video Mastering Works5(TVMW5)とMediaCoderx64版(Media)で、ほぼデフォルトのままの設定(MediaCoderの速度だけmidiumに落としてありますが)で終わるまでのタイムをはかります。もちろん電源プランを「パフォーマンス」と「バランス」両方で行うことも忘れません。省電力はデスクトップ機でやる必要はないでしょうから省略。

さて、結果は

バランス
TVMW5 1時間9分24秒
Media 38分56秒 1.26X

パフォーマンス
TVMW5 1時間9分43秒
Media 39分14秒 1.26X

参考 Windows7pro・バランス
TVMW5 1時間10分33秒
Media 40分24秒 1.22X

誤差の範囲ではありますが、どちらの場合でもパフォーマンスがバランスより遅い数値が出たことから、Core i7 2600Kでは電源プランを「パフォーマンス」にすることによるエンコードの速度アップの効果は期待出来ないということが伺えます。一方、Windows7からの比較ではA10-5800Kのときと違い、はっきりと速度が上がっているのが分かります。電源プランによって速度が遅くなる現象は、ひょっとしたらAMDのTirnity特有のことなのかも知れません。ただ、電力消費量を調整してパフォーマンスを決める電源プランの効果がはっきり出ているのはTrinityだ、という解釈も出来るわけで、こっちの動作のほうが正しいのかも知れません、AMDのTURBO COREは"省電力機能"と位置づけられていますしね。一方Intelはその必要がないだけとか・・・。

なお、Windows8を入れていましたA10-5800KPCですがModern UIモードでの動作がヘンでストアにどうしても繋がらないとかあったため、Windows7に戻してしまいました。ちなみに2600Kに入れたものはストアにもちゃんと繋がります。せっかくなのでこっちでも電源プランが利いているかどうかデータのあるTVMW5だけ調査してみます。

Windows7(1866)
パフォーマンス
1時間56分22秒
バランス
1時間57分49秒

あれ? なんか速い? と思ったら、この間メモリをDDR3-1866に変更していたのを忘れていました。前は1600メモリで計っていたんですね(現在は2600K機で使ってます)。UEFIでメモリ速度を1600に落としてパフォーマンスだけ計り直しましょう。

Windows7(1600)パフォーマンス
1時間57分7秒

参考
Windows7(1600)バランス
2時間0分23秒
Windows8(1600)パフォーマンス
1時間57分20秒
バランス
2時間20分23秒

Windows8ほどではありませんが、パフォーマンスとバランスの差は出ています。これはVisheraなFX-8350では見られなかった現象なので、やはりTrinityがもっともWindowsの電源プランを忠実に再現するCPU(APU)と言ってもいいかも知れません。代わりに2600Kで見られたパフォーマンスの改善効果は出ていません。Windows7にするか8するかを決める場合、AMDは省電力とパフォーマンスどちらを取るかで迷うところで、使い分けるのならWindows8で管理が面倒ならWindows7と言うところでしょうか。Intel機はエンコードを重視するのならWindows8にしておいた方が良いと思われます。

ちなみに、Windows8から7に戻すと、起動時間が恐ろしく遅く感じます。同じハード構成で、もちろんSSD使っているのに。慣れって怖い。

テレビ関連の公約皆無?に感じる不気味さ

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いまさらですが、12月です。師走です。だからでしょうか、外では公示もされてないのに自称センセー方が走り回っています。まぁセンセーであって師じゃありませんから関係ないわけですが。

さて、ボチボチあちこちの党から政策が公開されています。ここ数回の選挙では猫も杓子も「マニフェスト」と呼んでおりましたが、すっかりミソがついたのかマニフェストと言う表現が残っているのは民主党・公明党・日本維新の会くらいなものであとは政権公約だのアジェンダだのさまざまです。なので平等にするために「政策」と呼びます。政権公約の方がふさわしいかも知れませんが、あきらかに政権につく気のない政党もありますしね。

ただ、どの政党も表に出てくるのは大同小異の分野ばかり。もちろんTPPの参加の是非だとか憲法改定だとかに違いはありますが、提案の項目はどこもほとんど同じで、このブログとしてはもっとも注目したい放送やAV機器・映像コンテンツを政策に盛り込んでいる政党は皆無です。前回の選挙では地上デジタル放送への移行問題もあって、自由民主党・日本共産党はかなりの政策を盛り込み、他の政党も多少なりとも触れていたのですが、今回は全くありません。テレビ部門・放送部門は現在の不況の一旦を間違いなく担っています。パナソニックやソニー・シャープと言ったAV機器メーカーの赤字の最大の原因はテレビが売れないこととされていますし、大手家電量販店も多くが利益を縮小もしくは赤字転落した主な原因にテレビ売り上げ不振を挙げています(もちろんそれだけではないと思いますが)。テレビが売れないことで放送の影響力は落ち、スポンサーなどがつかなくなりました。番組予算は大幅に縮小され、それでもタレント事務所とのしがらみもあるテレビ局が作るのはひな壇セットのスペシャルトーク番組が中心になり、安くは作れますが誰も見ない番組ばかりになってしまいました。スポンサーはますますつかなくなり、放送局も新しいことに挑戦する予算もなく、かつてのように日本の番組やアイディアが海外に売れる、なんてもはや夢のかなた。新しいことに挑戦できないから新しいテレビも売れない・・・。もはや悪循環が完璧すぎてこのほつれを解く術が思いつきません。だからこそ、「スマートテレビ」なんて意味のないアイディアではなく、国が放送をバックアップするか、もしくは大胆にメスを入れてどうしようもない放送局を容赦なく切り捨てるなどの政策が、経済の活性化のためにも必要! と、わたしは思うのですが各党政策にはその雰囲気が皆無。しいて言うなら以下の三党のこの部分が近いかと。

自民党
・クールジャパン(コンテンツ・衣食住)の国際展開
 日本が最先端のインフラ・システムの輸出やグローバル人材の育成、教育機関の国際化を進めます。

みんなの党
・メディアコンテンツ、ファッション、食、観光等を輸出産業として育成するため、カテゴリーを横断した日本文化産業全体のブランドコンセプトを創出
・基礎研究分野に加え、「規格競争」(通信、スマートグリッド、電気自動車、地デジ等)
を勝ち抜くための施策を国として推進。ISO(国際標準化機構)、IEC(国際電気標準会議)
等における日本の影響力の拡大に努める。

社民党
劣悪な状態の芸術・文化活動従事者、アニメなどの「コンテンツ」制作関係者等の労働条件を改善し、労災補償や雇用保険の適用を検討します。


いやね、わたしが言いたいのはこういうことじゃないんですが・・・。でも、これくらいしか見つからないんです。もちろん各党の政策を一字一句見逃さないように確認したわけじゃないですけどね。みんなの党なんて、「周波数オークション」をうたいながらその対象は携帯電話に限られると。裏を返せば「テレビの電波周波数は聖域として触れさせません」ってことなわけですが。
なんかテレビには触れたくないのか、あるいは「何かしたいからこそ政策には一切書かない」って言う空気が感じられてなりません。政策に掲げて実際に別のことをやれば「公約違反」といわれますが、具体的にやることを隠しておいていざ国会が始まったら放送関係の政策や法律をどんどんつぎ込んできても、少なくとも「公約違反」と呼ぶことは出来なくなってしまいますから。
何せ前回の選挙で

「今、テレビ番組を録画したものを楽しんでいる方法を法律で禁止し、より不便な有料サービスへの移行を図ります」とか
「インターネットを利用するユーザーを全員罰則付き犯罪者に出来うる法律を制定し、著作権関係者の権力を強化します」
なんてマニフェストを掲げた政党はなかったのに、国民への断りもなしにそういう法律がすでに実行されてますからねぇ、与野党の裏取引で。

それゆえに、放送・テレビ関係の政策に触れられていない現在の各党の政策は、非常に恐ろしいものがあるのです。まぁ一部政党に関しては考えすぎかもしれませんが、一部政党に関しては笑い話じゃ済みませんから。

NW-Z1000をAndroid4.0にアップデート

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この時期になるとどの有料チャンネルも顧客サービスと新規の獲得をかねて放送の中身がちょっと豪華なラインナップになりますが、もちろん見てもらわなければ話になりません。と、言うわけで以前加入していたチャンネルから電話があることがありますが、今日もスターチャンネルから「本日、この電話で再加入しますと、一ヶ月分の料金で2月いっぱいまで視聴できますが、どうでしょうか? 新しい映画もたくさん放送していますので」とのことでしたが、断ってしまいました。
入っている人は分かる話ですが、スターチャンネルとWOWOWの映画でダブるものが多いわけです。どういう契約になっているのかは分かりませんが、他の映画系チャンネルではありえないほど同じ映画が同じ時期に放送されるため、原則「どっちも」はありえず、入っても「どっちか」ってことになってしまいます。そうなると、映画を重視するかそれ以外にみたいものがあるかで選ぶことになりますが、現在はとなるとウルトラシリーズ、これからはウルトラセブンのリマスター版を放送するWOWOWに軍配を上げざるを得ないのがわたしの判断です。ロゴが張り付きっぱなしなのは相変わらず気になりますが、WOWOWは最大限の妥協としてシネスコやピラーボックスの範囲外まで移動させていますので、まぁどうにかこうにか・・・なのです。ウルトラ終わったら解約しますけどね。


それとは関係性は薄い話。今年一年愛用していてこの間壊して修理が終わったばかりのAndroidウォークマン、NW-Z1000のシステムウェアがバージョン2.0にアップ、OSも2.3.4から4.0へ変更になるという話が昨日5日に舞い込んで来ました。が、わたしてっきり今までと同じやり方だろうと、NW-Z1000側からなんとかバージョンアップしようとやっきになっていたんです。いくらやっても「最新です」のメッセージが帰ってくるばかりでアップできない。どうすりゃいいのさーとしばらく悩んでいたら、パソコンとつなげてアップデートしなきゃならないのね。

http://www.sony.jp/walkman/update/z1000_121205.html


ここの一番下の"ダウンロード"から落としたファイルを、USBでウォークマンをつないだWindowsパソコンで実行すれば、あとはほとんどお任せで勝手にアップデートしてくれます。

さて、待望の4.0ですが・・・。予想はしてましたが、動きは少しもっさり気味です。特にアプリケーションを実行させようとすると、開始に数秒かかってしまうことが多いため、一瞬OSのフリーズを疑ってしまうほどです。NW-Z1000は残念ながら発売された時点でも、当時の最新Andoroidスマートフォンより機能の劣るものでしたからねぇ。スマートフォンの競合にならないように気を配ったとか、ソニータブレットと部品を共通化させることで安くしあげるためとかいろいろあったんでしょうけど。一年前ならそれでもまだまだ性能は十分だったんですが、今となると少し機能が物足りない感じです。それでも、小型のAndroid端末でセルラー契約不要のものはNW-Z1000より基本性能が高いものはないですからね。タブレットが7インチに落ち着いたことで、こっちの市場はさらに注目度が下がった気がします。ソニーとCOWON以外のメーカーもどんどん新型を出して欲しいものですが。

ただ、4.0になったことで使えるソフトは増えますし、何よりブラウザとして標準のもの以外にChromeが使えるようになりました。パソコンで使っているChromeと同期できるようになったため、ブックマークなど共通化できるようになったのは便利です。代わりに標準のブラウザはブックーマークや履歴にたどり着く手間が増えたため、使いにくくなってしまいました。パソコン用サイトを見るときに使う拡大は逆にキビキビ動いて気持ちがいいくらいなんですが、まぁメイン使うとしたら、やっぱりChromeの方になっちゃうかな?

正直、ソニー側としてはアップデートの目玉であるFLAC対応とかが別に必要でなく、無料のアプリとブラウザが使えればいい程度の人ならアップデートしないほうが快適なのは確かです。ダウングレードは出来ないので、一度4.0にしたら戻せませんしね。その代わりにアップデートはいつでも出来るわけですから、どうしても4.0アプリが使いたいなどの理由がなければ後回しにしておいてもいいでしょう。一部ゲーム〜たとえば「RACING MOTO」というバイクのゲームはアクセル吹かすたびに画面が一瞬止まるのでゲームにならなくなってしまいしたが〜など不具合も出ます。わたしとしては、「ひょっとしたらAndroid4.0にすればWOWOWの配信アプリが使えるようになるかも」という期待があったのですが、残念ながら今回も対象外。やはりOSではなく、機械の型番を見てアプリのインストールを許可・不可を判断しているようです。結局自己満足のアップデートでしたが、これはこれで後悔はないです。これから先出るアプリは原則4以上で普通に動くことを確認済みでしょうしね。

モスアイテレビの簡単感想

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長くブログをやっていると、いけしゃあしゃあと数日前、ヘタすりゃ半年前の出来事をまるで今日あったかのごとく書くことが、どうしてもあるのですよ、おもにネタ切れ対策のために。普段はとぼけているのですが、今回は最初に白状しておきますが、これは昨日見てきたものです。なにせ今日電器店とか見てきたら、Wii Uの売れ行き状況に触れなきゃ不自然ってものですからね。ちなみにちょっとほしいですが、Wiiの時ほどじゃありませんね。だってゲームキューブのゲームが動かないそうですから。ゲームキューブ用ソフトのために本体を引っ張り出してくるかWiiもつなげておけばいい話ではありますが、それもなんとなく無駄っぽいので・・・ああ、昨日の話でしたね。戻ります。


といいつつもまた脱線。昨日の地震、すごかったそうですが、わたしのところでは「座っている人なら揺れがはっきり分かる」類の揺れ方だったので、外で歩いていたわたしにはほとんど体感できず。ただ、直後に緊急回線の確保のためか、普通の人向けの携帯電話回線が制限されたそうで、周囲の何人かが携帯電話がつながらなくなってあたふたしてました。そんな中、わたしのやつはまったく問題なくつながったんですよね、ウィルコムのPHSなせいですが、もちろん相手もPHSか固定電話に限られましたが。蚊帳の外にされた、と嘆くよりも、そういう緊急時でも回線がしっかり確保できることを喜ぶべきなんでしょう。機械もの好きを満足させるような機種を出す気配がもはやまったくなく、サービスも日に日に悪くなっていくような気がしているウィルコムですが、やはり持ち歩き電話としてはPHSは最強です。PHSとデータ通信の2台持ちがベストなんだな、ということを改めて思い知らされました、うん。

昨日は普通に休みでしたので、最初の宣言どおり電器屋めぐりなどをしてきました。もう発売されているシャープの「モスアイ」搭載液晶テレビを見ておきたかったんですよ。ノングレアなみの低反射とグレアなみのコントラストを両立させたというモスアイディスプレイ、楽しみです。
さて、シャープのコーナーはと・・・ありましたありました。ただ、横の従来型と比べて目立つ画質でもありません。もともと電器店は売りたい大型テレビはあまり画面に映りこみが出ないように照明を少し調整して展示しているので、それほど際立たないのでしょう。それでも、画面が黒がちなものになると、やはりその低反射ぶりがよく分かります。おお、確かに映りこみが少ない。ですが、あくまで少ないだけで映りこまないわけではありません。ただ、従来型と比べて反射する光が赤黒いものになっています。なるほど、低反射で映った姿や光が邪魔にならないのはいいことですが、それだけではコントラストが見劣りし、あまり高画質に見えなくなってしまいます。ノングレアのままメリハリだけあげる、なんて都合のいい技術のアイディアなんてそうそうあるものではありません。なので、このテレビでは光の三原色のうち赤の色の反射だけを開放することによって「映りこみを感じにくい」けど「コントラストは感じる」という難題を両立させたのだと思います。それだけが技術のすべてではないでしょうが、多分重要技術の一つではあるでしょう。ただ、この方式だと、通常画面でも赤ばかり強く感じやすくなってしまう欠点も出やすくなってしまいます。実際、回った店舗のひとつではモスアイテレビのみ赤っぽく見えるものがありますが。もちろんメーカーでもデフォルトのままそれが不自然に出ないよう調整してあるとは思いますが、各自の家で使うときに色バランスの調整は必須だと思われます。
あとは本当に普通。「黒のメリハリが」なんて言うウリもあるようですが、プラズマと液晶の差ほどそれは感じません。ただ、「反射を抑えているのに反射するテレビと同じように普通に感じる」というのはやはりすごい技術なのでしょう。もっと家庭に近い照明環境で視聴できれば、もっと違った印象を受けるかも知れません。

今年のテレビは、このモスアイのように液晶テレビの画質を上げる技術が続々と手の届く値段で登場しました。昨年の今頃だったら、「裸眼3Dが可能になれば3Dテレビがブレイクして市場が活性化する」なんていう意見もまだありましたが、今そんなことを思っている人も、裸眼3Dテレビをほしいと思っている人もほとんどいないでしょう。一年たっても3Dもので売れたのはそれ以前からあるソニーのHMDと任天堂の3DSくらいですが、いずれも3Dが使いたくて売れたわけでもないでしょうし。AVメーカーも今年は苦難の年とあって、3Dのような目の錯覚を利用した変則技術に頼るのではなく、解像感や色・光などもっと本質的な画質のよさを試行錯誤してこの先につなげようとする方向に舵を切り替えたようです。それでもテレビの需要が再び高まるのは、日本では2015年まで(デジアナ変換が終わるまで)ないと思っていますが、わたしら消費者から見れば不景気ならではの技術競争による選択肢が増えることは大変喜ぶべきことでしょうね。その反面プラズマテレビが手の遠い存在となってしまうなど、さびしい面もありましたが。
しかし、かと言って先のモスアイテレビに手を出すべきか、と聞かれると少々・・・。60型のモスアイテレビが30万半ば近い値段で売られているのに対し、一世代前の同じ60型テレビが20万円切っている価格表示がなされているんですわ。もちろん「光との同時加入で云々」なしで、です。メーカーも量販店も売りたがった超高付加価値の大型テレビ・・・。昨年は普通の大型テレビが値崩れしましたが、今年は超大型の旧世代の値崩れがひどいようですね。需要が読めなかったというよりも、この状況でも利益を出そうとした努力の空回りというべきでしょうかね。

新PowerProducerに"コマーシャルカット"機能あり

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Ciberlinkからオーサリングソフト、PowerProducerの6が出たので、体験版を使ってみました。Cyberlinkはエンコード機能導入に定評があるメーカーで、ひょっとしたらAMDのVCEにも対応しているんではないか・・・という期待がありまして。なので使う機種はもちろんAPUのA10-5800Kを使ったWindows7パソコンです。1440x1080のH.264/AVCのm2tsファイルと、1440x1080・1920x1080のMPEG2-TSファイルの計3種類をテスト用として用意しました。

このソフト、面白いことにAVCRECのDVDを作成することができるのです。普通はAVCHDのみですけど、PowerProducerは両方できるんですね。自分で書き込む場合、どう違うのか全く分かりませんけど(^^;)ただ、このソフトで書き込む場合、MPEG2ではAVCREC書き込みはできず、H.264/AVCのみになるようです。ちなみにVideoCDなんかも選べますね、いまさら使う人はいないでしょうけど。
面白い点がもうひとつ。ソフトを起動させて、上記のテスト用ファイルをD&Dしてみますが、体験版は最高でも30分までしか使えないようになっているため、わたしの用意したファイルもわずかばかりカットして30分を切る分数にする必要がありました。なので"編集"の欄を見たところ、なんと"コマーシャルカット"というボタンがあるではありませんか! 今この規制強化時代に市販のPC用ソフトで"コマーシャルカット"の文字を見かけることになるとは思いませんでした。いや〜、アナログ時代にベストセラ−ソフトだったDVD MOVIE WRITERを思い出すなぁ。あのころはパッケージ版のDVDドライブには必ずCMオートカットつきオーサリングソフトが付属していましたっけ。いまやPCどころかレコーダーすらCMオートカット機能が圧力で禁止されるという恐ろしい時代ですから。
ただしこのコマーシャルカット機能、残念ながら使い物にならない精度です。どうも音声の途切れ具合からコマーシャルかそうでないかを判断しているらしく、本編中でも比較的長い時間音声が途切れるようなシーンがあるとコマーシャル扱いして、カット対象にしてしまうのです。自分でやったほうが楽ですが、編集画面が小さいうえ、タイムラインのようなフレーム閲覧方式を採用していないため、頭だしが大変やりにくく、快適とは言えません。
それでも適当に前後だけでもカットしてファイルをディスクではなく、一時保存という名目でHDDのフォルダに保存する形式(BDMV)を選んだのですが、残念ながらスマートレンダリング扱いになったのは三種類のうち1920x1080のMPEG2-TSファイルだけでした(映像のみ、音声はDolby形式に再エンコード)。残りの2つは、1920x1080(もしくは1280x720/720x480)に強制的に再エンコードです。1440x1080には対応していないわけです。それも、解像度を1920x1080/1280x720/720x480から選択することと、MPEG2かH.264かを選ぶ(BDAVのみ)、音声をDolbyかMPEG AUDIOを選ぶか以外の選択肢が全くなく、1GB程度のAVCファイルを2〜3GBのAVCにエンコードしてしまうのです。なんという無駄な行為・・・。ちなみに残念ながらAMDのエンコード機能はAVIVO Converter相当のデコードのみ対応のトランスコードであり、VCEではないようです。

そういうわけで、互換性重視の結果なのかも知れませんが、わたしらが使ってうれしいソフトではないというのが正直な感想です。なんでこうかゆいところに手が届かない仕様にするのかなぁ。そう考えると、可能な限りスマートレンダリングで元ファイルのままオーサリングしようとするPEGASYSのTMPGEnc Authoring Works 5は優秀だと思います。カット編集のために買ったので、より使いやすくて高機能のTMPGEnc MPEG Smart Renderer 4が登場してからは全く使わなくなっちゃいましたけどね。
いまはオーサリングソフト自体必需品ではなくなってしまいましたので、正直あらゆる面からお勧めできません。コマーシャルカットにAVCREC対応と外国企業ならではの機能をもつだけに残念です。海外の録画派って、こういうソフトで満足しているのでしょうか?

今年も選ぼう、「わたしの今年の漢字」

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どれだけの人が注目しているのか分かりませんが、今年の漢字は"金"だそうです。

今年の漢字は「金」 京都・清水寺で発表

リンク先は新聞ですから、オリンピックや金環日食、"金字塔"などを上げていますが、もちろん「かね」と読む金の問題も少なくないかと。オリンピックの日本はメダルこそ多かったとは言え、金は決して多くなかったので若干違和感はありますが、「柔道男子がついに金を一つも取れなかった」などマイナス面も含めれば"金"でもおかしくはないですね。

去年もやりましたので、わたしも自分の今年の漢字を選んでみましょう。いろいろ考えましたが、今年を総括する漢字としてふさわしいのは

 薄

ではないかと思います。

1.こっちの業界今年最大の事件として「B-CASカードクラック事件」を上げないわけにはいかないでしょう。情報を公開したりオークションで販売したために逮捕者まで出したこの事件ですが、すでに対策まで含めて一見沈静化したように見えますが、放送業者の方では個別に何かしらの動きが見られます。来年何かあるかも知れません。それはいいんですが、おそらく事件のさなか流出したツールを使って作っているだろう改造カードの販売サイトが放置されているのは、何とかして欲しいところですが。今年はこの薄いカードに振り回された一年でした。

2.もう一つ、著作権業界の薄っぺらい虚栄心を満たすため、とうとう法律すら変えさせられてしまった件が上げられるでしょう。言わずと知れた著作権保護法改悪問題です。しかも、修正案という形を取った実質無審議という異例の成立の仕方によって、「違法ダウンロード罰則化」というさらに凶悪なものへと姿を変えました。ただ、別の事件によって現状無力化してはいますが、一度原型が出来てしまった以上、今後何度も変身をとげ、そのたびに法律の暴力性は否応なしに増していくでしょう。

3.この間書いたことと同じですが、今年の話なのでお見逃しを。
すっかり薄いことが当たり前になったテレビ。マスコミなどでは「売れない」とばかり言われていますが、新技術による使い勝手の向上(録画関係除く)や高画質化・音質の改善などが盛り込まれたテレビが多く登場した一年であったことも忘れてはなりません。4Kや8K、レーザーにモスアイ、発売はまだですが現在の技術で最高画質と言われるクリスタルLEDテレビが姿を現したのも今年です。その一方で事実上のプラズマ展開の大幅縮小や結局まだ発売していない有機ELテレビなど残念な面もありましたが、あの薄いパネルに大きな可能性を秘めたテレビという製品が、まだまだ楽しめるものであるのは確かなようです。

4.薄い、というより小さいとするべきですが、7インチクラスの高性能機が多数登場することでようやくタブレット市場が日本でも定着の兆しを見せたのが、今年の後半の大きな出来事でした。日本でのタブレットはPCの代用品ではなく、スマートフォンの大型として望まれていたということなのでしょう。ひょっとして来年はスマートフォンがタブレットに喰われるかも? なんて勝手な予想もしてるんですが、はてさて?

5.個人的な話ですが、医者にいじめられて食欲不振が進行、腹が少し薄くなりました orz

少々無理矢理ですが、漢字"薄"でまとめてみました。来年はどんな年になるでしょうか? と、言ってもこっちの業界が今年より、さらには去年より良い年になることはあり得ないので、期待しないで気楽に過ごしましょう。

TPPの著作権問題への私見

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今回の衆議院選挙の争点の一つに、TPP参加問題があるのはご存知のとおり。テレビ問題に対しては政策・公約を一切示そうとしない各政党も、このTPP問題に関して触れていないところはありません。ただ、各政党の訴えは主に生産業に直結する輸出入に限られ、他の分野には触れられていない模様です。特に無視されがちなのが著作権問題。とはいえ、わたし自身もTPPにおける著作権問題は情報がなく、無知に等しかったのでここまでほとんど触れませんでした。が、thinkCとMIAU主催の「TPPの知的財産権と協議の透明化を考えるフォーラム」に関する記事が載っていましたので、ここでそれをベースに考えて見ましょう。

TPP問題は農業・医療だけじゃない 知財・著作権関連の論点は

なお、当ブログにおいてTPPはこの著作権問題以外は取り扱わないこととします。
「ニュートラル」と言いながら明らかに著作権問題に関してはTPP反対と言っているようにしか見えないこの会議ですが、実際はどうなのでしょうか。あくまで流出した案から拾ったものだそうですが

(1)著作権保護期間の20年延長
(2)著作権侵害の非申告罪化
(3)著作権侵害に対する法廷賠償金の導入
(4)いわゆる「3ストライクルール」を含む不正流通防止関連事項

と多くの懸念材料が含まれています。ただし今回の記事を見る限り、このフォーラムは「現在著作権側にある、グレーゾーンの判断が他者でも可能になってしまう」ことを懸念しているようにしかわたしには見えません。今までパロディなどを含め、グレーゾーンの判断は著作権側にとって「都合が良いか否か」で処理されてきました。たとえばパロディ同人誌などは、あきらかに行き過ぎやりすぎなものも少なくありません。見逃されているのはヘタに禁止すると反発をくらいかねないからです。同人誌を好む層と購買層がかぶるマンガやアニメなどは、少々顔をしかめつつも宣伝にもなるだろうと黙認の立場を貫いているといったところではないでしょうか。その判断が他者でも可能になってしまうのは、著作権保持者として許しがたい行為なのでしょう。そして、アメリカが日本に対して売り上げを伸ばしたいコンテンツは、ほとんど映画と音楽がすべてであろうと思われます。音楽はともかく映画に関しては、日本で露骨なまでのパロディ化される可能性はおそらく低いでしょう。そういうものを好む層と必ずしも一致しないからです。むしろ反発していて「パロディともとれないパロディ」で揶揄しているだけで、今後もそれは続くのではないでしょうか。よって、わざわざ盛り込む必要があるのか、そして真剣に討議されるのか疑問です。フォーラムがTPPに「知的財産権を盛り込むのに反対」、ではなく「透明化」を要求しているのも、自分たちのもつ事実上の権利がそのままならそれでよしと参加者も考えているからではないでしょうか。万が一を恐れてのことだと思われます。本気で懸念しているのなら、もっと大きく「反対」を唱えるでしょう」。

実のところ、わたしはそれほどTPPに強く反対しているわけではありません。著作権問題にしても、3ストライクルールのような許容しがたい部分もありますが、日本の改悪著作権法の方が個人に対しては厳しい部分が少なくなく、TPPも著作権業界にとって都合が悪くとも個人にとってむしろ都合が良くなる部分が無いとは限らないからです。アメリカの著作権保有者の発想は日本のそれとは違うのですから。「よく知らないので、しいていうなら安易に参加を決めない方がいいのかなぁ」程度です。もちろんアメリカと日本の悪いところ取りとなったら最悪だからで、その可能性は決して高くないとは思うのですが。

甘い考えでしょうか?

PLEXSHOP、新型チューナーボード発売間近、か?

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対応ソフトの入手性が少し悪くなったために、やや影を潜めつつあるPC録画。それでもこれ以外に選択肢が考えられない人も多いために、なお従来のユーザーが減る様子はありません。それに必須な録画用チューナーボード・ユニット販売の一角を担うのがPLEXSHOP。はじめてPCI-E接続の4チューナーに対応したPX-W3PEと、ノートでも使える同等性能のPX-W3U3が定番ですが、PC録画派がもっとも信頼しているアースソフトのチューナーボード、PT3が安価に、しかも簡単に手に入る状況が続いているため、影が薄くなっている印象があります。別の衛星用チューナー製品は頑張っているんですけど、さすがにユーザーが限られる製品ですからね。

そのPLEXSHOPが久々に地上波・BS/110CS放送向け新製品を出す、という噂が出てきています。それがこちら。

http://www.plex-net.co.jp/product/pxq3pe_nr.html

PX-Q3PE。8チャンネル同時録画のクアッドテレビチューナー・・・。なんで8チャンネルなのにクアッドと書いているのか分かりませんが。今までのPLEXSHOPのこの手のフライングページは、仕様もほとんど書かれていることが多かったのですが、今回は見出し以外は"〜Coming Soon〜"の文字とともに伏せられており、大物のような風格を漂わせています。
とはいえ、ほとんど能力の想像はつきますね。PX-W3PEのチューナーを2倍にし、地上波4+BS/CS4という組み合わせで間違いないと思います。不明点があるとしたらアンテナ接続コネクタを地上波1+BS1で内部四分配なのか、それぞれ2個あって内部二分配ずつのどちらになるのか、ですが。前者なら便利でしょうが、多分後者かなぁという気はします。感度の問題もありますから。
衛星で4つ録画予定番組が重なるという状況は、わたしでは年に3回あれば多い方ですし、そこまで必要という方も滅多にいないと思います(ちなみに地上波は今までの人生を通して4番組どころか3番組も一回あったかどうか。チャンネルが少ないので当然ですが)。たいていの人はせいぜい3チューナーずつあればまず十分かと思います、わたしも3番組なら重なることはしょっちゅうですし。もちろん機材調達などの面で4チューナーx2より3チューナーx2の方が安くなる、などの可能性は低いわけですから、3番組重なってもまだチューナーに余裕があるという安心感がある点でもこれでいいんですけどね。

最大の問題はBonDriver、多分なんらかの形で用意はされるでしょうが、定番のダウンロードサイトがない今、どうやって配布するのかなぁと言う疑問はあるわけで。ブルドッグチューナーの例もありますし、まさか添付されて販売とか?

年末に間に合わせるように発売を開始するのが一番いいので、おそらく間もなく正式に販売が始まるとは思います。ようやく安くなった大容量HDDと合わせ、小型でもたっぷり録画出来るPCを組むなどに使いたいですね。

B級モンスター映画初? のBDソフト 「禁断の惑星 エグザビア」

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12月にもなったので、ボチボチ緩めにソフトを買っても良かろうと思って洋画を中心に映画ソフトの購入を解禁している。もちろん意図的に本数は縮小させているし、今後も増やさない予定だが、それでも最低限の映画ソフトは欲しいものだ。

と、いうわけで今回のお題が「禁断の惑星 エグザビア」。実はわたしの購入ソフトのほとんどはDVDである。扱いやすい、安いなどの利点がBDより大きいというのもあるが、欲しいソフトがたいていDVDしか出ないものばかりだからだ。そういう映画はデジタルリマスターどころかVHSからダビングしたのが明らかなような画質ボロボロのものも少なくなく、BDの意味がない。が、それを当たり前だと思っていた中、この「禁断の惑星 エグザビア」がHDニューマスター化され、DVDとBD同時発売というニュースが舞い込んできたではないか。迷った。今までどおり使いやすくて安いDVDを買うか、B級のBDというのを一度試してみたいという欲求に答えるか・・・。結局後者の欲求が勝った。BD版を買うことにしたのだ。ひょっとしたらこれが低予算B級モンスター映画の第一号かも知れない。
厳密に言うと、B級モンスター映画BDの第一号は「AVP2 エイリアンズVS.プレデター」だと思う。予算や公開時期を考えるとB級どころかA級の扱いとは思うが、狭い田舎町が舞台になるところといい、最終バトルがうやむやにされるところといい、見慣れたB級モンスター映画そのもので、前作のハッタリ不足に不満のあったわたしには別の意味で大いに楽しめた。一方、本作「禁断の惑星 エグザビア」はB級映画の帝王、ロジャー・コーマンのプロデュースによるもので、セットなども他に撮影した作品のものが大量に流用されている、自他共に認める正真正銘のB級映画である。今まではどうやらレンタル用VHSビデオが発売されたくらいで、DVD化ですら今回が初めて。どういう経緯でHDリマスターの対象となり、BD化されたのかは不明だが、それならばなおのことBDを手元に置くに越したことは無い。決心して取り寄せた。

ソフトが届く、パッケージを見る。裏面まで見ると、古い映画によくある注意書きが。

"※本作は古い作品のため一部映像及び音声にお見苦しい箇所がございます。またその映像及び音声は米国のマスターに準じたものであり、原版に起因するものであります。これがコーマン品質であり製品不良ではありませんので予めご了承下さい。"

コーマン品質(笑)。いらないだろ、この一言。でも、マジメにふざけてるなぁこの製品の担当者、と感心させられる。そのコーマン品質といわれた画質だけど、同時収録されているSD画質の特典映像と比べれば艶と一部映像の解像度が段違いであり、BDで正解だったかも知れない。なにせこの映画、ほぼ全編血まみれグロ映像ばかりだからである。その成果は一日23時間労働の(特典映像のインタビューより)美術スタッフの努力のおかげで、かなり見ごたえのある映像になっている。どさくさにまぎれて一部に本物の動物の死体も使われているので、さらにグロさは増している。注:この作品は1980年のものです!

内容は、コーマンや監督のアラン・ホルツマンは認めていないが、他のスタッフが認めているとおりかの「エイリアン」のほぼパクリ。ただ、舞台は宇宙船ではなくタイトルにもあるエグザビアという惑星になっている。遺伝子レベルの品種改良の研究のため、バイオハザードを防ぐために隔離された惑星で行われているという設定のようだ。ちなみにこの惑星、酸素があるらしく爆発も起きるが、地球と全く同じというわけではないようなので外出には最低限の装備が必要になる。ちなみにその装備とはヘンなメガネと防毒っぽいマスク、それに頭を覆うタオルである。
本来食料開発に使われているこの惑星研究所で、研究者は何を血迷ったかアメーバ状の謎の生物を開発し、それが凶暴化したために腕利きとはいえ、冷凍睡眠のまま宇宙を航行していたマイクが起こされて向かう事態となる。マイクがたどり着いた時点ですでに食用生物が食い荒らされ、まもなく犠牲者も出始める・・・にもかかわらず、もうひとつ緊張感がないのがB級たるゆえん。これだけ血まみれグロテスクな様子だというのに落ち着いたもの。
グロと言えば並び証されるのがエロ。新生物が所在不明になった緊急事態にもかかわらず所員の一人の金髪ねーちゃんは薄着に着替えて主人公を部屋にさそっちゃうし、マイクはマイクでやる気マンマンで部屋に突入。おもむろに金髪ちゃん脱ぎだし・・・

ウホッ!!!!BDで良かっ・・・・いやいやなんでもない。

こういうストーリーをぶった切るエロシーンって当時は流行っていたのか洋画だと時々こういう展開がある。ちなみにこのベッドシーンはしっかり当直の他の所員が監視カメラ経由で見物していたりする。もちろんその男は哀れ次の犠牲者になっちゃったりするわけなのだが。
姿をチラチラと現しては消え、そのたびに繭を張ってその中で進化し、巨大化する生物、ミュータント(この映画の公開前の予定タイトル"ミュータント"より)。知能は高く、コンピュータ経由なら英語で会話すら可能である。ただし、人間を半ば死んだ状態にして細胞を単純なたんぱく質に変え、食料を生み出す生きた畑に変えることが目的なのでまともな交渉は通用しない。実はこのモンスター、開発中の検体を人間の精子に組み込み、同じく卵子と体外受精させたあと女体でしばらく培養されたうえで誕生した生物なのである。いったい何を考えてそんなことをやったかまでは語られないが、それゆえに体の組織を保つ栄養源として人体から採取した物質が適しており、知能も高いというわけだ。成長が速いために致命傷はなかなか与えられず、まともな手段ではびくともしない。はたしてどうやって倒すのか? 

ラストシ−ン、ミュータントが倒された直後にフラッシュしながら映画の映像が切り張りされて流されるが・・・これはいわゆる「死に際に見える走馬灯のような思い出」か?ミュータントの。こういう謎なシーンもあちこちありながら、それ以外はエロシーン以外の脱線が割と少なめで、初見の段階では造形物の出来も冒頭の宇宙船戦闘シーン(映画作成開始前に撮影された別の映画用カットを流用したらしく、本編とはまったくストーリーの関連性はない)特撮もなかなか良くできていて、B級と割り切らなくても楽しめる作品に仕上がっている。

禁断の惑星エグザビア HDニューマスター版 [Blu-ray]ジェシー・ヴィント,ジューン・チャドウィック,ドーン・ダンラップ,フォックス・ハリス,マイケル・ボーウェンキングレコードコーマン品質をその目に焼き付けろ!

パッケージにはこのような昆虫型モンスターが描かれているのだが、本編に登場するモンスターとは似ても似つかない。登場するミュータントは、はっきり言ってしまえば顔はエイリアンそっくり(笑)。他の造形物がグチャグチャグロなものなのに対してこのエイリアンモドキだけはハリボテ造形感満載で、なんかコーマンものらしくて見ていて安心できる。

そして最後の謎はスタッフロールの中にあった。普通キャストは主人公役の人から順番に紹介されるものだが、この映画の主人公・マイク役のジェシー・ヴィントは二番目扱い。筆頭はなんとマイクの相棒・着ぐるみロボットのSAM-104(サム)役、ドン・オリベラである。サムなんて冒頭と終盤しか登場しないし、顔が出ないんだから低予算映画なら美術スタッフとか出番のないほかの役の人がが交代で入ったりするものなんだが、なんでこの役がトップ?最後の最後まで謎だらけの映画であった。

ちなみに特典映像として収録されている当時の美術スタッフのインタビュー映像の背後に、セロファン型の立体視メガネとゴジラらしき怪獣のフィギュアがあったのがつい気になってしまうマニアなわたし。

プラズマテレビの開発終了か? パナソニックが打ち切りへ ※否定の追記あり

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一部新聞が報じただけでIT系サイトにはほとんど情報が流れていないようですが、パナソニックがプラズマテレビの開発を打ち切るというニュースが入ってきました。

パナソニック、プラズマパネルの研究開発中止へ

リンク先では冒頭部分しか見られませんが、十分と思います。
「固めた」と書いてあるだけで「決めた」わけではありませんが、この手の記事で外れたためしはほとんど無し。プラズマテレビは現行製品がしばらく続くのみで、もう新製品は出ず、近いうちに完全に市場から姿を消すだろう運命がほぼ決まってしまったようです。

我が家のリビングにあるテレビはもう何年も前に買った、3D機能も持っていない旧型のプラズマテレビですが、どんな新機能を搭載した液晶テレビが発売されても、そしてその機能の力を穴が開くほど見物しても、全く買い換える気の起こらない、高画質なだけなら今でも十分通用する逸品です。さらに高画質のブラウン管テレビは重すぎることとどうしても周囲の画面の一部が歪む欠点がありますがプラズマはそこまでではなく、今でも総合点で言えば大型ならプラズマテレビが一番という思いがあります。それでも、テレビが売れない現状では性能より効率優先なんでしょう。小型から超々大型までまかなえ、「省電力」という看板をぶら下げることが出来る液晶への現行品の一本化はやむを得ないというところなんでしょうか。

さようならプラズマテレビ。有機ELかクリスタルLEDの大型が手に届く値段になるその日まで、今のを使い続けます!

・・・手に入るウチにもう一台買おうか? うーむ。

追記:
パナソニック、「プラズマ開発打ち切り」報道にコメント
「高付加価値製品を中心に開発を続ける」

パナソニック側から否定のコメントが発表されました。どうやら新聞の発表のような年度内に終了、というほど早期終了ではないようです。ただ、「テレビ以外のBtoBの比率を高めていく」とありますので、プラズマ"ディスプレイ"そのものは何かの形(たとえば業務用100インチモニタなど)の開発は行われても、 家庭用のテレビ、特に導入しやすい普通の大型テレビにプラズマテレビが戻ってくることはないと思われます。
また、業務用モニターにしても消費電力を考えると液晶の需要に食い込めないことが予想され、結局何もせずにこっそりとプラズマ撤退というシナリオは十分考えられます。結局プラズマというのは「薄くても納得のいく画質を」というこだわりの人のためのディスプレイですからね。

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