ご存じの通り、ソニーが赤字だそうで。で、経営方針説明会でいろいろ言っているようですが。
「One Sony」でテレビ事業再生へ - ソニーの平井社長が新経営方針を説明
今後は投資をデジタルイメージング、ゲーム、モバイルの三事業に集中し、テレビはコストを減らして黒字化を目指す・・・とのことです。一部新聞の報道だと、テレビは売れ行きの一覧表の「その他」行きになるとか。とってつけたように、先日評判を呼んだCrystalLEDテレビの開発も進める、とありますが、投資が削減になる以上、そう簡単に開発が進むとは思えません。多くのAVファンが期待するCrystalLEDテレビですが、その先行きは早くも怪しくなってきたと言うしかないでしょう。
確かにテレビは売れないですから、収益という面を考えたら縮小はやむを得ません。だからと言ってこのままコスト優先のテレビばかりになるのは困ります。消費者の我が儘ではありますが、今欲しくないだけで後になれば欲しくなるのです。そうでない人が増えているのも確かですが、やはりテレビそのものは家庭の必需品です。不要になってきているのは、あくまで地上波の放送です。映像機器としてのテレビの存在は、ソフトの再生や衛星放送・ケーブルテレビの視聴用、ゲーム機の接続、もちろん先日書いたHuluのようなテレビ向け配信サービスの出力など、用途はまだまだたくさんあります。これらを全て切ることが出来る人など、そうそういないでしょう。そう、まだまだテレビの使い道はたくさんあるんです。
地上デジタルチューナーの搭載によってテレビは買い換え需要を巻き起こしましたが、その反動も呼び込むことになりました。メーカーは代わりに3Dを搭載してあらたな買い換え需要を起こそうとはかりましたが、見事にコケました。今、総務省主導でスマートテレビというものを作り出そうとしていますが、先日の会議資料を見る限り、総務省の下で事実上の主導権を握ろうとしているのは地上波のキー局です。メーカー主導の独自規格はダメだから、やはり地上波キー局に規格を作ってもらって、二人三脚(別名談合)で買い換え需要を作り出そうとしているように見えますが、それではまた地上波との一蓮托生という同じことの繰り返しであり、仮にうまくいったとしてもまた反動が来るでしょう。そのうちに市場が小さくなって行きかねません。
先に書いたように、テレビの使い道はもう地上波の視聴だけではありません。なのに、今のテレビはそれに応えられない。だから買い換える気が起こらないのではないか、と言う気もします。わたしの私見ですが、テレビにチューナーは必ずしも必要とは思いません。わたしは自室のテレビは相変わらずアナログのブラウン管HDテレビを使っています。もちろん内蔵のチューナーはいまやBSアナログチューナーをBSアンテナの電源として使っているくらいで、後は使っていません(一応ケーブルテレビのデジアナ変換は来てますので受信は可能なんですが)。映すのは全て外部のチューナーやレコーダー、あるいはパソコンから出力された映像で、それで十分満足しています。
思い切って、チューナーをなくしてしまったらどうでしょう。もちろんその程度で値段が安くなるとは思いませんが、スペースは作れます。チューナーよりも入力端子がたくさんある方が、わたしはうれしいです。いっそスピーカーも外してしまって、音は外部スピーカーにゆだねます。その代わりに、画質は細心の注意を払って高画質を実現します。マニアなら目の錯覚を利用したあざとい3Dよりも、画面の隅々まで気配りが感じられる、「立体感すら感じる」画質の方を喜ぶはずなんです。ようするに、ゴテゴテ高機能なテレビより、本質を徹底的に追求した家庭用モニターが欲しいのです。オーディオ派の人がうらやましいと思うのは、自分の好みに応じてほとんど全ての装置が独立販売されているところです。ビジュアル派は肝心のテレビが地上波を見ることを最優先に設計したものしかなく、こだわりに限界があります。最上位のラインナップくらい「脱・地上波」した、マニアのこだわりの中核における製品があってもいいと思うのですよ。3Dだダブル録画だスマートなんちゃらだとごてごてとした高機能テレビより、画質一点豪華主義でそれだけは妥協をしていないテレビの方が、同じ値段を出すなら選びたいと思います。
これはあくまでわたしの意見に過ぎませんし、現実的にはチューナーも搭載していないのに高額なテレビなど売れないかも知れません。が、チューナーや録画機能より入力端子が豊富に欲しい、スマート機能や3Dより高画質でさえあればいいという需要は絶対に存在します。余計なもののないテレビ、という選択肢がAVマニアにあってもいいとは思います。だからこそ、有機ELやCrystalLEDの技術を持つソニーにはまだまだ期待しているのですが、どうも今のままでは期待とは逆の方向に向かいかねません。マニア向け最優先にしてくれ、とは言えませんが、そういう道も開いて欲しいものです。
「One Sony」でテレビ事業再生へ - ソニーの平井社長が新経営方針を説明
今後は投資をデジタルイメージング、ゲーム、モバイルの三事業に集中し、テレビはコストを減らして黒字化を目指す・・・とのことです。一部新聞の報道だと、テレビは売れ行きの一覧表の「その他」行きになるとか。とってつけたように、先日評判を呼んだCrystalLEDテレビの開発も進める、とありますが、投資が削減になる以上、そう簡単に開発が進むとは思えません。多くのAVファンが期待するCrystalLEDテレビですが、その先行きは早くも怪しくなってきたと言うしかないでしょう。
確かにテレビは売れないですから、収益という面を考えたら縮小はやむを得ません。だからと言ってこのままコスト優先のテレビばかりになるのは困ります。消費者の我が儘ではありますが、今欲しくないだけで後になれば欲しくなるのです。そうでない人が増えているのも確かですが、やはりテレビそのものは家庭の必需品です。不要になってきているのは、あくまで地上波の放送です。映像機器としてのテレビの存在は、ソフトの再生や衛星放送・ケーブルテレビの視聴用、ゲーム機の接続、もちろん先日書いたHuluのようなテレビ向け配信サービスの出力など、用途はまだまだたくさんあります。これらを全て切ることが出来る人など、そうそういないでしょう。そう、まだまだテレビの使い道はたくさんあるんです。
地上デジタルチューナーの搭載によってテレビは買い換え需要を巻き起こしましたが、その反動も呼び込むことになりました。メーカーは代わりに3Dを搭載してあらたな買い換え需要を起こそうとはかりましたが、見事にコケました。今、総務省主導でスマートテレビというものを作り出そうとしていますが、先日の会議資料を見る限り、総務省の下で事実上の主導権を握ろうとしているのは地上波のキー局です。メーカー主導の独自規格はダメだから、やはり地上波キー局に規格を作ってもらって、二人三脚(別名談合)で買い換え需要を作り出そうとしているように見えますが、それではまた地上波との一蓮托生という同じことの繰り返しであり、仮にうまくいったとしてもまた反動が来るでしょう。そのうちに市場が小さくなって行きかねません。
先に書いたように、テレビの使い道はもう地上波の視聴だけではありません。なのに、今のテレビはそれに応えられない。だから買い換える気が起こらないのではないか、と言う気もします。わたしの私見ですが、テレビにチューナーは必ずしも必要とは思いません。わたしは自室のテレビは相変わらずアナログのブラウン管HDテレビを使っています。もちろん内蔵のチューナーはいまやBSアナログチューナーをBSアンテナの電源として使っているくらいで、後は使っていません(一応ケーブルテレビのデジアナ変換は来てますので受信は可能なんですが)。映すのは全て外部のチューナーやレコーダー、あるいはパソコンから出力された映像で、それで十分満足しています。
思い切って、チューナーをなくしてしまったらどうでしょう。もちろんその程度で値段が安くなるとは思いませんが、スペースは作れます。チューナーよりも入力端子がたくさんある方が、わたしはうれしいです。いっそスピーカーも外してしまって、音は外部スピーカーにゆだねます。その代わりに、画質は細心の注意を払って高画質を実現します。マニアなら目の錯覚を利用したあざとい3Dよりも、画面の隅々まで気配りが感じられる、「立体感すら感じる」画質の方を喜ぶはずなんです。ようするに、ゴテゴテ高機能なテレビより、本質を徹底的に追求した家庭用モニターが欲しいのです。オーディオ派の人がうらやましいと思うのは、自分の好みに応じてほとんど全ての装置が独立販売されているところです。ビジュアル派は肝心のテレビが地上波を見ることを最優先に設計したものしかなく、こだわりに限界があります。最上位のラインナップくらい「脱・地上波」した、マニアのこだわりの中核における製品があってもいいと思うのですよ。3Dだダブル録画だスマートなんちゃらだとごてごてとした高機能テレビより、画質一点豪華主義でそれだけは妥協をしていないテレビの方が、同じ値段を出すなら選びたいと思います。
これはあくまでわたしの意見に過ぎませんし、現実的にはチューナーも搭載していないのに高額なテレビなど売れないかも知れません。が、チューナーや録画機能より入力端子が豊富に欲しい、スマート機能や3Dより高画質でさえあればいいという需要は絶対に存在します。余計なもののないテレビ、という選択肢がAVマニアにあってもいいとは思います。だからこそ、有機ELやCrystalLEDの技術を持つソニーにはまだまだ期待しているのですが、どうも今のままでは期待とは逆の方向に向かいかねません。マニア向け最優先にしてくれ、とは言えませんが、そういう道も開いて欲しいものです。