ウチは商売をやっており、そのため当然ながら電話番号は公開されています。それゆえに不特定多数の人から電話が掛かってくるのは当たり前ですが、その際電話のディスプレイを最低限確認するのが習慣となっています。知っている人の電話番号なら心の準備をして出られますし(わたしは友人・知人の電話番号を基本全部覚えています、まぁ友人の場合7:3でPHSにかけてくる方が多いですが)、070・090で始まる知らない電話番号ならお客さんもしくはそれになる可能性のある、店に用事のある人を前提にでます。0120とか03・06とかならほぼ100%営業の電話ですから「ああ、商売の最中なのに邪魔だ、さっさとあしらって切ろう」という気ででますし。もうナンバーディスプレイはあって当たり前ですが、意識して使うと何かと便利です。
かかってくる電話の9割は携帯電話、残りのほとんどは営業の電話なので、まず間違いなくデジタル化されているために電話番号が電話機のディスプレイに表示されます。そのため、今時"非通知"と表示される電話が掛かってくるのは大変珍しく、この時は何を前提に出ればよいのか迷ってしまいました。
k「(気を取り直して)ハイ、○○です」
電「・・・(なかなか何も言わない)・・・ゴホッゴホッ」
k「あの、ご用件は何でしょうか」
電「(しゃがれ声で)あ、失礼。××(人名呼び捨て)?」
k「はい?(ついものすごく怪しんだ声で)」
電「(ガチャンと切れる)」
普通なら間違い電話か何かと解釈するかも知れません。ですが、わたしは悟りました。ああ、詐欺電話だな、と。
先の××という人名、多分わたしの名前を想定したものだと思います。が、読み方が違ったのです。前にも書きましたが、わたしの本名は子供のころいじめに合うほど変わったものです。読み方自体は単純なのですが、人名として字面を見て真っ先に思いつくのが正しいものじゃないのですね。具体的には"音読み"するんです。日本で名前と認識されやすい読み方は、おきまりのパターンを除けば大抵"訓読み"なので知らない人が見ると訓読みしてしまうのですよ。
しかも先の電話で読んだ名前は呼び捨てでした。もちろんわたしの名を呼び捨てする人間は何人もいます。よくある名字呼びより名前呼びの方が他人と区別しやすいとして名前を呼び捨てにするやつも多いですが、多分わたしの名前の漢字なんぞ家族を除いて誰も覚えちゃいません。わたしも同じです。携帯電話に友人の名前と電話番号等は登録してありますが、漢字は適当に書いているやつが半分です。それくらいでいちいち問い合わせるのも面倒でしたし、わたしが分かればそれでいいんですよ。普段、面を合わせて言葉として口に出す名前が通ればそれでいいのであって、漢字の組み合わせなんて二の次です。従って、名字ではなく名前を呼び捨てにされる程度に親しい間柄なのに名前の漢字を「××」と訓読みにする人間は、この地球上に一人も存在しないはずです。それをやった時点でバレバレなんです。そもそもまず「ゴホッゴホッ」から入ってくるのがあやしさ満点。多分切られさえしなければ
電「○○なんだけどさ」
k「声が違うじゃないか」
電「風邪をひいてしまって声が変わってるんだよ」
というお約束の返しが待っていたのでしょう。普段携帯電話ばかり使っている人は電話越しの声だけだと個人区別し難いと思っているでしょうが、それは携帯電話が適当な音声パターンに変換されて送信されるので人の区別が付きにくい(その変換される声のパターンが親子で全く同じなため、当店は電話第一声で判別不可能な店として一部で有名)のに対し、据え置き電話は音声がもっとはっきり聞き取れるので風邪声くらいじゃゴマカシ効かないんですけどね。いきなり怪しむ声で応答しなければ、もっと相手の応答パターンを聞きだしてさらし者に出来たのに、残念。まぁ情報が不足している点で詐欺と言っても下の下でしょうけど。ちなみにこうした電話はたまにですがそこそこありまして、名前呼びの時点でみんなバレてます。
一時とても本当にあるとは思えない漢字の使い方やセンスで子供に付けられた名前が「DQNネーム」と呼ばれて嘲笑の対象になっていましたが、マスコミなどによって「キラキラネーム」という呼び方が別に命名されてから妙に範囲が広がり、単に自分が真っ先に思いついた呼び方と違う読み方をする名前を全部「キラキラネーム」扱いしている人も見られるようになってきた感があります。なかには「名前の読み方を規制しろ」なんて過激がことを言う人もいるようですが、個人的にはそういうちょっと外れた読み方による名前の付け方は決して悪くないことだと思ってます。電話詐欺が通用しない分詐欺に合いづらくなりますし、覚えてもらいやすい。ヘタに今風にこだわったり、ゲームや映画のキャラクターの影響で勢いで付けて後で恥ずかしくなるような名前でさえなければ読み方など少し変わっていた方がいいとさえ思います、当人からすれば。ただ、漢字の使い方に関してはあまり凝らない方がいいかと。どうせ漢字で名前を覚えてもらうわけじゃないし。凝るなら古風ですが画数による運気とかそっちのほうかなぁ。
かかってくる電話の9割は携帯電話、残りのほとんどは営業の電話なので、まず間違いなくデジタル化されているために電話番号が電話機のディスプレイに表示されます。そのため、今時"非通知"と表示される電話が掛かってくるのは大変珍しく、この時は何を前提に出ればよいのか迷ってしまいました。
k「(気を取り直して)ハイ、○○です」
電「・・・(なかなか何も言わない)・・・ゴホッゴホッ」
k「あの、ご用件は何でしょうか」
電「(しゃがれ声で)あ、失礼。××(人名呼び捨て)?」
k「はい?(ついものすごく怪しんだ声で)」
電「(ガチャンと切れる)」
普通なら間違い電話か何かと解釈するかも知れません。ですが、わたしは悟りました。ああ、詐欺電話だな、と。
先の××という人名、多分わたしの名前を想定したものだと思います。が、読み方が違ったのです。前にも書きましたが、わたしの本名は子供のころいじめに合うほど変わったものです。読み方自体は単純なのですが、人名として字面を見て真っ先に思いつくのが正しいものじゃないのですね。具体的には"音読み"するんです。日本で名前と認識されやすい読み方は、おきまりのパターンを除けば大抵"訓読み"なので知らない人が見ると訓読みしてしまうのですよ。
しかも先の電話で読んだ名前は呼び捨てでした。もちろんわたしの名を呼び捨てする人間は何人もいます。よくある名字呼びより名前呼びの方が他人と区別しやすいとして名前を呼び捨てにするやつも多いですが、多分わたしの名前の漢字なんぞ家族を除いて誰も覚えちゃいません。わたしも同じです。携帯電話に友人の名前と電話番号等は登録してありますが、漢字は適当に書いているやつが半分です。それくらいでいちいち問い合わせるのも面倒でしたし、わたしが分かればそれでいいんですよ。普段、面を合わせて言葉として口に出す名前が通ればそれでいいのであって、漢字の組み合わせなんて二の次です。従って、名字ではなく名前を呼び捨てにされる程度に親しい間柄なのに名前の漢字を「××」と訓読みにする人間は、この地球上に一人も存在しないはずです。それをやった時点でバレバレなんです。そもそもまず「ゴホッゴホッ」から入ってくるのがあやしさ満点。多分切られさえしなければ
電「○○なんだけどさ」
k「声が違うじゃないか」
電「風邪をひいてしまって声が変わってるんだよ」
というお約束の返しが待っていたのでしょう。普段携帯電話ばかり使っている人は電話越しの声だけだと個人区別し難いと思っているでしょうが、それは携帯電話が適当な音声パターンに変換されて送信されるので人の区別が付きにくい(その変換される声のパターンが親子で全く同じなため、当店は電話第一声で判別不可能な店として一部で有名)のに対し、据え置き電話は音声がもっとはっきり聞き取れるので風邪声くらいじゃゴマカシ効かないんですけどね。いきなり怪しむ声で応答しなければ、もっと相手の応答パターンを聞きだしてさらし者に出来たのに、残念。まぁ情報が不足している点で詐欺と言っても下の下でしょうけど。ちなみにこうした電話はたまにですがそこそこありまして、名前呼びの時点でみんなバレてます。
一時とても本当にあるとは思えない漢字の使い方やセンスで子供に付けられた名前が「DQNネーム」と呼ばれて嘲笑の対象になっていましたが、マスコミなどによって「キラキラネーム」という呼び方が別に命名されてから妙に範囲が広がり、単に自分が真っ先に思いついた呼び方と違う読み方をする名前を全部「キラキラネーム」扱いしている人も見られるようになってきた感があります。なかには「名前の読み方を規制しろ」なんて過激がことを言う人もいるようですが、個人的にはそういうちょっと外れた読み方による名前の付け方は決して悪くないことだと思ってます。電話詐欺が通用しない分詐欺に合いづらくなりますし、覚えてもらいやすい。ヘタに今風にこだわったり、ゲームや映画のキャラクターの影響で勢いで付けて後で恥ずかしくなるような名前でさえなければ読み方など少し変わっていた方がいいとさえ思います、当人からすれば。ただ、漢字の使い方に関してはあまり凝らない方がいいかと。どうせ漢字で名前を覚えてもらうわけじゃないし。凝るなら古風ですが画数による運気とかそっちのほうかなぁ。