H.264を劣化なしで半分に圧縮？　

ゆうべ寒いのでエアコンをつけたら室外機から異音。｢まずい、壊れたか？｣と慌てて調べてみるとなんのことはない、ファンの周辺部分に昼間溶けた雪が氷になってくっついていて、それが回転するファンに当たって音を出していただけでした。棒でつついて氷を全部落とせば万事解決！
と、｢暖冬｣の予想と月初めの暖かさをあざ笑うような寒さと雪に埋もれる生活が続いている状態にちょっと参っております、お客さんもあまり来なくなりますし。

ちょっと面白そうな話。CRI･ミドルウェアというソフトメーカーが｢動画を劣化なしで1/2にする｣ミドルウェアを発表したそうです。

CRI、動画を劣化なしで1/2に圧縮する「CRI DietCoder」を提供開始

CRI･ミドルウェアの名がかたるようにこのメーカーはもっぱらほかのアプリケーションソフトを映像や音声の面から支える組み込み用ソフトを提供するところで、もう一つ馴染みが薄いメーカーさんであります。わたしもSpursEngineの時にソフトを提供した時に聞きおよんだくらいですね。あの時もCUI動作というちょっとハードルの高いものでしたし。
動画を劣化なしで1/2というのは魅力的で面白そうではあります。ただ｢劣化なし｣と断言する一言が少し気になりますね。｢ほぼ劣化なし｣で1/2は新コーデックの時にはよく使われる文句で、その比較対象はたいていMPEG2だったりするのですが、今回はその"ほぼ"がないのです。
で、メーカーサイトへ行って調べてみると、入力も出力も｢H.264/AVC｣となっています。最初にリンク先の記事を見たときはなんとなく｢従来のH.264/AVCに比べて1/2｣かと思っていたのですが、再圧縮をかけるわけでもないみたいですね。昔2層のDVDを一層のDVDサイズにほぼ再圧縮なしで変換するソフトがはやったことがありますが、やっていることとしてはあれに近いのではないかと予想されます。あくまで配信の際に一度この｢CRI DietCoder｣を通すことでサイズを半分にして送信できる、というものでしょう。
おそらく我々の知らないところでいつの間にか使われている、というたぐいになるかと思います。個人的には容量を半分にできるのなら元データの容量を二倍にして画質をやや上げつつCRI DietCoder経由で送信してほしいと思うところですが、まぁそういう使われ方をすることはないでしょうね。と、言うわけでもう一つわたしら向きじゃないかなぁと言うところです。まぁimpressの紹介もPC系じゃなくGAMEWATCHだし。