12月も30日となってきましたので、恒例により、本日本項目が今年最後のエントリーとなります。
以前ならここで過去記事、過去事件をまとめて一年を振り返る・・・とやっていたんですが、この2~3年は特筆すべきものがなく、またAV系事件を記録に残すエントリーもあまり書かなくなっているので、今年も個人的主観による大雑把な振り返りだけにしておきます。
今年はなんと言ってもモバイル通信の「3日制限」に振り回された年でした。昨年長年愛用していたWiMAXが「2+は3日制限導入」を宣言したため、店頭で「3日制限はありません」と何人もの販売員から話を聞けたために移籍を決意してワイモバイルの305ZTを買ったのがおよそ一年前。今年の春頃までは快調そのもので、2年しばりが終わっても使い続ける気マンマンだったのが、4月に入って特に宣言もなく、加入者全員に対して強引に3日/1GB制限を実施開始。ネット上では不満爆発で非難が殺到しましたがワイモバイルは無視を貫き続けました。動画サイトが一定の時間だけ使用容量に関係なく制限を喰らうという"通信の最適化"による不満はそれ以前からありましたが3日制限がないことでそれと比べれば・・・と見過ごされていましたが、3日制限開始後も変わらず"通信の最適化"は続いたためにさらに不満は高まり、中には解約手数料なし、ルーターも返品扱いで支払いなしという解約を行った方もいたようですが、大っぴらにはならず。ワイモバイルもそうした不満ユーザーに対してはマニュアルを作ったのか、305ZT関連の解約などは事務的機械的な対応しかしないようになってしまいました。
一方、UQのWiMAX2+も宣言はしていたにも関わらず3日/3GB制限は予定の4月を過ぎても実施されず、305ZTに不満を持ったユーザーの受け皿となっていましたが、軽い宣言を踏まえた上で実施が始まったのが5月の終わり。予定より遅れただけで宣言にあった実施にも関わらずネット上ではユーザーの非難殺到。305ZTと違って"便乗非難"の割合が少なからず見受けられたようにも感じましたが、UQは非難を真摯に受け止め、制限速度を1Mbps前後から最大6Mbps前後(非公開のため推定)まで引き上げることで事態を沈静させました。ただ「一時的」であることは変わらないため、いつやめてもおかしくないのですが、ワイモバイルが新型の502HWにおいてのみ、WiMAX2+並の速度制限(ワイモバイル系用語で言うところの"速度制御")に引き上げてきたため、やめづらくなっているのが幸いと思われます。
一方、わたしは冬のころの良かったワイモバイルの復活にわずかな期待をかけ、3日制限という不便な環境を我慢しながら使い続けていたのですが、秋になって限界に達し、3日制限がないMVNOへの移籍を決意。ちょうどキャンペーン期間中でもあり、勧められたmineoに決めました。MVNOは遅い、というイメージがあったのでPCのネット接続を目的とするわたしの利用環境には合わないという気がしていたのですが、使って見ると確かにベンチマーク上での数字は良くないものの、モバイルPCでの利用なら、少なくとも速度制限くらった305ZTをはるかに上回って遅さを感じない程度の環境は確保出来ましたし、3日制限がないから1日で1GB使った翌日も変わらない速度をキープしてくれます。極端に遅くなる時間帯は存在しますが、わたしは利用しない時間帯ですから全く問題ありません。契約容量が余れば翌月へ繰り越しもしてくれます。月に数日の利用で、月間使用容量と利用時間帯がほぼ決まっているわたしには価格のお手頃感もあってピッタリのサービスでした。
今年は何回ワイモバイルへの不満や怒りを書き連ねたか分かりません。ウチは何のブログなんだと思うくらいには同じ事を書き続けましたが、多分今回が最後でしょう。twitterに割り込んでくるウザったいワイモバイル公式もブロックの対象(わたしのアカウントで唯一)にしましたし、もうPHS業者以外の扱いでワイモバイルに関わることはありませんから。
一方そうした不満の受け皿の一角を担うMVNOですが、来年は厳しくなっていくことが予想されます。それは(自分らが使うから気になって仕方ないのでしょうが)総務省がMNOキャリアに直接、スマホの料金や割引込みの契約、「継続利用は損」になるMNP引き込み合戦に対し改善するよう指導を入れてきたからです。これに対してソフトバンクが言い出したプランが「月1GB5000円」という、どこが値下げなのか分からないお得感ゼロのもの。名目上「利用者の過半数が足りる」容量である1GBは用意するけど、わざと割高感を出してもっと料金の高いプランと比べさせてそっちに誘導する、見せかけプランになるのが目に見えています。それどころか通常プランの容量削減・通話プラン強制セットと言った実質的値上げや、MVNO業者への圧力で3日制限の義務化による相対的MNOの立場向上といった改悪が行われるかも知れません。談合独占市場を握った業者がたかが総務省の指導くらいで本当の"改善"を実施するわけがないですからね。むしろ横並び値上げのチャンスと見て大幅な制度改定を行ってくると思います。それでも人はスマホから離れないだろうとタカはくくっているでしょうし。反対意見もあるでしょうが、電波が総務省管轄による割り当て制なのを緩和し、ある程度自由化されない限り値上げはあっても値下げはないと思ってます。
テレビ業界に対しては予言しますが、来年は政治レベルでのテコ入れが行われるでしょう。今年はシャープ・東芝の二社が不振でシャープは液晶の製造、東芝はテレビの海外からは撤退して国内に専念するがそれも大幅に製造台数を減らすなどテレビ製造に関してマイナスなニュースが目立ちました。「4Kテレビ好調」という報道がたびたびなされたのは覚えていますが、いずれも「金額ベース」を前提としたもので、ようするに安いテレビが売れないので金額の高い4Kテレビが少しでも売れれば金額ベースでの占有率は高まるという、当たり前の話を隠してなされた「テレビ不調」を伝えるものでした。その4Kテレビも来年にはHDR規格が統合されるため、現在売られているテレビの大半はただ解像度が高いだけで今後の映像規格に対応できないものばかりなので"買ってはいけない"製品になっちゃってます。有機ELテレビ待望の商品化という明るいニュースはありましたが、日本で展開しているほとんど唯一の海外メーカー、LGだけが販売しているという点はやはり気に入りません。2020年のオリンピックまでに国内でUHDTV(4Kおよび8Kテレビ)を普及させ、海外からやってくるテレビ関係者の見本市にし、海外での4K8K放送規格の覇権を握る・・・。半分はわたしの想像ですが、おそらく総務省および日本放送協会を始めとするテレビ関係者が想定しているシナリオはこうなんだろうと推測出来ます。そのためにはテレビはどんどん売れる商品でなければなりませんし、国内メーカーにはどんどん設備投資して製造してもらわなければなりません。なにせデジタル放送入れかえという入れ食い市場を国内メーカーに独占させるため、B-CASや規制を悪用して海外メーカーのほとんどを日本市場から追放してしまい、誰も戻ってこなくなったのですから。よって来年は、新聞と同じく「国民の知る権利を守るため」として所謂”スマートテレビ”の消費税率据え置きや、エコポイントもしくは同等品の再来、放送関係者救済のための電波料の引き下げ、テレビ開発による法人税優遇などもあるかも知れません。そのうちのいくつかは積極的に国民に知らされ、代わりに大半は全く知られることなく実施されるでしょう。その結果、我々が安くて良い"モニター"を手に入れることが出来れば何をやろうと大歓迎なのですが、画質よりも作りやすさを優先するでしょうから液晶一色は変わらず、改良点も「進んで欲しいのはそっちの路線じゃない」点が強化されたテレビが市場よりも報道を賑わせるでしょうね。
PC関係。もう録画関係の進歩がなくなってずいぶん経ちますが、代わりにWindows10が世間に旋風を巻き起こしました。Windows7/8.1ユーザーには無償でアップデートをを提供するという扱いで新しいもの好きのユーザーがいち早くアップデートを実施したところ、なんとWindows7/8.1用ドライバは使えるものの一ヶ月経つと使えなくなるという仕様が後になって発覚。混乱を巻き起こしました。幸いPC録画ユーザーの多くが使っているアースソフトのPT1/2/3用の対策ドライバは比較的早くリリースされたために事態は大きくならずに済みましたが、その結果Windows10への移行をためらう人が増えたように思います。特に手放せないマイナーハードを使っていて、いまなおWindows10対応を謳ったドライバが出た形跡がない場合などは、まさに「タダより高いものはない」になってしまう可能性が高く、移行を拒否する原因にもなっていると思います。
機能面を見るとIntelハードにおいては新CPUや新規格のSSDなども登場しましたが、思ったほど一斉に飛びついた、という感じはしません。H.265への対応など面白い面は多いのですが、結局IntelCPUに対して旧来型の機能、つまり従来型ベンチマークソフト上での数字が向上する部分以外の機能を期待する人があまりいないということなのでしょう。最近はとうとうIntel自身すら旧型ベンチマークソフトに対してケチを付けるようになってきましたし、新しいことをやろうとするメーカーと動きたくないユーザーの間の溝は深いようです。かと言ってAMDはマイナーチェンジに留まりすぎる気はします。確かにFluidMotionVideoは良かったですが、そろそろAMDユーザーにとっては「当たり前」でしかなくなってきて、かえって買い換える気を失わせるものになってしまっていますから。そういう点では、今だからこそ言いますが年末にリリースされた「RADEON SOFTWARE」で動画関係の弄る項目を大幅に減らしてしまったのはちょっとガッカリさせられる改定点でした。動画関連も画質関連と同じくCatalyst形式の補正を残して欲しかったです。
そう言えば今年はとうとう一台もPCの組み立てや中身の取り替えをしませんでした。やったのはHDDの交換だけです。買う気だったCore i7 6700が買えなかったのが一番大きいですが、わたしの利用環境ではそろそろPCも枯れた存在になりつつあるような気がします。
そういうこともあって、今年の"ベスト買い"は間違いなくBungbungameのPhoton2でした。すでに旬を過ぎてからの登場、いまだに正式販売がない、結局A10搭載の上級モデルは出なかったなど売り方としては最悪でしたが、本体の満足度は購入金額を大きく超えるものでした。内蔵GPUの上級機譲りの動画再生能力の高さとそれを生かせる発色・解像感の高い内蔵液晶ディスプレイの組み合わせはモバイルPC最高ランクの動画再生を実現してくれ、サブPCとしては言うことありません。強いて難点を言うならFluidMotionには対応出来なかったことと、GPS機能がないことくらいです。最近は機能的にははるかに上回るKaveriを搭載した本来のサブ機であるThnkpadE455が、内蔵液晶の発色の悪さや滲みがPhoton2と比べるとひどいのが気になって仕方なく、モバイル用途でなくても出番をPhoton2に奪われてしまっています。ツボにはまる人なら最高のモバイルPCです。ただ、本体が言うことないのに対して専用オプションのキーボードはあまり頂けません。配列が慣れないと厳しいのは前にも書きましたが、最近はなぜか充電用MicroUSBのコネクタを少し曲げて入れないとうまく充電できなくなってしまっています。しばらくUSB3.0コネクタを充電用に使っていたのですが、それでは充電ランプが点灯しなくなってしまいました。使えないわけではないのですが、Photon2を買おうと思っている人はキーボードに関しては少し考えた方が良いと思います。
ベスト買いの次点は先に挙げたmineoのSIMですね。Photon2を押しのけられないのは、本来これを買わない展開が一番よく、少なくとも一年前にはMVNOのSIMを買うという展開を夢にも思っていなかったからです。
今年はブログ開始から10年という節目の年でした。それもあってすっかり更新頻度が低くなり、ダラダラしたものばかりになってしまいました。それでも読んで居頂く方、本当にありがとうございます。来年はこういう展開が改善するかどうかは分かりませんが、緊急事態にでもならない限りもうちょっと続けますのでおつきあい頂けたら幸いです。
以前ならここで過去記事、過去事件をまとめて一年を振り返る・・・とやっていたんですが、この2~3年は特筆すべきものがなく、またAV系事件を記録に残すエントリーもあまり書かなくなっているので、今年も個人的主観による大雑把な振り返りだけにしておきます。
今年はなんと言ってもモバイル通信の「3日制限」に振り回された年でした。昨年長年愛用していたWiMAXが「2+は3日制限導入」を宣言したため、店頭で「3日制限はありません」と何人もの販売員から話を聞けたために移籍を決意してワイモバイルの305ZTを買ったのがおよそ一年前。今年の春頃までは快調そのもので、2年しばりが終わっても使い続ける気マンマンだったのが、4月に入って特に宣言もなく、加入者全員に対して強引に3日/1GB制限を実施開始。ネット上では不満爆発で非難が殺到しましたがワイモバイルは無視を貫き続けました。動画サイトが一定の時間だけ使用容量に関係なく制限を喰らうという"通信の最適化"による不満はそれ以前からありましたが3日制限がないことでそれと比べれば・・・と見過ごされていましたが、3日制限開始後も変わらず"通信の最適化"は続いたためにさらに不満は高まり、中には解約手数料なし、ルーターも返品扱いで支払いなしという解約を行った方もいたようですが、大っぴらにはならず。ワイモバイルもそうした不満ユーザーに対してはマニュアルを作ったのか、305ZT関連の解約などは事務的機械的な対応しかしないようになってしまいました。
一方、UQのWiMAX2+も宣言はしていたにも関わらず3日/3GB制限は予定の4月を過ぎても実施されず、305ZTに不満を持ったユーザーの受け皿となっていましたが、軽い宣言を踏まえた上で実施が始まったのが5月の終わり。予定より遅れただけで宣言にあった実施にも関わらずネット上ではユーザーの非難殺到。305ZTと違って"便乗非難"の割合が少なからず見受けられたようにも感じましたが、UQは非難を真摯に受け止め、制限速度を1Mbps前後から最大6Mbps前後(非公開のため推定)まで引き上げることで事態を沈静させました。ただ「一時的」であることは変わらないため、いつやめてもおかしくないのですが、ワイモバイルが新型の502HWにおいてのみ、WiMAX2+並の速度制限(ワイモバイル系用語で言うところの"速度制御")に引き上げてきたため、やめづらくなっているのが幸いと思われます。
一方、わたしは冬のころの良かったワイモバイルの復活にわずかな期待をかけ、3日制限という不便な環境を我慢しながら使い続けていたのですが、秋になって限界に達し、3日制限がないMVNOへの移籍を決意。ちょうどキャンペーン期間中でもあり、勧められたmineoに決めました。MVNOは遅い、というイメージがあったのでPCのネット接続を目的とするわたしの利用環境には合わないという気がしていたのですが、使って見ると確かにベンチマーク上での数字は良くないものの、モバイルPCでの利用なら、少なくとも速度制限くらった305ZTをはるかに上回って遅さを感じない程度の環境は確保出来ましたし、3日制限がないから1日で1GB使った翌日も変わらない速度をキープしてくれます。極端に遅くなる時間帯は存在しますが、わたしは利用しない時間帯ですから全く問題ありません。契約容量が余れば翌月へ繰り越しもしてくれます。月に数日の利用で、月間使用容量と利用時間帯がほぼ決まっているわたしには価格のお手頃感もあってピッタリのサービスでした。
今年は何回ワイモバイルへの不満や怒りを書き連ねたか分かりません。ウチは何のブログなんだと思うくらいには同じ事を書き続けましたが、多分今回が最後でしょう。twitterに割り込んでくるウザったいワイモバイル公式もブロックの対象(わたしのアカウントで唯一)にしましたし、もうPHS業者以外の扱いでワイモバイルに関わることはありませんから。
一方そうした不満の受け皿の一角を担うMVNOですが、来年は厳しくなっていくことが予想されます。それは(自分らが使うから気になって仕方ないのでしょうが)総務省がMNOキャリアに直接、スマホの料金や割引込みの契約、「継続利用は損」になるMNP引き込み合戦に対し改善するよう指導を入れてきたからです。これに対してソフトバンクが言い出したプランが「月1GB5000円」という、どこが値下げなのか分からないお得感ゼロのもの。名目上「利用者の過半数が足りる」容量である1GBは用意するけど、わざと割高感を出してもっと料金の高いプランと比べさせてそっちに誘導する、見せかけプランになるのが目に見えています。それどころか通常プランの容量削減・通話プラン強制セットと言った実質的値上げや、MVNO業者への圧力で3日制限の義務化による相対的MNOの立場向上といった改悪が行われるかも知れません。談合独占市場を握った業者がたかが総務省の指導くらいで本当の"改善"を実施するわけがないですからね。むしろ横並び値上げのチャンスと見て大幅な制度改定を行ってくると思います。それでも人はスマホから離れないだろうとタカはくくっているでしょうし。反対意見もあるでしょうが、電波が総務省管轄による割り当て制なのを緩和し、ある程度自由化されない限り値上げはあっても値下げはないと思ってます。
テレビ業界に対しては予言しますが、来年は政治レベルでのテコ入れが行われるでしょう。今年はシャープ・東芝の二社が不振でシャープは液晶の製造、東芝はテレビの海外からは撤退して国内に専念するがそれも大幅に製造台数を減らすなどテレビ製造に関してマイナスなニュースが目立ちました。「4Kテレビ好調」という報道がたびたびなされたのは覚えていますが、いずれも「金額ベース」を前提としたもので、ようするに安いテレビが売れないので金額の高い4Kテレビが少しでも売れれば金額ベースでの占有率は高まるという、当たり前の話を隠してなされた「テレビ不調」を伝えるものでした。その4Kテレビも来年にはHDR規格が統合されるため、現在売られているテレビの大半はただ解像度が高いだけで今後の映像規格に対応できないものばかりなので"買ってはいけない"製品になっちゃってます。有機ELテレビ待望の商品化という明るいニュースはありましたが、日本で展開しているほとんど唯一の海外メーカー、LGだけが販売しているという点はやはり気に入りません。2020年のオリンピックまでに国内でUHDTV(4Kおよび8Kテレビ)を普及させ、海外からやってくるテレビ関係者の見本市にし、海外での4K8K放送規格の覇権を握る・・・。半分はわたしの想像ですが、おそらく総務省および日本放送協会を始めとするテレビ関係者が想定しているシナリオはこうなんだろうと推測出来ます。そのためにはテレビはどんどん売れる商品でなければなりませんし、国内メーカーにはどんどん設備投資して製造してもらわなければなりません。なにせデジタル放送入れかえという入れ食い市場を国内メーカーに独占させるため、B-CASや規制を悪用して海外メーカーのほとんどを日本市場から追放してしまい、誰も戻ってこなくなったのですから。よって来年は、新聞と同じく「国民の知る権利を守るため」として所謂”スマートテレビ”の消費税率据え置きや、エコポイントもしくは同等品の再来、放送関係者救済のための電波料の引き下げ、テレビ開発による法人税優遇などもあるかも知れません。そのうちのいくつかは積極的に国民に知らされ、代わりに大半は全く知られることなく実施されるでしょう。その結果、我々が安くて良い"モニター"を手に入れることが出来れば何をやろうと大歓迎なのですが、画質よりも作りやすさを優先するでしょうから液晶一色は変わらず、改良点も「進んで欲しいのはそっちの路線じゃない」点が強化されたテレビが市場よりも報道を賑わせるでしょうね。
PC関係。もう録画関係の進歩がなくなってずいぶん経ちますが、代わりにWindows10が世間に旋風を巻き起こしました。Windows7/8.1ユーザーには無償でアップデートをを提供するという扱いで新しいもの好きのユーザーがいち早くアップデートを実施したところ、なんとWindows7/8.1用ドライバは使えるものの一ヶ月経つと使えなくなるという仕様が後になって発覚。混乱を巻き起こしました。幸いPC録画ユーザーの多くが使っているアースソフトのPT1/2/3用の対策ドライバは比較的早くリリースされたために事態は大きくならずに済みましたが、その結果Windows10への移行をためらう人が増えたように思います。特に手放せないマイナーハードを使っていて、いまなおWindows10対応を謳ったドライバが出た形跡がない場合などは、まさに「タダより高いものはない」になってしまう可能性が高く、移行を拒否する原因にもなっていると思います。
機能面を見るとIntelハードにおいては新CPUや新規格のSSDなども登場しましたが、思ったほど一斉に飛びついた、という感じはしません。H.265への対応など面白い面は多いのですが、結局IntelCPUに対して旧来型の機能、つまり従来型ベンチマークソフト上での数字が向上する部分以外の機能を期待する人があまりいないということなのでしょう。最近はとうとうIntel自身すら旧型ベンチマークソフトに対してケチを付けるようになってきましたし、新しいことをやろうとするメーカーと動きたくないユーザーの間の溝は深いようです。かと言ってAMDはマイナーチェンジに留まりすぎる気はします。確かにFluidMotionVideoは良かったですが、そろそろAMDユーザーにとっては「当たり前」でしかなくなってきて、かえって買い換える気を失わせるものになってしまっていますから。そういう点では、今だからこそ言いますが年末にリリースされた「RADEON SOFTWARE」で動画関係の弄る項目を大幅に減らしてしまったのはちょっとガッカリさせられる改定点でした。動画関連も画質関連と同じくCatalyst形式の補正を残して欲しかったです。
そう言えば今年はとうとう一台もPCの組み立てや中身の取り替えをしませんでした。やったのはHDDの交換だけです。買う気だったCore i7 6700が買えなかったのが一番大きいですが、わたしの利用環境ではそろそろPCも枯れた存在になりつつあるような気がします。
そういうこともあって、今年の"ベスト買い"は間違いなくBungbungameのPhoton2でした。すでに旬を過ぎてからの登場、いまだに正式販売がない、結局A10搭載の上級モデルは出なかったなど売り方としては最悪でしたが、本体の満足度は購入金額を大きく超えるものでした。内蔵GPUの上級機譲りの動画再生能力の高さとそれを生かせる発色・解像感の高い内蔵液晶ディスプレイの組み合わせはモバイルPC最高ランクの動画再生を実現してくれ、サブPCとしては言うことありません。強いて難点を言うならFluidMotionには対応出来なかったことと、GPS機能がないことくらいです。最近は機能的にははるかに上回るKaveriを搭載した本来のサブ機であるThnkpadE455が、内蔵液晶の発色の悪さや滲みがPhoton2と比べるとひどいのが気になって仕方なく、モバイル用途でなくても出番をPhoton2に奪われてしまっています。ツボにはまる人なら最高のモバイルPCです。ただ、本体が言うことないのに対して専用オプションのキーボードはあまり頂けません。配列が慣れないと厳しいのは前にも書きましたが、最近はなぜか充電用MicroUSBのコネクタを少し曲げて入れないとうまく充電できなくなってしまっています。しばらくUSB3.0コネクタを充電用に使っていたのですが、それでは充電ランプが点灯しなくなってしまいました。使えないわけではないのですが、Photon2を買おうと思っている人はキーボードに関しては少し考えた方が良いと思います。
ベスト買いの次点は先に挙げたmineoのSIMですね。Photon2を押しのけられないのは、本来これを買わない展開が一番よく、少なくとも一年前にはMVNOのSIMを買うという展開を夢にも思っていなかったからです。
今年はブログ開始から10年という節目の年でした。それもあってすっかり更新頻度が低くなり、ダラダラしたものばかりになってしまいました。それでも読んで居頂く方、本当にありがとうございます。来年はこういう展開が改善するかどうかは分かりませんが、緊急事態にでもならない限りもうちょっと続けますのでおつきあい頂けたら幸いです。