ちょっと前の話ですが、民放の｢見逃し番組｣を視聴できるアプリ、TVerが開始一か月でダウンロード100万を突破したそうです。
民放5社の無料見逃し配信「TVer」アプリ累計100万ダウンロード突破
このまま定着できるかどうかは分かりませんが、誰も使わなかったのであっと言う間に終了した｢もっとTV｣とはくらべものにならないほど立ち上がりは順調と言えるでしょう。結局一般の人は地上波の番組は金を払って見逃し番組を見るようなシロモノではなく、あくまで無料で見るものという絶対の認識を持っているということです。
ちなみにこのTVer、Android版アプリはただの入り口です。見たい番組があったとしてもクリックしただけでは見られません。各民放が配布しているアプリを局ごとにダウンロードして入れる必要があります。ただ、自動で局アプリを選んで勝手に立ち上げてくれるので楽ではありますね。少なくとも局ごとにアプリを立ち上げて起動したり閉じたりして目的番組を探すよりは何倍も楽です。ストアごとにいちいち別アプリを立ち上げなければ読んだり探したりすることができず、結局軌道に乗り切れていない感のある電子書籍市場も見習ってほしいものです。なお、PC向けはソフトで対応せずに全部ブラウザから視聴する形のため、局を意識する必要すらありません。その代わり生年月や郵便番号を入力させられますが。ということはAndroid版も裏でなんらかの情報があちらに提供されているのでしょうか？ PCだけ年齢･ある程度の住所と言った情報を要求されてAndroidだとなし、はちょっと考えずらいのですが。iOSは使ってないので知らないです、ちなみに。
そういううさん臭さはあっても、いろいろと画期的な部分は少なくありません。何よりわたしの地元は地上波にテレビ東京系列がないのですが、TVer経由だとアップされている番組が普通に視聴できます。以前の民放の発想なら放送地域を絞ることを何より最優先して、先の住所から絞って｢お住まいの地域ではこの局の番組は視聴できません｣とかメッセージを返してはじいてしまったでしょう。それをやらなくなったあたり、以前の難視聴向け衛星放送再送信の時とは地上波民放の考え方もだいぶ変わってきたようです。もっとも、アップされている番組はどうでもいい連続バラエティかドラマがほとんどで、単発ものは見当たりません。ただ、気合を入れて探したわけではないので見逃しているだけかも知れませんが。同様の分野であれば地上波だけでなくBSの番組もアップされているあたり、見逃し番組の再送信と言っても続きは放送を見て視聴率アップに結び付けたいが一番な番組ばかりが採用されている感じです。ですがアップされないのなら見なければいいだけでしょう。
あくまでわたしが眺めた範囲の中だけの話ですが、番組を視聴する前の数分を除き、番組中のCMはカットされています。わたしが地上波を見なくなった大きな理由の一つが視聴中の思考をぶった切る"イライラCM入れ"くらいしか演出を知らないディレクターが作ったバラエティばかりになってしまったからですが、少なくともそういうイライラ感からはある程度開放されます。眺めてみるとTVer経由で見られる番組のほとんどは高画質もいらない、集中力も要らない見飛ばし番組ばかり。もちろん保存価値もありませんから録画する必要もなく、リアルタイムで少しでも早く見たいと思うのでなければ放送で見ずに配信で"ながら見"するだけで十分という気がします。今後どんどん地上波は価値がなくなっていくかも知れません。
それでも地上波に価値が残るとしたら、やはり配信に対しての放送の絶対的優位をもっと便利にすることしかありません。一つはニュースのようなある程度の速報性と情報量を求められる番組の方に力を入れること。もう一つは録画を開放することです。配信に対する懸念は以前も書きましたが保存性にあります。自由さもありませんが、代わりに原則一度しか配信されない放送の録画が自由に行えるのならそれは大した問題にはなりません。どうせ今地上波でもBSでも行われている、日本だけで行われている不自由な録画方式を強行させた連中は、それがお金儲けにつながらなかったことで尻尾を巻いて逃げてしまっているのです。あとは放送局がその気になるだけ、不自由方式対応レコーダーだって余計な情報さえ入れなければ自由な録画はすぐにでも可能なものばかりなのですから、すぐにでも実施できます。放送外地域でも配信で視聴できる状態を見る限り、放送側の意識は以前とは変わっているのは間違いありません。あとはこちらにも踏み出すことを期待しましょう。もう地上波は放送界の中だけならともかく社会全体を見ればもう絶対王者じゃないのですから、歩み寄らなければ生き続けられませんよ。もっとも、不自由がイヤでレコーダーを全く使わなくなったわたしなどは何をやっても気が付かないでしょうが。
民放5社の無料見逃し配信「TVer」アプリ累計100万ダウンロード突破
このまま定着できるかどうかは分かりませんが、誰も使わなかったのであっと言う間に終了した｢もっとTV｣とはくらべものにならないほど立ち上がりは順調と言えるでしょう。結局一般の人は地上波の番組は金を払って見逃し番組を見るようなシロモノではなく、あくまで無料で見るものという絶対の認識を持っているということです。
ちなみにこのTVer、Android版アプリはただの入り口です。見たい番組があったとしてもクリックしただけでは見られません。各民放が配布しているアプリを局ごとにダウンロードして入れる必要があります。ただ、自動で局アプリを選んで勝手に立ち上げてくれるので楽ではありますね。少なくとも局ごとにアプリを立ち上げて起動したり閉じたりして目的番組を探すよりは何倍も楽です。ストアごとにいちいち別アプリを立ち上げなければ読んだり探したりすることができず、結局軌道に乗り切れていない感のある電子書籍市場も見習ってほしいものです。なお、PC向けはソフトで対応せずに全部ブラウザから視聴する形のため、局を意識する必要すらありません。その代わり生年月や郵便番号を入力させられますが。ということはAndroid版も裏でなんらかの情報があちらに提供されているのでしょうか？ PCだけ年齢･ある程度の住所と言った情報を要求されてAndroidだとなし、はちょっと考えずらいのですが。iOSは使ってないので知らないです、ちなみに。
そういううさん臭さはあっても、いろいろと画期的な部分は少なくありません。何よりわたしの地元は地上波にテレビ東京系列がないのですが、TVer経由だとアップされている番組が普通に視聴できます。以前の民放の発想なら放送地域を絞ることを何より最優先して、先の住所から絞って｢お住まいの地域ではこの局の番組は視聴できません｣とかメッセージを返してはじいてしまったでしょう。それをやらなくなったあたり、以前の難視聴向け衛星放送再送信の時とは地上波民放の考え方もだいぶ変わってきたようです。もっとも、アップされている番組はどうでもいい連続バラエティかドラマがほとんどで、単発ものは見当たりません。ただ、気合を入れて探したわけではないので見逃しているだけかも知れませんが。同様の分野であれば地上波だけでなくBSの番組もアップされているあたり、見逃し番組の再送信と言っても続きは放送を見て視聴率アップに結び付けたいが一番な番組ばかりが採用されている感じです。ですがアップされないのなら見なければいいだけでしょう。
あくまでわたしが眺めた範囲の中だけの話ですが、番組を視聴する前の数分を除き、番組中のCMはカットされています。わたしが地上波を見なくなった大きな理由の一つが視聴中の思考をぶった切る"イライラCM入れ"くらいしか演出を知らないディレクターが作ったバラエティばかりになってしまったからですが、少なくともそういうイライラ感からはある程度開放されます。眺めてみるとTVer経由で見られる番組のほとんどは高画質もいらない、集中力も要らない見飛ばし番組ばかり。もちろん保存価値もありませんから録画する必要もなく、リアルタイムで少しでも早く見たいと思うのでなければ放送で見ずに配信で"ながら見"するだけで十分という気がします。今後どんどん地上波は価値がなくなっていくかも知れません。
それでも地上波に価値が残るとしたら、やはり配信に対しての放送の絶対的優位をもっと便利にすることしかありません。一つはニュースのようなある程度の速報性と情報量を求められる番組の方に力を入れること。もう一つは録画を開放することです。配信に対する懸念は以前も書きましたが保存性にあります。自由さもありませんが、代わりに原則一度しか配信されない放送の録画が自由に行えるのならそれは大した問題にはなりません。どうせ今地上波でもBSでも行われている、日本だけで行われている不自由な録画方式を強行させた連中は、それがお金儲けにつながらなかったことで尻尾を巻いて逃げてしまっているのです。あとは放送局がその気になるだけ、不自由方式対応レコーダーだって余計な情報さえ入れなければ自由な録画はすぐにでも可能なものばかりなのですから、すぐにでも実施できます。放送外地域でも配信で視聴できる状態を見る限り、放送側の意識は以前とは変わっているのは間違いありません。あとはこちらにも踏み出すことを期待しましょう。もう地上波は放送界の中だけならともかく社会全体を見ればもう絶対王者じゃないのですから、歩み寄らなければ生き続けられませんよ。もっとも、不自由がイヤでレコーダーを全く使わなくなったわたしなどは何をやっても気が付かないでしょうが。