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新モバイル環境到着その2 AMD搭載タブレットPC、Photon2

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7/8/8.1のキーでアクティベーションできるWindows 10 Build 10565のISOが公開


ちょっと話題となっておりますが、当面は一からOSを入れたいPCでもWindows7や8.1をインストールしなくてもいきなり10をぶっ込めるということで楽になるでしょう。この間10がいきなり起動しなくなったPCはOSを二回入れるのがイヤで8.1のままにしているようなものだし。ただ、一年たっても同じことができるんでしょうか? それができてしまえば実質無料でアップグレード版10をバラまいたと同じことになるので、MSのことだから多分やらないんじゃないかな? インストール用に作成したISOファイルに有効期限が設置されてるかも。もちろん全部推測ですけどね。


と、やられてもまだまだWindows10に環境を移す気にはなりません。ウチの主力は相変わらず8.1です。そしてそのWindows8.1のバリエーションであるWith bingを搭載したPCを一台、買ってしまいました。一年も前から取り上げていたBungbungameのPhoton2です!! 当初の予定では昨年中にも発売するはずだったのですが伸びに伸び、現在でも正式販売はまだなんですが、問い合わせた人に限って売ってくれるという細々とした販売システムをとっています。特徴はもちろんWindows機でありながらCPUにIntelでなくAMD製のAPU、コードネームMullinsを採用している点。しかし問題なのは発表から一年を経過しているにも関わらずその間に一台も同様にAMD製Mullinsを採用したPCが出なかった、ということなんですが。あまり景気のいい話が聞こえてこないAMDだけにせめてもうちょっと市場に製品を出してほしいところです。


さて届きましたPhoton2.
黒いケース入り。バルクみたいな梱包で送られてくると予想してましたがキチンとしてます。


本体です。タブレット形式ですからずいぶんとシンプルです。形はそこそこスリムでスッキリとし、野暮ったさは感じません。

さて、このPhoton2を買った最大の理由をまず調べてみましょう。それは本体の重量。初期情報はちょっと混乱気味で「キーボード込み」として本体重量580gが記載されていましたが、さすがにそれはないだろうと予想はされていました。その謎が今とけます。

そしてウチの測りが計測したところ、本体のみの重量は      

580g!!

ああ、やっぱり本体のみの重さでした。まぁそりゃそうだ。ただし、580gは十分軽いと思います。わたしは手続きのゴタゴタがあって売ることができなかったiPad(Apple.incはホント面倒くさい)。Airになる一世代前のものを持っているのですが、これが630gくらいありますのでこれより軽いのですから上等です。



今回はキーボードをセットで購入しました。Photon2を納める専用ケースと一体となっており、キーボードだけ外すことができません。このキーボードとカバーで500gくらいあり、本体と合わせると1kbを少し超えるくらいの重さになります。11.6インチというサイズを考えるとそれほど軽いわけではないですが、ちょっと厚めのカバー込みですから機械部分だけなら十分軽いと思います。



キーボード+カバーはこんな感じ。特に箱にも入らず、バルク梱包で一緒送られてきました。


カバーの裏を折りたたんで本体を斜めに設置するのに使います。これはまぁいいんですが、このような置き方だとPhoton2の裏側に書かれているAMDのロゴが全く見えません。残念。

本体とキーボードカバーのセットでお値段44900円。キーボードカバーなしだと39900円でした。十分安いと思います。他に付属品はタッチペン(電池方式)、電源アダプタ、MicroUSB変換アダプタ、MicroUSB⇔USBケーブル、MicroUSB版USBメモリ8GB(Bungbungame販売)、マニュアル。

さて、いよいよ起動・・・と思いましたがこれにちょっと手間取りました。同時購入したキーボード、BlueTooth接続タイプなんですよ。USBコネクタがついているのでてっきり両対応かと思いましたが、USBは単なる電力供給&充電用でした。ちなみにキーボードについているUSBコネクタは3.0の周辺機器によくある穴が横に二か所に分かれているマイクロBコネクタなんですが、このケーブルは付属していませんので、先の付属品であるMicroUSBのケーブルを穴の大きい方にさして利用するようです。まぁそれはいいとして、このキーボードはPhoton2専用であるにも関わらず初期設定状態では認識されないんです。つまりWindows8.1の初期設定に使えません。したがって別途USBキーボードを変換アダプタ経由で接続するか、ソフトキーボードで設定を行う必要があります。初期設定が終わってWindows8.1が起動しても、登録してやらないと専用キーボードは動きません。動かすには

まずキーボードと本体をUSBでつなぎ、電力供給をランプで確認しつつ電源をオン
コントロールパネル(画面右からタップして呼び出したチャームから移動)→ハードウェアとサウンド→デバイスとプリンターと移動し、「デバイスの追加」をタッチ
キーボード側のConnectボタンを長押し。

これで見つけた後、指定される数字を入力し、初めて使えるようになります。この後は電源さえ入れれば勝手に接続されるはずなんですが、稀に見失うことがあるので、先の「デバイスとプリンター」のショートカットを作って"スタートにピン留め"しておくことをお勧めします。また、最初に接続されたときはなぜか英語キーボードとして認識され、一部の記号の入力ができなくなることがあります。わたしのようにパスワードに日本語キーボードじゃないと一発入力が面倒な記号をどこかに入れている人は注意しないと「パスワードが違います」とWindowsが使えなくなる危険性があります。
このキーボード、少しだけ特殊な形式をしています。Enterキーは普通上下二段を使う通常キーの三倍ほどの大きさをしていますが、Photon2のEnterキーは下段一列しかなく、普通のキーの二倍を程度の大きさしかありません。上には本来さらに冗談にあるべき"¥"マークのキーが配置してあります。そして本来"¥"キーがあるはずの部分はBSキーがEnterキーに近い大きさに拡大されています。この配置のため、Enterが押したいときに"¥"を叩いてしまうことが多く、使いやすさという点では合格点は上げられないものとなってしまっています。前使っていたThnkpadx121eは同じ11.6インチながらキーボードはそのサイズを感じさせないほど使いやすく、没頭してキー入力ができたことと比べると少々差がありますね。これはx121eがパームレストのスペースを他の同サイズのノートPCと比べると少しせまくなり、そのスペースをキーが縦長になるために使っているからです。ほんのわずかの差であり、見た目には比べて初めて分かる程度のものですが、それがあの使いやすさにつながっていたのですね。わたしは手が小さいこともあって横幅に余裕があることと使いやすさは直結しませんが、縦幅があると手になじんで使いやすさを感じるタイプなんです。ちょっと話がそれましたが、Photon2はその域には達しなかっておらず、ちょっと残念です。ただキーボードの下に本体がないタブレットということもあってキーにたゆみは感じず、叩きやすいものとなっています。

このPC、Mullinsですから省電力性を重視しており、ベンチマークなどで数字の能力を図るのは野暮というものですからそういう評価はしません。ためしにAndroidのエミュレータなんか動かしてみたら数分で利用するのをあきらめたくらいです。省電力と言う割に少し熱くなりやすく、OSのアップデートファイルのダウンロード程度で裏面の右手部分が少々熱くなります。もちろん大した熱さではなくそのまま長時間もっていても支障はありませんが、少し心配にはなります。
能力は水準には十分達しています。ブラウザで通常の動作をする分にはほとんど問題ありません。ブラウザゲームなども利用すると、スクロールの際に多少引っかかりを感じることもありますが概ね快適です。以前マウスコンピュータから出ていたAMDのZ60を搭載したタブレットはかなり動きが重く、わたしの視点で見てもあまり買う気の起こらないものでしたが、Photon2は十分普通に使えるレベルに達しており、そういう心配はありません。驚いたのは液晶パネルの画質。値段不相応・・・と言うと悪口みたいですが、値段からの推測できる画質を数段超えた発色の良さがあるのです。しまりが良く、フルHDが十分生かせるほど解像感も高い。かなり斜めから見ても劣化を感じず、視野角も十分です。一年前に買ったThnkpadE455はせっかくのフルHD解像度ながら液晶パネルの発色が悪く、かなり設定をいじらないと不自然に見えるものでしたがPhoton2は合格点を超えています。APUに搭載しているGPUはもちろんRADEONですから、特に動画で機能を発揮する画質補正機能はフル使えます。モバイルだけならぬノーパソ全体を通しても上位ランクの動画再生が楽しめるモデルと言ってもいいと思います。ただ、パワーはないのでFluidMotioVideoはさすがに実用になりません。


専用キーボードが用意されているタブレットと言うと考えるのが完全なノートPCの代用となるか、ということ。Photon2は重い作業はできませんが、大半の人がノーパソに求める能力はクリアできていると思います。これで不十分な能力を必要とするのなら、そもそもノーパソじゃなくてデスクトップ、それもミニタワーケースに入るやつにしましょうよ。ただ、キーボード部分が本体として使えず、すべての機能がディスプレイ側に集中するのがタブレットPCの特徴、それゆえに形状上の無理はどうしても生じてしまいます。その最たる箇所がUSB。USBはMicroUSBが一つしか用意されていません。普通はキーボードへの電力供給で使われてしまうため、他に挿す余裕がなくなります。ハブは使えますのでそれを活用すれば複数のUSB機器を使えますが、どうしてもゴチャゴチャになってちょっと邪魔になってしまいます。



こんな感じ。また、写真を見てわかるように電源アダプタコネクタと唯一のUSBコネクタが近いため、付属の変換アダプタを使うと若干干渉します。ただ、このUSBの電力供給能力は高いのか、バスパワータイプのハブ経由でキーボード・トラックボール・スピーカー・モバイルHDDを同時に利用することができました。そこらへんは優秀だと思います。
もっとノーパソ代用として問題なのは、ディスプレイの角度。専用カバーを折りたたむ以外で斜めに固定して設置する方法が基本ないため、利用できる角度が一つしかありません。その角度が自分の利用する環境で疲れないものならいいのですが、微調整すらできないのでたいていの場合は長時間利用すると疲れが生じてしまうでしょう。MSのSurfaceが登場するたびにヒンジを改良している理由がよく分かります。どうしても角度を自在に調整したいのなら専用キーボードやカバーではなくタブレット向けスタンド(調べたことはないですがまぁあるでしょう)と別のキーボードを併用して使うべきでしょう。

また、内蔵のeMMCが32GBとあまり大きくないので増設したいところですが、この機種で便利なのはSDメモリカードとMicroSDカードのダブルスロットになっていること。MicroSDカードはアダプタ経由でSDカードスロットに挿すことができますし、SDカードはPhoton2に挿すとはみ出してしまい、引き抜きやすいのですが挿しっぱなしで使うには格好が良くないです。HDD代用ならMicroSDカードの方がいいでしょう、こちらは全部収まります。ただ、最初にMicroSDカードを差し込んだ時は出てこなくなり、困ってしまいました。普通は押せばバネでピョコっと飛び出してくるのですが、指で引き抜けるほど飛び出してきてくれません。蒼くなっていろいろ弄ったところ、つまようじの先など細いものでもっと押し込んでやるとピコっと飛び出してきました。どうもMicroSDカードスロットにはたまにこういうことがあり、特に初回利用時に起こりやすいということです。一度道筋を作ってやれば、あとは指で押し込むだけで抜き差し簡単にできるようになります。引いてもダメなら押してみな、を心がけておきましょう。


駆け足で利用感を語ってきました。わずか数日の利用でしかないので気づいていない部分は多々あるかと思いますが、今のところ買って良かったというところです。さすが14インチのノーパソは持っていくには大きく重すぎ、過去の11.6インチPCはちょっと古くて新鮮さがありません。Photon2ならそこは大乗です。使っていて良かったのはタッチパネルとスライドパッドの併用。普段はトラックボールかトラックポイントしか使わず、スライドパッドになれていないわたしですが、スクロールなどは右手で画面を直接触ることでおおざっぱに行い、細かいポイントは左手のスライドパッドを使ってクリックするという併用法がなかなか使い心地の良いものでした。あくまでサブ機を超えるものには決してなりませんし、初心者がいきなり使えるものでもありません。ある程度PCになれていて、かつ動画再生を重視するサブのモバイルPCが欲しいというのなら、APUの機能とWindowsというOSを備えたPhoton2がきっと期待に応えてくれるでしょう。

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