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Channel: 録画人間の末路 -
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今年は何もしませんでした

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いよいよ2014年もあと1日と少しとなりました。今回が今年最後のエントリーとなります。
例年ですと、ここで今年おこった件をウチのブログの記事とともに振り返る企画をやるんですが、今年はそもそもそういう事件大事関係を全く追わずに展開してきましたので、ちょっとできません。まぁ以前書いた分でひと悶着あったこともありますし、何よりそういう情報や意見関係ではもう一線を退いたつもりですので(それ以前が一線にいたか?という疑問はもっともですが、あくまでわたしの気分で)もうよかろうと思ってました。実際あまり面白い出来事はなかったように思います。

AV界は「オールジャパン体制」の号令のもと、完全に4K一色の一年でした。その中でも4K放送の開始は本来今年のベスト事件として取り上げるべき大事なんですが、デジタル放送開始以来、視聴と録画が技術的に同列であることを知っている我々から見れば、視聴はできても録画はできない(タイムシフト目的の一時キャッシュをわたしは録画とみなしていません)というスタートはとうてい歓迎できるものではなく、そして我々の希望に歩み寄る気は決してない、もはや録画制限は日本において定着した常識であるという解釈を業界は信じて疑っていないことを物語っていました。ちなみに某量販店でも4K放送の録画に関して店員さんに聞いている人がいたのを見たことがありますが、「ダビングや外に逃げないようにしている一時保存しかできない」「コピーガードなしで録画できるようになるとは考えられない」という説明を聞いて非常にガッカリしていたのが印象的です。4Kになればいまのデジタル放送の制限はなくなるかもしれない、という期待があったのでしょうね。もちろん録画は不可能ではないようですが、それに関して書くのはやめたほうがいいでしょうね。

裏テレビ活用テクニック10 (三才ムックvol.759)ラジオライフ編集部三才ブックス

それに何度もしつこく書きましたが巨大化する一方のテレビ。部屋を完全に支配するのは当たり前、そろそろテレビを置くために家の構造すら考慮する必要が出てくるでしょう。いまや軽快で手軽な視聴があらゆる映像において常識となりつつあるこの時代の流れに逆らって大型化するさまはどこの大艦巨砲主義でしょうか? と問い詰めたくなります。プレミアム放送として存在する分には否定しませんが、確か2020年までに半数の家庭に4K8Kテレビが設置されるのが目的でしたから、そういう道を歩む気がないのは確かです。いったいどういう手段で4K8Kテレビを普及させようというのでしょうか。それが4K8Kにおける最大の見どころなのかも知れません。その一環としてただでさえ液晶しか選択肢がないのに2Kの比較的良いテレビが姿を消しつつあるのが挙げられるでしょうね。そんなななか、PIONEERの単体BDプレイヤーの高級機の再登場は異彩を放つ一つの輝きとして印象の深いものでした。


個人的な今年の買い物などに関して言えば、AV機器関係こそ結局欲しいものが全くでず、何も買わなかったものの、デジタル関係で言えば"当たり"の年でした。年の初めに買った今でいうところのSIMフリースマホ、FonePadNote6は今年のベスト買であったのはもちろんモバイルに興味を持ち出して以来最上の品でした。ただ、これはわたしの手に合わせて作ったかのように馴染んだから、という身体的理由が大きかったのでモバイルに関しては人それぞれでしょう。それを含む6インチ前後のサイズのスマートフォンやタブレットがようやく出てきた、というのは今年の特徴と言っていいでしょう。もう一つのトッピクスとしてWindows8.1の8インチタブレットが8.1 with bingの登場によって格段に値段が下がり、気に入らなければすぐ処分しても惜しくないレベルまで降りてきたことがあげられます。その一方でAtomの性能がグンとあがったことによってPCとしても十分普通に使えるというのは今年一番の進歩と言っていいものでした。個人的には6インチになれ過ぎて特にほしいとは思いませんでしたが、Windowsタブが変則的な利用法ではなく通常の持ち歩き用としての選択肢に入るようになってきたのは記しておくべきでしょうね。その一方で、アクセス容量無制限最後の希望であったWiMAXに帯域再削減・2+に速度制限導入が予定よりはるかに前倒しの強制導入という事実上の死が突き付けられたのは今年最悪の発表でありました。


PC系ではハイクラスのCPU系はIntelの8コアもの以外に進歩がなく、寂しいものであった反面ミドルクラスではAMDのKaveriが素晴らしいものでありました。これは単にAMDとの関係があるから持ち上げているというだけではなく、本当に良かったから取り上げているのです。純粋に、特に旧式の評価を行うベンチマークにおいて決して振うAPUではありませんでしたが、ドライバやソフトの熟成によって従来のPC環境では味わうことのできなかった新しい機能を次々と導入できるという進化のさまは、まるで昔の未熟だったPC環境の歩みを改めて再現してみせるかのようで、原始的魅力にあふれています。一年使って買った時より魅力が増えたPCパーツなんて最近の常識じゃ考えられないでしょう。なかでもFluid Motionが小型低価格で十分引き出せたのはPCをAV機器の一つとして見る限り、5年に一度の快挙くらいの大事でした。しかもまだ能力の全貌を見せていないというのは驚愕でしかありません。結果ウチで稼働しているkaveriは計四台という状況になってしまいましたが、いろいろ試すことができるという点もいれて満足感は高いです。贅沢を言えば一台ローエンドにした方が良かったかな?という・・・情報でなけりゃ買おうかとまで考えていたり。


映画は、脅威のヒットをなしとげた「アナと雪の女王」が最大の話題だったでしょうが、わたしとしてはなんと言っても「GODZILLA」でした。決して満足のいく出来とは言えませんでしたが、見る前と冒頭部分までの興奮はまるで子供のころに見るのを楽しみにしていた映画を見に行く前日を思い出させるほどのもので、映画に行くという祭りに参加すること自体がとても楽しいものでした。それもGODZILLAの続編と、日本版ゴジラの復活の両方が発表されるという、まるでVSシリーズを毎年楽しみにしていたころに戻ったかのような楽しみの継続を約束するオマケまでついて。そのVSシリーズの特技監督であった川北紘一氏の死去は寂しくはありますが、後ろを振り返るばかりでなく、未来を期待してもいいという希望をおみやげとして残していってくれたのです。


さて、来年はどんな年になりますか。今度こそ物欲を刺激してやまないAV機器が出ることを期待して、一休みすることにしましょう。そういえば来年でこのブログ、丸10年に達するんだよなぁ。もう大々的にやめることは考えていませんが、なんかやりたいなぁ、思いつかないけど。

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