この数日新聞と地上波放送のニュースをさらっていたテニスの錦織選手の活躍。まぁわたしはテニスにはあまり興味ないのでニュースなどの結果だけ見てああすごいと思うだけだったのですが、見たかった人は結構いたらしくて苦情もあったとか。
「なんのために受信料払ってんだ!」テニス錦織圭、歴史的快挙の裏で、なぜかNHKがとばっちり!
そのせいかご存じの通り試合終了後の録画放送は行われたのですが、その時点でおそらく興味のあるほとんどの人が嫌でも結果を知ってしまっていたため、いまさら見ようと思わなかった人が大半だったのではないでしょうか。試合の生中継を行ったのは有料放送のWOWOWだけでした。と言ってもWOWOWは錦織選手の活躍と関係なくシリーズの中継を行っていたので当然なのですが。FIFAワールカップサッカーやオリンピックが知られた例ですがこういった国際大会は事前にお金を払って放送権を取得しておかなければ放送できません。自国の選手が決勝まで出たからこの試合だけ生中継させろ、などという要求を大会本部にしてもおそらく却下されるでしょう。ですから錦織選手の試合が見たいからと言って放映権を得ていない大会の放送を日本放送協会をはじめ地上波チャンネルに求めるのは本来はお門違いなのです。
ですが、地上波やそれでも中継を、それこそWOWOWに莫大なお金を払ってでもその放送を配信してもらうべきでした。それが放送界における支配階級である地上波の責任です。
本来わたしは地上波はしょせん雑多なチャンネルとみなし、最終的には衛星放送の専門チャンネルにはかなわなくなると思っていました。ですからこうした国際大会などは専門チャンネルが放送権を取得したうえで地上波はその中で放映権を得たい試合などをさらにお金を払って配信してもらう。そういう時代が来ると思っていたのです(取得した放送権がその再配信を認めるかどうかまでは知らないのですが、国の中だけならできる気がします)。だからBS放送が拡大する直前はこれからはBSの時代だ!と一人で大騒ぎしていたんです。が、拡大と同時にWOWOWがロゴ常時表示局に切り替えたことで決してそうなることはない、テレビ界という世界は従来通り地上波キー局が君臨する状況を保ち続けるとのメッセージを突き付けられ、実際現在に至ってもその通りの時代が続いています。表に出ていないとはいえ、結果を見れば地上波の要請や圧力があったことは明白ですからその意味でまず地上波は責任をとって放送する必要がありました。
もう一つ地上波には責任があります。それは地上波で放送するスポーツ中継を「日本人が国際大会で活躍するナショナリズム発散の場に変えてしまった」ことです。かつてのスポーツ中継の花形だった日本国内のプロスポーツは傍流においやられ、ゲームとしての面白さより国際大会で通用する日本人がいるかどうか、だけがスポーツ中継の基準となりました。地上波にとってそういうスポーツ中継の利点は相も変わらず絶対の基準である視聴率が取れること。国内プロスポーツのように期間内はしょっちゅうやっているゲームなら録画して見ても惜しいと思いませんが、滅多にない国際大会なら結果がわかってから見ても面白くもなんともありません。どうせルールとかあまり分からないスポーツも少なくないですし(フィギュアスケートとか細かいルールまで分かってみている人少ないでしょ?)生中継で騒ぎながらみなきゃ意味がないわけですよ。そういう意味で地上波との相性はピッタリだったんですが、それを繰り返すことによって裏事情など顧みず、日本人が国際大会で活躍するなら見られて当然と思う意識が当たり前になりました。そうなるように他局と争って中継枠を得て来たのですから当然です。まさか日本人が決勝まで残るとは考えてませんでしたから、放映権を取得していませんでした、はテレビ=地上波の人には通用しなくなっているんです。そういう放送体系を続けて来た意味からしても今回のテニスはWOWOWの言い値かつその宣伝媒体に成り下がってでも放送すべきでした。
これらは地上波キー局が望んだ結果ですから、それに合わせる必要があるのです。都合がいいときだけこっちの事情を顧みろ、なんて誰も聞く耳持ちません。今回動いたのは日本放送協会でしたが、本来動くべきは地上波キー局でした。逃げた分さらに性質が悪いとわたしは思っています。
「なんのために受信料払ってんだ!」テニス錦織圭、歴史的快挙の裏で、なぜかNHKがとばっちり!
そのせいかご存じの通り試合終了後の録画放送は行われたのですが、その時点でおそらく興味のあるほとんどの人が嫌でも結果を知ってしまっていたため、いまさら見ようと思わなかった人が大半だったのではないでしょうか。試合の生中継を行ったのは有料放送のWOWOWだけでした。と言ってもWOWOWは錦織選手の活躍と関係なくシリーズの中継を行っていたので当然なのですが。FIFAワールカップサッカーやオリンピックが知られた例ですがこういった国際大会は事前にお金を払って放送権を取得しておかなければ放送できません。自国の選手が決勝まで出たからこの試合だけ生中継させろ、などという要求を大会本部にしてもおそらく却下されるでしょう。ですから錦織選手の試合が見たいからと言って放映権を得ていない大会の放送を日本放送協会をはじめ地上波チャンネルに求めるのは本来はお門違いなのです。
ですが、地上波やそれでも中継を、それこそWOWOWに莫大なお金を払ってでもその放送を配信してもらうべきでした。それが放送界における支配階級である地上波の責任です。
本来わたしは地上波はしょせん雑多なチャンネルとみなし、最終的には衛星放送の専門チャンネルにはかなわなくなると思っていました。ですからこうした国際大会などは専門チャンネルが放送権を取得したうえで地上波はその中で放映権を得たい試合などをさらにお金を払って配信してもらう。そういう時代が来ると思っていたのです(取得した放送権がその再配信を認めるかどうかまでは知らないのですが、国の中だけならできる気がします)。だからBS放送が拡大する直前はこれからはBSの時代だ!と一人で大騒ぎしていたんです。が、拡大と同時にWOWOWがロゴ常時表示局に切り替えたことで決してそうなることはない、テレビ界という世界は従来通り地上波キー局が君臨する状況を保ち続けるとのメッセージを突き付けられ、実際現在に至ってもその通りの時代が続いています。表に出ていないとはいえ、結果を見れば地上波の要請や圧力があったことは明白ですからその意味でまず地上波は責任をとって放送する必要がありました。
もう一つ地上波には責任があります。それは地上波で放送するスポーツ中継を「日本人が国際大会で活躍するナショナリズム発散の場に変えてしまった」ことです。かつてのスポーツ中継の花形だった日本国内のプロスポーツは傍流においやられ、ゲームとしての面白さより国際大会で通用する日本人がいるかどうか、だけがスポーツ中継の基準となりました。地上波にとってそういうスポーツ中継の利点は相も変わらず絶対の基準である視聴率が取れること。国内プロスポーツのように期間内はしょっちゅうやっているゲームなら録画して見ても惜しいと思いませんが、滅多にない国際大会なら結果がわかってから見ても面白くもなんともありません。どうせルールとかあまり分からないスポーツも少なくないですし(フィギュアスケートとか細かいルールまで分かってみている人少ないでしょ?)生中継で騒ぎながらみなきゃ意味がないわけですよ。そういう意味で地上波との相性はピッタリだったんですが、それを繰り返すことによって裏事情など顧みず、日本人が国際大会で活躍するなら見られて当然と思う意識が当たり前になりました。そうなるように他局と争って中継枠を得て来たのですから当然です。まさか日本人が決勝まで残るとは考えてませんでしたから、放映権を取得していませんでした、はテレビ=地上波の人には通用しなくなっているんです。そういう放送体系を続けて来た意味からしても今回のテニスはWOWOWの言い値かつその宣伝媒体に成り下がってでも放送すべきでした。
これらは地上波キー局が望んだ結果ですから、それに合わせる必要があるのです。都合がいいときだけこっちの事情を顧みろ、なんて誰も聞く耳持ちません。今回動いたのは日本放送協会でしたが、本来動くべきは地上波キー局でした。逃げた分さらに性質が悪いとわたしは思っています。