AMD新FX登場、性能は従来と変わらず

情報解禁になったのか、AMDより予定通りFX8370を含む新CPUが発表されました。

AMD、TDP 95WのFX-8370Eなどを正式発表
〜最上位のFX-9590は値下げ

4.3GHz･TDP95WのFX8370Eが注目を集めていたようですが、ふたを開けてみればベースクロック3.3GHz、ターボ最大4.3GHzというイマイチな編成。性能、特にFXが得意とする動画エンコード性能としてはほぼ型番の同じFX8370のベース4.0GHzと比べればかなりおとり、同時発表のFX8320Eに近いようです。エンコードは全コアに負担のかかる作業ですから基本4コアまでのターボによる最大クロックが出ることは少なく、一段落ちるものとなることは避けられないからです。それ以外の性能はFX8350から変更はなく、やはり製造技術が熟成したことによるクロックの上昇とFX8350や8300の置き換えに過ぎない新CPUのようです。多少はHaswell-Eへの対抗心もあるかも知れませんが、ターゲットが違いすぎるしなぁ。実はコアがKaveri準拠のSteamrollerに変更･･･などがあれば迷わず買い替えなのですがどうやらそれもなく。当分8350のままで行くことになりそうです。

ただ、AMDはかつてA8-3870Kという3850より少し性能が良いリプレースモデルが出てまもなくAPUを新アーキテクチャのTrinityに切り替えた実績があります。今このようなクロックが少しあがっただけのリプレースモデルを出すということは、もうじき入れ替えの新CPUが出るのではないか、という気もします。もう少し長い目で見ましょう。