Intel 物理８コアのCPU Core i7-5960Xを含むHaswell-Eを本日発売

秋葉原では一部ショップでDDR4メモリが売られ始めており、ハイエンド志向のユーザーの間で注目されていたIntelの新CPUが本日発売された模様です。

Intel、最大8コアでDDR4をサポートするHaswell-Eを正式発表

チップセットも新しいものになり、予想通りメモリはDDR4でした。ただ2133に留まるため、今までのDDRメモリのパターンであった同じクロックなら旧規格の方が速いことを考えるとDDR3の2133メモリが存在する以上ちょっと疑問もありますが、メモリの規格を変えずにクロックを引き上げることを好まないIntelらしいやり方とも言えます。メモリが変更になった代わりにプラットフォームが2011-v3になってしまい従来型との互換性は失われましたが、このクラスを買う人には大した障害にはならないでしょう。
新CPUで目を引くのはなんと言ってもついに物理コアを8コア搭載したハイエンドのCore i7-5960Xでしょう。Ivy Bridgeまでは-Eと言えども６コアでしたが、同じ22nm製造プロセスで今度はコア数を増やしてきました。ただ、Sandy Bridge-Eは32nmで６コアでしたからIvyが改良の割に少なかったと解釈することも出来ます。前世代は製造プロセスの改良、本世代は根本的性能の改良を重視したというところでしょうか。これにHyper-Threadingがありますのでスレッド数はその倍の16。怪物級のスペックと言っていいでしょう。動画の編集･エンコードには凶悪な速度を出しそうです。
ただ、コアのクロックは思いの外低く、ベースが3GHz、Turboで3.5GHzに留まります。当然ながらマルチスレッドへの対応性が低いソフトでは性能は普及型以下となる場合も少なくないでしょう。ただ、CPU性能がもっと重要な処理は動画のエンコード(断言)ですし最近はソフトやエンジンのAVX2への最適化が進み、Haswell以外のアーキテクチャとの差が少し大きくなりつつあります。動画派にとっては垂涎の的と言えますね。ただ、実売12万円とされる価格ではなかなか手を出しづらいので購入してテスト･･･という気にはなかなかなれないのが問題ですが。かと言って5960xと比べるとガクンと安く見えるとはいえ下位の６コアモデルは8コアを見た後ではあまり食指が伸びません。値段をも少し抑えた、ちょっと思い切れば手の届く8コアのHaswell-Eも出て欲しいものです。動画派にはPCI-Expressのレーン数とかあまり必要ないので。