Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1580

CATVのデジアナ変換放送、終了が正式決定

$
0
0
いまだテレビの売り上げ云々が語られる場合に比較対象となる2011年のテレビ買い換えパニック。もはや歴史のかなたに消えたかの出来事ですが、再び繰り返されるかも知れません。それがCATVのデジアナ変換終了です。

地デジ難視聴対策の衛星放送とCATVのデジアナ変換を2015年3月末で終了


決定、とか書いてますがもともとこの予定でしたから、延長しないことを決めた、が正しいのですが。
エコポイントであおってケタ違いに売れたデジタル放送対応テレビ。にもかかわらず都心部の多くの家庭では2011年7月25日(まだ3年前なんですねぇ・・・10年くらい前な気がする)になってもアナログブラウン管テレビでそのまま地上波が映ったことで翌日だけ騒ぎになりましたがその翌日には沈静化してました。もちろん原因はケーブルテレビによるデジアナ変換再送信だったわけですが、これはテレビ局も総務省も意図的に知らせなかったせいでした。地域差やどこなら大丈夫という情報の混乱を避けるためというのが理由の半分、残りは国内テレビメーカーの特需に水を差したくなかったというところでしょう。知っていても、ケーブルテレビの送信ということでケーブルテレビに加盟している家庭だけが恩恵を受けると思っていた人も多かったようです。

それが来年の3月には終了することになりました。あれ以降のテレビの売り上げを見ればわかるように、買い換えは全然進んでいないと見るのが正しいと思います。おそらくあの時アナログのままだったテレビの半分以上はいまだアナログのままでしょう。となれば、それを大きく宣伝すればあの時の再現とまではいかずとも相当の買い替え需要は起こせるはずです。ですが、今の国内テレビメーカーの関心は超大型4Kテレビにしかないようにしか見えません。東京を2020年の東京オリンピックまでに海外に日本式テレビを売りこむためのサンプル都市にする目的もあるようですし、それまでにある程度普及させたいのでしょう。それに売れても激安小型だけしか望めないデジアナ買い換え需要など構っていられないのかも知れません。そっちに力を入れる様子はないですし、かといって今の中小型テレビの画質性能は本当にひどいですから、とても人に勧められないものばかり。電気屋とかどうするんでしょうか。
となると今度こそあのとき大量の在庫が発生した外付けチューナーがさばけるようになるかも知れませんね。ただしデジアナ変換終了間際ではなく、終わった後になると思いますが。今回の需要は動きたがらない人が主流ですから終わってみるまで多分動かないでしょう。来年の4月の動きに注目です。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1580

Trending Articles