前回はケーブルテレビのデジアナ変換のことを書きましたが、わたしらには第三者的にしか興味のない話でありますし、テレビメーカーが興味を覚えない以上、テレビ局も関心はないでしょうし総務省にとっても他の電波テレビ行政のついで程度の仕事でしかないでしょう。売りたいのはなんと言ってもUHDTV、すなわち4K/8KTVです。
ちなみにUHDTVというのは4Kと8KTV両方を指して言う表現らしいですが、わざわざ使おうとしている記事や議事録以外ではまず見かけません。多分総務省や日本放送協会が本来使いたい表現はこちらだったのでしょう。なにせ4Kは8Kとは横の水平解像度の数のことで、それを書いている以上地上波のように数字を誤魔化すことが出来ませんから。もともと日本放送協会はMUSEの時も1125iの方を前面に押し出していたように、垂直解像度の方が好きなはずです。実際水平解像度より垂直解像度の方が高い解像感を出すのに重要ですからね。だから未だに放送映像はインターレースを使ってるわけです。横を約束しないのなら地上波が1440x1080しかないのを引き延ばして1920x1080にしているのと同じ手段が使え、ビットレートをその分節約出来ましたしね。BSでも一部の無料放送と多くの有料放送が、CSではHDを謳う全ての放送(以前例外はありましたが)が1440x1080であるところから見ても、かなり使い勝手のいい方法なんですよね。ところが今のテレビは垂直解像度ではなく水平解像度の4Kを押し出してしまった。必然的にその上を狙う規格も数字のハッチリをかまさなければならず、8Kとしなければならなかったわけで。今まで通り垂直解像度の方を出して、例えばHD放送の2倍だから2HDとかDHD(ダブルハイデフ)、4Kなら4HDやQHDとかにしておけば放送規格もやりやすかったんじゃないかなぁなんて考えます。後の祭りですけどね。
後の祭りと言えばデジタル放送そのもの。前からというより昔から何回も何回も書いてますが、アナログ放送からデジタル放送への切り替えというのは日本における放送の仕組み、特にキー局を頂点とするピラミッド形態による地域ごとに流れる映像情報に差別が生じている問題を潰す絶好の機会でした。その機会を潰すことに総力を挙げて前世紀の遺物の形態を維持させ、その代わりにB-CASカードとスクランブル放送を導入して中間に審議機関を設立し、外国や安売りテレビのメーカーを追い出して一部メーカーの市場を保護し、世界に類を見ない録画に規制を導入するという荒技を成し遂げました。それによって移行後のテレビ市場は崩壊し、地上波放送は大きく影響力を落とすことになったわけですがこれは守りたい物を守り、導入したい物を導入した必然の結果ですからしょうがありません。これによって4K8K放送も、無理と分かっていても地上波にこだわるしかなくってしまいました。未だに"テレビ"という言葉を地上波放送として使う人が大半な現状、4K8Kをテレビとして日本で広げたいのなら地上波放送にするしかないんです。衛星放送も配信もダメ。それではマニアしか注目しません。まず日本で売れなければ費用が回収出来ませんし世界に方式ごと売り込むことも出来ないでしょう。
帯域がない？ それなら用意すればいいんです。あるじゃないですか、以前アナログ放送に使っていたVHF波が。現在の地上デジタル放送はUHF波を使っています。これは放送波として都合がいいから、というより移行の間にアナデジ両方の放送を行うにはテレビ用ではあってもあまり使われていなかったUHFを使うのが手っ取り早かったからという理由の方が大きいと思います。現在は旧４〜12chがモバキャスに、１〜３がV-Lowとしてやっぱりモバイル向けのチラシ配布みたいな放送として使われるという話ですが、本来はテレビ用電波なんですから取り上げて使えばいい。前者はどれほど普及し、使われているかどうかあやしいですし後者なんてまだ始まってない。どうしても電波を開けっ放しにしておくわけにはいかないって理由で無理矢理始めたようなものなんですから今からでも取り上げてUHD放送用に回しましょう。モバキャスをやっているドコモが怒るかも知れませんが、日本の電波行政は飛鳥時代の公地公民性なみのお上の許可制ですから、その許可を強制的に取り上げてしまえばいいんです。VHF波は干渉に弱く多チャンネルには向かないかも知れませんが、チャンネルなんて2つか3つもあれば十分です。
8Kにはそれでも足りないというのなら、携帯電話用の帯域のうち放送に使えそうな電波帯域も取り上げて充てればいいんです。どうせ今の携帯電話は外国製品が大半、特にiPhoneはどのキャリアも優先的に売っていることもあって国内メーカーにその市場は回ってきません。なら取り上げて国内メーカー保護市場である地上波テレビに回した方がお国のためというものです。特に通話でなく通信向けは優先的に放送に回してしまえば電波帯域問題も解決です。足りなくなる電波使用料は値上げで補えばOKです。どうせ携帯電話に利用税掛けるって話じゃないですか。その時にどさくさに紛れて電波使用料も上げてしまえば国民の怒りは一度で済みますって。どうせ報道しないだろうし。
※タイトルにも書きましたが、今回はジョーク。強制的に帯域取り上げ云々はあくまで冗談ですからね。個人的には地上波テレビ放送なんてもうどうでもいい、むしろ減らして通信に回せと思ってます。モバキャスとV-Lowの取り下げまでは半分本気ですが。ただ、他にわずか数年で4K8K放送とテレビが普及し、今までの失敗を全部チャラにする方法はないと思ったので書いてみました。
ちなみにUHDTVというのは4Kと8KTV両方を指して言う表現らしいですが、わざわざ使おうとしている記事や議事録以外ではまず見かけません。多分総務省や日本放送協会が本来使いたい表現はこちらだったのでしょう。なにせ4Kは8Kとは横の水平解像度の数のことで、それを書いている以上地上波のように数字を誤魔化すことが出来ませんから。もともと日本放送協会はMUSEの時も1125iの方を前面に押し出していたように、垂直解像度の方が好きなはずです。実際水平解像度より垂直解像度の方が高い解像感を出すのに重要ですからね。だから未だに放送映像はインターレースを使ってるわけです。横を約束しないのなら地上波が1440x1080しかないのを引き延ばして1920x1080にしているのと同じ手段が使え、ビットレートをその分節約出来ましたしね。BSでも一部の無料放送と多くの有料放送が、CSではHDを謳う全ての放送(以前例外はありましたが)が1440x1080であるところから見ても、かなり使い勝手のいい方法なんですよね。ところが今のテレビは垂直解像度ではなく水平解像度の4Kを押し出してしまった。必然的にその上を狙う規格も数字のハッチリをかまさなければならず、8Kとしなければならなかったわけで。今まで通り垂直解像度の方を出して、例えばHD放送の2倍だから2HDとかDHD(ダブルハイデフ)、4Kなら4HDやQHDとかにしておけば放送規格もやりやすかったんじゃないかなぁなんて考えます。後の祭りですけどね。
後の祭りと言えばデジタル放送そのもの。前からというより昔から何回も何回も書いてますが、アナログ放送からデジタル放送への切り替えというのは日本における放送の仕組み、特にキー局を頂点とするピラミッド形態による地域ごとに流れる映像情報に差別が生じている問題を潰す絶好の機会でした。その機会を潰すことに総力を挙げて前世紀の遺物の形態を維持させ、その代わりにB-CASカードとスクランブル放送を導入して中間に審議機関を設立し、外国や安売りテレビのメーカーを追い出して一部メーカーの市場を保護し、世界に類を見ない録画に規制を導入するという荒技を成し遂げました。それによって移行後のテレビ市場は崩壊し、地上波放送は大きく影響力を落とすことになったわけですがこれは守りたい物を守り、導入したい物を導入した必然の結果ですからしょうがありません。これによって4K8K放送も、無理と分かっていても地上波にこだわるしかなくってしまいました。未だに"テレビ"という言葉を地上波放送として使う人が大半な現状、4K8Kをテレビとして日本で広げたいのなら地上波放送にするしかないんです。衛星放送も配信もダメ。それではマニアしか注目しません。まず日本で売れなければ費用が回収出来ませんし世界に方式ごと売り込むことも出来ないでしょう。
帯域がない？ それなら用意すればいいんです。あるじゃないですか、以前アナログ放送に使っていたVHF波が。現在の地上デジタル放送はUHF波を使っています。これは放送波として都合がいいから、というより移行の間にアナデジ両方の放送を行うにはテレビ用ではあってもあまり使われていなかったUHFを使うのが手っ取り早かったからという理由の方が大きいと思います。現在は旧４〜12chがモバキャスに、１〜３がV-Lowとしてやっぱりモバイル向けのチラシ配布みたいな放送として使われるという話ですが、本来はテレビ用電波なんですから取り上げて使えばいい。前者はどれほど普及し、使われているかどうかあやしいですし後者なんてまだ始まってない。どうしても電波を開けっ放しにしておくわけにはいかないって理由で無理矢理始めたようなものなんですから今からでも取り上げてUHD放送用に回しましょう。モバキャスをやっているドコモが怒るかも知れませんが、日本の電波行政は飛鳥時代の公地公民性なみのお上の許可制ですから、その許可を強制的に取り上げてしまえばいいんです。VHF波は干渉に弱く多チャンネルには向かないかも知れませんが、チャンネルなんて2つか3つもあれば十分です。
8Kにはそれでも足りないというのなら、携帯電話用の帯域のうち放送に使えそうな電波帯域も取り上げて充てればいいんです。どうせ今の携帯電話は外国製品が大半、特にiPhoneはどのキャリアも優先的に売っていることもあって国内メーカーにその市場は回ってきません。なら取り上げて国内メーカー保護市場である地上波テレビに回した方がお国のためというものです。特に通話でなく通信向けは優先的に放送に回してしまえば電波帯域問題も解決です。足りなくなる電波使用料は値上げで補えばOKです。どうせ携帯電話に利用税掛けるって話じゃないですか。その時にどさくさに紛れて電波使用料も上げてしまえば国民の怒りは一度で済みますって。どうせ報道しないだろうし。
※タイトルにも書きましたが、今回はジョーク。強制的に帯域取り上げ云々はあくまで冗談ですからね。個人的には地上波テレビ放送なんてもうどうでもいい、むしろ減らして通信に回せと思ってます。モバキャスとV-Lowの取り下げまでは半分本気ですが。ただ、他にわずか数年で4K8K放送とテレビが普及し、今までの失敗を全部チャラにする方法はないと思ったので書いてみました。