NHK、8Kスーパーハイビジョンの地上波長距離伝送に成功
なんてこともやっていたりする日本のテレビ業界ですが、どう考えても技術自慢、実験のための実験にすぎませんよねぇ、そもそも8KをH.264/AVCで地上波配信という放送形態自体ありえない話ですから。映像技術の開発にいそしむ日本放送協会の方針そのものはいいんですが、こういう実態に沿わないテストは意味がないです。普及するかどうかは別にしてどうしても8Kやりたいんでしょうけど、やるとしても有線配信しかないと思ってます。
もう少し現実的な先の話を。総務省主催でで1月30日にテレビに関する検討会が開催されるそうですが。
「スマートテレビ時代における字幕等の在り方に関する検討会」の開催
2020年の東京五輪に向け、海外からの観光客がテレビを見やすいように字幕に外国語を選択できるようにしたいので、検討会をとのことだそうです。今のデジタル放送は字幕を一つしかつけることができず、主に聴覚障碍者用の日本語字幕だけ使われている状況ですから。ただですねぇ、こういうことは今更考えることではなく、最初からデジタル放送の規格に入れておくべきものだと思うんですよ。英語字幕くらい出せて当然と考えても変じゃないでしょう。
まぁそれは「気が回らなかった」としてよしとしておきましょう。問題はリンク先にもあるように、「スマートテレビを通じた多言語字幕の実現に向けた具体的方策」とあることなんですね。つまり「多言語字幕機能はスマートテレビで実現させましょう」という提案になっているんです。こういうことでいいのでしょうか?
規格段階ではっきりとしていれば多言語字幕は現状のデジタル放送で十分対応可能であったはずです。それをやらなかった、でも間もなく必要になるからテレビを買い換えろではかなり乱暴な提案です。それに多言語テレビが一番必要なのは誰かと問えば、それは2020年前後に海外からの観光客が宿泊するホテルや旅館でしょう。こういった宿泊施設におけるテレビは質より量、ですからたいてい機能は最低限で、あまり大きくないものが設置してあります。それでも先日のデジタル放送移行で入れ替えたときにはどのホテルもかなりの出費を強いられたはずです。あれから10年経たないうちに、まだ使えるものも関係なく全部入れ替えろ? むちゃくちゃでしょう。ましてスマートテレビは超巨大多機能テレビが原則ですから値段も高いし設置スペースもありません。最悪全室リフォームする必要さえ出てきます。いくら観光客が呼べても出資が多すぎてついていけません。
こういう機能はテレビを買い替えさせるのではなく、外付けチューナーで対応させるべきです。むしろこういう分野こそ外付けチューナーを兼用しているレコーダーの出番ではないかと。機能最低限で多言語字幕だけ利用可能なチューナー、おそらくインターネット接続も必要でしょうがそれくらいは必要な機能ということで導入してもらいましょう。海外ではこういう追加機能はCATVのSTBで行われることが多いようですが、日本ではテレビは地上波に牛耳られているのでCATVによる大規模な展開ができるところは限られています。そういうところではレコーダーで同様の機能を実現すれば、少なくともテレビを買い替えるより費用や手間を抑えて機能を追加することができるでしょう。海外ではCATVや配信映像に押され、日本では規制のために何もできなくなって廃れていったレコーダーですが、放送に新機能を追加するという役割には一番ふさわしい存在ではないでしょうか。
総務省や日本のメーカーはテレビをむやみに買い換える存在にしたいと常々考えているようですが、わたしら消費者はテレビは長く使うものだと思っています。本来そのギャップを埋めるのがレコーダーであるべきなのですが、海外じゃ売れない。だから「スマートテレビ」にこだわるというやり方を推し進めようとしていますが、それでは日本製テレビ以前にテレビ市場が先細りしていくだけかも知れないですね。4Kの先を見るよりまず足元ですよ。
なんてこともやっていたりする日本のテレビ業界ですが、どう考えても技術自慢、実験のための実験にすぎませんよねぇ、そもそも8KをH.264/AVCで地上波配信という放送形態自体ありえない話ですから。映像技術の開発にいそしむ日本放送協会の方針そのものはいいんですが、こういう実態に沿わないテストは意味がないです。普及するかどうかは別にしてどうしても8Kやりたいんでしょうけど、やるとしても有線配信しかないと思ってます。
もう少し現実的な先の話を。総務省主催でで1月30日にテレビに関する検討会が開催されるそうですが。
「スマートテレビ時代における字幕等の在り方に関する検討会」の開催
2020年の東京五輪に向け、海外からの観光客がテレビを見やすいように字幕に外国語を選択できるようにしたいので、検討会をとのことだそうです。今のデジタル放送は字幕を一つしかつけることができず、主に聴覚障碍者用の日本語字幕だけ使われている状況ですから。ただですねぇ、こういうことは今更考えることではなく、最初からデジタル放送の規格に入れておくべきものだと思うんですよ。英語字幕くらい出せて当然と考えても変じゃないでしょう。
まぁそれは「気が回らなかった」としてよしとしておきましょう。問題はリンク先にもあるように、「スマートテレビを通じた多言語字幕の実現に向けた具体的方策」とあることなんですね。つまり「多言語字幕機能はスマートテレビで実現させましょう」という提案になっているんです。こういうことでいいのでしょうか?
規格段階ではっきりとしていれば多言語字幕は現状のデジタル放送で十分対応可能であったはずです。それをやらなかった、でも間もなく必要になるからテレビを買い換えろではかなり乱暴な提案です。それに多言語テレビが一番必要なのは誰かと問えば、それは2020年前後に海外からの観光客が宿泊するホテルや旅館でしょう。こういった宿泊施設におけるテレビは質より量、ですからたいてい機能は最低限で、あまり大きくないものが設置してあります。それでも先日のデジタル放送移行で入れ替えたときにはどのホテルもかなりの出費を強いられたはずです。あれから10年経たないうちに、まだ使えるものも関係なく全部入れ替えろ? むちゃくちゃでしょう。ましてスマートテレビは超巨大多機能テレビが原則ですから値段も高いし設置スペースもありません。最悪全室リフォームする必要さえ出てきます。いくら観光客が呼べても出資が多すぎてついていけません。
こういう機能はテレビを買い替えさせるのではなく、外付けチューナーで対応させるべきです。むしろこういう分野こそ外付けチューナーを兼用しているレコーダーの出番ではないかと。機能最低限で多言語字幕だけ利用可能なチューナー、おそらくインターネット接続も必要でしょうがそれくらいは必要な機能ということで導入してもらいましょう。海外ではこういう追加機能はCATVのSTBで行われることが多いようですが、日本ではテレビは地上波に牛耳られているのでCATVによる大規模な展開ができるところは限られています。そういうところではレコーダーで同様の機能を実現すれば、少なくともテレビを買い替えるより費用や手間を抑えて機能を追加することができるでしょう。海外ではCATVや配信映像に押され、日本では規制のために何もできなくなって廃れていったレコーダーですが、放送に新機能を追加するという役割には一番ふさわしい存在ではないでしょうか。
総務省や日本のメーカーはテレビをむやみに買い換える存在にしたいと常々考えているようですが、わたしら消費者はテレビは長く使うものだと思っています。本来そのギャップを埋めるのがレコーダーであるべきなのですが、海外じゃ売れない。だから「スマートテレビ」にこだわるというやり方を推し進めようとしていますが、それでは日本製テレビ以前にテレビ市場が先細りしていくだけかも知れないですね。4Kの先を見るよりまず足元ですよ。