今日はこのあたりからいろいろ考えて見ましょうか。
半年ばかり前にも取り上げているんですが。
民放キー局によるVOD「もっとTV」が4月2日開始
−TVから直接番組購入。NHKオンデマンド参加へ
インターネット配信と言ってもYouTubeに代表されるようなPCのブラウザ上で見る動画ではなく、Hulu(PCも可ですが)やU-NEXTのように専用チューナーを使って受信するタイプのようです。よって、インターネットが使えるだけでは受信できる環境にはなりません。どうもそこらへんを悪意的に解釈する人もいるようなので、あらかじめ書いておきます。
テレビを使ったこの手のサービスは、今までろくに普及したためしがありません。Huluはともかく、U-NEXTは今回初めて知った、という人もいるでしょう。わたしもソースネクストからダイレクトメールが送られてくるまで知りませんでした。それだけ認知度を高めるのは難しいわけです。アクトビラも知名度の割りに利用者はイマイチな感じがしますし、若干形式は違いますがDVDBBなんてサービスもかつては存在しました、あっという間に終わりましたが。ウチのレコーダー、RD-X8はDVDBBに標準対応だったため、メニューがいつまでもむなしく残ってますよ。
それゆえに、前回は「スカパーに対しても勝ち目なし」と書いているわけなんですが。もちろん民放キー局全局に加え、日本放送協会まで参加を決めたわけですから、影響力は予想より大きくなりそうです。なにせ日本放送協会はスポンサーがいませんから、ゴールデンタイムに"もっとTV"の宣伝番組をバンバン流すこともできます。手段を選ばずに宣伝を続ければ普及させることも不可能ではないかも知れません。同業の他社から見れば巨大なハゲタカのように見えるでしょうね。
ただ、前から言ってますが、テレビ局、特に公共放送である日本放送協会が行うべきは、「放送局側が選んだ過去番組の有料配信」ではなく、「一日、できれば数日間分の全番組をストリーミング配信でいいから無料で見させる」ことなんです。有料配信は、さらに過去にさかのぼる番組に限り低価格で行える「視聴者へのサービス」にとどめるべきです。最初にビデオオンデマンドという概念を聞いたときも、てっきり無料で行われるものだと思っていましたし、海外では実際にやっている放送局がいくつもあるとのことです。ことあるごとに「他国では常識」と言っている放送業界ですから、そういうことも積極的にやるべきなんですが、手間がかかる上に儲からないものですからただの選別有料配信だけにしてきたんでしょう。「サービス」はやりたくなくて「事業」がやりたいようですね。日本放送協会などそういわれるのが嫌で今まで"もっとTV"への参加も表明してこなかったわけなんですが、ここに来て急に参加を表明・・・。電通が何が何でも成功させたくて口説き落とした、とも考えられますが、わたしはあえて「いい言い訳が出来たから」説を唱えましょう。
その「いい言い訳」が、東芝などが最近レコーダーの主力に置きだした「全録」です。東芝では「タイムシフトレコーダー」と呼んでいるアレです。以前はCellRegzaなど普通の人には手が出ない高級機のみに搭載されていきた機能ですが、最近は少し無理をすれば十分購入可能な程度の中高級機にも使われ始めました。かつての代名詞だったRD型番を捨て、あきらかにそっちを主力に添える雰囲気を強く感じます。が、もし民放全局が"もしTV"で一週間無料配信を行えば購入者は半減するでしょう。そういう意味では、「本来やるべき放送局がやらない」日本だからこそ出来た商品ともいえますが。
そういう製品が市場を作りつつあるからこそ、「いや〜、こんな製品があるんじゃ、無料配信をやってメーカーの商売の邪魔をすることは出来ないな〜」という言い訳が成り立つのです。無料配信をやらない理由さえ出来れば、あとはどうどうと大規模な有料配信に参加できる、と。まぁこんな理由ばかりじゃないでしょうけど、企画者の頭の隅っこにこんな考えがあったとしても、おかしくはないとわたしは思うわけです。考えすぎでしょうかね?
半年ばかり前にも取り上げているんですが。
民放キー局によるVOD「もっとTV」が4月2日開始
−TVから直接番組購入。NHKオンデマンド参加へ
インターネット配信と言ってもYouTubeに代表されるようなPCのブラウザ上で見る動画ではなく、Hulu(PCも可ですが)やU-NEXTのように専用チューナーを使って受信するタイプのようです。よって、インターネットが使えるだけでは受信できる環境にはなりません。どうもそこらへんを悪意的に解釈する人もいるようなので、あらかじめ書いておきます。
テレビを使ったこの手のサービスは、今までろくに普及したためしがありません。Huluはともかく、U-NEXTは今回初めて知った、という人もいるでしょう。わたしもソースネクストからダイレクトメールが送られてくるまで知りませんでした。それだけ認知度を高めるのは難しいわけです。アクトビラも知名度の割りに利用者はイマイチな感じがしますし、若干形式は違いますがDVDBBなんてサービスもかつては存在しました、あっという間に終わりましたが。ウチのレコーダー、RD-X8はDVDBBに標準対応だったため、メニューがいつまでもむなしく残ってますよ。
それゆえに、前回は「スカパーに対しても勝ち目なし」と書いているわけなんですが。もちろん民放キー局全局に加え、日本放送協会まで参加を決めたわけですから、影響力は予想より大きくなりそうです。なにせ日本放送協会はスポンサーがいませんから、ゴールデンタイムに"もっとTV"の宣伝番組をバンバン流すこともできます。手段を選ばずに宣伝を続ければ普及させることも不可能ではないかも知れません。同業の他社から見れば巨大なハゲタカのように見えるでしょうね。
ただ、前から言ってますが、テレビ局、特に公共放送である日本放送協会が行うべきは、「放送局側が選んだ過去番組の有料配信」ではなく、「一日、できれば数日間分の全番組をストリーミング配信でいいから無料で見させる」ことなんです。有料配信は、さらに過去にさかのぼる番組に限り低価格で行える「視聴者へのサービス」にとどめるべきです。最初にビデオオンデマンドという概念を聞いたときも、てっきり無料で行われるものだと思っていましたし、海外では実際にやっている放送局がいくつもあるとのことです。ことあるごとに「他国では常識」と言っている放送業界ですから、そういうことも積極的にやるべきなんですが、手間がかかる上に儲からないものですからただの選別有料配信だけにしてきたんでしょう。「サービス」はやりたくなくて「事業」がやりたいようですね。日本放送協会などそういわれるのが嫌で今まで"もっとTV"への参加も表明してこなかったわけなんですが、ここに来て急に参加を表明・・・。電通が何が何でも成功させたくて口説き落とした、とも考えられますが、わたしはあえて「いい言い訳が出来たから」説を唱えましょう。
その「いい言い訳」が、東芝などが最近レコーダーの主力に置きだした「全録」です。東芝では「タイムシフトレコーダー」と呼んでいるアレです。以前はCellRegzaなど普通の人には手が出ない高級機のみに搭載されていきた機能ですが、最近は少し無理をすれば十分購入可能な程度の中高級機にも使われ始めました。かつての代名詞だったRD型番を捨て、あきらかにそっちを主力に添える雰囲気を強く感じます。が、もし民放全局が"もしTV"で一週間無料配信を行えば購入者は半減するでしょう。そういう意味では、「本来やるべき放送局がやらない」日本だからこそ出来た商品ともいえますが。
そういう製品が市場を作りつつあるからこそ、「いや〜、こんな製品があるんじゃ、無料配信をやってメーカーの商売の邪魔をすることは出来ないな〜」という言い訳が成り立つのです。無料配信をやらない理由さえ出来れば、あとはどうどうと大規模な有料配信に参加できる、と。まぁこんな理由ばかりじゃないでしょうけど、企画者の頭の隅っこにこんな考えがあったとしても、おかしくはないとわたしは思うわけです。考えすぎでしょうかね?