Quantcast
Channel: 録画人間の末路 -
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1582

10月より関東では「録画再生視聴率」も調査の対象へ

$
0
0
実態に対して正確でなくなっていると言われて久しいにも関わらず、いまだ地上波テレビに対する絶対唯一の基準として君臨し続ける数字。それが"視聴率"です。これに関してはいろいろ言われますがまぁここでは置いておいて。その視聴率調査を独占しているビデオリサーチ社が、今までは試験的に行われているだけだった「タイムシフト視聴調査」、すなわち録画再生視聴率を、10月より本格的〜と言っても関東だけ〜に導入するとのことです。

視聴率、録画も本格調査へ 公表に消極的な局も

なお、率に入るのは録画後7日以内の視聴に限られるとのこと。リンク先では途中までしか書いていないので補足しておきましょう。録画再生視聴率にもっとも積極的なのがドラマが主流で「自分たちの番組は若い人向けなので録画されての視聴が多く、視聴率だけでは評価されていないのではないか」という危機感を持っているフジテレビで、それに近いスタンスなのが日本テレビ。逆に消極的なのが、高年齢層向けのバラエティー番組が主流のテレビ朝日。言うまでもなく現在視聴率競争で一番優勢なのはテレビ朝日で、日本テレビ・フジテレビはともに苦戦中です。かつては常に1・2位を争ってきた両局が「負けそうだからルールを変えろ」と言っているようにしか見えないのはみじめですが、テレ朝の番組が本当に人気番組なのかにも疑問はありますから、いいたいことも分からなくはないですね。万年4位のTBSはなーんにも書いてありません、ちなみに。

いまだにリアルタイムで観る"視聴率"が基準なのは、民放の放送はスポンサーのためのもので、コマーシャル放送の広告料金を集めるためのプロモーションのための数字だからです。録画されて観られてもコマーシャルは飛ばされる(特にバラエティー番組)から、テレビ局にとってはその数字に意味はないと考えられているのでしょう。ちなみにこの記事だと「コマーシャルをスキップして見るのは視聴者の半数程度」となっています。この数字ならアメリカでは(リンク先の写真の人、アメリカ視聴率調査のニールセン社の人のインタビューから)録画後でも十分見られていると判断されるようですが、例え100万人に一人の行為でも基準からズレるとグズグズ言い出すのが日本のテレビ業界です。将来、録画再生視聴率が本格的に導入されるときは、録画視聴中でも強制的にコマーシャルが入る機能が"オールジャパン"のスマテによって導入されているかも知れませんね。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1582

Trending Articles