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Channel: 録画人間の末路 -
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WiMAX2とV-Low放送の展望

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世間では影が薄くなってきた感のある単体モバイルルーター。確かにモバイル通信における容量による速度制限は年々厳しくなる一方で、かつスマートフォンの方が早く高速規格に対応した機種が出る現状ではあまり意味がないと思われているのでしょう。個人的には、一回線契約で複数の機器を接続出来るモバイルルーターは大変便利で、これがない生活は当分考えられないのですが。

使っているのは相変わらずWiMAXです。すでに契約を初めて3年目に突入、もう常に手元にあるのが当たり前のものになってます。なにより容量制限がない。パソコンもモバイルルーターだけで使うことが多いわたしには容量速度制限のある回線との契約など考えられない行為です。
ただ、MAX40Mbpsという速度は他のLTEサービスと比べてすでに物足りなくなっています。もちろんLTEだ4Gだと言っても対応エリアでなくては意味が無く、かつあくまで理論値なので実際に快適かどうかは別の話です。WiMAXのMAX40Mbpsも理論値なので実際には10Mbps前後の速度に収まるのが大半ですが、別に使っていて不満を感じたことはありません。ただ、先を見ると少し頼りなく感じてきたのもまた事実。WiMAX側としても見た目の数字で劣るのは営業的に厳しくなってきてはいるでしょう。と、いうわけで、以前から開発の話だけはバンバンでていた、MAX110MbpsのWiMAX2+の申請が昨日通りました。

UQに2.5GHz帯追加の認定書――下り110Mbps「WiMAX2+」提供へ

WiMAX2として開発されていたはずが、2+になっています。バージョンで言えば2.1ということですから、2を飛ばしたと言うことですね。将来的には220Mbpsや1Gbpsの速度も可能というところまで考慮に入れて設計し直されたからでしょうか。
リンク先では「WiMAX 2.1対応端末は?」という段落がありますが、ここでは対応スマートフォンのことしか聞かれていません。わたしが気になるのはルーターの方です。ソレを含めた情報を求め、WiMAXを提供するUQのWiMAX2+のニュースリリースサイトへ飛び、"別紙"として後悔されているpdfを見て見ました。すると特徴の欄に

WiMAX(802.16e)とのシームレスなサービスを維持 現在のWiMAX端末も引き続き利用可能

とあります。これは何を意味するのでしょうか。
1.従来ルーターでも、一部の機種はファームウェアのアップデートのみで2+へ対応可能
2.WiMAX2+対応基地からの電波でWiMAX(40Mbps)接続ができる
3.ルーターの開発の話。最低限の手直しだけでWiMAX2+対応ルーターの製造が出来る
の3通りが考えられます。1であることが利用者にとってはベストですが、少なくとも、2+だからと言ってルーターが高額になるということはなさそうです。
残念ながら同じくらい気になる容量速度制限に関しての記載はありません。各社横並びを尊ぶ日本の業界ですから、某衛星放送が常時ロゴ入れに変えたように、UQは必要ないと思っても容量速度制限を導入させられるかも知れません。少なくとも容量速度制限の導入を否定する一文を見つける事は出来ませんから。一利用者としてWiMAXの高速化は歓迎ですが、最近この手の新制度導入でぬか喜びさせられるケースは多いので、慎重に身の振り方まで考えてWiMAX2+を導入するか否か見極める必要はありそうです。わたしは、どうせ我が街まで2+が来るのは当分先でしょうから、WiMAXで当分続けるつもりです。


別の情報はないかと総務省サイトも見てみました。実はWiMAX以外にWireless City Planningというサービスも申請をしており、両社を比べた結果WiMAX側の申請が通ったとなっています。つまりWiMAX2+はサービス開始が見送られた可能性もあったわけで、結構危なかったようです。「Wireless City Planningを通した方が良かったんじゃないか」と利用者に言われないサービスにして欲しいモノです、利用予定者の一人として。



WiMAX2とは関係有りませんし、ほとんど話題にもなっていませんが、個人的にはちょっと注目しているV-Low放送に関しても総務省サイトに資料が上がっていましたので、ちょっと見てみたいと思います。V-Lowは言うまでもないですが、旧アナログ地上波放送時のVHF電波のうち、1〜3chに相当する周波数を指します。

情報通信審議会 情報通信技術分科会 放送システム委員会 V-Lowマルチメディア放送技術検討作業班(第1回)

マルチメディア放送と言っていったい何をするのかと思っていたら、どうやら当面はカーナビ向けの情報放送としての使い方を考えているようです。よく分からないのは、地域ごとに2種類のチャンネル周波数の割り当てがなされていること。道路情報などカーナビから呼び出す放送なら、全国一律放送であるべきという気がするのですが・・・。どうやらカーナビ前提の「Channnel-V」の他にラジオの延長のような「Channnel-Lo」もサービスとして計画しており、こちらの地域密着型情報(と、おそらくCM)を考慮に入れてのことと思われます。VHF波は干渉しやすいので、周波数ブロックごとに同じ放送が原則となるでしょうが、それだと数県におよぶブロックというのは広すぎます。なんとなく「帯に短し襷に流し」な規格になりそうな予感がします。
ちなみに資料についている(c)が"TOKYO FM Broardcasting c,.ltd. になってます。V-Low放送はTOKYO FMが仕切るんでしょうかね。

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