参議院選挙の投票が終わり、開票作業が行われています。明日にはすべての結果が出るでしょう。今回の選挙はメディア関係の争点が一切なかったため、個人的にはともかく当ブログとしては、その結果に関しては一切触れません。
その一方で当然といえば当然なんですが、各テレビ局は参議院選挙の結果をいち早く伝えようと選挙特番を組んでいます。日本放送協会のような複数チャンネルを持つ局以外の全民放(当方で確認できた分だけ)で数時間もの選挙速報特番を組んでいます。それどころかBSの各局すら地上波に比べれば短いながらも選挙特番です。非スカパーの無料放送で選挙特番をやらないのは、常に独自路線のBS12 TwellVくらいなもののようです。
ただ、今回特に思ったのですが、必要ですか?ここまで総力をあげて特集を組み、長時間放送する選挙番組。選挙の結果はもちろん知りたいですよ。でも、正直参議院議員の立候補者なんて、地元の立候補者以外はほとんど名前も知りません。各政党の顔となるような大物、与党から選出される大臣の多くは衆議院からで、参議院は悪く言えば政治化としては小物ばかり・・・という印象しかありません。衆議院で落選し、変わりに参議院で当選した議員が、衆議院の補欠選挙が行われるようなときはわざわざ参議院議員を辞職して衆議院に立候補するような現象がたまに起こるのですから、議院側でも当然同じように考えているのでしょう。知っている候補者といえば、政治立法とは別件でもともと有名な人ばかり。ですから、そういう一部の人や地元の当選状況を除けば、誰が当選しようが落選しようが正直興味はわきません。関心があるのは"誰が"ではなく"どの政党が何議席とったか"それだけです。ですから、当確議員数のカウンターの後ろでやっている選挙事務所の中継とか当選しただれだれの選挙中の様子とか、やっぱりどうでもいい情報です。それでも、数が少しずつ増え、残り議席の数が少しずつ減っていくさまは興味を持たずにはいられません。が、昨今はそれすら楽しめなくなりました。あまりに事前調査が正確すぎるせいか、20時の解禁と同時にもはや選挙は終わったかのようにほとんどの選挙区での当確が発表されてしまいます。日本放送協会などいきなり「自民党61議席・公明党10議席で与党の過半数当確、残り24議席」と発表される始末。正直これだけ聞けばほとんど十分です。あとは明日にでも結果をゆっくり新聞ででも読めばいいや、という気分です。各局ともほかより早く当確情報を出そう、という意識を強くするあまり、番組開始数分でもうクライマックスを迎えてしまっているのです。その数字に対して専門家があれこれ言う意見を聞くのもいいですが、それも30分もあれば言うべきことは全部言えてしまうでしょう。BSでは1時間程度ので終わらせるところもありますが、地上波はどこも3時間以上速報特番にあてています。それほどの長時間、放送を続ける意味などもはや無いでしょう。それこそ真ん中は通常番組で、選挙速報はデータ放送や画面の周囲だけを当てるやり方で十分です。
と、考えたかも知れない局が一局だけあります。フジテレビです。もちろん深夜にわたって第二部第三部におよぶ選挙特番を組んではいるのですが、速報番組そのものは一時間で終わり、その後は特番第二部までサッカーを放送し、選挙速報は先にあげたような画面の周囲のみで行われています。たまたまサッカーの放送が取れたからそういう変則的な方法をとったのかも知れませんが、BSフジを見ると民放系で唯一選挙のせの字もない番組、映画を放送しています。ここから判断する限り、今回のフジテレビ系列は各局横並びの選挙放送競争から一歩引いた立場をとることにしたようです。今後も同様に一方引くか、それともやっぱり他局と同じ総力特番じゃないとダメだ、と次は考えを改めるのかは分かりません。が、「他局との差別化をはかる」といいながらよそと区別のつかない放送構成にするのが当たり前な日本のテレビ局において、たとえわずかでも足並みをそろえようとしなかった現象と言うのは評価すべきじゃないでしょうか。
その一方で当然といえば当然なんですが、各テレビ局は参議院選挙の結果をいち早く伝えようと選挙特番を組んでいます。日本放送協会のような複数チャンネルを持つ局以外の全民放(当方で確認できた分だけ)で数時間もの選挙速報特番を組んでいます。それどころかBSの各局すら地上波に比べれば短いながらも選挙特番です。非スカパーの無料放送で選挙特番をやらないのは、常に独自路線のBS12 TwellVくらいなもののようです。
ただ、今回特に思ったのですが、必要ですか?ここまで総力をあげて特集を組み、長時間放送する選挙番組。選挙の結果はもちろん知りたいですよ。でも、正直参議院議員の立候補者なんて、地元の立候補者以外はほとんど名前も知りません。各政党の顔となるような大物、与党から選出される大臣の多くは衆議院からで、参議院は悪く言えば政治化としては小物ばかり・・・という印象しかありません。衆議院で落選し、変わりに参議院で当選した議員が、衆議院の補欠選挙が行われるようなときはわざわざ参議院議員を辞職して衆議院に立候補するような現象がたまに起こるのですから、議院側でも当然同じように考えているのでしょう。知っている候補者といえば、政治立法とは別件でもともと有名な人ばかり。ですから、そういう一部の人や地元の当選状況を除けば、誰が当選しようが落選しようが正直興味はわきません。関心があるのは"誰が"ではなく"どの政党が何議席とったか"それだけです。ですから、当確議員数のカウンターの後ろでやっている選挙事務所の中継とか当選しただれだれの選挙中の様子とか、やっぱりどうでもいい情報です。それでも、数が少しずつ増え、残り議席の数が少しずつ減っていくさまは興味を持たずにはいられません。が、昨今はそれすら楽しめなくなりました。あまりに事前調査が正確すぎるせいか、20時の解禁と同時にもはや選挙は終わったかのようにほとんどの選挙区での当確が発表されてしまいます。日本放送協会などいきなり「自民党61議席・公明党10議席で与党の過半数当確、残り24議席」と発表される始末。正直これだけ聞けばほとんど十分です。あとは明日にでも結果をゆっくり新聞ででも読めばいいや、という気分です。各局ともほかより早く当確情報を出そう、という意識を強くするあまり、番組開始数分でもうクライマックスを迎えてしまっているのです。その数字に対して専門家があれこれ言う意見を聞くのもいいですが、それも30分もあれば言うべきことは全部言えてしまうでしょう。BSでは1時間程度ので終わらせるところもありますが、地上波はどこも3時間以上速報特番にあてています。それほどの長時間、放送を続ける意味などもはや無いでしょう。それこそ真ん中は通常番組で、選挙速報はデータ放送や画面の周囲だけを当てるやり方で十分です。
と、考えたかも知れない局が一局だけあります。フジテレビです。もちろん深夜にわたって第二部第三部におよぶ選挙特番を組んではいるのですが、速報番組そのものは一時間で終わり、その後は特番第二部までサッカーを放送し、選挙速報は先にあげたような画面の周囲のみで行われています。たまたまサッカーの放送が取れたからそういう変則的な方法をとったのかも知れませんが、BSフジを見ると民放系で唯一選挙のせの字もない番組、映画を放送しています。ここから判断する限り、今回のフジテレビ系列は各局横並びの選挙放送競争から一歩引いた立場をとることにしたようです。今後も同様に一方引くか、それともやっぱり他局と同じ総力特番じゃないとダメだ、と次は考えを改めるのかは分かりません。が、「他局との差別化をはかる」といいながらよそと区別のつかない放送構成にするのが当たり前な日本のテレビ局において、たとえわずかでも足並みをそろえようとしなかった現象と言うのは評価すべきじゃないでしょうか。