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Channel: 録画人間の末路 -
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FX 9590採用PC、40万円オーバーで登場決定

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噂には上がっていた、AMD製CPU、FXシリーズの新型・FX 9590(ネット上のほとんどの記事ではFXのあとにハイフンが挟まれていますが、AMD公式サイトでは現行のFXにはすべてハイフンを使わない表記がなされていますのでそちらに従います)。単品販売は行われず、完成品PCに搭載された形でのみ登場するという話でしたが、そのPCがついに登場することになりました。

マウス、最大5GHz動作の「AMD FX-9590」搭載ゲーミングPC
〜GPUも初登場のRadeon HD 8990を搭載


フェイス、5GHz駆動AMD FX-9590とRadeon HD 8990搭載のハイエンドゲームPC

どちらも8月に発売するとのことです。正直言って予想以上に早い登場でした。だって、「夏に登場予定」だったんですから。この業界は大体四半期程度の遅れは当たり前じゃないですか。同じAMDのRichlandにしたところで当初は3月ごろの予定だったのが6月だったわけですから。個人的にはRichlandで採用された改良型の温度センサーを搭載して発熱を抑えたマイナーチェンジくらいは測られてからの登場と予想していたのですが、日数からしてそれはなかったのかな? という気がしてます。
なお、FX 9590に関しては必ず"5GHz"という周波数がついて回りますが、あくまでTURBO COREが利いた状態でな最大5GHzです。AMD のFXや第二世代以降のAPUを使っている人なら分かると思いますが、TURBO COREは全コアに対してMAXの周波数は出ません。エンコード作業のような長時間負荷のかかる作業を行わせた場合、むしろ全コアMAXよりワンランク落ちる周波数で動くのが普通です。例えばFX 8350はMAX4.1GHzですが、ほとんど4GHz(MHz表記では3992MHzくらい)で動作します。4.1になるのは、たまに2〜3コアがそこまで行く程度です。そのため、FX 9590も5GHz動作はあまり期待しないほうがいいかも知れません。5GHz出る場合でもCPUの状態を表記するソフトはたいていMHz表記ですから4990MHzとかの表記になるでしょうから。

速度も気になるところですが、まぁクロックが上がっただけでアーキテクチャはFX 8350と同じですから、クロック分だけの性能アップ、おそらく得意のx264エンコードでも2割速度がアップするかどうか、にとどまるでしょう。それでも一般向けWindows機で最速の動画エンコードが行える可能性は充分あります。多分SandyBridge-Eの6コアとタメ張るかくらいじゃないかと予想しています。ただ、おそらくわたしの望む形で両者が比べられる場が与えられることはないでしょうが(AVCHDをiPhone向けに再エンコード、という某サイトがよくやる方式が全く参考にならないのはご存知の通り)。なにより、今回の登場予定PCはどちらもRADEON HD 8990を搭載したAMDハイエンド仕様で、価格も40万円オーバーという最近のPCの販売価格から見ればかなり高価な品。8350でエンコード向けに組めば半分以下で楽々組めるわけですから、動画エンコードのためにおいそれと買える価格ではないですからね。そういう豪傑が出ることを期待しないわけではないですが。

それにしても、40万円台のPCですか。なにか大昔の、DOS/V以前のPC市場を思い出します。あのころは40万円以上の標準価格が平気でついていた〜ただし、そこから割引が行われて25〜35万円程度になることがほとんど〜んですから。まるでそのころのようですね。128000円でPCが発売されたいわゆる「コンパックショック」からすでに約20年、10万円オーバーでも高く感じるのが今のPC市場ですから、恐ろしい時代です。

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