発売前にちょっとだけ書いたPOWER DVDの最新バージョン13.大幅な機能強化が行われているという話でしたが、個人的にもっともうれしい話が、同ソフト自慢の機能である画質補正機能を、従来のDVDだけでなくBDソフトや、HDDにためこんでいる動画ファイルにまで効くということ。あのTrue MotionがDVDソフトだけでなく手持ちのエンコード動画にまで効くなんて夢のようです。いてもたってもいられなくて、買ってしまいました・・・ためしもせずに勢いだけで。まだバージョン10までしか行われていないBDやDVDドライブへの添付を待っていますといつになるかわかりませんからね。その力、ぞんぶんに堪能させいただきましょう。CPUにCore i7 2600K、OSにWindows8Pro、GPUは内蔵HD3000を使ったシステムで試すことにします。書き忘れてましたが、購入したPowerDVD13はもちろんUltraです。
まずはSDのローカルファイル。H.264にエンコードした24fpsのファイルを試してみましょう。経験から言って24fpsのソフトが一番効果的だからです。・・・一瞬驚嘆しました。あのDVDでしか味わえなかったTrue Motionがローカルな動画ファイルで見事実行されたためです。背中に寒気すら感じるヌルヌル感は健在でした。24fpsのものだけでなく、インターレース保持のMPEG2ファイルなども元が24fpsものなら高い効果が望めます。それ以外に手元には、以前DivXやWMVでエンコードしたSDファイルもたくさんありますのでこっちも再生。なぜかPOWER DVD 13はハイデフィニンション コンテンツとして認識し、補正機能の一時停止を推奨してきます。確かにSDをHD相当に補正するふれこみのTrue Theater HDも有効にしているのですが・・・。ひょっとしたらMPEG2かH.264/AVCを使うことを前提としているので、他のフォーマットだと勘違いするのかもしれません。ちなみにあらかじめTrue Theater HDを切っておくと誤認は起こりません。もちろんいずれも補正が効果を上げているのは確認済みです。また、驚くべきは市販のソフトとは思えない起動の速さ。デフォルトの再生ソフトをPOWER DVD 13にして、ダブルクリックで動画を再生させようとしても、無料で軽量のVLC media playerなどと比べても多少遅いかな? くらいの速さで起動しますので、十分通常の再生プレイヤーとして常用できます。ただし、シークバーなどは少し待たないと使えるようになりません。
SDに関しては期待通り、と言っていいでしょう。次はいよいよHD動画です。手持ちの1440x1080のH.264/AVC動画を再生させます。
・・・うーん、期待が大きすぎたせいでしょうか、なんとなく微妙な効果しか得られていないような・・・。特にTrue Motionのヌルヌル感が、HDではほとんど出ていない気がします。効果がないわけではありませんが、SDと違ってあきらかな効果が出続けるというほどでもないようなのです。もっとも有効にしないとインターレースの解除がおかしくなりますが。
一方、それ以外の補正、ノイズリダクションや色補正、1440→1920へのアップスケーリングも行うTrue Theater HDの効果は高く、そのままと比べるとぐっとしまってクッキリした動画となり、まるで一枚ヴェールをはがしたようです。ただし、その副作用としてぼかしてあるロゴまでクッキリさせてしまう困ったこともしてくれるのですが・・・。ただし、機能フル使用だと少し荷が重いのか、時々音が飛ぶ・コマ落ち再生、あるいは映像と音のズレまで見られることがありました。Core i7 2600Kでも力不足とは・・・PowerDVD 13恐るべしです。
調子にのって1920x1080のH.264/AVC動画もTrue Theaterフル機能で実行させます。いや、ちょっと無謀でした。先の1440x1080以上に動きの激しいシーンではコマ落ち・音ずれが頻繁に起こります。それでいて、何もしないのとほとんど画像が変わりないのですから・・・ってこれはウチのディスプレイが1920x1200までしか対応しておらず、アップスケーリングが一切行われないせいですが。それとは別にBDの市販ソフトも再生させてみたのですが、こちらはそういう問題がおこらず十分スムーズに再生してくれます。おかしいですねぇ。BDではノイズリダクションが有効にできないなどローカルファイルと比べても補正機能が制限されているなどしているため、内部処理が違うのかしれません。ただ、その分BDの効果はさらに限定的であり、わたしの用意したBDソフトとの相性もあるのでしょうが、映像の一部で残像が目立つようになるなど何もしないほうがいいくらいです。多少色の補正は効きますが・・・。
ためしにFX 8350を使ったPCにPowerDVD 13をインストールしてみたところ、コマ落ちも音ずれも全くみられないスムーズな再生を行うことができました。さすがの一言です・・・とか書くと「またAMD押しかよ」とか言われるかもしれませんが事実だからしょうがありません。ただ、こっちはOSにはWindows7を使っていますし、内蔵GPUがないのでGeForceGT640を使ったグラボを挿しています。メモリもDDR3-1866ですので、それら足回りが有効に働いた可能性のほうが高いです。ただの実験と開き直ってA10-5800Kシステムにも入れなおしてみたりしたのですが、こいつでのソフト補正のHD動画再生は悲惨の一言で、あまり動きの多くないシーンですら音と動画の再生速度が全く違うのがよくわかるくらいです。もちろん内蔵GPUで再生してやればスムーズですが、それならVLCとバンドルソフトの併用で十分なわけですし。
と、いうわけで、PowerDVD 13のメディアプレイヤーとしての機能を試してみましたが、
・SDは合格、いうことなし
・HDは映像を選ぶ。1440x1080なら効果十分だが1920x1080なら逆効果もありうる
と評価せざるを得ません。もっと高性能なCPUとグラボ、それに高解像度のディスプレイを使えば1920x1080動画の補正も高い効果が望めるかもしれませんが、高解像度ディスプレイのユーザーはまだ少ないと思います。また、SDは確かに効果大ですが、さすがにこれからSD動画が増えていく、という人は少ないでしょう。DVDの再生ならバンドル版で十分ですし、過去の遺産を生かすという意味ではありなのですが、そのために買う価値はあるかと言うとやはり微妙。
PowerDVD 13はそれ相応のハード環境がないと宝の持ち腐れになりかねない重量級のソフトです。最近2560x1440ディスプレイを内蔵したノートPCが出てきていますが、少なくとも先日出たdynabook KIRA V832/28HSでは間違いなく力不足で、十分性能を生かすことは無理と思われます。ハイクラスのデスクトップ+高解像度ディスプレイ。この2つがそろって初めて本当の評価ができるといえるでしょう・・・と、いうわけでこのレビューもあまり意味のないものになってしまっています、自爆ですね。2560x1440のディスプレイ、欲しいんですけど27インチのものばかりなんですよねぇ。今使っている1920x1200の24インチですら大きいのに、これ以上大きいのはちょっと使いづらいのです。同じサイズで解像度だけ上げたディスプレイ、どこか出してくれないでしょうか。
まずはSDのローカルファイル。H.264にエンコードした24fpsのファイルを試してみましょう。経験から言って24fpsのソフトが一番効果的だからです。・・・一瞬驚嘆しました。あのDVDでしか味わえなかったTrue Motionがローカルな動画ファイルで見事実行されたためです。背中に寒気すら感じるヌルヌル感は健在でした。24fpsのものだけでなく、インターレース保持のMPEG2ファイルなども元が24fpsものなら高い効果が望めます。それ以外に手元には、以前DivXやWMVでエンコードしたSDファイルもたくさんありますのでこっちも再生。なぜかPOWER DVD 13はハイデフィニンション コンテンツとして認識し、補正機能の一時停止を推奨してきます。確かにSDをHD相当に補正するふれこみのTrue Theater HDも有効にしているのですが・・・。ひょっとしたらMPEG2かH.264/AVCを使うことを前提としているので、他のフォーマットだと勘違いするのかもしれません。ちなみにあらかじめTrue Theater HDを切っておくと誤認は起こりません。もちろんいずれも補正が効果を上げているのは確認済みです。また、驚くべきは市販のソフトとは思えない起動の速さ。デフォルトの再生ソフトをPOWER DVD 13にして、ダブルクリックで動画を再生させようとしても、無料で軽量のVLC media playerなどと比べても多少遅いかな? くらいの速さで起動しますので、十分通常の再生プレイヤーとして常用できます。ただし、シークバーなどは少し待たないと使えるようになりません。
SDに関しては期待通り、と言っていいでしょう。次はいよいよHD動画です。手持ちの1440x1080のH.264/AVC動画を再生させます。
・・・うーん、期待が大きすぎたせいでしょうか、なんとなく微妙な効果しか得られていないような・・・。特にTrue Motionのヌルヌル感が、HDではほとんど出ていない気がします。効果がないわけではありませんが、SDと違ってあきらかな効果が出続けるというほどでもないようなのです。もっとも有効にしないとインターレースの解除がおかしくなりますが。
一方、それ以外の補正、ノイズリダクションや色補正、1440→1920へのアップスケーリングも行うTrue Theater HDの効果は高く、そのままと比べるとぐっとしまってクッキリした動画となり、まるで一枚ヴェールをはがしたようです。ただし、その副作用としてぼかしてあるロゴまでクッキリさせてしまう困ったこともしてくれるのですが・・・。ただし、機能フル使用だと少し荷が重いのか、時々音が飛ぶ・コマ落ち再生、あるいは映像と音のズレまで見られることがありました。Core i7 2600Kでも力不足とは・・・PowerDVD 13恐るべしです。
調子にのって1920x1080のH.264/AVC動画もTrue Theaterフル機能で実行させます。いや、ちょっと無謀でした。先の1440x1080以上に動きの激しいシーンではコマ落ち・音ずれが頻繁に起こります。それでいて、何もしないのとほとんど画像が変わりないのですから・・・ってこれはウチのディスプレイが1920x1200までしか対応しておらず、アップスケーリングが一切行われないせいですが。それとは別にBDの市販ソフトも再生させてみたのですが、こちらはそういう問題がおこらず十分スムーズに再生してくれます。おかしいですねぇ。BDではノイズリダクションが有効にできないなどローカルファイルと比べても補正機能が制限されているなどしているため、内部処理が違うのかしれません。ただ、その分BDの効果はさらに限定的であり、わたしの用意したBDソフトとの相性もあるのでしょうが、映像の一部で残像が目立つようになるなど何もしないほうがいいくらいです。多少色の補正は効きますが・・・。
ためしにFX 8350を使ったPCにPowerDVD 13をインストールしてみたところ、コマ落ちも音ずれも全くみられないスムーズな再生を行うことができました。さすがの一言です・・・とか書くと「またAMD押しかよ」とか言われるかもしれませんが事実だからしょうがありません。ただ、こっちはOSにはWindows7を使っていますし、内蔵GPUがないのでGeForceGT640を使ったグラボを挿しています。メモリもDDR3-1866ですので、それら足回りが有効に働いた可能性のほうが高いです。ただの実験と開き直ってA10-5800Kシステムにも入れなおしてみたりしたのですが、こいつでのソフト補正のHD動画再生は悲惨の一言で、あまり動きの多くないシーンですら音と動画の再生速度が全く違うのがよくわかるくらいです。もちろん内蔵GPUで再生してやればスムーズですが、それならVLCとバンドルソフトの併用で十分なわけですし。
と、いうわけで、PowerDVD 13のメディアプレイヤーとしての機能を試してみましたが、
・SDは合格、いうことなし
・HDは映像を選ぶ。1440x1080なら効果十分だが1920x1080なら逆効果もありうる
と評価せざるを得ません。もっと高性能なCPUとグラボ、それに高解像度のディスプレイを使えば1920x1080動画の補正も高い効果が望めるかもしれませんが、高解像度ディスプレイのユーザーはまだ少ないと思います。また、SDは確かに効果大ですが、さすがにこれからSD動画が増えていく、という人は少ないでしょう。DVDの再生ならバンドル版で十分ですし、過去の遺産を生かすという意味ではありなのですが、そのために買う価値はあるかと言うとやはり微妙。
PowerDVD 13はそれ相応のハード環境がないと宝の持ち腐れになりかねない重量級のソフトです。最近2560x1440ディスプレイを内蔵したノートPCが出てきていますが、少なくとも先日出たdynabook KIRA V832/28HSでは間違いなく力不足で、十分性能を生かすことは無理と思われます。ハイクラスのデスクトップ+高解像度ディスプレイ。この2つがそろって初めて本当の評価ができるといえるでしょう・・・と、いうわけでこのレビューもあまり意味のないものになってしまっています、自爆ですね。2560x1440のディスプレイ、欲しいんですけど27インチのものばかりなんですよねぇ。今使っている1920x1200の24インチですら大きいのに、これ以上大きいのはちょっと使いづらいのです。同じサイズで解像度だけ上げたディスプレイ、どこか出してくれないでしょうか。